JPH10153617A - 小型電子部品およびその製造方法 - Google Patents

小型電子部品およびその製造方法

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JPH10153617A
JPH10153617A JP8311956A JP31195696A JPH10153617A JP H10153617 A JPH10153617 A JP H10153617A JP 8311956 A JP8311956 A JP 8311956A JP 31195696 A JP31195696 A JP 31195696A JP H10153617 A JPH10153617 A JP H10153617A
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JP
Japan
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substrate
sealing
hole
cavity
degassing
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Application number
JP8311956A
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English (en)
Inventor
Tatsufumi Yano
樹史 矢野
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01PMEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
    • G01P15/00Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration
    • G01P15/02Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses
    • G01P15/08Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values
    • G01P2015/0805Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration
    • G01P2015/0822Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass
    • G01P2015/0825Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass
    • G01P2015/0828Measuring acceleration; Measuring deceleration; Measuring shock, i.e. sudden change of acceleration by making use of inertia forces using solid seismic masses with conversion into electric or magnetic values being provided with a particular type of spring-mass-system for defining the displacement of a seismic mass due to an external acceleration for defining out-of-plane movement of the mass for one single degree of freedom of movement of the mass the mass being of the paddle type being suspended at one of its longitudinal ends

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Abstract

(57)【要約】 【課題】機能部を収容するキャビティにガス抜き用の貫
通孔を設けて、機能部と封止構造を縦構造にして小形化
