JPH10151137A - 内視鏡用処置具 - Google Patents

内視鏡用処置具

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JPH10151137A
JPH10151137A JP8313363A JP31336396A JPH10151137A JP H10151137 A JPH10151137 A JP H10151137A JP 8313363 A JP8313363 A JP 8313363A JP 31336396 A JP31336396 A JP 31336396A JP H10151137 A JPH10151137 A JP H10151137A
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trocar
endoscope
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JP8313363A
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English (en)
Inventor
Eiji Murakami
栄治 村上
Akira Shiga
明 志賀
Katsumi Sasaki
勝巳 佐々木
Kenichi Kimura
健一 木村
Toshihiko Hashiguchi
敏彦 橋口
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処置部の位置に関係なく一種類の処置具で術者
が操作しやすい操作部の角度を選択できる内視鏡用処置
具を提供することにある。 【解決手段】挿入部6と、組織を処置する先端作用部9
と、先端作用部9を操作する操作部7と、前記操作部7
の操作力を先端作用部9へ伝達する操作ロッド16とを
着脱自在に有する内視鏡用処置具において、前記挿入部
6側にあって、前記挿入部6の挿入軸に対して所定角度
の中心軸を有する挿入部本体17と、前記操作部7側に
あって、操作ロッド16の伝達方向に対して所定角度の
中心軸を有する操作部本体23と、挿入部本体17と操
作部本体23とを回動可能に連結した際に、回動操作を
係止する回動係止手段と、前記回動係止を解除する解除
手段とを具備し、前記挿入部本体17と操作部本体23
とを回動させることにより、前記挿入部6の挿入軸に対
する前記操作部7の操作軸の相対角度を任意に変更可能
としたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は体腔内の鏡視下で
の処置を行う際に使用される内視鏡用処置具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、例えば腹腔鏡下での処置を行う
際に内視鏡用鉗子である把持鉗子が使用される。この種
の把持鉗子としては例えば特開平8−38495号公報
や特開平8−38492号に示すように患者の体腔内に
挿入される細長い挿入部の先端部に開閉可能な一対のジ
ョーからなる先端作用部が配設されている。
【0003】さらに、挿入部の基端部には操作部が連結
されている。この操作部には先端作用部のジョーを開閉
作用する一対のハンドル部材が設けられている。さら
に、挿入部内には操作部の一対のハンドル部材の操作力
を先端作用部の一対のジョーに伝達する操作ロッドが配
設されている。そして、ハンドル部材の開閉動作にとも
ない把持部材を開閉操作するようになっている。
【0004】また、従来の把持鉗子では先端作用部のジ
ョーを開閉操作するジョー開閉操作機構としてはカム、
またはリンク機構が使用され、操作部のハンドル部材を
開閉操作するハンドル開閉機構としてはカールライネル
型、インライン型等の開閉機構が使用されていて、操作
部の挿入軸に対する角度関係は固定されている。
【0005】また、例えば腹腔鏡下での処置を行う際に
内視鏡用処置具である送水吸引管、送水吸引機能付の電
極等が使用される。この種の処置具としては例えば特開
平7−8503号公報に示すように患者の体腔内に挿入
される細長い挿入部をもち挿入部内は送水、吸引時の生
食、血液等の汚物が流れるための管路になっている。先
端は体腔内の処置部を洗滌するための送水吸引用の開口
部または、処置部の生体組織を焼灼するための電極部を
有している。
【0006】さらに、挿入部の基端部には操作部が連結
されている。この操作部には挿入部内管路に対し送水、
吸引を制御するための弁装置手段が取り付けられるよう
になっている。前記弁装置手段には送水、吸引源に接続
するためのチューブ接続部を有している。
【0007】また、従来の送水吸引管および電極の操作
部の形状には挿入部の軸心方向に同軸の形状のものと挿
入軸に対して一定の角度を有して延出しているピストル
型があり、挿入軸に対する操作部の角度関係は固定され
ている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、従来の鉗
子および内視鏡用処置具を使用して腹腔鏡下での処置を
行う際、次のような不都合がある。図43は、手術台1
上の患者2の体腔内の胃3付近の処置に使用される内視
鏡用処置具であるカールライネル型のハンドル開閉機構
を備えた鉗子88の使用状態を示している。また、図4
4は同様の処置に使用されるインライン型のハンドル開
閉機構を備えた鉗子89の使用状態を示している。
【0009】従来のインライン型のハンドル開閉機構を
備えた鉗子89では胃3の下部を処置する場合(図44
のAの状態)には図44のAのように術者の手首を曲げ
るが処置具の穿刺孔を別の位置にあける必要が生じ、手
首を曲げたままでは長時間の処置を行うには非常に苦痛
であり、別の穿刺孔をあけるのは患者にとって苦痛であ
る。
【0010】また、従来のカールライネル型の鉗子88
を使用していても患者の体に対して挿入軸の角度が小さ
くなる場合には図43のBのように通常の持ち方では術
者の手首が無理な姿勢を強いられるため処置が困難にな
り持ち方を工夫するか、処置具の穿刺孔を別の位置にあ
けて処置を行う必要があった。
【0011】この場合、術者は処置具の操作により慎重
にならなくてはならず、手術時間の遅延および術者の手
首への負担により手首を痛める恐れもある。
【0012】このように操作性を考慮するとカールライ
ネル型の鉗子と使い分けることが好ましいがコストの面
より2種類の処置具を揃えることは困難なため実際には
どちらか1種類のタイプで処置をこなしている場合が多
い。
【0013】また、図45は、同様の処置に使用される
挿入軸と同軸タイプの操作部を備えた送水吸引管90の
使用状況を示している。また、図46は同様の処置に使
用されるピストル型の操作部を備えた送水吸引管91の
使用状況を示している。
【0014】前記構成のものにあっては体腔内の洗滌の
ための送水、吸引を行う場合、同軸タイプのものでは例
えば図45のような位置に処置具を穿刺した場合では胃
3の下部を処置する場合(図45のAの状態)に、また
図46に示すようにピストル型の操作部ではカールライ
ネル型の操作部を備えた鉗子の場合と同様、胃3の上部
を処置する場合(図46のBの状態)に、術者は手首を
曲げるか別の処置孔をあける必要が生じ、手首を曲げた
場合、長時間の処置を行うには非常に苦痛であり、別の
穿刺孔をあけるのは患者にとって苦痛である。
【0015】この場合も操作性を考慮すると使い分けが
必要となるがコストの面より実際には1種類のタイプで
処置をこなしている場合が多い。
【0016】この発明は前記事情に着目してなされたも
ので、その目的とするところは、操作部の挿入軸に対す
る角度を可変自在にすることで処置部の位置に関係なく
一種類の処置具で術者が操作し易い操作部の角度を選択
できることで処置がより的確に効率よく行える内視鏡用
処置具を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、挿入部と、組織を処置する処置部と、
前記処置部を操作する操作部と、前記操作部の操作力を
前記処置部へ伝達する伝達手段とを着脱自在に有する内
視鏡用処置具において、前記挿入部側にあって、前記挿
入部の挿入軸に対して所定角度の中心軸を有する第1の
