JPH10150531A - 走査光学装置及び複写装置 - Google Patents

走査光学装置及び複写装置

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JPH10150531A
JPH10150531A JP8306867A JP30686796A JPH10150531A JP H10150531 A JPH10150531 A JP H10150531A JP 8306867 A JP8306867 A JP 8306867A JP 30686796 A JP30686796 A JP 30686796A JP H10150531 A JPH10150531 A JP H10150531A
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JP8306867A
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English (en)
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Koji Ito
孝治 伊藤
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から照射される光束がユーザーの目に直
接入射することを防止することができ、かつ、厚さの厚
い本等の読取対象物の読み取りを行う場合のように、押
さえ蓋を閉じることができない場合でも、確実に読み取
りを実行することのできる走査光学装置及び複写装置を
提供すること。 【解決手段】 ガラス等で形成された原稿台3の下方に
原稿サイズセンサを設け、原稿サイズセンサによって検
知した原稿サイズに基づいて、主走査方向及び副走査方
向における読み取り用光束照射領域を決定し、原稿載置
領域のみに当該光束を照射させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ等の光源に
より原稿の走査を行う走査光学装置及び複写装置の技術
分野に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機等に備えられた画像を読み
取るための走査光学装置においては、印刷原稿等の読取
対象物を平板状の原稿載置面に載置し、該読取対象物に
対して光源から光束をポリゴンミラーにより偏向走査し
て照射し、当該光束の読取対象物からの反射光をフォト
ディテクタ等の受光手段によって受光し、この受光手段
からの受光信号に基づいて読取対象物に対応する画像情
報を得ていた。
【0003】そして、前記原稿載置面は通常ガラス等の
透明体により形成されており、前記光束の照射は前記原
稿載置面の全域に亘って行われているため、前記読取対
象物の載置領域外においては前記光束を遮る物が無く、
ユーザーの目に直接前記光束が入射することになる。
【0004】そこで、従来は、前記原稿載置面の全体を
覆い、前記光束を透過させない不透明の押さえ蓋を前記
原稿載置面上で開閉自在に設け、該押さえ蓋を開けた状
態で前記原稿載置面に前記読取対象物を載置し、前記押
さえ蓋により該読取対象物を押さえた状態で読取りを実
行していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の走査光学装置においては、前記押さえ蓋を開けた状
態でも前記光源からの光束の照射が可能であったため、
当該光束がユーザーの目に直接入射する恐れがあり、レ
ーザ光の直線性の高さ及びエネルギー密度の高さから、
目に傷害を与える危険があった。
【0006】一方、厚さの厚い本等の読取対象物の場合
には、当該読取対象物の厚さから前記押さえ蓋を完全に
は閉じることができず、前記押さえ蓋で当該読取対象物
を押さえた状態で読み取りを開始する必要があった。
【0007】そこで、本発明は、前記問題点を解決し、
光源から照射される光束がユーザーの目に直接入射する
ことを防止することができ、かつ、厚さの厚い本等の読
取対象物の読み取りを行う場合のように、押さえ蓋を閉
じることができない場合でも、確実に読み取りを実行す
ることのできる走査光学装置及び複写装置を提供するこ
とを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の走査光
学装置は、前記課題を解決するために、原稿を載置する
原稿台と、所定の波長の光を照射する光源と、該光源か
らの光束を偏向走査するための偏向器と、該偏向器によ
って偏向走査された光束を集光させて前記原稿台に載置
された前記原稿に入射させるための集光手段と、前記原
稿からの散乱光を受光して前記原稿上の画像情報を読み
取るための受光手段と、前記原稿台に載置される原稿の
サイズを検知する原稿サイズ検知手段と、前記原稿から
の散乱光を得るために、前記原稿サイズ検知手段により
検知した原稿サイズに相当する領域のみに主走査方向及
び副走査方向に対する前記光束の照射を行うように前記
光源及び前記偏向器を制御する走査制御手段とを備えた
ことを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の走査光学装置によれば、
原稿台に原稿が載置され、画像の読み取り開始指示が行
われると、原稿サイズ検知手段による原稿サイズの検知
が行われた後、走査制御手段の制御により、光源から所
定の波長の光束が照射され、当該光束は偏向器により偏
向走査され、集光手段により集光されて原稿台に載置さ
れた原稿に入射される。しかしながら、この際の主走査
方向及び副走査方向に対する照射領域は、検知した原稿
サイズに相当する領域のみなので、原稿の載置されてい
ない領域から読み取り用の光束が照射されることがな
い。従って、読み取り用の光束は全て原稿により遮ら
れ、使用者の目に入射することがない。一方、原稿から
の散乱光は受光手段により受光され、画像情報の読み取
りが行われる。
【0010】請求項2に記載の走査光学装置は、前記請
求項1に記載の走査光学装置において、前記原稿サイズ
検知手段として、外部からの入力操作により原稿サイズ
の指定が行われる入力手段を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項2に記載の走査光学装置によれば、
外部からの入力操作により原稿サイズの指定が行われ、
当該指定されたサイズに基づいて前記光束の照射領域が
設定されるので、正確に当該照射領域が設定されること
になり、前記光束が使用者の目に入射することを確実に
防止する。
【0012】請求項3に記載の走査光学装置は、前記請
求項1または請求項2に記載の走査光学装置において、
前記原稿台の原稿載置面を覆う開閉自在な蓋部材と、該
蓋部材の開閉状態を検知する開閉状態検知手段とを更に
備え、前記走査制御手段は、該開閉状態検知手段により
前記蓋部材が閉状態にあると判断した場合には、原稿載
置面全域にわたる前記照射を行うように設定されている
ことを特徴とする。
【0013】請求項3に記載の走査光学装置によれば、
開閉状態検知手段により前記蓋部材が閉状態にあると判
断した場合には、原稿載置面全域にわたる前記照射を行
うので、前記蓋部材を閉じた際に原稿がずれたような場
合でも、確実に原稿の全領域についての読み取りが行わ
れる。一方、前記蓋部材により前記光束は遮られるの
で、前記光束が使用者の目に入射することもない。
【0014】請求項4に記載の複写装置は、前記課題を
解決するために、原稿を載置する原稿台と、原稿画像に
応じた潜像を形成するための感光体と、所定の波長の光
を照射する光源と、該光源からの光束を偏向走査するた