を図り、封止構造を簡略化しかつ封止の信頼性を向上さ
せた小型電子部品およびその製造方法を提供する。 【解決手段】機能部1aの形成された支持基板1と、ガ
ス抜き用の貫通孔2bを有し、支持基板1に接合されて
機能部1aを蓋被するキャビティ2cを形成する蓋被基
板2と、封止弁3bを有し、蓋被基板2に接合されて蓋
被基板2の貫通孔2bを封止弁3bにより封止する封止
基板3と、よりなる小型電子部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、機能部を減圧下
に保持しなければならない、加速度センサ、ジャイロセ
ンサなどの小型電子部品およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のジャイロセンサなどの小型電子部
品およびその製造方法に関し、その機能部の収容されて
いるキャビティを減圧密閉する手段として、Sensors an
d Actuators A.43(1994)243-248)に記載されている真空
封止法について図19〜図21を参照して説明する。
【0003】図19において、シリコン基板21を薄く
加工し、機能部としてストレインゲージを有するダイア
フラム21aと真空室21bとを形成する。また、シリ
コン基板21に貫通孔21cを形成する。この貫通孔2
1cはチャネルを介して真空室21bにつながってい
る。
【0004】一方、22はパイレックスガラス基板で、
陽極接合によりシリコン基板21に接合される。この陽
極接合の際に、接合面から発生する酸素ガスが真空室2
1bに一部流入して、真空中で陽極接合を行ったにして
も、真空室21bの真空度を所定の値に設定できないの
で、シリコン基板21に貫通孔21cを設け、真空室2
1bに流入したガスを貫通孔21cより真空槽中に排出
して、その後、図20に示すように、貫通孔21cにア
ルミニュウム23などの金属を蒸着またはスパッタリン
グして封止し、真空室21bを所定の真空度に密閉する
というものである。
【0005】また、図21に示す真空封止法は、図19
および図20に示す真空封止法と同様に、シリコン基板
24を薄く加工して形成し、機能部としてストレインゲ
ージを有するダイアフラム24aと真空室24bとを有
し、また、この真空室24bとチャネルを介して通じる
ゲッター室24cを有する。このゲッター室24cにゲ
ッター材25を封入した状態で、シリコン基板24とパ
イレックスガラス基板26とを陽極接合する。このゲッ
ター材25は、陽極接合時のほぼ400℃の温度で活性
化し、真空室24bに流入した酸素ガスを吸着して、真
空室24bを減圧密閉することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図19
および図20に示す従来の小型電子部品は、外部から封
止される構造のチャネルを備えた貫通孔を有しているの
で、形状が大きくなるという欠点を有している。また、
その製造方法は、陽極接合の後、蒸着、スパッタリング
などの物理的蒸着工程により貫通孔21の封止を行うの
で、封止工程が煩雑になるという欠点を有している。
【0007】さらに、図21に示す従来の小型電子部品
は、ゲッター材25を収納するゲッター室24cを余分
に設けなければならず、形状が大きくなるという欠点を
有している。また、その製造方法は、ゲッター材25の
処理工程を必要として煩雑になるという欠点を有してい
る。
【0008】そこで、本発明は、支持基板に設けた機能
部の収容されたキャビティにガス抜き用の貫通孔を設け
て、機能部と封止構造を上下方向に形成して小形化を図
り、封止構造を簡略化しかつ封止の信頼性を向上させた
小型電子部品およびその製造方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の小形電
子部品の発明は、機能部の形成された支持基板と、ガス
抜き用の貫通孔を有し、前記支持基板に接合されて前記
機能部を蓋被するキャビティを形成する蓋被基板と、封
止弁を有し、前記蓋被基板に接合されて該蓋被基板の前
記貫通孔を前記封止弁により封止する封止基板と、より
なるものである。
【0010】この発明は、蓋被基板に形成したガス抜き
用の貫通孔が、支持基板に形成した機能部を収容するキ
ャビティに形成されているので、ガス抜き用の貫通孔と
