JP2000306745A - 電源トランス - Google Patents

電源トランス

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JP2000306745A
JP2000306745A JP11111537A JP11153799A JP2000306745A JP 2000306745 A JP2000306745 A JP 2000306745A JP 11111537 A JP11111537 A JP 11111537A JP 11153799 A JP11153799 A JP 11153799A JP 2000306745 A JP2000306745 A JP 2000306745A
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JP
Japan
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power transformer
coil
primary
current
iron core
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Pending
Application number
JP11111537A
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English (en)
Inventor
Masakuni Kurose
正訓 黒瀬
Shoji Otsuki
章次 大槻
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Tamura Corp
Original Assignee
Tamura Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンデンサ入力型の整流回路の場合はチョー
ク入力型の整流回路とは異なって、コンデンサ充電電流
はピーク電流値の高い高調波成分の多い電流となり、電
源トランスの1次側である電源電圧波形を歪ませるとい
う課題があった。 【解決手段】 電源トランス10の1次コイル1−2次
コイル2間でEI鉄心3の側脚に対向する位置に1枚ま
たは複数枚の装着した磁性体A4により、磁性体A4と
EI鉄心3の中央脚との間、および磁性体A4とEI鉄
心3の側脚との間に、磁路を形成する。これらの磁路に
よる漏洩磁束により、電源トランス10の1次コイル1
と2次コイル2に直列にリアクトルを付加したことと同
じ機能をもたせる。これらの仮想的なリアクトルを有す
る電源トランス10を使用することにより、コンデンサ
入力型でもチョーク入力型の整流回路と同等の働きをさ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンデンサ入力型
の整流回路の電源として使用される電源トランスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、E型鉄心及びI型鉄心からなるE
I型鉄心の中央脚に1次コイル及び2次コイルが巻装さ
れた電源トランスが多く用いられている。
【0003】図6は従来例における電源回路の回路図で
あり、図7は従来例における電源トランスの1次側の電
圧電流波形図である。図において、Eは交流電源、Tは
電源トランス、Dは整流器、Cはコンデンサ、RLは負
荷、V1a' は1次側交流電圧、I1a' は1次側交流電
流、I2a' は2次側交流電流である。整流器Dの入力端
子は電源トランスTの2次側に接続されて入力電流の全
波整流を行う。出力端子には負荷RLと出力電圧を平滑
するためのコンデンサCが接続されている。負荷RLに
負荷電流が流れるときは、整流器Dを介してコンデンサ
Cが充電され、この高いピーク電流値を持つコンデンサ
Cの充電電流と同一の2次側交流電流I2a' が電源トラ
ンスTの2次側に流れ、さらに相互誘導により2次側交
流電流I2a' と相似形の1次側交流電流I1a' が流れ
る。
【0004】これらの電源トランスTの1次側と2次側
は電磁的結合が良い(=結合係数が大きい)ため、整流
器Dを介してコンデンサCに充電する充電電流を抑制す
るインピーダンス(インダクタンスを含む)が小さい。
従って、電源トランスTの1次側に流れる1次側交流電
流I1a' は充電電流に対応したピーク値が高い電流であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示されているよ
うに、従来の電源トランスがコンデンサ入力型の整流回
路の電源として使用された場合は、電源トランスTの1
次側に流れる1次側交流電流I1a' はピーク値が高く、
高調波成分の多い電流となる。これは、電源系統の力率
を悪くし、電源電圧波形を歪ませる等の課題があった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、コンデンサ入力型の整流回路の電源として使
用された場合でも、1次側交流電流のピーク値を抑制
し、高調波成分を少なくする電源トランスを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】電源トランス10の1次
コイル1−2次コイル2間でEI鉄心3の側脚と対向す
る位置に装着した磁性体により、磁性体とEI鉄心3の
中央脚との間、および磁性体とEI鉄心3の側脚との間
に、磁路を形成する。これらの磁路による漏洩磁束は電
源トランス10の1次コイル1と2次コイル2との電磁
的結合を悪く(=結合係数が小さい)し、電源トランス
10の1次コイル1と2次コイル2に直列リアクタンス
を付加したことと同じ機能をもたせることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】上記課題を解決するために本発明
の電源トランスは、EI鉄心3の中央脚の内側に1次コ
イル1を外側に2次コイル2又はその逆を同心配置した
電源トランスにおいて、1次コイル1−2次コイル2間
でEI鉄心3の側脚に対向する位置にコイルの巻幅とほ
ぼ等しい幅の磁性体を1枚又は複数枚を装着したことに
特徴を有している。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の1実施例における電源トランス
の斜視図であり、図2は本発明の1実施例における電源
トランスの断面図と2次ボビン,磁性体の斜視図であ
