JPH10153199A - ポンプ装置 - Google Patents

ポンプ装置

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Publication number
JPH10153199A
JPH10153199A JP31197996A JP31197996A JPH10153199A JP H10153199 A JPH10153199 A JP H10153199A JP 31197996 A JP31197996 A JP 31197996A JP 31197996 A JP31197996 A JP 31197996A JP H10153199 A JPH10153199 A JP H10153199A
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JP
Japan
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air
compressor
pump device
valve
intake
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Pending
Application number
JP31197996A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Toyoda
繁 豊田
Yukinobu Satake
志伸 佐竹
Masato Koseki
正人 小関
Hiroaki Kaneko
裕章 金子
Nobukatsu Ike
宣勝 池
Minoru Osada
実 長田
Koichi Moriya
弘一 守谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Hakko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Hakko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd, Hakko Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP31197996A priority Critical patent/JPH10153199A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 真空吸引力を高めるようにした場合でも、吸
気量の減少を防止するための装置コストを上昇させるこ
となく真空吸引力を高めたことによる吸気量の増加を維
持することができる構成を得る。 【解決手段】 エチ゛ェクタ13により吸引された空気
をコンプレッサ12に導入する吸気路15中に大気と連
通可能であって、その流路面積が可変の大気取入れ部1
8と、エチ゛ェクタ13内での空気の流動方向におい
て、エチ゛ェクタ13における空気吐出部17よりも上
流側でかつ吸気路15よりも下流側の位置に、コンプレ
ッサ12からの空気の吐出により生起されるエチ゛ェク
タ内での負圧化傾向の強さにより開閉する開閉弁20を
設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポンプ装置に関
し、さらに詳しくは、内燃機関と内燃機関により駆動さ
れるコンプレッサとコンプレッサからの吐気によって真
空吸引力を発生するエチ゛ェクタとを用いて真空吸引力
を増大させる構造での吸気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ポンプ装置には種々な用途があるが、そ
のなかの一つに地下埋設管の管内でのライニング作業や
地面の土壌掘削作業がある。埋設管の管内でのライニン
グ作業は、管内面に塗膜を形成するための作業であり、
一例として次のようなものがある。つまり、配管の延長
方向一端から負圧を供与することで延長方向他端から一
端に向けた管内空気流を生成し、管内に導入されて移動
可能なライニング塗付用ピグの塗付ノズルを管内空気流
により回転させてライニング樹脂液を遠心塗付する。ま
た、このような管内空気流を生成することを利用して管
内清掃用ピグやパラシュートを管内で移動させる場合も
ある。
【0003】地面の土壌掘削作業は、作業者によって把
持できるハンドルの先端にエアモータによって回転駆動
される破砕刃を有する破砕機を設け、この破砕刃を圧搾
空気により回転させて土壌の破砕を行う一方、破砕され
た土壌を真空吸引装置に連結されているバキュームホー
スによって吸引除去することを内容としている。土壌掘
削作業に用いられる破砕機および真空吸引装置は同時に
用いられることが多く、このため、コンプレッサによる
