JPH10148851A - 光学装置及び電解液 - Google Patents

光学装置及び電解液

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JPH10148851A
JPH10148851A JP9229362A JP22936297A JPH10148851A JP H10148851 A JPH10148851 A JP H10148851A JP 9229362 A JP9229362 A JP 9229362A JP 22936297 A JP22936297 A JP 22936297A JP H10148851 A JPH10148851 A JP H10148851A
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    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/15Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on an electrochromic effect
    • G02F1/1506Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  based on an electrochromic effect caused by electrodeposition, e.g. electrolytic deposition of an inorganic material on or close to an electrode

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低消費電力で駆動可能であり、可視光域にお
いて光透過率の制御が可能であり、光遮蔽時の分光特性
も良好であり、しかも電極への過電圧を防止して長寿命
化が可能な光学装置と、これに使用される電解液を提供
すること。 【解決手段】 ハロゲン化銀を溶媒に溶解させ、LiB
r等のアルカリ金属ハライドを支持塩として添加した溶
液1が作用電極2及び3と対極6との間に配され、これ
らの電極の駆動制御により銀の析出又は溶解を生じさせ
るように構成された光学装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学装置(例え
ば、数字若しくは文字表示又はX−Yマトリックス表示
などを行うための表示装置や、可視光域(波長:400
〜700nm)において光透過率又は光反射率の制御が
可能なフィルタ)、及びこの装置に使用される電解液に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、エレクトロクロミック材料(以
下、EC材料と称することがある。)は、電圧駆動型の
表示装置に用いられ、例えば時刻を表示するデジタル時
計等に採用されている。
【0003】エレクトロクロミック表示素子(以下、E
CDと称することがある。)は、非発光型の表示装置で
あって、反射光や、透過光による表示であるために、長
時間の観察によっても疲労感が少ないという利点を有す
ると共に、駆動電圧が比較的低く、消費電力が少ないな
どの利点を有する。例えば、特開昭59−24879号
公報に開示されているように、液体型ECDとして可逆
的に着色、消色状態を形成する有機分子系のビオロゲン
分子誘導体をEC材料に用いるものが知られている。
【0004】精密光学機器の発展に伴って、これまでの
可変NDフィルタに置きかわる微細かつ低消費電力型の
光量調節デバイスが必要となっているが、上記の如きE
CD又はその周辺技術がそれに適応できるか否かの検討
が必要となっている。
【0005】しかしながら、ビオロゲン分子誘導体など
のEC材料をECDに利用した場合、実際に必要とされ
る応答速度やそのときの遮蔽度に問題があり、実用化す
ることは困難であった。
【0006】そこで、ECDに置き換えて、金属塩の析
出/溶解を利用した透過型又は反射型の調光素子に着目
し、銀の析出/溶解を用いた電気化学的調光素子の開発
が行われてきた。
【0007】しかし、このような電気化学的調光素子に
おいては、応答速度や光遮蔽度では目標どおりの値を得
ることができるが、基板となる透明電極(即ち、作用電
極)の劣化が生じ易く、デバイスとしての寿命が短命で
あった。
【0008】特に、ITO(Indium Tin Oxide)電極に
対し、銀の析出、溶解時に過電圧がかかることによっ
て、電極が破損され易い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、素子
