JPH10151160A - クリーンフードシステム - Google Patents

クリーンフードシステム

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Publication number
JPH10151160A
JPH10151160A JP8325888A JP32588896A JPH10151160A JP H10151160 A JPH10151160 A JP H10151160A JP 8325888 A JP8325888 A JP 8325888A JP 32588896 A JP32588896 A JP 32588896A JP H10151160 A JPH10151160 A JP H10151160A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
box
air
hood
sterilizing
bed
Prior art date
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Pending
Application number
JP8325888A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensaku Moriya
賢策 守屋
Hiroyuki Shiga
浩之 志賀
Hiroshi Kurihara
浩 栗原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ushio Denki KK
Ushio Inc
Original Assignee
Ushio Denki KK
Ushio Inc
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Publication date
Application filed by Ushio Denki KK, Ushio Inc filed Critical Ushio Denki KK
Priority to JP8325888A priority Critical patent/JPH10151160A/ja
Publication of JPH10151160A publication Critical patent/JPH10151160A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小型で騒音が小さく、メインテナンスも手間が
かからないクリーンフードシステムを提供する。 【解決手段】ベッドBの頭部側に配置される垂直方向の
フレーム板10に、ベッドBの上部にフードを形成する
カーテン16を取り付けると共に、内部に波長が254
nmの殺菌線を放射する殺菌ランプを配置した殺菌ボッ
クス30をフレーム板10の裏側に取り付け、殺菌ボッ
クス20内の殺菌された空気をフード内に送風する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病室のベッドで使
用する簡易無菌治療用のクリーンフードシステムに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】例えば手術後の気道感染を予防する場合
などは、無菌治療を行う必要があるが、無菌室とよばれ
るものは設備工事が大がかりになり、看護も不便である
ため、病室のベッドの頭部側に設置して使用する簡易無
菌治療用のクリーンフードシステムが実用化されてい
る。
【0003】ところで、一般細菌や真菌などの細菌は、
浮遊微粒子に付着した状態で空気中に浮遊しているの
で、従来のクリーンフードシステムは、HEPAフィル
ターにて空気中の浮遊微粒子を集塵し、集塵された空気
をベッドの上部に形成されたフード内に送風し、患者の
頭部や胸部付近を例えばクラス100(0.5μm以上
の浮遊微粒子が最大3.5個/l)の清浄度に保つよう
にしている。かかるクリーンフードシステムは、例えば
実開昭59−127631号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述のとおり、従来の
クリーンフードシステムは、HEPAフィルターにて空
気中の浮遊微粒子を集塵しているので、装置が大型化す
るが、HEPAフィルター前後の圧損が大きく、容量の
大きな送風機が必要になる。このため、騒音がどうして
も大きくなる不具合がある。また、HEPAフィルター
は頻繁に交換する必要があり、メインテナンスに手間を
要する不具合がある。
【0005】そこで本発明は、小型で騒音が小さく、メ
インテナンスも手間がかからないクリーンフードシステ
ムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、ベッドの頭部側に配置される
垂直方向のフレームに、ベッドの上部にフードを形成す
るカーテンを取り付けると共に、内部に波長が254n
mの殺菌線を放射する殺菌ランプを配置した殺菌ボック
スをフレームの背面に取り付け、殺菌ボックス内の殺菌
された空気をフード内に送風する。
【0007】すなわち、殺菌ランプにて殺菌された殺菌
ボックス内の空気をフード内に送風し、HEPAフィル
ターを使用しないので、装置の小型化が可能であり、送
風機も容量の小さなものでよく、騒音が小さくなる。ま
