JPH10150686A - トラヒック過負荷制御システム - Google Patents

トラヒック過負荷制御システム

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JPH10150686A
JPH10150686A JP9008583A JP858397A JPH10150686A JP H10150686 A JPH10150686 A JP H10150686A JP 9008583 A JP9008583 A JP 9008583A JP 858397 A JP858397 A JP 858397A JP H10150686 A JPH10150686 A JP H10150686A
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call restriction
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restriction
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JP9008583A
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Norimasa Miyagawa
典昌 宮川
Takaaki Kawakami
隆明 川上
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W16/00Network planning, e.g. coverage or traffic planning tools; Network deployment, e.g. resource partitioning or cells structures
    • H04W16/02Resource partitioning among network components, e.g. reuse partitioning
    • H04W16/06Hybrid resource partitioning, e.g. channel borrowing

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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Exchanges (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高トラヒック状態エリアだけに呼規制を行う
トラヒック過負荷制御システムを提供することを目的と
する。 【解決手段】 トラヒック過負荷制御システムは、受信
した発信要求がどこの通信エリアからのものかを分析す
る発信分析処理部11と、通信エリアが呼規制をすべき
規制対象通信エリアであるかどうかを検索する規制対象
通信エリア検索処理部12と、規制対象通信エリアに対
してどのような呼規制を実行するかという呼規制種別通
知を行う呼規制種別通知処理部13と、からなる過負荷
制御装置10と、呼規制種別通知を受信して規制対象通
信エリア内の呼規制を行う呼規制処理装置21iと、か
ら構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラヒック過負荷制
御装置に関し、特にトラヒック輻輳時に呼処理の過負荷
制御を行うトラヒック過負荷制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】交換機または回線に呼が集中すると過負
荷となり、通信網が異常となって、疎通が不可能な輻輳
状態になる。輻輳が一旦発生すると、電話がかからない
ため電話をかけなおすという再呼によって、交換機は同
一処理を繰り返すことになり無効な処理が増大する。そ
の結果、通信網全体の呼接続能力が低下する。このよう
な通信網の品質低下を抑えるために輻輳時の対策が必要
である。
【0003】図35は、移動通信網と一般電話網内の交
換局とが接続している通信網の構成図である。無線ゾー
ン内のMS(移動機:Mobile Station)
数によってトラヒック状態を概念的に示しており、MS
数の多い場所を高トラヒック状態とする。通信網は、移
動通信が行われる複数の無線ゾーンCI1〜CI3と、
各無線ゾーンに設置されたBTS(無線基地局:Bas
e TransmitStation)91〜93と、
BTS91〜93を制御するBSC(基地局制御装置:
Base Station Cntroller)8
1、82と、回線の信号監視を行うDT(ディジタルト
ランク:Digital Trank)50a〜50d
と、CPR(呼処理プロセッサ)401とMPR(主制
御プロセッサ)402とを含む交換局400と、から構
成される。そして移動通信網内の無線ゾーンCI2に高
トラヒックが発生しているとする。なお、この図はトラ
ヒック状態を概念的に示す図であるため、通信網全体の
動作の説明は省略する。
【0004】図36は、CPRの呼処理能力分布図であ
る。図35で示したBSC81、82に対するCPR4
01の呼処理能力を表している。BSC81のトラヒッ
クよりもBSC82のトラヒックの方が高い。したがっ
て、BSC82にCPR401の呼処理の大部分が集中
していることがわかる。
【0005】このようにある特定の地域に災害等でトラ
ヒックが異常に高くなる場合には、輻輳対策として網に
入力される呼の数を制限する必要がある。図37は、網
に入力される呼の数を制限するための従来の呼規制の概
念図である。 〔S1〕MSよりBSC82を介して上がった発信要求
は、CPR401内の呼処理401aで受信される。 〔S2〕呼処理401aは、呼規制処理401bに対し
て呼規制を行うかどうかの呼規制問い合わせを行う。呼
規制処理401bは常時、CC(中央処理演算装置:C
entral Controller)使用率401c
やトランザクション使用率401dを監視しており、こ
れにより呼規制をすべきかどうかを判断する。 〔S3〕呼規制をすると判断した場合は、n%呼接続規
制を行うことを呼処理401aに通知する。n%呼接続
規制とは、例えば、50%呼接続規制では、呼が2回き
たら1つは接続し、もう1つは切断するといった呼接続
規制である。 〔S4〕n%の呼接続規制を受信した呼処理401a
は、同一CPR401内に収容されているすべてのBS
C対してn%の呼接続規制を行う。ここでは、BSC8
1及びBSC82に対してn%の呼接続規制が行われ
る。
【0006】このように従来の呼規制は、同一CPR内
に収容されているすべてのBSC群に対して、呼規制を
行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記で説明し
た従来の呼規制は、BSC毎にCPRに対する処理能力
の分布が一様でないにも関わらず、CPRがすべてのB
SC群に対して、同じ規制レベルで呼規制を行ってい
た。したがって、低トラヒックのBSCに対しても呼規
制が行われるため通信サービスが低下するといった問題
があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、高トラヒック状態のエリアのみに対して呼規
制を行うトラヒック過負荷制御システムを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、上記目的を達成
するための原理図である。本発明のトラヒック過負荷制
御システムの主要部は、受信した発信要求がどこの通信
エリアのものかを分析する発信分析処理部11と、呼規
制をすべき規制対象エリアを検索する規制対象通信エリ
ア検索処理部12と、規制対象通信エリアに対してどの
ような呼規制を実行するかという呼規制種別通知を行う
呼規制種別通知処理部13と、から構成される過負荷制
御装置10と、呼規制種別通知を受信して呼規制処理を
行う呼規制処理装置21a〜21nと、から構成され
る。
【0010】ここで、発信分析処理部11は、通信エリ
ア20a〜20nからの発信要求を受信してどこの通信
エリアから上がった発信要求であるかを分析する。規制
対象通信エリア検索処理部12は、識別した通信エリア
が呼規制をすべき規制対象通信エリアかどうかを検索す
る。呼規制をすべきと判断した通信エリアの識別番号を
20iとすると、呼規制種別通知処理部13は、この規
制対象通信エリア20iに呼規制種別通知を送信する。
呼規制処理装置21iは、この呼規制種別通知を受信し
て規制対象通信エリア20i内の呼規制を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のトラヒック過負荷
制御システムの原理図である。トラヒック過負荷制御シ
ステムは、過負荷制御装置10と、呼規制処理装置21
a〜21nを含む複数の通信エリア20a〜20nで構
成される。まず、通信エリア20a〜20nの中で高ト
ラヒック状態であり、呼規制が必要である通信エリアを
規制対象通信エリア20iとする。
【0012】発信分析処理部11は、通信エリア20a
〜20nからの発信要求を受信してどこの通信エリアか
ら上がった発信要求であるかを分析する。そして、規制
対象通信エリア検索処理部12は、識別した通信エリア
が呼規制をすべき規制対象通信エリアかどうかを検索す
る。ここでは識別番号20iを持つ通信エリアから発信
要求が上がり、この通信エリアが呼規制をすべき規制対
象通信エリアと判断されたとする。
【0013】呼規制種別通知処理部13は、この規制対
象通信エリア20iにどのような呼規制を実行するかと
いう呼規制種別通知を送信する。呼規制種別通知は、呼
規制を実行する呼規制通知と、呼規制を解除する呼規制
解除通知と、回線を切断する切断メッセージと、からな
る3つの種別がある。詳細は後述する。
【0014】呼規制処理装置21iは、この呼規制種別
通知を受信して規制対象通信エリア20i内の呼規制を
行う。図2は、規制対象通信エリア検索処理部の構成図
である。規制対象通信エリア検索処理部12は、トラヒ
ック制御メモリ12aと、リソース監視手段12bと、
規制対象通信エリア判断手段12cと、から構成され
る。
【0015】トラヒック制御メモリ12aは、発信分析
処理部11で、識別された通信エリアのトラヒック量を
保持する。リソース監視手段12bは、CPR内のCC
使用率やトランザクション使用率を常時監視しており、
呼処理の輻輳を検知すると規制対象通信エリア判断手段
12cに通知する。
【0016】規制対象通信エリア判断手段12cは、呼
処理が輻輳していることを知ると、トラヒック制御メモ
リ12a内で最多呼数を持つ通信エリアを検索し、その
通信エリアを呼規制をすべき規制対象通信エリアと判断
する。そして、この規制対象通信エリアの識別番号を呼
規制種別通知処理部13に通知する。
【0017】図3は、トラヒック制御メモリの構成図で
ある。トラヒック制御メモリ12aは、各通信エリア2
0a〜20n毎のトラヒックメモリ領域からなり、それ
ぞれ単位時間当たりの呼数を保持するトラヒックメモリ
12a−1と、最多呼数を持つ通信エリアの通信エリア
識別番号及びその最多呼数を保持する最多トラヒックメ
モリ12a−2と、から構成される。トラヒックメモリ
12a−1内には、各通信エリア毎の呼数が保持され
る。例えば、通信エリア20iの呼数を保持する格納場
所に呼数100が保持されている。そして、この通信エ
リア20iの呼数が最多呼数であるならば、最多トラヒ
ックメモリ12a−2内には、最多呼数を持つ通信エリ
アの通信エリア識別番号20iと、その最多呼数100
とが保持される。
【0018】図4は、トラヒック増加時の最多呼数を持
つ通信エリアのトラヒックメモリ領域の更新処理手順を
示すフローチャートである。 〔S10〕通信エリアからの呼を受信する。 〔S11〕該当する通信エリアのトラヒックメモリ12
a−1内のトラヒックメモリ領域の呼数に1を加算す
る。 〔S12〕規制対象通信エリア判断手段12cはステッ
プS11で計算した通信エリアの呼数が、最多トラヒッ
クメモリ12a−2で保持している最多呼数よりも多い
かどうかを判断する。多い場合はステップS13へ、そ
うでない場合は更新をする必要がないので処理は終了す
る。 〔S13〕ステップS11で計算した通信エリアを最多
呼数を持つ通信エリアとして最多トラヒックメモリ12
a−2を更新する。
【0019】図5は、トラヒック減少時の最多呼数を持
つ通信エリアのトラヒックメモリ領域の更新処理手順を
示すフローチャートである。 〔S20〕通信エリアからの切断要求を受信する。 〔S21〕該当する通信エリアのトラヒックメモリ12
a−1内のトラヒックメモリ領域の呼数から1を減算す
る。 〔S22〕規制対象通信エリア判断手段12cはステッ
プS21で計算した通信エリアの識別番号が、最多トラ
ヒックメモリ12a−2の通信エリア識別番号と同じで
あるかどうかを判断する。同じ場合はステップS23
へ、違う場合は更新をする必要がないので処理は終了す
る。 〔S23〕ステップS21で計算した呼数を最多呼数を
持つ通信エリアとして最多トラヒックメモリ12a−2
を更新する。
【0020】図6は、規制対象通信エリア検索処理部の
動作手順を示す概略フローチャートである。なお、規制
