JPH1014956A - 腸骨稜補綴部材 - Google Patents
腸骨稜補綴部材Info
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- JPH1014956A JPH1014956A JP8167930A JP16793096A JPH1014956A JP H1014956 A JPH1014956 A JP H1014956A JP 8167930 A JP8167930 A JP 8167930A JP 16793096 A JP16793096 A JP 16793096A JP H1014956 A JPH1014956 A JP H1014956A
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- prosthetic
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
- A61F2/00—Filters implantable into blood vessels; Prostheses, i.e. artificial substitutes or replacements for parts of the body; Appliances for connecting them with the body; Devices providing patency to, or preventing collapsing of, tubular structures of the body, e.g. stents
- A61F2/02—Prostheses implantable into the body
- A61F2/28—Bones
-
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61F—FILTERS IMPLANTABLE INTO BLOOD VESSELS; PROSTHESES; DEVICES PROVIDING PATENCY TO, OR PREVENTING COLLAPSING OF, TUBULAR STRUCTURES OF THE BODY, e.g. STENTS; ORTHOPAEDIC, NURSING OR CONTRACEPTIVE DEVICES; FOMENTATION; TREATMENT OR PROTECTION OF EYES OR EARS; BANDAGES, DRESSINGS OR ABSORBENT PADS; FIRST-AID KITS
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- A61F2/30—Joints
- A61F2002/30001—Additional features of subject-matter classified in A61F2/28, A61F2/30 and subgroups thereof
Abstract
(57)【要約】
【課題】固定用の係合部の腸骨稜への打ち込みが無理な
く行え腸骨稜の薄肉部を欠落させなくても済むようにす
る。また係合部位が高荷重を受けても骨欠損が起こらな
いようにする。 【解決手段】湾曲棒状をした本体部２の両端に突起状を
した骨との係合部４を一体的に形成し、且つ本体部２の
中央部位に可曲部３を設ける。また、係合部４にアパタ
イト５をコーティングする。
く行え腸骨稜の薄肉部を欠落させなくても済むようにす
る。また係合部位が高荷重を受けても骨欠損が起こらな
いようにする。 【解決手段】湾曲棒状をした本体部２の両端に突起状を
した骨との係合部４を一体的に形成し、且つ本体部２の
中央部位に可曲部３を設ける。また、係合部４にアパタ
イト５をコーティングする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、整形外科の分野で
一般的に行われている移植骨として用いる為の腸骨稜の
採取で生じた、骨欠損部を補綴する腸骨補綴部材に関す
るものである。
一般的に行われている移植骨として用いる為の腸骨稜の
採取で生じた、骨欠損部を補綴する腸骨補綴部材に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、整形外科分野においては、椎体亜
全摘出術、椎体固定術又は腫瘍切除後の骨欠損部の補綴
など、骨関節手術に際し、移植を目的として図１０に示
