JPH10153622A - 回路検査装置およびプローブ駆動方法 - Google Patents

回路検査装置およびプローブ駆動方法

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JPH10153622A
JPH10153622A JP8315153A JP31515396A JPH10153622A JP H10153622 A JPH10153622 A JP H10153622A JP 8315153 A JP8315153 A JP 8315153A JP 31515396 A JP31515396 A JP 31515396A JP H10153622 A JPH10153622 A JP H10153622A
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JP
Japan
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probe
cylinder
piston
inspection device
circuit
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JP8315153A
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English (en)
Inventor
Tadashi Kubodera
忠 久保寺
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮流体を用いたプローブにおいて、必要な
プローブのみを作動させることができる回路検査装置を
提供する。 【解決手段】 基板5の表面には検査回路に接続される
プリント配線9とスルーホール電極10が形成され、ス
ルーホール電極10に金属製のシリンダ受容部1が取り
付けられている。これに、シリンダ部2とピストン部3
を有するピストン・シリンダ機構が挿入されている。ピ
ストン部3の先端にはプローブ4が設けられ、シリンダ
受容部1と導通している。左右のシリンダ機構には、別
々の流路8a,8bから圧縮空気が導入され、ピストン
部3を駆動する。圧縮空気を与える流路の選択によっ
て、作動させるプローブを選択できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器等に使わ
れるプリント基板、液晶パネル、IC等の回路の検査を
行なうための回路検査装置、および、回路検査装置にお
けるプローブ駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント基板等の洗浄に使用されている
フロンの廃液が環境に及ぼす影響があり、環境問題が深
刻になるにつれて、無洗浄化技術が開発され、その進展
には目覚ましいものがある。無洗浄化技術では、部品の
半田付けは、低ハロゲンのフラックスを使用しているた
め、長期信頼性の面で腐食の心配がなく洗浄の必要もな
いという利点がある。しかし、この低ハロゲンのフラッ
クスに含まれる固形分(松ヤニなどの樹脂が主体)が、
回路の電気検査に使用するプローブに与える影響は大き
い。回路を検査する際に半田付け部分が測定点である場
合には、そこにプローブをを押し付けると、プローブ先
端にフラックス固形分が付着する。付着した固形分は、
時間の経過と共に硬くなり、プローブ内部のバネの反発
力(通常は100〜150g)だけでは固形分を除くこ
とができず、接触不良を発生させる。従来の洗浄を行な
ったプリント基板に対するプローブの接触不良が1〜3
%であるのに対し、無洗浄のプリント基板に対するプロ
ーブの接触不良は10〜30%にもなる場合がある。
【0003】これらの問題の改善策として、バネの反発
力をさらに上げたプローブ使用や、特開平3−2517
69号公報や特開平6−342012号公報に記載され
ているように、プローブの接触針部分を回転させるよう
にしたプローブなどがあげられる。バネの反発力をあげ
たプローブは、検査時に基板のソリを増大させるという
問題がある。接触針部分を回転させたプローブは、コス
トが高いという問題がある。また、特開昭63−129
77号公報には、複数のプローブのうち、その検査には
不必要な接触針を後退させておいて、必要なプローブの
みをプリント基板に接触させるという方法が記載されて
いるが、形状記憶合金と加熱ヒーターを用いるなど、い
ずれもプローブ内の構造が非常に複雑で、小型化、信頼
