JPH10159683A - 燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプ - Google Patents
燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプInfo
- Publication number
- JPH10159683A JPH10159683A JP8317257A JP31725796A JPH10159683A JP H10159683 A JPH10159683 A JP H10159683A JP 8317257 A JP8317257 A JP 8317257A JP 31725796 A JP31725796 A JP 31725796A JP H10159683 A JPH10159683 A JP H10159683A
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- Japan
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- fuel
- engine
- pressure
- accumulator
- solenoid valve
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置の大型化や動力損失の増大等を招くこと
なく、エンジン始動時に充分な量及び圧の燃料をインジ
ェクターに供給できるようにする。 【解決手段】 インジェクター4に連通する調圧通路5
1に蓄圧用アキュムレータ58を分岐接続する。蓄圧用
アキュムレータ58の燃料入出路57にソレノイドバル
ブ59を介装する。ソレノイドバルブ59をコントロー
ラ60によって開閉制御する。エンジンの運転中には、
ソレノイドバルブ59が開かれて、蓄圧用アキュムレー
タ58に高圧の燃料を蓄圧貯留する。エンジンが停止す
ると、ソレノイドバルブ59が閉じられて、蓄圧用アキ
ュムレータ58内に高圧の燃料をそのまま貯留する。こ
の後、エンジンが始動されると、ソレノイドバルブ59
が再び開かれて蓄圧用アキュムレータ58内の高圧の燃
料を一気にインジェクター4に供給する。
なく、エンジン始動時に充分な量及び圧の燃料をインジ
ェクターに供給できるようにする。 【解決手段】 インジェクター4に連通する調圧通路5
1に蓄圧用アキュムレータ58を分岐接続する。蓄圧用
アキュムレータ58の燃料入出路57にソレノイドバル
ブ59を介装する。ソレノイドバルブ59をコントロー
ラ60によって開閉制御する。エンジンの運転中には、
ソレノイドバルブ59が開かれて、蓄圧用アキュムレー
タ58に高圧の燃料を蓄圧貯留する。エンジンが停止す
ると、ソレノイドバルブ59が閉じられて、蓄圧用アキ
ュムレータ58内に高圧の燃料をそのまま貯留する。こ
の後、エンジンが始動されると、ソレノイドバルブ59
が再び開かれて蓄圧用アキュムレータ58内の高圧の燃
料を一気にインジェクター4に供給する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の燃料噴射
装置の燃料加圧用ポンプに関し、とりわけ、エンジンの
始動性能を高めるべく改良を施した燃料噴射装置の燃料
加圧用ポンプに関する。
装置の燃料加圧用ポンプに関し、とりわけ、エンジンの
始動性能を高めるべく改良を施した燃料噴射装置の燃料
加圧用ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料噴射装置においては、モー
タ駆動する供給ポンプから送られた燃料を、エンジン駆
動されるプランジャポンプ等の燃料加圧用ポンプによっ
て高圧に加圧し、その加圧された高圧の燃料をインジェ
クターにおいてエンジン内部に噴射するようになってい
る。
タ駆動する供給ポンプから送られた燃料を、エンジン駆
動されるプランジャポンプ等の燃料加圧用ポンプによっ
て高圧に加圧し、その加圧された高圧の燃料をインジェ
クターにおいてエンジン内部に噴射するようになってい
る。
【0003】尚、この関連技術は、例えば、特開平7−
12029号公報等に示されている。
12029号公報等に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、燃料噴射装
置で用いられる燃料加圧用ポンプは、エンジンを駆動源
として作動する機構となっているため、スタータモータ
によってエンジン回転を得るエンジン始動時には、即時
に充分な量及び圧の燃料をインジェクターに供給するこ
とができず、多量の高圧燃料を必要とする低温下でのエ