対象通信エリア検索処理部は、周期的に交換機のOSに
より起動される。 〔S30〕リソース監視手段12bは、CPR内のCC
使用率やトランザクション使用率を常時監視する。 〔S31〕リソース監視手段12bで呼処理の輻輳を検
知した場合は、ステップS32へ行き、そうでない場合
は、処理手順を終了する。 〔S32〕規制対象通信エリア判断手段12cは、最多
トラヒックメモリ12a−2から最多呼数を持つ通信エ
リアの通信エリア識別番号を取り出す。 〔S33〕規制対象通信エリア判断手段12cは、呼規
制種別通知処理部13に取り出した通信エリア識別番号
を送信する。
【0021】以上説明したように、本発明のトラヒック
過負荷制御システムは、通信エリアのトラヒック量を保
持するトラヒック制御メモリを用いて、高トラヒック通
信エリアを検索し、この高トラヒック通信エリアだけに
呼規制を行う構成とした。これにより、通信エリアの呼
処理の分布状況に応じて、すなわち、低トラヒックの通
信エリアには呼規制を行わずに、高トラヒックの通信エ
リアのみに呼規制を行うことが可能になる。
【0022】次に、本発明のトラヒック過負荷制御シス
テムを移動通信網に適用した際の具体的な実施の形態に
ついて説明する。図7は、トラヒック過負荷制御システ
ムを移動通信網に適用した第1の実施の形態を示す図で
ある。第1の実施の形態は、呼規制処理装置がBSC
(基地局制御装置)内部に配置されている場合である。
また、ここでは無線ゾーンCI2を規制対象すべき無線
通信エリアとする。
【0023】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I3が存在する。無線ゾーンCI1は、MS(移動機)
の無線通信を制御するBTS(無線基地局)31を含
み、BSC41と接続される。そして、BTS31の通
信制御を行うBSC41は、ディジタルトランク50
a、50cを介して交換局100と接続される。
【0024】無線ゾーンCI2は、MSの無線通信を制
御するBTS32を含み、BSC42と接続される。さ
らに、無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制御する
BTS33を含み、BSC42と接続される。また、B
SC42は呼規制処理装置21mを含む。そして、BT
S32、33の通信制御を行うBSC42は、ディジタ
ルトランク50b、50dを介して交換局100と接続
される。
【0025】また、一般公衆網内の交換局100は、C
PR101とMPR102を含み、図1で説明した過負
荷制御装置10はCPR101に含まれる。そして一般
電話60が、交換局100と接続している。
【0026】次に、図7の通信網の正常時の通信動作の
概要として、MSと一般電話との発信接続と着信接続に
ついて図7及び図8を用いて説明する。図8は、MS7
0から一般電話60への発信を行う際の処理手順を示す
フローチャートである。 〔S40〕MS70から発信要求が上がる。 〔S41〕BTS32は、未使用の通信チャネルからM
S70の呼のための通信チャネルを選択し、BTS32
からの送信を開始するとともに、MS70にその旨を通
知する。 〔S42〕MS70は,通知されたチャネルに切り替え
て通信チャネルが確立する。 〔S43〕BSC42は、BTS32の通信制御を行
い、MS70からの信号を移動通信網の回線を伸ばし
て、ディジタルトランク50b、50dを介して交換局
100に接続する。 〔S44〕交換局100は、相手先の一般電話60に回
線を接続する。
【0027】図9は、一般電話60からMS70への着
信を行う際の処理手順を示すフローチャートである。 〔S50〕発信した一般電話60からの信号は、交換局
100を通じてディジタルトランク50d、50bを介
してBSC42まで接続される。 〔S51〕BSC42は、MS70が存在する無線ゾー
ンCI2を知り、BTS32まで回線を伸ばす。 〔S52〕BTS32は、未使用の通信チャネルからM
S70への呼のための通信チャネルを選択し、MS70
にその旨を通知する。 〔S53〕MS70は、通知されたチャネルに切り替え
て通信チャネルを確立し、一般電話60からMS70へ
の着信接続は完了する。
【0028】次に、図7の通信網で、ある特定の地域に
高トラヒックが生じた場合の動作について詳しく説明す
る。まず、無線ゾーンCI2が高トラヒック状態になっ
たとする。過負荷制御装置10は、無線ゾーンCI2が
高トラヒック状態になっていることを内部のリソース監
視手段から知り、呼規制種別通知を呼規制種別通知処理
部を介してBSC42内の呼規制処理装置21mに送信
する。そして、呼規制処理装置21mは、通知された呼
規制種別にしたがって無線ゾーンCI2の呼規制を行
う。ここで、リソース監視手段と呼規制種別通知処理部
とは、図1、図2で説明したものと同じものである。
【0029】図10は、呼規制処理装置で行う呼規制処
理と呼規制タイマとの関係を示す図である。過負荷制御
装置10は、BSC42に対して呼規制種別通知として
呼規制通知を行う。1回目の呼規制通知を呼規制処理装
置21mが受信すると、呼規制処理装置21mは、あら
かじめ定められている呼規制レベルL1で無線ゾーンC
I2に対して呼規制を行う。ここで、呼規制レベルL1
は、25%の呼接続規制である。これは、25%の呼が
接続されないことを意味しており、逆に言えば75%の
呼が接続されることになる。
【0030】呼規制レベルL1を行ったにもかかわら
ず、高トラヒック状態が低減化しない場合は、過負荷制
御装置10は、2回目の呼規制通知を呼規制処理装置2
1mに送信する。呼規制処理装置21mは、あらかじめ
定められている呼規制レベルL2で無線ゾーンCI2に
対して呼規制を行う。ここで、呼規制レベルL2は、5
0%の呼接続規制である。これは、50%の呼が接続さ
れないことを意味している。
【0031】呼規制レベルL2を行ったにもかかわら
ず、高トラヒック状態が低減化しない場合は、過負荷制
御装置10は、3回目の呼規制通知を呼規制処理装置2
1mに送信する。呼規制処理装置21mは、あらかじめ
定められている呼規制レベルL3で無線ゾーンCI2に
対して呼規制を行う。ここで、呼規制レベルL3は、7
5%の呼接続規制である。これは、75%の呼が接続さ
れないことを意味しており、逆に言えば25%の呼が接
続されることになる。
【0032】次に、呼規制解除について説明する。呼規
制解除には自律的に行うものと、呼規制種別通知として
呼規制解除通知を受信して行うものとがある。自律的に
呼規制を解除する場合は、呼規制処理装置21mは呼規
制タイマを持つことになる。
【0033】呼規制処理装置21mは、呼規制通知を受
信すると呼規制タイマを稼働させ、タイムアウトする前
に呼規制通知を再度受信すると呼規制レベルを段階的に
上げる。また、タイムアウト時には呼規制レベルを段階
的に下げて呼規制解除を行う。
【0034】例えば、図10のように1回目の呼規制通
知を受信すると、時間tを計測する呼規制タイマが稼働
し、呼規制レベルL1の呼規制が行われる。そして、こ
の時間t内に2回目の呼規制通知を受信すると呼規制レ
ベルを1レベル上げることになる。時間t内に2回目の
呼規制通知を受信しなかった場合には、タイムアウトと
なり自律的に呼規制レベルL1の呼規制を解除する。
【0035】次に、呼規制解除通知を受信して呼規制解
除を行う場合を説明する。図11は、呼規制処理装置で
行う呼規制処理と呼規制解除通知との関係を示す図であ
る。図のように1回目の呼規制解除通知を受信すると、
呼規制レベルL3から呼規制レベルL2へと、呼規制レ
ベルが1レベル下がる。2回目の呼規制解除通知を受信
すると、呼規制レベルL2から呼規制レベルL1に下が
る。さらに、3回目の呼規制解除通知を受信すると、呼
規制レベルL1を解除して通常処理の状態に戻す。この
ように、過負荷制御装置10から呼規制解除通知を受信
する度に呼規制レベルのレベルを下げていく。
【0036】図12は、呼規制通知と呼規制解除通知と
の処理手順を示すフローチャートである。 〔S60〕図2で説明した規制対象通信エリア検索処理
部12内のリソース監視手段12bは、CPR内のCC
使用率やトランザクション使用率を常時監視する。 〔S61〕リソース監視手段12bで呼処理の輻輳を検
知した場合は、ステップS62へ行き、そうでない場合
は、ステップS64へ行く。 〔S62〕規制対象通信エリア検索処理部12内の規制
対象通信エリア判断手段12cは、最多トラヒックメモ
リ12a−2からBTS番号を取り出す。 〔S63〕図1で説明した過負荷制御装置10内の呼規
制種別通知処理部13は、該当するBTS内の呼規制処
理装置に呼規制通知を行う。 〔S64〕規制対象通信エリア判断手段12cは、最多
トラヒックメモリ12a−2からBTS番号を取り出
す。 〔S65〕呼規制種別通知処理部13は、該当するBT
S内の呼規制処理装置に呼規制解除通知を行う。
【0037】以上説明したように、第1の実施の形態
は、呼規制処理装置をBSC内に設けて、単一の無線ゾ
ーンの呼規制を行う構成とした。次に、本発明のトラヒ
ック過負荷制御システムを移動通信網に適用した際の第
2の実施の形態について説明する。図13は、トラヒッ
ク過負荷制御システムを移動通信網に適用した第2の実
施の形態を示す図である。第2の実施の形態は、呼規制
処理装置がBTS内部に配置されている場合である。ま
た、無線ゾーンCI2を規制対象すべき無線通信エリア
とする。
【0038】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I3が存在する。無線ゾーンCI1は、MSの無線通信
を制御するBTS31を含み、BSC41と接続され
る。そして、BTS31の通信制御を行うBSC41
は、ディジタルトランク50a、50cを介して交換局
100と接続される。
【0039】無線ゾーンCI2は、MSの無線通信を制
御するBTS32を含み、BSC42と接続される。ま
た、BTS32は呼規制処理装置21nを含む。さら
に、無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制御するB
TS33を含み、BSC42と接続される。そして、B
TS32、33の通信制御を行うBSC42は、ディジ
タルトランク50b、50dを介して交換局100と接
続される。
【0040】また、一般公衆網内の交換局100は、C
PR101とMPR102を含み、図1で説明した過負
荷制御装置10はCPR101に含まれる。通信網の動
作については、上述したので説明は省略する。
【0041】ここで、無線ゾーンCI2が高トラヒック
状態である場合は、無線ゾーンCI2内の呼規制処理装
置21nで無線ゾーンCI2の呼規制を行う。呼規制処
理については第1の実施の形態と同様なので説明は省略
する。
【0042】以上説明したように、第2の実施の形態
は、呼規制処理装置をBTS内に設けて、単一の無線ゾ
ーンの呼規制を行う構成とした。次に、本発明のトラヒ
ック過負荷制御システムを移動通信網に適用した際の第
3の実施の形態について説明する。図14は、トラヒッ
ク過負荷制御システムを移動通信網に適用した第3の実
施の形態を示す図である。第3の実施の形態は、呼規制
処理装置がCPR内部に配置されている場合である。ま
た、無線ゾーンCI2を規制対象すべき無線通信エリア
とする。
【0043】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I3が存在する。無線ゾーンCI1は、MSの無線通信
を制御するBTS31を含み、BSC41と接続され
る。そして、BTS31の通信制御を行うBSC41
は、ディジタルトランク50a、50cを介して交換局
100と接続される。
【0044】無線ゾーンCI2は、MSの無線通信を制
御するBTS32を含み、BSC42と接続される。ま
た、無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制御するB
TS33を含み、BSC42と接続される。そして、B
TS32、33の通信制御を行うBSC42は、ディジ
タルトランク50b、50dを介して交換局100と接
続される。
【0045】また、一般公衆網内の交換局100は、C
PR101とMPR102を含む。そして、図1で説明
した過負荷制御装置10と呼規制処理装置21pとは、
CPR101内に含まれる。通信網の動作については、
上述したので説明は省略する。
【0046】ここで、無線ゾーンCI2が高トラヒック
状態であるとする。このような場合は、CPR101内
の呼規制処理装置21pで無線ゾーンCI2の呼規制を
行う。図15は、第3の実施の形態の処理手順を示すフ
ローチャートである。 〔S70〕図2で説明した規制対象通信エリア検索処理
部12内のトラヒックメモリ12a−1は、BTS32
からの呼を受信する。 〔S71〕該当するBTS32のトラヒックメモリ領域
の呼数に1を加算する。 〔S72〕規制対象通信エリア検索処理部12内の規制
対象通信エリア判断手段12cはステップS71で計算
したBTS32の呼数が、最多トラヒックメモリが保持
している呼数よりも多いかどうかを判断する。多い場合
はステップS73へ、そうでない場合はステップS74