に必要な電解液について、その溶液が可視光域(400
〜700nm)において吸収を持たず、かつ、着色時に
可視光域においてほぼ均等な遮蔽が可能な銀錯塩を電気
化学的調光素子材料として用い、電極への過電圧を低減
して長寿命化を実現できる光学装置と、これに用いる電
解液を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者は、非水系にお
いて銀錯塩から銀を電極上に析出させ、或いは電極上か
ら溶解させる(以下、「析出、溶解」と記すことがあ
る。)可逆な系を得ることによって、電気化学材料を用
いた調光素子を構築し、低消費電力で駆動可能であって
可視光領域での光透過率又は光反射率の制御ができ、分
光特性も良好であり、電極の損傷を低減させた安定な光
学装置及び電解液を見出し、本発明に到達したものであ
る。
【0011】即ち、本発明は、ハロゲン化銀(例えばA
gF、AgCl、AgBr、AgI)の溶液が作用電極
と対極との間に配され、これらの電極の駆動制御により
銀の析出又は溶解を生じさせるように構成され、前記ハ
ロゲン化銀の溶解のためにこのハロゲン化銀と同一又は
異種のハロゲンを供給可能な支持塩として、LiX、N
aX及びKX(但し、Xはフッ素原子、塩素原子、臭素
原子又はヨウ素原子である。)からなる群より選ばれた
少なくとも1種の塩(以下、本発明のアルカリ金属ハラ
イドと称する。)が添加され、前記ハロゲン化銀が錯塩
化されている光学装置、及びこれに用いる前記溶液から
なる電解液に係るものである。
【0012】これまで、実用に近いレベルの電解液が得
られても、上記したように、基板となる透明電極(即
ち、作用電極)が駆動の繰り返しにより劣化するため、
寿命が短命であった。本発明によれば、上記したLiX
等の本発明のアルカリ金属ハライドを電解液に添加して
いるので、これまで銀塩溶解に用いてきた四級アンモニ
ウム塩と比較して、銀の析出、溶解に関する過電圧を低
減することができ、電極の長寿命化に寄与することがで
きる。
【0013】本発明者は、電解液材料において種々の銀
錯塩を含む電解液の中に適当な添加剤を添加することに
よって、可逆性に富む系を得た。電解液としては、ハロ
ゲン化銀にヨウ化銀、シュウ化銀、塩化銀を用いて検討
を行ってきた。
【0014】こうしたハロゲン化銀を溶解するために
は、銀を錯塩化することが必要である。しかし、その支
持塩(反応に直接関与せず、銀を溶かし込むために必要
な塩)に関しては、これまで、有機溶媒に易溶な四級ア
ンモニウム塩を用いたものが中心であった。電極を長寿
命化するためには、低駆動電圧化が重要であることがわ
かったため、銀の析出、溶解時の過電圧を低減する電解
液が望ましい。
【0015】本発明によれば、添加剤として本発明のア
ルカリ金属ハライドを用いることによって、析出銀膜の
溶解過電圧の低減により、電極(特にITO透明電極)
の劣化を回避することができる。実際に、ITO電極を
用いて寿命試験を試みたところ、従来の電解液(四級ア
ンモニウム塩を含む系)を用いる場合よりもセル電圧を
低減させることができた。
【0016】このような効果を有効に発揮するには、上
記アルカリ金属ハライドの添加量はハロゲン化銀の1/
2倍濃度〜5倍濃度の割合で添加するのがよい。
【0017】また、従来、銀錯塩からの銀の析出に関し
ては、めっき浴として用いるシアン系溶液がよく知られ
ているが、シアン系溶液では、安全な作業環境の確保
や、その廃液の処理の問題がある。そこで、本発明者は
非シアン系の銀塩に着目し、その検討を行った。
【0018】即ち、種々の銀錯塩の電解液の中から、還
元剤を添加することにより、可逆性に富む系を得た。こ
の系に使用した材料はRED(eversible lectro
eposition)材料と称され、溶媒に溶解してRED液に
調製された。
【0019】RED液(電解液)はこれまで、ハロゲン
化銀としてヨウ化銀、可逆性向上のための還元剤として
アスコルビン酸、非水溶媒としてジメチルスルホキシド
(DMSO)を用いた溶液について検討されてきた。但
し、析出又は溶解の可逆性の高いDMSOなどの温度特
性の悪い溶媒を用いた場合、デバイスの動作環境が限ら
れ易いため、混合溶媒化することによって温度範囲を広
げることができた。
【0020】さらに、実用に近いレベルの電解液が得ら
れても、駆動の繰り返しにより、基板となる透明電極が
劣化するため、デバイス寿命が短命であった。そこで、
本発明によって、寿命の重要な因子となる銀の析出、溶
解の過電圧を低減することに加えて、更に長寿命化を図
るように試みた。この場合、銀の析出側の過電圧が制御
