JPH10160835A - 先行車両認識方法 - Google Patents

先行車両認識方法

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JPH10160835A
JPH10160835A JP8320442A JP32044296A JPH10160835A JP H10160835 A JPH10160835 A JP H10160835A JP 8320442 A JP8320442 A JP 8320442A JP 32044296 A JP32044296 A JP 32044296A JP H10160835 A JPH10160835 A JP H10160835A
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JP
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vehicle
distance
imaged
image
preceding vehicles
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JP8320442A
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English (en)
Inventor
Osamu Shimizu
修 清水
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数台の先行車両が重なって撮像されても、各
先行車両を確実に認識できる先行車両認識方法を提供す
る。 【解決手段】レーザレーダでは、カメラに与えられる同
期信号に同期してレーザビームが走査される(S1)。これ
により、カメラで撮像される画像中の物体までの距離を
画素単位で把握できる。撮像画像の濃度ヒストグラムが
作成され(S2)、ピークが抽出される。水平ピーク間距離
と垂直ピーク間距離との比Lavが求められ、この比Lav
が許容範囲ΔLに収まるか否かが判別される(S3)。許容
範囲ΔLよりも小さければ、複数台の先行車両が重なっ
て撮像されていると判断され、複数台の先行車両を囲む
範囲の距離データが画素ごとに抽出される。当該距離デ
ータに基づいて、当該範囲が各先行車両をそれぞれ含む
範囲に分割される(S5)。この分割された各範囲のそれぞ
れについて、車両認識処理が実行される(S6)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自車両の前方を
走行している車両(以下「先行車両」という。)を認識
するための先行車両認識方法に関する。
【0002】
【従来の技術】衝突事故などを回避するためには、自車
両と先行車両との相対的な位置関係が重要である。この
相対的な位置関係を把握するため、従来から、カメラを
車両に搭載し、カメラにより車両前方を撮像し、この撮
像された画像に画像認識処理を施すことにより先行車両
を認識するようにした技術が提案されている。
【0003】この技術では、たとえば図9に示すよう
に、経験的に得られる先行車両の存在確率の高い台形状
の探索範囲100において画像の濃度ヒストグラムが作
成される。次いで、作成された濃度ヒストグラムの中か
ら水平方向の2つのピークPH1,PH2、および垂直方向
の2つのピークPV1,PV2が検出される。これらピーク
H1,PH2,PV1,PV2は、道路101を走行する先行
車両Cの輪郭に対応する部分に現れる。さらに、これら
の比(以下「縦横比」という。)が求められる。この縦
横比は、車両であれば車種によって異なるものの一定の
範囲内にあるから、縦横比がこの一定の範囲に収まって
いれば、先行車両であると認識できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、たとえば自
車両が走行している車線と当該車線に隣接する車線にそ
れぞれ1台ずつ先行車両が存在する場合、自車両と各先
行車両との車間距離が異なるときには、図10に示すよ
うに、車線110,111をそれぞれ走行する2台の先
行車両C1,C2がほぼ水平方向に重なって撮像され
る。この場合、濃度ヒストグラムの水平方向のピークP
h1′,Ph2′および垂直方向のピークPV1′,PV2
は、2台の先行車両C1,C2を1つの物体とみなした
場合における輪郭に対応する部分に現れる。
【0005】したがって、垂直方向のピーク間距離
v ′は1台の先行車両が存在する場合のピーク間距離
v とほとんど変わらないのに、水平方向のピーク間距
離lh ′は1台の先行車両が存在する場合のピーク間距
