JPH10150306A - スタブチューナ - Google Patents
スタブチューナInfo
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- JPH10150306A JPH10150306A JP8306214A JP30621496A JPH10150306A JP H10150306 A JPH10150306 A JP H10150306A JP 8306214 A JP8306214 A JP 8306214A JP 30621496 A JP30621496 A JP 30621496A JP H10150306 A JPH10150306 A JP H10150306A
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- reels
- winding mechanism
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 使用電力の周波数帯が低い場合であっても、
広い整合範囲を保ちつつ、可変長同軸管の全長を短くし
て全体の小型化、軽量化を図れるようにする。 【解決手段】 両端に高周波電源2及び負荷3に接続可
能な入力用端子4及び出力用端子5を有するスタブチュ
ーナ本体1の長手方向の複数箇所に一端が結合された複
数の可変長同軸管6内の先端短絡用電極7をそれぞれ、
正逆転駆動切替可能な一対の巻取りリール12A,12
Bと反転リール14及びこれら両リール間に亘って巻回
させた電気絶縁性紐状体15からなる巻取機構16を介
して摺動可能に構成している。
広い整合範囲を保ちつつ、可変長同軸管の全長を短くし
て全体の小型化、軽量化を図れるようにする。 【解決手段】 両端に高周波電源2及び負荷3に接続可
能な入力用端子4及び出力用端子5を有するスタブチュ
ーナ本体1の長手方向の複数箇所に一端が結合された複
数の可変長同軸管6内の先端短絡用電極7をそれぞれ、
正逆転駆動切替可能な一対の巻取りリール12A,12
Bと反転リール14及びこれら両リール間に亘って巻回
させた電気絶縁性紐状体15からなる巻取機構16を介
して摺動可能に構成している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高周波電力
を用いてプラズマを発生させてエッチングや薄膜形成、
表面処理などを行なう半導体製造装置あるいは高周波プ
ラズマを用いる各種分析機器等の負荷側のインピーダン
スと高周波電源側の特性インピーダンスとを整合(マッ
チング)させる場合に用いられるスタブチューナに関す
るものである。
を用いてプラズマを発生させてエッチングや薄膜形成、
表面処理などを行なう半導体製造装置あるいは高周波プ
ラズマを用いる各種分析機器等の負荷側のインピーダン
スと高周波電源側の特性インピーダンスとを整合(マッ
チング)させる場合に用いられるスタブチューナに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】この種のスタブチューナは、高周波電源
側の特性インピーダンスと負荷側のインピーダンスとを
整合させることにより、負荷側からの電力の反射をなく
して高周波電源からの入射電力を負荷側において最大限
に消費させるという機能を発揮するものであり、このよ
うな機能を発揮させるスタブチューナとして、従来で
は、図3に示すような構成のものが使用されている。
側の特性インピーダンスと負荷側のインピーダンスとを
整合させることにより、負荷側からの電力の反射をなく
して高周波電源からの入射電力を負荷側において最大限
に消費させるという機能を発揮するものであり、このよ
うな機能を発揮させるスタブチューナとして、従来で
は、図3に示すような構成のものが使用されている。
【0003】図3は3スタブチューナを例示しており、
同図において、20はスタブチューナ本体で、芯線部2
0aと外筒部20bとを有しているとともに、長手方向
の両端には高周波電源21及びプラズマ発生用容器等の
負荷22に接続可能な入力用端子23及び出力用端子2