へ行く。 〔S73〕BTS32の呼数及び識別番号を最多トラヒ
ックメモリの内容として更新する。 〔S74〕規制対象通信エリア検索処理部12内のリソ
ース監視手段12bで呼処理の輻輳を検知した場合は、
ステップS75へ行き、そうでない場合は、BTS32
は呼規制の対象外となる。 〔S75〕規制対象通信エリア判断手段12cは、最多
トラヒックメモリ12a−2からBTS番号を取り出
す。ここではBTS32が取り出される。 〔S76〕図1で説明した過負荷制御装置10内の呼規
制種別通知処理部13は、呼規制種別通知として、切断
メッセージを呼規制処理装置21pに送信する。 〔S77〕呼規制処理装置21pは、無線ゾーンCI2
内の回線を切断する呼規制を行う。
【0047】以上説明したように、第3の実施の形態
は、呼規制処理装置をCPR内に設けて単一無線ゾーン
の呼規制を行う構成とした。次に、GSM(Global Sys
tem for Mobile communications)01.02勧告にもと
づくディジタル携帯/自動車電話システムに本発明を適
用した場合について説明する。
【0048】図16は、トラヒック過負荷制御システム
をGSM勧告のディジタル携帯/自動車電話システムに
適用した場合の実施の形態を示す図である。無線ゾーン
CI2を規制対象すべき無線通信エリアとしてMSを複
数記してある。また、呼規制処理装置(図示せず)がB
SC41内部に配置されている場合である。
【0049】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I5が存在する。無線ゾーンCI1とCI2とは、MS
の無線通信を制御するBTS31、32をそれぞれ含
み、BSC41と接続される。そして、BTS31、3
2の通信制御を行うBSC41は、MSC(Mobile Swi
tching Centre :交換局 )100aと接続される。な
お、ディジタルトランクは省略する。
【0050】無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制
御するBTS33を含み、BSC42と接続される。そ
して、BSC42はMSC100bと接続される。ま
た、無線ゾーンCI4は、MSの無線通信を制御するB
TS34を含み、BSC43と接続される。そして、B
SC43はMSC100cと接続される。
【0051】さらに、無線ゾーンCI5は、MSの無線
通信を制御するBTS35を含み、BSC44と接続さ
れる。そして、BSC44はMSC100cと接続され
る。また、MSC100aとMSC100bとが接続
し、MSC100bとMSC100cとが接続する。
【0052】ここでは無線ゾーンCI2が規制対象すべ
き無線通信エリアなので、BSC41は交換局100a
からOVERLOADを受信する。ここでOVERLOADは本発明の呼
規制通知に対応するGSM勧告メッセージである。
【0053】次にMS70とMS71間で通信を行う際
の発着信の動作について説明する。図17は、MS70
からの概略の発信シーケンス図である。 〔S80〕MS70とBTS32間で制御チャネル捕獲
を行う。 〔S81〕MS70とVLR(Visited Location Regis
ter)100a−1間で移動機の認証を行う。このVLR
100a−1はMSC100aに含まれる。 〔S82〕MS70とVLR100a−1間で秘匿モー
ド選択を行う。 〔S83〕MS70とVLR100a−1間で、MS7
0に仮りの識別子を割り当てるTMSI再割付を行う。 〔S84〕MS70とMSC100a間で通話チャネル
の割当を行う。 〔S85〕MS70は、MSC100a、MSC100
bを通じて通話可能状態となる。 〔S86〕MS70とBSC41間で無線チャネル(制
御チャネル及び通話チャネル)を解放する。
【0054】図18と図19は、図17に対応するGS
M勧告にもとづいた詳細発信シーケンス図である。S8
0aのCHAN REQからS80bのIMM ASS までが制御チャ
ネル捕獲のシーケンスに対応する。S81aのAUTHENTI
CATEからS81bのAUTHENTICATE RESまでが移動機認証
のシーケンスに対応する。S82aのSET CIPHERINGMOD
EからS82bのCIRHER MODE COM までが秘匿モード選
択のシーケンスに対応する。
【0055】S83aのFORWARD NEW TMSIからS83b
のFORWARD NEW TMSI ACKまでがTMSI再割当のシーケ
ンスに対応する。S84aのASSIGN REQからS84bの
ASSIGN COMまでが通話チャネル割当のシーケンスに対応
する。S86aのDEACT SACCH からS86bのRF CHAN
REL ACK までが無線チャネル解放のシーケンスに対応す
る。
【0056】次にMS71への着信シーケンスについて
説明する。図20は、MS71への概略の着信シーケン
ス図である。 〔S90〕MSC100bとHLR(Home Location Re
gister) 100b−2間でルーチングナンバーを取り出
す。 〔S91〕MS71とVLR100b−1間で移動機の
呼び出しを行う。 〔S92〕MS71とVLR100b−1間で制御チャ
ネル捕獲を行う。 〔S93〕MS71とVLR100b−1間で移動機認
証を行う。 〔S94〕MS71とVLR100b−1間で秘匿モー
ド選択を行う。 〔S95〕MS71とVLR100b−1間でTMSI
再割付を行う。 〔S96〕MS71とVLR100b−1間で通話チャ
ネルの割当を行う。 〔S97〕MS71はMSC100b、MSC100a
を通じて通話可能状態となる。 〔S98〕MS71とBSC42間で無線チャネルを解
放する。
【0057】図21、図22と図23は、図20に対応
するGSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス図であ
る。S90aのSEND ROUTING INFORMATIONからS90b
のSEND ROUTING INFOR ACKまでがルーチングナンバー取
り出しのシーケンスに対応する。S91aのPAGE/SEARC
H FOR MSからS91bのPROCESS ACCESS REQまでが移動
機呼び出しのシーケンスに対応する。S92aのCHAN R
EQからS92bのIMMASS までが制御チャネル捕獲のシ
ーケンスに対応する。S93aのAUTHENTICATEからS9
3bのAUTHENTICATE RESまでが移動機認証のシーケンス
に対応する。
【0058】S94aのSET CIPHERING MODEからS94
bのCIPHER MODE COM までが秘匿モード選択のシーケン
スに対応する。S95aのFORWARD NEW TMSIからS95
bのFORWARD NEW TMSI ACKまでがTMSI再割当のシー
ケンスに対応する。S96aのASSIGN REQからS96b
のASSIGN COMまでが通話チャネル割当のシーケンスに対
応する。S98aのDEACT SACCH からS98bのRF CHA
N REL ACK までが無線チャネル解放のシーケンスに対応
する。
【0059】次にMSCと、BTS及びBSCからなる
BSと、のハードウェア構成について説明する。図24
は、MSCとBSのハードウェア構成を示す図である。
BS200は、BTS201とBSC202とを含み、
それぞれCSE(共通線信号装置)201aと202a
と接続する。BTS201とBSC202は、TS(タ
イムスイッチ)203に接続し、ここで音声や信号のス
イッチングが行われる。そして、BS200側のDT2
04、205を介しMSCへ音声や信号を出力する。
【0060】MSC100−1は、CPR101とMP
R102とを含み、CPR101はCSE101aと接
続し、MPR102はSCWS(保守端末装置)104
と接続する。DSM(ディジタルスイッチングモジュー
ル)103は、CPR101やMPR102の制御指令
を受け、DT104で受信した音声や信号のスイッチン
グを行い、DT105を通じて他MSCへ出力する。
【0061】次に、音声と信号の流れについて説明す
る。音声は破線で表し、信号は点線で表す。音声はBT
S201からTS203へ流れ、TS203からBSC
202へ、さらにTS203に戻りDT204を通じて
BS200から出力する。そして、MSC100−1の
DT104で受信され、DSM103、DT105を通
じて他MSCへ出力される。
【0062】一方、信号はBTS201からCSE20
1aへ流れ、CSE201aからTS203を通じてC
SE202a、BSC202へ、さらにCSE202a
を介してTS203、DT204へ流れる。そして、M
SC100−1のDT104で受信され、DSM10
3、CSE101aを通じてCPR101へ出力され
る。
【0063】次にDTのタイムスロット(TS)の構成
について説明する。図25はTSの構成を示す図であ
る。1フレームがTS0〜31で構成される。TS0は
障害監視用として使用され、TS16はMSCからBT
S間の共通線信号路として使用される。また、その他の
TSは音声等の通話チャネルとして使用される。
【0064】次に発信要求に対応するGSM勧告メッセ
ージであるCOMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONについて説明
する。図26は、COMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONのメッ
セージフォーマットを示す図である。このメッセージフ
ォーマットは0〜25オクテットで構成され、ここでは
0〜10オクテットまでの内容を説明する。0オクテッ
トは、Message Typeであり、01010111でCOMPLE
TE-LAYER 3INFORMATIONであることを示す。1オクテッ
トは、Element Identifierであり、00000101は
Cell Identifier の識別子であることを示す。2オクテ
ットは、Lengthであり、00001000である。3オ
クテットは、上位4ビットがSpare で、下位4ビットは
Cell Identification discriminator であり、0000
である。
【0065】4オクテットは、上位4ビットはMCC (Mo
bile Country Code)dig2、下位4ビットはMCC dig1、5
オクテットは、上位4ビットはSpare で1111、下位
4ビットはMCC dig3である。これらのMCC dig1〜3は、
移動機の国コードを表す。
【0066】6オクテットは、上位4ビットはMNC (Mo
bile Network Code)dig2、下位4ビットはMNC dig1でネ
ットワークコードを示す。7オクテットは、LAC(Lo
cation Area Code) で位置エリアコードである。8オク
テットは、LAC cont.で7オクテットからの続
きである。9オクテットは、CI valueでありセ
ル識別子である。10オクテットは、CI value
cont.であり9オクテットからの続きである。
【0067】次に切断メッセージに対応するGSM勧告
メッセージであるClear Command について説明する。図
27は、Clear Command のメッセージフォーマットを示
す図である。
【0068】0オクテットは、Message Typeであり、0
0100000でClear Command であることを示す。1
オクテットは、Element Identifierであり、00000
100はCause であることを示す。2オクテットは、Le
ngthであり、00000001である。3オクテット
は、MSBはext であり1、他の7ビットはCause Valu
e であり0100100でProcessor overloadであるこ
とを示す。
【0069】次に呼規制通知に対応するGSM勧告メッ
セージであるOVERLOADについて説明する。図28は、OV
ERLOADのメッセージフォーマットを示す図である。0オ
クテットは、Message Typeであり、00110010で
OVERLOADであることを示す。1オクテットは、Element
Identifierであり、00000100はCause であるこ
とを示す。2オクテットは、Lengthであり、00000
001である。3オクテットは、MSBはext であり
1、他の7ビットはCause Value であり0100011
でCCCH overload 、0100100でProcessor overlo
ad、0000111でO&M interventionであることを示
す。4オクテットは、ElementIdentifierであり、00
000101はCell Identifier を示す。5オクテット
は、Lengthであり、00001000である。6オクテ
ットは、上位4ビットがSpare で、下位4ビットはCell
Identification discriminator であり、0000であ
る。
【0070】7オクテットは、上位4ビットはMCC(Mobi
le Country Code) dig2 、下位4ビットはMCC dig1、8