す腸骨Ｗ´の、例えば図中、記号Ｉで示す部位を採取し
て用いることが多い。しかし、腸骨採取後は腸骨稜部の
変形、醜形、腸骨前方部の骨折、周囲神経の損傷等を引
き起こすことが多い。
全摘出術、椎体固定術又は腫瘍切除後の骨欠損部の補綴
など、骨関節手術に際し、移植を目的として図１０に示
す腸骨Ｗ´の、例えば図中、記号Ｉで示す部位を採取し
て用いることが多い。しかし、腸骨採取後は腸骨稜部の
変形、醜形、腸骨前方部の骨折、周囲神経の損傷等を引
き起こすことが多い。
【０００３】このことは、コルセットの装着やベルトの
使用時の不快感などの愁訴の原因となっている。そして
これらを予防する方法として、腸骨端にボーンセメント
を用いて骨欠損部分を補綴したり、又は図１１に示す如
くアルミナなどのセラミック材料から構成される腸骨補
綴部材Ｔ１を用いて移植骨採取後の腸骨稜形態の再現を
試みていた。
使用時の不快感などの愁訴の原因となっている。そして
これらを予防する方法として、腸骨端にボーンセメント
を用いて骨欠損部分を補綴したり、又は図１１に示す如
くアルミナなどのセラミック材料から構成される腸骨補
綴部材Ｔ１を用いて移植骨採取後の腸骨稜形態の再現を
試みていた。
【０００４】当初の腸骨稜補綴部材Ｔ１は、単純湾曲型
であり、二次元的に形状を再現しているにすぎないもの
であったが、このような単純湾曲型は、腸骨前半より腸
骨稜を含めて全層を採取した場合、図１２に示すように
骨欠損部Ｄは広範囲となり、上記のような腸骨稜補綴部
材Ｔ１を用いても三次元的な形態の再現を完全に行うこ
とが困難であり、また係合部Ｋに対応して骨側に形成す
る係合用の溝部ｗ１を大きくとることが必要で、このた
め残存骨量が局所的に過少となり、腸骨稜補綴部材Ｔ１
を打ち込む際に骨が 欠落するという問題があった。
であり、二次元的に形状を再現しているにすぎないもの
であったが、このような単純湾曲型は、腸骨前半より腸
骨稜を含めて全層を採取した場合、図１２に示すように
骨欠損部Ｄは広範囲となり、上記のような腸骨稜補綴部
材Ｔ１を用いても三次元的な形態の再現を完全に行うこ
とが困難であり、また係合部Ｋに対応して骨側に形成す
る係合用の溝部ｗ１を大きくとることが必要で、このた
め残存骨量が局所的に過少となり、腸骨稜補綴部材Ｔ１
を打ち込む際に骨が 欠落するという問題があった。
【０００５】これに対して、特開平４−９５０２０号
は、腸骨稜補綴部材の形状を２方向に湾曲させ、三次元
的な曲面をもたせ本来の腸骨稜形状に合わせること、又
は固定、接合の為の腸骨稜補綴部材の両端係合部を腸骨
稜形状の湾曲に合わせ湾曲形状としたことを特徴とする
腸骨稜補綴部材によってこの問題の解決を試みたもので
あった。
は、腸骨稜補綴部材の形状を２方向に湾曲させ、三次元
的な曲面をもたせ本来の腸骨稜形状に合わせること、又
は固定、接合の為の腸骨稜補綴部材の両端係合部を腸骨
稜形状の湾曲に合わせ湾曲形状としたことを特徴とする
腸骨稜補綴部材によってこの問題の解決を試みたもので
あった。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平４−９５０
２０号の腸骨稜補綴部材は、より正確で三次元的な腸骨
稜形状の再現を行うため非常に有効な手段であった。
２０号の腸骨稜補綴部材は、より正確で三次元的な腸骨
稜形状の再現を行うため非常に有効な手段であった。
【０００７】しかしながら、万全の注意を払って補綴部
材を設計、製造しても、局部的に骨形状と補綴部材が形
状不適合がおこることがどうしてもあり、そのため骨側
に形成する係合用の溝部を大きくとることとなり、残存
骨幅が局所的に非常に薄くなって骨欠損の原因となる恐
れがあった。
材を設計、製造しても、局部的に骨形状と補綴部材が形
状不適合がおこることがどうしてもあり、そのため骨側
に形成する係合用の溝部を大きくとることとなり、残存
骨幅が局所的に非常に薄くなって骨欠損の原因となる恐
れがあった。
【０００８】したがって、このような事態や問題に対処
すべく、術中に形状修正が可能な腸骨稜補綴部材が望ま
れた。
すべく、術中に形状修正が可能な腸骨稜補綴部材が望ま
れた。
【０００９】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、まず、湾曲棒状をした本体部の両端に突起状
をした骨との係合部を一体的に形成してなる補綴部材に
あって、上記本体部の中央部位に可曲部を形成してなる