た、殺菌ランプの交換頻度はHEPAフィルターの交換
頻度よりも少ないので、メインテナンスも手間がかから
ない。
【0008】また、フード内の空気を殺菌ボックスに流
入させて空気をフードと殺菌ボックスで循環させると、
患者の体温により、殺菌空気の温度が上昇するが、請求
項2の発明のように、フード外の空気も殺菌ボックスに
流入させると、殺菌空気の温度上昇を抑制することがで
きる。更には、請求項3の発明のように、殺菌ボックス
をフレームにスライド可能に取り付けると、ランプ交換
が簡単であり、メインテナンスが更に容易になる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面に基づいて本発明の
実施の形態を具体的に説明する。図1に示すように、垂
直方向のフレーム10がベッドBの頭部側に配置され
る。フレーム10の頂部からカーテン保持パイプ13が
ベッドB方向に延び出しており、カーテン保持パイプ1
3にカーテン16が開閉可能に吊り下げられている。カ
ーテン16は、例えば透明の塩化ビニールからなり、抗
菌処理が施されているが、カーテン16を閉じるとベッ
ドBの上部、つまり患者の頭部や胸部の上部にフードが
形成される。
【0010】フレーム10は、図2に示すように、2本
の支柱11に背板12を取り付けたものであるが、背板
12は必ずしも必要ではない。支柱11の下端の脚部1
4にはキャスター15が取り付けられており、容易に移
動することができる。そして、フレーム10の背面に殺
菌ボックス20と送風ボックス30および吸気ボックス
40が取り付けられている。また、図3に示すように、
フレーム10の正面には、送風ボックス30に対応する
位置に、殺菌された空気をフード内に送風する給気部1
7が形成され、吸気ボックス40に対応する位置に、フ
ード内の空気を殺菌ボックス20に循環させる吸気部1
8が形成されている。なお、本発明のクリーンフードシ
ステムでは、HEPAフィルターを使用しないので、殺
菌ボックス20や送風ボックス30を小型化することが
できる。
【0011】送風ボックス30内には、シロッコファン
型の送風ファン31が配置されている。送風ファン31
が作動すると送風ボックス30内の空気が給気部17か
らフード内に送風されるが、送風量は強弱2段に切り替
え可能であり、例えば「強」が1m3/minであり、
「弱」が0.5m3/minである。送風ファン31の消
費電力は、送風量が「強」の場合が35W、「弱」の場
合が30Wであり、HEPAフィルターを使用する従来
のクリーンフードシステムの送風ファンよりもずっと小
型になっている。そして、ACコード32が送風ボック
ス30から延び出しており、送風ボックス30と殺菌ボ
ックス20はワイヤーコード33で電気的に接続されて
いる。また、フレーム10の背面にはリモコン34が取
り付けられており、電源の入/切、送風の強/弱などを
遠隔操作することができるようになっている。
【0012】殺菌ボックス20内には、図4及び図5に
示すように、定格電力が15Wの殺菌ランプ22が5本
配置されている。殺菌ランプ22は、波長が245nm
の水銀の共鳴線を放射する低圧水銀ランプであり、この
波長の共鳴線は殺菌効果の波長特性の最大波長にほぼ一
致し、大きな殺菌効果を有する。そして、ランプ寿命は
約4000時間(連続動作で約6ヵ月)であり、ランプ
の交換頻度は、従来のHEPAフィルターの交換頻度に
比べてずっと少なく、メインテナンスの手間が著しく少
なくなる。
【0013】殺菌ボックス20の背面および左右の面に
は把持部21が設けられている。そして、殺菌ボックス
20は、フレーム10に対してスライド可能に取り付け
られている。従って、把持部21をもって殺菌ボックス
20をスライドさせ、殺菌ボックス20の蓋板を取り外
すと、図6に示すように、殺菌ボックス20内の殺菌ラ
ンプ22が露出し、容易にランプ交換ができるようにな
っている。ベッドの頭部側は病室の壁面に接近して位置
する場合が多いが、このような場合も、スライド式にす
ることによって容易にランプ交換ができる。
【0014】殺菌ランプ22の下側には、L字型に折り
曲げた金属板を所定の間隔で並べた遮光板24が配置さ
れており、空気は通過するが光が下側に漏れないように
なっている。そして、殺菌ボックス20の下端には、プ
レフィルターと帯電フィルターを重ね合わせた集塵フィ
ルター23が配置されている。また、殺菌ボックス20
の上端には、オゾン除去フィルター25が配置されてい
る。従って、殺菌ボックス20と送風ボックス30の間
にはオゾン除去フィルター25が介在し、殺菌ボックス
20と吸気ボックス40の間には集塵フィルター23が
介在しているが、図1に示すように、吸気ボックス40
の奥行きは殺菌ボックス20の奥行きよりもずっと小さ
く、集塵フィルター23の多くの部分は吸気ボックス4
0で覆われていない。つまり、集塵フィルター23の多
くの部分は露出しているので、送風ファン31が作動す
ると、カーテン16で形成されたフード内の空気ととも
に外部の空調された空気も殺菌ボックス20内に吸入さ
れる。ここで、フード内の空気と外部の空気の吸入割合
は、例えば、1:3であり、空調された多くの空気が外
部から吸入されるので、患者の体温による殺菌空気の温
度上昇が抑制される。
【0015】しかして、殺菌ランプ22を点灯し、送風
ファン31を作動させると、前述のとおり、カーテン1