機能部が縦構造となり、水平方向に広がる構造ではない
ので、小形化を図ることができる。また、ガス抜き用の
貫通孔が外部から封止弁により減圧封止されるので、封
止構造が簡単となり、かつ、大気圧が封止弁を外部から
押さえる状態になり、封止の信頼性が向上する。
【0011】請求項2に記載の小形電子部品の製造方法
の発明は、機能部を有する支持基板と貫通孔を有する蓋
被基板とを接合し、前記蓋被基板と封止弁を有する封止
基板とを真空槽中において、前記貫通孔の上に前記封止
弁の先端部を加熱により垂下させて、前記貫通孔を前記
封止弁により封止するものである。
【0012】この発明は、第1回目の接合において、支
持基板と蓋被基板との主接合を行う。そして、第2回目
の接合において、封止基板の封止弁により蓋被基板の貫
通孔の封止接合を行う。第1回目の接合によりキャビテ
ィ内に流入したガスは、真空装置中で行われる第2回目
の接合によりガス抜き用の貫通孔より外部の真空槽中に
排出され、その後、ガス抜き用の貫通孔が封止されるの
で、キャビティ内の真空度を真空槽の真空度に合わせる
ことができる。
【0013】また、第2回目の接合において接合面から
発生したガスは、その殆どが封止弁の周囲のコ字型スリ
ットより真空槽中に排出され、キャビティ内には殆ど流
入しない。たとえ流入したにしても、その流入するガス
は、ガス抜き用の貫通孔の直径が数10〜数100μm
と小さいので、極微量であり、キャビティの真空度を必
要範囲に維持し得る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の小型電子部品の
1実施例の角速度センサについて図面を参照して説明す
る。
【0015】図1において、1はシリコン基板で、その
中央部には、図2Cに示すように、活性層で角速度セン
サの機能部1aが形成される。この機能部1aの詳細に
ついては後述する。
【0016】2は蓋被基板で、シリコン基板、パイレッ
クスガラス基板などよりなり、図2Bに示すように、裏
面中央部に凹部2aが形成され、この凹部2aの天面の
片隅に直径が数10〜数100μmのガス抜き用の貫通
孔2bが形成されている。この蓋被基板2は、シリコン
基板1に直接接合または陽極接合により接合されて、シ
リコン基板1の機能部1aを蓋被するキャビティ2cが
形成される。前記貫通孔2bは、このキャビティ2cの
ガス抜き用の開口としての機能を果たす。
【0017】3は、封止基板で、シリコン基板、パイレ
ックスガラス基板などよりなり、図2Aに示すように、
裏面中央部に凹部3aが形成されている。そして、この
凹部3aの天面の片側に短冊状で先端部が下方に湾曲し
た封止弁3bが、凹部3aの天面をコ字型スリット3c
に切り欠いて形成されている。この封止基板3の裏面4
辺および封止弁3bの先端部は、蓋被基板2に直接接
合、陽極接合または溶着により接合される。この接合に
より、封止弁3bの先端部は、蓋被基板2のガス抜き用
の貫通孔2bを封止することになる。
【0018】なお、支持基板1と蓋被基板2および蓋被
基板2と封止基板3の接合において、直接接合とは、両
方がシリコンよりなる場合、陽極接合とは片方がシリコ
ンで他方がパイレックスガラスよりなる場合、溶着とは
両方がパイレックスガラスよりなる場合である。
【0019】シリコンよりなる支持基板1とパイレック
スガラスよりなる蓋被基板2とが400℃の温度で接合
されるとき、接合面からガスが発生して、その発生ガス
の一部がキャビティ2c内に流入してキャビティ2cの
真空度を低下させることになる。キャビティ2cに通じ
る貫通孔2bは、この流入ガスをキャビティ2cから外
部(真空槽)に排出させるものである。そして、蓋被基
板2と封止基板3との真空槽中における接合の際に、キ
ャビティ2c内に残留しているガスを貫通孔2cから外
部(真空槽)に排出し、しかる後、蓋被基板2と封止基
板3とを500℃の温度で接合して、貫通孔2bを封止
弁3bにより封止することになる。この封止弁3bは、
細長い短冊状をしているので、蓋被基板2と封止基板3
との接合の際の温度で、その先端部が軟化して自重で垂
下し、貫通孔2bの周辺に面接触して接合され、貫通孔
2bを封止することになる。
【0020】この封止弁3bは、第1回目の陽極接合の
温度400℃では垂下せず、第2回目の陽極接合の温度
500℃で軟化して垂下するように、その厚みおよび幅