性の面からの問題点は改善されていないといえる。
【0004】上述した従来技術に対して、特開平4−5
8159号公報や、実開昭63−17463号公報に記
載されたプローブでは、プローブをシリンダー部分とピ
ストン部分とにより構成し、圧縮流体を用いてピストン
部分をシリンダー部分に対して移動させて、被試験基板
に対する接触圧を与えようとするものである。
【0005】接触針にバネの反発力で接触圧を与える方
法は、接触針の押し込み量に伴い接触圧が高くなるが、
被試験基板への接触時の初期は接触圧は最小である。押
し込み量がストローク全体の2/3で100〜150グ
ラムの接触圧が得られるというが、接触後少しづつ圧力
が増大したのでは、フラックスの皮膜を突き破ることは
できない。回転式プローブも内部にスプリングを使用し
ており、接触初期は同様の問題をかかえている。
【0006】圧縮流体を用いたプローブは、接触初期の
圧力を増大できるという利点があるが、被試験基板に過
大な圧力が与えられると、被試験基板に大きな歪みが加
えられ、基板に不測の障害を与えたり、誤った検査結果
を生じることがあるという問題を抱えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、圧縮流体を用いたプローブ
において、過大な接触圧を与えることがなく、また、必
要なプローブのみを作動させることができる回路検査装
置、および、回路検査装置におけるプローブ駆動方法を
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、回路検査装置において、基板に取り付けられ流体圧
が導入される流路が接続された複数のシリンダ受容部
と、該シリンダ受容部に挿入されシリンダ室が開口を介
して前記流路に連通するシリンダ部と、該シリンダ部に
収容され前記シリンダ室に導入される流体圧により作動
するピストン部と、該ピストン部と一体となったプロー
ブを有し、前記流路はグループごと、または、個別に分
離されていることを特徴とするものである。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の回路検査装置において、前記シリンダ受容部と、前記
シリンダ部と、前記ピストン部と、前記プローブが導電
体で形成されていることを特徴とするものである。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の回路検査装置において、前記基板に前記シリンダ受容
部に導通するプリント回路が設けられたことを特徴とす
るものである。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1ないし
3のいずれか1項に記載の回路検査装置1において、前
記シリンダ部にダンパー室が設けられ、該ダンパー室に
流路が接続され、該流路は、グループごと、または、個
別に分離されるとともに、閉止弁が設けられたことを特
徴とするものである。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の回路検査装置を用い、前記流
体圧を制御して前記プローブを駆動するプローブ駆動方
法において、歪みのモニター手段によって被検査回路が
形成された基板の歪みをモニターし、モニター出力に基
づいて前記流体圧を制御して、前記プローブの手段の加
圧力を制御することを特徴とするものである。
【0013】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の回路検査装置を用い、前記プ
ローブを駆動するプローブ駆動方法において、必要なプ
ローブのみを被試験回路に接触させるよう前記シリンダ
受容部に接続された流路の流体圧が制御されることを特
徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の回路検査装置に
用いられるプローブとそれを駆動するためのピストン・
シリンダ機構の実施の形態の一例を説明するため概略図
であり、図1(A)はシリンダ受容部の断面図、図1
(B)はシリンダ受容部の斜視図、図1(C)はピスト
ン・シリンダ機構の断面図、図1(D)は図1(C)の
ピストン・シリンダ機構を図1(A)のシリンダ受容部
に挿入した状態の断面図である。図中、1はシリンダ受
容部、1aは圧縮空気導入孔、1bはシリンダ受容室、
1cは係止突起、2はシリンダ部、2aは圧縮空気導入
孔、2bはシリンダ室、3はピストン部、3aはピスト
ンリング、4はプローブである。