る。図において、10は電源トランス、1は1次コイ
ル、2は2次コイル、3はEI鉄心、4は磁性体A、6
は2次ボビンである。磁性体A4は、コイル幅とほぼ等
しい長方形の方向性ケイ素鋼板、無方向性ケイ素鋼板等
である。この磁性体A4をEI鉄心3の中央脚の内側に
配置された1次コイル1と外側に配置された2次コイル
2との間でEI鉄心3の側脚に対向する位置に少なくと
も1枚以上装着する。2次ボビン6はEI鉄心3と電源
トランス10の巻線との間に位置している。
【0010】電源トランス10のEI鉄心3の中央脚の
内側に配置された1次コイル1と外側に配置された2次
コイル2との間でEI鉄心3の側脚に対向する位置に装
着された磁性体A4は、EI鉄心3の中央脚とEI鉄心
3の側脚との間に各々磁路を形成する。
【0011】磁性体A4とEI鉄心3の中央脚とにより
形成した磁路が1次コイル1を貫通するために1次コイ
ル1に付与された仮想的なリアクトルとなり、磁性体A
4とEI鉄心3の側脚により形成した磁路が2次コイル
2を貫通するために2次コイル2に付与された仮想的な
リアクトルになる。また、この1次コイル1、2次コイ
ル2に付与される仮想的なリアクトルの大きさは、磁性
体A4の形状を変更することによって、大きく変化させ
ることが可能であ。
【0012】図3は本発明の他の実施例における電源ト
ランスの断面図と2次ボビン,磁性体の斜視図である。
図において、5は磁性体Bであり、コイル幅とほぼ等し
い断面コ字形の方向性ケイ素鋼板、無方向性ケイ素鋼板
等である。この磁性体B5を鉄心3の中央脚の内側に配
置された1次コイル1と外側に配置された2次コイル2
との間でEI鉄心3の側脚に対向する位置に少なくとも
1枚以上装着する。磁性体B5以外は図1,図2と同じ
であるので、説明は省略する。
【0013】図4は本発明の1実施例における電源回路
の等価回路図であり、図5は本発明の1実施例における
電源トランスの1次側の電圧電流波形図である。図にお
いて、Eは交流電源、Tは電源トランス、L1 は1次コ
イル1に付与された電源トランスTの1次側リアクト
ル、L2 は2次コイル2に付与された電源トランスTの
2次側リアクトル、Dは整流器、Cはコンデンサ、RL
は負荷、V1aは1次側交流電圧、I1aは1次側交流電
流、I2aは2次側交流電流である。
【0014】整流器Dの入力端子は電源トランスTの2
次側に接続されて入力電流の全波整流を行う。出力端子
には負荷RLと出力電圧を平滑するためのコンデンサC
が接続されている。負荷RLに負荷電流が流れるとき
は、整流器Dを介してコンデンサCが充電され、コンデ
ンサCの充電電流と同一の2次側電流が電源トランスT
の2次側に流れ、さらに相互誘導により2次側電流と相
似形の1次側電流が流れることになる。このときのコン
デンサCの充電電流は、リアクトルL1およびリアクト
ルL2によって、ピーク電流値が抑制され、従って、2
次側交流電流I2aも1次側交流電流I1aもピーク電流値
が抑制される。
【0015】このため、1次側交流電流I1aはピーク値
の低い高調波成分の少ない電流となる。図7と比較し
て、1次側交流電流I1aはピーク値の低い高調波成分の
少ない電流である。
【0016】従って、2次側にコンデンサ入力型の整流
回路を接続した場合、コンデンサCを充電する2次側交
流電流I2aのピーク値を抑制し、1次側交流電流I1aの
ピーク電流値を抑制することにより高調波成分の少ない
電流とし、電源電圧波形を歪ませたり、送電線の損失を
増大させることが低減できる。
【0017】
【発明の効果】上記説明したように、本発明の電源トラ
ンスは、EI鉄心3の中央脚の内側に1次コイル1を外
側に2次コイル2又はその逆を同心配置した電源トラン
スにおいて、1次コイル1−2次コイル2間でEI鉄心
3の側脚に対向する位置にコイルの巻幅とほぼ等しい幅
の磁性体を1枚又は複数枚を装着したことにより、電源
トランス10の1次コイル1と2次コイル2に直列にリ
アクトルを付加したことと等価となるので、出力側にコ
ンデンサ入力型の整流回路を接続した場合でも、コンデ
ンサの充電電流を抑制し、1次側および2次側を流れる
電流のピーク電流値を抑制して高調波成分の少ない電流
とすることができる。また、磁性体の形状を変更するこ
とによって、リアクトルの値を大きく変化させることが
可能であり、電源トランス10に接続される負荷RLの
変化に容易に対応させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例における電源トランスの斜視
図である。
【図2】(a)は本発明の1実施例における電源トラン
スの断面図、(b)は2次ボビンの斜視図、(c)は磁
性体の斜視図である。
【図3】(a)は本発明の他の実施例における電源トラ
ンスの断面図、(b)は2次ボビンの斜視図、(c)は
磁性体の斜視図である。
【図4】本発明の1実施例における電源回路の回路図で
ある。
【図5】本発明の1実施例における電源トランスの1次
側の電圧電流波形図である。
【図6】従来例における電源回路の回路図である。
【図7】従来例における電源トランスの1次側の電圧電
流波形図である。
【符号の説明】
10 電源トランス 1 1次コイル 2 2次コイル 3 EI鉄心 4 磁性体A 5 磁性体B 6 2次ボビン E 交流電源 T 電源トランス L1 リアクトル L2 リアクトル D 整流器 C コンデンサ RL 負荷 V1a 1次側交流電圧 I1a 1次側交流電流 I2a 2次側交流電流 V1a' 1次側交流電圧 I1a' 1次側交流電流 I2a' 2次側交流電流
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 31/00 R Fターム(参考) 5E044 DA01 5E058 BB09 BB19 5H006 AA02 CB01 CC01 DA02 HA09 HA84

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 EI鉄心(3)の中央脚の内側に1次コ
    イル(1)を外側に2次コイル(2)又はその逆を同心
    配置した電源トランスにおいて、1次コイル(1)−2
    次コイル(2)間でEI鉄心(3)の側脚に対向する位
    置にコイルの巻幅とほぼ等しい幅の磁性体を1枚又は複
    数枚を装着したことを特徴とする電源トランス。
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