JPH10160131A - ロータリーキルンバーナー - Google Patents
ロータリーキルンバーナーInfo
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- JPH10160131A JPH10160131A JP31491196A JP31491196A JPH10160131A JP H10160131 A JPH10160131 A JP H10160131A JP 31491196 A JP31491196 A JP 31491196A JP 31491196 A JP31491196 A JP 31491196A JP H10160131 A JPH10160131 A JP H10160131A
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- Japan
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- burner
- discharge port
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- Pre-Mixing And Non-Premixing Gas Burner (AREA)
- Incineration Of Waste (AREA)
Abstract
の制御性がよく、更にフレームが燃え切り性が良い形状
を得ること 【解決手段】本発明のロータリーキルンバーナーは、燃
料吐出口のうち同一形態の燃料吐出口が二個以上同心円
状にあることを特徴とするもので、図1において、バー
ナー11の中心部にオイルランス12が取り外し可能に
設けてあり、このオイルランス12を中心にして順に中
心一次空気吐出口13、内側燃料吐出口14、内筒一次
空気吐出口15、外側燃料吐出口16、外筒旋回空気吐
出口17、外筒直進空気吐出口18及びエアガイドリン
グ19が同心円状に形成されている。このバーナー11
は、固体、液体、気体燃料のいずれも使用でき、特に固
体燃料は、石炭、オイルコークスなど。固体燃料は、粉
末にして通常理論燃焼空気量の1〜10%の空気に分散
させて燃料吐出口より吐出させる。
Description
バーナーに関し、更に詳しくはフレームの長さと形状を
任意に制御して、所望のキルン長さ方向の熱流量分布を
得ることができるロータリーキルンバーナーに関する。
建設分野を中心にして大量に消費される重要な素材であ
り、このようなセメントの生産に必要な中間体であるセ
メントクリンカーの焼成技術は、湿式ロングキルンの時
代以降、種々の型式の予熱器(プレヒーター)や冷却機
等を開発し、生産効率の向上と省エネルギーを実現し、
現在に至っている。
ロータリーキルンは、内部の計測が難しいことと時間遅
れが大きい難解な制御系であるため、長い歴史があるに
もかかわらず、その解明が遅れ、能力を十分活用してい
ないのが現状である。このような中で、ロータリーキル
ンのバーナーを改良したものとして、図5に示されるも
のが断面図で示されており、図5において、1はバーナ
ーであり、この中心にオイル吐出口(オイルランス)2
を有し、このオイル吐出口2を中心に冷却空気吐出口
3、粉末固体燃料吐出口4、気体燃料吐出口5、旋回空
気吐出口6、直進空気吐出口7が同心円状に形成されて
いる。このバーナーは、長い安定したフレームを形成
し、温度分布が平滑な特長を有するとされている。
如く図5に示されるロータリーキルン用バーナーは、長
い安定したフレームを形成し、温度分布が平滑な特長を
有する点で好ましいものであるが、キルン長さ方向の熱
流量の分布の制御機能を有しないという欠点があり、し
たがって、ロータリーキルンの焼成帯の形成を厳密に制
御し、クリンカー反応容器としての性能を十分に発揮さ
せることができなかった。このような状況下で、ロータ
リーキルンを解析した結果、以下のことが判った。焼成
帯を長くして、その温度分布を最適にすることにより、
生産能力を大きくすることができる上に、焼成温度を下
げることが可能で、キルン内面の耐火物の寿命が長くな
り長期連続安定操業が可能となるなどの効果を奏する。
そこで、本発明者はロータリーキルンにおいて、焼成帯
