JPH10149935A - 電源トランス - Google Patents

電源トランス

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JPH10149935A
JPH10149935A JP8304899A JP30489996A JPH10149935A JP H10149935 A JPH10149935 A JP H10149935A JP 8304899 A JP8304899 A JP 8304899A JP 30489996 A JP30489996 A JP 30489996A JP H10149935 A JPH10149935 A JP H10149935A
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JP
Japan
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winding
magnetic
core
width direction
magnetic field
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Pending
Application number
JP8304899A
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English (en)
Inventor
Kiyotaka Tsunoda
清隆 角田
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、銅損を低減でき、低損失の電源ト
ランスを提供することを目的とする。 【解決手段】 幅方向が大きく厚さ方向が小さい巻線窓
枠を構成するE形コア3及びI形コア4を接合した磁心
2と、この磁心2に巻回する幅方向が大きく厚さ方向が
小さい銅箔31を用いた1次巻線11、2次巻線12を
備えた電源トランスTにおいて、前記磁心2のうちの前
記I形コ4アを、前記巻線窓枠中に発生する磁場を小さ
くしかつ1次巻線11、2次巻線12を構成する銅箔3
1の幅方向に分布させる低透磁率の磁性材料により形成
したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばフライバッ
ク方式の電源回路に用いて好適な電源トランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、フライバック方式の電源回路に
使用するために薄形の電源トランスT1 を構成しようと
した場合、図11に示すように渦状パターン化した銅箔
31を巻線とし、磁心32に巻回して使用する場合があ
る。この場合、巻線窓枠の断面は図10に示すようにな
り、磁心32に対して前記銅箔31を用いた1次巻線4
1、2次巻線42が巻回配置された状態となる。
【0003】この電源トランスT1 を図8に示すような
フライバック方式のスイッチング電源回路で使用する場
合、磁気エネルギーの蓄積のため磁心32に対してエア
ギャップが一般に必要となる。尚、図8は、直流電源E
からの直流電圧をスイッチンク素子Sで断続させつつ1
次巻線41(8ターン)に供給し、2次巻線42(2タ
ーン)に交流電圧を誘起してこの交流電圧を整流ダイオ
ードD、平滑コンデンサCで整流、平滑して負荷抵抗R
に所定の直流電圧を供給するようにした回路である。
【0004】また、図9は図8に示すスイッチング電源
回路の1次電流i1 、2次電流i2及び後述するz方向
の磁場Hzpの波形図である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来のEE型
の磁心32を用いエアギャップgpを設けた電源トラン
スT1 の具体例について図4乃至図7をも参照して説明
する。
【0006】一般に高周波電流は、表皮効果により導体
表面からδ(周波数fの平方根の逆数に比例する)の深
さまでしか流れない。さらに、周辺に電流が流れている
場合には近接効果により導体中の電流の集中が起こる。
【0007】図5に示す従来例のように磁場がz方向と
なる場合、電磁力により電流i1 はx方向に片寄ること
になる(これを図5においてクロス斜線で示す)。
【0008】いま、図5において、巻線窓枠のx方向の
寸法をb、z方向の寸法をaとすると、z方向の磁場H
zpは、Hzp=(n1 ・i1 /a)で表される。ここで、
n1は1次巻線数 (8ターン)を表す。この場合、薄
形の電源トランスT1 においては、a<<bとなるた
め、前記磁場Hzpは巻線窓枠内で最大となる方向で発生
することになり電磁力も最大となる。
【0009】即ち、この電源トランスT1 の場合、1次
巻線41を構成する銅箔31の幅方向、厚み方向の寸法
