JPH10150999A - ヒト前立腺特異抗原−α1−アンチキモトリプシン複合体に対するモノクローナル抗体及びそれを用いたヒト前立腺特異抗原−α1−アンチキモトリプシン複合体の免疫学的検出法 - Google Patents

ヒト前立腺特異抗原−α1−アンチキモトリプシン複合体に対するモノクローナル抗体及びそれを用いたヒト前立腺特異抗原−α1−アンチキモトリプシン複合体の免疫学的検出法

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JPH10150999A
JPH10150999A JP31230396A JP31230396A JPH10150999A JP H10150999 A JPH10150999 A JP H10150999A JP 31230396 A JP31230396 A JP 31230396A JP 31230396 A JP31230396 A JP 31230396A JP H10150999 A JPH10150999 A JP H10150999A
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psa
monoclonal antibody
complex
human
antibody
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JP31230396A
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Chisa Sakanishi
千紗 坂西
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Eiken Chemical Co Ltd
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Eiken Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 ヒト前立腺特異抗原−α1 −アンチキモ
トリプシン複合体(複合体型PSA)と特異的に反応す
るが、ヒト遊離前立腺特異抗原(遊離型PSA)及びヒ
ト遊離α1 −アンチキモトリプシン(α1 ACT)とは
反応しないモノクローナル抗体、及びそれを用いた複合
体型PSAの免疫学的検出法、並びに該モノクローナル
抗体を生産するためのハイブリドーマ及び方法。 【効果】 複合体型PSAと特異的に反応するが、遊離
型PSA及び遊離α1 ACTとは反応しないモノクロー
ナル抗体を提供することができ、該モノクローナル抗体
を用いて複合体型PSAを検出又は測定することによ
り、前立腺癌の診断を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒト前立腺特異抗
原−α1 −アンチキモトリプシン複合体の免疫学的検出
法、該検出法に用いるモノクローナル抗体、該モノクロ
ーナル抗体を生産するためのハイブリドーマ及び方法、
並びに該モノクローナル抗体を用いた前立腺癌の検出方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】男性に見られる悪性疾患である前立腺癌
は、加齢とともに発生率が高くなり、前立腺癌であると
診断された男性患者の死亡率は30%以上であるといわ
れている。腫瘍が原発部位に留まり、転移や湿潤を伴わ
ない早期に前立腺癌が発見されれば、その根治治療の機
会が得られる。腫瘍が前立腺外部に拡大すると、予後不
良で、根治治療は困難である。そのため、前立腺癌患者
の死亡率を下げるためには前立腺癌の早期発見が重要で
ある。
【0003】また、前立腺癌と同様に、男性の加齢とと
もに多発する前立腺疾患として前立腺肥大症がある。前
立腺肥大症は良性疾患に分類される。悪性疾患である前
立腺癌の早期診断のためには、前立腺癌と前立腺肥大症
との鑑別を簡易に行える診断方法が望まれる。
【0004】成人男子では通常血清中に少量の前立腺特
異抗原(PSA)が検出される。一方、前立腺疾患患者
では、悪性、良性を問わず、一応に著しく多量のPSA
が血清中に検出される。また、血清中のPSAのほとん
どが、遊離型、又はα1 −アンチキモトリプシン(α1
ACT)との複合体の形態で存在していることが知られ
ている。そして、悪性の前立腺癌患者においては、複合
体型PSAが増加するのに対し、良性の前立腺肥大症患
者では、遊離型の割合が多いといわれている。従って、
血清中の総PSA、複合体型PSA、遊離型PSAの測
定値より、前立腺癌患者と前立腺肥大症患者との鑑別が
でき、ひいては前立腺癌の早期発見が可能である。
【0005】このように血清中のPSAは遊離型及び複
合体型として存在し、同様な形で血清中に存在するもの
として甲状腺ホルモンや白血球エラスターゼが知られて
いる。遊離型と複合体型とを分別する測定法としては、
例えば、遊離チロキシンの測定法として特公昭63−1
1627号が知られており、複合体型エラスターゼの測
定法として特公平3−70184号が知られている。こ
れらの遊離型、複合体型の測定法はそのままPSAの測
定法として応用されている (J. Urology, 150,100-105
(1993))。
【0006】ところで、PSAに対するモノクローナル
抗体としては、遊離型PSAと複合体型PSAとを区別
せずに反応するモノクローナル抗体(モノクローナル抗
体「Total 」)(特公平2−56634号)や、複合体
型PSAとは反応せず遊離型PSAとのみ反応するモノ
クローナル抗体(モノクローナル抗体「Free」)が知ら
れている(特開平7−179499号)。しかし、複合
体型PSAと特異的に反応し、遊離型PSAとは反応し
ないモノクローナル抗体(モノクローナル抗体「Comple
x 」)は知られていない。
【0007】前立腺癌患者において高値を示すのは複合
体型PSAであるため、公知のモノクローナル抗体を用
いて前立腺癌の診断を行うには、別に総PSA及び遊離
型PSAの測定値を求め、その差を複合体型PSA値と
する、もしくは総PSAに対する抗体とα1 ACTに対
する抗体をサンドイッチに組合せて複合体型PSAを測
定する (Cancer Research, 51, 222-226 (1991), Clin.
