JPH10152315A - 無機微細粉末およびその利用 - Google Patents

無機微細粉末およびその利用

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JPH10152315A
JPH10152315A JP8324866A JP32486696A JPH10152315A JP H10152315 A JPH10152315 A JP H10152315A JP 8324866 A JP8324866 A JP 8324866A JP 32486696 A JP32486696 A JP 32486696A JP H10152315 A JPH10152315 A JP H10152315A
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inorganic fine
fine powder
porous silica
aluminum
weight
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JP8324866A
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Sanehiro Shibuya
修弘 渋谷
Ayumi Yasuda
歩 安田
Hajime Kanbara
肇 神原
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Yupo Corp
Original Assignee
Yupo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸着性に優れ、インクの定着性の優れる無機
微細粉末の提供、および該無機微細粉末をインク受理層
に含有する被記録材の提供、並びに色沈みのない印刷用
紙(上質紙、合成紙)を提供する。 【解決手段】 多孔質シリカ粒子を核とし、その表面
が、アルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物より選
ばれたアルミニウム化合物の殻で被覆された無機微細粉
末であって、該無機微細粉末の吸着表面積が、被覆され
る前の核である多孔質シリカ粒子の吸着表面積よりも大
きいことを特徴とする無機微細粉末、および支持体の表
面に、前記の無機微細粉末を40〜92重量%、樹脂バ
インダーを60〜8重量%含有する樹脂塗工層を設けて
なる被記録材、並びに前記の無機微細粉末を8〜65重
量%、熱可塑性樹脂を92〜35重量%含有する樹脂フ
ィルムを、該熱可塑性樹脂の融点より低い温度で延伸し
て得られる合成紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多孔質シリカ粒子
を核とし、その表面全体をアルミニウム系化合物の殻で
被覆した新規な無機微細粉末粒子に関する。この無機微
細粉末は、水性インクジェット記録用紙の支持体の表面
に設けられるインク受理層用の充填剤として、或いは合
成紙、樹脂中空容器、樹脂射出成形ハウジング等の樹脂
の充填剤、ピグメント塗工紙(上質紙)用の充填剤等と
して有用である。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録は、染料を水に溶解
した水性インクを用いる記録方式であり、近年その高速
性、低騒音性、多色印字の容易、記録パターンの融通性
が大きい及び画像、定着が不要である等を特徴として、
漢字を含むカラー図形情報のハードコピー装置をはじ
め、種々の用途において急速に普及している。さらに、
多色インクジェット方式により形成される画像は通常の
多色印刷、例えばオフセット印刷、によるものに比較し
て遜色なく、作成部数が少ない場合には通常の製版方式
によるより安価なことから、インクジェット記録方式を
単なる記録用途に留めず、多色印刷やカラー写真の分野
にまで応用する試みが為されている。
【0003】記録媒体として普通紙、ピグメント塗工
紙、合成紙を使うべくインクジェット記録装置やインク
組成の面から努力が成されてきた。しかし、装置の高速
化、高精細化あるいはフルカラー化などインクジェット
記録装置の性能の向上や用途の拡大に伴い、記録媒体に
対してもより高度な特性が要求されるようになった。
【0004】水性インクジェット記録用紙のインク受理
層は、水溶性あるいは水分散性樹脂バインダーに無機微
細粉末を配合(特開昭55−51683号公報、同62
−174182号公報、特開平3−284978号公
報、特開平7−89216号公報)した塗工剤を乾燥さ