めの偏向器と、該偏向器によって偏向走査された光束を
集光させて前記原稿台に載置された前記原稿または前記
感光体に入射させるための集光手段と、前記原稿からの
散乱光を受光して前記原稿上の画像情報を読み取るため
の受光手段と、前記原稿台に載置される原稿のサイズを
検知する原稿サイズ検知手段と、前記原稿からの散乱光
を得るために、前記原稿サイズ検知手段により検知した
原稿サイズに相当する領域のみに主走査方向及び副走査
方向に対する前記光束の照射を行うように前記光源及び
前記偏向器を制御する走査制御手段と、前記受光手段か
らの画像情報に基づいて前記光源の照射を制御し、前記
感光体の感光面を走査させる光源制御手段と、前記感光
面の走査により前記感光面に形成された潜像を可視像化
する現像手段と、可視像化された画像が転写される記録
材を搬送する記録材搬送手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0015】請求項4に記載の複写装置によれば、原稿
台に原稿が載置され、画像の読み取り開始指示が行われ
ると、原稿サイズ検知手段による原稿サイズの検知が行
われた後、光源制御手段の制御により、光源から所定の
波長の光束が照射され、当該光束は偏向器により偏向走
査され、集光手段により集光されて原稿台に載置された
原稿に入射される。しかしながら、この際の主走査方向
及び副走査方向に対する照射領域は、走査制御手段によ
り、前記検知した原稿サイズに相当する領域のみに設定
されるので、原稿の載置されていない領域から読み取り
用の光束が照射されることがない。従って、読み取り用
の光束は全て原稿により遮られ、使用者の目に入射する
ことがない。一方、原稿からの散乱光は受光手段により
受光され、画像情報の読み取りが行われ、光源制御手段
により、 前記受光手段からの画像情報に基づいて前記
光源の照射が制御され、前記感光体の感光面の走査が行
われる。これにより、当該感光面には潜像が形成され、
当該潜像は、現像手段により可視像化され、当該可視像
化された画像は記録材搬送手段により搬送された記録材
上に転写される。
【0016】請求項5に記載の複写装置は、前記請求項
4に記載の複写装置において、複数の異なるサイズの記
録材をそれぞれ収容する複数の記録材収容手段と、該複
数の記録材収容手段のうちのいずれか一つを選択する選
択手段とを更に備え、前記走査制御手段は、該選択手段
からの出力を前記原稿サイズ検知手段の出力として取扱
い、該選択手段により選択された前記記録材収容手段に
対応する記録材のサイズに相当する領域のみに主走査方
向及び副走査方向に対する前記光束の照射を行うように
前記光源及び前記偏向器を制御することを特徴とする。
【0017】請求項5に記載の複写装置によれば、選択
手段により、複数の記録材収容手段のうちのいずれか一
つが選択されると、走査制御手段は、該選択手段からの
出力を前記原稿サイズ検知手段の出力として取扱い、該
選択手段により選択された前記記録材収容手段に対応す
る記録材のサイズに相当する領域のみに主走査方向及び
副走査方向に対する前記光束の照射を行わせる。従っ
て、原稿サイズの検知に誤りがあった場合でも、前記光
束の照射領域を適切に設定し、前記光束が使用者の目に
入射することを防止する。更に、正確に読み取った画像
情報に基づいて複写動作が行われる。
【0018】請求項6に記載の複写装置は、前記請求項
4または請求項5に記載の複写装置において、前記原稿
サイズ検知手段として、外部からの入力操作により原稿
サイズの指定が行われる入力手段を備えたことを特徴と
する。
【0019】請求項6に記載の複写装置によれば、外部
からの入力操作により原稿サイズの指定が行われ、当該
指定されたサイズに基づいて前記光束の照射領域が設定
されるので、正確に当該照射領域が設定されることにな
り、前記光束が使用者の目に入射することを確実に防止
する。更に、正確に読み取った画像情報に基づいて複写
動作が行われる。
【0020】請求項7に記載の複写装置は、前記請求項
4乃至請求項6のいずれかに記載の複写装置において、
前記原稿台の原稿載置面を覆う開閉自在な蓋部材と、該
蓋部材の開閉状態を検知する開閉状態検知手段とを更に
備え、前記走査制御手段は、該開閉状態検知手段により
前記蓋部材が閉状態にあると判断した場合には、原稿載
置面全域にわたる前記照射を行うように設定されている
ことを特徴とする。
【0021】請求項7に記載の複写装置によれば、開閉
状態検知手段により前記蓋部材が閉状態にあると判断し
た場合には、原稿載置面全域にわたる前記照射を行うの
で、前記蓋部材を閉じた際に原稿がずれたような場合で
も、確実に原稿の全領域についての読み取りが行われ
る。一方、前記蓋部材により前記光束は遮られるので、
前記光束が使用者の目に入射することもない。更に、正
確に読み取った画像情報に基づいて複写動作が行われ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面の図1乃至図9に基づいて説明する。図1は、本発
明の一実施形態である走査光学装置を備えたレーザコピ
ー装置1の概略構成を示す断面図である。図1におい
て、該レーザコピー装置1は、本体ケース2と、原稿を
載置するための原稿載置部5と、画像形成のための記録
材の一例としての用紙Pを給紙する用紙フィーダ部10
と、画像形成のための原稿画像の読み取り、帯電、露光
等の工程が順次行われる潜像形成ユニット20と、前記
潜像形成ユニット20にて形成された潜像を現像剤によ
り可視像化するための現像部60と、該現像部60によ
って現像された現像剤像を用紙Pに転写するための転写
部70と、該転写部70にて転写された転写画像を用紙
Pに定着させるための定着部75と、画像が定着された
用紙Pを搬送路PPに沿って排出するための排紙トレイ
90とを備えて構成されている。
【0023】前記潜像形成ユニット20は、感光体の一
例としての感光体ドラム21と、転写後の感光体ドラム
21に残された残留電位を除去するための除電ランプ2
2と、感光体ドラム21を静電潜像形成可能に帯電させ
るための帯電器23と、原稿画像を走査して読み取ると
共に前記感光体ドラム21上に静電潜像を形成するため
の露光を行うレーザスキャナユニット24とを枠体25
内に一体に備えており、この潜像形成ユニット20全体
が、図示しない駆動機構により、図1における左右方向
に往復動作可能に設けられている。
【0024】また、原稿載置部5は、原稿を載置するた
めのガラス等の透明体からなる原稿台3と、該原稿台3
を覆う蓋部材としての押さえ蓋4とを備えており、該押
さえ蓋4は、図1における奥側で図示しないヒンジ等に
より開閉自在に設けられている。
【0025】次に、前記レーザコピー装置1を構成する
各構成要素について夫々詳細に説明する。図1におい
て、用紙フィーダ部10は、本体ケース2の下部にて着
脱自在に配置された記録材収容手段としての給紙カセッ
ト11a,11b,11cを備えており、該給紙カセッ
ト11a,11b,11cには、夫々サイズの異なる用
紙Pが収容されている。また、各給紙カセット11a,
11b,11cの底部には用紙Pを上方向に付勢する図
示しない用紙押圧板が設けられており、給紙カセット1
1a,11b,11cの夫々の上方には、図1の手前側
から奥側へと延びて形成される給紙ローラ12a,12
b,12cが、前記用紙押圧板によって付勢される用紙
Pに当接するように、かつ、回転自在に枢支されてお
り、該給紙ローラ12a,12b,12cは、図示しな
い駆動系により、所定の給紙タイミングで回転駆動され