【0015】図1(A)に示すシリンダ受容部1は、後
述するように回路検査装置の基板に取り付けられるもの
であり、シリンダ部を受容できるようなシリンダ受容室
1bが内側に形成され、シリンダ受容室1bの底部には
圧縮空気導入孔1aが開けられている。図1(B)に示
すように、シリンダ受容部1の外表面に係止突起1bが
設けられている。係止突起1bは、回路検査装置の基板
に対する係止力を大きくするために設けるものであり、
適当な形状の突起を適当数設けて、基板に取り付けられ
たシリンダ受容部1が回転したり、ずれたりしないよう
にするためのものである。
【0016】ピストン・シリンダ機構は、図1(C)に
示すように、シリンダ部2とその内部に摺動可能に挿入
されたピストンリング3aを有するピストン部3からな
り、シリンダ部2の下方に圧縮空気導入孔2aが設けら
れている。この圧縮空気導入孔2aからシリンダ室2b
に導入された圧縮空気によって、ピストン部3を上方に
移動させることができる。ピストン部3は、プローブ4
を支持している。プローブ4の先端は、測定点に接触し
た際のフラックス層や酸化皮膜などを突き破る作用を与
えるようにするのがよく、この実施の形態では、先端部
に針状の突起を設けた。
【0017】このピストン・シリンダ機構をシリンダ受
容部1に挿入した状態を図1(D)に示す。シリンダ受
容部1の圧縮空気導入孔1aから導入された圧縮空気
は、シリンダ部2の圧縮空気導入孔2aを通り、シリン
ダ室2bに導入される。
【0018】図2は、図1で説明したピストン・シリン
ダ機構を基板に装着した一例の説明図である。図中、図
1と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略する。
5は基板、6は密閉蓋、7は仕切り壁、8a,8bは流
路、9はプリント配線、10はスルーホール電極であ
る。なお、ピストンリングの図示は省略した。シリンダ
受容部1は、基板5を貫通して流路8a,8bに達する
ように、基板5の穴に取り付けられている。図では断面
を示すが、多数のシリンダ受容部1は、平面的には、1
列に、あるいは、複数列に、あるいは、適当な配列パタ
ーンに、など、適宜に配列される。基板5の底部の空間
は、密閉蓋6と仕切り壁7とによって区画されて、圧縮
空気が導入される別々の流路8a,8bを形成してい
る。この図では、左側のシリンダ受容部は流路8aに接
続され、右側のシリンダ受容部は流路8bに接続されて
いる。図1で説明したように、各シリンダ受容部には、
ピストン・シリンダ機構のシリンダ部2が気密に挿入さ
れている。ピストン・シリンダ機構の挿入は、圧縮空気
がシリンダ室に一気に入る動作時にも、シリンダ受容部
から飛び出さないように、十分押し込める構造とする。
流路8a,8bに導入された圧縮空気は、シリンダ受容
部の圧縮空気導入孔1a,シリンダ部の圧縮空気導入孔
2aからシリンダ室2bに入り、ピストン部3を上下さ
せる。
【0019】この図2では、流路8aには図示しない制
御機構によって圧縮空気が導入されているから、シリン
ダ室2bに導入された空気圧によって、ピストン部3が
押し上げられ、プローブ4が図示しない被試験回路に接
触している。流路8bには圧縮空気が導入されていない
から、右側のシリンダ受容部に挿入されたピストン・シ
リンダ機構のピストン部は、自重で落下した位置にあ
る。流路8aの圧縮空気が排出され、流路8aが大気圧
となると、ピストン部3は、自重で落下して、プローブ
4が被試験回路から離脱する。プローブを離脱させるた
めに、流路を大気圧よりも負圧にさせるようにしてもよ
い。なお、圧縮空気が導入されない状態におけるピスト
ン部3の位置は、シリンダ部2との摩擦や、シリンダ部
の向きによって、必ずしも図2の右側の位置となるとは
限られないことがある。圧縮空気が導入されない状態に
おいて、ピストン部の位置をもっとも低い位置に規制す
る必要がある場合は、スプリングを用いて、ピストン部
を低い位置にむくように付勢する構成などを採用すると
よい。
【0020】なお、個々のプローブ4への信号、電源等
の供給手段は、この実施の形態では、基板5にシリンダ
受容部1を埋め込む穴の内周面に電極をメッキしてスル
ーホール電極10とし、これを基板5の表面のプリント
配線9に接続した。そして、ピストン部3,シリンダ部
2,シリンダ受容部1を金属で作製して、プローブ4と
プリント配線9とが導電的に接続されるようにした。基
板5自体をプリント基板としてもよく、多層プリント基
板としてもよい。厚手の基板が入手できない場合は、ポ