Chem., 39, 2098-2103(1993))ことが必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、複合体型P
SAと特異的に反応し、遊離型PSAとは反応しないモ
ノクローナル抗体及びそれを用いた複合体型PSAの免
疫学的検出法、並びに該モノクローナル抗体を生産する
ためのハイブリドーマ及び方法を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の発明を
包含する。 (1)ヒトPSA−α1 ACT複合体と特異的に反応す
るが、ヒト遊離PSA及びヒト遊離α1 ACTとは反応
しないモノクローナル抗体。 (2)ヒトPSA−α1 ACT複合体で免疫した哺乳動
物の免疫細胞と哺乳動物のミエローマ細胞とを融合して
得られ、前記(1)に記載のモノクローナル抗体を生産
するハイブリドーマ又はそれに由来する細胞株。
【0010】(3)前記(2)に記載のハイブリドーマ
又はそれに由来する細胞株を培養し、前記(1)に記載
のモノクローナル抗体を採取することを特徴とするモノ
クローナル抗体の製造法。 (4)前記(1)に記載のモノクローナル抗体を用いる
ことを特徴とするヒトPSA−α1 ACT複合体の検出
法。 (5)前記(1)に記載のモノクローナル抗体と、該モ
ノクローナル抗体とは異なる部位でヒト前立腺特異抗原
−α1 −アンチキモトリプシン複合体と反応する少なく
とも1種類の第2の抗体とを組み合せて用いる前記
(4)に記載の検出法。
【0011】(6)前記(1)に記載のモノクローナル
抗体と、第2の抗体のいずれか一方が固相化されてお
り、他方が標識されている前記(5)に記載の検出法。 (7)前記(1)に記載のモノクローナル抗体を用い
て、血液試料中のヒト前立腺特異抗原−α1 −アンチキ
モトリプシン複合体を免疫学的に測定し、前立腺癌を検
出する方法。 (8)前記(1)に記載のモノクローナル抗体を含む前
立腺癌診断用キット。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のモノクローナル抗体は、
ヒトPSA−α1 ACT複合体で免疫した哺乳動物の免
疫細胞をもとに公知の方法によって得ることができる。
ここで用いる免疫原としては、ヒトPSA−α1 ACT
複合体であれば特に制限はなく、例えば、H. Lilja et
al., Clin. Chem., 37, 1618-1625(1996) に記載されて
いるように前立腺癌患者血清から精製したり、Z. Chen
et al., Clin.Chem., 41, 1273-1282(1995) に記載され
ているように精製PSAとヒト血清を混和した後、精製
することによって得ることができる。
【0013】ヒトPSA−α1 ACT複合体を免疫原と
して用いる場合、該複合体そのものを抗体産生用免疫原
として動物に免疫してもよいし、該複合体と担体(キャ
リア)を結合させたものを抗体産生用免疫原として動物
に免疫してもよい。担体を使用する場合には、スカシガ
イのヘモシアニン(KLH)、ウシ血清アルブミン(B
SA)、ヒト血清アルブミン、ニワトリ血清アルブミ
ン、ポリリジン、ポリアラニルリジン、ジパルミチルリ
ジン、破傷風トキソイド又は多糖類等の公知の担体を用
いることができる。
【0014】そして、前記複合体と担体の結合法は、グ
ルタルアルデヒド法、1−エチル−3−(3−ジメチル
アミノプロピル)カルボジイミド法、マレイミドベンゾ
イル−N−ヒドロキシサクシニミドエステル法、N−サ
クシミジル−3−(2−ピリジルジチオ)プロピオン酸
法、ビスジアゾ化ベンジジン法又はジパルミチルリジン
法等の公知の結合法を用いることができる。
【0015】モノクローナル抗体は、ケラーらの細胞融
合法(G. Koehler et al., Nature,256, 495-497(1975))
によるハイブリドーマにより得ることができる。また、
得られたハイブリドーマを、更に無血清培地や低血清培
地でも増殖可能にした細胞株を抗体産生細胞として用い
ることもできる。細胞融合法によるモノクローナル抗体
の調製は、以下の操作により行うことができる。
【0016】まず、前記免疫原を哺乳動物(マウス、ラ
ット等、例えば近交系マウスのBALB/c)に免疫す
る。免疫原の免疫量は、免疫動物の種類、免疫注射部位
等により適宜決められるものであるが、例えば、マウス
の場合には一匹当たり一回につき0.1μg〜5mgの
前記免疫原を免疫注射するのが好ましい。なお、免疫原
はアジュバントを添加混合して免疫注射をすることが好
ましい。アジュバントとしては、完全フロイントアジュ
バント、不完全フロイントアジュバント、水酸化アルミ
ニウムアジュバント又は百日咳菌アジュバント等の公知