るように構成されている。従って、図示しない操作パネ
ル上の選択手段としての用紙選択ボタンの押下により、
あるいは図示しない制御手段による自動用紙選択によ
り、いずれかのサイズの用紙Pが選択されると、当該サ
イズの用紙Pを収容した給紙カセット上の給紙ローラが
図示しない制御手段により駆動され、当該給紙カセット
に収容された用紙Pは、上側から1枚ずつ給紙される。
なお、用紙Pの重送を防止するために、給紙ローラ12
の下側に圧縮バネにより給紙ローラ12に弾性付勢させ
た分離部材を備えるようにしても良い。更に、以上のよ
うな給紙ローラ12a,12b,12cよりも搬送方向
下流側には、用紙Pを搬送するために回転可能に枢支さ
れの搬送ローラ対13a,13b,13cと、用紙Pを
案内する給紙ガイド15と、案内された用紙Pの先端を
揃えるための回転可能に枢支され一対のレジストローラ
14が設けられている。
【0026】また、本実施形態においては、前記給紙カ
セット11a,11b,11cを、前記給紙カセット1
1a,11b,11cに収容された用紙Pとはサイズの
異なる用紙Pを収容した他の給紙カセットと交換できる
ように構成されている。そして、各給紙カセットには、
各給紙カセットが収容している用紙Pのサイズを識別可
能とする識別手段が設けられている。例えば、各給紙カ
セットの外側壁に凹部を設け、この凹部の位置が、収容
されている用紙サイズに応じて異なるようになってい
る。そして、レーザコピー装置1の給紙カセット装着部
には、前記凹部に対応した凸部を有する給紙カセット判
別手段が設けられており、いずれかの給紙カセットを装
着部に装着することによって、当該給紙カセットの凹部
と給紙カセット判別手段の凸部とが嵌合し、当該給紙カ
セットの判別、即ち当該給紙カセット内に収容された用
紙サイズの判別が可能となっている。
【0027】次に、潜像形成ユニット20に備えられた
感光体の一例としての感光体ドラム21は、例えば、正
帯電性のポリカーボネイトを主成分とする有機感光体か
らなる。より具体的には、感光体ドラム21は、例え
ば、円筒状でアルミニウム製の円筒スリーブを本体とし
て、その外周部に、ポリカーボネートに光導電性樹脂を
分散させた所定厚さ(例えば、約20μm)の光導電層
を形成した中空状のドラムから構成されており、円筒ス
リーブを接地した状態で、本体ケース2に回転自在に枢
支されている。即ち、感光体ドラム21上に形成された
プラス極性(正帯電)の静電潜像に対して、プラス極性
に帯電したトナーを反転現像方式で現像するように構成
されている。なお、感光体ドラム21は、図示しない駆
動手段により、側面視で時計回りに回転駆動されるよう
に構成されている。
【0028】除電ランプ22は、例えばLED(発光ダ
イオード)、EL(Electro Luminescence) 、蛍光灯
等の光源を備えて構成されており、転写後に感光体ドラ
ム21に残留する電荷を光を照射することにより、除去
(除電)する。これにより、残留する電荷が次回の静電
潜像に影響を与え、最終的に用紙Pに形成された画像に
現われる事態を防ぐことができる。
【0029】帯電器23は、例えば、タングステン等か
らなる帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電
用のスコロトロン型の帯電器から構成されている。本実
施の形態では、クリーナーレス方式を採るが、帯電器2
3は感光体ドラム21に対して非接触に対向配置されて
おり、感光体ドラム21上の残留トナーが帯電器23に
付着しないように構成されている。
【0030】そして、上述した感光体ドラム21等の各
装置の上方には、レーザスキャナユニット24が配設さ
れている。レーザスキャナユニット24は、図4に示す
ように、スキャナフレーム31内に、画像記録のために
用いられる光源である半導体レーザ33と、半導体レー
ザ33より放射される光束を略平行とするコリメートレ
ンズ34と、平行となった光束のスポット径を所定の大
きさに絞るための絞り35とを一体としたレーザユニッ
ト32が取り付けられている。また、半導体レーザ33
より放射される光束の光路上には、一方向のみ収束する
効果を持つ円筒レンズ36が設けられている。この円筒
レンズ36の焦点位置には、偏向器としての正六角形状
のポリゴンミラー37が正六角形の中心を軸として一定
速度にて回転可能となるように設けられており、その反
射面にて反射された光束は主走査方向に等角速度にて走
査される。
【0031】ポリゴンミラー37にて反射された光束の
光路上には、光束を前記感光体ドラム21に集光する集
光手段としての集光レンズ40が設けられている。集光
レンズ40は2枚のレンズから成り、偏向走査された光
束を感光体ドラム21上に微小スポットで照射するよう
集光すると共に、ポリゴンミラー37により一定角速度
で偏向走査される光束を感光体ドラム21上で線速度一
定の直線走査に変換するfθ特定を有している。
【0032】一方、スキャナフレーム31の別の部位に
は、画像読み取りのために用いられる光源としての半導
体レーザ42と、半導体レーザ42より放射される光束
を略平行とするコリメートレンズ43と、平行となった
光束のスポット径を所定の大きさに絞るための絞り44
とを一定としたレーザユニット41が取り付けられてい
る。そして、この読み取り用の半導体レーザ42により
放射される光束と、前記記録用の半導体レーザ33によ
り放射される光束とが交差する点には、光路合成手段と
してのダイクロイックミラー45が配置されている。
【0033】このダイクロイックミラー45は、半導体
レーザ33が有する波長の光束を透過すると共に、半導
体レーザ42が有する波長の光束を反射するという特性
を持っている。そして、この形態においては、半導体レ
ーザ33による光束と半導体レーザ42による光束と
は、90゜の角度を有しているので、半導体レーザ42
による光束をダイクロイックミラー45に対して45゜
の入射角で入射させることにより、ダイクロイックミラ
ー45を介した後の両レーザの光束は合成されて、同じ
光路を進行する。
【0034】また、集光レンズ40と感光体ドラム21
との間には、図4及び図5に示すように、上述したダイ
クロイックミラー45と略同じ特性を有する光路分離手
段としてのダイクロイックミラー46と、このダイクロ
イックミラー46を透過した半導体レーザ33より放射
された光束を感光体ドラム21の方向(図1におけるレ
ーザスキャナユニット24の下方)へ反射して、光束を
感光体ドラム21へ導くための反射ミラー47が設けら
れている。
【0035】また、スキャナフレーム31内の感光体ド
ラム21への照射範囲外に相当する位置には、半導体レ
ーザ33より放射される記録用の光束を反射するBDミ
ラー51と、そのBDミラー51で反射された光束を検
出して水平同期信号とするためのBDセンサ52とが設
けられている。
【0036】更に、図1及び図5に示すように、レーザ
スキャナユニット24の上方には、画像の記録されてい
る原稿6を載置するガラスからなる原稿台3が設けられ
ている。そして、原稿台3を挟んで原稿6と相対する位
置には、原稿6により散乱反射された光束を検出するた
めの光検出用レンズ38及び周知の光電変換素子である
フォトダイオードからなる受光手段としての光検出器3
9が、光束の走査方向と平行な方向に夫々3個ずつ等間
隔にて配設されている(図6参照)。なお、この光検出
器39は、3個に限定されるものではなく、更に多数
(例えば7個)とすることもできる。こうしていけば、
光検出器39の感度のムラを低減することができる。つ
まり、原稿6上に照射される光束の位置が光検出器39