をv、uとし、2次巻線42を構成する銅箔31の幅方
向、厚み方向の寸法をt、sとすると、銅箔31の幅方
向の寸法v、tは、厚み方向の寸法u、sよりも大きい
ため、銅箔31の幅方向に電流が片寄ることになる。こ
の結果、電流は1次巻線41中に一様に分布することが
できない。図4は、1次巻線41を構成する銅箔31に
おける電流のx方向への片寄りの状態(図4においてク
ロス斜線で示す)を示している。
【0010】また、図6、図7は、1次巻線41、2次
巻線42の導通時のx方向の磁界分布を示すものであ
る。
【0011】このように従来の電源トランスT1 の場
合、1次巻線41、2次巻線42中の抵抗が増大してし
まい銅損が増加することになる。
【0012】そこで本発明は、巻線窓枠の厚み方向の磁
場の発生を抑制し、幅方向に磁場を発生させるようにす
ることにより磁場の大きさを従来例よりも小さくし、ま
た、電流の片寄る方向を一般に幅方向より寸法が小さい
厚み方向とすることができ、銅損を低減でき、低損失の
電源トランスを提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
幅方向が大きく厚さ方向が小さい巻線窓枠を構成する磁
心と、この磁心に巻回する幅方向が大きく厚さ方向が小
さい1次巻線、2次巻線を備えた電源トランスにおい
て、前記磁心のうちの巻線窓枠の幅方向の一方の磁心部
分を、この巻線窓枠中に発生する磁場を小さくしかつ前
記幅方向に分布させる低透磁率の磁性材料により形成し
たことを特徴とするものである。
【0014】請求項2記載の発明は、幅方向が大きく厚
さ方向が小さい巻線窓枠を構成するE形コア及びI形コ
アを接合した磁心と、この磁心に巻回する幅方向が大き
く厚さ方向が小さい銅箔を用いた1次巻線、2次巻線を
備えた電源トランスにおいて、前記磁心のうちの前記I
形コアを、前記巻線窓枠中に発生する磁場を小さくしか
つ1次巻線、2次巻線を構成する銅箔の幅方向に分布さ
せる低透磁率の磁性材料により形成したことを特徴とす
るものである。
【0015】請求項1記載の発明によれば、幅方向が大
きく厚さ方向が小さい巻線窓枠を構成する磁心のうち
の、巻線窓枠の幅方向の一方の磁心部分を、この巻線窓
枠中に発生する磁場を小さくしかつ前記幅方向に分布さ
せる低透磁率の磁性材料により形成したものであるか
ら、前記幅方向の一方の磁心部分に磁気エネルギーが集
中して巻線窓枠の厚み方向の磁場の発生が抑制されると
ともに、幅方向に発生する磁場の大きさも小さく、電流
の片寄る方向が幅方向より寸法が小さい厚み方向となっ
て、この結果、1次巻線、2次巻線を流れる電流に対す
る抵抗の増大が防止され、銅損を低減できる。
【0016】請求項2記載の発明によれば、E形コア及
びI形コアを接合した磁心を用い、前記I形コアを、磁
気エネルギーの集中により前記巻線窓枠中に発生する磁
場を小さくしかつ1次巻線、2次巻線を構成する銅箔の
幅方向に分布させる低透磁率の磁性材料により形成した
ので、請求項1記載の発明の場合と同様、前記I形コア
を用いたことにより巻線窓枠の厚み方向の磁場の発生が
抑制されるとともに、発生する磁場の大きさも小さく、
前記銅箔を流れる電流の片寄る方向が幅方向より寸法が
小さい厚み方向となって、この結果、1次巻線、2次巻
線を流れる電流に対する抵抗の増大が防止され、銅損を
低減できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を詳
細に説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態の電源トラン
スTを示すものであり、この電源トランスTは、基本的
な構成は従来の電源トランスT1 と同様であるが、磁心
2としてエアギャップがないE形コア3、I形コア4を
用い、特に図1に斜線を付して表すI形コア4を、磁気
エネルギーを集中させる低い透磁率μI のコア材により
形成したことが特徴である。そして、E形コア3、I形
コア4で囲まれる領域内に1次巻線11、2次巻線12
を配置している。
【0019】前記電源トランスTの必要なインダクス値
に相当するコア全体の透磁率μを実現するためには、E
形コア3の透磁率μE (高)、I形コア4の透磁率μI
(低)、E形コア3の磁路長LE 、I形コア4の磁路長
LI とするとき、下記数1、数2となる透磁率μI を有
するコア材料を用いてI形コア4を形成すればよい。
【0020】
【数1】
【0021】
【数2】
【0022】このようにして形成したE形コア3、I形
コア4を用い、従来例と同様な配置で1次巻線11、2
次巻線12を巻回して電源トランスTを構成することに
より、低い透磁率μのI形コア4に磁気エネルギーが集
中して図1に示すx方向に磁場Hx が分布するとともに