の長さを最適にし、かつその温度分布を最適に制御する
ためには、ロータリーキルンバーナーを改良し、燃料吐
出口のうち同一形態燃料の吐出口を二個以上同心円状に
設けることにより容易に成し得ることを見出した。
題は、ロータリーキルン内に従来より長いフレームを形
成することができるとともにその長短の制御性がよく、
しかもフレームからキルンの内壁および原料への熱流量
のキルン長さ方向の分布を任意に制御でき、更にフレー
ムが燃え切り性が良い形状を形成し得るロータリーキル
ンバーナーを提供することにある。
料吐出口及び空気吐出口をそれぞれ複数個有するロータ
リーキルンバーナーにおいて、前記燃料吐出口のうち同
一形態の燃料吐出口が二個以上同心円状にあることを特
徴とするロータリーキルンバーナーによって達成され
る。
ーは、燃料吐出口のうち同一形態燃料の吐出口が二個以
上同心円状にあることを特徴とするもので、これにより
フレームを従来より格段に長くすることができ、かつキ
ルン内の熱流量分布の制御を容易にできるとともに、前
記焼成帯の温度分布を適性に低目に保持することがで
き、しかも、クリンカー生成反応が十分進行しクリンカ
ーの生成量が増大するという優れた効果を奏する。
本発明において同一形態燃料とは、固体、液体、気体燃
料の種別を示す。固体燃料は、石炭、オイルコークスな
どを粉砕した粉末及びプラスチックや都市ゴミなどの廃
棄物またはこれらを二次加工して製造した固体燃料など
を微粉砕または粗粉砕して製造したもの及びこれらの混
合物を含めた広い意味で用いている。気体燃料とは、天
然ガス、石油ガスなどの気体の形態の燃料および気体燃
料に固体燃料を分散させた混合体を示す。液体燃料と
は、原油、重油、灯油、廃油などの液体燃料及び液体燃
料又は液体に固体燃料を分散させた混合体を示す。固体
燃料は、粉末にして通常理論燃焼空気量の1〜10%の
空気に分散させて燃料吐出口より吐出させる。気体燃料
及び気体燃料と固体燃料の混合体は、気体燃料に固体燃
料粉末を分散させ、固体燃料と同様に吐出する。
料は霧化する必要があるので、その吐出口の態様が異な
る。同心円上に配列した複数個の噴霧口の群より噴霧し
て吐出するが、直径が異なる噴霧口の群が複数あり、そ
の間に噴霧口の群と中心を共有する同心円形の一次空気
吐出口が一つ以上ある配列とする。
ーキルンの中で最も高温な領域である。焼成帯において
は、セメント原料が部分的に溶融して液相を形成し、エ
ーライトの生成反応が進行し、その結果クリンカーのフ
リーCaOが減少する。焼成帯における主な反応は以下
の如くビーライト(2CaO・SiO2)からエーライト
(3CaO・SiO2)の生成反応である。 2CaO・SiO2 +CaO → 3CaO・SiO2
ましい燃焼帯の長さが得られ、熱を消費する液相生成領
域において十分熱量を供給し、局部的に高過ぎない適正
な温度分布にすることである。このフレームの重要な特
性として、「燃え切り性」があるが、この「燃え切り
性」がよいということは、フレーム先端における燃焼に
勢いがありかつ燃焼終結の切れが良く、だらだらした燃
焼が継続しないことで、この「燃え切り性」のよいフレ
ームを形成することで、燃焼量を増やして生産能力を大
きくすると共に、キルン尻やプレヒーターにおけるコー
チングトラブル等を避ける上で重要である。
て説明するが、本発明はこれらの例によって限定される
ものではない。また、多種の燃料を混焼する場合、これ
らを多重に組み合わせた構造にすることやエアーガイド
リングを省いた構造も、本特許の範囲に入ることはいう
までもない。
ルン用バーナーの例を示したもので、何れも中心にオイ
ルランスが位置するが、これは液体燃料吐出筒で、従来
からある一般的構造を有している。
ナーを示す略正面図乃至略断面図であり、図1のAは、
その正面図であり、図1のBは、その断面図である。図
2は、本発明のロータリーキルン用バーナーの別の実施
態様を示す略正面図乃至略断面図であり、図2のAは、
その正面図であり、図2のBは、その断面図である。図
3は、本発明のロータリーキルン用バーナーの更に別の
実施態様を示す略正面図乃至略断面図であり、図3のA
は、その正面図であり、図3のBは、その断面図であ
る。図4のAはその正面図であり、図2のBはその断面