が決められる。
【0021】つぎに、図1および図2Cに示す支持基板
1に形成されている角速度センサの機能部1aの構造に
ついて、図3を参照して説明する。この角速度センサは
コリオリ力を検知して角度を検出するものである。4は
長方形板状の振動体である。この振動体4の両側面に
は、直角方向に伸びる複数本の可動柄に形成された複数
個の可動櫛歯電極4a(点集合部分)が設けられてい
る。また、この可動櫛歯電極4aと対抗してコンデンサ
を形成する固定櫛歯電極5a(白地部分)も複数設けら
れている。これらの固定櫛歯電極5aは、固定柄を介し
て固定基部5に結合している。
【0022】また、振動体4の長手方向の両端は、その
両側の直角方向にそれぞれ伸びて可動柄部4bとなり、
これらの可動基部4bには、直角方向に延びる複数本の
可動柄に形成された複数個の可動櫛歯電極4c(点集合
部分)が設けられている。また、この可動櫛歯電極4c
と対抗してコンデンサを形成する固定櫛歯電極6a(白
地部分)も複数設けられている。これらの固定櫛歯電極
6aは、固定柄を介して固定柄部6に結合している。
【0023】更に、振動体4の両端部は、可動柄部4b
およびコ字型の支持梁7を介して固定部8にそれぞれ支
持されている。
【0024】この角速度センサの機能部1aは、以上の
ような構成よりなり、機能部1aのうち、点集合部分で
示すものは可動部分、即ち、可動部4b、可動柄、可動
柄部4b、可動櫛歯電極4a、4cを構成し、白地部分
で示すものは固定部分、即ち、固定櫛歯電極5a、6
a、固定柄、固定柄部5、6、固定部8を構成する。こ
の機能部1aは、リソグラフィ技術、エッチング技術な
どの半導体微細加工技術を用いて形成され、特に点集合
部分で示す可動部分は、その下部および周辺の酸化シリ
コン層(犠牲層)s2(図2参照)をエッチング除去し
て自由振動可能に形成される。
【0025】つぎに、図3に示す角速度センサの機能部
1aの動作について説明する。可動櫛歯電極4cと固定
櫛歯電極6aとに逆位相の交流電圧を印加する。する
と、振動体4は、可動櫛歯電極4cが静電力により固定
櫛歯電極6aの方に吸引されたり、またこの吸引が解除
されたりしてX軸方向に振動するようになる。
【0026】このように、振動体4がX軸方向に振動し
ているときに、この角速度センサが紙面に垂直なZ軸を
中心にして回転すると、Y軸方向にコリオリ力による振
動が現れて、振動体4はY軸方向に振動するようにな
る。すると、振動体4の両側の可動櫛歯電極4aと固定
櫛歯電極5bとの間の静電容量が、振動体4の両側で一
方は増加し、他方は減少するようになる。この静電容量
の差を電圧変換して差動増幅することにより、コリオリ
力を利用して回転角度を求めることができる。
【0027】上記実施例においては、キャビティ2cを
形成する凹部2aは、蓋被基板2に設けたが、支持基板
1に設けてもよい。
【0028】つぎに、本発明の小型電子部品の角速度セ
ンサの製造方法の実施例について図面を参照して説明す
る。まず、図1および図2Aに示す封止基板3の製造方
法について、図4〜図7を参照して説明する。
【0029】図4において、矩形状のパイレックスガラ
ス基板3gの一つの主面の4辺部に、フォトリソグラフ
ィ技術を用いて、枠状のフォトレジスト11をパターニ
ングする。
【0030】図5において、フォトレジスト11をマス
クとして、フッ酸を用いたウエットエッチングにより、
パイレックスガラス基板3gに凹部3aを形成する。
【0031】図6において、凹部3aを設けたパイレッ
クスガラス基板3g’の他の主面に、コ字型のスリット
12aを有するフォトレジスト12をパターニングす
る。
【0032】図7において、フォトレジスト12をマス
クとして、フッ酸を用いたウエットエッチングにより、
封止基板3g’の凹部3aの底辺にコ字型のスリット3
cを形成し、このコ字型のスリット3cにより3辺が切
り取られ(図2A参照)、1辺が封止基3に接合した封
止弁3bを形成する。
【0033】つぎに、図1および図2Bに示す蓋被基板
2の製造方法について、図8〜図11を参照して説明す
る。
【0034】図8において、矩形状の単結晶シリコン基
板2sの一つの主面の4辺に、フォトリソグラフィ技術
を用いて、枠状のフォトレジスト13をパターニングす
る。図9において、フォトレジスト13をマスクとし
