JPH1015743A - 冷却板の製造方法 - Google Patents

冷却板の製造方法

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Publication number
JPH1015743A
JPH1015743A JP8176486A JP17648696A JPH1015743A JP H1015743 A JPH1015743 A JP H1015743A JP 8176486 A JP8176486 A JP 8176486A JP 17648696 A JP17648696 A JP 17648696A JP H1015743 A JPH1015743 A JP H1015743A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooling
plate
brazing
holes
cutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP8176486A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyobumi Inaba
清文 稲葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP8176486A priority Critical patent/JPH1015743A/ja
Publication of JPH1015743A publication Critical patent/JPH1015743A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却溝の形成に多大な時間がかからず、カッ
ターの減耗、損傷がなく、また、熱歪が発生せず、ろう
付けが不要な製造方法を実現する。 【解決手段】 その外側から内側に向けて冷却流体が流
れる冷却板の内外面にそれぞれ設けられる複数の冷却穴
2,3をエンドミル加工により形成した後、冷却板の内
部に設けられ上記内外面に形成された冷却穴2,3にそ
れぞれ連通する複数の冷却溝4を電解加工により形成す
るものとしたことによって、熱歪やカッターの減耗・損
傷を生じる機械加工によらずに冷却溝4の形成を可能と
し、上板と下板のろう付け接合を不要としたため、大幅
な工期短縮、コスト低減が可能になるとともに、不良品
の発生の防止が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガスタービン機器
等の高温ガスに接触する部分に適用される冷却板の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンは、図2に示すように、燃
焼器10の排出する燃焼ガス13が燃焼器尾筒11を介
してタービンに供給され、このタービンが燃焼ガス13
により回転するものである。
【0003】上記燃焼器10が排出する燃焼ガス13は
極めて高い温度のガスであり、燃焼器尾筒11の側壁を
この高温から保護するため、図3に示すように、その一
部12を冷却穴2,3と冷却溝4が設けられた冷却板に
より形成し、側壁の外側より燃焼ガス13が流れる内側
に圧縮機からの圧縮空気14を流入させ、この圧縮空気
14のフィルム効果により、側壁の内面を高温の燃焼ガ
ス13から保護するものとしている。
【0004】従来の上記燃焼器尾筒の側壁に用いられ冷
却穴と冷却溝を有する冷却板の製造方法について、図4
により説明する。図4に示す従来の方法においては、ま
ず、図4(a),(b)に示すようにホブ加工により平
板01に冷却溝04を形成した後、図4(c),(d)
に示すようにドリル加工により冷却穴02を形成して下
板07を製作する。また、図4(e)に示すように平板
にドリル加工により冷却穴03を形成して上板08を製
作する。
【0005】上記により製作された上板08と下板07
は、図4(f),(g)に示すようにシートろう材09
を挟んで重ね合わせ、Niろう付けにより接合した後、
図4(h)に示すように両端に端板05,06を接合し
て冷却板の製造を完了する。なお、端板05,06を取
付けた状態の冷却板は、図4(i)に示すようにその内
部に冷却溝04が形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の冷却穴と冷却溝
を有する冷却板の製造においては、前記のように下板と
上板とを製作し、これをNiろう付け接合していた。
【0007】上記下板の製作においては、溝加工はのこ
歯状のカッターを用いてホブ加工するが、溝幅が狭く
(約1mm程度)、ピッチも狭い(約1mm程度)ため、加
工時間が多大となる上、細い溝を加工するため、カッタ
ーがすぐに減耗・破損をしてしまい、カッターに高い費
用がかかっていた。
【0008】また、溝加工時、切削から発生する熱や機