ンジン始動時にはエンジンの円滑な始動が難しくなると
いう不具合がある。
置で用いられる燃料加圧用ポンプは、エンジンを駆動源
として作動する機構となっているため、スタータモータ
によってエンジン回転を得るエンジン始動時には、即時
に充分な量及び圧の燃料をインジェクターに供給するこ
とができず、多量の高圧燃料を必要とする低温下でのエ
ンジン始動時にはエンジンの円滑な始動が難しくなると
いう不具合がある。
【0005】現在、これに対処するための手段として、
燃料加圧用ポンプの吐出容量を大きくすることが考えら
れるが、単純に吐出容量を増大させると、通常運転時に
おける動力損失が大きくなるうえに、作動時騒音の増大
や油温の上昇、装置の大型化等の別の問題を招来する。
燃料加圧用ポンプの吐出容量を大きくすることが考えら
れるが、単純に吐出容量を増大させると、通常運転時に
おける動力損失が大きくなるうえに、作動時騒音の増大
や油温の上昇、装置の大型化等の別の問題を招来する。
【0006】また、通常運転時における動力損失を小さ
くする手段としては、ポンプを可変容量タイプとしてエ
ンジンの始動時にだけ吐出容量を増大させることも考え
られるが、この手段の場合には、装置の構造が複雑にな
ることから、やはり製造コストの増大や装置の大型化と
いった別の問題を来してしまう。
くする手段としては、ポンプを可変容量タイプとしてエ
ンジンの始動時にだけ吐出容量を増大させることも考え
られるが、この手段の場合には、装置の構造が複雑にな
ることから、やはり製造コストの増大や装置の大型化と
いった別の問題を来してしまう。
【0007】そこで本発明は、比較的簡単な機構の付加
によってエンジン始動時に充分な量及び圧の燃料をイン
ジェクターに供給できるようにして、上記のような不具
合を招くことなく常時エンジンの円滑な始動を可能にす
ることのできる燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプを提供
しようとするものである。
によってエンジン始動時に充分な量及び圧の燃料をイン
ジェクターに供給できるようにして、上記のような不具
合を招くことなく常時エンジンの円滑な始動を可能にす
ることのできる燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプを提供
しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ための手段として、請求項1の発明は、エンジン駆動さ
れるポンプ本体によって加圧された燃料を燃料噴射装置
のインジェクターに供給する燃料加圧用ポンプにおい
て、前記インジェクターに連通する調圧通路またはポン
プ本体からの吐出通路に蓄圧用アキュムレータを分岐接
続すると共に、この蓄圧用アキュムレータの燃料入出路
に開閉バルブを設け、前記蓄圧用アキュムレータが通常
のエンジン運転時に燃料を蓄圧貯留しエンジン始動時に
その燃料を放出するようにこの開閉バルブを開閉するよ
うにした。通常のエンジン運転時に開閉バルブを開いて
蓄圧アキュムレータに調圧通路内や吐出通路内の高圧の
燃料を蓄圧貯留しておき、少なくともエンジンを停止す
る際に開閉バルブを閉じるようにする。そして、エンジ
ンを再始動する際には、開閉バルブを開いて蓄圧アキュ
ムレータに貯留していた燃料を一気に放出することによ
り、充分な量及び圧の燃料をインジェクターに供給す
る。
ための手段として、請求項1の発明は、エンジン駆動さ
れるポンプ本体によって加圧された燃料を燃料噴射装置
のインジェクターに供給する燃料加圧用ポンプにおい
て、前記インジェクターに連通する調圧通路またはポン
プ本体からの吐出通路に蓄圧用アキュムレータを分岐接
続すると共に、この蓄圧用アキュムレータの燃料入出路
に開閉バルブを設け、前記蓄圧用アキュムレータが通常
のエンジン運転時に燃料を蓄圧貯留しエンジン始動時に
その燃料を放出するようにこの開閉バルブを開閉するよ
うにした。通常のエンジン運転時に開閉バルブを開いて
蓄圧アキュムレータに調圧通路内や吐出通路内の高圧の
燃料を蓄圧貯留しておき、少なくともエンジンを停止す
る際に開閉バルブを閉じるようにする。そして、エンジ
ンを再始動する際には、開閉バルブを開いて蓄圧アキュ
ムレータに貯留していた燃料を一気に放出することによ
り、充分な量及び圧の燃料をインジェクターに供給す
る。
【0009】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の開閉バルブをソレノイドバルブによって構成し、この
ソレノイドバルブをエンジンの運転状態に応じてコント