離lh よりも大きくなるから、縦横比は許容範囲外の値
となる。そのため、先行車両があるにもかかわらず、そ
の存在を認識することができないという問題がある。
【0006】そこで、この発明の目的は、前述の技術的
課題を解決し、複数台の先行車両が重なって撮像されて
も、各先行車両を確実に認識できる先行車両認識方法を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、車両前方を撮像するための1
つの撮像手段において撮像された画像、および電磁波の
反射を利用して車両前方の物体との間の距離を算出する
ための測距手段で算出された距離に基づいて、車両の前
方を走行している車両(以下「先行車両」という。)を
認識するための方法であって、前記撮像手段において撮
像される車両前方の範囲において、撮像手段に与えられ
る同期信号に同期して前記測距手段から照射される電磁
波を走査する第1ステップと、前記撮像手段で撮像され
た画像の濃度分布を作成する第2ステップと、この作成
された濃度分布に基づいて、前記撮像手段において複数
台の先行車両が重なって撮像されているか否かを判別す
る第3ステップと、複数台の先行車両が重なって撮像さ
れていると判別された場合に、当該複数台の先行車両を
囲む範囲を前記測距手段において算出された距離ごとに
分割する第4ステップと、この分割された各範囲のそれ
ぞれについて、濃度分布を利用した車両認識処理を実行
する第5ステップとを含むことを特徴とする先行車両認
識方法である。
【0008】この発明では、撮像手段で撮像される車両
前方の範囲において、撮像手段に与えられる同期信号に
同期してレーザビームなどの電磁波が走査される。これ
により、撮像手段で撮像される画像中の任意の物体まで
の距離を、レーザビームの照射タイミングに基づいて画
素単位で把握できる。したがって、複数台の先行車両が
重なって撮像されている場合に、当該複数台の先行車両
を1つの物体とみなした場合における輪郭で囲まれる範
囲の距離を各画素ごとに把握できる。そのため、当該範
囲を距離に応じて分割することができる。これにより、
各先行車両をそれぞれ含む範囲に分割できる。よって、
この分割された範囲のそれぞれについて濃度分布を利用
した車両認識処理を実行すれば、各先行車両を認識する
ことができる。
【0009】なお、複数台の先行車両が重なって撮像さ
れているか否かは、撮像された画像の濃度分布を利用し
て判別することができる。具体的には、請求項2記載の
発明のように、濃度分布の中から水平方向の2つのピー
クと垂直方向の2つのピークとを検出し、この検出され
たピークのうち水平方向のピーク間距離と垂直方向のピ
ーク間距離との比を求め、この求められた比が許容範囲
に収まるか否かを判別する。複数台の先行車両が重なっ
て撮像されている場合には、前記「発明が解決しようと
する課題」の項でも説明したように、ピーク間距離の比
は許容範囲外の値となるから、前記判別基準によって、
複数台の先行車両が重なって撮像されているか否かを判
別できる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態が適用される車載機の構成を示すブロ
ック図である。この車載機1は、車両前方に向けて車室
内など設けられ、車両前方を撮像するための撮像手段で
あるCCD(Charge Coupled Device) カメラ2と、CC
Dカメラ2で撮像された画像を処理するための画像処理
部3と、車両前方にレーザビームを照射し、その反射光
の伝搬時間に基づいて前方の物体との距離を算出するた
めの測距手段であるレーザレーダ4と、同期信号発生部
5とを備えている。
【0011】CCDカメラ2では、1秒間にn(たとえ
ばn=30)フレーム分の画像が撮像される。各フレー
ムに対応する画像データは、画像処理部3にノンインタ
レース式で転送される。具体的には、図2に示すよう
に、CCDカメラ2の視野面40上に示した矢印41に
沿う順序で、画像データが順次転送される。図1に戻っ
て、画像データの転送タイミングは、同期信号発生部5
から与えられる同期信号により制御される。具体的に
は、同期信号発生部5は、次のフレームに対応する画像
データの転送を指示するための垂直同期信号をCCDカ
メラ2に与えるとともに、各フレーム内において次の走
査線に対応する画像データの転送を指示するための水平
同期信号をCCDカメラ2に周期的に与える。
【0012】CCDカメラ2では、図3に示すように、
垂直同期信号が与えられたことに応答して最初の走査線
に対応する画像データの転送が開始される。その後、水
平方向に沿って画像データを転送していき、水平同期信