リエステル板等を組み合わせて使用してもよい。
【0021】しかし、必ずしも、ピストン部3,シリン
ダ部2,シリンダ受容部1のすべてを導電性にする必要
はなく、プローブ4に対する信号,電源等の供給回路と
が、電気的に接続されればよく、可撓性のワイヤーや摺
動片を用いた電気的接続方法等、適宜の方法を採用でき
る。したがって、電気的な接続端子として作用するプロ
ーブ4とピストン部3とを1つの導電性材料で一体的に
作製してもよく、あるいは、プローブ4とピストン部3
とを別体のものとして作製し、両者をネジで結合して一
体とするなど、適宜の構造で、プローブ4とピストン部
3とを一体に作成することができる。図のように、ピス
トン部3から上部へ延びる杆状の部材をピストン部3に
含めて構成し、プローブ4の径を杆状の部材の径より大
きくした場合には、両者をネジで結合する方法は、組立
が容易となる。また、この杆状の部材をプローブに含め
る構成とすることもでき、ピストン部3を非導電性の材
料で作成した場合には、この杆状の部材をプロープ4か
らの信号を取り出す導電路の一部に利用することができ
る。また、図では、ピストン部3がシリンダ部2に挿入
できないような図になっているが、この図は設計図では
なく、概念を示すもので、実際は、圧縮空気導入孔をピ
ストン部が挿入できる大きさとしたり、圧縮空気導入孔
を小さくする場合には、これが設けられる部材を蓋状の
部材とし、ピストン部をシリンダ部に挿入した後にシリ
ンダ部に取り付けるなど、適宜の構成を採用できうる。
【0022】図3は、シリンダ室への圧縮空気の供給系
の実施の態様の一例の説明図である。図中、図1と同様
の部分には同じ符号を付して説明を省略する。11は圧
縮空気源、12a,12bはレギュレータ、13a,1
3bは流路、14は被試験基板、15aはIC、15b
は回路素子、16は歪みセンサ、17はモニタ回路(信
号増幅部を含む)、18は制御部である。
【0023】この実施の形態では、シリンダ受容部をグ
ループ分けし、それぞれのグループについて別々の流路
13a,13bで圧縮空気を導入するようにした。具体
例では、被試験基板14に搭載されたIC15aと回路
素子15bとに対する測定点に適用されるプローブ4を
別のグループとして分離し、各別にレギュレータ12
a,12bを介して流路13a,13bから圧縮空気を
シリンダ受容部1に導入するようにした。制御部18か
らの制御信号で、レギュレータ12a,12bをオンオ
フ的に制御することにより、駆動するプローブを選択す
ることができる。
【0024】プローブの駆動制御は、オンオフ的な制御
に限られるものではない。レギュレータ12a,12b
に圧力を制御する調圧作用を持たせることにより制御部
18から与えられた信号によって、流路13a,13b
からシリンダ受容部に導入する圧力の大きさを制御する
ことができる。この場合、歪みセンサ16を用いて、被
試験基板16の歪み量を検出し、モニタ回路17でモニ
タして、モニタ出力を制御部18に与えるようにするこ
とができる。制御部18は、モニタ出力に基づいて、レ
ギュレータ12a,12bを制御して、被試験基板16
に過大な歪みが加えられないように、流路13a,13
bの圧力を調整することができる。
【0025】なお、シリンダ受容部への流路をブロック
を形成するように分離して、ブロックごとにオンオフ的
な制御や圧力調整機能を持たせた制御を行なうことを説
明したが、流路の分離はブロックごとに限られるもので
はなく、個別になるように分離してもよい。シリンダ受
容部へ導入する圧力を個別に制御することによって、よ
り細かにプローブの駆動を制御することができる。流路
を個別に分離して、プローブの各個が独立して作動でき
るようにした場合には、例えば、テスト用のボードを用
いて、個別の接触抵抗を測定することが可能であるなど
の利点もある。
【0026】このように、プローブの駆動には、スプリ
ングを使用せず、空気または流体の圧力を用いて、一気
に必要なストロークを立ち上げることができる。これに
より、プローブの接触初期から必要とする接触圧を得る
ことが可能となり、残留フラックスの固形分を除くこと
ができる。なお、上記説明では、圧縮空気を用いたが、
他の気体や液体を用いてもよい。
【0027】図4は、本発明に用いられるピストン・シ
リンダ機構の他の実施の形態の説明図である。図中、図
1,図2と同様の部分には同じ符号を付して説明を省略
する。2cはダンパー室、2dはシール部、19は弁で
ある。なお、ピストンリングの図示は省略した。この実
施の形態では、ダンパー機能を付加したものである。シ