腸骨稜補綴部材を提供する。また、本発明は少なくとも
湾曲棒状をした本体部の両端に形成された骨との係合部
にアパタイトをコーティングしてなる腸骨稜補綴部材を
提供するものである。
するため、まず、湾曲棒状をした本体部の両端に突起状
をした骨との係合部を一体的に形成してなる補綴部材に
あって、上記本体部の中央部位に可曲部を形成してなる
腸骨稜補綴部材を提供する。また、本発明は少なくとも
湾曲棒状をした本体部の両端に形成された骨との係合部
にアパタイトをコーティングしてなる腸骨稜補綴部材を
提供するものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図を用
いて詳述する。図１は、本実施形態の腸骨稜補綴部材１
０を示し、この腸骨稜補綴部材１０は、アルミナやジル
コニアなどのセラミック材料やチタン合金などの金属材
料から構成され、その本体部２は、湾曲棒状した２つの
棒状部材が中央部位のヒンジ結合構造としての可曲部３
によって連結したものとなっている。また、本体部２の
両端側には、図２に示す腸骨稜Ｗの一部を骨切りして形
成した溝部ｗ１内に打ち込み、埋め込んで固定する為
の、突起状の係合部４が本体部２と一体的に形成されて
いる。
いて詳述する。図１は、本実施形態の腸骨稜補綴部材１
０を示し、この腸骨稜補綴部材１０は、アルミナやジル
コニアなどのセラミック材料やチタン合金などの金属材
料から構成され、その本体部２は、湾曲棒状した２つの
棒状部材が中央部位のヒンジ結合構造としての可曲部３
によって連結したものとなっている。また、本体部２の
両端側には、図２に示す腸骨稜Ｗの一部を骨切りして形
成した溝部ｗ１内に打ち込み、埋め込んで固定する為
の、突起状の係合部４が本体部２と一体的に形成されて
いる。
【００１１】この腸骨稜補綴部材１０は、上記可曲部３
により上記係合部４と補綴部位の設置術中に腸骨稜Ｗに
形成した溝部ｗ１との間に若干の形状不適合があっても
迅速、簡便な形状修正が可能である。したがって、固定
用の係合部４の腸骨稜Ｗへの打ち込みが無理なく行える
ので無理な荷重により腸骨稜Ｗの薄肉部位を欠落させな
くても済む。
により上記係合部４と補綴部位の設置術中に腸骨稜Ｗに
形成した溝部ｗ１との間に若干の形状不適合があっても
迅速、簡便な形状修正が可能である。したがって、固定
用の係合部４の腸骨稜Ｗへの打ち込みが無理なく行える
ので無理な荷重により腸骨稜Ｗの薄肉部位を欠落させな
くても済む。
【００１２】次に、図３は本発明の別実施形態の腸骨稜
補綴部材１を示し、この腸骨稜補綴部材１は、チタン合
金から構成され、その本体部２は湾曲棒状をしたもの
で、本体部２の中央部位に厚みがｔ＝２〜１０ｍｍと本
体部２の他の部位よりも巾狭となった可曲部３を形成し
ている。また、図２に示す腸骨稜Ｗの一部を骨切りして
形成した溝部ｗ１内に打ち込み、埋め込んで固定する為
の、突起状の係合部４を本体部２と一体的に形成すると
ともに、この係合部４およびその周囲にもチタン合金を
溶射して粗面を施した上に、アパタイト５を公知の溶射
法などを用いて良好なる密着性でもってコーティングせ
しめてある。
補綴部材１を示し、この腸骨稜補綴部材１は、チタン合
金から構成され、その本体部２は湾曲棒状をしたもの
で、本体部２の中央部位に厚みがｔ＝２〜１０ｍｍと本
体部２の他の部位よりも巾狭となった可曲部３を形成し
ている。また、図２に示す腸骨稜Ｗの一部を骨切りして
形成した溝部ｗ１内に打ち込み、埋め込んで固定する為
の、突起状の係合部４を本体部２と一体的に形成すると
ともに、この係合部４およびその周囲にもチタン合金を
溶射して粗面を施した上に、アパタイト５を公知の溶射
法などを用いて良好なる密着性でもってコーティングせ
しめてある。
【００１３】さらに、上記腸骨稜補綴部材１は図３に示
す如く、両端の係合部４、４の近傍、あるいは中央部位
３に、固定用のナイロン糸、絹糸、金属ワイヤーなどを
通して、腸骨稜補綴部材１を締結するべく貫通孔Ｈを１
〜２０個程度設けておいても良い。
す如く、両端の係合部４、４の近傍、あるいは中央部位
３に、固定用のナイロン糸、絹糸、金属ワイヤーなどを
通して、腸骨稜補綴部材１を締結するべく貫通孔Ｈを１
〜２０個程度設けておいても良い。
【００１４】ところで、上記図３に示す腸骨稜補綴部材
１を上述のように、チタン合金で構成し、また本体部２
の可曲部を厚みｔ＝２〜１０ｍｍの薄肉状のものとし、
さらに、両端側の係合部４にアパタイト５をコーティン
グせしめた理由は以下の通りである。