号が与えられたことに応答して次の走査線に対応する画
像データの転送を開始させる。さらに、次の垂直同期信
号が与えられたことに応答して、次のフレームの最初の
走査線に対応する画像データの転送が開始される。
【0013】レーザレーダ4は、車両の前バンパーなど
に取り付けられ、レーザビームを車両前方に向けて照射
するものである。レーザビームの広がり角は非常に狭く
設定されており、たとえば200(m)先の物体に当たったと
きのビーム径が数(cm)程度となるような値である。レー
ザレーダ4は、このようなレーザビームを間欠的に照射
し、かつノンインタレース式に走査させる。レーザビー
ムの走査は、レーザレーダ4に含まれる光学レンズ系
(図示せず)を上下左右方向に駆動することによって達
成される。
【0014】レーザビームの走査範囲は、図2に示すよ
うに、CCDカメラ2の視野面42に設定されている。
これにより、CCDカメラ2にて撮像される画像内の物
体にレーザビームが当たるようにされている。視野面4
2は、前述の視野面40をCCDカメラ2の視野角に沿
って移動させたものに相当する。レーザビームは、前記
画像データの転送順序と同様に、視野面42上に示した
矢印43に対応するように走査される。
【0015】レーザレーダ4におけるレーザビームの走
査タイミングは、CCDカメラ2におけるデータ転送タ
イミングに完全に同期するようにされている。すなわ
ち、レーザレーダ4には、同期信号発生部5からCCD
カメラ2に与えられるのと同じタイミングで垂直同期信
号および水平同期信号が与えられる。レーザレーダ4で
は、図3に示すように、垂直同期信号が与えられたこと
に応答して視野面42の左上にレーザビームが照射さ
れ、その後水平方向にレーザビームの照射方向を走査し
ていき、水平同期信号が与えられたことに応答して次の
走査線に沿うレーザビームの照射を開始する。その後、
次の垂直同期信号が与えられると、これに応答して視野
面42の左上からの走査が開始される。
【0016】レーザレーダ4では、照射したレーザビー
ムの反射光の伝搬時間に基づいて、前方の物体との距離
が算出される。この場合、レーザビームは走査されてい
るから、通常、反射光が戻ってきた方向によって異なる
距離が算出される。算出された距離は、画像処理部3に
与えられる。画像処理部3には、CCDカメラ2から転
送される1フレーム分の画像データに基づいて、濃度ヒ
ストグラムを作成するためのヒストグラム作成部31が
備えられている。ヒストグラム作成部31では、1フレ
ーム分の画像データが蓄積された後、この1フレーム分
の画像データのうち先行車両が映っている確率が高いと
経験的に得られる探索範囲内の画像データを抽出し、こ
の抽出された画像データに基づいて濃度ヒストグラムが
作成される。前記探索範囲50は、たとえば図4に二点
鎖線で示すように、撮像面上においてほぼ台形状の範囲
である。
【0017】濃度ヒストグラムの作成処理では、任意の
走査線を検出対象とし、当該走査線の画像データと当該
走査線に隣接する次の走査線の画像データとに基づいて
濃度差が検出される。これにより、走査線ごとに、水平
方向の濃度差が得られる。同様に、走査線ごとの垂直方
向の濃度差を得るために、任意の列を検出対象とし、当
該列の画像データと当該列に隣接する次の列の画像デー
タとに基づいて濃度差が検出される。このようにして検
出された濃度差がグラフ化され、濃度ヒストグラムが作
成される。作成された濃度ヒストグラムは、車両認識部
32に与えられる。
【0018】車両認識部32には、ヒストグラム作成部
31において作成された濃度ヒストグラムの他、レーザ
レーダ4において算出された距離が与えられるようにな
っている。車両認識部32は、まず、濃度ヒストグラム
に基づいて、先行車両を認識するための車両認識処理を
実行する。また、車両認識処理を実行した結果、複数台
の先行車両が重なって撮像されているために濃度ヒスト
グラムだけでは先行車両を認識できない場合に、レーザ
レーダ4から与えられる距離を利用した先行車両分離処
理を実行し、複数台の先行車両を囲む範囲を各先行車両
をそれぞれ含む範囲に分離した後、各範囲について車両
認識処理をそれぞれ実行する。
【0019】より詳述すると、車両認識部32では、ま
ず、先行車両を探索するために、濃度ヒストグラムの中
からピークが検出される。具体的には、先行車両がある
場合には車両輪郭に対応する部分にピークが現れること
を考慮し、水平方向に所定間隔だけ空けて現れる2つの
ピークと、垂直方向に所定間隔だけ空けて現れる2つの
ピークとが検出される。
【0020】たとえば図4に示すように、水平方向の2
