JPH10149088A - 身体機能低下体験装具 - Google Patents

身体機能低下体験装具

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JPH10149088A
JPH10149088A JP32604296A JP32604296A JPH10149088A JP H10149088 A JPH10149088 A JP H10149088A JP 32604296 A JP32604296 A JP 32604296A JP 32604296 A JP32604296 A JP 32604296A JP H10149088 A JPH10149088 A JP H10149088A
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JP
Japan
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impairment
physical function
brace
restraint
weight
Prior art date
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Application number
JP32604296A
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English (en)
Inventor
Yukio Nishimura
由紀夫 西村
Masatoshi Kobayashi
昌俊 小林
Ritsuko Kimura
律子 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体の機能が全身的に低下した高齢者の動作
をより正確に再現するための身体機能低下体験装具を提
供する。 【解決手段】 腕及び脚の動作を困難にするための関節
拘束装具や加重装具に加え、肩関節を緊束して腕を上げ
にくくする肩サポータ40、弾性ベルトにより脊椎に加
重を加えて腰の曲がった状態を再現する脊椎加重装具5
0、腰の動作を拘束する腰部拘束装具70、大腿部及び
臀部を緊束して大腿部を上げにくくする大腿部サポータ
80により、全身的動作を正確に再現する。全ての装具
は耐水性を有しているため、例えば高齢者向け浴室設備
の開発でモニタテストを行なうといった場合でも使用可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢者や身体障害
者といった身体の不自由な人々が生活上で体験する状態
を健常者が擬似的に体験できるようにするための装具に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、身体機能の低下により生活上で様
々な不便や不自由を強いられている高齢者や身体障害者
等の人々に対してやさしい生活環境を実現しようという
意識が人々の間で高まってきており、これに応じた様々
な活動が、医療、福祉、教育関係者だけでなく、一般企
業や一般生活者をも含む様々な分野で展開されてきてい
る。このような活動の中には、健常者が、身体機能の低
下した状態あるいは身体機能に障害を有する状態を擬似
的に体験するための様々な装具(以下、「身体機能低下
体験装具」とする)や設備等を用いたものがある。
【0003】例えば、加齢に伴う身体機能の低下として
は、身体各所の関節の硬直化や筋力の低下等といった運
動機能の低下の他、視覚障害(老眼、白内障等)や聴覚
障害等の感覚機能の低下、内臓機能の低下等、様々なも
のがある。このうち、運動機能の低下した状態や感覚機
能の低下した状態については、適宜装具を装着すること
により、健常者でも擬似的にそれらの状態を体験するこ
とが可能な場合がある。そこで、身体機能低下体験装具
を用いて、高齢者や身体障害者の生活状態を擬似的に体
験することにより、健常者が、高齢者や身体障害者の気
持ちをよりよく理解するとともに、現在の生活環境にお
ける問題点をより明確に見極められるようにするのであ
る。
【0004】身体機能低下体験装具は、教育や研修等の
目的で使用されるだけでなく、高齢者や身体障害者を対
象とした商品の開発のためにも広く利用されている。す
なわち、商品の開発者の多くは若年の健常者であるた
め、開発された商品の使い勝手や効果等を調べるには、
高齢者や身体障害者の人々にその商品を試験的に使用し
てもらうというモニタテストを行なう必要があるが、こ
のように、一般の高齢者や身体障害者の協力の下でモニ
タテストを頻繁に行なうことは実際上は困難であること
が多い。そこで、商品の開発者自らが身体機能低下体験
装具を用いてモニタテストを行なうことにより、商品の
評価を行なうのである。
【0005】身体機能低下体験装具の例としては、例え
ば、実開平4−87874号、実開平4−87875
号、実開平4−87876号及び実開平4−87877
号に記載のような器具がある。これらの文献に記載の身