１を上述のように、チタン合金で構成し、また本体部２
の可曲部を厚みｔ＝２〜１０ｍｍの薄肉状のものとし、
さらに、両端側の係合部４にアパタイト５をコーティン
グせしめた理由は以下の通りである。
【００１５】まず、上記腸骨稜補綴部材（以下、補綴部
材と略称する）１をチタン合金で構成した理由は、生体
内で用いられるアルミナ、ジルコニアなどのセラミック
材料や高分子材料では、術中の形状修正が不可能あるい
は困難であるのに対して金属材料であれば、それが可能
であり、さらにチタン合金は、他の生体用金属材料、例
えば、ステンレス鋼、Ｃｏ−Ｃｒ合金などに比べて生体
に対する安全度が極めて高いためである。
材と略称する）１をチタン合金で構成した理由は、生体
内で用いられるアルミナ、ジルコニアなどのセラミック
材料や高分子材料では、術中の形状修正が不可能あるい
は困難であるのに対して金属材料であれば、それが可能
であり、さらにチタン合金は、他の生体用金属材料、例
えば、ステンレス鋼、Ｃｏ−Ｃｒ合金などに比べて生体
に対する安全度が極めて高いためである。
【００１６】また、上記補綴部材１において、本体部２
の上記可曲部３の厚みｔを、２〜１０ｍｍとしたのは、
補綴部材１の設置術中に、腸骨稜Ｗの溝部ｗ１と補綴部
材１の係合部４との良好なる組み合わせ嵌合のために補
綴部材１の形状を若干修正した方がよいこと判断される
場合、或いは修正が必要な場合などに、レンチ等の手工
具を用いて、迅速、簡便な上記形状修正を可能たらしめ
るためである。これに対して、上記厚みｔが２ｍｍ未満
の場合には、補綴後に高荷重を受けて補綴部材１が大き
く折れ曲がったりする恐れがあり、他方、１０ｍｍより
大きくした場合は、容易に上記形状修正が行えない恐れ
がある。
の上記可曲部３の厚みｔを、２〜１０ｍｍとしたのは、
補綴部材１の設置術中に、腸骨稜Ｗの溝部ｗ１と補綴部
材１の係合部４との良好なる組み合わせ嵌合のために補
綴部材１の形状を若干修正した方がよいこと判断される
場合、或いは修正が必要な場合などに、レンチ等の手工
具を用いて、迅速、簡便な上記形状修正を可能たらしめ
るためである。これに対して、上記厚みｔが２ｍｍ未満
の場合には、補綴後に高荷重を受けて補綴部材１が大き
く折れ曲がったりする恐れがあり、他方、１０ｍｍより
大きくした場合は、容易に上記形状修正が行えない恐れ
がある。
【００１７】次に、係合部４にアパタイト５をコーティ
ングした理由は、図４に示す如くアパタイト５をコーテ
ィングすることによって、係合部４を構成するチタン合
金の厚み（コーティング前厚み）ｔ1 を可及的に小さく
することができ、優れた骨誘導能を有するアパタイト５
が、一定期間後に新生骨に置換されるので、結果的に、
係合部４と腸骨稜Ｗとの係合部位で充分な骨量が確保で
きるためである。これにより、当該部位が高荷重を受け
ても骨欠損は非常に起こりにくい。
ングした理由は、図４に示す如くアパタイト５をコーテ
ィングすることによって、係合部４を構成するチタン合
金の厚み（コーティング前厚み）ｔ1 を可及的に小さく
することができ、優れた骨誘導能を有するアパタイト５
が、一定期間後に新生骨に置換されるので、結果的に、
係合部４と腸骨稜Ｗとの係合部位で充分な骨量が確保で
きるためである。これにより、当該部位が高荷重を受け
ても骨欠損は非常に起こりにくい。
【００１８】この時、アパタイト５は、係合部４のコー
ティング後厚みｔ２が骨側の対応する溝部ｗ１の巾ｔ３
よりも若干大きくなるようにしておく。そうすることに
よって、係合部４を上記溝部ｗ１に対して圧入（打ち込
みによって）嵌合させて固定することとなるので、補綴
部材１のぐらつきや脱転などがなく、骨形成が早期に達
成されることを期待できる。なお、係合部４へのアパタ
イト５のコーティングは補綴部材１に可曲部３を形成し
た場合のみでなく、可曲部３を形成しないものにも極め
て有効な技術である。
ティング後厚みｔ２が骨側の対応する溝部ｗ１の巾ｔ３
よりも若干大きくなるようにしておく。そうすることに
よって、係合部４を上記溝部ｗ１に対して圧入（打ち込
みによって）嵌合させて固定することとなるので、補綴
部材１のぐらつきや脱転などがなく、骨形成が早期に達
成されることを期待できる。なお、係合部４へのアパタ
イト５のコーティングは補綴部材１に可曲部３を形成し
た場合のみでなく、可曲部３を形成しないものにも極め
て有効な技術である。
【００１９】次に、図５〜図７は、上記補綴部材１の係
合部４の形状のバリエーションを示す。図５に示す如