連結部と、前記操作部側にあって、前記伝達手段の伝達
方向に対して所定角度の中心軸を有する第2の連結部
と、前記第1の連結部と前記第2の連結部とを回動可能
に連結した際に、回動操作を係止する回動係止手段と、
前記回動係止を解除する解除手段とを具備し、前記第1
の連結部と前記第2の連結部とを回動させることによ
り、前記挿入部の挿入軸に対する前記操作部の操作軸の
相対角度を任意に変更可能としたことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0019】図1〜図7は第1の実施の形態を示し、図
1は手術台1上の患者2の体内の胃3付近の処置に使用
される鉗子4の使用状態を示すものである。本実施の形
態の鉗子4は患者2の腹部5から図示しないトラカール
チューブを介して体腔内に穿刺して胃3付近に到着させ
る。
【0020】また、図2は本実施の形態の鉗子4の全体
の外観図を示し、図3(A)、(B)は本実施の形態の
鉗子4の全体の概略構成図を示す。この鉗子4には挿入
部6とこの挿入部6の基端部に連結された操作部7とが
設けられている。
【0021】さらに、挿入部6には長尺なシース8の先
端部に先端作用部9が設けられている。この先端作用部
9には開閉可能な上下一対のジョー10,11が設けら
れている。この先端作用部9の上下一対のジョー10,
11は図4に示すジョー開閉駆動機構12によって開閉
操作されるようになっている。
【0022】図4(A)〜(C)はジョー開閉駆動機構
12の詳細を示している。このジョー開閉駆動機構12
の上側のジョー10には例えば生体組織を把持するジョ
ー本体10aと、このジョー本体10aのジョー腕部1
0bが設けられている。さらにジョー腕部の後端部には
カムピン10cが設けられている。
【0023】また、シース8の先端部にはジョー開閉駆
動機構12の保持部材13が固定されている。この保持
部材13には離間対向配置された左右一対の保持アーム
13a,13bが設けられている。さらに、保持部材1
3の後端には金属パイプ13cが固定されている。この
保持部材13と金属パイプ13cの外表面を樹脂からな
る保護チューブ13dがシース基端部から保持アーム1
3の先端部まで被覆している。
【0024】さらに保持部材13の先端部には保持アー
ム13a,13b間に支持ピン14が架設されている。
そして、上下のジョー10,11はこの支持ピン14に
よって回動自在に連結されている。この場合、上側のジ
ョー10の腕部10bは支持ピン14から上側に延出さ
れ、下側のジョー11の腕部11bは支持ピン14から
下側に延出されている。
【0025】また、ジョー開閉駆動機構12は保持アー
ム13a,13bの間に配設されているジョー開閉制御
部材15によるカム機構によって形成されている。この
ジョー開閉制御部材15にはカム溝15a,15bがジ
ョー開閉制御部材15の両面に保持アーム13a,13
bに対向して配設されている。このカム溝15a,15
bはジョー開閉制御部材15の両面に挿入部6の軸心方
向に対し一定の長さと垂直方向に一定の傾きをもって配
設されている。そして、カム溝15a,15bにはジョ
ー10,11のカムピン10c,11cが溝に摺動自在
に係合されている。
【0026】さらに、ジョー開閉制御部材15の後端部
にはシース8の内部に軸心方向に進退自在に挿通された
伝達手段としての操作ロッド16の先端部が連結されて
いる。この操作ロッド16に加えられる操作力によって
ジョー開閉制御部材15がシース軸心方向に進退し、カ
ム溝15a,15bをカムピン10c,11cが摺動す
ることで、ピン10b,11bが支持ピン14を中心に
回動してジョー本体10a,10bが開閉するジョー開
閉機構12が構成されている。
【0027】また、鉗子4の挿入部6の基端部には第1
の連結部としての挿入部本体17が固定されている。こ
の挿入部本体17には先端部側に挿入部連結部18と、
操作部接続部19が設けられている。そして操作部接続
部19は挿入部本体17に固定されている。この操作部
接続部19は円筒状であり、中心軸は挿入部6の軸心方
向に対し0°以上90°以内の任意の角度θaを有して
いる。
【0028】さらに、挿入部連結部18の先端部には挿
入部取付け穴20が形成されている。この挿入部取付け
穴20には挿入部6のシース8の基端部が着脱可能に挿
入された状態で固定されている。
【0029】また、挿入部本体17の後端には操作部7
が連結されている。この操作部7には固定ハンドル(ハ
ンドル部材)21と、可動ハンドル(ハンドル部材)2
2とが設けられている。さらに、固定ハンドル21には
第2の連結部としての操作部本体23とリング状の指掛
け部21aが形成されている。
【0030】この操作部本体23の先端側には挿入部本
体17と連結するための挿入部接続部25が設けられて
いる。そして、挿入部接続部25は円筒状を有してい
て、挿入部本体17側の操作部接続部19の外側に着脱
および回動自在に係合されている。この挿入部接続部2
5の中心軸は固定ハンドル軸方向に対し0°以上90°
以内の任意の角度θaを有している。
【0031】図5は挿入部6と操作部7の連結部の詳細
構成図であり、操作部本体23の挿入部接続部25には
操作部7の回転を固定するための止めピン30が挿通す
るピン穴24が設けられている。
【0032】さらに、図3に示すように、操作部本体2
3の後端部には可動ハンドル連結部26が設けられてい
る。この可動ハンドル連結部26には可動ハンドル22
の先端部が連結ピン27を介して回動自在に連結されて
いる。この可動ハンドル22の基端部にはリング状の指
掛け部22aが形成されている。そして、この可動ハン
ドル22が連結ピン27を中心に回動されることによ
り、可動ハンドル22と固定ハンドル21との間が開閉
操作されるようになっている。
【0033】また、挿入部6と操作部7の連結部には操
作部回転機構28が設けられている。この操作部回転機
構28は、操作部接続部19と挿入部接続部25の係合
と、操作部接続部19の外周に設けてある回転溝29
と、回転を固定するための止めピン30との係合からな
る。
【0034】さらに、回転溝29の周上には任意の位置
で回転溝29より深く、止めピン30が嵌合するための
回転固定穴31が配設されている。例えば、本実施の形
態の鉗子4では回転固定穴31は図5に示すように回転
溝29の周上に等間隔に6つ(31a〜31f)の配設
され、回動係止手段を構成している。
【0035】また、止めピン30は回転固定穴31に摺
動自在に係合した状態で弾性部材からなるゴムバネ32
により固定されている。さらに止めピン30の上端部3
0aには止めピン操作レバー33がリンク34を介して
連結されており、リンク34の両端はピン35,36を
介して止めピン30と、止めピン操作レバー32に回動
自在に連結されている。ここで、止めピン操作レバー3
2は操作部本体23に操作部本体23の軸方向に垂直に
延出している固定アーム37にピン38を介して回動自
在に連結され、回動係止手段の係止を解除する解除手段
を構成している。
【0036】また、図5に示すように、挿入部本体17
の操作部接続部19の内部には挿入部取付け孔20に連
通する操作ロッド挿入孔39が形成されている。この操
作ロッド挿入孔39は中心部で長方形の断面を有する。
さらに、操作ロッド挿入孔39の両端には中心軸に対し
垂直方向に広がる大きな曲率の曲面が形成されている。
【0037】また、操作部本体23の後端には、さら
に、この操作ロッド挿通孔39と連通する操作ロッド挿
通孔40が形成されている。この操作ロッド挿通孔40
の後端部は固定ハンドル21と可動ハンドル連結部26
との間に配置されている。そして、シース8内の操作ロ
ッド16の後端部には可撓性操作ロッド41が固定され
ている。この可撓性操作ロッド41は操作ロッド挿通孔
39の中心部断面と同様の断面形状を有している。さら
に可撓性操作ロッド41は操作ロッド挿通孔39の内部
を挿入部6の後端から操作部7の先端部まで配設されて
いる。
【0038】さらに、この可撓性操作ロッド41の後端
には、可撓性操作ロッド41に対して回動自在にハンド
ル側操作ロッド42が連結されている。そして、このハ
ンドル側操作ロッド42は操作部本体23の操作ロッド