体機能低下体験装具は、老化による視覚障害を再現する
ためには黄色に着色した眼鏡を用い、歩行障害を再現す
るためには膝関節及び/又は踝関節を拘束あるいは固定
する装具を用い、手や腕の機能障害を再現するためには
手首関節あるいは肘関節を拘束あるいは固定する装具を
用いる、というように、体験しようとする身体的機能障
害に応じた装具を用いることにより、各種の身体的機能
障害を体験できる構成とされている。
【0006】上記各身体機能低下体験装具は、身体の部
分的な障害又は機能低下を体験することを主目的とする
のものであるが、高齢者の場合、身体機能の低下は加齢
に従って部分的なものから全身的なものに広がってゆく
場合が多い。このような場合、上記各器具では高齢者の
身体動作を全体として再現することはできない。これに
対し、複数の装具を適宜組み合わせて用いることにより
高齢者の身体動作を全体的に再現することを目的とした
装具の一式も市販されている。例えば、社団法人長寿社
会文化協会の提供する「うらしま太郎」という商品名の
身体機能低下体験装具では、上記のような各種装具の他
に、聴覚障害を再現するための耳栓、高齢者の腰の曲が
りを再現するための荷重用上衣(上衣の全面のポケット
に重りを入れたもの)、高齢による手肌の乾燥に伴う皮
膚感覚の鈍化を再現するための手袋、足首及び手首に負
荷を与えるための重りを備える手首/足首用加重装具を
一式として備えている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の身体機
能低下体験装具では、全身的に機能が低下した高齢者の
動作を完全に再現するには至らず、特に脊椎の拘束、腰
の拘束が不十分であったために、全ての装具を着用した
場合でも、十分な加齢効果、すなわち装具を着用した被
験者の身体機能が実際の年齢よりも高い年齢に対応する
状態になるようにするという効果は十分ではなかった。
従って、上記従来品は、例えば、高齢者の身体的状態を
少しだけ体験するという程度の用途には十分利用できて
も、商品開発において高齢者の動作を人間工学的に分析
するといった場合や、開発された商品のモニタテストを
行なうといった場合に、満足に利用できるものとはいえ
なかった。
【0008】また、身体機能が全体的に低下した高齢者
に極めて大きな身体的負担を強いる行為の一つに入浴が
ある。このため、高齢者が使いやすい入浴設備の開発
は、高齢者にやさしい生活環境を築くための大きな課題
といえる。このような入浴設備の開発においてもモニタ
テストが欠かせないことはいうまでもないが、上記従来
の身体機能低下体験装具を被験者が着用して実際に入浴
を行なうと、装具が水を吸収してその機能的特性(拘束
力、重量等)が変化し、被験者の動作に影響を及ぼして
しまうという問題がある。また、上記従来の身体機能低
下体験装具には鉄製の部品が一部に用いられているた
め、この装具を繰り返し用いると、やがて鉄製部品に錆
が生じ、この錆が浴槽中に貯留した水を濁らせたり、更
には浴槽を汚したりする。また、そもそも従来の身体機
能低下体験装具は水中に浸漬することを想定した構成と
はなっていないため、これを水で洗濯すると、数回程度
の洗濯の後には、著しい損傷を受け、満足な使用ができ
なくなる。
【0009】本発明は以上のような課題を解決するため
に成されたものであり、その目的とするところは、全身
的な身体機能の低下を正確に再現できるような身体機能
低下体験装具を提供すること、及び、耐水性に優れ、長
期にわたって繰り返し使用可能な身体機能低下体験装具
を提供することにより、従来よりも多様な分野において
身体機能低下体験装具の活用を促進し、以て高齢者や身
体障害者にやさしい生活環境の実現に貢献することにあ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、第一の発明として、身体の部分的又は全
身的な機能の低下又は障害を擬似的に再現するための身
体機能低下体験装具において、弾性体の弾性力により脊
椎を前方に湾曲させるような荷重を加える脊椎加重装具
を備えることを特徴とする身体機能低下体験装具を提供
する。
【0011】また、上記課題を解決するため、本発明
は、第二の発明として、身体の部分的又は全身的な機能
の低下又は障害を擬似的に再現するための一又は複数の
装具から成る身体機能低下体験装具において、上記一又
は複数の装具が耐水性を有することを特徴とする身体機
能低下体験装具を提供する。
【0012】また、上記課題を解決するため、本発明
は、第三の発明として、身体の部分的又は全身的な機能
の低下又は障害を擬似的に再現するための身体機能低下
体験装具において、身体上の腰部よりも高い位置に設定
された加重点から、身体上の腰部又は腰部よりも低い位
置に設定された加重中心へ向かうような荷重を発生させ
る向心荷重発生手段により脊椎を前方に湾曲させるよう
な荷重を加える脊椎加重装具を備えることを特徴とする
身体機能低下体験装具を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】第一の発明は、身体の部分的又は