できない場合、異種金属、例えばハロゲン化銅等の銅塩
と共析させたり、錯体の銀の配位子を混合化したりする
ことにより、析出銀膜の溶解過電圧を低減することがで
きた。この場合、異種金属の含有量は塩の形で0.1〜
100mmol/Lであるのがよい。
【0021】このような異種金属を添加することによっ
て、電析させた銀膜の溶解過電圧の低減が可能になり、
その結果、透明電極の急激な劣化を回避することができ
た。ITO電極を用いて寿命試験を試みたところ、Cu
塩を含まない系よりも長寿命化された。
【0022】さらに、本発明の光学装置及び電解液は光
学系に配されるために、電解液が可視光領域で吸収を持
つこと(着色)は望ましくはない。通常、ハロゲン化銅
を有機溶媒中に溶解させると、可視光領域に吸収を持
つ。そこで、溶解した銅塩とトリエタノールアミンを代
表とする透明化材料を用いて、溶媒中の銅の存在状態を
Cu2+→Cu+ となるように還元することにより、可視
光領域の電解液の光吸収を回避することができた。
【0023】即ち、ハロゲン化銅を溶媒に溶解する際、
この溶液が着色される場合、トリエタノールアミン、イ
ミノジ酢酸、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミ
ンテトラ酢酸、ニトリロトリ酢酸、ガラクチトール、ア
スコルビン酸、トリメタノールアミンボレート、ジメチ
ルアミンボラン、ジメチルチオホルムアミド、N,N,
N’,N’−テトラキス(2−ヒドロキシプロピル)エ
チレンジアミン、エチレンジアミン−N,N,N’,
N’−テトラアゼチン酸、サリチル酸、2−メルカプト
ベンズイミダゾール、1−アリル−2−チオ尿素、チオ
ウラシル、ジメチルアミンボラン及びテトラブチルアン
モニウムボレートからなる群より選ばれた少なくとも1
つからなる透明化剤が添加されるのがよい。
【0024】本発明において、ハロゲン化銀は電圧の印
加によって次式に示すように酸化還元反応を行う。 (水素基準)
【化1】
【0025】このように、本発明は、ハロゲン化銀から
なる銀塩から銀を電極上に析出、溶解させ、着色、消色
を行える可逆な系を用いることにより、低消費電力で非
発光型の可視光域に好適な光学装置、例えば表示装置や
光学フィルタを提供することができる。
【0026】本発明の光学装置及び電解液において、上
記の異種金属を溶液に溶解せしめる際、この溶液は着色
されないことが望ましい。
【0027】異種金属としては、銅が用いられ、これは
塩化銅、臭化銅等のハロゲン化銅として溶液に含有され
てよい。
【0028】本発明の光学装置及び電解液では、少なく
とも一方が銀の析出又は溶解用電極となる作用電極と対
極との間に、これらの電極と接して、ハロゲン化銀を溶
媒に溶解させた電解液が充填されて構成されることがで
きる。
【0029】そして、ハロゲン化銀を水又は非水溶媒に
溶解させた溶液、特に非水系の溶液が配され、銀の析出
又は溶解によって着色又は消色するように構成されるの
が望ましい。
【0030】この場合、臭化銀の濃度が0.03〜2.
0mol/L、更には0.05〜2.0mol/Lであ
るRED液が用いられることが望ましい。
【0031】そして、銀の電気化学的析出又は溶解のた
めに、光沢剤、錯化剤及び還元剤からなる群より選ばれ
た少なくとも1種の添加剤が溶液に添加されているのが
よい。
【0032】例えば、チオ尿素、1−アリル−2−チオ
尿素、メルカプトベンズイミダゾール、クマリン、フタ
ル酸、コハク酸、サリチル酸、グリコール酸、ジメチル
アミンボラン(DMAB)、トリメチルアミンボラン
(TMAB)、酒石酸、シュウ酸及びD−グルコノ−
1,5−ラクトンからなる群より選ばれた少なくとも1
つが添加剤として用いられてよい。
【0033】本発明に使用できるRED液として、銀塩
を溶解させると共に、還元剤と併用することによって可
逆性に富む系とするのが望ましい。しかし、こうしたR
ED液として、これまで、還元剤にアスコルビン酸を用
いる一方、溶媒としてジメチルスルホキシド(DMS
O)からなる非水溶媒のみを用いることが検討されてき
たが、このようなRED液はDMSO自体が18℃に凝
固点をもつため、低温特性に問題があり、例えば寒冷地
における使用時に凍結を生じ易い。そのため、使用でき
る溶媒に制限があった。
【0034】そこで、本発明者は、特に非水系において
銀錯塩から銀を透明電極上に析出、溶解させる可逆的な
系において、低温特性の劣化を防止し、低温での使用に
耐える凝固点の低い溶媒を用い、これに適応可能な還元
剤の検討を行った。
【0035】この結果から、これまで全く検討されてい