く、係合部４の形状は固定後の抜け防止のため、先端部
位４ａが根元部位４ｂより太くなっているものであって
も良く、また、図６に示す如く、係合部４がストレート
状になったものや、図７に示す如く、補綴部材１の本体
部２の曲率に合わせて、係合部４がこの湾曲と同様に曲
がった形状となっているものであっても良い。
合部４の形状のバリエーションを示す。図５に示す如
く、係合部４の形状は固定後の抜け防止のため、先端部
位４ａが根元部位４ｂより太くなっているものであって
も良く、また、図６に示す如く、係合部４がストレート
状になったものや、図７に示す如く、補綴部材１の本体
部２の曲率に合わせて、係合部４がこの湾曲と同様に曲
がった形状となっているものであっても良い。
【００２０】また、図８〜図９に、別実施形態による補
綴部材を示す。図８に示す補綴部材１は、２方向、すな
わち上面６から見ても［同図（ａ）］、横面９［同図
（ｂ）］から見ても、それぞれ曲率半径Ｒ１、Ｒ２の湾
曲状をしている。そして、水平方向の上記曲率半径Ｒ１
としてはＲ＝１０〜５００ｍｍであることが好ましく、
また、垂直方向の上記曲率半径Ｒ２としても同様にＲ＝
１０〜５００ｍｍであることが好ましい。これら２つの
湾曲により、例えば、広範囲に骨を切除した場合など
に、より正確で三次元的な腸骨稜Ｗの形状の再現を行う
ことができる。
綴部材を示す。図８に示す補綴部材１は、２方向、すな
わち上面６から見ても［同図（ａ）］、横面９［同図
（ｂ）］から見ても、それぞれ曲率半径Ｒ１、Ｒ２の湾
曲状をしている。そして、水平方向の上記曲率半径Ｒ１
としてはＲ＝１０〜５００ｍｍであることが好ましく、
また、垂直方向の上記曲率半径Ｒ２としても同様にＲ＝
１０〜５００ｍｍであることが好ましい。これら２つの
湾曲により、例えば、広範囲に骨を切除した場合など
に、より正確で三次元的な腸骨稜Ｗの形状の再現を行う
ことができる。
【００２１】また、図９に、別実施形態による補綴部材
１を示し、この補綴部材１は、腸骨稜Ｗと対面する本体
部２の下面８に複数本のスパイク９を設け、これを骨に
刺入することによって補綴部材１の固定性を高めること
ができる。
１を示し、この補綴部材１は、腸骨稜Ｗと対面する本体
部２の下面８に複数本のスパイク９を設け、これを骨に
刺入することによって補綴部材１の固定性を高めること
ができる。
【００２２】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものでなく、発明の目的を逸脱しない限り、任意の形態
を採用することができる。
ものでなく、発明の目的を逸脱しない限り、任意の形態
を採用することができる。
【００２３】
【発明の効果】叙上のように、本発明の腸骨稜補綴部材
は、湾曲棒状をした本体部の両端に突起状をした骨との
係合部を一体的に形成してなる補綴部材にあって、上記
本体部の中央部位に可曲部を形成してなることにより、
上記補綴部材の設置術中に、簡便な形状修正が可能であ
る。したがって、固定用の係合部の腸骨稜への打ち込み
が無理なく行えるので、無理な荷重により腸骨稜の薄肉
部を欠落させなくても済む。
は、湾曲棒状をした本体部の両端に突起状をした骨との
係合部を一体的に形成してなる補綴部材にあって、上記
本体部の中央部位に可曲部を形成してなることにより、
上記補綴部材の設置術中に、簡便な形状修正が可能であ
る。したがって、固定用の係合部の腸骨稜への打ち込み
が無理なく行えるので、無理な荷重により腸骨稜の薄肉
部を欠落させなくても済む。
【００２４】また、本発明の腸骨補綴部材は、少なくと
も湾曲棒状をした本体部の両端に形成された骨との係合
部にアパタイトをコーティングせしめたので、係合部の
厚み（コーティング前厚み）を可及的に小さくすること
ができ、優れた骨誘導能を有するアパタイトが、一定期
間後に新生骨に置換されるので、結果的に、係合部と腸
骨稜との係合部位で充分な骨量が確保できる、これによ
り、当該部位が高荷重を受けても骨欠損は非常に起こり
にくい、という極めて優れた効果を奏するものである。
も湾曲棒状をした本体部の両端に形成された骨との係合
部にアパタイトをコーティングせしめたので、係合部の
厚み（コーティング前厚み）を可及的に小さくすること
ができ、優れた骨誘導能を有するアパタイトが、一定期
間後に新生骨に置換されるので、結果的に、係合部と腸
骨稜との係合部位で充分な骨量が確保できる、これによ
り、当該部位が高荷重を受けても骨欠損は非常に起こり