全身的な機能の低下又は障害を擬似的に再現するための
身体機能低下体験装具において、弾性体の弾性力により
脊椎を前方に湾曲させるような荷重を加える脊椎加重装
具を備えることを特徴とする身体機能低下体験装具であ
る。高齢者の場合上半身を直立させた状態では脊椎や背
筋に大きな負担がかかるが、例えば椅子などに着座して
上半身を前傾させた状態では、脊椎や背筋への負担は小
さいと考えられる。ところが、重り部材と、該重り部材
を身体に装着するための装具から成る従来の脊椎加重装
具では、上半身の姿勢の如何に関わらず、常に重り部材
による荷重が脊椎に加えられるため、高齢者が体験する
状態を正確に再現できない。そこで、重り部材ではなく
弾性体を利用して脊椎に荷重を加えるようにする。すな
わち、直立姿勢の時には弾性体が緊張し、該弾性体の弾
性力により脊椎を前方に湾曲させるような荷重が加えら
れる一方、前傾姿勢の時には弾性体が弛緩し、脊椎が荷
重から解放されるようにするのである。このようにすれ
ば、上半身を直立に維持することが困難になった状態を
従来よりも正確に再現することができる。なお、弾性体
としては、例えばゴムベルト、スパイラルバネ等が利用
できる。
【0014】第一の発明の一態様においては、更に腰部
の動作を拘束するための腰部拘束装具を備えるようにす
る。腰部拘束装具の例としては、適度の強度及び可撓性
を有する素材をベルト状に成形して成る装具が挙げられ
る。腰部拘束装具を腰部に着用することにより、腰部の
動作が困難になった状態を再現することができる。
【0015】第一の発明の別の態様においては、更に頸
部の動作を拘束するための頸部拘束装具を備えるように
する。頸部拘束装具の例としては、むち打ち症の治療に
用いられる頸部固定具に類する装具が挙げられる。頸部
拘束装具を頸部に着用することにより、頸部を傾ける動
作が困難になった状態を再現することができる。
【0016】第一の発明の別の態様においては、更に足
の動作を拘束するための足拘束装具を備えるようにす
る。足拘束装具の例としては、長靴型の装具、サポータ
及び補強具から成る装具、帯体及び補強具から成る装具
等が挙げられる。足拘束装具を足に着用することによ
り、爪先を上げる動作が困難になった状態を再現するこ
とができる。
【0017】第一の発明の別の態様においては、更に膝
の動作を拘束するための膝拘束装具を備えるようにす
る。膝拘束装具の例としては、サポータ型の装具、サポ
ータ及び補強具から成る装具、ズボン型の装具等が挙げ
られる。膝拘束装具を膝に着用することにより、膝を曲
げる動作が困難になった状態を再現することができる。
【0018】第一の発明の別の態様においては、更に肘
の動作を拘束するための肘拘束装具を備えるようにす
る。肘拘束装具の例としては、弾性を有するサポータ型
の装具、サポータ及び弾性補強具から成る装具等が挙げ
られる。肘拘束装具を肘に着用することにより、肘を曲
げる動作が困難になった状態を再現することができる。
【0019】第一の発明の別の態様においては、更に肩
の動作を拘束するための肩拘束装具を備えるようにす
る。肩拘束装具の例としては、弾性を有するサポータ型
の装具、サポータ及び弾性補強具から成る装具、弾性を
有するシャツ型の装具等が挙げられる。肩拘束装具を肩
に着用することにより、腕を上げる動作が困難になった
状態を再現することができる。
【0020】第一の発明の別の態様においては、更に脚
に荷重を加えるための脚加重装具を備えるようにする。
脚加重装具の例としては、重りとして作用する靴型の装
具、重り部材と該重り部材を足首に装着するためのサポ
ータから成る装具等が挙げられる。脚加重装具を着用す
るにより、脚上げや歩行等が困難になり、脚の動作が緩
慢になった状態を再現することができる。
【0021】第一の発明の別の態様においては、更に腕
に荷重を加えるための腕加重装具を備えるようにする。
腕加重装具の例としては、重り部材と該重り部材を手首
に装着するためのサポータから成る装具が挙げられる。
腕加重装具を着用することにより、腕上げや物の引上げ
が困難になり、腕の動作が緩慢になった状態を再現する
ことができる。
【0022】第一の発明の別の態様においては、更に視
力の低下又は視覚障害を再現するための視覚障害再現装
具を備えるようにする。視覚障害再現装具の例として
は、例えばガラス等の透明板を色フィルタや白濁フィル
ムで被覆して成る白濁・着色レンズを利用した眼鏡型の
装具が挙げられる。視覚障害再現装具を着用することに
より、例えば高齢者に多く見られる白内障に罹患した状
態を再現することができる。
【0023】第一の発明の別の態様においては、更に聴
覚障害を再現するための聴覚障害再現装具を備えるよう
にする。聴覚障害再現装具の例としては、例えば耳栓型
の装具、ヘッドホン型の装具等が挙げられる。聴覚障害
再現装具を耳に着用することにより、例えば老人性難聴
の状態を再現することができる。
【0024】第一の発明の別の態様においては、更に手