図である。またこれらの図には明記されてないが、燃料
および燃料吐出口の内側から吐出する一次空気は直進と
旋回の場合を含む。
イルを噴出するオイルランス12を有しているが、この
オイルランス12は、通常使用ないときには引き抜くこ
とができる構造となっている。バーナー11は、このオ
イルランス12を中心にして順に中心一次空気吐出口1
3、内側燃料吐出口14、内筒一次空気吐出口15、外
側燃料吐出口16、外筒旋回空気吐出口17、外筒直進
空気吐出口18及びエアガイドリング19が同心円状に
形成されている。このバーナー11は、前述の図5に示
されるバーナーの有する旋回流と直進流の吐出口先端部
を円錐構造とし、円筒の出し入れにより吐出口面積を調
整する機構は、図示されていないが、本発明のバーナー
にも任意に適用し得るものであり、これを適用したもの
も本発明の範囲に入ることは言うまでもない。
に示されるものが使用される。図2は、本発明の他の実
施の形態であるバーナーを示す断面図である。図2にお
いて、中心軸側からオイルランス22、中心一次空気吐
出口23、内側燃料吐出口24、内筒一次空気吐出口2
5、外側燃料吐出口26及び外筒旋回空気流吐出口27
及びエアーガイドリング28よりなる。これらの各吐出
口の作用は、図1に記載のバーナーと同様である。また
別の実施の形態は、図3に示されている。図3は、内筒
旋回流を有するバーナーを示す断面図である。図3にお
いて、中心軸側からオイルランス32a、冷却空気吐出
口33、内筒旋回空気吐出口34、内側燃料吐出口3
5、内筒空気吐出口36、外側燃料吐出口37及び外筒
直進空気流吐出口38よりなる。これらの各筒の作用
は、図1に記載のバーナーと同様である。更に別の実施
の形態が、図4に示されている。図4は、液体燃料を燃
焼する場合のバーナーを示す断面図である。図4におい
て、中心軸側からオイルランス42、オイルランス4
3、中心冷却空気44、内筒一次空気口45、オイルラ
ンス46、外筒旋回空気流吐出口47、外筒直進空気流
吐出口48、及びエアーガイドリング49よりなる。こ
れらの各吐出口の作用は、図1に記載のバーナーと同様
である。
燃料吐出口とが同心円状に形成され、これら吐出口より
同一形態燃料が吐出される。このように燃料を二つの流
れにすることにより、所望のフレームを得る上で、従来
のバーナーではできなかった新規な以下の制御要素を獲
得することができる。
るので、外側燃料の量比を増やすと短炎となり、キルン
の手前側の温度が上がり、内側燃料の拡散が遅く、遅く
燃焼するので、内側燃料の量比を増やすと長炎となりキ
ルンの奥側の温度が上昇し、温度分布が制御できるとと
もに、フレームの長短も制御できる。
合う一次空気吐出口より吐出する一次空気の量、速度、
旋回角度などを調整することにより、円筒状の流れであ
る燃料の直進性と分散を制御することができる。直進性
を優勢にすれば長炎が得られ、分散を優勢にすれば短炎
が得られる。
り、燃料の到達距離と分散の程度を制御できるのでフレ
ームの長短を制御できる。
制御要素に加えて、従来バーナーの制御要素を組み合わ
せることが任意にでき、これにより本キルンバーナーは
制御される。したがって、本バーナーは従来にない新規
な制御方式が可能であり、画期的に「所望の熱流量分布
を得る」ことができる。本発明のバーナーの制御に付加
される従来の制御要素としては、以下のものが挙げられ
る。(1)バーナーを構成する吐出口の直径を大きくす
ると短炎にすることができ、小さくすると長炎にするこ
とができる。(2)外筒旋回流の風量、速度、旋回角度
などにより、フレームの長さと形状が制御される。
(3)外筒直進流は、フレームの形状を整え、旋回流の
旋回強さを調整する、など。
ナーの操作手順の好ましい方法について、図1のバーナ
ー11により固体燃料である微粉炭を燃焼する場合を例
にして、以下に更に詳しく説明するが、本発明は、これ
のみに限定されるものではない。
4から吐出される内側微粉炭流と外側微粉炭吐出口16
から吐出される外側微粉炭流の各速度を決める。(2)
内側微粉炭流と外側微粉炭流の燃焼量を秤量器により調
整する。(3)前記内側微粉炭吐出口14の内側の中心
一次空気吐出口13と外側微粉炭吐出口16の内側に位
置する内筒一次空気吐出口15の各一次空気量13、1