4を有している。25は上記スタブチューナ本体20の
長手方向に等しい間隔(λ/4)を隔てた3箇所に一端
が結合され、かつ、該スタブチューナ20の長手方向に
対して垂直な方向、すなわち、電界の方向に摺動自在な
先端短絡用電極26を有する3本の可変長同軸管で、こ
れら可変長同軸管25も長さ可変の芯線部25aと外筒
部25bとを有しスタブを形成している。
同図において、20はスタブチューナ本体で、芯線部2
0aと外筒部20bとを有しているとともに、長手方向
の両端には高周波電源21及びプラズマ発生用容器等の
負荷22に接続可能な入力用端子23及び出力用端子2
4を有している。25は上記スタブチューナ本体20の
長手方向に等しい間隔(λ/4)を隔てた3箇所に一端
が結合され、かつ、該スタブチューナ20の長手方向に
対して垂直な方向、すなわち、電界の方向に摺動自在な
先端短絡用電極26を有する3本の可変長同軸管で、こ
れら可変長同軸管25も長さ可変の芯線部25aと外筒
部25bとを有しスタブを形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の従来のスタ
ブチューナにおいて、使用電力の周波数帯が高い場合は
可変長同軸管25の長さも短くて済むが、100MHz
〜500MHz程度の低い周波数帯で使用する場合は可
変長同軸管25が非常に長くなる。特に、整合範囲をス
ミスチャート全域に亘って広くとれるようにするために
は、使用電力周波数の波長をλとしたとき、各可変長同
軸管25の全長Lは最大で2分の1波長(λ/2)に相
当する長さに設定する必要があり、したがって、スタブ
チューナ全体が大型化し、かつ、重量化するという問題
があった。
ブチューナにおいて、使用電力の周波数帯が高い場合は
可変長同軸管25の長さも短くて済むが、100MHz
〜500MHz程度の低い周波数帯で使用する場合は可
変長同軸管25が非常に長くなる。特に、整合範囲をス
ミスチャート全域に亘って広くとれるようにするために
は、使用電力周波数の波長をλとしたとき、各可変長同
軸管25の全長Lは最大で2分の1波長(λ/2)に相
当する長さに設定する必要があり、したがって、スタブ
チューナ全体が大型化し、かつ、重量化するという問題
があった。
【0005】本発明は上記のような実情に鑑みてなされ
たもので、使用電力の周波数帯が低い場合であっても、
広い整合範囲を保ちつつ、可変長同軸管の全長を短くし
て全体の小型化、軽量化を図ることができるスタブチュ
ーナを提供することを目的としている。
たもので、使用電力の周波数帯が低い場合であっても、
広い整合範囲を保ちつつ、可変長同軸管の全長を短くし
て全体の小型化、軽量化を図ることができるスタブチュ
ーナを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係るスタブチューナは、両
端に高周波電源及び負荷に接続可能な入力用端子及び出
力用端子を有するスタブチューナ本体と、このスタブチ
ューナ本体の長手方向の複数箇所に一端が結合され、か
つ、該スタブチューナ本体の長手方向に対して垂直な方
向に摺動自在な先端短絡用電極を有する複数の可変長同
軸管とを備えてなるスタブチューナにおいて、上記複数
の可変長同軸管の先端短絡用電極をそれぞれ、各可変長
同軸管の管軸線方向の両端部に対向させて配置した正逆
転駆動切替可能な一対の巻取りリールと反転リール及び
これら両リール間に亘って巻回させた電気絶縁性紐状体
からなる巻取機構を介して上記垂直な方向に摺動させる
ように構成していることを特徴とするものである。
に、請求項1に記載の発明に係るスタブチューナは、両
端に高周波電源及び負荷に接続可能な入力用端子及び出
力用端子を有するスタブチューナ本体と、このスタブチ
ューナ本体の長手方向の複数箇所に一端が結合され、か
つ、該スタブチューナ本体の長手方向に対して垂直な方
向に摺動自在な先端短絡用電極を有する複数の可変長同
軸管とを備えてなるスタブチューナにおいて、上記複数
の可変長同軸管の先端短絡用電極をそれぞれ、各可変長
同軸管の管軸線方向の両端部に対向させて配置した正逆