せたもので、無機微細粉末としてはコロイダルシリカ、
酸化アルミナ、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、カ
オリン、酸化チタン等が知られている。
【0005】インクを吸着する粒子は、記録液の粒子へ
の浸透速度を速く(即ち、被記録材の乾燥速度を速く)
することが望ましく内部の空隙率の大きい多孔質粒子が
良いとされ、多孔質のシリカ粉末、アルミナゾルの使用
が良いとされていた。一方、記録液(インク)の発色性
を良くするためには、粒子表面だけで染料、顔料を含む
インクを定着することが望ましいが、従来の無機微細粉
末、特に多孔質粒子は、粒子内部でも定着しており、発
色性が問題である。本発明者等は、多孔質粒子の表面を
高級脂肪酸や脂肪酸ビスアミドで処理し、粒子内部への
インクの定着を少くしようと試みたが逆に乾燥速度が低
下することが判明した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の1つは、吸着
性に優れ、インクの定着性の優れる無機微細粉末の提供
を目的とする。本発明の2つは、該無機微細粉末をイン
ク受理層に含有する被記録材の提供を目的とする。本発
明の3つは、色沈みのない印刷用紙(合成紙)の提供を
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第1は、多孔質
シリカ粒子を核とし、その表面が、アルミニウム酸化
物、アルミニウム水酸化物より選ばれたアルミニウム化
合物の殻で被覆された無機微細粉末であって、該無機微
細粉末の吸着表面積が、被覆される前の核である多孔質
シリカ粒子の吸着表面積よりも大きいことを特徴とする
無機微細粉末を提供するものである。
【0008】本発明の第2は、水を含有する多孔質シリ
カ粒子に、親水性溶媒に溶解した下記一般式(1)で示
されるアルミニウムアルコキシドを吸着させて多孔質シ
リカ粉末の表面にアルミニウム水酸化物又はアルミニウ
ム酸化物の皮膜を形成させた後、次いで親水性溶媒を揮
散させ、必要により100〜600℃で加熱することを
特徴とする、多孔質シリカ粒子を核とし、その表面がア
ルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物より選ばれた
アルミニウムの殻で被覆された無機微細粉末の製造方法
を提供するものである。 R1 (3-n) Al(OR2 ) n (1) (式中、R1 とR2 は、それぞれ独立して炭素数が1〜
6のアルキル基であり、nは1〜3の整数である。)
【0009】本発明の第3は、支持体の表面に、上記の
無機微細粉末を40〜92重量%および樹脂バインダー
を60〜8重量%含有する樹脂塗工層を設けてなる被記
録材を提供するものである。本発明の第4は、上記の無
機微細粉末を8〜65重量%および熱可塑性樹脂を92
〜35重量%含有する樹脂フィルムを、該熱可塑性樹脂
の融点より低い温度で延伸して得られる合成紙を提供す
るものである。
【0010】
【作用】本発明の無機微細粉末は、多孔質シリカ粒子の
核がアルミニウム化合物の殻に全面を被覆されているの
で、記録液やインク中の染料や顔料は無機微細粉末の表
面にだけ定着され、発色が鮮明となる。インク中の染料
や顔料が核の多孔質シリカ粒子の内部まで浸透、定着し
て発色が低減したり、色沈みするということがない。
又、核の多孔質シリカ粒子は、記録液、インクが浸透す
るための空隙を提供し、これにより記録液、インクの粒
子への浸透が速くなり、よって乾燥速度も速くなる。
【0011】更に、合成紙の場合は、延伸により無機微
細粉末を核として微細なボイドが延伸フィルム内部に生
じ、不透明度が向上し、密度が低下して軽くなると共
に、延伸フィルム表面に微細な亀裂が形成されるので、
この亀裂と無機微細粉末の存在により記録液、インク
(オフセットインク、グラビアインク、溶融型感熱転写
インク、ホットメルト型インクジェット用インク等)の
転移性、乾燥性、密着性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に本発明の無機微細粉末につ
いて説明する。I.無機微細粉末 本発明の無機微細粉末は、多孔質シリカ粒子を核とし、
その表面が、アルミニウム酸化物、アルミニウム酸化物
より選ばれたアルミニウム化合物の殻で被覆された無機
微細粉末であって、該無機微細粉末の吸着表面積が、被
覆される前の核である多孔質シリカ粒子の吸着表面積よ
りも大きいことを特徴とする無機微細粉末である。
【0013】このような無機微細粒子は、平均粒径0.