なかった凝固点の低い溶媒に適応できる還元剤として、
上述したDMAB、TMAB等の還元剤はいずれも、低
温特性の向上のために凝固点の低い溶媒を用いても十分
に使用可能であって、上述のアスコルビン酸よりもそう
した溶媒に溶解し易いものである。即ち、DMSO系電
解液よりも低温で凝固する電解液となるため、この電解
液は寒冷地における使用においても凍結しない。この場
合、還元剤は銀塩の1/150倍濃度〜1倍濃度の範囲
で添加されるのが望ましい。
【0036】また、凝固点の低い溶媒としては、ジメチ
ルホルムアミド(DMF)、ジエチルホルムアミド(D
EF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAA)、
N−メチルプロピオン酸アミド(MPA)、N−メチル
ピロリドン(MP)、プロピレンカーボネート(P
C)、アセトニトリル(AN)、2−メトキシエタノー
ル(MEOH)及び2−エトキシエタノール(EEO
H)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、ジオキソラ
ン(DOL)、エチルアセテート(EA)、テトラヒド
ロフラン(THF)、メチルテトラヒドロフラン(Me
THF)、ジメトキシエタン(DME)及びγ−ブチロ
ラクトン(GBL)からなる群より選ばれた少なくとも
1つからなる溶媒(非水溶媒)が望ましい。
【0037】これらの非水溶媒のうち、DMSOに比べ
て凝固点が低いもの(特にDMF、DEF、MEOH、
EEOHでは70℃以上も低い。)を用いると、ハロゲ
ン化銀を溶解して調製したRED液は低温特性に優れた
ものとなり、例えば寒冷地での使用に十分に耐えるもの
となる。また、DMSOを用いても、これをアセトニト
リル等と例えば1:1(容量比)で混合溶媒化すること
により、低温での使用が可能となり、銀の析出、溶解の
可逆性は高いが、温度特性に劣る溶媒を用いることがで
き、この結果、使用可能な添加剤の幅が広がった。ま
た、低温で凝固しない電解液の開発により、本電解液は
寒冷地における使用においても凍結しない。
【0038】また、銀を析出又は溶解させる作用電極と
なる透明電極(特にITO電極:酸化インジウムにスズ
をドープして得られたもの。)を化学的又は物理的に修
飾することによって、透明電極への銀の析出電位を下
げ、銀の析出溶解を容易とし、透明電極や溶液自身が電
気的に受ける損傷を軽減することができる。
【0039】この場合の化学的修飾法として、スズ溶液
及びパラジウム溶液の二液処理法によるパラジウム等に
よってITO電極の表面処理(化学メッキ)が行われる
のがよい。即ち、パラジウムによるITO電極の表面活
性化処理として、ITO単独基板上にパラジウム核を析
出させることでITO電極表面上の活性を高めるもので
ある。
【0040】この場合、スズ溶液としては、塩化スズ
(SnCl2 )0.10〜1.0gを0.010〜0.
10%のHCl 1Lに溶解させたもの、パラジウム溶
液としては、塩化パラジウム(PdCl2 )0.10〜
1.0gを0.010〜0.10%のHCl 1Lに溶
解させたものが使用可能である。
【0041】また、物理的修飾法として、銀より貴な金
属等をITO電極上へ蒸着する方法が採用可能である。
【0042】本発明の光学装置及び電解液においては、
消色状態のときに、溶液は可視光領域に吸収を持たない
こと、また、着色、消色用基板電極(即ち、作用電極)
は光学装置として動作させるために可視光領域に吸収の
ないITO電極を用いることが望ましい。
【0043】そして、RED液を用いて着色、消色状態
を繰り返すとき、デバイスが微小なために溶液系を攪拌
することができない。そこで、銀の電気化学的析出溶解
の定量化が容易な電流制御で駆動することがよい。
【0044】このような電流制御による着色−消色の駆
動法として、着色−消色速度(銀の析出、溶解速度)を
上げるために、高電流値から低電流値へと矩形に変化す
る電流による駆動法を用いることがよい。或いは、銀の
析出、溶解を繰り返すことによる基板の損傷を軽減させ
るために、低電流値から高電流値へと矩形に変化する電
流による駆動法を用いることもよい。定電流駆動を用い
る場合は、副反応物が生成する電位でリミッター等を用
いて制御することが望ましい(系の電解質のバランス維
持のため)。
【0045】本発明は、数字又は文字表示、或いはX−
Yマトリックス表示等を行える表示素子や、可視光域
(波長:400〜700nm)において光透過率又は光
反射率の制御が可能な光学フィルタ等の光学装置に広く
適用可能である。
【0046】本発明はまた、こうした光学装置に使用可