挿通孔40を通して固定ハンドル21と、可動ハンドル
22との間に延出されている。
【0039】また、図3に示すように、操作部7の固定
ハンドル21および可動ハンドル22とハンドル側操作
ロッド42の基端部との間には操作力伝達機構43が配
設されている。この操作力伝達機構43には第1のリン
ク44と、第2のリンク45とが設けられている。
【0040】ここで、第1リンク44の一端部は可動ハ
ンドル22における指掛け部22aと連結ピン27との
間にピン46を中心に回動自在に連結されている。ま
た、第2のリンク45の一端部は固定ハンドル21にお
ける指掛け部21aの近傍部位にピン47を中心に回動
自在に連結されている。さらに、第1のリンク44の他
端部と、第2のリンク45の他端部との間はピン48中
心に回動自在に連結されている。
【0041】これにより、操作部7の固定ハンドル21
と可動ハンドル22を握り開閉操作することでハンドル
側操作ロッド42が進退する。このハンドル側操作ロッ
ド42の進退に連動して可撓性操作ロッド41、操作ロ
ッド16とも進退する。さらに、操作ロッド16の進退
に連動してジョー開閉制御部材15が進退することでジ
ョー開閉駆動機構12を駆動して先端作用部9のジョー
10,11を開閉操作する。
【0042】次に、前記構成の作用について説明する。
本実施の形態の鉗子4は図1に示すように、手術台1上
の患者2の体腔内の胃3付近の患者の処置に使用され
る。このとき、鉗子4は腹部5から体腔内に穿刺して胃
3付近に到達させた状態で使用される。
【0043】また、鉗子4の操作時には操作部7の固定
ハンドル本体24の指掛け部24aと可動ハンドル22
の指掛け部22aとにそれぞれ術者の手指を挿入した状
態で、術者の手操作によって固定ハンドル21に対して
可動ハンドル22が開閉操作される。このとき可動ハン
ドル22の開閉操作に連動して第1のリンク44と第2
のリンク45とがそれぞれピン46,47を中心に揺動
駆動される。
【0044】また、このときの第2のリンク45の揺動
動作にともないハンドル側操作ロッド42が進退駆動さ
れる。さらにこのハンドル側操作ロッド42の進退動作
にともない可撓性操作ロッド41が進退駆動される。さ
らに、この可撓性ロッド41の進退動作にともない操作
ロッド16が進退駆動される。この操作ロッド16の進
退駆動にともないジョー開閉駆動機構12のジョー開閉
制御部材15が進退駆動することでジョー10,11の
カムピン10c,11cが支持ピン14を中心に回動し
ジョー10,11が開閉駆動される。
【0045】また、操作部7の操作部回転機構28の止
めピン操作レバー33の後端を押すとピン38を中心に
止めピン操作レバー33は回動される。このときの止め
ピン操作レバー33の回動動作に連動してリンク34が
ピン36を中心に揺動駆動される。
【0046】さらに、このときのリンク34の揺動動作
にともない止めピン30がピン35を中心に揺動駆動さ
れ止めピン30はピン穴24に沿って上に進退駆動され
る。このとき、止めピン30は回転固定穴31より抜去
され操作部7は挿入部6に対して操作部接続部19と挿
入部接続部25で回動可能とされる。さらに、操作部7
を挿入部6に対して回転させるとハンドル側操作ロッド
42は可撓性操作ロッド41に対し軸回りに回動動作さ
れる。
【0047】これにより、図6に示すように挿入部6は
操作部7に対して図3(A)の状態を基準として回転固
定穴31a〜31fに対応して6a〜6fの状態をとる
ことが可能である。この場合、操作部7のハンドル操作
ロッド42の軸と挿入部6の軸関係は0°から2θaの
角度の範囲で位置を選択できる。
【0048】操作部7を回転させる場合、可撓性操作ロ
ッド41は操作ロッド挿通孔39により回転固定されて
いる。このとき、ハンドル側操作ロッド42は可撓性操
作ロッド41に対して回動するため可撓性操作ロッド4
1が捻れることはない。
【0049】また、止めピン30はゴムバネ32により
常に操作部接続部19の軸中心方向に付勢されている。
さらに、止めピン操作レバー33を離すと止めピン30
は回転溝29に付勢される。このとき、操作部7を適当
に回転させると止めピン30が回転固定穴31に係合し
て操作部7の回転が固定される。
【0050】そこで、本実施の形態の構成のものにあっ
ては次の効果を奏する。すなわち、図1に示すように通
常、手術台1の上の患者2の体腔内の胃3付近を処置す
る場合、患者2の腹部5から体腔内へ穿刺し胃3付近へ
到達させる。
【0051】本実施の形態ではカールライネル型の操作
部の状態で胃3の胃中部3bを処置する場合に操作し易
い最適な挿入角度になる位置に鉗子4を患者2の体腔内
へ穿刺した場合、図7に示すように胃下部3cを処置す
る場合は挿入角度が大きくなるため、操作部7を回転さ
せなくても図7のaに示すとおり術者の手首が自然な姿
勢となり操作し易くなる。
【0052】また、胃上部3aを処置する場合には操作
部7を回転し、図7のdに示すようなインライン型の操
作部の状態にすると穿刺位置を変更することなく術者の
手首が自然な姿勢となり操作し易くなる。
【0053】さらに、インライン型とカールライネル型
の中間の操作部の状態では広範囲の処置部位に対して操
作性を向上させることができる。
【0054】前述のように、本実施の形態の鉗子4では
穿刺位置と処置部位にかかわらず容易に挿入部6に対す
るハンドル角度を変更することで、処置具の穿刺孔を増
やすことなく最適な処置を行うことで患者への侵襲の低
減と、術者への操作時の苦痛の低減が可能となり、より
操作性を高めることができる。
【0055】また、図8〜図10は第2の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は、第1の実施の形態の
鉗子4の挿入部6と操作部7の連結部の操作部回転機構
28の構成を次の通り変更したものである。
【0056】図8は第2の実施の形態の鉗子4全体の外
観図を示し、図9(A)、図9(B)は鉗子4全体の概
略構成図を示し、図10は本実施の形態の操作部回転機
構28の詳細構成図を示したものである。
【0057】すなわち、図10に示すように、本実施の
形態の鉗子4の挿入部6と操作部7の連結部の操作部回
転機構28には回転固定ピン49を操作部本体23の挿
入部接続部25にネジにより係止している。さらに、挿
入部本体17の操作部連結部には回転溝29が配設され
ている。さらに、挿入部6と操作部7を連結させた状態
では回転溝29は回転固定ピン49と係合する位置関係
にある。そして、回転固定ピン49の後端部49bを手
で回すと回転固定ピン49は挿入部6の操作部接続部1
9の中心軸方向に進退駆動される。
【0058】次に、前記構成の作用について説明する。
本実施の形態の鉗子4では、操作部回転機構28の回転
固定ピン49の後端49bを反時計回りに回転させる
と、回転固定ピン49は回転溝29より離れ、挿入部6
に対する操作部7の回転が可能となる。また、任意の最
適な回転位置を選択し、回転固定ピン49の後端49b
を時計回りに回すと、回転固定ピン49の先端49aが
回転溝29に突き当たり操作部7の回転は固定される。
さらに、第1の実施の形態とは異なり、本実施の形態で
は任意の位置で無階段に操作部7の回転固定が可能であ
る。そのため、挿入部6と操作部7の角度は0°から2
θaの範囲で任意の位置関係を選択できる。したがっ
て、本実施の形態の構成のものにあっても第1の実施の
形態と同様の効果を有する。
【0059】図11〜図16は第3の実施の形態を示
す。本実施の形態は、第1の実施の形態の鉗子4の操作
部回転機構28を内視鏡用処置具の送水吸引管50の挿
入部6と操作部7の連結部に設けたものである。
【0060】図11(A)は送水吸引管50の外観上面
図、図11(B)は送水吸引管50の外観側面図を示
す。また、図12は送水吸引管50全体の概略構成図を
示し、図13(A)は図12のc−c断面、d−d断面
を示したものである。
【0061】本実施の形態の送水吸引管50には挿入部
6とこの挿入部6の基端部に連結された操作部7とが設
けられている。さらに、挿入部6には長尺なシース8の
内部に体腔内を生食等で洗滌するための送水、吸引用の
シース管路51が設けられている。