リンダ室2bには、下部開口部からP0、上部開口部か
ら弁19を介してP1の圧力が加えられるようになって
いる。
【0028】ダンパー機能について説明する。図4
(A)に示すように、両開口部が大気圧に等しい場合に
は、自重によりロッドは最下段に位置する。弁19を開
いた状態で、上部開口部からP1(通常は、下部開口部
に加える圧力P0に対して1/3〜1/5程度)の圧縮
空気を加えておく。P1によって、ダンパー室2cに規
定の空気圧が供給された段階で弁16は閉じる。次に、
図4(B)に示すように、下部開口部から圧縮空気P0
をシリンダ室2bに送り、ピストン部3を上昇させる。
ダンパー室2cに溜まっていた空気圧P1は、ピストン
部3の上昇に伴って圧縮されP1’となる。最終的に
は、図4(C)に示すように、P0=P1’となりピス
トン部3の上昇は停止する。すなわちダンバー機能が付
加されたことになる。
【0029】プローブに与える押圧力は、望ましくは初
期状態で、例えば、150g程度の押圧を得、フラック
ス層を破った後はできるだけピンの圧力を減らすように
するのがよい。この実施の形態では、ダンパー機能を持
たせたことにより、簡単な構造で容易に、適正な押圧力
を得ることができる。
【0030】なお、このダンパー作用には、圧縮空気の
漏れを無くすことが重要であり、この例ではシリンダ部
2の上部に漏れ防止手段としてシール部2dを設けてい
る。
【0031】図5は、図4で説明したピストン・シリン
ダ機構を用いた制御システムの説明図である。図中、図
3,図4と同様な部分には同様の符号を付して説明を省
略する。12c,12dはレギュレータ、13c,13
dは流路、18aは制御部である。シリンダ部2のシリ
ンダ室2bには、レギュレータ12cから導出される空
気圧が流路13cを通って導入される。また、ダンパー
室2cには、レギュレータ12dから導出される空気圧
が流路13dを通って導入されるが、途中に弁19が挿
入されている。圧縮空気圧源11から出た圧縮空気は、
レギュレータ12c,12dで所定の空気圧に調圧され
るとともに、流路13c,13dへの導出が制御され
る。レギュレータ12c,12dおよび弁19は制御部
18aにより制御される。制御方法は図4で説明したと
おりである。
【0032】なお、図5では、ピストン・シリンダ機構
は、1つだけが図示されたいるが、図3で説明したよう
に、多数のピストン・シリンダ機構が配設されるもので
あり、これらをグループごとに、あるいは、個別に、
弁,流路およびレギュレータに接続し、グループごと
に、あるいは、個別に制御することによって、被試験回
路に適応したプローブを動作させることができる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、多数のピストン・シリンダ機構に流体圧を導
入する流路がグループごと、または、個別に分離されて
いることによって、所望のプローブを選択的動作させる
ことができ、また、動作圧をグループごと、または、個
別に制御することができる。また、シリンダ受容部と、
シリンダ部と、ピストン部を導電体で形成することによ
って、さらに、ピストン・シリンダ機構取り付けた基板
にシリンダ受容部に導通するプリント回路が設けられた
ことによって、個々のプローブ4への信号、電源等の供
給・授受が簡単となる。また、スプリングプローブのよ
うに、動作ストロークを大きく取る必要がなく、被試験
器板への接続精度が向上する効果がある。
【0034】シリンダ部にダンパー室を設け、ダンパー
室に流体圧を導入する流路を、グループごと、または、
個別に分離するようにした場合は、ピストン・シリンダ
機構にダンパー作用を与えることができるとともに、ダ
ンパー特性をグループごと、または、個別に設定するこ
とができる。シリンダ室への流路のグループ分けと、ダ
ンパー室への流路のグループ分けは、一致させるのがよ
い。
【0035】本発明の回路検査装置を用いて被試験基板
を検査する場合、歪みのモニター手段によって被検査基
板の歪みをモニターし、モニター出力に基づいて流体圧
を制御して、プローブの手段の加圧力を制御することに
よって、被検査基板に過大な応力を与えることを防止で
きる。
【0036】また、本発明のプローブ駆動方法において
は、必要なプローブのみを被試験回路に接触させるよう
にすることによって、被検査基板に与える応力の影響を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の回路検査装置に用いられるプローブ