なものを用いることができる。
【0017】免疫注射は、皮下、静脈内、腹腔内又は背
部等の部位に行えばよい。初回免疫後、1〜3週間間隔
で皮下、静脈内、腹腔内又は背部等の部位に免疫原を追
加免疫注射する。この追加免疫注射の回数としては2〜
6回が一般的である。この場合も免疫原はアジュバント
を添加混合して追加免疫注射をすることが好ましい。
【0018】初回免疫の後、免疫動物の血清中の抗体価
の測定をELISA法等により繰り返し行い、抗体価が
プラトーに達したら、免疫原を生理食塩水(0.9%塩
化ナトリウム水溶液)に溶解したものを静脈内又は腹腔
内に注射し、最終免疫とする。この最終免疫の3〜5日
後に、免疫動物の脾細胞、リンパ節細胞又は末梢リンパ
球等の抗体産生能を有する細胞を取得する。
【0019】この免疫動物より得られた抗体産生能を有
する細胞と哺乳動物(マウス、ラット等)のミエローマ
細胞とを細胞融合させるが、ミエローマ細胞としてはヒ
ポキサンチン・グアニン・ホスホリボシル・トランスフ
ェラーゼ(HGPRT)又はチミジンキナーゼ(TK)
等の酵素を欠損した細胞株のものが好ましく、例えば、
BALB/cマウス由来のHGPRT欠損細胞株であ
る、P3−X63−Ag8株(ATCC TIB9)、
P3−X63−Ag8−U1株(癌研究リサーチソース
バンク(JCRB)9085)、P3・NS−1/1・
Ag4.1株(JCRB 0009)、P3−X63−
Ag8・653株(JCRB 0028)又はSP2/
O−Ag−14株(JCRB 0029)などを用いる
ことができる。
【0020】細胞融合は、各種分子量のポリエチレング
リコール(PEG)やリポソーム等の融合促進剤を用い
て行うか、又は電気融合法により行うことができる。ミ
エローマ細胞がHGPRT欠損株又はTK欠損株のもの
である場合には、ヒポキサンチン・アミノプテリン・チ
ミジンを含む選別用培地(HAT培地)を用いることに
より、抗体産生能を有する細胞とミエローマ細胞のハイ
ブリドーマのみを選択的に培養し、増殖させることがで
きる。
【0021】このようにして得られたハイブリドーマの
培養上清をELISA法やウエスタンブロット法等の免
疫学的測定法により測定することにより、ヒトPSA−
α1ACT複合体を特異的に認識する抗体を産生するハ
イブリドーマを選択することができ、この方法と限界希
釈法等の公知のクローニングの方法を組み合わせて行う
ことにより、本発明のモノクローナル抗体を生産する細
胞株を単離して得ることができる。具体的には、PSA
−α1 ACT複合体、遊離PSA及び遊離α1ACTの
3種の抗原に対する反応性を指標に、目的とする抗体を
産生する細胞をスクリーニングし、クローニングして細
胞株とする。得られた細胞株を適当な培地で培養して、
その培養上清から本発明のモノクローナル抗体を得るこ
とができるが、培地としてはDMEM培地、RPMI1
640培地又はASF培地103等の培地を用いること
ができる。無血清培地又は低濃度血清培地等を用いても
よく、この場合は抗体の精製が容易となる点で好まし
い。
【0022】また、モノクローナル抗体産生細胞株を、
これに適合性がありプリスタン等であらかじめ刺激した
哺乳動物の腹腔内に注入し、一定期間の後、腹腔にたま
った腹水より本発明のモノクローナル抗体を得ることも
できる。
【0023】このようにして得られたモノクローナル抗
体は、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウム等による塩析
法、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過法、又は
アフィニティークロマトグラフィー等の方法、あるいは
これらの方法を組み合わせることにより、精製された本
発明のモノクローナル抗体を得ることができる。
【0024】本発明のモノクローナル抗体を用いること
により、ヒトPSA−α1 ACT複合体を特異的に検出
又は測定することができる。
【0025】本発明の検出法は、抗体を用いる測定法、
即ち免疫学的測定法であれば、いずれの方法においても
その測定法で使用される抗体として、前記の抗体を用い
ることにより、所期の効果を奏するものであって、例え
ば、酵素免疫測定法(ELISA、EIA)、蛍光免疫
測定法、放射免疫測定法(RIA)、発光免疫測定法、
免疫比濁法、免疫比ろう法、ラテックス凝集反応、ラテ
ックス比濁法、赤血球凝集反応、粒子凝集反応又はウエ
スタンブロット法等により本検出法は実施される。
【0026】本検出法における試料としては、血液、血
清、血漿、リンパ球培養上清、尿、髄液、唾液、汗、腹
水、又は細胞あるいは臓器の抽出液等のヒトPSA−α
1 ACT複合体が含まれる可能性のある生体試料であれ