【0062】また、挿入部6の基端部には挿入部本体1
7が固定されている。この挿入部本体17には先端部側
に挿入部連結部18と、後端部側に操作部接続部19が
設けられている。この操作部接続部19は挿入部6の軸
方向に対し0°以上90°以内の任意の角度θaを有し
て固定されている。操作部接続部19の後端にはシース
管路51に連通する接続管路52が形成されている。
【0063】さらに、挿入部連結部18の先端部には挿
入部取付け穴20が形成されている。この挿入部取付け
穴20には挿入部6のシース8の基端部が挿入された状
態で固定されている。
【0064】また、挿入部本体17の後端には操作部7
が連結されている。この操作部7には保持部である操作
部本体23が挿入部6の後方に延出されている。さら
に、操作部本体23の先端部には挿入部接続部25が設
けられている。この挿入部接続部25は操作部本体23
の軸心方向に対し0°以上90°以内の任意の角度θを
有している。
【0065】図14(A)は操作部回転機構28の詳細
を示すものである。また、図14(B)は図14(A)
のe−e断面を示すものである。図14(A)、図14
(B)に示すように、挿入部接続部25の内部には弾性
部材からなるパッキン53が配設されている。このパッ
キン53はドーナツ形状を有していて、操作部接続部1
9の先端部が一定の力で押し当たっている。
【0066】また、図12および図13(A)、図13
(B)に示すように、この操作部本体23の内部には操
作部接続部19の接続部管路52に連通する送水吸引用
の操作部管路54が設けられている。さらに、操作部本
体23には送水、吸引操作を制御するための弁装置5
5、56が配設されている。この弁装置55,56には
操作部本体23の管路に連通するシリンダ57,58が
設けられている。このシリンダ57,58は操作部管路
54に対して垂直に配設されている。
【0067】また、操作部本体23の側面には送水源に
連通させるための送水チューブ接続部59と吸引源に連
通させるための吸引チューブ接続部60が固定されてい
る。この送水チューブ接続部59と吸引チューブ接続部
60にはシリンダ57,58に操作部管路54とはシリ
ンダ軸心方向に異なる位置で連通する送水管路61,吸
引管路62が備えられている。
【0068】さらに、シリンダ57,58内には弁6
3,64を備えたピストン65,66が摺動自在に配設
されている。このピストン65,66の上端部と操作部
本体23の間にはピストン65,66を常にシリンダ軸
心方向に対して一定の位置に付勢するための弾性部材か
らなるゴムバネ67,68が連結されている。このと
き、ピストン65,66を操作しない状態においては弁
63,64はそれぞれ操作部管路54と送水管路61、
操作部管路54と吸引管路62の中間に配置されてい
る。
【0069】次に、前記構成の作用について説明する。
本実施の形態の送水吸引管50は第1の実施の形態の鉗
子4と同様、例えば手術台1上の患者2の体腔内の胃3
付近の患部の処置に使用される。
【0070】図13(B)は図13(A)の断面図にお
いて弁装置55,56のピストン65,66をF’の力
で押したときの状態を示している。送水吸引管50の操
作時には操作部本体23を保持した状態で弁装置55,
56のピストン65,66を一定以上の力F’で押し操
作されると弁63,64が下がりシリンダ57,58を
通して操作部管路54と送水管路61、操作部管路54
と吸引管路62が連通される。このとき、接続部管路5
4を通してシース8内のシース管路51へ連通され送
水、吸引操作がされる。さらに、ピストン65,66に
より指を離すとゴムバネ67,68の弾性力によりピス
トン65,66は上へ押し上げられ定位置に戻る。これ
により操作部管路54と送水管路61、操作部管路54
と吸引管路62は遮断されて送水、吸引操作は止められ
る。
【0071】図15は操作部7に対して挿入部6を回転
させた場合の回転固定穴31(31a〜31f)での挿
入部6a〜6fの位置を示すものである。本実施の形態
の送水吸引管50の操作部回転機構28の作用は第1の
実施の形態と同様である。したがって、前記構成のもの
にあっては第1の実施の形態と同様の効果を奏する。
【0072】すなわち、図16に示すように、例えば手
術台1上の患者2の体腔内の胃3付近を処置する場合に
送水吸引管50の挿入部6の挿入角度が大きい場合はd
のようにピストル型に、挿入角度が浅い場合はaのよう
に同軸型にすることで術者の手首は常に自然な姿勢とな
りより操作し易くなる。
【0073】前記のように、本実施の形態の送水吸引管
50では穿刺位置と処置部位にかかわらず容易に挿入部
6に対する操作部7の角度を変更することで、処置具の
穿刺孔を増やすことなく楽な姿勢で最適な処置を行うこ
とで患者への侵襲の低減と、術者への操作時の苦痛の低
減が可能となりより操作性を高めることができる。
【0074】図17および図18は第4の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は、第3の実施の形態
(図11〜16参照)の操作部回転機構28に第2の実
施の形態(図8〜図10参照)の操作部回転機構28を
内視鏡用処置具の送水吸引管50の挿入部6と操作部7
の連結部に設けたものである。
【0075】図17は本実施の形態の概略構成図を示
し、図18(B)は本実施の形態の操作部回転機構28
の詳細構成図を示すものである。図18(A)は図18
(B)のf−f断面を示す。
【0076】前記構成の作用について説明する。本実施
の形態の送水吸引管50の弁装置55,56の作用に関
しては第3の実施の形態と同様である。また、操作部回
転機構28に関しては第2の実施の形態と同様である。
したがって、前記構成のものにあっても第1の実施の形
態と同様の効果を有する。
【0077】図19および図20は第5の実施の形態を
示すものである。本実施の形態は、第3の実施の形態
(図11〜16参照)の操作部回転機構を変更したもの
である。図19は本実施の形態の送水吸引管50全体の
概略構成図を示し、図20(A)は本実施の形態の挿入
部6と操作部7の連結部の詳細構成図を示す。図20
(B)は図20(A)のg−g断面、h−h断面を示
す。さらに、図20(C)は操作部7に矢印方向Fの回
転力を加えた場合の図20(B)の状態を示すものであ
る。
【0078】また、挿入部6と操作部7の連結部には操
作部着脱機構78が設けられている。この操作部着脱機
構78は挿入部本体17の後端に固定されている操作部
接続部19と操作部本体23の先端に固定されている挿
入部接続部25との係合からなる。この操作部接続部1
9の外周上には等間隔に一定の幅を有する回転係止溝7
5が6つ(75a〜75f)設けられている。さらに、
この回転係止溝75の各先端部には前記回転係止溝75
より一段深くなっている固定穴75u〜75zが設けら
れている。
【0079】また、挿入部接続部25には前記回転係止
溝75の幅と同一のスリ割り状の接続ピン76が6つ
(76a〜76f)配置されている。この接続ピン76
の先端部には前記固定穴75u〜75zと係合する固定
ピン76u〜76zが設けられている。この操作部着脱
機構78は接続ピン76が一定以上の力で弾性変形する
ことで回転係止溝75をスライド可能となるスナップロ
ック方式からなる。
【0080】次に、前記構成の作用について説明する。
本実施の形態の送水吸引管50の弁装置55,56の作
用は第3の実施の形態と同様である。
【0081】操作部着脱機構78は操作部7を挿入部6
に取り付ける場合、回転係止溝75に接続ピン76を合
わせて一定以上の力で押し込むと接続ピン76は弾性変
形し回転係止溝に沿ってスライド可能となる。さらに、
スライドさせると固定穴75u〜75zに固定ピン76
u〜76zが係合し変形がなくなり挿入部6と操作部7
の連結部の軸心方向と回転方向に係止される。
【0082】また、操作部7を取り外す場合は回転方向
に一定以上の力F’を加えると図20に示すように接続
ピン76が弾性変形し、固定ピン75u〜75zが固定
穴76u〜76zより持ち上げられ、接続ピン76が回
転係止溝75に沿ってスライド可能となる。さらに、操
作部7を連結部軸心方向後端に引くことで取り外し可能