オクテットは、上位4ビットはSpare で1111、下位
4ビットはMCC dig3である。これらのMCC dig1〜3は、
移動機の国コードを表す。
【0071】9オクテットは、上位4ビットはMNC (Mo
bile Network Code)dig2、下位4ビットはMNC dig1でネ
ットワークコードを示す。10オクテットは、LAC
(Location Area Code) 位置エリアコードである。11
オクテットは、LAC cont.で7オクテットから
の続きである。12オクテットは、CI valueで
ありセル識別子である。13オクテットは、CI va
lue cont.であり9オクテットからの続きであ
る。
【0072】次に呼規制解除通知である Overload Rest
rationについて説明する。ただし Overload Restration
はGSM勧告には定められていない本発明で設定したメ
ッセージフォーマットである。図29は、 Overload Re
strationのメッセージフォーマットを示す図である。
【0073】0オクテットは、Message Typeであり、0
0110011で Overload Restrationであることを示
す。1オクテットは、Element Identifierであり、00
000101はCell Identifier である。2オクテット
は、Lengthであり、00001000である。3オクテ
ットは、上位4ビットがSpare で、下位4ビットはCell
Identification discriminator であり、0000であ
る。4オクテットは、上位4ビットはMCC(Mobile Count
ry Code) dig2 、下位4ビットはMCC dig1、5オクテッ
トは、上位4ビットはSpare で1111、下位4ビット
はMCC dig3である。これらのMCC dig1〜3は、移動機の
国コードを表す。
【0074】6オクテットは、上位4ビットはMNC (Mo
bile Network Code)dig2、下位4ビットはMNC dig1でネ
ットワークコードを示す。7オクテットは、LAC(Lo
cation Area Code) で位置エリアコードである。8オク
テットは、LAC cont.で7オクテットからの続
きである。9オクテットは、CI valueでありセ
ル識別子である。10オクテットは、CI value
cont.であり9オクテットからの続きである。
【0075】次にCC使用率と呼規制処理の対応につい
て説明する。図30は、CC使用率と呼規制処理との対
応を示す図である。縦軸にCC使用率を、横軸に時間
(秒)をとって規制レベル300を示している。CC使
用率として85%を越えて20秒経過した場合、レベル
L1の呼規制を行う。さらに20秒経過した場合、レベ
ルL2の呼規制を行う。さらに20秒経過した場合、レ
ベルL3の呼規制を行う。図ではレベルL3以降は、2
0秒経過毎に1レベル単位で下がっている。なお、この
85%という数値は保守者のコマンド操作により変更可
能である。
【0076】図31は、規制レベルと呼規制率との対応
表である。対応表301では、規制レベルL1の呼規制
率が25%である。すなわち25%の呼が接続されない
ことを意味する。また、規制レベルL2の呼規制率が5
0%であり、50%の呼が接続されないことになる。さ
らに、規制レベルL3の呼規制率が75%であり、75
%の呼が接続されないことになる。そして、規制レベル
L4の呼規制率は100%であり、すべての呼が接続さ
れないことになる。
【0077】次にトラヒック過負荷制御システムの過負
荷制御通信シーケンスについて説明する。図32は、呼
規制解除を呼規制タイマで行う際のBSCとMSCとの
過負荷制御通信シーケンス図である。 〔S100〕BSCは、MSCからOVERLOADを受信す
る。 〔S101〕BSCは、ステップS100のOVERLOADを
受信すると呼規制タイマを稼働させる。そして、タイム
アウトする前に呼規制通知を再度受信すると呼規制レベ
ルを段階的に上げる。また、タイムアウト時には呼規制
レベルを段階的に下げて呼規制解除を行う。図では、タ
イムアウトする前にOVERLOADを再度受信しているので呼
規制レベルを上げることになる。
【0078】図33は、呼規制解除を呼規制解除通知で
行う際のBSCとMSCとの過負荷制御通信シーケンス
図である。 〔S110〕BSCは、MSCからOVERLOADを受信す
る。 〔S111〕BSCは、OVERLOADを受信すると呼規制レ
ベルを段階的に上げる。そして、OVERLOAD-RESTRATION
を受信すると呼規制レベルを段階的に下げる。ここでOV
ERLOAD-RESTRATION は本発明の呼規制解除通知に対応
し、GSM勧告にはない新規のメッセージである。
【0079】図33は、切断メッセージで呼規制を行う
際のBSCとMSCとの過負荷制御通信シーケンス図で
ある。 〔S120〕MSCは、BSCからCOMPLETE-LAYER 3 I
NFORMATIONを受信して、無線ゾーンのCI番号を認識す
る。ここでCOMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONは発信要求に
対応するGSM勧告メッセージである。 〔S121〕BSCは、CLEAR-COMMAND を受信して無線
ゾーンの回線を切断する。ここでCLEAR-COMMAND は本発
明の切断メッセージに対応するGSM勧告メッセージで
ある。
【0080】以上説明したように、本発明のトラヒック
過負荷制御システムは、GSM勧告にもとづくディジタ
ル携帯/自動車電話システムに容易に適用できる。な
お、上記の説明では、第1及び第2の実施の形態では呼
規制として呼規制レベルの設定及び解除を用い、第3の
実施の形態では呼規制として回線を切断することにした
が、特に限定されるものではなく、互いに異なる呼規制
を行っても構わない。
【0081】また、最多トラヒックメモリの格納領域を
拡張して、最多呼数を持つ通信エリアだけでなく、2番
目、3番目に多い呼数を持つ通信エリアの情報も保持し
ておき、それらの通信エリアを呼規制とすべき対象とす
れば複数の無線ゾーンに対しても呼規制を行うことが可
能である。
【0082】さらに、上記の説明では、移動通信網を例
にしたが、一般のディジタル総合網にも適用できる。そ
の場合は、呼規制処理装置をLPR(ラインプロセッ
サ)などに設置して行うことも可能である。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトラヒッ
ク過負荷制御システムは、過負荷制御装置内で高トラヒ
ック通信エリアを検索し、呼規制処理装置を用いてこの
高トラヒック通信エリアだけに呼規制を行う構成とし
た。これにより、低トラヒックの通信エリアには呼規制
を行わずに、高トラヒックの通信エリアのみに呼規制を
行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラヒック過負荷制御システムの原理
図である。
【図2】規制対象通信エリア検索処理部の構成図であ
る。
【図3】トラヒック制御メモリの構成図である。
【図4】トラヒック増加時の最最多呼数を持つ通信エリ
アのトラヒックメモリ領域の更新処理手順を示すフロー
チャートである。
【図5】トラヒック減少時の最多呼数を持つ通信エリア
のトラヒックメモリ領域の更新処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図6】規制対象通信エリア検索処理部の動作手順を示
す概略フローチャートである。
【図7】過負荷制御システムを移動通信網に適用した第
1の実施の形態を示す図である。
【図8】MSから一般電話への発信を行う際の処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】一般電話からMSへの着信を行う際の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】呼規制処理装置で行う呼規制処理と呼規制タ
イマとの関係を示す図である。
【図11】呼規制処理装置で行う呼規制処理と呼規制解
除通知との関係を示す図である。
【図12】呼規制通知と呼規制解除通知との処理手順を
示すフローチャートである。
【図13】過負荷制御システムを移動通信網に適用した
第2の実施の形態を示す図である。
【図14】過負荷制御システムを移動通信網に適用した
第3の実施の形態を示す図である。
【図15】第3の実施の形態の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図16】トラヒック過負荷制御システムをGSM勧告
のディジタル携帯/自動車電話システムに適用した場合
の実施の形態を示す図である。
【図17】MSからの概略の発信シーケンス図である。
【図18】GSM勧告にもとづいた詳細発信シーケンス
図である。
【図19】GSM勧告にもとづいた詳細発信シーケンス
図である。
【図20】MSへの概略の着信シーケンス図である。
【図21】GSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス
図である。
【図22】GSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス
図である。
【図23】GSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス
図である。
【図24】MSCとBSのハードウェア構成を示す図で
ある。
【図25】TSの構成を示す図である。
【図26】COMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONのメッセージ
フォーマットを示す図である。
【図27】Clear Command のメッセージフォーマットを
示す図である。
【図28】OVERLOADのメッセージフォーマットを示す図
である。
【図29】Overload Restrationのメッセージフォーマ
ットを示す図である。
【図30】CC使用率と呼規制処理との対応を示す図で
ある。
【図31】規制レベルと呼規制率との対応表である。
【図32】呼規制解除を呼規制タイマで行う際のBSC
とMSCとの過負荷制御通信シーケンス図である。
【図33】呼規制解除を呼規制解除通知で行う際のBS
CとMSCとの過負荷制御通信シーケンス図である。
【図34】切断メッセージで呼規制を行う際のBSCと
MSCとの過負荷制御通信シーケンス図である。
【図35】移動通信網と一般電話網内の交換局とが接続
している通信網の構成図である。
【図36】CPRの呼処理能力分布図である。
【図37】網に入力される呼の数を制限するための従来
の呼規制の概念図である。
【符号の説明】
10 過負荷制御装置 11 発信分析処理部 12 規制対象通信エリア検索処理部 13 呼規制種別通知処理部 20a、20n 通信エリア 20i 規制対象通信エリア 21a、21i、21n 呼規制処理装置
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 トラヒック過負荷制御システム
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラヒック過負荷制
御装置に関し、特にトラヒック輻輳時に呼処理の過負荷
制御を行うトラヒック過負荷制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】交換機または回線に呼が集中すると過負
荷となり、通信網が異常となって、疎通が不可能な輻輳
状態になる。輻輳が一旦発生すると、電話がかからない
ため電話をかけなおすという再呼によって、交換機は同
一処理を繰り返すことになり無効な処理が増大する。そ
の結果、通信網全体の呼接続能力が低下する。このよう
な通信網の品質低下を抑えるために輻輳時の対策が必要
である。
【0003】図35は、移動通信網と一般電話網内の交
換局とが接続している通信網の構成図である。無線ゾー
ン内のMS(移動機:Mobile Station)
数によってトラヒック状態を概念的に示しており、MS
数の多い場所を高トラヒック状態とする。通信網は、移
動通信が行われる複数の無線ゾーンCI1〜CI3と、
各無線ゾーンに設置されたBTS(無線基地局:Bas
e TransmitStation)91〜93と、
BTS91〜93を制御するBSC(基地局制御装置:
Base Station Controller)8
1、82と、回線の信号監視を行うDT(ディジタルト
ランク:Digital Trunk)50a〜50d
と、CPR(呼処理プロセッサ)401とMPR(主制
御プロセッサ)402とを含む交換局400と、から構
成される。そして移動通信網内の無線ゾーンCI2に高
トラヒックが発生しているとする。なお、この図はトラ
ヒック状態を概念的に示す図であるため、通信網全体の
動作の説明は省略する。
【0004】図36は、CPRの呼処理負荷分布図であ
る。図35で示したBSC81、82に対するCPR4
01の呼処理負荷を表している。BSC81のトラヒッ
クよりもBSC82のトラヒックの方が高い。したがっ