の正面の時には受光量は大きく、照射光束の位置が正面
から離れている時は受光量は小さくなる。このため、各
々の光検出器の検出境界領域の感度低下を補うため、各
検出器39の受光量の総和をとることにより、照射光束
の位置ごとの検出感度の変化を許容値に収めることがで
きる。照射位置ごとの受光量の総和値と所定の閾値との
比較により照射位置における画素の有無が判定可能であ
る。
【0037】また、原稿台3の位置、つまり原稿6の載
置面は、集光レンズ40の焦点位置に一致するようにな
ると共に、感光体ドラム21の位置と光学的に共役な位
置となる。従って、感光体ドラム21上を走査する光束
のスポット径と原稿6上を走査するスポット径とが等し
くなり、原稿記録時の精度と画像読み取り時との精度が
等しくなる。その結果、原稿6上の画像を忠実に感光体
ドラム21上へ再現することができる。つまり、原稿6
に照射される光束は、半導体レーザ42より放射されて
ダイクロイックミラー46にて反射された光束であり、
半導体レーザ33より放射された光束と半導体レーザ4
2より発せられた光束は、ダイクロイックミラー45に
て合成されて同一の光路を進行し、ダイクロイックミラ
ー46にて分離されて、半導体レーザ33より放射され
た光束のみが感光体ドラム21を照射し、半導体レーザ
42より放射された光束のみが原稿6を照射するのであ
る。
【0038】そして、以上ような構成の潜像形成ユニッ
ト20は、図示しない駆動機構により、図1の矢印方向
及びその反対方向に往復移動可能に設けられており、原
稿6の副走査方向の読み取りを行うようになっている。
具体的には、潜像形成ユニット20は図1に実線で示す
位置がホームポジションとなっており、このホームポジ
ションにおいて原稿台3上の原稿6に読み取り用の光束
を照射し、主走査方向の原稿6の読み取りと、その読み
取りに対応した感光体ドラム21の露光を開始する。そ
して、感光体ドラム21を所定のタイミングで回転させ
ながら、潜像形成ユニット20を図1の矢印に示す副走
査方向に所定のタイミングで移動させ、図1に二点鎖線
で示す位置まで移動することにより、副走査方向の原稿
6の読み取りと感光体ドラム21の露光が行われる。そ
の後、潜像形成ユニット20は、感光体ドラム21を所
定のタイミングで回転させたまま、図1に実線で示すホ
ームポジションまで戻り、現像部60による現像が行わ
れる。
【0039】以上のように、コピー動作中においては、
原稿台3を通して読み取り用の光束が照射されるため、
これらの光束がユーザーの目に入射しないように原稿台
3の原稿載置面を覆う必要があり、また、厚さの厚い本
等の場合には、原稿面の平面性を維持するために、原稿
台3を覆う押さえ蓋4がヒンジ等によって開閉自在に設
けられている。この押さえ蓋4は図1に示すように原稿
台3を覆った状態において、前記光束を遮ると共に、前
記本等を上側から押さえる働きを有している。
【0040】しかしながら、ユーザーによっては前記押
さえ蓋4を閉じることなくコピー動作を開始しようとし
たり、本が厚いために押さえ蓋4を閉じることができな
い場合があり、このような場合には、光束がユーザーの
目に入射する恐れがあった。特に、レーザを用いた場合
には、従来のハロゲンランプ等に比べて、直進性及びエ
ネルギー密度が高く、目に入射した際の危険度が大きく
なるので、安全性を確保する必要がある。
【0041】そこで、本実施形態では、図2に示すよう
に、ガラス等で形成された原稿台3の下方に、原稿サイ
ズ検知手段としての原稿サイズセンサ7を設け、該原稿
サイズセンサ7により原稿台3に載置した原稿のサイズ
を検知し、当該検知した原稿サイズに相当する領域にの
み前記光束の照射を行うように制御することとした。
【0042】本実施形態では、原稿の載置基準位置は、
図2に示すように左上隅部となっており、原稿サイズセ
ンサ7は、前記載置基準位置から見て各サイズの原稿の
左下隅部近傍に相当する位置に設けられている。この原
稿サイズセンサ7は発光素子と受光素子とが対になって
構成されており、発光素子から原稿台3側に光を照射
し、受光素子における反射光の受光の有無に応じて出力
を変化させる手段である。本実施形態では、この原稿サ
イズセンサ7からの出力を、図7に示すように走査制御
手段及び光源制御手段としてのタイミング制御回路82
で読み取ることにより、原稿のサイズを検知し、読み取
り用光束の照射領域の制御を行っている。
【0043】なお、原稿サイズセンサは、本実施形態の
ものに限られるものではなく、他の方式でも良い。例え
ば、図示しない操作パネル上に入力手段としての原稿サ
イズ設定ボタンを設け、当該原稿サイズ設定ボタンの入
力により原稿サイズを検知するようにしても良い。これ
により、より一層正確に原稿サイズを検知することがで
きる。
【0044】次に、以上のような原稿サイズの検知後に
画像の読み取りが行われ、それに対応する露光が行われ
た後に駆動される現像部60の構成について説明する。
現像部60は、図1に示すように、前記潜像形成ユニッ
ト20がホームポジションにある場合の感光体ドラム2
1の下方に配置されており、トナーを収容するトナーボ
ックス61と現像ローラ62とを備えている。トナーボ
ックス61は、電気絶縁性を有する正帯電性のトナーを
収容し、トナーボックス61に形成されたトナー供給口
を介して前記現像ローラ62にトナーを供給するように
なっている。
【0045】現像ローラ62は、感光体ドラム21と接
触することにより、現像位置においてニップ部を構成
し、更に、シリコンゴムやウレタンゴムなどからなる導
電性のリジッドなローラである。本実施形態では例え
ば、正帯電性のトナー及び正帯電性のポリカーボネイト
を主成分とする有機感光体層を有する感光体ドラム21
を用いているので、ウレタンゴムが現像ローラ62の材
料とされる。
【0046】また、現像ローラ62には、現像用の電圧
を供給するための電源(図示せず)が接続されており、
この現像用の電圧を現像ローラ62の動作時に供給する
ようにコントローラ(図示せず)により制御される。
【0047】本実施形態におけるトナーは、正帯電性の
ものであり、例えば、粉砕トナーまたは真球形状に近い
スチレンアクリルなどからなる重合トナーからなる非磁
性一成分トナーであり、素トナーと素トナーに添加され
た外添剤(流動性付与剤)としてのシリカとを含んで構
成されている。この結果、トナーの大部分は、現像ロー
ラ62、感光体ドラム21等により擦られてプラス
(正)極性に帯電する。そして、微量ながら、トナー
は、マイナス(負)極性に帯電して逆極性トナーとな
る。
【0048】前記現像ローラ62と感光体ドラム21と
の当接部よりも、該感光体ドラム21の移動方向下流側
であって、感光体ドラム21の下方には、転写帯電器7
1が設けられている。転写帯電器71は、感光体ドラム
21の下方にて感光体ドラム21に対向するように設け
られており、前記露光用の帯電器23と同様に、例えば
タングステンなどからなる帯電用ワイヤからコロナ放電
を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であ
る。
【0049】前記転写帯電器71と感光体ドラム21の
対向部よりも、用紙Pの搬送方向下流側には、定着ユニ
ット75が設けられている。定着ユニット75は、周知
のハロゲンランプを内蔵した加熱用ローラ76と押圧ロ
ーラ77とからなり、用紙Pの上面に転写されたトナー
画像を加熱しつつ押圧することにより用紙Pに定着する
ようになっている。
【0050】更に、前記定着ユニット75よりも用紙P