1〜5μm、好ましくは1〜3μm、BET法吸着面積
150〜600m2 /gの、微量の水を含有する多孔質
シリカ粒子、または多孔質シリカを水を微量に含有する
親水性溶媒に分散させ、これに、下記一般式(I)で示
されるアルミニウムアルコキシドを親水性溶媒に溶解し
た液を加え、多孔質シリカにアルミニウムアルコキシド
を吸着させて多孔質シリカ粉末の表面にアルミニウム水
酸化物又はアルミニウム酸化物の皮膜を形成させた後、
親水性溶媒を揮散させ、必要により100〜600℃で
加熱することにより製造される。 R1 (3-n) Al(OR2 ) n (1) (式中、R1 とR2 は、それぞれ独立して炭素数が1〜
6のアルキル基であり、nは1〜3の整数である。)
【0014】該無機微細粒子の製造方法において、親水
性溶媒が0.0001〜5重量%の水を含有する場合に
は、水の添加は不要である。親水性溶媒中に分散した多
孔質シリカ粒子は乾燥剤として親水性溶媒中の水を吸着
し、アルミニウムアルコキシドは、多孔質粒子に吸着し
た水により加水分解、重合し、多孔質シリカ粒子の水酸
基と反応を行い(多孔質シリカ粒子の表面において反応
が進む)、これにより、多孔質粒子表面に多孔質のアル
ミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物の層が形成され
る。
【0015】この場合、アルミニウム酸化物、アルミニ
ウム水酸化物単独の粒子が形成されることはない。アル
ミニウムアルコキシドとしてアルミニウムトリイソプロ
ポキシドを例(実施例1参照)に採ると、それらの反応
は次式で示される。
【化3】
【0016】ここで、〔3〕のSi(OH)4 は多孔質
シリカ中のSi−OHを代表させて記述したものであ
り、シリカ粒子表面、内部表面のモノヒドロキシ、ジヒ
ドロキシ、トリヒドロキシシランであってもよいし、又
一般にはこれらの方が量的には多い。〔1〕のH2
は、多孔質シリカ中に含まれているものであり、従って
本発明においてはこの加水分解は多孔質シリカ粒子表面
で進み、得られる複層構造の粒子は多孔質シリカ粒子を
核とし、この核の全表面がアルミニウム水酸化物および
/またはアルミニウム酸化物の皮膜の殻で被覆された構
造を示す。
【0017】親水性溶媒としては、メチルアルコール、
エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ブタノー
ル、エチレングリコール、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、ジメチルアセトアミド、ジメチルホルムアミド、
ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチルエ
ーテル等が挙げられる。好ましくは、テトラヒドロフラ
ン、ブタノール、イソプロピルアルアルコール、エチル
アルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルエーテ
ル、ジエチルエーテル、メチルエチルエーテル等が挙げ
られる。
【0018】アルミニウムアルコキシドとしては、アル
ミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムジエチル
モノイソプロポキシド、アルミニウムエチルジイソプロ
ポキシド、アルミニウムメトキシジイソプロポキシド、
アルミニウムイソプロポキシジエトキシド、アルミニウ
ムトリブトキシド、アルミニウムメチルエチルイソプロ
ポキシド、アルミニウムエチルジエトキシド、アルミニ
ウムトリエトキシド、アルミニウムエチルジブトキシ
ド、アルミニウムイソプロピルジエトキシド、アルミニ
ウムメチルジエトキシド、アルミニウムジブチルエトキ
シド、アルミニウムジイソプロピルメトキシド等が挙げ
られる。
【0019】本発明の核・殻の構造の無機微細粒子を得
るには、核の多孔質シリカ粒子がアルミニウムアルコキ
シドと接触反応する前に、核の多孔質シリカ粒子表面に
水が吸着されていることが必要である。かかる水を多孔
質シリカ粒子に吸着させるには、多孔質シリカ粒子を水
に浸漬して多孔質粒子を引き上げるか、水分を含有する
親水性溶媒中に多孔質シリカ粒子を分散、或いは浸漬さ
せ、多孔質シリカ粒子の乾燥剤的な作用を利用して親水
性溶媒中の水分を多孔質シリカ粒子に吸着させる。
【0020】多孔質シリカ粒子100重量部に吸着させ
る水の量は0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜5
重量部である。水分を吸着した多孔質シリカ粒子とアル
ミニウムアルコキシドとの反応を均一に行うためにアル
ミニウムアルコキシドは親水性溶媒に溶解して接触させ
る。多孔質シリカ粒子100重量部に対するアルミニウ
ムアルコキシドの量は、1〜15重量部、好ましくは5