となる。
【0083】さらに、接続ピン76a〜76fと回転係
止溝75a〜75fの係合組み合わせを変えることで第
3の実施の形態と同様、図15に示すように操作部7に
対し、6a〜6fの6つの位置関係を取ることが可能で
ある。したがって、前記構成のものにあっても第1の実
施の形態と同様の効果を有する。
【0084】図21および図22は第6の実施の形態を
示すものである。図21は本実施の形態の鉗子79の全
体の概略構成図を示している。本実施の形態の鉗子79
の先端作用部9とジョー開閉駆動機構12、操作部回転
機構28、操作力伝達機構43の構成は第1の実施の形
態と同様である。また、シース8の表面は電気的に絶縁
である材質からなる絶縁チューブ80によりシース基端
部まで覆われている。さらに、挿入部本体17は電気的
に絶縁である。
【0085】また、固定ハンドル21、可動ハンドル2
2、第1のリンク44、第2のリンク45、ハンドル側
操作ロッド41の操作部本体23より突出している部分
の表面はそれぞれ電気的に絶縁されている。
【0086】また、挿入部本体17には高周波電源装置
より高周波電流を供給するためのHFコードを取り付け
るためのHFコード取付ピン81が設けられている。
【0087】図22はHFコード取付ピン81の詳細構
成図を示している。HFコード取付ピン81は先端部に
金属製のスリ割り状の接続ピン82が設けられている。
この接続ピン82の基端部には金属製の巻きバネ83が
固定されている。
【0088】巻きバネ83の他端は導電性のピン取付部
材84が固定されている。さらに、シース8の金属パイ
プ69の基端部に連結されている導電性のピン固定部材
85を介してピン取付部材84は金属パイプ69に固定
されている。また、巻きバネ83の外側には接続ピン8
2の基端部からピン取付部まで可撓性の絶縁部材からな
る絶縁カバー86が配設されている。
【0089】次に、前記構成の作用について説明する。
本実施の形態の鉗子79の先端作用部9とジョー開閉駆
動機構12、操作部回転機構28の作用は第1の実施の
形態と同様である。
【0090】HFコード取付ピン81にHFコードを接
続した状態で高周波電流を流すと接続ピン82から巻き
バネ83、ピン取付部材84を介して金属パイプ69に
高周波電流が流れる。さらに金属パイプ69、保持部材
13を伝って先端作用部9に高周波電流が伝わり焼灼等
が可能となる。HFコード取付ピン81は基端部が可撓
性のため力が加わっても図21に示すように力の加わる
方向へ追従する。
【0091】前記構成のものにあっては第1の実施の形
態と同様の効果の他にHFコード接続ピン81にHFコ
ードを接続して高周波電流による組織の焼灼等の処置を
行う場合、HFコードがどの位置から延出してきてもH
F取付ピン81の基端部が可撓性のためHFコードの延
出してくる方向へ追従する。そのため硬性のHF取付ピ
ンに比べてHFコードの延出方向に操作性が左右されな
いため術者はより処置に集中できる。
【0092】図23および図24は第7の実施の形態を
示すものである。図23は本実施の形態の鉗子79の全
体の概略構成図を示している。本実施の形態は第6の実
施の形態のHFコード取付ピンの構成を変更したもので
ある。図24は本実施の形態のHFコード取付ピン81
の詳細構成図を示している。
【0093】本実施の形態の鉗子79のHFコード取付
ピン81は接続ピン82の基端部とピン取付部材84と
の間を可撓性の細い金属線で連結されている。さらに接
続ピン82の基端部からピン取付部材84まではインサ
ート成形により絶縁性の弾性部材で覆われている。した
がって、前記構成のものであっても第6の実施の形態と
同様の作用効果を有する。
【0094】図25〜図27は第8の実施の形態を示す
ものである。図25は本実施の形態の内視鏡用処置具の
電極92の全体の概略構成図を示している。本実施の形
態の電極92は第3の実施の形態の送水吸引管50の挿
入部6を高周波電流を用いて処置を行う送水、吸引機能
付の電極に変更したものである。図26は電極92の先
端部詳細を示し、図27は図26のJ−J’断面を示す
ものである。
【0095】図25に示すように、挿入部6には長尺な
シース8とシース8の先端部には導電性のフック93が
設けられている。さらに、シース8の基端部には電気的
に絶縁な素材からなる挿入部本体17が固定されてい
る。シース8の内部には送水、吸引のための管路を備え
た金属チューブ94が配設されている。この金属チュー
ブ94の先端部にはフック93が電気的に導通可能に固
定されている。さらに、金属チューブ94の外側はフッ
ク93の基端部から挿入部本体17まで電気的に絶縁な
素材からなる絶縁チューブ95で覆われている。
【0096】また、挿入部本体17には高周波電源を供
給するためのHFコードを取付けるためのHFコード取
付けピン81が設けられている。このHFコード取付け
ピン81の構成は第6の実施の形態と同様である。
【0097】前記構成のものにあっては高周波電流によ
る処置時の作用は第6の実施の形態と同様である。ま
た、操作部7の送水、吸引を制御する弁装置の作用は第
3の実施の形態と同様である。また、操作部回転機構2
8の作用は第1の実施の形態と同様である。したがっ
て、前記構成のものにあっても第1の実施の形態と同様
の効果を有する。
【0098】図28〜図30は第9の実施の形態を示す
ものである。図28は本実施の形態の内視鏡用処置具の
電極92の全体の概略構成図を示し、本実施の形態の電
極92は第8の実施の形態の電極のHFコード接続ピン
の構成を第7の実施の形態のHFコード取付ピンの構成
にしたものである。また、図29は電極92の先端部詳
細を示し、図30は図29のK−K’断面を示すもので
ある。
【0099】前記構成のものにあっても高周波電流によ
る処置時の作用は第6の実施の形態と同様である。ま
た、操作部7の送水、吸引を制御する弁装置の作用は第
3の実施の形態と同様である。また、操作部回転機構2
8の作用は第1の実施の形態と同様である。したがっ
て、前記構成のものにあっても第1の実施の形態と同様
の効果を有する。
【0100】前述した各実施の形態によれば、次の構成
が得られる。
【0101】(付記1)挿入部と、組織を処置する処置
部と、前記処置部を操作する操作部と、前記操作部の操
作力を前記処置部へ伝達する伝達手段とを着脱自在に有
する内視鏡用処置具において、前記挿入部側にあって、
前記挿入部の挿入軸に対して所定角度の中心軸を有する
第1の連結部と、前記操作部側にあって、前記伝達手段
の伝達方向に対して所定角度の中心軸を有する第2の連
結部と、前記第1の連結部と前記第2の連結部とを回動
可能に連結した際に、回動操作を係止する回動係止手段
と、前記回動係止を解除する解除手段とを具備し、前記
第1の連結部と前記第2の連結部とを回動させることに
より、前記挿入部の挿入軸に対する前記操作部の操作軸
の相対角度を任意に変更可能としたことを特徴とする内
視鏡処置具。
【0102】(付記2)付記1記載の内視鏡用処置具で
あって、前記挿入部の挿入軸に対する所定角度は、0°
より大きく、90°未満である。
【0103】(付記3)付記1記載の内視鏡用処置具で
あって、前記伝達手段の伝達方向に対する所定角度の中
心軸に対する所定角度は、0°より大きく、90°未満
である。
【0104】(付記4)付記1乃至3記載の内視鏡用処
置具であって、前記2つの所定角度は、同じである。
【0105】(付記5)付記4記載の内視鏡鏡用処置具
であって、前記2つの所定角度は、ともに45°であ
る。
【0106】(付記6)付記1記載の内視鏡鏡用処置具
であって、前記操作部の回動を弾性部材により付勢され
ているピンと前記挿入部の連結部に配置されている穴と
の係合により係止することを特徴とする。
【0107】(付記7)付記1記載の内視鏡鏡用処置具
であって、前記操作部の回動をネジの突き当てにより係
止することを特徴とする。
【0108】(付記8)付記1記載の内視鏡鏡用処置具
であって、前記操作部の回動をスナップフィットによる
着脱により行うことを特徴とする。
【0109】(付記9)付記1,6,7記載の内視鏡鏡
用処置具であって、挿入部の先端側に開閉可能な先端作
用部を有し、前記挿入部内に前記先端操作部材の操作軸