圧搾空気の生成と真空吸引力とを利用するようになって
いる。また、管内でのライニング作業に用いられるライ
ニング塗付用ピグを移動させて塗付ノズルを回転させる
際の管内空気流を生成する場合には、上記の真空吸引力
が用いられる。
【0004】真空吸引力を得るための構成として、例え
ば、図5に示す構造がある。図5において、コンプレッ
サ1に有する空気吐出路2とコンプレッサ1の吸気通路
3とはエチ゛ェクタ4に接続されいる。エチ゛ェクタ4
は、詳細を図示しないが、流路を絞られたベンチュリー
部を構成するデフューザを備え、デフューザ近傍に配置
された噴射ノズルから圧搾空気を噴射することによりデ
フューザ内部に真空吸引力を発生させ、その真空吸引力
によって、デフューザと大気とを連通させて形成されて
いる開口部から空気を取り込めるようになっている。こ
の場合の圧搾空気は、コンプレッサ1の吐気が用いられ
る。エチ゛ェクタ4によって取り込まれた空気は、コン
プレッサ1の吸気部に連通する吸気通路3を介してコン
プレッサ1に導入され、コンプレッサ1で発生する真空
吸引力とともにエチ゛ェクタ4で発生した真空吸引力を
加えた吸引力によって吸気量が増大させられるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のようなポンプ装
置においては、コンプレッサ1の圧搾空気をエチ゛ェク
タ4に供給し、エチ゛ェクタ4内での真空吸引力を加え
ることにより、コンプレッサ1の真空吸引力のみの場合
に比べて真空吸引力を増加させることができる。しか
し、コンプレッサ1からの圧搾空気をエチ゛ェクタ4に
供給してエチ゛ェクタ4による真空吸引力を増加させた
場合には、真空吸引力の増加に従って、コンプレッサ1
自体の真空吸引力を用いた場合の吸気量が減少し、ある
真空吸引力で得られる負圧に達すると吸気が行われなく
なる。このため、コンプレッサ1の真空吸引力を利用し
た吸気量が低下すると、コンプレッサ1でのポンプ効率
が低下し、コンプレッサ1からの圧搾空気を用いたエチ
゛ェクタ4による真空吸引力の増加を期待することがで
きなくなるという問題がある。そこで、このような問題
を解消するために、吸気経路を切り換える切り換え弁を
コンプレッサ1の吸気路中に配置することも考えられる
が、吸気経路を切り換えるための圧力検知部材を始めと
した機器類の増設により、装置のコストが上昇する虞が
ある。また、切り換え弁を設置した場合には、設置部で
のシール特性を厳密にしなければ、吸気路中を流れる空
気の漏洩が発生してしまい、コンプレッサに必要とされ
る空気量を確保することができなくなる虞もある。
【0006】本発明の目的は、上記従来のポンプ装置に
おける問題に鑑み、真空吸引力を高めるようにした場合
でも、吸気量の減少を防止するための装置コストを上昇
させることなく真空吸引力を高めたことによる吸気量の
増加を維持することができる構成を備えたポンプ装置を
提供することにある。
【0007】この目的を達成するため、請求項1記載の
発明は、内燃機関と、この内燃機関により駆動されるコ
ンプレッサと、このコンプレッサからの吐気を噴出源と
して真空吸引力を発生させるエチ゛ェクタとを備えたポ
ンプ装置であって、上記エチ゛ェクタにより吸引された
空気を上記コンプレッサに導入する吸気路中に大気と連
通可能な大気取入れ部を設け、その大気取入れ部に手動
開閉弁を設けたことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、内燃機関と、この
内燃機関により駆動されるコンプレッサと、このコンプ
レッサからの吐気を噴出源として真空吸引力を発生させ
るエチ゛ェクタとを備えたポンプ装置であって、上記エ
チ゛ェクタ内での空気の流動方向において、該エチ゛ェ
クタにおける空気吐出部よりも上流側でかつ上記エチ゛
ェクタにより吸引された空気を上記コンプレッサに導入
する吸気路よりも下流側の位置に、上記コンプレッサか
らの空気の吐出量に応じて生起される上記エチ゛ェクタ
内での負圧化傾向の強さにより開閉する開閉弁を配置し
たことを特徴としている。
【0009】請求項3記載の発明は、内燃機関と、この
内燃機関により駆動されるコンプレッサと、このコンプ
レッサからの吐気を噴出源として真空吸引力を発生させ
るエチ゛ェクタとを備えたポンプ装置であって、上記エ
チ゛ェクタにより吸引された空気を上記コンプレッサに
導入する吸気路中に大気と連通可能であって、その流路
面積が可変の大気取入れ部と、上記エチ゛ェクタ内での
空気の流動方向において、該エチ゛ェクタにおける空気
吐出部よりも上流側でかつ上記吸気路よりも下流側の位
置に、上記コンプレッサからの空気の吐出量に応じて生
起される上記エチ゛ェクタ内での負圧化傾向の強さによ