ば対象となる。特に血清のような血液試料において、本
発明のモノクローナル抗体を用いて得られたヒトPSA
−α1 ACT複合体の測定値は前立腺癌の指標として有
用である。
【0027】本検出法を酵素免疫測定法、蛍光免疫測定
法、放射免疫測定法又は発光免疫測定法等の標識を用い
た免疫測定法により実施する場合には、サンドイッチ法
又は競合法により行うことができる。競合法の場合には
標識したヒトPSA−α1 ACT複合体を測定試料中の
ヒトPSA−α1 ACT複合体と共に本発明のモノクロ
ーナル抗体と反応させる。本発明のモノクローナル抗体
はヒトPSA−α1 ACT複合体と特異的に反応するの
で、ヒトPSA−α1 ACT複合体の競合法による特異
的な測定が可能である。従来公知のモノクローナル抗体
では遊離PSA等とも反応するので競合法によるヒトP
SA−α1 ACT複合体の測定は不可能である。
【0028】また、サンドイッチ法の場合には固相化抗
体及び標識抗体のうち少なくとも一方が本発明のモノク
ローナル抗体であればよい。固相担体としては、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリビニルトルエン、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ナイロ
ン、ポリメタクリレート、ラテックス、ゼラチン、アガ
ロース、セルロース、セファロース、ガラス、金属、セ
ラミックス、又は磁性体等の材質よりなるビーズ、マイ
クロプレート、試験管、スティック、又は試験片等の形
状の不溶性担体を用いることができる。固相化抗体は、
固相担体と抗体を物理的吸着法、化学的結合法又はこれ
らの併用等の公知の方法に従って結合させることにより
調製することができる。
【0029】標識物質としては、酵素免疫測定法の場合
には、パーオキシダーゼ(POD)、アルカリホスファ
ターゼ、β−ガラクトシダーゼ、ウレアーゼ、カタラー
ゼ、グルコースオキシダーゼ、乳酸脱水素酵素又はアミ
ラーゼ等を、蛍光免疫測定法の場合には、フルオレセイ
ンイソチオシアネート、テトラメチルローダミンイソチ
オシアネート、置換ローダミンイソチオシアネート又は
ジクロロトリアジンイソチオシアネート等を、そして放
射免疫測定法の場合には、トリチウム、ヨウ素125又
はヨウ素131等を用いることができる。また、発光免
疫測定法は、NADH−FMNH2 −ルシフェラーゼ
系、ルミノール−過酸化水素−POD系、アクリジニウ
ムエステル系又はジオキセタン化合物系等を用いること
ができる。
【0030】標識物質と抗体との結合法は、酵素免疫測
定法の場合にはグルタルアルデヒド法、マレイミド法、
ピリジルジスルフィド法又は過ヨウ素酸法等の公知の方
法を、放射免疫測定法の場合にはクロラミンT法、ボル
トンハンター法等の公知の方法を用いることができる。
【0031】測定の操作法は公知の方法(日本臨床病理
学会編「臨床病理臨時増刊特集第53号 臨床検査のた
めのイムノアッセイ−技術と応用−」,臨床病理刊行
会,1983年,石川榮治ら編「酵素免疫測定法」,第
3版,医学書院,1987年,北川常廣ら編「蛋白質核
酸酵素別冊No.31 酵素免疫測定法」,共立出版,
1987年,入江實編「ラジオイムノアッセイ」,講談
社サイエンティフィク,1974年,入江實編「続ラジ
オイムノアッセイ」,講談社サイエンティフィク,19
79年)により行うことができる。
【0032】例えば、固相化抗体と試料を反応させ、同
時に標識抗体を反応させるか、又は洗浄の後に標識抗体
を反応させて、固相化抗体−ヒトPSA−αACT
複合体−標識抗体の複合体を形成させる。そして未結合
の標識抗体を洗浄分離して、結合標識抗体量又は未結合
標識抗体量より試料中のヒトPSA−α1 ACT複合体
量を測定することができる。
【0033】具体的には、酵素免疫測定法の場合は標識
酵素にその至適条件下で基質を反応させ、その反応生成
物の量を光学的方法等により測定する。蛍光免疫測定法
の場合には蛍光物質標識による蛍光強度を、放射免疫測
定法の場合には放射性物質標識による放射能量を測定す
る。発光免疫測定法の場合は発光反応系による発光量を
測定する。
【0034】本検出法を免疫比濁法、ラテックス凝集反
応、ラテックス比濁法、赤血球凝集反応又は粒子凝集反
応等の免疫複合体凝集物の生成を、その透過光や散乱光
を光学的方法により測るか、目視的に測る測定法により
実施する場合には、溶媒としてリン酸緩衝液、グリシン
緩衝液、トリス緩衝液又はグッド緩衝液等を用いること
ができ、更にポリエチレングリコール等の反応促進剤や
非特異的反応抑制剤を含ませてもよい。
【0035】抗体を固相担体に感作させて用いる場合に