が軸方向に進退可能に配設され、前記操作部には操作部
の開閉操作に応じて操作力を前記操作軸に伝達する機構
を備え、前記先端作用部を開閉駆動する開閉駆動機構を
備え、前記挿入部と前記操作部の連結部に操作部の操作
力の方向に関係なく挿入部内の操作軸に操作力を挿入部
軸方向に変換して伝達する操作力変換機構とを備えたこ
とを特徴とする。
【0110】(付記10)付記1,6〜8記載の内視鏡
鏡用処置具であって、挿入部内に送水、吸引用の管路を
備え、前記操作部には送水、吸引源に接続するためのチ
ューブ接続部を有し、前記操作部内には送水、吸引を制
御するための弁装置を1つ以上備えたことを特徴とす
る。
【0111】(付記11)付記1,6〜10記載の内視
鏡鏡用処置具であって、挿入部の先端に高周波処置用の
電極部を備え、挿入部内には導電性の金属チューブを有
し、挿入部の基端部には高周波電源装置に接続するため
のピンを備え、前記挿入部と前記操作部の表面が電気的
に絶縁されていることを特徴とする。
【0112】(付記12)付記1,6〜11記載の内視
鏡鏡用処置具であって、前記処置具の高周波電源装置に
接続するためのピンの基端部を可撓性にしたことを特徴
とする。
【0113】一方、腹腔鏡下での処置を行う際に内視鏡
用処置具として送水、吸引機能付の電極等がある。この
種の処置具としては例えば特開平7−8503号公報に
示すように患者の体腔内に挿入される細長い挿入部を持
ち、挿入部内は、吸引時の生食、血液との汚物が流れる
ための管路になっている。先端は体腔内の処置部を高周
波電流により組織の切開、焼灼等をするための電極部と
組織の洗滌をするための送水、吸引用の開口部を有して
いる。
【0114】また、挿入部の基端部には操作部が連結さ
れている。この操作部には挿入部送水、吸引を制御する
ための弁装置手段が取り付けられるようになっている。
前記弁装置手段には送水、吸引源に接続するためのチュ
ーブ接続部を有している。
【0115】さらに、従来の電極等の高周波処置具では
操作部に高周波電流を高周波電源装置より供給するため
の電源コード(以下HFコードという)を取り付けるた
めのHFコード取付ピンが設けられている。このHFコ
ード取付ピンと高周波電源装置の出力端子とはHFコー
ドで連結されている。
【0116】また、腹腔鏡下で使用される高周波処置具
には挿入部先端に先端作用部を備えた鉗子が知られてい
る。この鉗子の挿入部基端部には先端作用部を作用させ
るための操作力を伝達するためのハンドル開閉機構を備
えた操作部が連結されている。
【0117】さらに、この鉗子の操作部にも電極同様H
Fコード取付ピンが設けられている。これらの処置具は
一般にトラカールを介して体腔内に挿入される。トラカ
ールは外套管と患者の体壁に穿刺する際に外套管の中に
装着する閉塞子からなる。
【0118】ところで、例えば、腹腔内の処置を内視鏡
下で行う場合、患者の腹壁に3〜4箇所の孔をトラカー
ルによりあける。このトラカールを介して患者の腹腔内
に電極等の処置具を挿入して処置を行う。この場合、一
般に内視鏡を挿入するトラカールと処置具を挿入するト
ラカールは決められている。
【0119】例えば、先端形状がフック電極で組織の切
開等の処置中に出血がおきた場合、ボタン状の凝固子が
ついたボタン電極で止血するには、一度トラカールより
フック電極を抜いてさらにHFコードをボタン電極に付
けかえる必要がある。
【0120】また、先端作用部のある高周波処置用鉗子
等も使用する場合は使い分けする毎にHFコードを付け
替える必要がある。
【0121】従来のものにあっては、このように高周波
処置具を使い分ける際にはそのたび毎にHFコードを付
け替える必要があった。また、付け替えの再にHFコー
ドを床に落としてしまった場合はHFコードの再滅菌や
新しいものとの交換等が必要となり、術者の手を煩わせ
手術時間の遅延にもつながる恐れがあった。
【0122】そこで、術中、処置部の使い分けをする際
の煩わしさから解放し、術者が処置に集中でき、手術時
間の短縮につながる内視鏡用処置具を次に説明する。
【0123】図31〜図36は第1の開示例を示し、図
31はトラカール1の全体の構成図を示す。このトラカ
ール101は患者の体腔内に挿入される外套管103
と、この外套管103の基端部に固定された保持部10
4とから構成されている。
【0124】保持部104の上端にはトラカール本体1
05が連結されている。このトラカール本体105には
側方に高周波電源装置と接続するためのHFコード取付
ピン106がトラカール本体105内に埋設された金属
部材からなるピン固定部材107に取り付けられてい
る。さらに、トラカール本体105の内部は処置具を挿
入するための挿入管路108を有している。
【0125】また、挿入管路108には金属製の弾性部
材からなるHF接点ピン109が前記ピン固定部材10
7に接触している状態で取り付けられている。このHF
接点ピン109は挿入管路108内に突出して設けられ
ている。さらに、トラカール本体105の上端には処置
具を挿入した状態で挿入管路108と処置具の操作部を
水密に保持するためのゴムキャップ110が取り付けら
れている。
【0126】また、トラカール本体105の下端には挿
入管路108の軸方向にある一定の範囲で伸縮自在な蛇
腹状の伸縮カバー111が伸縮カバー固定部材112に
よって取り付けられている。さらに、伸縮カバー111
の他端には外套管103が外套管固定部材113によっ
て取り付けられている。
【0127】そして、前記外套管103、トラカール本
体105、ゴムキャップ110、伸縮カバー111、伸
縮カバー固定部材112および外套管固定部材113は
電気絶縁材料によって形成されている。
【0128】図32は本開示例の高周波処置具である電
極102の全体の概略構成図を示し、図33は挿入部1
14の詳細構成図を示す。本開示例の電極102は挿入
部114と、この挿入部114の基端部には保持部であ
る操作部115が連結されている。挿入部114には長
尺なシース116と挿入部114の先端には処置部であ
る電極部117が取り付けられている。この電極部11
7は使用目的により図34の117a〜117eに示す
ように各種の形状のものが存在する。
【0129】また、シース116の外側には絶縁チュー
ブ118が電極部117の基端部からシース116の基
端部近傍のトラカール接続部120の先端まで被覆され
ている。さらに、絶縁チューブ118の内側には金属チ
ューブ119が電極部117と通電可能に接続されてい
る。さらに、シース116内には送水、吸引等のための
管路126が設けられてている。
【0130】トラカール接続部120には絶縁チューブ
118の基端部に絶縁リング121が固定されている。
さらに、金属チューブ119が露出している金属露出部
122と操作部115の先端まで絶縁リング123が配
設されている。
【0131】また、操作部115には保持部である操作
部本体124の先端側には挿入部114を取り付けるた
めの挿入部取付け穴125が形成されている。この挿入
部取付け穴125にはシース116の金属チューブ11
9の基端部が挿入された状態で固定されている。また、
操作部本体124内にはシース116内の管路126に
連通する操作部管路127が配設されている。
【0132】さらに、操作部本体124には送水、吸引
等に制御をするための弁装置128が設けられている。
この弁装置128には、前記操作部管路127と連通し
操作部管路127の軸方向に垂直に交差するシリンダ1
29が配設されている。
【0133】また、操作部本体124の後端には送水、
吸引等のためのチューブ接続部130が突出して固定さ
れている。このチューブ接続部130内にはシリンダ1
29と操作部管路127と垂直方向に異なる位置で連通
している管路131が配設されている。
【0134】さらに、シリンダ129内にはピストン1
32が摺動自在に取り付けられている。このピストン1
32にはピストン軸133と、このピストン軸133の
上端にはピストンヘッド134が固定されている。さら
に、ピストン軸133の下端にはゴム弁135がインサ
ート成形により固定されている。
【0135】また、ピストンヘッド134と操作部本体
124とは弾性部材からなるゴムバネ136により気密