ローラによって開閉制御するようにした。
の開閉バルブをソレノイドバルブによって構成し、この
ソレノイドバルブをエンジンの運転状態に応じてコント
ローラによって開閉制御するようにした。
【0010】さらに、請求項3の発明は、請求項2の発
明のソレノイドバルブをエンジン運転時に開きエンジン
停止時に閉じるようにコントローラで開閉制御するよう
にした。
明のソレノイドバルブをエンジン運転時に開きエンジン
停止時に閉じるようにコントローラで開閉制御するよう
にした。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。
基づいて説明する。
【0012】この実施例は、本発明にかかる燃料噴射装
置の燃料加圧用ポンプ1としてアキシャルプランジャ型
のポンプを適用したもので、図2に示すように、モータ
駆動される供給ポンプ2を介して燃料タンク3から送ら
れたガソリン等の燃料をこの加圧用ポンプ1によって所
定の圧力に加圧してインジェクター4に供給し、その燃
料をインジェクター4でエンジンのシリンダ(図示せ
ず。)内に噴射すると共に、高圧レギュレータ50にお
いて余剰燃料をポンプ1の吸入通路5に戻すようになっ
ている。
置の燃料加圧用ポンプ1としてアキシャルプランジャ型
のポンプを適用したもので、図2に示すように、モータ
駆動される供給ポンプ2を介して燃料タンク3から送ら
れたガソリン等の燃料をこの加圧用ポンプ1によって所
定の圧力に加圧してインジェクター4に供給し、その燃
料をインジェクター4でエンジンのシリンダ(図示せ
ず。)内に噴射すると共に、高圧レギュレータ50にお
いて余剰燃料をポンプ1の吸入通路5に戻すようになっ
ている。
【0013】燃料加圧用ポンプ1は、ポンプハウジング
6が凹部を有するハウジング本体7と、その前端部に取
り付けられるフロントカバー8とから成り、ハウジング
本体7の凹部内には、バルブブロック9とシリンダブロ
ック10とが重合状態でボルト11によって結合されて
いる。また、フロントカバー8には、駆動軸12がニー
ドルベアリング及びメタルベアリングから成るラジアル
軸受13a,13bを介して支持されており、この駆動
軸12のポンプハウジング6内に臨む側の端部には、そ
の端面が軸線に対して所定角度に傾斜した斜板14が一
体に形成され、ポンプハウジング6の外部に突出する側
の端部には、エンジンのカムシャフト(図示せず。)と
結合するためのカップリング15が設けられている。
6が凹部を有するハウジング本体7と、その前端部に取
り付けられるフロントカバー8とから成り、ハウジング
本体7の凹部内には、バルブブロック9とシリンダブロ
ック10とが重合状態でボルト11によって結合されて
いる。また、フロントカバー8には、駆動軸12がニー
ドルベアリング及びメタルベアリングから成るラジアル
軸受13a,13bを介して支持されており、この駆動
軸12のポンプハウジング6内に臨む側の端部には、そ
の端面が軸線に対して所定角度に傾斜した斜板14が一
体に形成され、ポンプハウジング6の外部に突出する側
の端部には、エンジンのカムシャフト(図示せず。)と
結合するためのカップリング15が設けられている。
【0014】前記シリンダブロック10は、軸方向に沿
ったシリンダ孔16が周方向等間隔に複数個形成されて
おり、この各シリンダ孔16に、前記斜板14方向にス
プリング付勢されたプランジャ17が進退自在に収容さ
れている。この各プランジャ17は、その頂部面に半球
状の凹部が形成され、この凹部にシュー18が摺動自在
に嵌合保持されている。また、このシリンダブロック1
0の背部のバルブブロック9には、シリンダブロック1
0の各シリンダ孔16に連通する複数個の吸入ポート1
9と吐出ポート20が形成されており、各吸入ポート1
9には吸入チェック弁21が、また、各吐出ポート20
には吐出チェック弁22が夫々設けられている。このう
ち吸入ポート19は、対応するシリンダ孔16からバル
ブブロック9の軸方向に沿って形成され、バルブブロッ
ク9の背部において、ハウジング本体7の底壁内面に形
成された吸入側環状溝23に連通し、この環状溝23を
介してハウジング本体7の吸入通路5に連通している。
これに対して、前記吐出ポート20は、対応するシリン
ダ孔16からバルブブロック9の径方向外側に放射状に
形成され、バルブブロック9の外周面に形成された吐出
側環状溝24に連通し、この環状溝24を介してハウジ
ング本体7の吐出通路25に連通している。したがっ
て、各プランジャ17がシリンダ孔16内で進退動作し
た場合には、吸入側環状溝23を介して各シリンダ孔1