は、固相担体としては、ポリスチレン、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル類ポリマ
ー、ラテックス、ゼラチン、リポソーム、マイクロカプ
セル、赤血球、シリカ、アルミナ、カーボンブラック、
金属化合物、金属、セラミックス又は磁性体等の材質よ
りなる粒子を使用することができる。この感作の方法と
しては、物理的吸着法、化学的結合法又はこれらの方法
の併用等の公知の方法を使うことができる。
【0036】測定の操作法は公知の方法により行うこと
ができるが、例えば、光学的方法により測定する場合に
は、試料と抗体、又は試料と固相担体に感作させた抗体
を反応させ、エンドポイント法又はレート法により、透
過光や散乱光を測定する。また、目視的に測定する場合
には、プレートやマイクロタイタープレート等の容器中
で、試料と固相担体に感作させた抗体を反応させ、凝集
の状態を目視的に判定する。なお、目視的に測定する代
わりにマイクロプレートリーダー等の機器を用いて測定
を行ってもよい。
【0037】以下に、本発明の検出法の好ましい実施態
様の一例を示す。本発明のモノクローナル抗体を第1の
モノクローナル抗体として不溶性担体に固定する。この
固定化された第1のモノクローナル抗体と被検試料とを
接触させる。次いで、前記第1のモノクローナル抗体と
異なる部位で、ヒトPSA−α1ACT複合体と反応す
る、標識を付した第2の抗体とを接触させ、前記標識か
らの信号を検出する。
【0038】ここで用いる「第1のモノクローナル抗体
と異なる部位で、ヒトPSA−α1ACT複合体と反応
する第2の抗体」は、第1のモノクローナル抗体と結合
したヒトPSA−α1 ACT複合体の該複合体部分で結
合する、即ち、ヒトPSA−α1 ACT複合体における
PSAとα1 ACTとの結合によってマスクされる部位
以外の部位を認識する抗体であれば特に制限はなく、免
疫原の種類(例えばヒトPSA、ヒトα1 ACT、ヒト
PSA−α1 ACT複合体)を問わず、ポリクローナル
抗体、抗血清、モノクローナル抗体のいずれでもよく、
またこれらの抗体のフラグメント(Fab、F(ab')2、F
ab' 等)を用いることもできる。更に、第2の抗体とし
て複数種のモノクローナル抗体を用いてもよい。
【0039】またこれとは逆に本発明のモノクローナル
抗体に標識を付して第2抗体とし、本発明のモノクロー
ナル抗体と異なる部位で、ヒトPSA−α1 ACT複合
体と反応する抗体を第1の抗体として不溶性担体に固定
し、この固定化された第1の抗体と被検試料とを接触さ
せ、次いで、第2の抗体として標識を付した本発明のモ
ノクローナル抗体とを接触させ、前記標識からの信号を
検出してもよい。
【0040】ところで、ヒトα1 ACTを認識する抗体
を第2の抗体として使用する場合は、本発明のモノクロ
ーナル抗体を固相抗体として用い、固相に試料中のヒト
PSA−α1 ACT複合体を補足させ、試料を除去した
後で標識抗体としたヒトα1ACTを認識する抗体を反
応させるのが望ましい。試料中には、かなりの量の遊離
α1 ACTが存在するので、試料とともにヒトα1 AC
Tを認識する抗体を反応させると、遊離のヒトα1 AC
Tが競合的に結合し高い感度を期待できない場合がある
からである。
【0041】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらによって何ら限定さ
れるものではない。本実施例において、ヒト遊離型PS
A及びヒトPSA−α1 ACT複合体は SCRIPPS LABOR
ATORIES INC.より入手し用いた。またヒトα1 ACTは
コスモ・バイオ(株)より入手し用いた。また、従来の
モノクローナル抗体として、遊離型PSAを免疫原とし
モノクローナル抗体「Total 」を2種類(番号4及び
5)とモノクローナル抗体「Free」1種類(番号1)を
自家調製し、本実施例において使用した。
【0042】なお、本実施例において次の略号を用いる
ことがある。 T−PSA:総PSA(遊離型PSA及びPSA−α1
ACT複合体) F−PSA:遊離型PSA C−PSA:PSA−α1 ACT複合体
【0043】(実施例1)モノクローナル抗体「Comple
x 」の調製 (1)ハイブリドーマの作製 ヒトPSA−α1 ACT複合体10μg を生理食塩水
0.5mlで希釈し、これを完全フロイントアジュバン
トと等量ずつ混合してエマルジョンとしてBALB/c
マウス(日本チャールズリバー社)の腹部皮下に3週間
おきに3回免疫後、更に1カ月おいて前記ヒトPSA−
α1 ACT複合体10μg を生理食塩水0.3mlで希
釈して静脈内に注射した。3日後に免疫したマウスから
脾臓を取り出し、脾細胞を分離した。この脾細胞とマウ
スミエローマ細胞株(P3・NS−1/1・Ag4.1