指の感覚や指の機能低下を再現するための手指鈍化再現
装具を備えるようにする。手指鈍化再現装具としては、
例えばビニール製手袋、綿製手袋等を利用することがで
きる。手指鈍化再現装具を手に着用することにより、指
の感覚が鈍化した状態や、指の運動機能が低下してもの
を把持しにくくなった状態を再現することができる。
【0025】次に、本願発明の第二の発明は、身体の部
分的又は全身的な機能の低下又は障害を擬似的に再現す
るための一又は複数の装具から成る身体機能低下体験装
具において、上記一又は複数の装具が耐水性を有するこ
とを特徴とする。ここで、「装具が耐水性を有する」と
は、その装具を水中に配しても、水に起因する物理的又
は化学的作用によりその形状、寸法、強度等の構造的特
性がほとんど変化しないことをいう。このためには、
(1)装具が耐水性を有する素材で作成された部材によ
り構成されていること、及び、(2)装具を構成する一
の部材と他の部材との結合は耐水性を有する結合である
こと、という2つの要件が満たされる必要がある。
【0026】上記において「耐水性を有する素材」と
は、水に浸漬されたときでも物理的又は化学的作用によ
り分解したり変質することなく、元の構造的特性を維持
するような素材のことをいう。このような素材の例とし
て、金属ではステンレス(SUS304等)等が、また
非金属ではゴム(ネオプレーンゴム等)、プラスチッ
ク、発泡スチロール、化学繊維(レーヨン、ナイロン
等)、ビニール等が挙げられる。
【0027】また、上記において「耐水性を有する結
合」とは、その結合箇所を水中に配してもその結合状態
がほとんど変化しないような結合のことをいう。結合の
形態には接着、貼着、鋲着、縫合、係合等の様々な形態
が存在するが、例えば水溶性接着剤により2枚の透水性
シートを貼合して成る部材を水中に配すると、2枚の透
水性シートの結合は失われて両者は剥離するから、その
結合は耐水性を有していないといえる。一方、上記2枚
の透水性シートをナイロン糸で縫合して成る部材を水中
に配した場合、両者の結合状態は変化することは水中で
もない。従って、この結合は耐水性を有するといえる。
この他、耐水性を有する結合の例としては、マジックテ
ープによる貼着、金属鋲による鋲着、プラスチック製フ
ックによる係合等、様々なものが挙げられる。
【0028】次に本願発明の第三の発明は、身体の部分
的又は全身的な機能の低下又は障害を擬似的に再現する
ための身体機能低下体験装具において、身体上の腰部よ
りも高い位置に設定された加重点から、身体上の腰部又
は腰部よりも低い位置に設定された加重中心へ向かうよ
うな荷重を発生させる向心荷重発生手段により脊椎を前
方に湾曲させるような荷重を加える脊椎加重装具を備え
ることを特徴とする。前記従来品に使用されていた荷重
用上衣では、脊椎に加えられる荷重は、上半身の姿勢の
如何に関わらず常に鉛直下方に向かい、且つ、荷重が背
中で平面的に分散して加えられるため、脊椎を前方に湾
曲させるというよりも、脊椎を前方に傾倒させるという
作用が大きくなり、加齢とともに脊椎が湾曲した高齢者
の姿勢を忠実に再現することができない。これに対し、
第三の発明による身体機能低下体験装具では、上記のよ
うな向心荷重発生手段により、身体上の腰部よりも高い
位置(例えば肩)に設定された荷重点に荷重を集中さ
せ、その荷重は、身体上の腰部又は腰部よりも低い位置
(例えば腰、膝)に設定された加重中心へ向かうように
構成されているため、脊椎がその両端から挟まれて撓む
ような形となり、脊椎の湾曲が自然に再現できるのであ
る。
【0029】
【発明の効果】以上のような本発明は、健常者が高齢者
や身体障害者の体験する状態をより正確に体験すること
を可能とするものであり、その応用範囲は、従来の身体
機能低下体験装具よりもより広いものとなっている。特
に、耐水性を有する構成の身体機能低下体験装具は、例
えば入浴設備のモニタテストにも使用することが可能で
あるため、入浴設備の研究開発に有効に利用することが
できるだけでなく、洗濯により繰り返し使用することが
できるため、研究開発に要する費用の低減にもつなが
る。
【0030】
【実施例】本発明に係る身体機能低下体験装具の実施例
を図面を参照しながら説明する。図1は本実施例の身体
機能低下体験装具を着用した様子を示す正面図(a)及
び背面図(b)であり、図2〜図14は、図1の身体機
能低下体験装具の各構成要素を示した図である。以下、
これらの図面を参照しながら、各構成要素について説明
する。
【0031】白内障再現用眼鏡10は、図2に示したよ
うに、ガラス、プラスチック等から成る透明板12に黄
色フィルタ(例えばHOYA製 RETINEX OR)
14及び白濁フィルム16による被覆を施したものであ
る。白内障再現用眼鏡10はフレーム17の上部中央付
近に一対のL字片18を有しており、これを度なしレン
ズを有する眼鏡(もし被験者が自分の眼鏡を着用してい
る場合には、その眼鏡)15の上部フレーム152に掛
けた状態で眼鏡15を着用することにより、白内障によ
る黄変及び白濁が再現される。また、眼鏡15のつる部