6で形成されたフード内の空気とともに外部の空調され
た空気が集塵フィルター23を通って殺菌ボックス20
内に吸入され、波長が254nmの殺菌線によって殺菌
される。そして、殺菌された空気はオゾン除去フィルタ
ー25によってオゾンが除去されて給気部17からカー
テン16で形成されたフード内に送風される。従って、
患者の頭部や胸部は殺菌された空気で覆われ、十分な無
菌治療を行うことができる。
【0016】因みに、エアサンプラーによる集菌試験を
行ったところ、始動1時間後には、カーテン16で形成
されたフード内では、一般細菌も真菌も殆ど認められな
かった。また、送風ファン31が小型であるために騒音
も小さく、機体から1mの地点における騒音は、送風量
が「強」の場合で30db、「弱」の場合で24dbで
あり、HEPAフィルターを使用する従来のクリーンフ
ードシステムの50db程度に比べて騒音がきわめて小
さくなることが認められた。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクリーン
フードシステムは、波長が254nmの殺菌線を放射す
る殺菌ランプにて殺菌した空気をカーテンで形成された
フード内に送風するようにしたので、小型で騒音が小さ
く、メインテナンスも手間がかからないクリーンフード
システムとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の側面図である。
【図2】同じく背面図である。
【図3】同じく正面図である。
【図4】殺菌ボックスの正面図である。
【図5】殺菌ボックスの断面図である。
【図6】ランプ交換の説明図である。
【符号の説明】
10 フレーム 11 支柱 12 背板 16 カーテン 17 給気部 18 吸気部 20 殺菌ボックス 22 殺菌ランプ 30 送風ボックス 31 送風ファン 40 吸気ボックス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッドの頭部側に配置される垂直方向の
    フレームに、ベッドの上部にフードを形成するカーテン
    を取り付けると共に、内部に波長が254nmの殺菌線
    を放射する殺菌ランプを配置した殺菌ボックスをフレー
    ムの背面に取り付け、殺菌ボックス内の殺菌された空気
    を該フード内に送風することを特徴とするクリーンフー
    ドシステム。
  2. 【請求項2】 前記フード内の空気を該殺菌ボックスに
    流入させて循環させると共に、フード外の空気も該殺菌
    ボックスに流入させることを特徴とする請求項1記載の
    クリーンフードシステム。
  3. 【請求項3】 前記殺菌ボックスは該フレームにスライ
    ド可能に取り付けられ、殺菌ボックスをスライドさせて
    取り出しが可能であることを特徴とする請求項1記載の
    クリーンフードシステム。
JP8325888A 1996-11-22 1996-11-22 クリーンフードシステム Pending JPH10151160A (ja)

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JP8325888A JPH10151160A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 クリーンフードシステム

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JPH10151160A true JPH10151160A (ja) 1998-06-09

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ID=18181727

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JP8325888A Pending JPH10151160A (ja) 1996-11-22 1996-11-22 クリーンフードシステム

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JP (1) JPH10151160A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002042164A3 (en) * 2000-11-20 2003-02-13 Becton Dickinson Co Clear medical packaging
US6966937B2 (en) 2002-10-22 2005-11-22 Sanki Engineering Co., Ltd. Patient isolation unit
JP2014013142A (ja) * 2009-04-23 2014-01-23 Takasago Thermal Eng Co Ltd 換気ブース
CN111643289A (zh) * 2020-06-18 2020-09-11 山东博科生物产业有限公司 病床用负压隔离舱及病床
WO2021203164A1 (en) * 2020-04-08 2021-10-14 The University Of Melbourne Portable isolation unit

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