て、水酸化カリウム(KOH)を用いたウエットエッチ
ングにより、シリコン基板2sに後述の機能部1aを収
容する大きさの凹部2aを形成する。
【0035】図10において、シリコン基板2s’の他
の主面に、開口14aを有するフォトレジスト14をパ
ターニングする。
【0036】図11において、フォトレジスト14をマ
スクとして、水酸化カリウムを用いたウエットエッチン
グにより、シリコン2s’の凹部2aの底面に貫通孔2
bを形成し、図1に示す蓋被基板2を作製する。つぎ
に、図1および図2cに示す支持基板1の製造方法につ
いて、図12〜図16を参照して、説明する。
【0037】図12において、支持基板1上にスパッタ
リングにより酸化シリコン膜(SiO2 )15を形成す
る。
【0038】図13において、酸化シリコン膜15上
に、フォトレジスト16を塗布して犠牲層15aの形状
(図3に示す点集合部分で示す可動部の領域)にパター
ニングする。そして、このフォトレジスト16をマスク
として、ふっ酸を用いたウエットエッチングにより酸化
シリコン膜15をパターニングして犠牲層15aを形成
する。
【0039】図14において、フォトレジスト16を剥
離して、犠牲層15aおよび支持基板1の露出部に、C
VD(化学気相成長)によりポリシリコンなどよりなる
活性シリコン層17を形成する。
【0040】図15において、図3に示す機能部1aの
平面形状にフォトレジスト18をパターニングする。そ
して、このフォトレジスト18をマスクにして、活性シ
リコン層17を、例えば6ふっ化硫黄(SF6 )などの
エッチングガスを用いたRIE(Reactive Ion Etchin
g)により垂直にエッチング加工する。そして、図3に
示す機能部1aを形成する。
【0041】図16において、ふっ酸を用いたウエット
エッチングにより、機能部1aの可動部m(図3におい
て点集合部)の下部の犠牲層15aを除去し、その後に
間隙gを形成し、支持基板1に固定された固定部fと支
持基板1から離間した可動部mからなる機能部1aを形
成する。
【0042】つぎに、図17、図18および図1を参照
して、支持基板1、蓋被基板2および封止基板3の3つ
の部材の接合の態様について説明する。
【0043】図17において、図16に示す支持基板1
上に、図11に示すフォトレジスト14の剥離された蓋
被基板2を反転して重ね、1100℃の炉の中で直接接
合を行う。
【0044】図18において、図17に示す複合接合体
の蓋被基板2の上に、図7に示すフォトレジスト12を
剥離して反転した封止基板3を重ねる。
【0045】図1において、図18に示す複合体を真空
槽からなる陽極接合装置内に配置して、蓋被基板2と封
止基板3との陽極接合を行う。この陽極接合において、
蓋被基板2と封止基板3との4辺が接合されるが、陽極
接合時の温度により封止弁3bが軟化して、その先端部
が自重により下方に位置する貫通孔2b側に垂下して貫
通孔2bの周辺と面接触し、封止弁3bの先端部と貫通
孔2bの周辺も陽極接合される。
【0046】この陽極接合は、真空槽中で行われるの
で、キャビティ2c内の残留ガスは陽極接合前に、真空
槽中に排出される。そして、陽極接合により発生する酸
素ガスは、その殆どが封止弁3bの周囲から真空槽中に
排出されて、貫通孔2bを介してキャビティ2c内に流
入する酸素ガスは殆どなく、キャビティ2cの真空度は
殆ど低下しない。
【0047】上記実施例においては、角速度センサとそ
の製造方法について説明したが、本発明は、加速度セン
サ、圧力計などの小型電子部品およびその製造方法にも
適用できるものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の小型電子部品の発明
は、蓋被基板に形成したガス抜き用の貫通孔が、支持基
板に形成した機能部を収容するキャビティに形成されて
いるので、ガス抜き用の貫通孔と機能部が縦構造とな
り、ゲッター室を有する従来構造のように、水平方向に
広がる構造ではないので、小形化を図ることができる。
また、ガス抜き用の貫通孔が外部から封止弁により減圧
封止されるので、封止構造が簡単となり、かつ、大気圧
が封止弁を外部から押さえる状態になり、封止の信頼性
が向上する。
【0049】請求項2に記載の小型電子部品の製造方法
の発明は、第1回目の接合において、支持基板と蓋被基