6内に燃料が吸い入れられ、その燃料が吐出側環状溝2
4を通して吐出通路25に送り出される。尚、この実施
例においては、斜板14、シリンダブロック10、バル
ブブロック9等によって本発明におけるポンプ本体1A
が構成されている。
ったシリンダ孔16が周方向等間隔に複数個形成されて
おり、この各シリンダ孔16に、前記斜板14方向にス
プリング付勢されたプランジャ17が進退自在に収容さ
れている。この各プランジャ17は、その頂部面に半球
状の凹部が形成され、この凹部にシュー18が摺動自在
に嵌合保持されている。また、このシリンダブロック1
0の背部のバルブブロック9には、シリンダブロック1
0の各シリンダ孔16に連通する複数個の吸入ポート1
9と吐出ポート20が形成されており、各吸入ポート1
9には吸入チェック弁21が、また、各吐出ポート20
には吐出チェック弁22が夫々設けられている。このう
ち吸入ポート19は、対応するシリンダ孔16からバル
ブブロック9の軸方向に沿って形成され、バルブブロッ
ク9の背部において、ハウジング本体7の底壁内面に形
成された吸入側環状溝23に連通し、この環状溝23を
介してハウジング本体7の吸入通路5に連通している。
これに対して、前記吐出ポート20は、対応するシリン
ダ孔16からバルブブロック9の径方向外側に放射状に
形成され、バルブブロック9の外周面に形成された吐出
側環状溝24に連通し、この環状溝24を介してハウジ
ング本体7の吐出通路25に連通している。したがっ
て、各プランジャ17がシリンダ孔16内で進退動作し
た場合には、吸入側環状溝23を介して各シリンダ孔1
6内に燃料が吸い入れられ、その燃料が吐出側環状溝2
4を通して吐出通路25に送り出される。尚、この実施
例においては、斜板14、シリンダブロック10、バル
ブブロック9等によって本発明におけるポンプ本体1A
が構成されている。
【0015】また、前記ハウジング本体7の吸入通路5
は、供給ポンプ2に配管接続される吸入配管接続口26
(図3参照。)と前記吸入側環状溝23(図2参照。)
とを連通する通路で、その通路途中には、供給ポンプ2
から送られた燃料を所定圧に調圧するための低圧レギュ
レータ27が介装されている。この低圧レギュレータ2
7は、ハウジング本体7の上部に組付けられ、吸入通路
5の圧力が設定圧以上になると、余剰分の燃料をドレー
ン通路28に排出し、残余の燃料を吸入通路5の後流側
(環状溝23側)に流す構造となっている。
は、供給ポンプ2に配管接続される吸入配管接続口26
(図3参照。)と前記吸入側環状溝23(図2参照。)
とを連通する通路で、その通路途中には、供給ポンプ2
から送られた燃料を所定圧に調圧するための低圧レギュ
レータ27が介装されている。この低圧レギュレータ2
7は、ハウジング本体7の上部に組付けられ、吸入通路
5の圧力が設定圧以上になると、余剰分の燃料をドレー
ン通路28に排出し、残余の燃料を吸入通路5の後流側
(環状溝23側)に流す構造となっている。
【0016】尚、図中36は、供給ポンプ2の吐出配管
に介装されたリリーフ弁であり、37は、吐出通路25
に接続された脈圧防止用のアキュムレータ、38a,3
8bは、吸入通路5と吐出通路25に夫々介装されたチ
ェック弁である。
に介装されたリリーフ弁であり、37は、吐出通路25
に接続された脈圧防止用のアキュムレータ、38a,3
8bは、吸入通路5と吐出通路25に夫々介装されたチ
ェック弁である。
【0017】一方、駆動軸12に形成された斜板14の
端面には、円板状の補助プレート39が相対回動可能に
取り付けられている。この補助プレート39は、その斜
板14側の端面の中央にボス40が突設され、このボス
40が、斜板14の端面中央に形成された支持穴41に
相対回転可能に嵌入されている。そして、この補助プレ
ート39のシリンダブロック10側の端面には、硬度が
高く、摩擦係数の小さい円環状のスラストプレート42
が嵌着され、このスラストプレート42に、前記プラン
ジャ17に嵌合保持されたシュー18が摺動自在に当接
するようになっている。
端面には、円板状の補助プレート39が相対回動可能に
取り付けられている。この補助プレート39は、その斜
板14側の端面の中央にボス40が突設され、このボス
40が、斜板14の端面中央に形成された支持穴41に
相対回転可能に嵌入されている。そして、この補助プレ
ート39のシリンダブロック10側の端面には、硬度が
高く、摩擦係数の小さい円環状のスラストプレート42
が嵌着され、このスラストプレート42に、前記プラン
ジャ17に嵌合保持されたシュー18が摺動自在に当接
するようになっている。
【0018】また、前記補助プレート39の外周縁部に