154の先端に装着するためのゴム製の滑り防止ストッ
パ11が備えられており、これをつる部154の先端に
装着すると、眼鏡15の装着時に滑り防止ストッパ11
が側頭部に密着するため、眼鏡15の滑落が防止され
る。なお、白濁フィルムの中央付近に適宜大きさの切除
部分19を形成するようにすれば、被験者は適宜切除部
分19を通して白濁のない視野を得ることができるた
め、被験者の安全の点から好ましい。
【0032】難聴再現用耳栓20は、高周波域の音を低
減させるためのものであり、例えば図3に示したよう
な、一般に市販されている高周波カット用耳栓を利用す
ることができる。この耳栓20は、通常は図3(a)の
ように円柱状であるが、使用の際には、図3(b)に示
したように、一端を指22で撚るように摘んで細くして
から耳に挿入する。耳に挿入された難聴再現用耳栓20
は紐24を引くことにより容易に耳から外すことができ
る。この難聴再現用耳栓20を両耳に挿入することによ
り、高音域の音が聞こえにくいという老人性難聴の状態
が再現される。
【0033】頸部拘束装具30は、頸を拘束するための
ものであり、むち打ち症の治療に用いられる市販の頸部
拘束装具(例えば米国 Fillauer 社製が「フィラデルフ
ィアカラー」の商品名で提供しているもの)を用いるこ
とができる。この頸部拘束装具30は、プラスターゾル
発泡材等を用いて作成され、図4に示したように、前拘
束体32、後拘束体34を備えている。前拘束体32は
固定バンド36を有しており、図示せぬマジックテープ
により後拘束体34に着脱可能となっている。この頸部
拘束装具30を着用するには、前拘束体32を頸の前部
に、また後拘束体34を頸の後部に装着し、その上に固
定バンド36を貼着、固定する。このような頸部拘束装
具30を着用することにより、頸を傾けることが困難に
なった状態が再現される。
【0034】肩サポータ40は、肩の関節及び筋肉を緊
束するためのものであり、図5に示したように、袖部4
2、肩部44、背中部46及び胸前部47から成る。肩
サポータ40の全体は主としてライトパイル等の素材を
用いて作成されている。また、肩サポータ40の全体に
は縁縫い48が施されており、これにより、装用、洗濯
等に起因する綻び等の損傷、劣化が防止されている。な
お、背中部46は図示せぬマジックテープにより脇下で
胸前部47に着脱可能となっている。このような肩サポ
ータ40を着用することにより、腕を上げることが困難
になった状態が再現される。
【0035】脊椎加重装具50は、脊椎を前方に屈曲さ
せるような荷重を加えるためのものであり、図6に示し
た正面図(a)及び背面図(b)から分かるように、背
あて52、一対の胸ベルト54及び一対の加重ベルト5
6から成る。背あて52はライトパイルを用いて作成さ
れており、一対の環状の肩ベルト部53を有している。
背あて52の周縁には縁縫い58が施されており、これ
により、装用、洗濯等に起因する綻び等の損傷、劣化が
防止されている。各胸ベルト54は一端を背あて52の
下部に固定されている。一方、一対の胸ベルト54の他
端はプラスチック製の留め具55により胸の前で締結可
能であり、且つ、締結状態における長さが可変となって
いる。加重ベルト56は弾性部材(例えばゴムベルト)
を用いて構成されており、その先端には締結用挿入具5
7が備えられている。また、加重ベルト56の長さはプ
ラスチック製のストッパ59の位置を変えることにより
変更可能である。このような脊椎加重装具50を着用
し、加重ベルト56の締結用挿入具57を後述する膝拘
束装具の膝ベルトの締結用受容具に装着し、ストッパ5
9の位置を適宜変更すると、加重ベルト56が肩と膝と
の間で緊張した状態となる。この加重ベルト56の弾性
力により、脊椎に加重が加わるようになって、上半身を
直立に維持することが困難になった状態が再現される。
【0036】肘拘束装具60は肘関節を拘束するための
ものであり、主としてネオプレーン(米国 Du Pont 社
の商品名)と呼ばれる素材を用いて作成されている。肘
拘束装具60には、図7に示したように、通気性を良く
するための多数の穴62が形成されている。肘拘束装具
60はバネ封入部64を有しており、ここにステンレス
等の耐水性材料を用いて作成されたスパイラルバネ(図
示せず)が封入されている。また、肘拘束装具60の一
端66は図示せぬマジックテープにより他端67に着脱
可能となっている。更に、肘拘束装具60の周縁には縁
縫い68が施されており、これにより、装用、洗濯等に
起因する綻び等の損傷、劣化が防止されている。肘拘束
装具60を着用するには、腕がバネ封入部64とほぼ平
行になるような状態で、肘を肘拘束装具60の中央に当
接させ、端66をマジックテープにより端67に貼着、
固定する。このような肘拘束装具60を着用することに
より、肘を曲げることが困難になった状態が再現され
る。
【0037】腰部拘束装具70は、腰を拘束するための
ものであり、主としてネオプレーンを用いて作成されて