り開閉する開閉弁を配置したことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載のポ
ンプ装置において、上記開閉弁は、上記大気取入れ部の
開閉状態に関係なく上記負圧化傾向の強さに応じて開閉
されることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項3記載のポ
ンプ装置において、上記開閉弁は、上記エチ゛ェクタ内
での空気の流路を仕切る壁部に形成された開口を開閉可
能な弁板で構成され、その弁板が、上記空気吐出部から
の空気の吐出により生起される上記エチ゛ェクタ内での
負圧化傾向の強さに応じて上記開口を開閉する開度を設
定されていることを特徴としている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項3乃至5の
うちの一つに記載のポンプ装置において、上記開閉弁
は、上記エチ゛ェクタ内での負圧化傾向の強さとして、
該エチ゛ェクタでの吸込み圧力の上限値(最小真空圧
力)に達するまでの間、上記開口を閉じた状態から開放
する状態に変化し、上限値に達した時点で上記開口を開
放することを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項3乃至6の
うちの一つに記載のポンプ装置において、上記開閉弁
は、上記最大流量が設定された際にその開度を上記壁部
に設けられているストッパにより規定されることを特徴
としている。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、エチ゛ェクタにより
吸引された空気をコンプレッサに導入する吸気路中に配
置されている手動開閉弁の開度を調整することにより吸
気路への大気の導入量を制御してコンプレッサでの吸気
量が不足するのを抑制できる。
【0015】請求項2記載の発明では、エチ゛ェクタ内
での負圧化傾向の強さに応じて開閉する開閉弁により負
圧化傾向が強くなると開口が開放されて吸気路への空気
の流入が抑制されるとコンプレッサからの空気吐出量が
減少する。このため、負圧化傾向が弱められ、再度、コ
ンプレッサへの空気の流入が促進される。これにより、
エチ゛ェクタ内での負圧化傾向の変化にかかわらず、コ
ンプレッサへの空気の吸引量が均一化される。
【0016】請求項3記載の発明では、エチ゛ェクタ内
での負圧化傾向の強さにより開度が変化する開閉弁の開
閉動作によってコンプレッサでの吸気量が均一化される
のに合せて大気取入れ部での大気の取り込み量を調整す
ることで、コンプレッサへの吸気量を減少させないよう
にすることができる。
【0017】請求項4乃至7記載の発明では、エチ゛ェ
クタ内での負圧化傾向の強さに応じて自動的に開閉弁の
開度制御が行われ、コンプレッサへの吸気の量が均一化
されてコンプレッサでの吸気効率を低下させないように
できる。
【0018】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明によるポンプ装置の要部構成を説
明するための模式図であり、同図には、ポンプ装置にお
ける吸気系統が示されている。図1において、ポンプ装
置10は、内燃機関としてのエンジン11およびこのエ
ンジン11により駆動されるコンプレッサ12を備え、
さらに、コンプレッサ12にはエチ゛ェクタ13が連結
されている。エンジン11は、出力軸に設けられている
カップリング14によってコンプレッサ12と連結され
ている。エンジン2としては、吸気・排気の圧力変動に
比較的強いディーゼルエンジンが用いられる。
【0019】コンプレッサ12は、吸気によって真空吸
引力を発生するとともに吐気によって高圧空気も発生さ
せるために、レシプロ型、スクリュー型が用いられ、後
述するエチ゛ェクタ13への吐気の供給および高圧空気
を利用した作業機械への作動用圧力空気の供給を行う。
高圧空気を利用する作業機械としては、従来の技術にお
いて述べた土壌掘削用の破砕刃を回転させるためのエア
モータ等がある。エチ゛ェクタ13は、絞り部を流路の
一部に有するベンチュリー管で構成され、矢印で示す空
気の流動方向の上流側にはコンプレッサ12の吸気路1
5が連通し、空気の流動方向の下流側にはコンプレッサ
12に連通する吐出路16に接続された噴射ノズル17
が配置されている。エチ゛ェクタ13によって発生する
真空吸引力は、例えば、上述した土壌掘削作業に用いら
れる破砕土の吸引装置に用いられたり、あるいは、従来
の技術において述べた配管内での負圧発生による管内空
気流の生成に用いられる。
【0020】コンプレッサ12の吸気路15の途中に
は、大気に連通する大気取入れ部18が接続されてお
り、その大気取入れ部18には、手動開閉可能な手動開