の搬送方向下流側には、用紙搬送用の一対の搬送ローラ
78と、排紙トレイ90とが設けられており、定着ユニ
ット75から排出される用紙Pをコピー装置外部へ案内
して載置させるようになっている。
【0051】次に、以上のように構成されたレーザコピ
ー装置1の動作について、図1乃至図8を用いて説明す
る。始めに、原稿6を原稿台3に載置し、押さえ蓋4を
閉じ、レーザコピー装置1の上面に備えられた図示しな
い操作パネル上で、コピースタートキーを押下する。こ
れにより、原稿サイズ検知動作が開始され、図2に示す
下方側の原稿サイズセンサ7から順次発光を行い、反射
光が受光された時点で原稿サイズを決定する。この原稿
サイズの決定は、図7に示すタイミング制御回路82に
よって行われ、タイミング制御回路82はこの原稿サイ
ズの決定後に主走査方向及び副走査方向の走査幅を選択
する。夫々の原稿サイズに応じた走査幅は、予め図示し
ないメモリに記憶されており、タイミング制御回路82
は当該メモリから原稿サイズに対応する走査幅を読み出
して読み取り用半導体レーザ42の照射時間と、潜像形
成ユニット20の移動距離の制御を行う。
【0052】具体的には、図3に示すように、BDセン
サ52からの出力があった時点から、所定時間経過後に
駆動回路81を介して読み取り用半導体レーザ42から
読み取り用の光束を照射させ、上述のように選択した走
査幅データに対応する時間だけ前記読み取り用半導体レ
ーザ42をさせる。本実施形態では、図2に示すように
原稿を載置しているため、レーザの発光開始タイミング
は原稿サイズによっては変わらない。そこで、原稿サイ
ズに応じて照射時間を変えることにより、原稿サイズに
応じた幅の主走査方向の走査を行う。
【0053】このように制御されて照射される読み取り
用の光束は、コリメートレンズ43を通り略平行光とな
り、絞り44によって所望の大きさの光束となり、ダイ
クロイックミラー45に入射する。その後、読み取り用
光束は、ポリゴンミラー37で反射偏向されダイクロイ
ックミラー46に入射し、ダイクロイックミラー46に
て反射されて原稿6に向かって照射される。
【0054】そして、ポリゴンミラー37が回転するの
に伴って光束は原稿6を一次元的に走査するが、照射時
間は上述のように原稿サイズに応じて設定されているの
で、原稿サイズに応じた主走査方向幅のみの走査が行わ
れ、当該主走査方向幅を超える領域には読み取り用光束
の照射は行われない。
【0055】また、以上のような主走査方向の走査を行
いながら、潜像形成ユニット20も図7に示すタイミン
グ制御回路82に制御されて駆動回路84を介して副走
査方向(図1に示す矢印方向)に所定のタイミングで移
動するようになっている。そして、この副走査方向への
移動幅も、タイミング制御回路82において原稿サイズ
に応じて選択されるので、読み取り用光束は原稿6が載
置された領域のみにおいて原稿6をラスタ走査して二次
元的に照射する。
【0056】以上のように、読み取り光束は、主走査方
向においても、副走査方向においてはも、原稿6が載置
された領域のみに照射され、それ以外には照射されない
ため、押さえ蓋4を閉じない場合、あるいは本の厚さ等
により押さえ蓋4を閉じられない場合でも、ユーザーの
目に前記光束が入射することを確実に防止することがで
きる。
【0057】一方、原稿6に照射された光束は、原稿6
により散乱反射され、光検出用レンズ38で光検出器3
9に集光されている。ここで、原稿6に形成されている
画像がインクや染料で書かれている場合、人間の目には
黒色として認識されるものの、赤外光を照射したときに
は、画像の部分も反射されて白色として検出されること
があるる。つまり、原稿6は、可視光により読み取られ
ることが望ましく、従って、読み取り用光源である半導
体レーザ42の波長は400nm〜700nmであるこ
とが要求される。一方、記録用光源である半導体レーザ
33は可視光である必要はなく、一般的な感光体ドラム
21の分光感度とコストの点を鑑みて近赤外光である7
80nmの波長を用いるのが良い。
【0058】図6は、走査方向と平行な方向に配設され
た光検出用レンズ38及び光検出器39の位置関係を示
す平面図である。夫々3個の光検出用レンズ38と光検
出器39とが、原稿6の画像読み取り幅を等分割するよ
う配置されている。また、原稿6と光検出器39とは、
光検出用レンズ38に対して互いに光学的に共役な関係
にある。そして、光検出器39の大きさに応じて光検出
用レンズ38の結像倍率が決められており、例えばA4
サイズの原稿の短手方向幅(210mm)を走査して、
原稿6からの反射光束を3個の光検出器39で検出する
場合、1個の光検出器39が検出する幅は70mmとな
るので、1個の光検出器39の幅を5mmとすれば、結
像倍率は1/14であれば良い。このように配置された
各光検出器39の信号は加算されており、原稿6の画像
に応じて反射する光量が変化した光束を検出すること
で、時系列信号として原稿6の二次元画像を読み取るこ
とができる。
【0059】本実施形態においては、このように読み取
った画像に応じた画像信号を、記録用半導体レーザ33
の変調信号として用いるため、図7に示すように、光検
出器39からの出力信号を、直接変調回路80に入力さ
せている。
【0060】読み取り用半導体レーザ42は駆動回路8
1によりCW点灯されているが、1走査毎に走査する画
像領域を整合して読み取るためには、読み取り開始位置
を揃える必要がある。記録用半導体レーザ33を駆動し
て感光体ドラム20を走査する際にも、全く同様に記録
開始位置を揃えるための制御が必要である。通常、これ
らの制御を行うためには、BDセンサ52を用いてタイ
ミング制御している。つまり、読み取り動作及び記録動
作のタイミング制御は、BDセンサ52から得られた信
号を光源制御手段としてのタイミング制御回路82に入
力して、駆動回路81と変調回路80の信号発生タイミ
ングを揃えることで実現できる。
【0061】具体的には、図4に示すように、ポリゴン
ミラー37の回転に従って、偏向走査される光束の内、
一点鎖線で示した画像領域以前の二点鎖線で示した光束
をBDミラー51で反射させてBDセンサ52に入射さ
せてBD信号を得ることで、1走査毎の画像開始位置を
検出するものである。
【0062】以上のようにして変調回路80より変調さ
れた信号に応じて半導体レーザ33より指向性を持って
放射された光束は、コリメートレンズ34を通り略平行
光となる。絞り35により所望の大きさに絞られた光束
は、ダイクロイックミラー45を透過した後、一方向の
み収束効果を持つ円筒レンズ36を通過して偏向器であ
るポリゴンミラー37に線像となって入射する。更に光
束は、ポリゴンミラー37によって集光レンズ40に向
けて反射偏向され、ダイクロイックミラー46を透過し
た後、反射ミラー47によって図1及び図5における下
方に反射されて感光体ドラム21の表面を照射する。そ
して、照射された光束は、中心を軸として回転する感光
体ドラム21を露光する。
【0063】図8は、読み取り用半導体レーザ42と記
録用半導体レーザ33との動作タイミングを示したタイ
ミングチャートである。記録用半導体レーザ33は、B
Dセンサ52に光束が入射するのに先だって時刻Tp
おいて点灯される。その際、読み取り用半導体レーザ4
2は、タイミングの精度を高めるために消灯されてい
る。ポリゴンミラー37の回転に伴って、記録用半導体
レーザ33による光束がBDセンサ52に入射してBD
信号が検出されると、1走査の基準時刻T0 が設定され
て一旦記録用半導体レーザ33は消灯されるが、消灯