z方向の磁場Hz が抑制されるとともに、x方向の磁場
Hxp(最大値)は、従来例と同様、巻線窓枠のx方向の
寸法をb、z方向の寸法をaとすると、Hxp=(n1 ・
i1 /b)となり、従来例のz方向の磁場Hzp (最大値)=(n1 ・i1 /a)に比べ、小さくなる。
【0023】図2の上段は2次巻線12の導通時のx方
向の磁場Hxpの分布を、図2の下段は1次巻線11の導
通時のx方向の磁場Hxpの分布を各々示すものである。
【0024】また、図3は、1次巻線11を構成する銅
箔31における電流のx方向の分布状態(図3において
斜線で示す)を示すものであり、この場合にも電流の片
寄りが生じるが、上述したようにx方向の磁場Hxpが小
さく、かつ、電流の片寄りはx方向の磁場Hxpに対応し
て銅箔31における幅方向より寸法が小さい厚み方向と
なるため、近接効果、表皮効果による電流の集中は最小
限に抑制され、銅損を最小限とすることができる。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、巻線窓枠
の厚み方向の磁場の発生が抑制されるとともに、発生す
る磁場の大きさも小さく、電流の片寄る方向が幅方向よ
り寸法が小さい厚み方向となって、1次巻線、2次巻線
を流れる電流に対する抵抗の増大が防止され、銅損を低
減できる電源トランスを提供できる。
【0026】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明の場合と同様、低透磁率の前記I形コアを用い
たことにより、巻線窓枠の厚み方向の磁場の発生が抑制
されるとともに、幅方向に発生する磁場の大きさも小さ
く、前記銅箔を流れる電流の片寄る方向が幅方向より寸
法が小さい厚み方向となって、この結果、1次巻線、2
次巻線を流れる電流に対する抵抗の増大が防止され、銅
損を低減できる電源トランスを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である電源トランスの巻線
窓枠を示す概略図である。
【図2】本実施の形態の電源トランスのx方向の磁場の
分布を示す説明図である。
【図3】本実施の形態の電源トランスの1次巻線を構成
する銅箔における電流の分布状態を示す説明図である。
【図4】従来の電源トランスの1次巻線を構成する銅箔
における電流の分布状態を示す説明図である。
【図5】従来の電源トランスの巻線窓枠を示す概略図で
ある。
【図6】従来の電源トランスの1次巻線導通時の磁場の
分布を示す図である。
【図7】従来の電源トランスの2次巻線導通時の磁場の
分布を示す図である。
【図8】フライバック方式の電源回路を示す回路図であ
る。
【図9】図8に示す電源回路の電流及び磁場の波形を示
す図である。
【図10】従来の電源トランスの巻線窓枠を示す断面図
である。
【図11】従来の銅箔を巻線として使用した電源トラン
スの平面図である。
【符号の説明】
T 電源トランス 2 磁心 3 E形コア 4 I形コア 11 1次巻線 12 2次巻線 31 銅箔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向が大きく厚さ方向が小さい巻線窓
    枠を構成する磁心と、この磁心に巻回する幅方向が大き
    く厚さ方向が小さい1次巻線、2次巻線を備えた電源ト
    ランスにおいて、 前記磁心のうちの巻線窓枠の幅方向の一方の磁心部分
    を、この巻線窓枠中に発生する磁場を小さくしかつ前記
    幅方向に分布させる低透磁率の磁性材料により形成した
    ことを特徴とする電源トランス。
  2. 【請求項2】 幅方向が大きく厚さ方向が小さい巻線窓
    枠を構成するE形コア及びI形コアを接合した磁心と、
    この磁心に巻回する幅方向が大きく厚さ方向が小さい銅
    箔を用いた1次巻線、2次巻線を備えた電源トランスに
    おいて、 前記磁心のうちの前記I形コアを、前記巻線窓枠中に発
    生する磁場を小さくしかつ1次巻線、2次巻線を構成す
    る銅箔の幅方向に分布させる低透磁率の磁性材料により
    形成したことを特徴とする電源トランス。
JP8304899A 1996-11-15 1996-11-15 電源トランス Pending JPH10149935A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002025677A3 (en) * 2000-09-20 2002-09-06 Ascom Energy Systems Ag Berne Planar inductive element

Cited By (2)

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