は、ポンプハウジング6の駆動軸支持部の周域から斜板
14の周域にかけてを覆う金属製のベローズ44の一端
が密閉状態で接合されている。そして、このベローズ4
4の他端側はハウジング本体7とフロントカバー8の接
合部間に挟着されていて、このベローズ44に囲繞され
た駆動軸12の周域の空間に所定粘度の潤滑液が封入さ
れている。つまり、ベローズ44は、ポンプハウジング
6の内部を、シリンダブロック10からの漏出燃料で満
たされる作動液室46と、潤滑液で満たされる潤滑液室
47とに隔成している。
は、ポンプハウジング6の駆動軸支持部の周域から斜板
14の周域にかけてを覆う金属製のベローズ44の一端
が密閉状態で接合されている。そして、このベローズ4
4の他端側はハウジング本体7とフロントカバー8の接
合部間に挟着されていて、このベローズ44に囲繞され
た駆動軸12の周域の空間に所定粘度の潤滑液が封入さ
れている。つまり、ベローズ44は、ポンプハウジング
6の内部を、シリンダブロック10からの漏出燃料で満
たされる作動液室46と、潤滑液で満たされる潤滑液室
47とに隔成している。
【0019】ところで、前記高圧レギュレータ50は、
図1に示すようにポンプハウジング6の上部に組み付け
られ、吐出通路25から分岐された調圧通路51を介し
てインジェクター4に接続されている。この高圧レギュ
レータ50は、調圧通路51に臨んで弁座52が設けら
れ、調圧通路51がこの弁座52に形成された連通孔5
3を介して吸入通路側5への戻し通路54と連通すると
共に、連通孔53が戻し通路54側からスプリング55
付勢された弁体56によって閉塞されるようになってい
る。つまり、調圧通路51の圧力が設定圧に達しない間
は、弁体56がスプリング55の付勢力によって連通孔
53を閉じており、調圧通路51の圧力が設定圧以上に
なると、弁体56が連通孔53を開くようになる。
図1に示すようにポンプハウジング6の上部に組み付け
られ、吐出通路25から分岐された調圧通路51を介し
てインジェクター4に接続されている。この高圧レギュ
レータ50は、調圧通路51に臨んで弁座52が設けら
れ、調圧通路51がこの弁座52に形成された連通孔5
3を介して吸入通路側5への戻し通路54と連通すると
共に、連通孔53が戻し通路54側からスプリング55
付勢された弁体56によって閉塞されるようになってい
る。つまり、調圧通路51の圧力が設定圧に達しない間
は、弁体56がスプリング55の付勢力によって連通孔
53を閉じており、調圧通路51の圧力が設定圧以上に
なると、弁体56が連通孔53を開くようになる。
【0020】また、ポンプハウジング6には調圧通路5
1から分岐する燃料入出路57が形成されていて、この
燃料入出路57に周知の蓄圧用アキュムレータ58が接
続されている。そして、さらにこの燃料入出路57の途
中には開閉バルブとしてのソレノイドバルブ59が介装
され、このソレノイドバルブ59がコントローラ60に
よって開閉制御されるようになっている。ソレノイドバ
ルブ59は、アーマチュア61の先端に球状の弁体62
を備え、閉弁時には、この弁体62によって弁座63の
連通孔64を確実に密閉し得るようになっている。ま
た、この実施例の場合、コントローラ60の入力部には
エンジンの運転状態を検出するための図外のセンサが接
続され、エンジンが運転状態にあるときにコントローラ
60がソレノイドバルブ59に開信号を出力し、エンジ
ンが停止したときにコントローラ60がソレノイドバル
ブ59に閉信号を出力するようになっている。
1から分岐する燃料入出路57が形成されていて、この
燃料入出路57に周知の蓄圧用アキュムレータ58が接
続されている。そして、さらにこの燃料入出路57の途
中には開閉バルブとしてのソレノイドバルブ59が介装
され、このソレノイドバルブ59がコントローラ60に
よって開閉制御されるようになっている。ソレノイドバ
ルブ59は、アーマチュア61の先端に球状の弁体62
を備え、閉弁時には、この弁体62によって弁座63の
連通孔64を確実に密閉し得るようになっている。ま
た、この実施例の場合、コントローラ60の入力部には
エンジンの運転状態を検出するための図外のセンサが接
続され、エンジンが運転状態にあるときにコントローラ
60がソレノイドバルブ59に開信号を出力し、エンジ
ンが停止したときにコントローラ60がソレノイドバル
ブ59に閉信号を出力するようになっている。
【0021】以上の構成において、エンジン運転に伴っ
て駆動軸12が回転すると、駆動軸12と一体の斜板1
4が回転し、これにより、補助プレート39がベローズ