転駆動切替可能な一対の巻取りリールと反転リール及び
これら両リール間に亘って巻回させた電気絶縁性紐状体
からなる巻取機構を介して上記垂直な方向に摺動させる
ように構成していることを特徴とするものである。
【0007】上記のような構成の請求項1に記載の発明
によれば、複数の可変長同軸管の先端短絡用電極のそれ
ぞれを巻取機構を介して管軸線方向に沿って正逆方向に
摺動させることにより、スタブチューナ本体の芯線部と
短絡用電極までの長さを使用電力周波数の波長λの4分
の1波長(λ/4)に相当する長さに設定したとして
も、変長同軸管の全長は4分の1波長(λ/4)として
入出力用端子にそれぞれ接続される高周波電源と負荷と
のインピーダンスを整合させることが可能となり、した
がって、可変長同軸管の長さは従来の略半分に止めて、
スタブチューナ全体の小型化、軽量化が図れる。
によれば、複数の可変長同軸管の先端短絡用電極のそれ
ぞれを巻取機構を介して管軸線方向に沿って正逆方向に
摺動させることにより、スタブチューナ本体の芯線部と
短絡用電極までの長さを使用電力周波数の波長λの4分
の1波長(λ/4)に相当する長さに設定したとして
も、変長同軸管の全長は4分の1波長(λ/4)として
入出力用端子にそれぞれ接続される高周波電源と負荷と
のインピーダンスを整合させることが可能となり、した
がって、可変長同軸管の長さは従来の略半分に止めて、
スタブチューナ全体の小型化、軽量化が図れる。
【0008】上記請求項1に記載の発明に係るスタブチ
ューナにおいて、請求項2に記載したように、上記巻取
機構による先端短絡用電極の現在摺動位置を検出表示す
る表示装置を備えた構成とする場合は、上記巻取機構の
作動及び停止をリモコンなどによる遠隔操作によって簡
便に行なえるものとしたときも、表示装置により先端短
絡用電極の現在摺動位置を遠隔位置で確認しつつ所定の
インピーダンス整合機能を容易正確に行なうことが可能
である。
ューナにおいて、請求項2に記載したように、上記巻取
機構による先端短絡用電極の現在摺動位置を検出表示す
る表示装置を備えた構成とする場合は、上記巻取機構の
作動及び停止をリモコンなどによる遠隔操作によって簡
便に行なえるものとしたときも、表示装置により先端短
絡用電極の現在摺動位置を遠隔位置で確認しつつ所定の
インピーダンス整合機能を容易正確に行なうことが可能
である。
【0009】また、上記請求項1または2に記載の発明
に係るスタブチューナにおいて、上記巻取機構における
電気絶縁性紐状体として、請求項3に記載したように、
高周波成分の吸収性が低く、かつ、無伸縮性のポリプロ
ピレン系またはポリエチレン系樹脂を主成分とする材料
から構成されたものを使用することによって、高周波成
分のロスを抑制できるととともに、紐状体の伸縮に伴っ
て整合機能が経時的に変動することがなく、長期間使用
によっても所定の整合機能を安定よく保つことができ
る。
に係るスタブチューナにおいて、上記巻取機構における
電気絶縁性紐状体として、請求項3に記載したように、
高周波成分の吸収性が低く、かつ、無伸縮性のポリプロ
ピレン系またはポリエチレン系樹脂を主成分とする材料
から構成されたものを使用することによって、高周波成
分のロスを抑制できるととともに、紐状体の伸縮に伴っ
て整合機能が経時的に変動することがなく、長期間使用
によっても所定の整合機能を安定よく保つことができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るスタブチュ
ーナの一例となる3スタブチューナの縦断側面図、図2
は一部切欠き底面図であり、同図において、1はスタブ
チューナ本体で、芯線部1aと外筒部1bとを有してい
るとともに、長手方向の両端には高周波電源2及びプラ
ズマ発生用容器等の負荷3に接続可能な入力用端子4及
び出力用端子5を有している。6は上記スタブチューナ
本体1の長手方向に等しい間隔を隔てた3箇所に一端が
結合され、かつ、該スタブチューナ1の長手方向に対し
て垂直な方向、すなわち、電界の方向に摺動自在なリン
グ状の先端短絡用電極7を有する3本の可変長同軸管