に連結されている。さらに、シリンダ129の下端はゴ
ムキャップ137が気密に取り付けられている。前記ピ
ストン132のゴム弁135は通常の取付け状態ではシ
リンダ129内の操作部管路127とチューブ接続部1
30内の管路131との中間に設置される。
【0136】次に、前述のように構成された内視鏡用処
置具の作用について説明する。
【0137】図35は本開示例のトラカール101と電
極102を組み合わせた状態での接点部の詳細構成図で
ある。図36はトラカール101と電極102を組み合
わせた状態で電極102をトラカール101より少し引
き抜いた状態を示してある。
【0138】本開示例のトラカール101と電極102
を用いて内視鏡下外科手術を行う場合、図35に示すよ
うに電極102をシース116の基端部にあるトラカー
ル接続部120の金属露出部122がトラカール101
のHF接点ピン109と係合するまで挿入する。
【0139】挿入時、トラカール101のHF接点ピン
109は弾性変形し、電極102をシース基端部まで挿
入したときにHF接点ピン109は金属露出部122に
突き当たりHF接点ピン109の弾性変形力により係合
される。
【0140】電極102をトラカール101に挿入後、
処置を行う際に処置部位により体腔内への挿入深さが浅
くなった場合は、図36に示すように伸縮カバー111
が容易に伸びるためトラカール101の接点ピン109
が金属露出部122より外れることはない。
【0141】さらに、電極102をトラカール101よ
り抜去する場合はトラカール101の本体を手でおさ
え、一定以上の力で電極102を引っ張ればHF接点ピ
ン109は変形し抜去可能となる。または、トラカール
101を手でおさえなくても伸縮カバー111が伸びき
った状態で一定以上の力で電極102を引っ張れば同様
に抜去可能である。
【0142】また、処置の際に洗滌のための送水または
吸引をする場合はチューブ接続部103に送水源または
吸引源に連通するチューブを接続した状態で弁装置12
8のピストン132を指で一定以上の力で押すとシリン
ダ129内のピストン軸133が下がるためシリンダ1
29を介して操作部管路127と管路131が連通す
る。さらにシース116内の管路126と操作部管路1
27が連通しているため管路126の先端開口部より送
水または吸引が可能となる。
【0143】さらに、ピストン132から指を離すとゴ
ムバネ136の弾性力によりピストン132はもとの位
置に戻り操作部管路127と管路131が遮断され、送
水または吸引操作が止められる。
【0144】また、高周波電流による処置時はHFコー
ド取付ピン106に高周波電源装置に連結するHFコー
ド139を取り付けた状態で高周波電流を流すとピン固
定部材107、HF接点ピン109、金属チューブ11
9を介して電極部117へ電流が供給されて焼灼が可能
となる。
【0145】本開示例によれば、次の効果を奏する。
【0146】トラカール101と電極102を組み合わ
せて高周波処置を行う場合に、例えば処置の目的により
電極部117の形状が異なるものとを使い分けをする際
にはHFコードをつけかえることなく処置具の挿脱のみ
で容易に処置具の切り換えが可能となり、術者はHFコ
ードをつけかえるという煩わしさから解放され、より手
術に集中できる。これにより手術時間の短縮にもつなが
り患者への負担も軽減する。
【0147】次に、第2の開示例について説明する。図
37および図38は本開示例の高周波処置具としての鉗
子140を示し、図37は鉗子140の概略構成図を示
す。本開示例の鉗子140は一般の内視鏡用処置具とし
て使われている先端作用部を備え、ハンドル部の開閉操
作により先端作用部を開閉操作する高周波処置用鉗子の
挿入部に第1の開示例と同様のトラカール接続部を設け
たものである。図38は本開示例の鉗子140の挿入部
先端及び基端部の詳細構成図を示す。
【0148】鉗子140は挿入部141を有し、この挿
入部141の基端部には開閉操作機構を備えた操作部1
42が連結されている。この挿入部141は長尺なシー
ス144とシース144の先端には先端作用部143に
操作力を伝達するための操作ロッド150が配設されて
いる。
【0149】また、シース144の外側は先端作用部1
43の基端部からシース144の基端部まで絶縁チュー
ブ118により被覆されている。さらに、絶縁チューブ
118の内側には金属チューブ119が配設されてい
る。この金属チューブ119の先端には先端作用部14
3のジョー145,146が電気的に導電可能に取り付
けられている。
【0150】また、操作部142には固定ハンドル14
7と可動ハンドル148が設けられている。この可動ハ
ンドル148は固定ハンドル147にピン149により
回動自在に取り付けられている。操作ロッド150の基
端部は前記可動ハンドル148に連結されている。
【0151】さらに、固定ハンドル147の先端には挿
入部141を取り付けるための挿入部取付け穴151が
設けられている。この挿入部取付け孔151には挿入部
141のシース144の基端部が挿入された状態で固定
されている。また、シース144の基端部近傍にはトラ
カール接続部120が設けられている。このトラカール
接続部120の構成は第1の開示例の電極102と同様
である。
【0152】本開示例のトラカールの構成は第1の開示
例と同様である。前記構成の鉗子140は可動ハンドル
148の開閉操作により、操作ロッド150が挿入部軸
方向に進退操作される。操作ロッド150の進退操作に
連動して操作力が先端操作部143に伝達しジョー14
5,146が開閉操作される。
【0153】前記構成の鉗子140とトラカール101
との組み合わせの作用は第1の開示例と同様で以下のよ
うになる。
【0154】本開示例の鉗子140では高周波処置時、
トラカール101のHF接点ピン109、金属露出部1
22、金属チューブ119を介して先端作用部143の
ジョー145,146に高周波電流が流れて焼灼可能と
なる。
【0155】前記構成にあっても第1の開示例と同様の
効果を奏する。
【0156】図39は第3の開示例を示し、トラカール
接続アダプタ152全体の概略構成図を示す。本開示例
の組み合わせるトラカールの構成は第1の開示例と同様
の構成である。
【0157】本開示例のトラカール接続アダプタ152
はアダプタ本体部153とHF接続コード162が設け
られているアダプタ本体部153には高周波処置具の挿
入部が挿通するための挿通管路155を備えた本体15
6が設けられている。この本体156の後端側にはネジ
部156aが設けられている。
【0158】さらに、本体156の外側には高周波電流
の回路となる接点リング157が配設されている。この
接点リング157の外側は接点リング157の一部の金
属露出部158を除いて絶縁カバー159が被覆して固
定されている。
【0159】また、挿入管路155の内部には高周波処
置具の挿入部外径と同じ内径を有するゴムチューブ16
0が配設されている。このゴムチューブ160の後端は
突き当てリング161に係合されている。さらに、突き
当てリング161の外側には締めリング154が本体1
56のネジ部156aと連結されている。前記突き当て
リング161は締めリング154の内側に突き当て固定
されている。
【0160】また、HF接続コード162の先端部には
接続ピン164が設けられている。この接続ピン164
は絶縁カバー159内に固定されたピン固定部材163
により接点リング157に突き当てられた状態で固定さ
れている。さらに、HF接続コード162の後端162
aは従来の高周波処置具のHF接続ピンと係合可能な口
金が設けられている。そして、前記締めリング154、
本体156、絶縁カバー159、ゴムチューブ160お
よび突き当てリング161は電気絶縁材料によって形成
されている。
【0161】次に、本開示例の作用について説明する。
【0162】図40、図41は従来の高周波処置用の電
極165、鉗子166に本開示例のトラカール接続アダ
プタ152を装着した状態を示してある。
【0163】図42には従来の高周波処置用の電極16
5または鉗子166に本開示例のトラカール接続アダプ
タ152を装着した状態で第1の開示例と同構成のトラ
