JPH10153416A - 火炎面3次元測定方法およびその装置 - Google Patents

火炎面3次元測定方法およびその装置

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JPH10153416A
JPH10153416A JP8311611A JP31161196A JPH10153416A JP H10153416 A JPH10153416 A JP H10153416A JP 8311611 A JP8311611 A JP 8311611A JP 31161196 A JP31161196 A JP 31161196A JP H10153416 A JPH10153416 A JP H10153416A
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Masayuki Tamura
雅之 田村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 火炎面の形状を3次元的にとらえることがで
きる火炎面3次元測定方法およびその装置を提供するこ
とである。 【解決手段】 高温酸素のLIF信号を計測するための
励起光としてのレーザー光を発生することができるレー
ザー1からのレーザー光をシート状ビーム成形にさらに
奥行方向の幅を持たせたビームパターン成形を行い、こ
のビームパターン成形後のレーザー光を火炎3に対して
照射し、火炎3中の高温酸素からの蛍光をCCDカメラ
5、6によって複数の角度から観測し、この観測結果の
それぞれに対して画像微分演算装置7、8で微分処理を
施すことによって前記火炎の火炎面を3次元的に測定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は火炎面3次元測定方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】火炎において燃焼反応が始まった面を一
般に火炎面と呼ぶ。この火炎面を可視化して測定するこ
とができれば、燃焼状態、特に火炎の形状を計測するの
に有効である。
【0003】従来から、平面レーザー誘起蛍光法(LI
F:Laser InducedFluorescen
ce法)でCHラジカルやC2 ラジカルの断面分布を計
測することによって火炎面を測定する方法が知られてい
る。この方法では、CHラジカルやC2 ラジカルが燃焼
反応のごく最初の段階でのみ存在する物質であることを
利用し、このCHラジカルやC2 ラジカルを計測するこ
とによって燃焼の始まる場所すなわち火炎面を測定して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、平面LIF
法は、レーザー光をシート状に成形して火炎に照射し、
レーザー光の伝播方向に垂直な方向からカメラ等で蛍光
を観測する方法であるため、火炎面の断面の分布しか計
測することができず、火炎面の3次元的な形状を得るこ
とはできない。このため、従来の火炎面計測方法では、
火炎面の形状を3次元的にとらえることは不可能であっ
た。
【0005】本発明は上記の点にかんがみてなされたも
ので、火炎面の形状を3次元的にとらえることができる
火炎面3次元測定方法およびその装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、高温酸素のLIF信号を計測するための
励起光としてのレーザー光を発生することができるレー
ザーからのレーザー光をシート状ビーム成形にさらに奥
行方向の幅を持たせたビームパターン成形を行い、この
ビームパターン成形後のレーザー光を火炎に対して照射
し、この火炎中の高温酸素からの蛍光を複数の角度から
観測し、この観測結果のそれぞれに対して微分処理を施
すことによって前記火炎の火炎面を3次元的に測定する
ことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に基づいて説明
する。
【0008】火炎面の形状を3次元的にとらえるために
は、火炎に照射するレーザー光の断面積を広げて(レー
ザー光をシート状ビーム成形にさらに奥行方向の幅を持
たせたビームパターン成形を行い)、レーザー光が火炎
の多くの部分を通過するようにする必要があるが、CH
ラジカルやC2 ラジカルを計測するためのレーザーは色
素レーザーであり、この色素レーザーは低出力で不安定
なものしか実現していない。このため、色素レーザーを
用いたのでは、レーザー光の断面積を広げてやると局部
的なレーザー光強度が弱くなってしまい、火炎からのL
IF信号が観測不可能な程に微弱なものになってしま
う。
【0009】そこで、本発明では、色素レーザーの代り
にKrF(クリプトン−フッ素)エキシマレーザーまた
はArF(アルゴン−フッ素)エキシマレーザー等を用
いる。このKrFエキシマレーザー等であれば色素レー
ザーの10〜100倍もの出力があり、十分な強度のレ
ーザー光を出力することができるからである。しかし、
色素レーザー以外の他の高出力のレーザーを用いたので
は、CHラジカルやC2 ラジカルを測定することができ
ない。
【0010】このため、本発明では、CHラジカルやC
2 ラジカルを測定する代わりに火炎中の高温の酸素をL
IF測定する。KrFエキシマレーザー等を用いると、
高温(1000℃以上)に加熱された酸素のみを選択的
に計測することができる。火炎面においては、急激な温
度上昇が起こっているため、高温の酸素のLIF信号が
急速に立ち上がる。しかしながら、火炎面よりも後流の
既燃領域においても引き続いて高温領域が続くので、高
温酸素をLIF測定しただけでは火炎面の測定にはなら
ない。
【0011】そこで、本発明では、得られた高温酸素の
分布画像を空間的に微分して、LIF信号量が急激に増
加する部分すなわち急激に温度上昇する部分である火炎
面を得るようにしている。このようにすることによって
本発明は火炎面を計測することができる。
【0012】すなわち、本発明では、レーザー光を照射
した火炎を2台のカメラを用いてわずかに異なる角度か
ら撮像し、得られた2つの画像のそれぞれを空間微分し
て表示し、微分後の2つの画像を交差法または平行法と
いった手法でステレオ視することにより、火炎面の3次