て、BSC82にCPR401の呼処理の大部分が集中
していることがわかる。
【0005】このようにある特定の地域に災害等でトラ
ヒックが異常に高くなる場合には、輻輳対策として網に
入力される呼の数を制限する必要がある。図37は、網
に入力される呼の数を制限するための従来の呼規制の概
念図である。 〔S1〕MSよりBSC82を介して上がった発信要求
は、CPR401内の呼処理401aで受信される。 〔S2〕呼処理401aは、呼規制処理401bに対し
て呼規制を行うかどうかの呼規制問い合わせを行う。呼
規制処理401bは常時、CC(中央処理演算装置:C
entral Controller)使用率401c
やトランザクション使用率401dを監視しており、こ
れにより呼規制をすべきかどうかを判断する。 〔S3〕呼規制をすると判断した場合は、n%呼接続規
制を行うことを呼処理401aに通知する。n%呼接続
規制とは、例えば、50%呼接続規制では、呼が2回き
たら1つは接続し、もう1つは接続しないといった呼接
続規制である。 〔S4〕n%の呼接続規制を受信した呼処理401a
は、同一CPR401内に収容されているすべてのBS
対してn%の呼接続規制を行う。ここでは、BSC
81及びBSC82に対してn%の呼接続規制が行われ
る。
【0006】このように従来の呼規制は、同一CPR内
に収容されているすべてのBSC群に対して、呼規制を
行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記で説明し
た従来の呼規制は、BSC毎にCPRに対する処理能力
の分布が一様でないにも関わらず、CPRがすべてのB
SC群に対して、同じ規制レベルで呼規制を行ってい
た。したがって、低トラヒックのBSCに対しても呼規
制が行われるため通信サービスが低下するといった問題
があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、高トラヒック状態のエリアのみに対して呼規
制を行うトラヒック過負荷制御システムを提供すること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】図1は、上記目的を達成
するための原理図である。本発明のトラヒック過負荷制
御システムの主要部は、受信した発信要求がどこの通信
エリアのものかを分析する発信分析処理部11と、呼規
制をすべき規制対象エリアを検索する規制対象通信エリ
ア検索処理部12と、規制対象通信エリアに対してどの
ような呼規制を実行するかという呼規制種別通知を行う
呼規制種別通知処理部13と、から構成される過負荷制
御装置10と、呼規制種別通知を受信して呼規制処理を
行う呼規制処理装置21a〜21nと、から構成され
る。
【0010】ここで、発信分析処理部11は、通信エリ
ア20a〜20nからの発信要求を受信してどこの通信
エリアから上がった発信要求であるかを分析する。規制
対象通信エリア検索処理部12は、識別した通信エリア
が呼規制をすべき規制対象通信エリアかどうかを検索す
る。呼規制をすべきと判断した通信エリアの識別番号を
20iとすると、呼規制種別通知処理部13は、この規
制対象通信エリア20iに呼規制種別通知を送信する。
呼規制処理装置21iは、この呼規制種別通知を受信し
て規制対象通信エリア20i内の呼規制を行う。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明のトラヒック過負荷
制御システムの原理図である。トラヒック過負荷制御シ
ステムは、過負荷制御装置10と、呼規制処理装置21
a〜21nを含む複数の通信エリア20a〜20nで構
成される。まず、通信エリア20a〜20nの中で高ト
ラヒック状態であり、呼規制が必要である通信エリアを
規制対象通信エリア20iとする。
【0012】発信分析処理部11は、通信エリア20a
〜20nからの発信要求を受信してどこの通信エリアか
ら上がった発信要求であるかを分析する。そして、規制
対象通信エリア検索処理部12は、識別した通信エリア
が呼規制をすべき規制対象通信エリアかどうかを検索す
る。ここでは識別番号20iを持つ通信エリアから発信
要求が上がり、この通信エリアが呼規制をすべき規制対
象通信エリアと判断されたとする。
【0013】呼規制種別通知処理部13は、この規制対
象通信エリア20iにどのような呼規制を実行するかと
いう呼規制種別通知を送信する。呼規制種別通知は、呼
規制を実行する呼規制通知と、呼規制を解除する呼規制
解除通知と、回線を切断する切断メッセージと、からな
る3つの種別がある。詳細は後述する。
【0014】呼規制処理装置21iは、この呼規制種別
通知を受信して規制対象通信エリア20i内の呼規制を
行う。図2は、規制対象通信エリア検索処理部の構成図
である。規制対象通信エリア検索処理部12は、トラヒ
ック制御メモリ12aと、リソース監視手段12bと、
規制対象通信エリア判断手段12cと、から構成され
る。
【0015】トラヒック制御メモリ12aは、発信分析
処理部11で、識別された通信エリアのトラヒック量を
保持する。リソース監視手段12bは、CPR内のCC
使用率やトランザクション使用率を常時監視しており、
呼処理の輻輳を検知すると規制対象通信エリア判断手段
12cに通知する。
【0016】規制対象通信エリア判断手段12cは、呼
処理が輻輳していることを知ると、トラヒック制御メモ
リ12a内で最多呼数を持つ通信エリアを検索し、その
通信エリアを呼規制をすべき規制対象通信エリアと判断
する。そして、この規制対象通信エリアの識別番号を呼
規制種別通知処理部13に通知する。
【0017】図3は、トラヒック制御メモリの構成図で
ある。トラヒック制御メモリ12aは、各通信エリア2
0a〜20n毎のトラヒックメモリ領域からなり、呼数
を保持するトラヒックメモリ12a−1と、最多呼数を
持つ通信エリアの通信エリア識別番号及びその最多呼数
を保持する最多トラヒックメモリ12a−2と、から構
成される。トラヒックメモリ12a−1内には、各通信
エリア毎の呼数が保持される。例えば、通信エリア20
iの呼数を保持する格納場所に呼数100が保持されて
いる。そして、この通信エリア20iの呼数が最多呼数
であるならば、最多トラヒックメモリ12a−2内に
は、最多呼数を持つ通信エリアの通信エリア識別番号2
0iと、その最多呼数100とが保持される。
【0018】図4は、トラヒック制御メモリ全体の新し
い呼が入力されたときの更新処理手順を示すフローチャ
ートである。 〔S10〕通信エリアからの呼を受信する。 〔S11〕該当する通信エリアのトラヒックメモリ12
a−1内のトラヒックメモリ領域の呼数に1を加算す
る。 〔S12〕規制対象通信エリア判断手段12cはステッ
プS11で計算した通信エリアの呼数が、最多トラヒッ
クメモリ12a−2で保持している最多呼数よりも多い
かどうかを判断する。多い場合はステップS13へ、そ
うでない場合は更新をする必要がないので処理は終了す
る。 〔S13〕ステップS11で計算した通信エリアを最多
呼数を持つ通信エリアとして最多トラヒックメモリ12
a−2を更新する。
【0019】図5は、切断要求が入力された時のトラヒ
ック制御メモリ全体の更新処理手順を示すフローチャー
トである。 〔S20〕通信エリアからの切断要求を受信する。 〔S21〕該当する通信エリアのトラヒックメモリ12
a−1内のトラヒックメモリ領域の呼数から1を減算す
る。 〔S22〕規制対象通信エリア判断手段12cはステッ
プS21で計算した通信エリアの識別番号が、最多トラ
ヒックメモリ12a−2の通信エリア識別番号と同じで
あるかどうかを判断する。同じ場合はステップS23
へ、違う場合は更新をする必要がないので処理は終了す
る。 〔S23〕ステップS21で計算した呼数を最多呼数を
持つ通信エリアとして最多トラヒックメモリ12a−2
を更新する。
【0020】図6は、規制対象通信エリア検索処理部の
動作手順を示す概略フローチャートである。なお、規制
対象通信エリア検索処理部は、周期的に交換機のOSに
より起動される。 〔S30〕リソース監視手段12bは、CPR内のCC
使用率やトランザクション使用率を常時監視する。 〔S31〕リソース監視手段12bで呼処理の輻輳を検
知した場合は、ステップS32へ行き、そうでない場合
は、処理手順を終了する。 〔S32〕規制対象通信エリア判断手段12cは、最多
トラヒックメモリ12a−2から最多呼数を持つ通信エ
リアの通信エリア識別番号を取り出す。 〔S33〕規制対象通信エリア判断手段12cは、呼規
制種別通知処理部13に取り出した通信エリア識別番号
を送信する。
【0021】以上説明したように、本発明のトラヒック
過負荷制御システムは、通信エリアのトラヒック量を保
持するトラヒック制御メモリを用いて、高トラヒック通
信エリアを検索し、この高トラヒック通信エリアだけに
呼規制を行う構成とした。これにより、通信エリアの呼
処理の分布状況に応じて、すなわち、低トラヒックの通
信エリアには呼規制を行わずに、高トラヒックの通信エ
リアのみに呼規制を行うことが可能になる。
【0022】次に、本発明のトラヒック過負荷制御シス
テムを移動通信網に適用した際の具体的な実施の形態に
ついて説明する。図7は、トラヒック過負荷制御システ
ムを移動通信網に適用した第1の実施の形態を示す図で
ある。第1の実施の形態は、呼規制処理装置がBSC
(基地局制御装置)内部に配置されている場合である。
また、ここでは無線ゾーンCI2を規制対象すべき無線
通信エリアとする。
【0023】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I3が存在する。無線ゾーンCI1は、MS(移動機)
の無線通信を制御するBTS(無線基地局)31を含
み、BSC41と接続される。そして、BTS31の通
信制御を行うBSC41は、ディジタルトランク50
a、50cを介して交換局100と接続される。
【0024】無線ゾーンCI2は、MSの無線通信を制
御するBTS32を含み、BSC42と接続される。さ
らに、無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制御する
BTS33を含み、BSC42と接続される。また、B
SC42は呼規制処理装置21mを含む。そして、BT
S32、33の通信制御を行うBSC42は、ディジタ
ルトランク50b、50dを介して交換局100と接続
される。
【0025】また、一般公衆網内の交換局100は、C
PR101とMPR102を含み、図1で説明した過負
荷制御装置10はCPR101に含まれる。そして一般
電話60が、交換局100と接続している。
【0026】次に、図7の通信網の正常時の通信動作の
概要として、MSと一般電話との発信接続と着信接続に
ついて図8及び図9を用いて説明する。図8は、MS7
0から一般電話60への発信を行う際の処理手順を示す
フローチャートである。 〔S40〕MS70から発信要求が上がる。 〔S41〕BTS32は、未使用の通信チャネルからM
S70の呼のための通信チャネルを選択し、BTS32
からの送信を開始するとともに、MS70にその旨を通
知する。 〔S42〕MS70は,通知されたチャネルに切り替え
て通信チャネルが確立する。 〔S43〕BSC42は、BTS32の通信制御を行
い、MS70からの信号を移動通信網の回線を伸ばし
て、ディジタルトランク50b、50dを介して交換局
100に接続する。 〔S44〕交換局100は、相手先の一般電話60に回
線を接続する。
【0027】図9は、一般電話60からMS70への着
信を行う際の処理手順を示すフローチャートである。 〔S50〕発信した一般電話60からの信号は、交換局
100を通じてディジタルトランク50d、50bを介
してBSC42まで接続される。 〔S51〕BSC42は、MS70が存在する無線ゾー
ンCI2を知り、BTS32まで回線を伸ばす。 〔S52〕BTS32は、未使用の通信チャネルからM
S70への呼のための通信チャネルを選択し、MS70
にその旨を通知する。 〔S53〕MS70は、通知されたチャネルに切り替え
て通信チャネルを確立し、一般電話60からMS70へ
の着信接続は完了する。
【0028】次に、図7の通信網で、ある特定の地域に
高トラヒックが生じた場合の動作について詳しく説明す
る。まず、無線ゾーンCI2が高トラヒック状態になっ
たとする。過負荷制御装置10は、無線ゾーンCI2が
高トラヒック状態になっていることを内部のリソース監
視手段から知り、呼規制種別通知を呼規制種別通知処理
部を介してBSC42内の呼規制処理装置21mに送信
する。そして、呼規制処理装置21mは、通知された呼
規制種別にしたがって無線ゾーンCI2の呼規制を行
う。ここで、リソース監視手段と呼規制種別通知処理部
とは、図1、図2で説明したものと同じものである。
【0029】図10は、呼規制処理装置で行う呼規制処
理と呼規制タイマとの関係を示す図である。過負荷制御
装置10は、BSC42に対して呼規制種別通知として
呼規制通知を行う。1回目の呼規制通知を呼規制処理装
置21mが受信すると、呼規制処理装置21mは、あら
かじめ定められている呼規制レベルL1で無線ゾーンC
I2に対して呼規制を行う。ここで、呼規制レベルL1
は、25%の呼接続規制である。これは、25%の呼が