いる。図8に示したように、腰部拘束装具70の周縁に
は縁縫い72が施されており、これにより、装用、洗濯
等に起因する綻び等の損傷、劣化が防止されている。ま
た、腰部拘束装具70はマジックテープ74を備えてい
る。腰部拘束装具70を着用するには、これを腰周りに
装着した上で、両端75及び76を重ね合わせ、マジッ
クテープ74により貼着、固定する。このような腰部拘
束装具70を着用することにより、腰部を動かすことが
困難になった状態が再現される。なお、腰部拘束装具と
しては、例えば日本シグマックス(株)製が「マックス
ベルトスポーツGX」の商品名で提供しているものを利
用することができる。
【0038】大腿部サポータ80は、大腿部及び臀部を
拘束するためのものである。大腿部サポータ80は、図
9に示したように、上固定部82、下固定部84及び側
面被覆部86から成る。上固定部82及び下固定部84
はレーヨン等の伸縮性の布を用いて作成されている一
方、側面被覆部86はポリエステル等の非伸縮性の布を
用いて作成されている。上固定部82の両端同士、及び
下固定部84の両端同士は、それぞれ図示せぬマジック
テープにより貼着可能となっている。大腿部サポータ8
0を着用するには、側面被覆部86が大腿部上部から腰
部の側面に当接させた状態で、上固定部82の腰部の周
りに装着して両端をマジックテープにより固定し、更に
下固定部84を大腿部85の周りに装着して両端をマジ
ックテープにより固定する。このような大腿部サポータ
80を着用することにより、大腿部85を上げることが
困難になった状態が再現される。なお、大腿部サポータ
としては、例えばアルケア(株)製のヒップ用サポータ
を利用することもできる。
【0039】膝拘束装具90は、図10に示したよう
に、膝拘束体92、補強ベルト94、膝ベルト96等の
部材を結合して成るものである。膝拘束体92は主とし
てネオプレーンを用いて作成されている。膝拘束体92
の周縁には縁縫い98が施されており、これにより、装
用、洗濯等に起因する綻び等の損傷、劣化が防止されて
いる。補強ベルト94は図示せぬマジックテープにより
膝拘束体92の表面に貼着可能となっている。また、膝
ベルト96の先端にはプラスチック製の締結用受容具9
7が備えられており、ここに、図6に示した脊椎加重装
具50の加重ベルト56の締結用挿入具57が挿入され
る。このような膝拘束装具90を着用することにより、
膝を曲げることが困難になった状態が再現される。
【0040】足拘束装具100は、図11に示したよう
に、足被覆体102、一対の補強板104、固定ベルト
106から成る。足被覆体102はネオプレーンを用い
て作成され、足挿入部103、足首固定部105から成
る。足被覆体102の周縁には縁縫い109が施されて
おり、これにより、装用、洗濯等に起因する綻び等の損
傷、劣化が防止されている。足首固定部105には図示
せぬマジックテープが、また固定ベルト106には先端
にマジックテープ107が備えられている。上記一対の
補強板104はプラスチック等の樹脂を用いて作成さ
れ、その形状は、足首を直角にしたときの足の左右側面
の形状にほぼ整合するような形状とされている。足拘束
装具100を着用するには、まず足108を足挿入部1
03に挿入し、足首をほぼ直角にした状態で足首固定部
105を足首に装着し、マジックテープにより固定す
る。そして、一対の補強板104を足の両側面にそれぞ
れ押圧した状態で、固定ベルト106を上記補強板10
4の上から巻回し、マジックテープ107により固定ベ
ルト106を固定する。このような足拘束装具100を
着用することにより、爪先を上げることが困難になった
状態が再現される。なお、足拘束装具100を着用した
状態では、足の裏の一部のみが足被覆体102の足挿入
部103により被覆されるのみで、足指付近及び踵付近
は露出しているため、被験者は床の感触(滑りやすさ
等)を直接確かめることができる。
【0041】手首加重装具110は、図12に示したよ
うに、重り保持体112、固定ベルト114、重り11
6から成る。重り保持体112には複数(図では4つ)
の重り用ポケット113が備えられており、被験者の年
齢、性別、体格、体力等に応じて重り116の個数を設
定できる。重り保持体112及び固定ベルト114には
図示せぬマジックテープが備えられている。また、重り
用ポケット113の底部には水抜き穴117が設けられ
ており、浴槽内での使用中に重りポケット113内に水
が侵入しても、その水は、浴槽から出た後で速やかに水
抜き穴117から排出される。これにより、手首加重装
具110の重量が浴槽内の使用前後で大きく変化するこ
とが防止される。重り保持体112の周縁、重り用ポケ
ット113の蓋115の周縁、及び固定ベルト114の
周縁には縁縫い118が施されており、これにより、装
用、洗濯等に起因する綻び等の損傷、劣化が防止されて
いる。重り116は耐水性を有する金属(例えばステン
レス)を用いて作成されている。手首加重装具110を
着用するには、まず被験者の年齢、性別、体格、体力等