44に回転を阻止されて斜板14と相対回転しつつこの
斜板14と一体に揺動(首振り)する。
て駆動軸12が回転すると、駆動軸12と一体の斜板1
4が回転し、これにより、補助プレート39がベローズ
44に回転を阻止されて斜板14と相対回転しつつこの
斜板14と一体に揺動(首振り)する。
【0022】そして、こうして補助プレート39が揺動
すると、スラストプレート42とそれに摺接するシュー
18を介してシリンダブロック10上のプランジャ17
が順次進退動作を繰り返し、それによってポンプ作用が
連続的に為されるようになる。このとき、燃料タンク3
から供給ポンプ2を介して吸入通路5に供給された燃料
は、低圧レギュレータ27で設定低圧に調圧された後、
吸入側環状溝23、吸入ポート19、吸入チェック弁2
1を順次介してシリンダ孔16に吸い入れられ、ここで
プランジャ17によって加圧された後にシリンダ孔16
から吐出チェック弁22、吐出ポート20、吐出側環状
溝24を順次通って吐出通路25に吐出される。そし
て、吐出通路25に吐出された燃料は調圧通路51を通
して高圧レギュレータで設定圧に調圧され、その調圧さ
れた燃料がインジェクター4へと供給される。
すると、スラストプレート42とそれに摺接するシュー
18を介してシリンダブロック10上のプランジャ17
が順次進退動作を繰り返し、それによってポンプ作用が
連続的に為されるようになる。このとき、燃料タンク3
から供給ポンプ2を介して吸入通路5に供給された燃料
は、低圧レギュレータ27で設定低圧に調圧された後、
吸入側環状溝23、吸入ポート19、吸入チェック弁2
1を順次介してシリンダ孔16に吸い入れられ、ここで
プランジャ17によって加圧された後にシリンダ孔16
から吐出チェック弁22、吐出ポート20、吐出側環状
溝24を順次通って吐出通路25に吐出される。そし
て、吐出通路25に吐出された燃料は調圧通路51を通
して高圧レギュレータで設定圧に調圧され、その調圧さ
れた燃料がインジェクター4へと供給される。
【0023】一方、このときにエンジンが運転状態にあ
ることが図外のセンサによって検出され、コントローラ
60がその検出信号に基づいてソレノイドバルブ59に
開信号を出力する。このため、エンジンの運転中にはソ
レノイドバルブ59が蓄圧アキュムレータ58の燃料入
出路57を開き、その結果、蓄圧用アキュムレータ58
が調圧通路51の高圧の燃料を蓄圧貯留する。そして、
この後エンジンが停止すると、図外のセンサからの検出
信号に基づいてコントローラ60がソレノイドバルブ5
9に閉信号を出力し、ソレノイドバルブ59が蓄圧用ア
キュムレータ58の燃料入出路57を閉塞する。その結
果、エンジンの停止時には高圧の燃料が蓄圧アキュムレ
ータ58に蓄圧貯留されたままとなる。
ることが図外のセンサによって検出され、コントローラ
60がその検出信号に基づいてソレノイドバルブ59に
開信号を出力する。このため、エンジンの運転中にはソ
レノイドバルブ59が蓄圧アキュムレータ58の燃料入
出路57を開き、その結果、蓄圧用アキュムレータ58
が調圧通路51の高圧の燃料を蓄圧貯留する。そして、
この後エンジンが停止すると、図外のセンサからの検出
信号に基づいてコントローラ60がソレノイドバルブ5
9に閉信号を出力し、ソレノイドバルブ59が蓄圧用ア
キュムレータ58の燃料入出路57を閉塞する。その結
果、エンジンの停止時には高圧の燃料が蓄圧アキュムレ
ータ58に蓄圧貯留されたままとなる。
【0024】そして、さらにこの後エンジンが再始動さ
れてそのことが図外のセンサによって検出されると、コ
ントローラ60がソレノイドバルブ59に開信号を出力
し、その結果、ソレノイドバルブ59が燃料入出路57
を開いて蓄圧用アキュムレータ58内の高圧の燃料を一
気に放出し、それによって充分な圧及び量の燃料をイン
ジェクター4に供給する。エンジンの始動時にはポンプ
1の回転数が低いことからポンプ1側からは即時に充分
な圧及び量の燃料をインジェクター4に供給することが
むずかしいが、その不足分の燃料は上記のような蓄圧用
アキュムレータ58からの高圧の放出燃料によって確実
に補われることとなる。このため、低温下でのエンジン
始動であってもインジェクター4に充分な量及び圧の燃
料を確実に供給できるようになり、外部の温度条件等に
関係なく常にエンジンを円滑に始動させることが可能に
なる。
れてそのことが図外のセンサによって検出されると、コ
ントローラ60がソレノイドバルブ59に開信号を出力
し、その結果、ソレノイドバルブ59が燃料入出路57
を開いて蓄圧用アキュムレータ58内の高圧の燃料を一
気に放出し、それによって充分な圧及び量の燃料をイン