接続されないことを意味しており、逆に言えば75%の
呼が接続されることになる。
【0030】呼規制レベルL1を行ったにもかかわら
ず、高トラヒック状態が低減化しない場合は、過負荷制
御装置10は、2回目の呼規制通知を呼規制処理装置2
1mに送信する。呼規制処理装置21mは、あらかじめ
定められている呼規制レベルL2で無線ゾーンCI2に
対して呼規制を行う。ここで、呼規制レベルL2は、5
0%の呼接続規制である。これは、50%の呼が接続さ
れないことを意味している。
【0031】呼規制レベルL2を行ったにもかかわら
ず、高トラヒック状態が低減化しない場合は、過負荷制
御装置10は、3回目の呼規制通知を呼規制処理装置2
1mに送信する。呼規制処理装置21mは、あらかじめ
定められている呼規制レベルL3で無線ゾーンCI2に
対して呼規制を行う。ここで、呼規制レベルL3は、7
5%の呼接続規制である。これは、75%の呼が接続さ
れないことを意味しており、逆に言えば25%の呼が接
続されることになる。
【0032】次に、呼規制解除について説明する。呼規
制解除には自律的に行うものと、呼規制種別通知として
呼規制解除通知を受信して行うものとがある。自律的に
呼規制を解除する場合は、呼規制処理装置21mは呼規
制タイマを持つことになる。
【0033】呼規制処理装置21mは、呼規制通知を受
信すると呼規制タイマを稼働させ、タイムアウトする前
に呼規制通知を再度受信すると呼規制レベルを段階的に
上げる。また、タイムアウト時には呼規制レベルを段階
的に下げて呼規制解除を行う。
【0034】例えば、図10のように1回目の呼規制通
知を受信すると、時間tを計測する呼規制タイマが稼働
し、呼規制レベルL1の呼規制が行われる。そして、こ
の時間t内に2回目の呼規制通知を受信すると呼規制レ
ベルを1レベル上げることになる。時間t内に2回目の
呼規制通知を受信しなかった場合には、タイムアウトと
なり自律的に呼規制レベルL1の呼規制を解除する。
【0035】次に、呼規制解除通知を受信して呼規制解
除を行う場合を説明する。図11は、呼規制処理装置で
行う呼規制処理と呼規制解除通知との関係を示す図であ
る。図のように1回目の呼規制解除通知を受信すると、
呼規制レベルL3から呼規制レベルL2へと、呼規制レ
ベルが1レベル下がる。2回目の呼規制解除通知を受信
すると、呼規制レベルL2から呼規制レベルL1に下が
る。さらに、3回目の呼規制解除通知を受信すると、呼
規制レベルL1を解除して通常処理の状態に戻す。この
ように、過負荷制御装置10から呼規制解除通知を受信
する度に呼規制レベルのレベルを下げていく。
【0036】図12は、呼規制通知と呼規制解除通知と
の処理手順を示すフローチャートである。 〔S60〕図2で説明した規制対象通信エリア検索処理
部12内のリソース監視手段12bは、CPR内のCC
使用率やトランザクション使用率を常時監視する。 〔S61〕リソース監視手段12bで呼処理の輻輳を検
知した場合は、ステップS62へ行き、そうでない場合
は、ステップS64へ行く。 〔S62〕規制対象通信エリア検索処理部12内の規制
対象通信エリア判断手段12cは、最多トラヒックメモ
リ12a−2からBTS番号を取り出す。 〔S63〕図1で説明した過負荷制御装置10内の呼規
制種別通知処理部13は、該当するBTS内の呼規制処
理装置に呼規制通知を行う。 〔S64〕規制対象通信エリア判断手段12cは、最多
トラヒックメモリ12a−2からBTS番号を取り出
す。 〔S65〕呼規制種別通知処理部13は、該当するBT
S内の呼規制処理装置に呼規制解除通知を行う。
【0037】以上説明したように、第1の実施の形態
は、呼規制処理装置をBSC内に設けて、単一の無線ゾ
ーンの呼規制を行う構成とした。次に、本発明のトラヒ
ック過負荷制御システムを移動通信網に適用した際の第
2の実施の形態について説明する。図13は、トラヒッ
ク過負荷制御システムを移動通信網に適用した第2の実
施の形態を示す図である。第2の実施の形態は、呼規制
処理装置がBTS内部に配置されている場合である。ま
た、無線ゾーンCI2を規制対象すべき無線通信エリア
とする。
【0038】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I3が存在する。無線ゾーンCI1は、MSの無線通信
を制御するBTS31を含み、BSC41と接続され
る。そして、BTS31の通信制御を行うBSC41
は、ディジタルトランク50a、50cを介して交換局
100と接続される。
【0039】無線ゾーンCI2は、MSの無線通信を制
御するBTS32を含み、BSC42と接続される。ま
た、BTS32は呼規制処理装置21nを含む。さら
に、無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制御するB
TS33を含み、BSC42と接続される。そして、B
TS32、33の通信制御を行うBSC42は、ディジ
タルトランク50b、50dを介して交換局100と接
続される。
【0040】また、一般公衆網内の交換局100は、C
PR101とMPR102を含み、図1で説明した過負
荷制御装置10はCPR101に含まれる。通信網の動
作については、上述したので説明は省略する。
【0041】ここで、無線ゾーンCI2が高トラヒック
状態である場合は、無線ゾーンCI2内の呼規制処理装
置21nで無線ゾーンCI2の呼規制を行う。呼規制処
理については第1の実施の形態と同様なので説明は省略
する。
【0042】以上説明したように、第2の実施の形態
は、呼規制処理装置をBTS内に設けて、単一の無線ゾ
ーンの呼規制を行う構成とした。次に、本発明のトラヒ
ック過負荷制御システムを移動通信網に適用した際の第
3の実施の形態について説明する。図14は、トラヒッ
ク過負荷制御システムを移動通信網に適用した第3の実
施の形態を示す図である。第3の実施の形態は、呼規制
処理装置がCPR内部に配置されている場合である。ま
た、無線ゾーンCI2を規制対象すべき無線通信エリア
とする。
【0043】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I3が存在する。無線ゾーンCI1は、MSの無線通信
を制御するBTS31を含み、BSC41と接続され
る。そして、BTS31の通信制御を行うBSC41
は、ディジタルトランク50a、50cを介して交換局
100と接続される。
【0044】無線ゾーンCI2は、MSの無線通信を制
御するBTS32を含み、BSC42と接続される。ま
た、無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制御するB
TS33を含み、BSC42と接続される。そして、B
TS32、33の通信制御を行うBSC42は、ディジ
タルトランク50b、50dを介して交換局100と接
続される。
【0045】また、一般公衆網内の交換局100は、C
PR101とMPR102を含む。そして、図1で説明
した過負荷制御装置10と呼規制処理装置21pとは、
CPR101内に含まれる。通信網の動作については、
上述したので説明は省略する。
【0046】ここで、無線ゾーンCI2が高トラヒック
状態であるとする。このような場合は、CPR101内
の呼規制処理装置21pで無線ゾーンCI2の呼規制を
行う。図15は、第3の実施の形態の処理手順を示すフ
ローチャートである。 〔S70〕図2で説明した規制対象通信エリア検索処理
部12内のトラヒックメモリ12a−1は、BTS32
からの呼を受信する。 〔S71〕該当するBTS32のトラヒックメモリ領域
の呼数に1を加算する。 〔S72〕規制対象通信エリア検索処理部12内の規制
対象通信エリア判断手段12cはステップS71で計算
したBTS32の呼数が、最多トラヒックメモリが保持
している呼数よりも多いかどうかを判断する。多い場合
はステップS73へ、そうでない場合はステップS74
へ行く。 〔S73〕BTS32の呼数及び識別番号を最多トラヒ
ックメモリの内容として更新する。 〔S74〕規制対象通信エリア検索処理部12内のリソ
ース監視手段12bで呼処理の輻輳を検知した場合は、
ステップS75へ行き、そうでない場合は、BTS32
は呼規制の対象外となる。 〔S75〕規制対象通信エリア判断手段12cは、最多
トラヒックメモリ12a−2からBTS番号を取り出
す。ここではBTS32が取り出される。 〔S76〕図1で説明した過負荷制御装置10内の呼規
制種別通知処理部13は、呼規制種別通知として、切断
メッセージを呼規制処理装置21pに送信する。 〔S77〕呼規制処理装置21pは、切断メッセージを
受信すると今回接続しようとした呼の回線の切断を行う
呼規制を行う。
【0047】以上説明したように、第3の実施の形態
は、呼規制処理装置をCPR内に設けて単一無線ゾーン
の呼規制を行う構成とした。次に、GSM(Global Sys
tem for Mobile communications)01.02勧告にもと
づくディジタル携帯/自動車電話システムに本発明を適
用した場合について説明する。
【0048】図16は、トラヒック過負荷制御システム
をGSM勧告のディジタル携帯/自動車電話システムに
適用した場合の実施の形態を示す図である。無線ゾーン
CI2を規制対象すべき無線通信エリアとしてMSを複
数記してある。また、呼規制処理装置(図示せず)がB
SC41内部に配置されている場合である。
【0049】移動通信網内には、無線ゾーンCI1〜C
I5が存在する。無線ゾーンCI1とCI2とは、MS
の無線通信を制御するBTS31、32をそれぞれ含
み、BSC41と接続される。そして、BTS31、3
2の通信制御を行うBSC41は、MSC(Mobile Swi
tching Centre :交換局 )100aと接続される。な
お、ディジタルトランクは省略する。
【0050】無線ゾーンCI3は、MSの無線通信を制
御するBTS33を含み、BSC42と接続される。そ
して、BSC42はMSC100bと接続される。ま
た、無線ゾーンCI4は、MSの無線通信を制御するB
TS34を含み、BSC43と接続される。そして、B
SC43はMSC100cと接続される。
【0051】さらに、無線ゾーンCI5は、MSの無線
通信を制御するBTS35を含み、BSC44と接続さ
れる。そして、BSC44はMSC100cと接続され
る。また、MSC100aとMSC100bとが接続
し、MSC100bとMSC100cとが接続する。
【0052】ここでは無線ゾーンCI2が規制対象すべ
き無線通信エリアなので、BSC41は交換局100a
からOVERLOADを受信する。ここでOVERLOADは本発明の呼
規制通知に対応するGSM勧告メッセージである。
【0053】次にMS70とMS71間で通信を行う際
の発着信の動作について説明する。図17は、MS70
からの概略の発信シーケンス図である。 〔S80〕MS70とBTS32間で制御チャネル捕獲
を行う。 〔S81〕MS70とVLR(Visited Location Regis
ter)100a−1間で移動機の認証を行う。このVLR
100a−1はMSC100aに含まれる。 〔S82〕MS70とVLR100a−1間で秘匿モー
ド選択を行う。 〔S83〕MS70とVLR100a−1間で、MS7
0に仮りの識別子を割り当てるTMSI再割付を行う。 〔S84〕MS70とMSC100a間で通話チャネル
の割当を行う。 〔S85〕MS70は、MSC100a、MSC100
bを通じて通話可能状態となる。 〔S86〕MS70とBSC41間で無線チャネル(制
御チャネル及び通話チャネル)を解放する。
【0054】図18と図19は、図17に対応するGS
M勧告にもとづいた詳細発信シーケンス図である。S8
0aのCHAN REQからS80bのIMM ASS までが制御チャ
ネル捕獲のシーケンスに対応する。S81aのAUTHENTI
CATEからS81bのAUTHENTICATE RESまでが移動機認証
のシーケンスに対応する。S82aのSET CIPHERINGMOD
EからS82bのCIRHER MODE COM までが秘匿モード選
択のシーケンスに対応する。
【0055】S83aのFORWARD NEW TMSIからS83b
のFORWARD NEW TMSI ACKまでがTMSI再割当のシーケ
ンスに対応する。S84aのASSIGN REQからS84bの
ASSIGN COMまでが通話チャネル割当のシーケンスに対応
する。S86aのDEACT SACCH からS86bのRF CHAN
REL ACK までが無線チャネル解放のシーケンスに対応す
る。
【0056】次にMS71への着信シーケンスについて
説明する。図20は、MS71への概略の着信シーケン
ス図である。 〔S90〕MSC100bとHLR(Home Location Re
gister) 100b−2間でルーチングナンバーを取り出
す。 〔S91〕MS71とVLR100b−1間で移動機の
呼び出しを行う。 〔S92〕MS71とVLR100b−1間で制御チャ
ネル捕獲を行う。 〔S93〕MS71とVLR100b−1間で移動機認
証を行う。 〔S94〕MS71とVLR100b−1間で秘匿モー
ド選択を行う。 〔S95〕MS71とVLR100b−1間でTMSI