に応じた適宜個数の重り116を重り保持体112の重
り用ポケット113に装填した上で、重り保持体112
を手首に装着し、マジックテープにより固定する。そし
て、固定をより確実にするために、固定ベルト114
を、手首に装着された重り保持体112の上から装着
し、マジックテープにより固定する。このような手首加
重装具110を着用することにより、腕上げや物の引上
げが困難になり、腕の動作が緩慢になった状態が再現さ
れる。
【0042】図13に示した足首加重装具120も、手
首加重装具110とほぼ同様に構成されており、図13
(a)に示したような重り保持体122、図13(b)
に示したような固定ベルト124、図13(c)に示し
たような重り126から成る。各部品の寸法、重りの重
さ、重り用ポケットの数等は異なるが、その他の特徴は
手首加重装具110の説明で述べたものと同様である。
このような足首加重装具120を着用することにより、
脚上げや歩行等が困難になり、脚の動作が緩慢になった
状態が再現される。
【0043】手指感覚鈍化装具130は、加齢に伴って
触覚が鈍化し、物を把持する機能が低下する状態を再現
するためのものであり、図14(a)に示したビニール
手袋132、図14(b)に示した綿手袋134、図1
4(c)に示したサポータ136から成る。ビニール手
袋132には台所仕事等に用いられる作業用の薄手の使
い捨てビニール手袋を、綿手袋134には軍手のような
薄手の綿手袋を、それぞれ利用することができる。サポ
ータ136は、綿レーヨン等の伸縮性の布を用いて作成
され、手挿入部137及び親指挿入部138から成る。
親指挿入部138の先端は縫合されており、これによ
り、五指の中でも特に重要な働きをする親指の動作や感
覚が拘束、鈍化される。なお、サポータ136として
は、例えば(株)スリーランナー製の手のひらサポータ
が利用できる。以上のような手指感覚鈍化装具130
は、ゴム手袋132、綿手袋134及びサポータ136
の順に着用する。このような手指感覚鈍化装具130を
着用することにより、指の感覚が鈍化した状態や、指の
運動機能が低下してものを把持しにくくなった状態が再
現される。
【0044】以上のような各種装具を全て着用すること
により、身体機能が全身的に低下した高齢者の状態を正
確に再現することができる。また、全ての装具は耐水性
を有するように構成されているため、例えば浴槽設備の
開発において、装具を着用したまま入浴して商品のテス
トを行なう、といったことが可能であるだけでなく、装
具が汚れた場合にはこれを洗濯することにより繰り返し
使用することができるため、費用の削減の効果も得られ
る。なお、各装具は、再現しようとする身体機能に応じ
て、それぞれ単品で使用することができることももちろ
んである。
【0045】以上、図面を参照しながら本発明に係る身
体機能低下装具の実施例を詳細に説明したが、これはあ
くまで例に過ぎず、本発明の精神及び範囲内で、様々な
変形が可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る身体機能低下体験装具を着用し
た様子を示す(a)正面図、及び(b)背面図。
【図2】 白内障再現用眼鏡を示す図。
【図3】 難聴再現用耳栓を示す図。
【図4】 頸部拘束装具を示す図。
【図5】 肩サポータを示す図。
【図6】 脊椎加重装具を示す図。
【図7】 肘拘束装具を示す図。
【図8】 腰部拘束装具を示す図。
【図9】 大腿部サポータを示す図。
【図10】 膝拘束装具を示す図。
【図11】 足拘束装具を示す図。
【図12】 手首加重装具を示す図。
【図13】 足首加重装具を示す図。
【図14】 手指感覚鈍化装具を示す図。
【符号の説明】
10…白内障再現用眼鏡 20…難聴再現用耳栓 30…頸部拘束装具 40…肩サポータ 50…脊椎加重装具 60…肘拘束装具 70…腰部拘束装具 80…大腿部サポータ 90…膝拘束装具 100…足拘束装具 110…手首加重装具 120…足首加重装具 130…手指感覚鈍化装具

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体の部分的又は全身的な機能の低下又
    は障害を擬似的に再現するための身体機能低下体験装具
    において、弾性体の弾性力により脊椎を前方に湾曲させ
    るような荷重を加える脊椎加重装具を備えることを特徴
    とする身体機能低下体験装具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の身体機能低下体験装具
    において、更に腰部の動作を拘束するための腰部拘束装
    具を備えることを特徴とする身体機能低下体験装具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の身体機能低下体
    験装具において、更に頸部の動作を拘束するための頸部
    拘束装具を備えることを特徴とする身体機能低下体験装
    具。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の身体