〜12重量部である。
【0021】親水性溶媒は、多孔質シリカ粒子100重
量部に対し、80〜2,000重量部、好ましくは20
0〜1,100重量部である。水を吸着した多孔質シリ
カ粒子とアルミニウムアルコキシドとの反応温度は、−
30℃〜+95℃、好ましくは0〜+90℃である。反
応後、親水性溶媒を減圧乾燥あるいは揮散させ、必要に
より100〜600℃に加熱して乾燥を完全とする。こ
の加熱乾燥によりアルミニウム水酸化物がアルミニウム
酸化物となることもある。
【0022】このようにして得られる本発明の核・殻構
造の無機微細粉末の吸着表面積は、核の吸着表面積より
も大きく、BET法による吸着表面積で350〜1,0
00m2 /gを示し、粒径は1〜7μm、好ましくは2
〜5μmとなる。多孔質シリカ粒子の表面は、模式図1
に示されるように、アルミニウム水酸化物、アルミニウ
ム酸化物の多孔質皮膜によりその全面が被覆されている
(実施例1、および図1の模式図参照)。
【0023】図1において、1は多孔質シリカの核、1
aは空隙、2はアルミニウム水酸化物および/またはア
ルミニウム酸化物の殻、2aは空隙である。アルミニウ
ムアルコキシドと接触される前の多孔質シリカ粒子が水
分を吸着していないと、皮膜が多孔質シリカ粒子全面を
覆うことがなく(比較例2と3参照)、インクが多孔質
シリカ内部にまで浸透して定着するため、色沈みの原因
となったり、インクの鮮明さが欠ける原因となる。
【0024】II.被記録材 パルプ紙、合成紙、塩白フィルム、ポリエチレンテレフ
タレート等の支持体の表面に、本発明の核・殻構造の無
機微細粉末を40〜92重量%、好ましくは60〜90
重量%、樹脂バインダーを60〜8重量%、好ましくは
40〜10重量%含有する塗工層(水性インク受理層)
を設けた記録紙は、水性インクジェット記録紙、ホット
メルト型インクジェット記録紙、として有用であり、イ
ンクの転移、乾燥性に優れるとともに印字、印刷の画像
が鮮明である。無機微細粉末としては、本発明の核・殻
構造の無機微細粒子単独で用いてもよいし、その60重
量%以下を炭酸カルシウム、クレイ、酸化チタン、酸化
亜鉛、タルク等の粉末に置き代えてもよい。
【0025】樹脂バインダーとしては、スチレン・無水
マレイン酸共重合体、スチレン・アクリル酸アルキルエ
ステル共重合体、ポリビニルアルコール、シラノール基
を含むエチレン・ビニルアルコール共重合体、ポリビニ
ルピロリドン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、メチル
エチルセルロース、ポリアクリル酸ソーダ、でんぷん、
ポリエチレンポリアミン、ポリエステル、ポリアクリル
アミド、ビニルピロリドン・酢酸ビニル共重合体、カチ
オン変性ポリウレタン樹脂、第3級窒素含有アクリル系
樹脂(特開昭62−148292号公報)等の樹脂バイ
ンダーが挙げられる。
【0026】必要によりこの塗工層には、インクセット
剤、紫外線吸収剤、界面活性剤等を配合してもよい。イ
ンクセット剤としては、ポリエチレンイミンの3級アン
モニウム塩、4級アンモニウム基を共重合成分として含
むアクリル共重合体、ポリアミンポリアミドのエピクロ
ルヒドリン付加物等が挙げられる。
【0027】支持体への塗工層の形成は、無機微細粉
末、樹脂バインダーを含む塗工剤を支持体の表面に固型
分量が2〜50g/m2 、好ましくは5〜30g/m2
となるように塗布し、乾燥させる。支持体の肉厚は30
〜250μm、好ましくは60〜150μmである。必
要により乾燥した塗工層の表面にスーパーカレンダー処
理を行って塗工層(インク受理層)を平滑にする。
【0028】III.合成紙 本発明の核・殻構造の無機粒子8〜65重量%、好まし
くは10〜55重量%、熱可塑性樹脂92〜35重量
%、好ましくは90〜45重量%を含有する樹脂組成物
を基材とするフィルムを熱可塑性樹脂の融点より低い温
度で延伸することにより延伸フィルム内部に微細な空孔
(ボイド)を有する合成紙が得られる。かかる合成紙
は、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリカーボネート等の熱可塑性樹脂
の延伸樹脂フィルム、フィルム内部に微細なボイドを有
する延伸樹脂フィルムよりなる微多孔性の合成紙であっ
て、その不透明度(JIS P−8138)が85%以
上、好ましくは90%以上であり、次式(1)で算出さ
れる空孔率が10〜60%、好ましくは15〜45%、
肉厚が30〜300μm、好ましくは50〜150μm
であり、密度0.60〜1.12g/m2 である微多孔
性合成紙が挙げられる。
【0029】
【式1】
【0030】無機微細粉末としては、核・殻構造の本発
明の無機微細粒子を単独で用いる他、他の無機微細粉末
を併用してもよい。他の無機微細粉末としては、炭酸カ