再割付を行う。 〔S96〕MS71とVLR100b−1間で通話チャ
ネルの割当を行う。 〔S97〕MS71はMSC100b、MSC100a
を通じて通話可能状態となる。 〔S98〕MS71とBSC42間で無線チャネルを解
放する。
【0057】図21、図22と図23は、図20に対応
するGSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス図であ
る。S90aのSEND ROUTING INFORMATIONからS90b
のSEND ROUTING INFOR ACKまでがルーチングナンバー取
り出しのシーケンスに対応する。S91aのPAGE/SEARC
H FOR MSからS91bのPROCESS ACCESS REQまでが移動
機呼び出しのシーケンスに対応する。S92aのCHAN R
EQからS92bのIMMASS までが制御チャネル捕獲のシ
ーケンスに対応する。S93aのAUTHENTICATEからS9
3bのAUTHENTICATE RESまでが移動機認証のシーケンス
に対応する。
【0058】S94aのSET CIPHERING MODEからS94
bのCIPHER MODE COM までが秘匿モード選択のシーケン
スに対応する。S95aのFORWARD NEW TMSIからS95
bのFORWARD NEW TMSI ACKまでがTMSI再割当のシー
ケンスに対応する。S96aのASSIGN REQからS96b
のASSIGN COMまでが通話チャネル割当のシーケンスに対
応する。S98aのDEACT SACCH からS98bのRF CHA
N REL ACK までが無線チャネル解放のシーケンスに対応
する。
【0059】次にMSCと、BTS及びBSCからなる
BSと、のハードウェア構成について説明する。図24
は、MSCとBSのハードウェア構成を示す図である。
BS200は、BTS201とBSC202とを含み、
それぞれCSE(共通線信号装置)201aと202a
と接続する。BTS201とBSC202は、TS(タ
イムスイッチ)203に接続し、ここで音声や信号のス
イッチングが行われる。そして、BS200側のDT2
04、205を介しMSCへ音声や信号を出力する。
【0060】MSC100−1は、CPR101とMP
R102とを含み、CPR101はCSE101aと接
続し、MPR102はSCWS(保守端末装置)106
と接続する。DSM(ディジタルスイッチングモジュー
ル)103は、CPR101やMPR102の制御指令
を受け、DT104で受信した音声や信号のスイッチン
グを行い、DT105を通じて他MSCへ出力する。
【0061】次に、音声と信号の流れについて説明す
る。音声は一点鎖線で表し、信号は点線で表す。音声は
BTS201からTS203へ流れ、TS203からB
SC202へ、さらにTS203に戻りDT204を通
じてBS200から出力する。そして、MSC100−
1のDT104で受信され、DSM103、DT105
を通じて他MSCへ出力される。
【0062】一方、信号はBTS201からCSE20
1aへ流れ、CSE201aからTS203を通じてC
SE202a、BSC202へ、さらにCSE202a
を介してTS203、DT204へ流れる。そして、M
SC100−1のDT104で受信され、DSM10
3、CSE101aを通じてCPR101へ出力され
る。
【0063】次にDTのタイムスロット(TS)の構成
について説明する。図25はTSの構成を示す図であ
る。1フレームがTS0〜31で構成される。TS0は
障害監視用として使用され、TS16はMSCからBT
S間の共通線信号路として使用される。また、その他の
TSは音声等の通話チャネルとして使用される。
【0064】次に発信要求に対応するGSM勧告メッセ
ージであるCOMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONについて説明
する。図26は、COMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONのメッ
セージフォーマットを示す図である。このメッセージフ
ォーマットは0〜25オクテットで構成され、ここでは
0〜10オクテットまでの内容を説明する。
【0065】0オクテットは、Message Typeであり、0
1010111でCOMPLETE-LAYER 3INFORMATIONである
ことを示す。1オクテットは、Element Identifierであ
り、00000101はCell Identifier の識別子であ
ることを示す。2オクテットは、Lengthであり、000
01000である。3オクテットは、上位4ビットがSp
are で、下位4ビットはCell Identification discrimi
nator であり、0000である。
【0066】4オクテットは、上位4ビットはMCC (Mo
bile Country Code)dig2、下位4ビットはMCC dig1、5
オクテットは、上位4ビットはSpare で1111、下位
4ビットはMCC dig3である。これらのMCC dig1〜3は、
移動機の国コードを表す。
【0067】6オクテットは、上位4ビットはMNC (Mo
bile Network Code)dig2、下位4ビットはMNC dig1でネ
ットワークコードを示す。7オクテットは、LAC(Lo
cation Area Code) で位置エリアコードである。8オク
テットは、LAC cont.で7オクテットからの続
きである。9オクテットは、CI valueでありセ
ル識別子である。10オクテットは、CI value
cont.であり9オクテットからの続きである。
【0068】次に切断メッセージに対応するGSM勧告
メッセージであるClear Command について説明する。図
27は、Clear Command のメッセージフォーマットを示
す図である。
【0069】0オクテットは、Message Typeであり、0
0100000でClear Command であることを示す。1
オクテットは、Element Identifierであり、00000
100はCause であることを示す。2オクテットは、Le
ngthであり、00000001である。3オクテット
は、MSBはext であり1、他の7ビットはCause Valu
e であり0100100でProcessor overloadであるこ
とを示す。
【0070】次に呼規制通知に対応するGSM勧告メッ
セージであるOVERLOADについて説明する。図28は、OV
ERLOADのメッセージフォーマットを示す図である。0オ
クテットは、Message Typeであり、00110010で
OVERLOADであることを示す。1オクテットは、Element
Identifierであり、00000100はCause であるこ
とを示す。2オクテットは、Lengthであり、00000
001である。3オクテットは、MSBはext であり
1、他の7ビットはCause Value であり0100011
でCCCH overload 、0100100でProcessor overlo
ad、0000111でO&M interventionであることを示
す。4オクテットは、ElementIdentifierであり、00
000101はCell Identifier を示す。5オクテット
は、Lengthであり、00001000である。6オクテ
ットは、上位4ビットがSpare で、下位4ビットはext
であり、0000である。
【0071】7オクテットは、上位4ビットはMCC(Mobi
le Country Code) dig2 、下位4ビットはMCC dig1、8
オクテットは、上位4ビットはSpare で1111、下位
4ビットはMCC dig3である。これらのMCC dig1〜3は、
移動機の国コードを表す。
【0072】9オクテットは、上位4ビットはMNC (Mo
bile Network Code)dig2、下位4ビットはMNC dig1でネ
ットワークコードを示す。10オクテットは、LAC
(Location Area Code) 位置エリアコードである。11
オクテットは、LAC cont.で7オクテットから
の続きである。12オクテットは、CI valueで
ありセル識別子である。13オクテットは、CI va
lue cont.であり9オクテットからの続きであ
る。
【0073】次に呼規制解除通知である OVERLOAD REST
ORATION について説明する。ただしOVERLOAD RESTORATI
ON はGSM勧告には定められていない本発明で設定し
たメッセージフォーマットである。図29は、 OVERLOA
D RESTORATION のメッセージフォーマットを示す図であ
る。
【0074】0オクテットは、Message Typeであり、0
0110011で OVERLOAD RESTORATION であることを
示す。1オクテットは、Element Identifierであり、0
0000101はCell Identifier である。2オクテッ
トは、Lengthであり、00001000である。3オク
テットは、上位4ビットがSpare で、下位4ビットはex
t であり、0000である。4オクテットは、上位4ビ
ットはMCC(Mobile Country Code) dig2 、下位4ビット
はMCC dig1、5オクテットは、上位4ビットはSpare で
1111、下位4ビットはMCC dig3である。これらのMC
C dig1〜3は、移動機の国コードを表す。
【0075】6オクテットは、上位4ビットはMNC (Mo
bile Network Code)dig2、下位4ビットはMNC dig1でネ
ットワークコードを示す。7オクテットは、LAC(Lo
cation Area Code) で位置エリアコードである。8オク
テットは、LAC cont.で7オクテットからの続
きである。9オクテットは、CI valueでありセ
ル識別子である。10オクテットは、CI value
cont.であり9オクテットからの続きである。
【0076】次にCC使用率と規制レベル及び呼規制処
理の対応について説明する。図30は、CC使用率と呼
規制処理との対応を示す図である。左側の縦軸にCC使
用率(%)を、右側の縦軸に規制レベルスケールを、横
軸に時間(秒)をとってCC使用率の変化300aと規
制レベル300bとを示している。
【0077】CC使用率として85%を越えて20秒経
過した場合、レベルL1の呼規制を行う。さらに20秒
経過した場合、レベルL2の呼規制を行う。さらに20
秒経過した場合、レベルL3の呼規制を行う。図ではレ
ベルL3以降は、20秒経過毎に1レベル単位で下がっ
ている。なお、この85%という数値は保守者のコマン
ド操作により変更可能である。
【0078】図31は、規制レベルと呼規制率との対応
表である。対応表301では、規制レベルL1の呼規制
率が25%である。すなわち25%の呼が接続されない
ことを意味する。また、規制レベルL2の呼規制率が5
0%であり、50%の呼が接続されないことになる。さ
らに、規制レベルL3の呼規制率が75%であり、75
%の呼が接続されないことになる。そして、規制レベル
L4の呼規制率は100%であり、すべての呼が接続さ
れないことになる。
【0079】次にトラヒック過負荷制御システムの過負
荷制御通信シーケンスについて説明する。図32は、呼
規制解除を呼規制タイマで行う際のBSCとMSCとの
過負荷制御通信シーケンス図である。 〔S100〕BSCは、MSCからOVERLOADを受信す
る。 〔S101〕BSCは、ステップS100のOVERLOADを
受信すると呼規制タイマを稼働させる。そして、タイム
アウトする前に呼規制通知を再度受信すると呼規制レベ
ルを段階的に上げる。また、タイムアウト時には呼規制
レベルを段階的に下げて呼規制解除を行う。図では、タ
イムアウトする前にOVERLOADを再度受信しているので呼
規制レベルを上げることになる。
【0080】図33は、呼規制解除を呼規制解除通知で
行う際のBSCとMSCとの過負荷制御通信シーケンス
図である。 〔S110〕BSCは、MSCからOVERLOADを受信す
る。 〔S111〕BSCは、OVERLOADを受信すると呼規制レ
ベルを段階的に上げる。そして、OVERLOAD RESTORATION
を受信すると呼規制レベルを段階的に下げる。ここでOV
ERLOAD RESTORATIONは本発明の呼規制解除通知に対応
し、GSM勧告にはない新規のメッセージである。
【0081】図33は、切断メッセージで呼規制を行う
際のBSCとMSCとの過負荷制御通信シーケンス図で
ある。 〔S120〕MSCは、BSCからCOMPLETE-LAYER 3 I
NFORMATIONを受信して、無線ゾーンのCI番号を認識す
る。ここでCOMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONは発信要求に
対応するGSM勧告メッセージである。 〔S121〕BSCは、CLEAR-COMMAND を受信して無線
ゾーンの回線を切断する。ここでCLEAR-COMMAND は本発