板との主接合を行う。そして、第2回目の接合におい
て、封止基板の封止弁により蓋被基板の貫通孔の封止接
合を行う。第1回目の接合によりキャビティ内に流入し
たガスは、真空槽中で行われる第2回目の接合によりガ
ス抜き用の貫通孔より外部の真空槽中に排出され、その
後、ガス抜き用の貫通孔が封止されるので、キャビティ
内の真空度を真空槽の真空度に合わせることができる。
【0050】また、第2回目の接合において接合面から
発生したガスは、そのほとんどが封止弁の周囲のコ字型
スリットより真空槽中に排出され、キャビティ内には流
入しない。たとえ流入したにしても、その流入するガス
は、ガス抜き用の貫通孔が数10〜数100μmと小さ
いので、極微量でキャビティの真空度を殆ど低下させる
ことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の小型電子部品の一実施例としての角
速度センサの断面図
【図2】 図1に示す角速度センサの展開斜視図を示す
もので、Aは封止基板の斜視図、Bは蓋被基板の斜視
図、Cは支持基板の斜視図
【図3】 本実施例の角速度センサの機能部の平面図
【図4】 本実施の角速度センサの製造方法を示すもの
で、封止基板に凹部を形成するためのフォトレジストマ
スクを形成する工程図
【図5】 同じく、封止基板にエッチングにより凹部を
形成する工程図
【図6】 同じく、封止基板に封止弁を形成するための
フォトレジストマスクを形成する工程図
【図7】 同じく、封止基板にエッチングにより封止弁
を形成する工程図
【図8】 同じく、蓋被基板に凹部を形成するためのフ
ォトレジストマスクを形成する工程図
【図9】 同じく、蓋被基板にエッチングにより凹部を
形成する工程図
【図10】 同じく、蓋被基板にガス抜き用の貫通孔を
形成するためのフォトレジストマスクを形成する工程図
【図11】 同じく、蓋被基板にエッチングによりガス
抜き用の貫通孔を形成する工程図
【図12】 同じく、支持基板に酸化シリコン膜を形成
する工程図
【図13】 同じく、犠牲層の形状にフォトレジストを
パターニングし、このフォトレジストをマスクとして酸
化シリコン膜をエッチングして犠牲層を形成する工程図
【図14】 同じく、図13に示すフォトレジストマス
クを剥離して、支持基板および犠牲層の上に、活性シリ
コン層を形成する工程図
【図15】 同じく、機能部の平面形状にフォトレジス
トをパターニングする工程図
【図16】 同じく、図15に示すフォトレジスをマス
クとして、活性シリコン層をエッチングする工程図
【図17】 同じく、支持基板と蓋被基板とを直接接合
する工程図
【図18】 同じく、蓋被基板と封止基板とを陽極接合
する工程図
【図19】 従来の小型電子部品の機能部を真空密閉す
る形態図
【図20】 同じく、ガス抜き用の貫通孔を封止する工
程図
【図21】 他の従来の小型電子部品の機能部を真空密
閉する形態図
【符号の説明】
1 支持基板 1a 機能部 2 蓋被基板 2a、3a 凹部 2b ガス抜き用の貫通孔 3 封止基板 3b 封止弁 3c コ字型スリット 4 振動体 4a、4c 可動櫛歯電極 5a、6a 固定櫛歯電極 7 コ字型支持梁 8 固定部 11、12、13、14 フォトレジスト 12a コ字型のスリット 14a 開口 15 酸化シリコン膜 15a 犠牲層 17 活性シリコン層 f 固定部 m 可動部 g 間隙

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機能部の形成された支持基板と、ガス抜
    き用の貫通孔を有し、前記支持基板に接合されて前記機
    能部を蓋被するキャビティを形成する蓋被基板と、封止
    弁を有し、前記蓋被基板に接合されて該蓋被基板の前記
    貫通孔を前記封止弁により封止する封止基板と、よりな
    る小型電子部品。
  2. 【請求項2】 機能部を有する支持基板と貫通孔を有す
    る蓋被基板とを接合し、前記蓋被基板と封止弁を有する
    封止基板とを真空槽中において、前記貫通孔の上に前記
    封止弁の先端部を加熱により垂下させて、前記貫通孔を
    前記封止弁により封止することを特徴とする小型電子部
    品の製造方法。
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