ルシウム、焼成クレイ、シリカ、けいそう土、タルク、
酸化チタン、硫酸バリウム等、粒径が0.03〜5ミク
ロンのものが使用される。又、合成紙は単層構造であっ
ても、他の層が積層された複層構造のものであってもよ
い。
【0031】かかる微多孔性の合成紙としては、例えば
次のとのものが挙げられる。ここで、合成紙の表面
層の無機微細粉末は、本発明の核・殻構造の無機微細粉
末を含有するものであり、参考として記した先行技術文
献の製法とは、無機微細粉末としてかかる核・殻構造の
無機微細粉末がこれら文献には記載されていない点で異
なる。
【0032】 無機微細粉末を8〜65重量%の割合
で含有する微多孔を有する熱可塑性樹脂の二軸延伸フィ
ルム(特公昭54−31032号公報、米国特許第37
75521号明細書、米国特許第4191719号明細
書、米国特許第4377616号明細書等)。 二軸延伸熱可塑性フィルムを基材層とし、無機微細
粉末を8〜65重量%含有する熱可塑性樹脂の一軸延伸
フィルムを紙状層とする合成紙(特公昭46−4079
4号公報、特開昭57−149363号公報、同57−
181829号公報等)。
【0033】この合成紙は、2層構造であっても、基材
層の表裏面に一軸延伸フィルムの紙状層が存在する3層
構造(特公昭46−40794号公報、米国特許第43
18950号明細書)であっても、紙状層と基材層間に
他の樹脂フィルム層が存在する3層〜7層の合成紙(特
公昭50−29738号公報、特開昭57−14936
3号公報、同56−126155号公報、同57−18
1829号公報、米国特許第4472227号明細書)
であっても、裏面がプロピレン・エチレン共重合体、エ
チレン・(メタ)アクリル酸共重合体の金属塩(Na、
Li、Zn、K)、塩素化ポリエチレンなどの基材層樹
脂よりも低融点の樹脂よりなるヒートシール層を有する
3層以上の合成紙であってもよい(特公平3−1397
3号公報)。
【0034】3層構造の合成紙の製造方法は、例えば、
無機微細粉末を0〜30重量%、好ましくは8〜25重
量%含有する熱可塑性樹脂フィルムを、該樹脂の融点よ
り低い温度で一方向に延伸して得られる一軸方向に配向
したフィルムの両面に、無機微細粉末を8〜65重量%
含有する熱可塑性樹脂の溶融フィルムを積層し、次いで
前記方向と直角の方向にこの積層フィルムを延伸するも
のであり、それにより得られる合成紙は紙状層が一軸方
向に配向し、微細な空隙を多数有するフィルムであり、
基材層は二軸方向に配向した積層構造物である。
【0035】延伸倍率は縦、横方向とも4〜10倍が好
ましく、延伸温度は樹脂がホモポリプロピレン(融点1
64〜167℃)の場合は140〜162℃、高密度ポ
リエチレン(融点121〜124℃)の場合は110〜
120℃、ポリエチレンテレフタレート(融点246〜
252℃)の場合は104〜115℃である。また、延
伸速度は50〜350m/分である。この合成紙は、グ
ラビア印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷が可能で
あり、色沈みの少ない鮮明な印刷を与える。
【0036】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具
体的に説明する。 核・殻無機微細粉末の製造例: (実施例1) 反応液1 平均粒径3.1μm、BET法吸着表面積302.9m
2 /g、多孔率70.2%の多孔質シリカ(S350,
富士シリシア製:商品名)100gに、水分含量が0.
5重量%のテトラヒドロフラン1,000gを加え、密
閉容器中で8時間攪拌し、溶媒中の水を多孔質シリカに
吸着させた。 反応液2 アルミニウムトリイソプロポキシド(粉末)10gを、
水含量が100ppm 以下のテトラヒドロフラン10gに
溶解した。
【0037】反応液1に反応液2を混合し、密閉容器中
で8時間攪拌して反応させた。反応液2は、混合前30
分以内に調製し、混合した。反応後、エバポレータで溶
媒のテトラヒドロフランを揮発させ、さらに、150℃
で恒量になるまで粒子を真空乾燥し、粒径4.8μmの
粒子を得た。BET法による吸着表面積の測定結果を表
1に示す。測定にはASAP2000V2.03(島津
製作所製)を用い、吸着ガスとして窒素を用いた。吸着
表面積の計算には、通常のBET法の解析法に従った。
すなわち、以下のBET式で、横軸にx、縦軸にx/
(V(1−x))でプロットすると、傾き(C−1)/
(Vm C)、切片1/(Vm C)の直線が得られ、これ
からVm ,Cを求めることができる。
【0038】x/(V(1−x))=1/(Vm C)+
((C−1)/(Vm C))x x :相対圧(=P/P0 ) V :(相対圧がxである時の)吸着量 Vm :単分子吸着量 C :定数>0 ここでは、良い直線性の得られるxが0.05から0.