で、これら可変長同軸管6も芯線部6aと外筒部6bと
を有しスタブを形成しており、上記先端短絡用電極7の
摺動により芯線部6aと外筒部6bとを管軸線方向の任
意の位置で短絡する。
にもとづいて説明する。図1は本発明に係るスタブチュ
ーナの一例となる3スタブチューナの縦断側面図、図2
は一部切欠き底面図であり、同図において、1はスタブ
チューナ本体で、芯線部1aと外筒部1bとを有してい
るとともに、長手方向の両端には高周波電源2及びプラ
ズマ発生用容器等の負荷3に接続可能な入力用端子4及
び出力用端子5を有している。6は上記スタブチューナ
本体1の長手方向に等しい間隔を隔てた3箇所に一端が
結合され、かつ、該スタブチューナ1の長手方向に対し
て垂直な方向、すなわち、電界の方向に摺動自在なリン
グ状の先端短絡用電極7を有する3本の可変長同軸管
で、これら可変長同軸管6も芯線部6aと外筒部6bと
を有しスタブを形成しており、上記先端短絡用電極7の
摺動により芯線部6aと外筒部6bとを管軸線方向の任
意の位置で短絡する。
【0011】上記3本の可変長同軸管6の隣接間隔L1
及び管軸線方向の長さL2は、整合範囲がスミスチャー
ト全域に亘るようにするために、使用周波数の波長λの
4分の1波長(λ/4)に相当する長さに設定されてい
る。8は上記スタブチューナ本体1の出力用端子5側に
設けたバンドパスフィルタで、負荷3に入力される高周
波電力がバイアス用電源2Aに入るのを阻止する。
及び管軸線方向の長さL2は、整合範囲がスミスチャー
ト全域に亘るようにするために、使用周波数の波長λの
4分の1波長(λ/4)に相当する長さに設定されてい
る。8は上記スタブチューナ本体1の出力用端子5側に
設けたバンドパスフィルタで、負荷3に入力される高周
波電力がバイアス用電源2Aに入るのを阻止する。
【0012】9は上記各可変長同軸管6の一端が結合さ
れていない側の上記スタブチューナ本体1の周壁部に固
定設置されたケース体で、このケース体9内で上記各可
変長同軸管6の管軸線方向の一端部に対向する位置には
それぞれモータ10及びギア列11を介して正逆転駆動
切替え可能な一対の巻取りリール12A,12Bが軸支
されている。13は上記各可変長同軸管6の管軸線方向
の他端部に固定された支持部材で、これら支持部材13
の上記一対の巻取りリール12A,12Bに対向する位
置にはそれぞれプーリ状反転リール14が自由回転自在
に軸支されている。これら反転リール14と上記一対の
巻取りリール12A,12Bとの間に亘って電気絶縁性
紐状体15が巻回されているとともに、これら電気絶縁
性紐状体15の途中に上記先端短絡用電極7が固定され
ており、上記モータ10、ギア列11、巻取りリール1
2A,12B、反転リール14及び電気絶縁性紐状体1
5からなる巻取機構16を介して上記先端短絡用電極7
を各可変長同軸管6の管軸線方向に摺動させるように構
成している。
れていない側の上記スタブチューナ本体1の周壁部に固
定設置されたケース体で、このケース体9内で上記各可
変長同軸管6の管軸線方向の一端部に対向する位置には
それぞれモータ10及びギア列11を介して正逆転駆動
切替え可能な一対の巻取りリール12A,12Bが軸支
されている。13は上記各可変長同軸管6の管軸線方向
の他端部に固定された支持部材で、これら支持部材13
の上記一対の巻取りリール12A,12Bに対向する位
置にはそれぞれプーリ状反転リール14が自由回転自在
に軸支されている。これら反転リール14と上記一対の
巻取りリール12A,12Bとの間に亘って電気絶縁性
紐状体15が巻回されているとともに、これら電気絶縁
性紐状体15の途中に上記先端短絡用電極7が固定され
ており、上記モータ10、ギア列11、巻取りリール1
2A,12B、反転リール14及び電気絶縁性紐状体1
5からなる巻取機構16を介して上記先端短絡用電極7
を各可変長同軸管6の管軸線方向に摺動させるように構
成している。
【0013】17は上記巻取機構16による先端短絡用
電極7の現在摺動位置を検出するためのポテンショメー
タで、ギア18を介して上記一対の巻取りリール12