つのピークPH1,PH2と垂直方向の2つのピークPV1
V2とが検出された場合、ピークPH1,PH2がそれぞれ
検出された2つの列とピークPV1,PV2がそれぞれ検出
された2本の走査線とで囲まれた範囲(以下「対象範
囲」という。)62には先行車両が存在するものと推定
される。そして、これらピークPH1,PH2の間の距離L
H およびピークPV1,P V2の間の距離LV が求められ、
さらに、この求められた距離LH に対する距離L V の比
(以下「縦横比」という。)Lavが求められる。縦横比
avは、対象範囲62に1台の先行車両が存在するなら
ば、車種によって異なるもののある一定の範囲内にあ
る。
【0021】そこで、車両認識部32では、前記求めら
れた縦横比Lavがメモリ33に格納されている許容範囲
ΔL(=α〜1。ただし、0<α<1。)に収まってい
るか否かが判別される。その結果、縦横比Lavが許容範
囲ΔLにあれば、前記対象範囲62に1台の先行車両が
あると認識される。一方、縦横比Lavが許容範囲ΔL外
にあれば、次にその縦横比Lavが許容範囲ΔLの下限値
α未満であるか否かを判別する。すなわち、先行車両同
士が撮像面上において互いに重なっている場合には、距
離LH が距離LV に比べて大きくなるから、縦横比Lav
は小さくなる。
【0022】前記判別の結果、縦横比Lavが許容範囲Δ
Lの下限値α未満ではなく、許容範囲ΔLの上限値より
大きい場合には、対象範囲62内の物体は車両以外の物
体であると判断され、この処理は終了する。一方、縦横
比Lavが許容範囲ΔLの下限値α未満でる場合には、対
象範囲62内において複数の先行車両が重なって撮像さ
れていると判断され、先行車両分離処理が実行される。
【0023】車両認識部32では、この先行車両分離処
理を実行する際、レーザレーダ4から与えられる距離が
利用される。なお、以下の説明では、図5に示すよう
に、CCDカメラ2において、自車両が走行している車
線73および当該車線73に隣接する車線74をそれぞ
れ走行する2台の先行車両71a,71bが重なって撮
像された場合を想定する。
【0024】レーザレーダ4では、前述のように、レー
ザビームが走査されているために、レーザビームを照射
した方向によって異なる距離が算出される。2台の先行
車両71a,71bが重なって撮像されている場合、図
6に示すように、自車両70と各先行車両71a,71
bとの間の車間距離R1 ,R2 はそれぞれ異なる。した
がって、図7(a) ,(b) に示すように、手前側の先行車
両71aに向けて照射されたレーザビーム72aが自車
両70に戻ってくるまでの時間Δt(=|t2−t
1 |)と、向こう側の先行車両71bに向けて照射され
たレーザビーム72bが自車両70に戻ってくるまでの
時間Δt′(=|t2 ′−t1 ′|)とは異なる。その
ため、これら各レーザビーム72a,72bの伝搬時間
に基づいて算出される車間距離は異なり、それぞれ
1 ,R2 と算出される。
【0025】一方、レーザレーダ4におけるレーザビー
ムの走査タイミングは、前述のように、CCDカメラ2
におけるデータ転送タイミングにほぼ完全に同期してお
り、また、レーザビームの走査範囲はCCDカメラ2の
視野面42(図2参照)に設定されている。したがっ
て、どのタイミングで照射したレーザビームがCCDカ
メラ2で撮像された画像のいずれの物体に当たったのか
を把握することができる。そのため、レーザレーダ4か
ら与えられる距離データの中から対象範囲62内の距離
データを抽出できる。
【0026】車両認識部32では、レーザレーダ4から
与えられる距離データのうち対象範囲62に含まれる距
離データRj が画素ごとに抽出される。そして、この抽
出された距離データRj がすべて加算され、この加算さ
れた後の距離データが対象範囲62に含まれる画素数N
で除される。その結果、対象範囲62内の距離データの
平均値Rav(=ΣRj /N)が得られる。平均値R
avは、通常、図6に示すように、自車両70から手前側
の先行車両71aと向こう側の先行車両71bとの中間
までの距離に相当する。
【0027】次いで、車両認識部32では、平均値Rav
をしきい値とし、この平均値Ravと対象範囲62内の距
離データとが画素ごとに比較され、平均値Ravよりも小
さな値の距離データに対応する画素群と平均値Ravより
も大きな画素群とに対象範囲62が分割される。これに
より、図5に示すように、対象範囲62が手前側の先行
車両71aを含む第1範囲62a(斜線を付して示した
範囲)と向こう側の先行車両71bを含む第2範囲62
bとに分割される。その後、この分割された第1および