にくい、という極めて優れた効果を奏するものである。
【図１】本発明の腸骨稜補綴部材の斜視図である。
【図２】図１の補綴部材を固定する腸骨稜を示す斜視図
である。
である。
【図３】別態様による本発明の腸骨稜補綴部材の斜視図
である。
である。
【図４】図１の補綴部材を図２の箇所に固定した状態を
示す平面図であり、補綴部材については図１の領域Ａの
部分を上側から示している。
示す平面図であり、補綴部材については図１の領域Ａの
部分を上側から示している。
【図５】図１の領域Ａを示す上面図である。
【図６】図１の領域Ａを示す上面図である。
【図７】図１の領域Ａを示す上面図である。
【図８】別実施形態の腸骨稜補綴部材を示し、（ａ）は
上面図、（ｂ）は横面側からの斜視図である。
上面図、（ｂ）は横面側からの斜視図である。
【図９】別実施形態の腸骨稜補綴部材を示し、（ａ）は
上面図、（ｂ）は横面側からの斜視図である。
上面図、（ｂ）は横面側からの斜視図である。
【図１０】腸骨の平面図である。
【図１１】従来の腸骨稜補綴部材の斜視図である。
【図１２】腸骨補綴部材の骨切りした設置部位を示す斜
視図である。
視図である。
１ （腸骨稜）補綴部材 ２ 本体部 ３ 可曲部 ４ 係合部 ４ａ 先端部位 ４ｂ 根元部位 ５ アパタイト ６ 上面 ７ 横面 ８ 下面 ９ スパイク ｔ，ｔ１，ｔ２，ｔ３厚み、太さ Ｒ１、Ｒ２ 曲率半径 Ｗ 腸骨稜 ｗ１ 溝部
Claims (3)
- 【請求項１】湾曲棒状をした本体部の両端に突起状をし
た骨との係合部を一体的に形成してなる補綴部材にあっ
て、上記本体部の中央部位に可曲部を形成してなる腸骨
稜補綴部材。 - 【請求項２】本体部がチタン合金製にあっては、上記可
曲部が厚さ２〜１０ｍｍの薄肉状であることを特徴とす
る請求項１の腸骨稜補綴部材。 - 【請求項３】湾曲棒状をした本体部の両端に突起状をし
た骨との係合部を一体的に形成してなる補綴部材にあっ
て、少なくとも上記係合部にアパタイトをコーティング
してなる腸骨稜補綴部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16793096A JP3469994B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 腸骨稜補綴部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16793096A JP3469994B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | 腸骨稜補綴部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1014956A true JPH1014956A (ja) | 1998-01-20 |
| JP3469994B2 JP3469994B2 (ja) | 2003-11-25 |
Family
ID=15858701
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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1996
- 1996-06-27 JP JP16793096A patent/JP3469994B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011010463A1 (ja) * | 2009-07-22 | 2011-01-27 | 株式会社ネクスト２１ | 人工骨構成ユニット及び人工骨構成システム |
| JP2014068776A (ja) * | 2012-09-28 | 2014-04-21 | Kyocera Medical Corp | 生体用補綴部材 |
| WO2018022138A1 (en) * | 2016-07-26 | 2018-02-01 | Osty Meditech, LLC | Implants and methods for cosmetic surgery |
| US10772728B2 (en) | 2016-07-26 | 2020-09-15 | Yougun Kim | Implants and methods for cosmetic surgery |
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