ジェクター4に供給する。エンジンの始動時にはポンプ
1の回転数が低いことからポンプ1側からは即時に充分
な圧及び量の燃料をインジェクター4に供給することが
むずかしいが、その不足分の燃料は上記のような蓄圧用
アキュムレータ58からの高圧の放出燃料によって確実
に補われることとなる。このため、低温下でのエンジン
始動であってもインジェクター4に充分な量及び圧の燃
料を確実に供給できるようになり、外部の温度条件等に
関係なく常にエンジンを円滑に始動させることが可能に
なる。
【0025】尚、以上の実施例においては、蓄圧用アキ
ュムレータ58を調圧通路51に分岐接続するようにし
たが、蓄圧用アキュムレータ58は吐出通路25の途中
に分岐接続するようにしても良い。また、上記の実施例
においては、エンジンの停止時にソレノイドバルブ59
を閉じるようにしたが、エンジンの回転数を検出してエ
ンジンの回転数が所定回転数になってときにソレノイド
バルブ59を閉じ、エンジンの再始動時にソレノイドバ
ルブ59を開くようにしても良い。このようにした場合
には、高圧の燃料を確実に蓄圧用アキュムレータ58に
貯留することができることから、エンジンの始動性能を
より向上させることが可能になる。
ュムレータ58を調圧通路51に分岐接続するようにし
たが、蓄圧用アキュムレータ58は吐出通路25の途中
に分岐接続するようにしても良い。また、上記の実施例
においては、エンジンの停止時にソレノイドバルブ59
を閉じるようにしたが、エンジンの回転数を検出してエ
ンジンの回転数が所定回転数になってときにソレノイド
バルブ59を閉じ、エンジンの再始動時にソレノイドバ
ルブ59を開くようにしても良い。このようにした場合
には、高圧の燃料を確実に蓄圧用アキュムレータ58に
貯留することができることから、エンジンの始動性能を
より向上させることが可能になる。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明は、インジ
ェクターに連通する調圧通路またはポンプ本体からの吐
出通路に蓄圧用アキュムレータを分岐接続すると共に、
この蓄圧用アキュムレータの燃料入出路に開閉バルブを
設け、前記蓄圧用アキュムレータが通常のエンジン運転
時に燃料を蓄圧貯留しエンジン始動時にその燃料を放出
するようにこの開閉バルブを開閉するようにしたため、
エンジン始動時には蓄圧アキュムレータに貯留していた
燃料を一気に放出することによって充分な量及び圧の燃
料をインジェクターに供給し、エンジンの円滑な始動を
実現することができる。そして、この発明においては、
通常のエンジン運転時に調圧通路や吐出通路の高圧の燃
料を蓄圧アキュムレータに貯留しておき、エンジン始動
時にその燃料を放出するという極めて簡単で効率の良い
手段によってエンジンの始動性能を向上させることがで
きるため、動力損失の増大や装置の大型化を回避するこ
とができるのは勿論のこと、製造コストの増大、作動時
騒音の増大、油温の上昇等の問題も生じない。
ェクターに連通する調圧通路またはポンプ本体からの吐
出通路に蓄圧用アキュムレータを分岐接続すると共に、
この蓄圧用アキュムレータの燃料入出路に開閉バルブを
設け、前記蓄圧用アキュムレータが通常のエンジン運転
時に燃料を蓄圧貯留しエンジン始動時にその燃料を放出
するようにこの開閉バルブを開閉するようにしたため、
エンジン始動時には蓄圧アキュムレータに貯留していた
燃料を一気に放出することによって充分な量及び圧の燃
料をインジェクターに供給し、エンジンの円滑な始動を
実現することができる。そして、この発明においては、
通常のエンジン運転時に調圧通路や吐出通路の高圧の燃
料を蓄圧アキュムレータに貯留しておき、エンジン始動
時にその燃料を放出するという極めて簡単で効率の良い
手段によってエンジンの始動性能を向上させることがで
きるため、動力損失の増大や装置の大型化を回避するこ
とができるのは勿論のこと、製造コストの増大、作動時
騒音の増大、油温の上昇等の問題も生じない。
【0027】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
の開閉バルブをソレノイドバルブによって構成し、この
ソレノイドバルブをエンジンの運転状態に応じてコント
ローラによって開閉制御するようにしたため、蓄圧アキ
ュムレータでの燃料の蓄圧及び放出を正確かつ確実に行
うことができる。
の開閉バルブをソレノイドバルブによって構成し、この
ソレノイドバルブをエンジンの運転状態に応じてコント
ローラによって開閉制御するようにしたため、蓄圧アキ
ュムレータでの燃料の蓄圧及び放出を正確かつ確実に行