カール101と組み合わせた状態のトラカール接続部の
詳細構成図を示してある。
【0164】従来の高周波処置用の電極165、鉗子1
66の挿入部に本開示例のトラカールアダプタ152を
挿入して締めリング154を締め付けるとゴムチューブ
160が内径方向の変形力を生じて電極165または鉗
子166の挿入部に固定される。
【0165】従来の高周波処置用の電極165、鉗子1
66に本開示例のトラカール接続アダプタ152を装着
すると第1の開示例と同様の構成をもつトラカール10
1と組み合わせることが可能となる。
【0166】トラカール101との組み合わせの作用は
第1の開示例のトラカール101と電極102の組み合
わせの作用と同様である。
【0167】本開示例のトラカール接続アダプタ152
を複数用意して従来の内視鏡用高周波処置具の挿入部に
取り付ければ、本開示例のトラカール101との組み合
わせにより第1の開示例と同様の効果を奏する。
【0168】前述した開示例によれば、次の構成が得ら
れる。
【0169】(付記13)内視鏡下外科手術用の高周波
電流を用いる処置具とトラカールの組み合わせからなる
内視鏡用処置具において、前記処置具の挿入部に高周波
電流供給用の接点を備え、前記トラカールは、高周波焼
灼電源装置に連結するための接点と前記トラカール内に
は前記処置具の接点と機械的に電気的接続する接点を備
えたことを特徴とする内視鏡用処置具。
【0170】(付記14)付記13記載のトラカール
は、前記処置具の接点に弾性力により係合する接点を備
えたことを特徴とする。
【0171】(付記15)付記13記載のトラカール
は、接点が伸縮部材により挿入軸方向に進退自在に取り
付けられていることを特徴とする。
【0172】(付記16)前記トラカールの接点と接続
する接点と、内視鏡下外科手術用の高周波電流を用いる
操作部に高周波焼灼電源装置に連結するための高周波電
源接続ピンを有する処置具の挿入部に固定する手段と、
前記高周波電源接続ピンに接続するための手段とを備え
たことを特徴とする付記13記載のトラカール用接続ア
ダプタ。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、挿入部の挿入軸に対する操作部の操作軸の相対角度
を任意に変更可能としたことにより、処置部の位置に関
係なく一種類の処置具で術者が操作しやすい操作部の角
度を選択できる。したがって、処置がより的確に効率よ
く行え、長時間の処置においても術者の疲労を軽減でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態の内視鏡用処置具の
使用状態を示す縦断側面図。
【図2】同実施形態の内視鏡用処置具の側面図。
【図3】(A)(B)は同実施形態の内視鏡用処置具の
縦断側面図。
【図4】(A)〜(C)は同実施形態の内視鏡用処置具
のジョー開閉駆動機構の縦断側面図。
【図5】同実施形態の内視鏡用処置具の挿入部と操作部
の連結部を示し、(A)は縦断側面図、(B)は(A)
のa−a線に沿う断面図。
【図6】同実施形態の内視鏡用処置具の挿入部と操作部
の連結部における作用説明図。
【図7】同実施形態の内視鏡用処置具の使用状態を示す
縦断側面図。
【図8】この発明の第2の実施形態の内視鏡用処置具の
側面図。
【図9】(A)(B)は同実施形態の内視鏡用処置具の
縦断側面図。
【図10】同実施形態の内視鏡用処置具の挿入部と操作
部の連結部を示し、(A)は縦断側面図、(B)は
(A)のb−b線に沿う断面図。
【図11】この発明の第3の実施形態の内視鏡用処置具
を示し、(A)は平面図、(B)は側面図。
【図12】同実施形態の内視鏡用処置具の縦断側面図。
【図13】同実施形態の内視鏡用処置具の弁装置を示
し、(A)は図12のc−c線およびd−d線に沿う断
面図、(B)はピストンが押されたときの図12のc−
c線およびd−d線に沿う断面図。
【図14】同実施形態の内視鏡用処置具の操作部回転機
構を示し、(A)は縦断側面図、(B)は(A)のe−
e線に沿う断面図。
【図15】同実施形態の内視鏡用処置具の挿入部と操作
部の連結部における作用説明図。
【図16】同実施形態の内視鏡用処置具の使用状態を示
す縦断側面図。
【図17】この発明の第4の実施形態の内視鏡用処置具
の縦断側面図。
【図18】同実施形態の内視鏡用処置具の操作部回転機
構を示し、(A)は縦断側面図、(B)は(A)のf−
f線に沿う断面図。
【図19】この発明の第5の実施形態の内視鏡用処置具
の縦断側面図。
【図20】同実施形態の内視鏡用処置具の操作部回転機
構を示し、(A)は縦断側面図、(B)は(A)のg−
g線およびh−h線に沿う断面図、(C)は操作部を回
転したときの(A)のg−g線およびh−h線に沿う断
面図。
【図21】この発明の第6の実施形態の内視鏡用処置具
の縦断側面図。
【図22】同実施形態のHFコード取付ピンを示す縦断
側面図。
【図23】この発明の第7の実施形態の内視鏡用処置具
の縦断側面図。
【図24】同実施形態のHFコード取付ピンを示す縦断
側面図。
【図25】この発明の第8の実施形態の内視鏡用処置具
の電極の側面図。
【図26】同実施形態の電極の先端部の縦断側面図。
【図27】同実施形態を示し、図26のj−j線に沿う
断面図。
【図28】この発明の第9の実施形態の内視鏡用処置具
の電極の側面図。
【図29】同実施形態の電極の先端部の縦断側面図。
【図30】同実施形態を示し、図29のk−k線に沿う
断面図。
【図31】第1の開示例の内視鏡用処置具を示すトラカ
ールの縦断側面図。
【図32】同開示例の高周波処置具の電極を示す縦断側
面図。
【図33】同開示例の高周波処置具の電極の先端部を示
す縦断側面図。
【図34】同開示例の高周波処置具の電極の異なる形状
を示す側面図。
【図35】同開示例のトラカールと電極とを組み合わせ
状態の縦断側面図。
【図36】同開示例のトラカールと電極とを組み合わせ
状態で、電極をトラカールより少し引き抜いた状態の縦
断側面図。
【図37】第2の開示例の内視鏡用処置具としての鉗子
を示す側面図。
【図38】同開示例の鉗子の先端部を示す縦断側面図。
【図39】第3の開示例のトラカール接続アダプタを示
す縦断側面図。
【図40】電極に第3の開示例のトラカール接続アダプ
タを組み合わせ状態の縦断側面図。
【図41】鉗子に第3の開示例のトラカール接続アダプ
タを組み合わせ状態の縦断側面図。
【図42】電極または鉗子に第3の開示例のトラカール
接続アダプタを組み合わせ状態の接続部の縦断側面図。
【図43】従来の鉗子の使用状態を示す斜視図。
【図44】従来の鉗子の使用状態を示す斜視図。
【図45】従来の送水吸引管の使用状態を示す斜視図。
【図46】従来の送水吸引管の使用状態を示す斜視図。
【符号の説明】
6…挿入部 7…操作部 9…先端作用部 16…操作ロッド(伝達手段) 17…挿入部本体(第1の連結部) 23…操作部本体(第2の連結部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 健一 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 橋口 敏彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と、組織を処置する処置部と、前
    記処置部を操作する操作部と、前記操作部の操作力を前
    記処置部へ伝達する伝達手段とを着脱自在に有する内視
    鏡用処置具において、 前記挿入部側にあって、前記挿入部の挿入軸に対して所
    定角度の中心軸を有する第1の連結部と、前記操作部側
    にあって、前記伝達手段の伝達方向に対して所定角度の
    中心軸を有する第2の連結部と、前記第1の連結部と前
    記第2の連結部とを回動可能に連結した際に、回動操作
    を係止する回動係止手段と、前記回動係止を解除する解
    除手段とを具備し、前記第1の連結部と前記第2の連結
    部とを回動させることにより、前記挿入部の挿入軸に対
    する前記操作部の操作軸の相対角度を任意に変更可能と
    したことを特徴とする内視鏡処置具。
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