株)を電気融合装置により細胞融合させた。得られた融
合細胞に対し、ヒトPSA−α1 ACT複合体との反応
性試験を行い、反応性の高かったクローンについて、ク
ローニングを行いシングルコロニーであることを確認し
た。
【0044】次に、ヒト遊離型PSA、ヒトα1 AC
T、ヒトPSA−α1 ACT複合体の3種類の抗原に対
して反応性試験を行った。125I標識した3種類の抗原
に、各クローン同量の抗体を反応させ、どの抗原に特異
的に反応する抗体かを確認した。その結果は表1に示す
とおりであり、以下の3つのグループに大別された。
【0045】(A)ヒトPSA(F−PSA)と反応す
るモノクローナル抗体を産生 275−79 (B)ヒトα1 ACTと反応するモノクローナル抗体を
産生 790−67、1557−35、1685−17、NR
126−35 (C)ヒトPSA−α1 ACT複合体(C−PSA)と
反応するモノクローナル抗体を産生 231−93、314−61、1021−23
【0046】前記ハイブリドーマのうち、ヒトPSA−
α1 ACT複合体に対するモノクローナル抗体を産生す
る3種のハイブリドーマは、通商産業省工業技術院生命
工学工業技術研究所に平成8年8月7日付けにて寄託さ
れている。ハイブリドーマの名称及び受託番号の関係を
以下に示す。 CPA 231−93(FERM P−15772) CPA 314−61(FERM P−15773) CPA 1021−23(FERM P−15774)
【0047】
【表1】
【0048】表1における略号は以下のことを意味す
る。 PSA-ACT Complex :125I標識ヒトPSA−α1 ACT
複合体 ACT:125I標識ヒトα1 ACT PSA:125I標識ヒト遊離型PSA TOTAL C.:TOTAL Count 各反応容器中の総放射能
(T)、単位cpm Count :それぞれの125I標識抗原が結合した免疫複合
体の放射能(B)、単位cpm B/T(%):総放射能に対する結合放射能の比
【0049】(2)モノクローナル抗体の産生 (腹水化)BALB/cマウス8週齢メスの腹腔内に
0.5mlのプリスタンを接種した。マウスハイブリド
ーマを予め10%FCS添加RPMI培地で培養し、2
週後にマウス1匹につき1×106 細胞を腹腔内に接種
した。更に1〜2週後に腹水を採取し、1200rpm
の遠心分離により細胞を除去しモノクローナル抗体を得
た。
【0050】(培養法)マウスハイブリドーマを10%
FCS添加RPMI培地で培養し、細胞数が5×105
細胞/mlに達した後に、PM−1000培地(栄研化
学社製)で1200rpmの遠心分離にて細胞を1回洗
浄した。洗浄後フレッシュなPM−1000培地に細胞
を5×105 細胞/mlに懸濁し、スピナーフラスコで
1週間培養を続け、抗体培養液を作製した。
【0051】(3)モノクローナル抗体の精製 前記(2)の腹水については、プロテインAセファロー
ス(ファルマシア社製)、MAPSキット(バイオラッ
ド社製)によりアフィニティー精製した。前記(2)の
培養抗体については、陽イオン交換カラム及び陰イオン
交換カラムにより精製した。
【0052】(実施例2)サンドイッチ法による測定 (1)実施例1で得られたモノクローナル抗体を用いて
サンドイッチの測定系が組めるかどうかの検討を行っ
た。標準には0〜100ng/mlのヒトPSA−α1
ACT複合体を用い、標識抗体には「Total 」(従来の
抗ヒトPSAモノクローナル抗体番号4を使用)を用
い、固相抗体には「Total 」(従来の抗ヒトPSAモノ
クローナル抗体番号5を使用)及びヒトPSA−α1
CT複合体に対するモノクローナル抗体「Complex 」
(ハイブリドーマ231−93,314−51,102
1−23が産生するモノクローナル抗体を使用)をそれ
ぞれ用い、それぞれの組合せのヒトPSA−α1 ACT
複合体との反応性を調べた。
【0053】なお、ここで用いた従来の抗ヒトPSAモ
ノクローナル抗体「Total 」(番号4及び5)とは、ヒ
トPSA−α1 ACT複合体におけるPSAとα1 AC
Tとの結合によってマスクされる部位以外のヒトPSA
部分を認識する抗体(遊離型PSAと複合体型PSAと
を区別せずに反応するモノクローナル抗体)を意味す
る。測定操作を以下に示す。
【0054】
【化1】(測定操作) 検体又は標準 100μl 緩衝液 200μl 固相化抗体(ビーズ) 1個 ↓室温1時間攪拌 ↓洗浄125 I標識抗体 200μl ↓室温1時間攪拌 ↓洗浄 放射能量を測定
【0055】その結果を表2に示す。表2に示したよう
に、 Total(標識抗体)− Total(固相抗体)の組み合
わせ(T−PSA測定系)では高い反応性を示した。こ
れに対し、 Total(標識抗体)−Complex (固相抗体)