5を調整し、吐出された各微粉炭流14および16の形
状、即ち分散の程度を制御する。(4)外筒旋回吐出口
17から吐き出される旋回流と外筒直進流18から吐き
出される直進流の組み合わせ制御する。(5)前項
(4)を制御することにより、前記二つの微粉炭流14
及び16は影響を受けるので、これを調整するために、
前項(3)項の制御を繰り返す。(6)また、熱流量分
布を適正にするために、内側微粉炭と外側微粉炭の秤量
値を制御する。(7)必要により再度、前記(1)〜
(6)の制御を繰り返して調整する。
の同一形態燃料の吐出口を二個以上同心円状に形成する
ことにより、フレームを長くすることができると共に長
短の制御が容易にでき、かつキルン内の熱流量分布も制
御性できる。したがって、フレームを長くすることによ
り焼成帯の長さを長くし、かつ最高温度を適正に低目に
制御できるので、燃料の燃焼量を増やしクリンカーの生
産能力を増大させることができるとともに、局部的な熱
負荷がなくなり熱負荷が平均化されて長期安定操業が可
能となる。また同一形態燃料吐出口を二個以上同心円状
に形成することにより、従来にない新規な制御要素によ
る新しい原理に基づくバーナーとなり、ロータリーキル
ンの生産能力を最大限引き出すことができるという優れ
た効果を奏するものである。
面である。Aはその正面図であり、Bはその断面図であ
る。
の例であり、Aはその正面図であり、Bはその断面図で
ある。
に別の例であり、Aはその正面図であり、Bはその断面
図である。
に別の例であり、Aはその正面図であり、Bはその断面
図である。
図である。
オイルランス 3、33、44 冷却空気吐出口 4 粉末固体燃料吐出口 5 気体燃料吐出口 6 旋回空気吐出口 7 直進空気吐出口 13、23、45 一次空気吐出口 14、24、35 内側燃料吐出口 15、25 内筒一次空気吐出口 16、26、37 外側燃料吐出口 17、27、47 外筒旋回空気吐出口 18、48 外筒直進空気吐出口 34、36 内筒旋回空気吐出口 38 外筒直進流吐出口
Claims (1)
- 【請求項1】燃料吐出口及び空気吐出口をそれぞれ複数
個有するロータリーキルンバーナーにおいて、前記燃料
吐出口のうち同一形態燃料の吐出口が二個以上同心円状
にあることを特徴とするロータリーキルンバーナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31491196A JP3653716B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | ロータリーキルンバーナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31491196A JP3653716B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | ロータリーキルンバーナー |
Publications (2)
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JPH10160131A true JPH10160131A (ja) | 1998-06-19 |
JP3653716B2 JP3653716B2 (ja) | 2005-06-02 |
Family
ID=18059133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31491196A Expired - Lifetime JP3653716B2 (ja) | 1996-11-26 | 1996-11-26 | ロータリーキルンバーナー |
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---|---|
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- 1996-11-26 JP JP31491196A patent/JP3653716B2/ja not_active Expired - Lifetime
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