元的形状を計測することができる。
【0013】図1は、本発明による火炎面3次元測定装
置の一実施の形態のブロック図である。
【0014】図1の破線はKrFエキシマレーザー1か
らのレーザー光を示している。このレーザー光の波長は
たとえば248nmである。レーザー1からのレーザー
光は、レンズ2によって拡大されて火炎3に照射され
る。レーザー光が照射された火炎3からは高温酸素の量
に応じた強度の蛍光が発生する。この蛍光は、高温酸素
のLIF信号としてCCDカメラ5および6で撮像され
る。4は火炎3を通過したレーザー光を吸収し反射をな
くすためのビームダンパーである。
【0015】CCDカメラ5および6で撮像された2つ
の画像は、それぞれ画像微分演算装置7および8に入力
される。画像微分演算装置7および8では、高温酸素の
LIF信号による画像を微分処理して、高温酸素のLI
F信号が急激に変化している部分を表示する画像を作成
する。この微分処理を施された2つの画像は表示装置9
において表示される。観測者は、表示装置9に表示され
た2つの画像のそれぞれを右目、左目別々に見ることに
より、交差法または平行法といった手法でステレオ視す
ることができ、火炎面の3次元的形状を計測することが
できる。
【0016】なお、本実施の形態では、2台のCCDカ
メラを設けて2つの画像から火炎面を3次元的にとらえ
たが、本発明はこれに限られるものではなく、2か所以
上の位置で高温酸素からの蛍光を計測するようにすれば
よい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高出力のエキシマレーザーを用いることによって、従来
のシート状ビーム成形にさらに奥行方向の幅を持たせた
ビームパターンを成形して適用することができるため、
3次元的に広がった領域を測定領域として十分にカバー
することができる。
【0018】従来の方法による火炎面の断面観測では得
られる情報が不十分な場合、特に爆轟等の火炎面が瞬間
的に空間を伝播する現象の観測に、本発明は有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による火炎面3次元測定装置の一実施の
形態のブロック図である。
【符号の説明】
1 レーザー 2 レンズ 3 火炎 4 ビームダンパー 5、6 CCDカメラ 7、8 画像微分演算装置 9 表示装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高温酸素のLIF信号を計測するための
    励起光としてのレーザー光を発生することができるレー
    ザーからのレーザー光をシート状ビーム成形にさらに奥
    行方向の幅を持たせたビームパターン成形を行い、該ビ
    ームパターン成形後のレーザー光を火炎に対して照射
    し、該火炎中の高温酸素からの蛍光を複数の角度から観
    測し、該観測結果のそれぞれに対して微分処理を施すこ
    とによって前記火炎の火炎面を3次元的に測定すること
    を特徴とする火炎面3次元測定方法。
  2. 【請求項2】 前記ビームパターン成形後のレーザー光
    を火炎に対して照射し、該火炎中の高温酸素からの蛍光
    をわずかに異なる2つの角度から観測し、該2つの観測
    結果のそれぞれに対して微分処理を施し、該微分処理後
    の2つの観測結果をステレオ視することによって前記火
    炎の火炎面を3次元的に測定することを特徴とする請求
    項1に記載の火炎面3次元測定方法。
  3. 【請求項3】 前記レーザーがKrFエキシマレーザー
    である請求項1または2に記載の火炎面3次元測定方
    法。
  4. 【請求項4】 高温酸素のLIF信号を計測するための
    励起光としてのレーザー光を発生することができるレー
    ザーと、該レーザーからのレーザー光をシート状ビーム
    成形にさらに奥行方向の幅を持たせたビームパターン成
    形を行うレーザー光成形手段と、該レーザー光成形手段
    によるビームパターン成形後のレーザー光を火炎に照射
    したときに生じる高温酸素からの蛍光を複数の角度から
    観測する観測手段と、該観測手段による観測結果のそれ
    ぞれに対して微分処理を施す微分演算手段とを備えたこ
    とを特徴とする火炎面3次元測定装置。
  5. 【請求項5】 前記観測手段が2台のCCDカメラであ
    り、前記微分演算手段は前記CCDカメラで撮像した画
    像に対して微分処理を施し、該微分処理後の2つの画像
    を表示する表示手段をさらに備えたことを特徴とする請
    求項4に記載の火炎面3次元測定方法。
  6. 【請求項6】 前記レーザーがKrFエキシマレーザー
    である請求項4または5に記載の火炎面3次元測定装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7505126B2 (en) * 2003-08-08 2009-03-17 Shikoku Research Institute Incorporated Method and device for monitoring hydrogen gas and hydrogen flame
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CN102494630A (zh) * 2011-07-29 2012-06-13 刘建松 锅炉、容器内的火焰的形状特征参数测量方法及装置
CN106092997A (zh) * 2016-08-09 2016-11-09 上海禾赛光电科技有限公司 基于plif技术的火焰检测装置及方法
CN110608889A (zh) * 2019-10-11 2019-12-24 华中科技大学 一种单液滴燃烧的火焰温度三维重构方法及实验装置

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CN110608889B (zh) * 2019-10-11 2020-12-15 华中科技大学 一种单液滴燃烧的火焰温度三维重构方法及实验装置

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