30の範囲でVm 、Cを求めた。このVm よりBET吸
着表面積を求めた。以下の実施例、比較例においても、
同様にしてBET吸着表面積を計測、計算した。
【0039】また、本表面処理多孔質シリカの原子組成
分析をEDXにより分析した。分析には以下の装置を用
いた。 EDX:EMAX−5770−W、堀場製作所製 SEM:S−2460N、日立製作所製 粒子の線分析結果を図2に示す。また、後述する比較例
1の線分析結果を図3に示す。両者の比較により、実施
例1の表面処理多孔質シリカはシリカ粒子とアルミニウ
ム酸化物、アルミニウム水酸化物の複合物ができている
のがわかる。
【0040】ただし、本線分析では、表面にアルミニウ
ム酸化物、アルミニウム水酸化物層ができているかどう
かについては、知見が得られない。したがって、本粒子
のカット面のEDX線分析を行った。サンプルは、本粒
子をフェノ−ル樹脂に包埋し、ミクロトームでカットし
た。結果を図4に示す。表面にだけ、アルミニウム酸化
物、アルミニウム水酸化物層ができていのが理解され
る。以上により、本実施例の表面処理多孔質シリカは、
表面にアルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物層を
持ち、吸着表面積は処理前の多孔質シリカよりも大きい
ことが示された。
【0041】(比較例1)本比較例においては、多孔質
シリカ(S350,富士シリシア製)を表面処理せずそ
のまま用いた。BET法による吸着表面積の測定結果を
表1に示す。測定法は実施例1と同様である。 (比較例2) 反応液1 多孔質シリカ(S350,富士シリシア製)100g
に、n−ヘキサン1,000gを加え、密封容器中で8
時間攪拌した。 反応液2 アルミニウムトリイソプロポキシド(粉末)10gにn
−ヘキサン10gを加え、攪拌した。反応液1、反応液
2とも、溶解しておらず、均一に分散させた。反応液1
と反応液2を混合攪拌し、実施例1と同様にして反応、
乾燥した。BET法による吸着表面積の測定結果を表1
に示す。
【0042】(比較例3) 反応液1 多孔質シリカ(S350,富士シリシア製)100gに
メタノールと水の1:1混合液1,000gを加え、密
封容器中で8時間攪拌した。 反応液2 アルミニウムトリイソプロポキシド(粉末)10gにメ
タノールと水の1:1混合液10gを加え、攪拌した。
反応液1、反応液2とも、溶解しておらず、均一に分散
させた。
【0043】反応液1と反応液2を混合攪拌し、実施例
1と同様にして反応させ乾燥した。BET法による吸着
表面積の測定結果を表1に示す。この処理粒子の構造
は、多孔質シリカ粒子の表面のある部分はアルミニウム
化合物により被覆されているが、全面が被われているも
のでなく、又、多孔質シリカ粒子の他に、アルミニウム
酸化物の微細な粒子も見受けられた。
【0044】(実施例2)以下の反応液を調製した。反
応液1は調整後、密閉容器中で8時間以上攪拌し、溶媒
中の水を多孔質シリカに吸着させた。 反応液1 多孔質シリカ(S350,富士シリシア製)100gに
水分含量0.2重量%のN,N−ジメチルホルムアミド
1000gを密閉容器中で攪拌した。 反応液2 アルミニウムトリイソプロポキシド(粉末)10gを水
分含量100ppm以下のN,N−ジメチルホルムアミ
ド500gに溶解させた。
【0045】反応液1に反応液2を混合し、密閉容器中
で8時間反応させた。反応液2は、混合前30分以内に
調整し、混合した。反応液、エバポレータで溶媒を揮発
させ、さらに、200℃で恒量になるまで真空乾燥し
た。BET法による吸着表面積の測定結果を表1に示
す。実施例1と同様にEDX線分析を行い、多孔質シリ
カ表面にアルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物層
が形成されていることを確認した。
【0046】表1 BET吸着による吸着面積(m2
g) 実施例1 403.6 比較例1 302.9 比較例2 266.6 比較例3 279.3 実施例2 380.2
【0047】IV.合成紙の製造例: (実施例3) (1) MFR1.0g/10分のポリプロピレン81
重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成
物(A)を270℃に設定した押出機にて混練した後、
シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、無延伸
シートを得た。そして、このシートを140℃の温度に
まで再度加熱した後、縦方向に5倍延伸した。