第2範囲62a,62bのそれぞれについて、濃度ヒス
トグラムを利用した車両認識処理が実行される。
【0028】より具体的には、車両認識部32は、第1
および第2範囲62a,62bにそれぞれ含まれる画像
データをヒストグラム作成部31に与える。ヒストグラ
ム作成部31では、与えられた画像データに基づいて、
第1および第2範囲62a,62bのそれぞれについて
濃度ヒストグラムが作成される。作成された濃度ヒスト
グラムは、車両認識部32に与えられる。
【0029】車両認識部32では、与えられた第1およ
び第2範囲62a,62bにそれぞれ対応する濃度ヒス
トグラムの中から、水平方向の2つのピークPH1,PH2
および垂直方向の2つのピークPV1,PV2がそれぞれ検
出される。その後、ピークP H1,PH2の間の距離RH
よびピークPV1,PV2の間の距離RV がそれぞれ求めら
れ、さらに、縦横比Lavがそれぞれ求められる。そし
て、縦横比Lavが許容範囲ΔLに収まるか否かがそれぞ
れ判別される。この場合、第1および第2範囲62a,
62bにおいては先行車両71a,71bがそれぞれ単
独で存在しているから、縦横比Lavは許容範囲ΔLに収
まる。したがって、第1および第2範囲62a,62b
において先行車両71a,71bがそれぞれ認識され
る。
【0030】図8は、前述した処理をまとめたフローチ
ャートである。車載機1では、CCDカメラ2において
撮像された画像に対応する画像データが画像処理部3に
転送されるとともに、レーザレーダ4からスポット的に
照射されるレーザビームをCCDカメラ2に与えられる
同期信号に同期して走査させる(ステップS1)。画像
処理部3では、転送されてきた1フレーム分の画像デー
タに基づいて、探索範囲50内において濃度ヒストグラ
ムが作成され(ステップS2)、この作成された濃度ヒ
ストグラムに基づいて、複数台の先行車両が重なって撮
像されているか否かが判断するために、縦横比Lavが許
容範囲ΔLに収まるか否かが判別される(ステップS
3)。
【0031】より具体的には、作成された濃度ヒストグ
ラムに基づいて、水平方向に現れる2つのピーク間距離
と垂直方向に現れる2つのピーク間距離との比である縦
横比Lavが求められる。縦横比Lavは1台の先行車両が
撮像されている場合には許容範囲ΔLに収まるから、縦
横比Lavが許容範囲ΔLに収まるか否かを判別すれば、
1台の先行車両が撮像されているのか、複数台の先行車
両が重なって撮像されているのかがわかる。
【0032】縦横比Lavが許容範囲ΔLに収まれば、1
台の先行車両が存在すると認識される(ステップS
4)。一方、縦横比Lavが許容範囲ΔLに収まらなけれ
ば、複数台の先行車両が重なって撮像されていると判断
され、先行車両分割処理が行われる(ステップS5)。
より具体的には、対象範囲62内の距離データが画素単
位で抽出され、この抽出された距離データの平均値Rav
が求められる。次いで、この平均値Ravをしきい値と
し、対象範囲62が、平均値Ravよりも小さな値に対応
する画素群と平均値Ravよりも大きな値に対応する画素
群とに分割される。これにより、対象範囲62が手前側
の先行車両71aを含む第1範囲62aと向こう側の先
行車両71bを含む第2範囲62bとに分割される。
【0033】その後、この分割された第1および第2範
囲62a,62bのそれぞれについて、前述と同様の濃
度ヒストグラムを利用した車両認識処理が実行される
(ステップS6)。これにより、各先行車両71a,7
1bがそれぞれ認識される。以上のようにこの実施形態
によれば、CCDカメラ2に与えられる同期信号に同期
してレーザビームを走査しているから、CCDカメラ2
で撮像される画像の任意の範囲の物体までの距離をレー
ザビームの照射タイミングに基づいて把握できる。した
がって、複数台の先行車両を1台の物体とみなした場合
における輪郭で囲まれた対象範囲62内の距離を画素単
位で把握できるから、当該対象範囲62を各先行車両を
それぞれ含む第1および第2範囲62a,62bに分割
できる。そのため、複数台の先行車両が重なって撮像さ
れていても、各先行車両を認識できる。
【0034】この発明の実施の一形態の説明は以上とお
りであるが、この発明は前述の実施形態に限定されるも
のではない。たとえば、前記実施形態では、2台の先行
車両同士が重なって撮像される場合を例にとって説明し
ているが、この発明は、2台に限定されることなく、n
(ただしnは3以上の整数。)台の先行車両同士が重な
って撮像される場合にも適用可能である。
【0035】また、前記実施形態では、測距手段として
レーザレーダ4を用いる場合について説明しているが、