A,12Bに連動されているとともに、このポテンショ
メータ17により検出される先端短絡用電極7の現在摺
動位置を%表示する表示装置(図示省略)が設けられて
いる。なお、上記巻取機構16における電気絶縁性紐状
体15は、高周波成分の吸収性が低く、かつ、無伸縮性
のポリプロピレン系またはポリエチレン系樹脂を主成分
とする材料から構成されている。
電極7の現在摺動位置を検出するためのポテンショメー
タで、ギア18を介して上記一対の巻取りリール12
A,12Bに連動されているとともに、このポテンショ
メータ17により検出される先端短絡用電極7の現在摺
動位置を%表示する表示装置(図示省略)が設けられて
いる。なお、上記巻取機構16における電気絶縁性紐状
体15は、高周波成分の吸収性が低く、かつ、無伸縮性
のポリプロピレン系またはポリエチレン系樹脂を主成分
とする材料から構成されている。
【0014】上記のように構成された3スタブチューナ
においては、モータ10、一対の巻取りリール12A,
12B、反転リール14及び電気絶縁性紐状体15から
なる巻取機構16を介して上記先端短絡用電極7を各可
変長同軸管6の管軸線方向に沿って正逆方向に任意に摺
動させることにより、上記各可変長同軸管6の管軸方向
の全長L2が使用電力周波数の波長λの4分の1波長
(λ/4)に相当する長さに設定されているにもかかわ
らず、スタブチューナ本体1の入力用端子4に接続され
る高周波電源2の出力インピーダンスと出力用端子5に
接続される負荷3の広範囲で変化する負荷インピーダン
スとを整合させて、負荷3側からの高周波電力の反射を
なくして高周波電源2からの入射電力を負荷3側におい
て最大限に消費させることが可能であり、したがって、
各可変長同軸管6の全長L2を従来の略半分に止めて、
スタブチューナ全体の小型化、軽量化が図れる。
においては、モータ10、一対の巻取りリール12A,
12B、反転リール14及び電気絶縁性紐状体15から
なる巻取機構16を介して上記先端短絡用電極7を各可
変長同軸管6の管軸線方向に沿って正逆方向に任意に摺
動させることにより、上記各可変長同軸管6の管軸方向
の全長L2が使用電力周波数の波長λの4分の1波長
(λ/4)に相当する長さに設定されているにもかかわ
らず、スタブチューナ本体1の入力用端子4に接続され
る高周波電源2の出力インピーダンスと出力用端子5に
接続される負荷3の広範囲で変化する負荷インピーダン
スとを整合させて、負荷3側からの高周波電力の反射を
なくして高周波電源2からの入射電力を負荷3側におい
て最大限に消費させることが可能であり、したがって、
各可変長同軸管6の全長L2を従来の略半分に止めて、
スタブチューナ全体の小型化、軽量化が図れる。
【0015】また、上記巻取機構16におけるモータ1
0の作動及び停止をリモコンなどによる遠隔操作式にし
て所定の整合操作の全自動化、簡便化を図りやすいもの
であり、かつ、先端短絡用電極7の現在摺動位置をポテ
ンショメータ17で検出して表示装置により遠隔位置で
確認することができるので、所定のインピーダンス整合
機能を容易かつ正確に行なうことが可能である。
0の作動及び停止をリモコンなどによる遠隔操作式にし
て所定の整合操作の全自動化、簡便化を図りやすいもの
であり、かつ、先端短絡用電極7の現在摺動位置をポテ
ンショメータ17で検出して表示装置により遠隔位置で
確認することができるので、所定のインピーダンス整合
機能を容易かつ正確に行なうことが可能である。
【0016】なお、上記実施の形態では、3スタブチュ
ーナに適用したものについて説明したが、負荷3側のイ
ンピーダンス調整領域によっては2スタブチューナにも
適用することが可能で、この場合も上記と同様な効果を
奏する。
ーナに適用したものについて説明したが、負荷3側のイ
ンピーダンス調整領域によっては2スタブチューナにも
適用することが可能で、この場合も上記と同様な効果を
奏する。
【0017】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、複数の可変長同軸管の先端短絡用電極のそれぞ