後、一定時間経過した時刻Trsにおいて読み取り用半導
体レーザ42が点灯され、同様に一定時間経過した時刻
s で記録用半導体レーザ33が光検出器39にて検出
された画像信号に応じて変調駆動される。ここで、時刻
rsとTs との関係は、光検出器39で得られた読み取
り信号を変調回路90に入力して記録用半導体レーザ3
3を変調するまでのディレイを含めた時間である。その
後画像領域(例えばA4短手方向幅である210mm)
の走査に応じた時刻Tre及びTe において、読み取り用
半導体レーザ42は消灯される。そして、走査の度にこ
の動作が繰り返されるのである。
【0064】以上のようにレーザスキャナユニット24
による原稿サイズに応じた主走査方向への原稿の読み取
りと感光体ドラム21の露光を行いつつ、原稿サイズに
応じた潜像形成ユニット20の副走査方向への移動を行
うことにより、副走査方向の原稿の読み取りが行われ、
またこの潜像形成ユニット20の副走査方向への移動に
伴って感光体ドラム21が時計方向に回転することによ
り、副走査方向への露光が行れる。
【0065】前記感光体ドラム21の露光は、上述のよ
うな記録用の光束の照射により行われるが、この照射に
先立って、所定のタイミングにおいて除電ランプ22に
より感光体ドラム21上の残留電荷が一掃された後、感
光体ドラム21の表面は、正帯電用の帯電器23によ
り、所定の電位に均一に帯電される。この状態で、上述
のように照射される記録用光束が感光体ドラム21上に
照射され、読み取り画像に応じた静電潜像が感光体ドラ
ム21上に形成される。
【0066】そして、潜像形成ユニット20が図1に二
点鎖線で示す位置まで移動して副走査方向についての画
像の読み取りと、それに対応する露光が完了すると、潜
像形成ユニット20は図1に実線で示すホームポジショ
ンに移動し、ここにおいて、現像部60による現像が行
われる。
【0067】トナーボックス61内のトナーの大部分の
粒子は、現像ローラ62との摺擦により、また層厚規制
ブレート(図示せず)の現像ローラ62への押圧摩擦に
より、プラス極性に帯電され、このプラス極性に帯電し
たトナーが、現像ローラ62及び感光体ドラム21によ
り擦られて帯電されると共に、レーザ光により感光体ド
ラム21上に現像ローラ62と所定の電位差を有するよ
うに形成された静電潜像に付着して、現像が行われる。
【0068】そして、レジストローラ14により、この
ような現像工程とタイミングを合わせて用紙Pが給紙さ
れ、トナーで現像された画像は、給紙された用紙P上に
転写帯電器71により転写され、分離帯電器72により
感光体ドラム21から分離された後、定着ユニット75
で定着処理されて排紙トレイ90に排出される。
【0069】以上のように、本実施形態のレーザコピー
装置によれば、押さえ蓋4が閉じられていない場合で
も、原稿サイズに応じて原稿の載置領域のみに読み取り
用のレーザを照射するため、当該レーザビームがユーザ
ーの目に入射する危険性を防ぐことができる。
【0070】また、厚手の本等の場合のように押さえ蓋
4を閉じることができない場合でも、同様にレーザの照
射領域を原稿の載置領域のみに限るので、安全性を確保
すると共に、使い勝手の良いレーザコピー装置を提供す
ることができる。
【0071】また、読み取った画像は容易にデジタル処
理が可能なため、例えば図7に示すメモリ83に読み取
った画像情報を記憶させることにより、スーパーインポ
ーズ等の処理を施すことができる。
【0072】なお、記録用光束と読み取り用光束とを分
離するためのダイクロイックミラー46は、図9に示す
ような分光反射特性を示す。図9は横軸が波長で縦軸が
反射率を示している。読み取り用半導体レーザが放射す
る光束の波長をλ1、記録用半導体レーザ39が放射す
る光束の波長をλ1よりも長いλ2とすると、ダイクロ
イックミラー49は反射率が波長λ1に対してはR1で
あり、波長λ2に対しては、R1よりも小さいR2であ
る。ダイクロイックミラーの波長分離特性を表す指標と
して消光比を用いると、この場合R1/R2が消光比と
なる。例えば画像の記録と画像の読み取りを同時に実施
する場合、ダイクロイックミラー49で光路を分離する
効率が低いと、読み取り用光束が迷光となって感光体ド
ラム21にバイアス光として作用し、印字画像に地汚れ
として悪影響を及ぼしたり、原稿6に記録用の半導体レ
ーザ39を変調する信号に応じた光束が照射されて、光
検出器39にノイズとして入射し、読み取った画像デー
タにノイズが混入するといった悪影響を及ぼす。
【0073】そこで、例えば、画像の読み取り用に原稿
6を照射する光量を1mWととし、記録用に感光体ドラ
ム21に照射する光量を100μWとすると、記録時の
光量がON・OFFするときの比率である変調度は10
0倍程度を必要とするため、感光体ドラム21にバイア
スとして許容される光量は1μWであり、ダイクロイッ
クミラー49の消光比は少なくとも1/1000が望ま
しい。
【0074】また、合成手段としてのダイクロイックミ
ラー45は、光源からの効率を定めるものであり、前記
分離手段としてのダイクロイックミラー46程の消光比
は必要ではない。もちろん、効率を高くするための消光
比の等しい同一部品を流用することも考えられるが、コ
ストの点から言えば、ダイクロイックミラー45では、
ダイクロイックミラー面として誘電体多層膜を使用する
よりは金属単層膜であるハーフミラー面とした方が有利
である。
【0075】また、ダイクロイックミラー45,46
に、同一のダイクロイックミラーを流用すれば、当然ダ
イクロイックミラー45で反射される波長はダイクロイ
ックミラー46でも反射されることになるため、記録と
読み取りとの光路の合成及び分離のために、半導体レー
ザ33,42及び原稿台3と感光体ドラム21の配置を
決定する際には、画像の読み取りに使用する光束をダイ
クロイックミラー45で反射させるように設定した場合
は、ダイクロイックミラー46でもその読み取りに使用
する光束を反射させるように設定するものである。
【0076】また、読み取り用半導体レーザは1走査毎
に画像領域のみ点灯するように制御され、読み取り用半
導体レーザから射出された光束が、BDセンサ52に入
射しないようになっている。従って、光路分離にダイク
ロイックミラー46を用いることでBD信号の精度が保
つことができる場合は、常に点灯しても構わない。ま
た、信号処理時間がかかる等の原因により、原稿6より
読み取った画像を同一の走査内で感光体ドラム21に記
録することが困難な場合、1ライン分の読み取り信号に
相当する画像データを一旦ラインメモリに蓄積して次の
走査で記録用半導体レーザ39に変調信号として出力す
ることも考えられる。
【0077】更に、原稿1ページ分の画素データをフレ
ームメモリに蓄積することで処理時間に余裕ができるの
で、次の原稿6の画像を読み取る時には、フレームメモ
リに蓄積されている画像データに基づく記録動作を同時
に行うことができ、多量の原稿を複写する際にも時間が
2倍かかることはなく、略リアルタイムの複写を実現で
きる。
【0078】また、上述した実施の形態にて記載の通
り、原稿6は可視光にて読み取られることが望ましいた
め、読み取り用半導体レーザの波長は400nm〜70
0nmであることが条件となるが、読み取りに用いる波
長を含んだ色で書かれた原稿6は原理的に読み取り不能
となるため、出来るだけ短い波長の光で読み取ることが
望ましい。しかし、現状では、600nm以下で発振す
る半導体レーザは実用的ではない。そのため、例えば半
導体レーザやYAG等の固体レーザ光源にSHG等の非
線形光学素子を用いて波長を短くすることにより、現実