【0048】(2) MFRが4.0g/10分のポリ
プロピレン80重量%と、実施例1で得た核・殻の粒子
20重量%を混合した組成物(B)を別の押出機にて混
練させた後、これをダイよりシート状に押し出し、これ
を(1)の5倍延伸フィルムの両面に積層し、三層構造
の積層フィルムを得た。次いで、この三層構造の積層フ
ィルムを60℃まで冷却した後、再び約160℃の温度
にまで加熱して、テンターを用いて横方向に7.5倍延
伸し、165℃の温度でアニーリング処理して、60℃
の温度にまで冷却し、コロナ放電処理した後、耳部をス
リットして、三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延
伸)の、肉厚110μm(B/A/B=25μm/60
μm/25μm)、白色度95%、不透明度95%の合
成紙を得た。また、各層のボイド率は、(B/A/B=
25%/33.7%/25%)であった。さらに、この
合成紙の表面層(B)のベック平滑度(JIS P−8
119)は180秒であった。
【0049】(比較例4) (1) MFR1.0g/10分のポリプロピレン81
重量%に、高密度ポリエチレン3重量%及び平均粒径
1.5μmの炭酸カルシウム16重量%を混合した組成
物(A)を270℃に設定した押出機にて混練した後、
シート状に押し出し、冷却装置により冷却して、無延伸
シートを得た。そして、このシートを140℃の温度に
まで再度加熱した後、縦方向に5倍延伸した。
【0050】(2) MFRが4.0g/10分のポリ
プロピレン80重量%と、比較例1の多孔質シリカ粒子
20重量%を混合した組成物(B)を別の押出機にて混
練させた後、これをダイよりシート状に押し出し、これ
を(1)の5倍延伸フィルムの両面に積層し、三層構造
の積層フィルムを得た。次いで、この三層構造の積層フ
ィルムを60℃まで冷却した後、再び約160℃の温度
にまで加熱して、テンターを用いて横方向に7.5倍延
伸し、165℃の温度でアニーリング処理して、60℃
の温度にまで冷却し、コロナ放電処理した後、耳部をス
リットして三層構造(一軸延伸/二軸延伸/一軸延伸)
の、肉厚110μm(B/A/B=25μm/60μm
/25μm)、白色度95%、不透明度94%の合成紙
を得た。また、各層のボイド率は、(B/A/B=22
%/33.7%/22%)であった。さらに、この合成
紙の表面層(B)のベック平滑度(JIS P−811
9)は350秒であった。
【0051】実施例3と比較例4で得た合成紙の表面に
グラビア印刷赤インクをベタ印刷し、得られた印刷面を
100倍に電子顕微鏡で拡大し、網点を調べたところ、
実施例3の合成紙は網点がほぼ完全で、赤色が鮮明であ
ったが、比較例4の合成紙は実施例4のものに対し、約
25%網点が欠けており、ところどころ色沈みが見受け
られた。
【0052】(実施例4)坪量150g/m2 のパルプ
抄造紙の片面に、次の組成のインク受理層用塗工剤を固
型分含量が30g/m2 となるように塗布し、乾燥した
後、スーパーカレンダーで平滑処理を行って記録用紙を
得た。 塗工剤組成: 実施例1の無機微細粉末 100重量部 ポリビニルアルコール 30重量部 ポリエチレンイミン第4級アンモニウム塩 10重量部 ポリアクリル酸ソーダ 5重量部 水 1600重量部
【0053】キャノン(株)製の水性インクジェットプ
リンターを用い、上記記録用紙のインク受理層上にイエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックのカラー印字を施
し、インクの乾燥するまでの時間を調べた。ついで、い
ずれの色も発色が十分であることを確認した後、印字さ
れた記録用紙の一部に、ニチバン(株)製粘着テープ
「セロテープ」(商品名)を印字面上に強く接着させ、
次いで接着面に沿ってすばやく粘着テープを剥離し、紙
面上のインクの残留程度を目視判定した。
【0054】 結果を表2に示す。
【0055】(比較例5)インク受理層用塗工剤とし
て、次の組成の塗工剤を用いる他は実施例4と同様にし
て記録用紙を得、評価した。 塗工剤組成: 多孔質シリカS350 100重量部 ポリビニルアルコール 30重量部 ポリエチレンイミン第4級アンモニウム塩 10重量部 ポリアクリル酸ソーダ 5重量部 水 1600重量部 結果を表2に示す。
【0056】(比較例6)インク受理層用塗工剤とし
て、次の組成の塗工剤を用いる他は実施例4と同様にし
て記録用紙を得、評価した。 塗工剤組成: 比較例3の無機微細粉末 100重量部 ポリビニルアルコール 30重量部 ポリエチレンイミン第4級アンモニウム塩 10重量部 ポリアクリル酸ソーダ 5重量部 水 1600重量部 結果は表2に示す。