れを巻取機構を介して管軸線方向に沿って正逆方向に摺
動させるように構成したので、可変長同軸管の長さを使
用電力周波数の波長λの4分の1波長(λ/4)に相当
する長さに設定しても、広範囲の負荷インピーダンスに
対して入出力用端子にそれぞれ接続される高周波電源と
負荷とのインピーダンスを整合させることができる。し
たがって、使用電力の周波数帯が低い場合であっても、
広い整合範囲を保ちつつ、可変長同軸管の全長を短くし
てスタブチューナ全体の著しい小型化、軽量化を図るこ
とができるという効果を奏する。
よれば、複数の可変長同軸管の先端短絡用電極のそれぞ
れを巻取機構を介して管軸線方向に沿って正逆方向に摺
動させるように構成したので、可変長同軸管の長さを使
用電力周波数の波長λの4分の1波長(λ/4)に相当
する長さに設定しても、広範囲の負荷インピーダンスに
対して入出力用端子にそれぞれ接続される高周波電源と
負荷とのインピーダンスを整合させることができる。し
たがって、使用電力の周波数帯が低い場合であっても、
広い整合範囲を保ちつつ、可変長同軸管の全長を短くし
てスタブチューナ全体の著しい小型化、軽量化を図るこ
とができるという効果を奏する。
【0018】特に、上記スタブチューナにおいて、請求
項2に記載したように、上記巻取機構による先端短絡用
電極の現在摺動位置を検出表示する表示装置を備えた構
成とする場合は、上記巻取機構の作動及び停止、つま
り、短絡用電極の摺動をリモコンなどによる遠隔操作に
よって全自動化、簡便化しやすい構成としながらも、表
示装置を介して先端短絡用電極の現在摺動位置を遠隔位
置で確認することが可能で、所定のインピーダンス整合
機能を容易かつ正確に行なうことができる。
項2に記載したように、上記巻取機構による先端短絡用
電極の現在摺動位置を検出表示する表示装置を備えた構
成とする場合は、上記巻取機構の作動及び停止、つま
り、短絡用電極の摺動をリモコンなどによる遠隔操作に
よって全自動化、簡便化しやすい構成としながらも、表
示装置を介して先端短絡用電極の現在摺動位置を遠隔位
置で確認することが可能で、所定のインピーダンス整合
機能を容易かつ正確に行なうことができる。
【0019】また、請求項3に記載の発明によれば、上
記1または2に記載の発明の効果に加えて、上記巻取機
構における電気絶縁性紐状体による高周波成分の吸収に
伴う高周波成分のロスを抑制できるととともに、紐状体
の伸縮に伴う整合機能の経時的な変動もなくして、長期
間使用によっても所定の整合機能を安定よく保つことが
できる。
記1または2に記載の発明の効果に加えて、上記巻取機
構における電気絶縁性紐状体による高周波成分の吸収に
伴う高周波成分のロスを抑制できるととともに、紐状体
の伸縮に伴う整合機能の経時的な変動もなくして、長期
間使用によっても所定の整合機能を安定よく保つことが
できる。
【図1】本発明に係るスタブチューナの一例となる3ス
タブチューナの縦断側面図である。
タブチューナの縦断側面図である。
【図2】図1の一部切欠き底面図である。
【図3】従来のスタブチューナの概略構成図である。
1 スタブチューナ本体 2 高周波電源 3 負荷 4 入力用端子 5 出力用端子 6 可変長同軸管 7 先端短絡用電極 12A,12B 巻取りリール 14 反転リール 15 電気絶縁性紐状体 16 巻取機構 17 ポテンショメータ
Claims (3)
- 【請求項1】 両端に高周波電源及び負荷に接続可能な
入力用端子及び出力用端子を有するスタブチューナ本体
と、 このスタブチューナ本体の長手方向の複数箇所に一端が
結合され、かつ、該スタブチューナ本体の長手方向に対
して垂直な方向に摺動自在な先端短絡用電極を有する複
数の可変長同軸管とを備えてなるスタブチューナにおい
て、 上記複数の可変長同軸管の先端短絡用電極をそれぞれ、
各可変長同軸管の管軸線方向の両端部に対向させて配置
した正逆転駆動切替可能な一対の巻取りリールと反転リ
ール及びこれら両リール間に亘って巻回させた電気絶縁
性紐状体からなる巻取機構を介して上記垂直な方向に摺
動させるように構成していることを特徴とするスタブチ