    機能低下体験装具において、更に足の動作を拘束するた
    めの足拘束装具を備えることを特徴とする身体機能低下
    体験装具。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の身体
    機能低下体験装具において、更に膝の動作を拘束するた
    めの膝拘束装具を備えることを特徴とする身体機能低下
    体験装具。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の身体
    機能低下体験装具において、更に肘の動作を拘束するた
    めの肘拘束装具を備えることを特徴とする身体機能低下
    体験装具。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の身体
    機能低下体験装具において、更に肩の動作を拘束するた
    めの肩拘束装具を備えることを特徴とする身体機能低下
    体験装具。
  8. 【請求項8】 請求項1から7のいずれかに記載の身体
    機能低下体験装具において、更に脚に荷重を加えるため
    の脚加重装具を備えることを特徴とする身体機能低下体
    験装具。
  9. 【請求項9】 請求項1から8のいずれかに記載の身体
    機能低下体験装具において、更に腕に荷重を加えるため
    の腕加重装具を備えることを特徴とする身体機能低下体
    験装具。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の身
    体機能低下体験装具において、更に視力の低下又は視覚
    障害を再現するための視覚障害再現装具を備えることを
    特徴とする身体機能低下体験装具。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれかに記載の
    身体機能低下体験装具において、更に聴覚障害を再現す
    るための聴覚障害再現装具を備えることを特徴とする身
    体機能低下体験装具。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれかに記載の
    身体機能低下体験装具において、更に手指の感覚や指の
    機能低下を再現するための手指鈍化再現装具を備えるこ
    とを特徴とする身体機能低下体験装具。
  13. 【請求項13】 身体の部分的又は全身的な機能の低下
    又は障害を擬似的に再現するための一又は複数の装具か
    ら成る身体機能低下体験装具において、上記一又は複数
    の装具が耐水性を有することを特徴とする身体機能低下
    体験装具。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の身体機能低下体験
    装具において、上記一又は複数の装具には関節の動作を
    拘束するための関節拘束装具が含まれることを特徴とす
    る身体機能低下体験装具。
  15. 【請求項15】 請求項13又は14に記載の身体機能
    低下体験装具において、上記一又は複数の装具には身体
    の一部に荷重を加えるための加重装具が含まれることを
    特徴とする身体機能低下体験装具。
  16. 【請求項16】 請求項13から15までのいずれかに
    記載の身体機能低下体験装具において、上記一又は複数
    の装具には視力の低下又は視覚障害を再現するための視
    覚障害再現装具が含まれることを特徴とする身体機能低
    下体験装具。
  17. 【請求項17】 請求項13から16までのいずれかに
    記載の身体機能低下体験装具において、上記一又は複数
    の装具には聴覚障害を再現するための聴覚障害再現装具
    が含まれることを特徴とする身体機能低下体験装具。
  18. 【請求項18】 身体の部分的又は全身的な機能の低下
    又は障害を擬似的に再現するための身体機能低下体験装
    具において、身体上の腰部よりも高い位置に設定された
    加重点から、身体上の腰部又は腰部よりも低い位置に設
    定された加重中心へ向かうような荷重を発生させる向心
    荷重発生手段により、脊椎を前方に湾曲させるような荷
    重を加える脊椎加重装具を備えることを特徴とする身体
    機能低下体験装具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100994863B1 (ko) * 2008-05-26 2010-11-16 백용운 노인 체험복

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100994863B1 (ko) * 2008-05-26 2010-11-16 백용운 노인 체험복

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