閉弁19が配置されている。手動開閉弁19は、オペレ
ータにより任意に開度調整が行えるものであり、吸気路
15内での負圧により大気を導入できるものである。
【0021】一方、エチ゛ェクタ13の内部には、エチ
゛ェクタ13の内部を仕切る壁(以下、仕切壁という)
13aが形成されており、その仕切壁13aには、今一
つの開閉弁20が設けられている。仕切壁13aは、エ
チ゛ェクタ13内での空気の流動方向に沿って縮径する
円錐状の断面を有し、その周面には複数の開口13bが
形成されている。開口13bは、空気の流動を妨げない
意味で、エチ゛ェクタ13内での空気の流動方向(図1
において矢印で示す方向)と一致した向きに穿孔されて
いる。
【0022】開閉弁20は、その詳細が図2に示されて
いるように、仕切壁13aの表面のうち、噴射ノズル1
7側に相当する仕切壁13aの表面に配置された揺動可
能な弁板により構成されており、エチ゛ェクタ13内で
の負圧化傾向の強さに応じて開度が変化するようになっ
ている。開閉弁20の最小開度は開口13bを閉じた状
態に相当しており、また最大開度は図2中、実線で示す
ように開口13bを開放した状態に相当している。開閉
弁20の開度は、上記したように、エチ゛ェクタ13内
での負圧化傾向の強さに依存して自動的に制御されるよ
うになっており、エチ゛ェクタ13内での負圧化傾向に
よる吸込み圧力が上限値、つまり、最小真空圧力に達す
るまでの間で最小開度から最大開度に変化することがで
き、吸込み圧力の上限値に達した時点で最大開度に変化
するようになっている。このため、開閉弁20を構成す
る弁板は、吸込み圧力が負荷として作用した際に、上限
値に達するまでの間、開口13bを閉じておくことがで
きる曲げ剛性を備えた材質が用いられる。また、最大開
度に変化した開閉弁20の弁板は、仕切壁13aに設け
られているストッパ21によってその位置を保持され
る。ストッパ21は、開閉弁20を位置保持だけでな
く、仮に弁板が破損した場合にも、必要最小限の空気を
吸気路15内に流動させることができる部材としても用
いられるようになっている。このため、ストッパ21
は、エチ゛ェクタ13内での空気の流動方向に対してあ
る程度傾斜させた状態に配置され、吸込まれる空気の抵
抗部材として機能するようになっている。これにより、
真空吸引力の作用によって開口13aを通過しようとす
る空気が開口13a近傍で真空吸引力の影響を弱めら
れ、吸気路15への導入が容易に行われる。
【0023】本実施例は以上のような構成であるから、
エンジン11によってコンプレッサ12が始動される
と、エチ゛ェクタ13に連通する吸気路15を介して吸
気が行われ、圧搾空気が空気吐出部に相当する噴射ノズ
ル17から噴射される。これにより、エチ゛ェクタ13
内では、負圧化傾向が強められ、真空吸引力が増大され
る。手動開閉弁19が開放されると、コンプレッサ12
の吸気圧力によって大気が取り込まれる。従って、エチ
゛ェクタ13内での吸込み圧力の増大に伴う負圧化傾向
が強まる現象に関係なく、コンプレッサ12への吸気量
は、手動開閉弁19を介した大気取り込みによって充足
される。
【0024】図3は、手動開閉弁19を任意の開度に設
定した場合のエチ゛ェクタ13での吸込み圧力(横軸)
とコンプレッサ12での吸引空気量(縦軸)との関係を
示す線図であり、同図において、実線は、手動開閉弁1
9を備えた大気取入れ部18を設けない場合にコンプレ
ッサ12で吸込まれる空気の量を示し、一点鎖線は大気
取入れ部18に配置されている手動開閉弁19を任意の
開度に設定した場合にコンプレッサ12に吸込まれる空
気の量を示している。手動開閉弁19を備えた大気取入
れ部18を設けない場合には、エチ゛ェクタ13内での
吸込み圧力の増加に伴い、吸気路15を介したコンプレ
ッサ12に吸込まれる空気の量が減少し、エチ゛ェクタ
13での吸込み圧力がある値、この場合には、吸込み圧
力の上限値(負圧が最も高いことを意味する最小真空吸
引力)に達すると、吸気量が得られなくなる。これに対
し、手動開閉弁19を任意の開度に設定した場合には、
コンプレッサ12の吸引圧力により略一定した吸気量が
得られる。このため、図3において破線で示すように、
エチ゛ェクタ13内での吸込み圧力が増大して負圧化傾
向が強められても、コンプレッサ12での圧搾空気の生
成に必要な空気量(図3中、符号Q1で示す空気量)が
確保されることになる。
【0025】一方、コンプレッサ12への吸気量が増加
すると、コンプレッサ12に連通している噴射ノズル1
7からの空気の吐出量も増加し、これによって、エチ゛
ェクタ13内での吸込み圧力が大きくなるに従い負圧化
傾向が強められる。エチ゛ェクタ13内での負圧化傾向
が強められると、開閉弁20が開放し始めるので、エチ