明の切断メッセージに対応するGSM勧告メッセージで
ある。
【0082】以上説明したように、本発明のトラヒック
過負荷制御システムは、GSM勧告にもとづくディジタ
ル携帯/自動車電話システムに容易に適用できる。な
お、上記の説明では、第1及び第2の実施の形態では呼
規制として呼規制レベルの設定及び解除を用い、第3の
実施の形態では呼規制として回線を切断することにした
が、特に限定されるものではなく、互いに異なる呼規制
を行っても構わない。
【0083】また、最多トラヒックメモリの格納領域を
拡張して、最多呼数を持つ通信エリアだけでなく、2番
目、3番目に多い呼数を持つ通信エリアの情報も保持し
ておき、それらの通信エリアを呼規制とすべき対象とす
れば複数の無線ゾーンに対しても呼規制を行うことが可
能である。
【0084】さらに、上記の説明では、移動通信網を例
にしたが、一般のディジタル総合網にも適用できる。そ
の場合は、呼規制処理装置をLPR(ラインプロセッ
サ)などに設置して行うことも可能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のトラヒッ
ク過負荷制御システムは、過負荷制御装置内で高トラヒ
ック通信エリアを検索し、呼規制処理装置を用いてこの
高トラヒック通信エリアだけに呼規制を行う構成とし
た。これにより、低トラヒックの通信エリアには呼規制
を行わずに、高トラヒックの通信エリアのみに呼規制を
行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラヒック過負荷制御システムの原理
図である。
【図2】規制対象通信エリア検索処理部の構成図であ
る。
【図3】トラヒック制御メモリの構成図である。
【図4】トラヒック制御メモリ全体の新しい呼が入力さ
れたときの更新処理手順を示すフローチャートである。
【図5】切断要求が入力された時のトラヒック制御メモ
リ全体の更新処理手順を示すフローチャートである。
【図6】規制対象通信エリア検索処理部の動作手順を示
す概略フローチャートである。
【図7】過負荷制御システムを移動通信網に適用した第
1の実施の形態を示す図である。
【図8】MSから一般電話への発信を行う際の処理手順
を示すフローチャートである。
【図9】一般電話からMSへの着信を行う際の処理手順
を示すフローチャートである。
【図10】呼規制処理装置で行う呼規制処理と呼規制タ
イマとの関係を示す図である。
【図11】呼規制処理装置で行う呼規制処理と呼規制解
除通知との関係を示す図である。
【図12】呼規制通知と呼規制解除通知との処理手順を
示すフローチャートである。
【図13】過負荷制御システムを移動通信網に適用した
第2の実施の形態を示す図である。
【図14】過負荷制御システムを移動通信網に適用した
第3の実施の形態を示す図である。
【図15】第3の実施の形態の処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図16】トラヒック過負荷制御システムをGSM勧告
のディジタル携帯/自動車電話システムに適用した場合
の実施の形態を示す図である。
【図17】MSからの概略の発信シーケンス図である。
【図18】GSM勧告にもとづいた詳細発信シーケンス
図である。
【図19】GSM勧告にもとづいた詳細発信シーケンス
図である。
【図20】MSへの概略の着信シーケンス図である。
【図21】GSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス
図である。
【図22】GSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス
図である。
【図23】GSM勧告にもとづいた詳細着信シーケンス
図である。
【図24】MSCとBSのハードウェア構成を示す図で
ある。
【図25】TSの構成を示す図である。
【図26】COMPLETE-LAYER 3 INFORMATIONのメッセージ
フォーマットを示す図である。
【図27】Clear Command のメッセージフォーマットを
示す図である。
【図28】OVERLOADのメッセージフォーマットを示す図
である。
【図29】OVERLOAD RESTORATION のメッセージフォー
マットを示す図である。
【図30】CC使用率と呼規制処理との対応を示す図で
ある。
【図31】規制レベルと呼規制率との対応表である。
【図32】呼規制解除を呼規制タイマで行う際のBSC
とMSCとの過負荷制御通信シーケンス図である。
【図33】呼規制解除を呼規制解除通知で行う際のBS
CとMSCとの過負荷制御通信シーケンス図である。
【図34】切断メッセージで呼規制を行う際のBSCと
MSCとの過負荷制御通信シーケンス図である。
【図35】移動通信網と一般電話網内の交換局とが接続
している通信網の構成図である。
【図36】CPRの呼処理負荷分布図である。
【図37】網に入力される呼の数を制限するための従来
の呼規制の概念図である。
【符号の説明】 10 過負荷制御装置 11 発信分析処理部 12 規制対象通信エリア検索処理部 13 呼規制種別通知処理部 20a、20n 通信エリア 20i 規制対象通信エリア 21a、21i、21n 呼規制処理装置
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図24
【補正方法】変更
【補正内容】
【図24】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図26
【補正方法】変更
【補正内容】
【図26】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図28
【補正方法】変更
【補正内容】
【図28】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図29
【補正方法】変更
【補正内容】
【図29】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図30
【補正方法】変更
【補正内容】
【図30】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】
【手続補正10】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図36
【補正方法】変更
【補正内容】
【図36】

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラヒック輻輳時に呼処理の過負荷制御
    を行うトラヒック過負荷制御システムにおいて、 受信した発信要求がどこの通信エリアからのものかを分
    析する発信分析処理部と、前記通信エリアが呼規制をす
    べき規制対象通信エリアであるかどうかを検索する規制
    対象通信エリア検索処理部と、前記規制対象通信エリア
    に対して呼規制の種別を示す呼規制種別通知を行う呼規
    制種別通知処理部と、から構成される過負荷制御装置
    と、 前記呼規制種別通知を受信して前記規制対象通信エリア
    内の呼規制を行う呼規制処理装置と、 を有することを特徴とするトラヒック過負荷制御システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記規制対象通信エリア検索処理部は、
    前記通信エリアのトラヒック量を保持するトラヒック制
    御メモリと、リソース監視を行うリソース監視手段と、
    前記リソース監視手段から前記呼処理が過負荷であると
    いう通知を受けた場合に、前記トラヒック制御メモリか
    ら最多の呼数を持つ通信エリアを前記規制対象通信エリ
    アと判断する規制対象通信エリア判断手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載のトラヒック過負荷制御
    システム。
  3. 【請求項3】 前記トラヒック制御メモリは、前記通信
    エリア毎の呼数を保持するトラヒックメモリと、最多呼
    数を持つ前記通信エリアの通信エリア識別番号及び前記
    最多呼数を保持する最多トラヒックメモリと、から構成
    されることを特徴とする請求項2記載のトラヒック過負
    荷制御システム。
  4. 【請求項4】 前記トラヒックメモリは、前記発信分析
    処理部で分析された通信エリアに対してトラヒック量が
    増加の場合は、前記通信エリアに対応するトラヒックメ
    モリ領域に保持されている呼数に増加分の呼数を加算し
    た加算後の呼数を保持することを特徴とする請求項3記
    載のトラヒック過負荷制御システム。
  5. 【請求項5】 前記トラヒックメモリは、前記発信分析
    処理部で分析された通信エリアに対してトラヒック量が
    減少の場合は、前記通信エリアに対応するトラヒックメ
    モリ領域に保持されている呼数から減少分の呼数を減算
    した減算後の呼数を保持することを特徴とする請求項3
    記載のトラヒック過負荷制御システム。
  6. 【請求項6】 前記呼規制処理装置は、前記呼規制種別
    通知として呼規制通知を受信した場合は呼規制を行い、
    前記呼規制を解除する場合は自律的に行うことを特徴と
    する請求項1記載のトラヒック過負荷制御システム。
  7. 【請求項7】 前記呼規制処理装置は、前記呼規制通知
    を受信すると呼規制タイマを稼働させ、タイムアウトす
    る前に前記呼規制通知を再度受信すると呼規制レベルを
    段階的に上げ、タイムアウト時には前記呼規制レベルを
    段階的に下げて呼規制解除を行うことを特徴とする請求
    項6記載のトラヒック過負荷制御システム。
  8. 【請求項8】 前記呼規制処理装置は、前記呼規制種別
    通知として呼規制通知を受信した場合は呼規制を行い、
    前記呼規制種別通知として呼規制解除通知を受信した場
    合は呼規制解除を行うことを特徴とする請求項1記載の
    トラヒック過負荷制御システム。
  9. 【請求項9】 前記呼規制処理装置は、前記呼規制通知
    を受信する毎に呼規制レベルを段階的に上げ、前記呼規
    制解除通知を受信する毎に前記呼規制レベルを段階的に
    下げて呼規制解除を行うことを特徴とする請求項8記載
    のトラヒック過負荷制御システム。
  10. 【請求項10】 前記呼規制処理装置は、前記呼規制種
    別通知として切断メッセージを受信すると回線を切断す
    ることを特徴とする請求項1記載のトラヒック過負荷制
    御システム。
  11. 【請求項11】 トラヒック輻輳時に呼処理の過負荷制
    御を行うトラヒック過負荷制御システムにおいて、 受信した発信要求がどこの無線通信エリアからのものか
    を分析する発信分析処理部と、前記無線通信エリアが呼
    規制をすべき規制対象無線通信エリアであるかどうかを
    検索する規制対象無線通信エリア検索処理部と、前記規
    制対象無線通信エリアに対して呼規制の種別を示す呼規
    制種別通知を行う呼規制種別通知処理部と、から構成さ
    れる過負荷制御装置と、 前記呼規制種別通知を受信して前記規制対象無線通信エ
    リア内の呼規制を行う呼規制処理装置と、 を有することを特徴とするトラヒック過負荷制御システ
    ム。
  12. 【請求項12】 前記呼規制種別通知処理部は、前記規
    制対象無線通信エリアに対して、呼規制を行う呼規制通
    知、または呼規制解除を行う呼規制解除通知、または回
    線を切断する切断メッセージ、のいずれかの呼規制種別
    通知を行うことを特徴とする請求項11記載のトラヒッ
    ク過負荷制御システム。
  13. 【請求項13】 前記呼規制処理装置は、前記無線通信
    エリアを構成する複数の無線ゾーン内にある無線基地局
    を統括制御する基地局制御装置内部にあり、単一無線ゾ
    ーンの呼規制を行うことを特徴とする請求項11記載の
    トラヒック過負荷制御システム。
  14. 【請求項14】 前記呼規制処理装置は、前記無線通信
    エリアを構成する複数の無線ゾーン内にある無線基地局
    内部にあり、単一無線ゾーンの呼規制を行うことを特徴
    とする請求項11記載のトラヒック過負荷制御システ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記呼規制処理装置は、交換局内の呼
    処理プロセッサ内部にあり、単一無線ゾーンの呼規制を
    行うことを特徴とする請求項11記載のトラヒック過負
    荷制御システム。
JP9008583A 1996-09-17 1997-01-21 トラヒック過負荷制御システム Pending JPH10150686A (ja)

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JP8-244854 1996-09-17
JP24485496 1996-09-17
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