械加工による残留応力等により下板は歪が発生し、平面
度が悪くなり、また、溝深さにバラツキが生じ、Niろ
う付時の未接合部の発生という不適合を生ずる原因とな
っていた。本発明は上記の課題を解決しようとするもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、内外面にそれぞれ複数の冷却穴が設けられ、この内
外面の冷却穴とそれぞれ連通する複数の冷却溝が内部に
設けられて形成され、冷却流体が外側から内側に向けて
流れる冷却板の製造方法において、エンドミル加工によ
り平板の内外面にそれぞれ複数の冷却穴を形成した後、
電解加工によりその平板の内部に冷却溝を形成すること
により冷却板を製造することを特徴としている。
【0010】本発明においては、電解加工により冷却溝
を形成するため、従来の機械加工による製造方法の場合
のように、熱歪による寸法精度の低下や、カッターの減
耗・損傷による作業能率の低下がない。
【0011】また、上板と下板のろう付けによる接合が
不要のため、ろう付け不良に伴う不良品の発生を防止す
ることができ、作業工程が単純となり、生産性の大幅向
上が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態に係る冷却
穴と冷却溝を有する冷却板の製造方法について、図1に
より説明する。なお、本実施形態は、ガスタービンの燃
焼器尾筒の側壁の一部を形成する厚さが6mm以下の冷却
板に適用された方法である。
【0013】図1に示す本実施形態に係る冷却板の製造
方法においては、まず、図1(a),(b)に示すよう
に、平板1の燃焼ガスが通過する内面にエンドミル加工
により板厚の約半分の深さの複数の冷却穴2を千鳥状に
形成し、また、図1(c)に示すように、平板1の外面
に同様に複数の冷却穴3を千鳥状に形成する。
【0014】次に、図1(d)に示すようにそれぞれの
冷却穴2,3にマスキング6を施した後、電解加工によ
り平板1を穿孔し、図1(e),(f)に示すように平
板1の面に沿い冷却穴2,3に連通した冷却溝4を平板
1の内部に形成する。
【0015】上記複数の冷却溝4の形成後は、図1
(g)に示すように平板1の一端に端板5を溶接7によ
り接合して板を所定の寸法のものとし、製造を完了す
る。なお、上記により製造された板は、図1(h)に示
すようにその内部に冷却溝4が配設されたものである。
【0016】上記においては、冷却溝4の形成を従来の
方法の場合のホブ加工に代えて電解加工とし、Niろう
付け作業を不要としたため、溝寸法の精度向上が可能と
なるとともに、作業能率が向上して工期の大幅短縮、製
造コストの大幅低減が可能となった。また、冷却溝4の
断面形状を完全な円形とすることができるため、冷却性
に優れた板を得ることが可能となった。
【0017】
【発明の効果】本発明の冷却板の製造方法においては、
その外側から内側に向けて冷却流体が流れる冷却板の内
外面にそれぞれ設けられる複数の冷却穴をエンドミル加
工により形成した後、冷却板の内部に設けられ上記内外
面に形成された冷却穴にそれぞれ連通する複数の冷却溝
を電解加工により形成するものとしたことによって、熱
歪やカッターの減耗・損傷を生じる機械加工によらずに
冷却溝の形成を可能とし、上板と下板のろう付け接合を
不要としたため、大幅な工期短縮、コスト低減が可能に
なるとともに、不良品の発生の防止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る冷却板の製造方法
の説明図である。
【図2】ガスタービンの冷却板が配設される部分の説明
図である。
【図3】ガスタービンに配設される冷却板の断面図であ
る。
【図4】従来の製造方法の説明図である。
【符号の説明】
1 平板 2,3 冷却穴 4 冷却溝 5 端板 6 マスキング 7 溶接 10 燃焼器 11 燃焼器尾筒 12 側壁の一部 13 燃焼ガス 14 圧縮空気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内外面にそれぞれ複数の冷却穴が設けら
    れ、この内外面の冷却穴とそれぞれ連通する複数の冷却
    溝が内部に設けられて形成され、冷却流体が外側から内
    側に向けて流れる冷却板の製造方法において、エンドミ
    ル加工により平板の内外面にそれぞれ複数の冷却穴を形
    成した後、電解加工によりその平板の内部に冷却溝を形
    成することにより冷却板を製造することを特徴とする冷
    却板の製造方法。
JP8176486A 1996-07-05 1996-07-05 冷却板の製造方法 Pending JPH1015743A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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