゛ェクタ13内に吸込まれる空気の量が増加する一方、
吸気路15に導入される空気の量が減少する。吸気路1
5への吸気量が減少すると、コンプレッサ12による圧
搾空気の生成量が減少するので、これに応じて噴射ノズ
ル17からの空気の吐出量も減少し、これによって、エ
チ゛ェクタ13内での負圧化傾向が弱められる。このた
め、開閉弁20が閉じ傾向となり、これによってエチ゛
ェクタ13内に吸込まれた空気が吸気路15に導入され
やすくなる。開閉弁20は、コンプレッサ12からの圧
搾空気の噴射量に応じたエチ゛ェクタ13内での負圧化
傾向に応じて開閉度を大小に変化させる現象を繰り返す
ので、コンプレッサ12への吸気量が均一化されること
になる。
【0026】図4は、開閉弁20の開閉動作の繰り返し
によるコンプレッサ12への吸気量(縦軸)とエチ゛ェ
クタ13内での吸込み圧力(横軸)との関係を示す線図
であり、同図において、符号Aで示すように、エチ゛ェ
クタ13内での吸込み圧力が増加すると、コンプレッサ
12への吸気量が減少し、エチ゛ェクタ13の吸込み圧
力の上限値(負圧が最も高いことを意味する最小真空吸
引力)に達した時点で吸気量が得られなくなるが、エチ
゛ェクタ13での吸込み圧力の増加に伴い、開閉弁20
の開度が増加することによりエチ゛ェクタ13内での吸
込み圧力が低下する。このため、コンプレッサ12への
吸気量は、ある値(Q2)を下限とした吸込み圧力の上
昇および下降の繰り返しに応じた値が得られる。
【0027】図4において符号Bで示す結果は、手動開
閉弁19を任意の開度に設定した場合のエチ゛ェクタ1
3内での吸込み圧力(横軸)とその吸込み圧力に応じて
開閉する開閉弁20を設けた場合のコンプレッサ12で
の吸気量(縦軸)との関係を示している。手動開閉弁1
9を任意の開度に設定し、かつ、開閉弁20をエチ゛ェ
クタ13内での吸込み圧力に応じて開閉させた場合に
は、単純に見積もっても、開閉弁20の開閉動作による
吸気量の下限値(Q2)に対し、手動開閉弁19を介し
て取り込まれる吸気量(Q1)を加えた吸気量が最少吸
気量として得られる。これにより、エチ゛ェクタ13で
の吸込み圧力が増加した場合でも、吸気量が得られなく
なるような事態が発生しないことになる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、エチ゛ェクタにより吸引された空気をコン
プレッサに導入する吸気路中に配置されている手動開閉
弁の開度を調整することにより吸気路への大気の導入量
を制御してコンプレッサでの吸気量が不足するのを抑制
できる。これにより、特別な切り換え弁や圧力検知手段
を設けることなくエチ゛ェクタでの吸込み圧力の増加に
よるコンプレッサでの吸気量の減少を防止することが可
能になる。
【0029】請求項2記載の発明によれば、エチ゛ェク
タ内での負圧化傾向の強さに応じて開閉する開閉弁によ
り負圧化傾向が強くなると開口が開放されて吸気路への
空気の流入が抑制されるとコンプレッサからの空気吐出
量が減少する。このため、負圧化傾向が弱められ、再
度、コンプレッサへの空気の流入が促進される。これに
より、エチ゛ェクタ内での負圧化傾向の変化にかかわら
ず、コンプレッサへの空気の吸引量が均一化される。こ
れにより、エチ゛ェクタでの吸込み圧力の増加に拘ら
ず、コンプレッサへの吸気量を確保することが可能にな
る。
【0030】請求項3記載の発明によれば、エチ゛ェク
タ内での負圧化傾向の強さにより開度が変化する開閉弁
の開閉動作によってコンプレッサでの吸気量が均一化さ
れるのに合せて大気取入れ部での大気の取り込み量を調
整することで、コンプレッサへの吸気量を減少させない
ようにすることが可能になる。
【0031】請求項4乃至7記載の発明によれば、エチ
゛ェクタ内での負圧化傾向の強さに応じて自動的に開閉
弁の開度制御が行われ、コンプレッサへの吸気の量が均
一化されてコンプレッサでの吸気効率を低下させないよ
うにできる。これにより、圧力検知手段や切り換え弁等
の特別な構造を要することなくコンプレッサへの吸気量
を確保することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポンプ装置の一実施例を説明する
ための要部構成を示す模式図である。
【図2】図1中、符号IIで示す部分の拡大断面図であ
る。
【図3】請求項1記載の発明に係る実施例によるエチ゛
ェクタの吸込み圧力とコンプレッサへの吸気量との関係
を説明するための線図である。
【図4】請求項2および3記載の発明に係る実施例によ
るエチ゛ェクタの吸込み圧力とコンプレッサへの吸気量
との関係を説明するための線図である。
【図5】従来のポンプ装置の構成を説明するための模式
図である。
【符号の説明】