とそれを駆動するためのピストン・シリンダ機構の実施
の形態の一例を説明するため概略図である。
【図2】 図1で説明したピストン・シリンダ機構を基
板に装着した一例の説明図である。
【図3】 シリンダ室への圧縮空気の供給系の実施の態
様の一例の説明図である。
【図4】 本発明に用いられるピストン・シリンダ機構
の他の実施の形態の説明図である。
【図5】 図4で説明したピストン・シリンダ機構を用
いた制御システムの説明図である。
【符号の説明】
1…シリンダ受容部、1a…圧縮空気導入孔、1b…シ
リンダ受容室、1c…係止突起、2…シリンダ部、2a
…圧縮空気導入孔、2b…シリンダ室、2c…ダンパー
室、2d…シール部、3…ピストン部、3a…ピストン
リング、4…プローブ、5…基板、6…密閉蓋、7…仕
切り壁、8a,8b…流路、9…プリント配線、10…
スルーホール電極、11…圧縮空気源、12a,12
b,12c,12d…レギュレータ、13a,13b、
13c,13d…流路、14…被試験基板、15a…I
C、15b…回路素子、16…歪みセンサ、17…モニ
タ回路、18、18a…制御部、19…弁。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に取り付けられ流体圧が導入される
    流路が接続された複数のシリンダ受容部と、該シリンダ
    受容部に挿入されシリンダ室が開口を介して前記流路に
    連通するシリンダ部と、該シリンダ部に収容され前記シ
    リンダ室に導入される流体圧により作動するピストン部
    と、該ピストン部と一体となったプローブを有し、前記
    流路はグループごと、または、個別に分離されているこ
    とを特徴とする回路検査装置。
  2. 【請求項2】 前記シリンダ受容部と、前記シリンダ部
    と、前記ピストン部と、前記プローブが導電体で形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の回路検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基板に前記シリンダ受容部に導通す
    るプリント回路が設けられたことを特徴とする請求項2
    に記載の回路検査装置。
  4. 【請求項4】 前記シリンダ部にダンパー室が設けら
    れ、該ダンパー室に流路が接続され、該流路は、グルー
    プごと、または、個別に分離されるとともに、閉止弁が
    設けられたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
    か1項に記載の回路検査装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の回路検査装置を用い、前記流体圧を制御して前記プロ
    ーブを駆動するプローブ駆動方法において、歪みのモニ
    ター手段によって被検査回路が形成された基板の歪みを
    モニターし、モニター出力に基づいて前記流体圧を制御
    して、前記プローブの手段の加圧力を制御することを特
    徴とするプローブ駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の回路検査装置を用い、前記プローブを駆動するプロー
    ブ駆動方法において、必要なプローブのみを被試験回路
    に接触させるよう前記シリンダ受容部に接続された流路
    の流体圧が制御されることを特徴とするプローブ駆動方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6515497B1 (en) 1999-12-09 2003-02-04 Nec Corporation Air pump operated test fixture and method for testing a circuit board
KR100498641B1 (ko) * 2002-08-12 2005-07-01 동부아남반도체 주식회사 에어 프로브 카드
JP2008281466A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Toyota Motor Corp 半導体検査装置
KR20170137251A (ko) * 2016-06-02 2017-12-13 주식회사 탑 엔지니어링 프로브 장치

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