の組み合わせ(C−PSA測定系)においては、T−P
SA測定系より低いB/T値を示したものの、本発明の
モノクローナル抗体がC−PSAの測定に充分に使用可
能であることが判明した。
【0056】
【表2】
【0057】次に、標識抗体に抗ヒトPSA−α1 AC
T複合体モノクローナル抗体「Complex 」(ハイブリド
ーマCPA231−93が産生するモノクローナル抗体
を使用)を用い、固相抗体には「Total 」(従来の抗ヒ
トPSAモノクローナル抗体番号4又は5を使用)、
「Free」(抗ヒト遊離型PSAモノクローナル抗体番号
1を使用)を用い、標準にはヒトPSA−α1 ACT複
合体を用いて組み合わせ試験を行い、その反応性を調べ
た。なお、対照として従来の抗ヒトPSAモノクローナ
ル抗体番号4を固相抗体、番号5を標識抗体とする組み
合わせも行った。結果を表3に示す。
【0058】
【表3】
【0059】表3における略号は以下のことを意味す
る。 4:抗ヒトPSAモノクローナル抗体「Total 」、番号
4 5:抗ヒトPSAモノクローナル抗体「Total 」、番号
5 1:抗ヒトPSAモノクローナル抗体「Free」、番号1
【0060】表3より、抗ヒトPSA−α1 ACT複合
体モノクローナル抗体「Complex 」(標識抗体)−「Fr
ee」(固相抗体)の組み合わせはC−PSAを全く検出
できず、抗ヒトPSA−α1 ACT複合体モノクローナ
ル抗体「Complex 」(標識抗体)− Total(固相抗体)
の組み合わせでは、Total −Total の組み合わせ(4−
5)を対照にしてみると反応性は低いものの、本発明の
抗ヒトPSA−α1 ACT複合体モノクローナル抗体
「Complex 」(標識抗体)− Total(固相抗体)の組み
合わせでもC−PSA測定に充分に使用可能であること
が判明した。
【0061】(実施例3)血清試料の測定 前立腺癌患者(試料 No.1、3、4、5、6、7、9、
11)及び前立腺肥大症患者(試料 No.2、8、10)
の血清試料11検体につき、モノクローナル抗体「Tota
l 」、「Free」、「Complex 」及び抗ヒトα1 ACTモ
ノクローナル抗体「ACT 」を組み合わせてサンドイッチ
法により総PSA(T−PSA)、PSA−α1 ACT
複合体(C−PSA)及び遊離型PSA(F−PSA)
の測定値を求めた。なお、T−PSA測定では「Total
」(固相)−「Total 」(標識)の組合せを用い、従
来法のC−PSA測定では「Total 」(固相)−「ACT
」(標識)の組合せを用い、F−PSA測定では「Fre
e」(固相)−「Total 」(標識)の組合せを用いた。
【0062】本発明のC−PSA測定では「Complex 」
(固相)−「Total 」(標識)を組合せて測定し、結果
はそれぞれのハイブリドーマの番号で表わす。測定は実
施例2と同じ測定操作で行った。個々の測定値を表4に
示す。表5では従来法のC−PSA測定値とF−PSA
の測定値を加えたもの(以下「C+F」という)、並び
に本発明によるC−PSAの測定値とF−PSAの測定
値を加えたもの(以下「番号+F」という)を計算し、
更にそれらの値をT−PSA値と比較し(「C+F/
T」「番号+F/T」)、総PSA値=遊離型PSA値
+複合体型PSA値が成り立つことを検討した。
【0063】
【表4】
【0064】
【表5】
【0065】表4及び表5における略号は以下のことを
意味する。 Total :総PSA値(T−PSA) Complex :従来法(「Total 」−「ACT 」の組合せ)に
より測定した複合体型PSA値(C−PSA) Free:遊離型PSA値(F−PSA)
【0066】表4は、C−PSAの測定値が従来法及び
本法のどちらの測定法を用いてもほぼ同じ値を示し、し
かも、T−PSA値、F−PSA値の間にあることを示
している。図1は、従来法のC−PSA値(Complex )
と本発明のC−PSA値(231-93)の相関図である。r
=0.981、y=1.02x−0.165と本法と従
来法がよく相関することを示している。
【0067】表5は、T−PSA値=F−PSA値+C
−PSA値が成り立つことを示しており、本発明のモノ
クローナル抗体を用いた測定法の変動係数(CV)が
5.5%前後と従来法と大きな差はなく、当該測定系が
信頼できるものであること、及び本発明のモノクローナ
ル抗体を用いるとC−PSAを特異的に測定できること
を証明している。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、複合体型PSAと特異
的に反応するが、遊離型PSA及び遊離α1 ACTとは
反応しないモノクローナル抗体を提供することができ、