【0057】(実施例5)インク受理層用塗工剤とし
て、次の組成の塗工剤を用いる他は実施例4と同様にし
て記録用紙を得、評価した。 塗工剤組成: 実施例2の無機微細粉末 100重量部 ポリビニルアルコール 30重量部 ポリエチレンイミン第4級アンモニウム塩 10重量部 ポリアクリル酸ソーダ 5重量部 水 1600重量部 結果を表2に示す。
【0058】
【表2】
【0059】(実施例6)実施例4で得た記録用紙に、
ソニーテクトロニクス(株)製のフェイズ・チェンジ・
インクジェット方式のカラープリンタ“Phaser
300IS”(商品名)を用い、ホットメルト型インク
として同社の墨インク(016−1123−00)、シ
アンインク(016−1124−00)、マゼンタイン
ク(016−1125−00)およびイエローインク
(016−1126−00)を用い、インク溶解温度
(78〜85℃)で噴射させ、インクジェット印刷を行
った。 (評価) (1)ベタ均一印刷性:イエロー、マゼンタ、シアン、
ブラックのカラーインクで発色させたベタ部分について
倍率100倍の光学顕微鏡で均一度合を観察したとこ
ろ、ベタ部分に抜けが無く鮮明な画像であった。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、インクの定着の良好な
無機微細粉末が得られ、鮮明2画像、印刷を与える記録
用紙を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の核・殻構造の無機微細粉末のモデル構
造を示す断面図である。
【図2】本発明の表面処理した多孔質シリカ粒子のED
Xによる線分析の結果を示す図である。
【図3】比較例として用いた表面処理しない多孔質シリ
カ粒子のEDXによる線分析の結果を示す図である。
【図4】本発明の表面処理した多孔質シリカ粒子のカッ
ト面のEDXによる線分析の結果を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D21H 19/38 D21H 1/22 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質シリカ粒子を核とし、その表面
    が、アルミニウム酸化物、アルミニウム水酸化物より選
    ばれたアルミニウム化合物の殻で被覆された無機微細粉
    末であって、該無機微細粉末の吸着表面積が、被覆され
    る前の核である多孔質シリカ粒子の吸着表面積よりも大
    きいことを特徴とする無機微細粉末。
  2. 【請求項2】 水を含有する多孔質シリカ粒子に、親水
    性溶媒に溶解した下記一般式(1)で示されるアルミニ
    ウムアルコキシドを吸着させて多孔質シリカ粉末の表面
    にアルミニウム水酸化物又はアルミニウム酸化物の皮膜
    を形成させた後、次いで親水性溶媒を揮散させ、必要に
    より100〜600℃で加熱することを特徴とする、多
    孔質シリカ粒子を核とし、その表面がアルミニウム酸化
    物、アルミニウム水酸化物より選ばれたアルミニウムの
    殻で被覆された無機微細粉末の製造方法。 R1 (3-n) Al(OR2 ) n (1) (式中、R1 とR2 は、それぞれ独立して炭素数が1〜
    6のアルキル基であり、nは1〜3の整数である。)
  3. 【請求項3】 親水性溶媒が、エチルアルコール、イソ
    プロピルアルコール、ブタノール、テトラヒドロフラ
    ン、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、メチルエチ
    ルエーテル、ジメチルホルムアミドより選ばれたもので
    ある請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 支持体の表面に、請求項1記載の無機微
    細粉末を40〜92重量%、樹脂バインダーを60〜8
    重量%含有する樹脂塗工層を設けてなる被記録材。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の無機微細粉末を8〜65
    重量%および熱可塑性樹脂を92〜35重量%含有する
    樹脂フィルムを、該熱可塑性樹脂の融点より低い温度で
    延伸して得られる合成紙。
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