的な短波長のレーザを実現することができる。
【0079】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。なお、第1の実施形態との
共通箇所には同一符号を付して説明を省略する。
【0080】本実施形態では、選択された給紙カセット
に応じて読み取り用光束の照射領域を設定するものであ
る。給紙カセットの選択は、ユーザーが操作部において
用紙選択ボタンを押すことにより行われる。この選択ボ
タンは、図1に示す給紙カセットのうち、上段あるいは
中段もしくは下段の給紙カセットを選択するものであ
り、夫々の給紙カセットに収容されている用紙のサイズ
は、前記実施形態で説明した給紙カセット判別手段によ
り判別される。そして、図7に示すタイミング制御回路
82により、給紙カセット判別手段の出力に基づいて、
前記選択された給紙カセットに収容された用紙サイズを
読み取り、当該用紙サイズに基づいて読み取り光束の照
射領域を設定する。
【0081】このように、本実施形態によれば、用紙サ
イズに応じて前記照射領域を設定するので、原稿の載置
状態により原稿サイズが誤検知された場合でも、読み取
り用光束がユーザーの目に入射することを確実に防止す
ることができる。
【0082】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態を図10及び図11に基づいて説明する。な
お、第1の実施形態との共通箇所には同一符号を付して
説明を省略する。
【0083】本実施形態は、自由サイズの原稿に対応し
て照射領域を設定するものである。本実施形態において
は、図11に示すように、押さえ蓋4の原稿押さえ面に
は、副走査方向に沿って帯状のEL板等の発光素子8が
設けられており、潜像形成ユニット20側の所定位置に
は図示しない受光素子が設けられている。
【0084】このような構成において、原稿6が原稿台
3上に載置されて押さえ蓋4が閉じられ、スタートキー
が押下されると、第1の実施形態と同様に原稿サイズセ
ンサ7により原稿の主走査方向幅が検知される。次に、
潜像形成ユニット20は画像の読み取りを開始する前
に、副走査方向に移動し、この時、前記押さえ蓋4に設
けられた発光素子8が発光する。原稿6が存在する領域
においては、原稿6により発光素子8からの光は遮られ
るため、前記受光素子において受光が行われない期間が
生ずる。従って、この期間を潜像形成ユニット20の移
動速度等から算出することにより、原稿の副走査方向幅
を検知することができる。
【0085】本実施形態では、図10に示すように、以
上の方法で原稿の幅と長さを検知し(ステップS1)、
検知した幅に合わせてレーザ発光時間を決定し(ステッ
プS2)、検知した長さに合わせて副走査方向の走査長
を決定する(ステップS3)。そして、第1の実施形態
と同様に読み取り動作を行う(ステップS4)。
【0086】以上のように本実施形態によれば、用紙の
サイズが自由サイズの場合でも、当該サイズに応じて読
み取り光束の照射領域が設定されるので、当該光束がユ
ーザーの目に入射することを確実に防止することができ
る。
【0087】なお、原稿の副走査方向幅を検知する方法
は、上述した方法に限られるものではなく、副走査方向
に原稿サイズセンサ7を配置する方法でも良い。なお、
前記実施形態においては、読み取り用の光源と記録用の
光源とを別々に備えた例について説明したが、本発明は
これに限られるものではなく、読み取り用の光源と記録
用の光源が同一のものであっても良い。
【0088】また、前記押さえ蓋4の開閉状態を検知す
る開閉スイッチ等の開閉状態検知手段を設け、当該開閉
スイッチにより押さえ蓋4が閉じられていると判断した
場合には、上述のような照射領域の制御を行わず、全領
域にわたって読み取り用光束を照射するようにしても良
い。これによれば、例えば押さえ蓋4を閉じた時に原稿
位置がずれたような場合でも、確実に原稿の全領域につ
いて画像の読み取りを行うことができ、かつ、押さえ蓋
4により読み取り用光束がユーザーの目に入射されるこ
とを防止することができる。
【0089】また、前記実施形態においては、モノクロ
画像の形成のみを説明したが、カラー画像形成の際にも
本発明は有効に機能する。この場合には、読み取り用の
半導体レーザとしてR,G,Bの三色のレーザを備え、
潜像形成ユニット20を3回〜4回往復移動させて原稿
の読み取りを行うようにすれば良い。そして、記録用の
レーザとして、単色のレーザを備え、シアン、マゼン
タ、イエロー、あるいはブラックのトナーを夫々備えた
現像ユニットを並列させ、カラー画像を形成させるよう
にすれば良い。なお、記録用のレーザとしてR,G,B
の三色のレーザを備えるようにしても良い。
【0090】また、本発明の走査光学装置は、コピー装
置に限らず、画像読み取り専用のスキャナ装置にも適用
可能である。また、本実施形態では、感光体としてOP
C感光体ドラムを用いた例について説明したが、本発明
はこれに限られるものではなく、例えばOPCベルト状
感光体、セレンベルト状感光体、あるいはポリエステル
フィルム状にアルミニウムを導電層として蒸着したよう
なシート状感光体等であってもよく、感光体と現像ロー
ラの相対的な移動方向は反対でも同一でもどちらでもよ
い。更にまた、前記実施形態では、レーザコピー装置に
ついて説明したが、プリンタあるいはファクシミリ機能
をも合わせ持つ複合的な装置においても本発明は有効に
機能する。
【0091】
【発明の効果】請求項1に記載の走査光学装置によれ
ば、原稿サイズ検知手段により検知した原稿サイズに相
当する領域のみに主走査方向及び副走査方向に対する読
み取り用光束の照射を行うようにしたので、原稿を押さ
える蓋部材を閉じていない状態でおいても、読み取り用
の光束が使用者の目に入射することを確実に防止するこ
とができ、安全な装置を提供することができる。
【0092】請求項2に記載の走査光学装置によれば、
原稿サイズ検知手段として、外部からの入力操作により
原稿サイズの指定が行われる入力手段を備えたので、正
確に当該照射領域を設定することができ、前記光束が使
用者の目に入射することを確実に防止することができ
る。
【0093】請求項3に記載の走査光学装置によれば、
開閉状態検知手段により蓋部材が閉状態にあると判断し
た場合には、原稿載置面全域にわたる前記照射を行うよ
うにしたので、蓋部材を閉じた際に原稿がずれたような
場合でも、確実に原稿の全領域についての読み取りを行
うことができる。一方、前記蓋部材により前記光束は遮
られるので、前記光束が使用者の目に入射することを防
止することができる。
【0094】請求項4に記載の複写装置によれば、原稿
サイズ検知手段により検知した原稿サイズに相当する領
域のみに主走査方向及び副走査方向に対する読み取り用
光束の照射を行うようにしたので、原稿を押さえる蓋部
材を閉じていない状態でおいても、読み取り用の光束が
使用者の目に入射するこを確実に防止することができ、
安全に複写動作を行うことができる。
【0095】請求項5に記載の複写装置によれば、選択
手段により選択された前記記録材収容手段に対応する記
録材のサイズに相当する領域のみに主走査方向及び副走
査方向に対する前記光束の照射を行うように前記光源及
び前記偏向器を制御するので、原稿サイズの検知に誤り
があった場合でも、前記光束の照射領域を適切に設定
し、前記光束が使用者の目に入射することを防止するこ
とができる。更に、正確に読み取った画像情報に基づい
て良好な複写動作を行うことができる。
【0096】請求項6に記載の複写装置によれば、原稿