ューナ。 - 【請求項2】 上記巻取機構による短絡用電極の現在摺
動位置を検出表示する表示装置が備えられている請求項
1に記載のスタブチューナ。 - 【請求項3】 上記巻取機構における電気絶縁性紐状体
は、高周波成分の吸収性が低く、かつ、無伸縮性のポリ
プロピレン系またはポリエチレン系樹脂を主成分とする
材料から構成されている請求項1または2に記載のスタ
ブチューナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8306214A JPH10150306A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | スタブチューナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8306214A JPH10150306A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | スタブチューナ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10150306A true JPH10150306A (ja) | 1998-06-02 |
Family
ID=17954372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8306214A Pending JPH10150306A (ja) | 1996-11-18 | 1996-11-18 | スタブチューナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10150306A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008305736A (ja) * | 2007-06-11 | 2008-12-18 | Tokyo Electron Ltd | プラズマ処理装置、プラズマ処理装置の使用方法およびプラズマ処理装置のクリーニング方法 |
KR100883834B1 (ko) | 2002-05-21 | 2009-02-16 | 나가노 니혼 무센 가부시키가이샤 | 동축형 임피던스 정합기 |
WO2010110256A1 (ja) * | 2009-03-27 | 2010-09-30 | 東京エレクトロン株式会社 | チューナおよびマイクロ波プラズマ源 |
JP2012501559A (ja) * | 2008-04-04 | 2012-01-19 | ダブリン シティ ユニバーシティ | 電力分割器 |
-
1996
- 1996-11-18 JP JP8306214A patent/JPH10150306A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100883834B1 (ko) | 2002-05-21 | 2009-02-16 | 나가노 니혼 무센 가부시키가이샤 | 동축형 임피던스 정합기 |
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JP2012501559A (ja) * | 2008-04-04 | 2012-01-19 | ダブリン シティ ユニバーシティ | 電力分割器 |
WO2010110256A1 (ja) * | 2009-03-27 | 2010-09-30 | 東京エレクトロン株式会社 | チューナおよびマイクロ波プラズマ源 |
US8308898B2 (en) | 2009-03-27 | 2012-11-13 | Tokyo Electron Limited | Tuner and microwave plasma source |
JP5502070B2 (ja) * | 2009-03-27 | 2014-05-28 | 東京エレクトロン株式会社 | チューナおよびマイクロ波プラズマ源 |
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