該モノクローナル抗体を用いて複合体型PSAを検出又
は測定することにより、前立腺癌の診断を容易に行うこ
とができる。
【0069】本発明のモノクローナル抗体は遊離α1
CTとは反応しないため感度の向上に貢献する。公知の
複合体型PSA測定法ではα1 ACTに対するモノクロ
ーナル抗体を用いていたため、血清中に遊離α1 ACT
が多量に存在する時には、複合体型PSAとの競合が生
じ、結果として反応が阻害されることがあり、血清試料
が直接抗α1 ACT抗体と接触する免疫測定法、例えば
1ステップサンドイッチ法ではこの影響が無視できな
い。これに対し、本発明のモノクローナル抗体は遊離α
1 ACTの影響を受けることなく、試料中の複合体型P
SAを特異的に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来法(Complex )と本発明の方法(231-93)
とで求めた前立腺癌患者血清中のC−PSA測定値の相
関図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01N 33/577 C12N 15/00 C //(C12P 21/08 C12R 1:91)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒト前立腺特異抗原−α1 −アンチキモ
    トリプシン複合体と特異的に反応するが、ヒト遊離前立
    腺特異抗原及びヒト遊離α1 −アンチキモトリプシンと
    は反応しないモノクローナル抗体。
  2. 【請求項2】 ヒト前立腺特異抗原−α1 −アンチキモ
    トリプシン複合体で免疫した哺乳動物の免疫細胞と哺乳
    動物のミエローマ細胞とを融合して得られ、請求項1記
    載のモノクローナル抗体を生産するハイブリドーマ又は
    それに由来する細胞株。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のハイブリドーマ又はそれ
    に由来する細胞株を培養し、請求項1記載のモノクロー
    ナル抗体を採取することを特徴とするモノクローナル抗
    体の製造法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のモノクローナル抗体を用
    いることを特徴とするヒト前立腺特異抗原−α1 −アン
    チキモトリプシン複合体の検出法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のモノクローナル抗体と、
    該モノクローナル抗体とは異なる部位でヒト前立腺特異
    抗原−α1 −アンチキモトリプシン複合体と反応する少
    なくとも1種類の第2の抗体とを組み合せて用いる請求
    項4記載の検出法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のモノクローナル抗体と、
    第2の抗体のいずれか一方が固相化されており、他方が
    標識されている請求項5記載の検出法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のモノクローナル抗体を用
    いて、血液試料中のヒト前立腺特異抗原−α1 −アンチ
    キモトリプシン複合体を免疫学的に測定し、前立腺癌を
    検出する方法。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のモノクローナル抗体を含
    む前立腺癌診断用キット。
JP31230396A 1996-11-22 1996-11-22 ヒト前立腺特異抗原−α1−アンチキモトリプシン複合体に対するモノクローナル抗体及びそれを用いたヒト前立腺特異抗原−α1−アンチキモトリプシン複合体の免疫学的検出法 Pending JPH10150999A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004509934A (ja) * 2000-09-27 2004-04-02 アークティク パートナーズ オサケユイチア アクティエボラーグ 新規抗体、イムノアッセイおよび前立腺癌検出方法
JP2007519913A (ja) * 2004-01-28 2007-07-19 ツルン ユリオピスト 急性冠症候群用に改善された診断方法
JP2010237105A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Eiken Chem Co Ltd 免疫学的測定試薬および免疫学的測定方法

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