うことができる。
【0028】さらに、請求項3の発明は、請求項2の発
明のソレノイドバルブをエンジン運転時に開きエンジン
停止時に閉じるようにコントローラで開閉制御するよう
にしたため、エンジンの運転状態を検出する既存のセン
サ等を利用してソレノイドバルブの開閉制御を容易に行
うことができる。
明のソレノイドバルブをエンジン運転時に開きエンジン
停止時に閉じるようにコントローラで開閉制御するよう
にしたため、エンジンの運転状態を検出する既存のセン
サ等を利用してソレノイドバルブの開閉制御を容易に行
うことができる。
【図1】本発明の一実施例を示す図2のA−A線に沿う
断面図。
断面図。
【図2】同実施例を示す縦断面図。
【図3】同実施例を示す図2のB−B線に沿う断面図。
【図4】同実施例を示す図2のC矢視図。
【符号の説明】 1…燃料加圧用ポンプ、 1A…ポンプ本体、 4…インジェクター、 51…調圧通路、 57…燃料入出路、 58…蓄圧用アキュムレータ、 59…ソレノイドバルブ(開閉バルブ)、 60…コントローラ。
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジン駆動されるポンプ本体によって
加圧された燃料を燃料噴射装置のインジェクターに供給
する燃料加圧用ポンプにおいて、 前記インジェクターに連通する調圧通路またはポンプ本
体からの吐出通路に蓄圧用アキュムレータを分岐接続す
ると共に、この蓄圧用アキュムレータの燃料入出路に開
閉バルブを設け、前記蓄圧用アキュムレータが通常のエ
ンジン運転時に燃料を蓄圧貯留しエンジン始動時にその
燃料を放出するようにこの開閉バルブを開閉することを
特徴とする燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプ。 - 【請求項2】 開閉バルブをソレノイドバルブによって
構成し、このソレノイドバルブをエンジンの運転状態に
応じてコントローラによって開閉制御することを特徴と
する請求項1に記載の燃料噴射装置の燃料加圧用ポン
プ。 - 【請求項3】 ソレノイドバルブをエンジン運転時に開
きエンジン停止時に閉じるようにコントローラで開閉制
御することを特徴とする請求項2に記載の燃料加圧用ポ
ンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8317257A JPH10159683A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8317257A JPH10159683A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10159683A true JPH10159683A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18086234
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8317257A Pending JPH10159683A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | 燃料噴射装置の燃料加圧用ポンプ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10159683A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9316162B2 (en) | 2012-12-12 | 2016-04-19 | Ford Global Technologies, Llc | Method of controlling a fuel supply system of an engine of a motor vehicle |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP8317257A patent/JPH10159683A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9316162B2 (en) | 2012-12-12 | 2016-04-19 | Ford Global Technologies, Llc | Method of controlling a fuel supply system of an engine of a motor vehicle |
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