サイズ検知手段として、外部からの入力操作により原稿
サイズの指定が行われる入力手段を備えたので、正確に
当該照射領域を設定することができ、前記光束が使用者
の目に入射することを確実に防止することができる。更
に、正確に読み取った画像情報に基づいて良好な複写動
作を行うことができる。
【0097】請求項7に記載の複写装置によれば、開閉
状態検知手段により蓋部材が閉状態にあると判断した場
合には、原稿載置面全域にわたる前記照射を行うように
したので、蓋部材を閉じた際に原稿がずれたような場合
でも、確実に原稿の全領域についての読み取りを行うこ
とができる。一方、前記蓋部材により前記光束は遮られ
るので、前記光束が使用者の目に入射することを防止す
ることができる。更に、正確に読み取った画像情報に基
づいて良好な複写動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における走査光学装置
を備えたレーザコピー装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施形態におけるレーザコピー
装置の原稿台における原稿載置位置及び原稿検知手段を
示す平面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるレーザコピー
装置の主走査方向の読み取りタイミングを示すタイミン
グチャートである。
【図4】本発明の第1の実施形態におけるレーザスキャ
ナユニットの概略構成を示す平面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるレーザスキャ
ナユニットの概略構成を示す側面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における原稿にて反射
される光束の検出の様子について表す構成図である。
【図7】本発明の第1の実施形態における走査光学装置
の読み取り動作と記録動作とを説明するためのブロック
図である。
【図8】本発明の第1の実施形態におけるレーザスキャ
ナユニットの読み取り動作と記録動作とを示すタイミン
グチャートである。
【図9】本発明の第1の実施形態におけるダイクロイッ
クミラーの分光反射特性を表す特性図である。
【図10】本発明の第2の実施形態における読み取り光
束の照射領域の決定処理を中心とした動作の流れを示す
フローチャートである。
【図11】本発明の第2の実施形態における原稿サイズ
検知手段の設けられた蓋部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…レーザコピー装置 3…原稿台 6…原稿 7…原稿サイズセンサ 8…発光素子 20…潜像形成ユニット 21…感光体ドラム 24…レーザスキャナユニット 33…記録用半導体レーザ 37…ポリゴンミラー 38…光検出用レンズ 39…光検出器 40…集光レンズ 42…読み取り用半導体レーザ 45,46…ダイクロイックミラー 82…タイミング制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿を載置する原稿台と、 所定の波長の光を照射する光源と、 該光源からの光束を偏向走査するための偏向器と、 該偏向器によって偏向走査された光束を集光させて前記
    原稿台に載置された前記原稿に入射させるための集光手
    段と、 前記原稿からの散乱光を受光して前記原稿上の画像情報
    を読み取るための受光手段と、 前記原稿台に載置される原稿のサイズを検知する原稿サ
    イズ検知手段と、 前記原稿からの散乱光を得るために、前記原稿サイズ検
    知手段により検知した原稿サイズに相当する領域のみに
    主走査方向及び副走査方向に対する前記光束の照射を行
    うように前記光源及び前記偏向器を制御する走査制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする走査光学装置。
  2. 【請求項2】 前記原稿サイズ検知手段として、外部か
    らの入力操作により原稿サイズの指定が行われる入力手
    段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の走査光学
    装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿台の原稿載置面を覆う開閉自在
    な蓋部材と、該蓋部材の開閉状態を検知する開閉状態検
    知手段とを更に備え、前記走査制御手段は、該開閉状態
    検知手段により前記蓋部材が閉状態にあると判断した場
    合には、原稿載置面全域にわたる前記照射を行うように
    設定されていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の走査光学装置。
  4. 【請求項4】 原稿を載置する原稿台と、 原稿画像に応じた潜像を形成するための感光体と、 所定の波長の光を照射する光源と、 該光源からの光束を偏向走査するための偏向器と、 該偏向器によって偏向走査された光束を集光させて前記
    原稿台に載置された前記原稿または前記感光体に入射さ
    せるための集光手段と、 前記原稿からの散乱光を受光して前記原稿上の画像情報
    を読み取るための受光手段と、 前記原稿台に載置される原稿のサイズを検知する原稿サ
    イズ検知手段と、 前記原稿からの散乱光を得るために、前記原稿サイズ検
    知手段により検知した原稿サイズに相当する領域のみに
    主走査方向及び副走査方向に対する前記光束の照射を行
    うように前記光源及び前記偏向器を制御する走査制御手
    段と、 前記受光手段からの画像情報に基づいて前記光源の照射
    を制御し、前記感光体の感光面を走査させる光源制御手
    段と、 前記感光面の走査により前記感光面に形成された潜像を
    可視像化する現像手段と、 可視像化された画像が転写される記録材を搬送する記録
    材搬送手段と、 を備えたことを特徴とする複写装置。
  5. 【請求項5】 複数の異なるサイズの記録材をそれぞれ
    収容する複数の記録材収容手段と、該複数の記録材収容
    手段のうちのいずれか一つを選択する選択手段とを更に
    備え、前記走査制御手段は、該選択手段からの出力を前
    記原稿サイズ検知手段の出力として取扱い、該選択手段
    により選択された前記記録材収容手段に対応する記録材
    のサイズに相当する領域のみに主走査方向及び副走査方
    向に対する前記光束の照射を行うように前記光源及び前
    記偏向器を制御することを特徴とする請求項4に記載の
    複写装置。
  6. 【請求項6】 前記原稿サイズ検知手段として、外部か
    らの入力操作により原稿サイズの指定が行われる入力手
    段を備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に
    記載の複写装置。
  7. 【請求項7】 前記原稿台の原稿載置面を覆う開閉自在
    な蓋部材と、該蓋部材の開閉状態を検知する開閉状態検
    知手段とを更に備え、前記走査制御手段は、該開閉状態
    検知手段により前記蓋部材が閉状態にあると判断した場
    合には、原稿載置面全域にわたる前記照射を行うように
    設定されていることを特徴とする請求項4乃至請求項6
    のいずれかに記載の複写装置。
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