10 ポンプ装置 11 内燃機関であるエンジン 12 コンプレッサ 13 エチ゛ェクタ 13a 仕切壁 13b 開口 18 大気取入れ部 19 手動開閉弁 20 開閉弁 21 ストッパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 裕章 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内 (72)発明者 池 宣勝 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内 (72)発明者 長田 実 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内 (72)発明者 守谷 弘一 神奈川県大和市代官3丁目18番3号 株式 会社ハッコー技術開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関と、この内燃機関により駆動さ
    れるコンプレッサと、このコンプレッサからの吐気を噴
    出源として真空吸引力を発生させるエチ゛ェクタとを備
    えたポンプ装置であって、 上記エチ゛ェクタにより吸引された空気を上記コンプレ
    ッサに導入する吸気路中に大気と連通可能な大気取入れ
    部を設け、その大気取入れ部に手動開閉弁を設けたこと
    を特徴とするポンプ装置。
  2. 【請求項2】 内燃機関と、この内燃機関により駆動さ
    れるコンプレッサと、このコンプレッサからの吐気を噴
    出源として真空吸引力を発生させるエチ゛ェクタとを備
    えたポンプ装置であって、 上記エチ゛ェクタ内での空気の流動方向において、該エ
    チ゛ェクタにおける空気吐出部よりも上流側でかつ上記
    エチ゛ェクタにより吸引された空気を上記コンプレッサ
    に導入する吸気路よりも下流側の位置に、上記コンプレ
    ッサからの空気の吐出量に応じて生起される上記エチ゛
    ェクタ内での負圧化傾向の強さにより開閉する開閉弁を
    配置したことを特徴とするポンプ装置。
  3. 【請求項3】 内燃機関と、この内燃機関により駆動さ
    れるコンプレッサと、このコンプレッサからの吐気を噴
    出源として真空吸引力を発生させるエチ゛ェクタとを備
    えたポンプ装置であって、 上記エチ゛ェクタにより吸引された空気を上記コンプレ
    ッサに導入する吸気路中に大気と連通可能であって、そ
    の流路面積が可変の大気取入れ部と、 上記エチ゛ェクタ内での空気の流動方向において、該エ
    チ゛ェクタにおける空気吐出部よりも上流側でかつ上記
    吸気路よりも下流側の位置に、上記コンプレッサからの
    空気の吐出により生起される上記エチ゛ェクタ内での負
    圧化傾向の強さにより開閉する開閉弁を配置したことを
    特徴とするポンプ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のポンプ装置において、 上記開閉弁は、上記大気取入れ部の開閉状態に関係なく
    上記負圧化傾向の強さに応じて開閉されることを特徴と
    するポンプ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載のポンプ装置において、 上記開閉弁は、上記エチ゛ェクタ内での空気の流路を仕
    切る壁部に形成された開口を開閉可能な弁板で構成さ
    れ、その弁板が、上記空気吐出部からの空気の吐出によ
    り生起される上記エチ゛ェクタ内での負圧化傾向の強さ
    に応じて上記開口を開閉する開度を設定されていること
    を特徴とするポンプ装置。
  6. 【請求項6】 請求項3乃至5のうちの一つに記載のポ
    ンプ装置において、 上記開閉弁は、上記エチ゛ェクタ内での負圧化傾向の強
    さとして、該エチ゛ェクタでの吸込み圧力の上限値(最
    小真空圧力)に達するまでの間に、上記開口を閉じた状
    態から開放する状態に変化し、上限値に達した時点で上
    記開口を開放することを特徴とするポンプ装置。
  7. 【請求項7】 請求項3乃至6のうちの一つに記載のポ
    ンプ装置において、 上記開閉弁は、上記最大流量が設定された際にその開度
    を上記壁部に設けられているストッパにより規定される
    ことを特徴とするポンプ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107956677A (zh) * 2017-12-01 2018-04-24 中船黄埔文冲船舶有限公司 一种抽气装置及方法
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