測距手段としては、たとえばミリ波レーダを用いること
もできる。さらに、前記実施形態では、撮像手段として
CCDカメラ2を用いる場合について説明しているが、
撮像手段としては、たとえば撮像管を用いることもでき
る。撮像管では、光学像を電気信号に変換する際に電子
ビーム走査が行われるから、レーザレーダ4におけるレ
ーザビームの走査タイミングは、撮像管の電子ビーム走
査に同期して行われることになる。
【0036】その他、この発明の範囲で種々の設計変更
を施すことが可能である。
【0037】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、撮像手
段で撮像される画像中の任意の範囲の物体までの距離を
レーザビームの照射タイミングに基づいて把握すること
ができるから、複数台の先行車両が重なって撮像されて
いる場合、当該複数台の先行車両を1つの物体とみなし
た場合における輪郭で囲まれる範囲内の距離を画素単位
で把握できる。したがって、前記範囲を各先行車両をそ
れぞれ含む範囲に分割することができる。そのため、各
先行車両をそれぞれ認識できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態が適用される車載機の構
成を示すブロック図である。
【図2】画像データ転送順序およびレーザビームの走査
順序を説明するための図である。
【図3】画像データの転送タイミングとレーザビームの
走査タイミングとが同期していることを説明するための
図である。
【図4】2台の先行車両が重なって撮像されている場合
における処理を説明するための図である。
【図5】2台の先行車両が重なって撮像されている場合
の撮像面を示す図である。
【図6】2台の先行車両が重なって撮像されている場合
における自車両と各先行車両との位置関係を説明するた
めの図である。
【図7】手前側の先行車両に向けて照射したレーザビー
ムの伝搬時間と向こう側の先行車両に向けて照射したレ
ーザビームの伝搬時間とを比較する図である。
【図8】先行車両の認識処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図9】1台の先行車両が撮像されている場合の撮像面
を示す図である。
【図10】2台の先行車両が撮像されている場合の撮像
面を示す図である。
【符号の説明】
1 車載機 2 CCDカメラ 3 画像処理部 31 ヒストグラム作成部 32 車両認識部 4 レーザレーダ 5 同期信号発生部 62 対象範囲 70 自車両 71a,71b 先行車両 PH1,PH2 水平方向のピーク PV1,PV2 垂直方向のピーク LH ,LV ピーク間距離 Pav 縦横比 ΔL 許容範囲 R1 ,R2 車間距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両前方を撮像するための1つの撮像手段
    において撮像された画像、および電磁波の反射を利用し
    て車両前方の物体との間の距離を算出するための測距手
    段で算出された距離に基づいて、車両の前方を走行して
    いる車両(以下「先行車両」という。)を認識するため
    の方法であって、 前記撮像手段において撮像される車両前方の範囲におい
    て、撮像手段に与えられる同期信号に同期して前記測距
    手段から照射される電磁波を走査する第1ステップと、 前記撮像手段で撮像された画像の濃度分布を作成する第
    2ステップと、 この作成された濃度分布に基づいて、前記撮像手段にお
    いて複数台の先行車両が重なって撮像されているか否か
    を判別する第3ステップと、 複数台の先行車両が重なって撮像されていると判別され
    た場合に、当該複数台の先行車両を囲む範囲を前記測距
    手段において算出された距離ごとに分割する第4ステッ
    プと、 この分割された各範囲のそれぞれについて、濃度分布を
    利用した車両認識処理を実行する第5ステップとを含む
    ことを特徴とする先行車両認識方法。
  2. 【請求項2】前記第3ステップは、 前記第2ステップで作成された濃度分布の中から水平方
    向の2つのピークおよび垂直方向の2つのピークを検出
    するステップと、 この検出された水平方向のピーク間距離および垂直方向
    のピーク間距離の比を求めるステップと、 この求められた比が許容範囲に収まるか否かを判別する
    ステップとを含むものであることを特徴とする請求項1
    記載の先行車両認識方法。
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