能な電解液として、上記したハロゲン化銀及び支持塩等
を溶媒に溶解させた溶液からなる電解液も提供するもの
である。
【0047】この電解液は、ハロゲン化銀等の銀塩を水
又は非水溶媒に望ましくは0.03〜2.0mol/Lの濃度で溶
解させた溶液からなり、銀の析出又は溶解によって着色
又は消色状態となるものであり、上記したと同様の本発
明の支持塩や添加剤を添加し、場合によっては、光沢
剤、錯化剤、還元剤、溶媒をそれぞれ所定量含有するこ
とができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0049】まず、図5及び図6について、本発明の実
施例による表示素子(又は光学フィルタ)等の光学装置
10の一例を概略的に示す。
【0050】本例の光学装置10によれば、セルを構成
する一対の透明基板(例えばガラス板)4と5が一定の
間隔を置いて表示窓として配置され、各基板の内面に
は、少なくとも一方が着色用電極又は消色用電極となる
作用電極(例えばITO電極)2及び3と対極6とが対
向して設けられている。これらの作用電極は実際には、
目的に応じたパターンに形成されているが、図面では概
略的に示している。
【0051】また、対極6は、基板4及び5の全周にス
ペーサを兼ねて設けられ、例えば銀板が使用される。な
お、図示省略したが、参照電極としては例えば銀線が設
けられている。
【0052】そして、対向している作用電極2及び3と
対極6との間には、これらの電極に接して、RED材料
としてハロゲン化銀(錯塩)及びアルカリ金属ハライド
等を非水溶媒に溶解させたRED液1が封入されてい
る。対向している作用電極2及び3と対極6とのいずれ
か一方は陽極、他方は陰極とし、それらの間に所定時間
だけ直流の駆動電圧を印加することによって、銀(錯)
塩に
【化2】 なる酸化還元反応を陰極側において生じさせ、Ag析出
物により透明→着色状態に移行させる。
【0053】こうして電極上にAgを析出させることに
よって、作用電極が設けられた表示窓からはAg析出物
による特定の色(例えば反射色)を観察でき、フィルタ
材となる。そして、この着色によるフィルタ作用、即
ち、可視光の透過率及び反射率(又は着色の濃淡)は電
圧の大きさ又はその印加時間と共に変化し、これを制御
することによって透過率又は反射率可変表示素子又はフ
ィルタとして機能させることができる。
【0054】この光学装置10は、作用電極2及び3を
セル内のほぼ全面に有していてもよいが、実際には、例
えば図7及び図8に示す如くに構成することができる。
【0055】即ち、透明基板4及び5に設けられるIT
Oの作用電極はそれぞれ、中心部2a、3aと、この周
りに微小間隔を置いて同心円状に配されたリング状電極
2b、3b、2c、3c、2d、3d、2e、3eとに
分割されている。最外周の作用電極2e、3eの周囲に
は銀の対極6A、6Bが設けられている。
【0056】これらの各電極2a、3a、2b、3b、
2c、3c、2d、3d、2e、3e、6A、6Bはそ
れぞれ、各駆動電源8A、8B、8C、8D、8E、8
Fにクロム細線等からなる配線9A、9B、9C、9
D、9E、9Fによって接続されている。
【0057】そして、透明基板4−5はスペーサ7(こ
れは図6では対極6が兼ねている。)によって所定間隔
に配置され、その間隔内にRED液1が封入されてい
る。
【0058】RED液1は、印加される電圧の大小に応
じて酸化還元反応(即ち、濃度)が制御されるものであ
るから、上記した各分割電極2a及び3a、2b及び3
b、2c及び3c、2d及び3d、2e及び3eと対極
6A及び6Bとの間に印加される電圧(それぞれV1
2 、V3 、V4 、V5 とする。)によって、各分割電
極の陰極上におけるRED液からの銀の析出量を変化さ
せることができる(なお、対極6A及び6Bには電位補
償用の電圧V6 が印加される)。
【0059】従って、仮にすべての電圧を等しくすれば
(V1 =V2 =V3 =V4 =V5 )、RED液1の全域
に亘って一様に着色させることができ、かつ、電圧に応
じて濃度の程度を一様に変化させることができる。
【0060】また、各電極への印加電圧を異ならせ、例
えばV1 <V2 <V3 <V4 <V5とすれば、中心部か
ら周辺へ行くに従って着色濃度が大となる(換言すれば
透過率が小となる)。これは、テレビカメラ等のCCD
(電荷結合素子)用の光学絞り等として有用であり、C
CDの集積度の向上に十分に対応できるものである。印
加電圧を上記とは逆の順にすれば、中心部から周辺にか
けて透過率が大となる。
【0061】このように、分割電極への印加電圧によっ
て、様々なパターンで濃淡若しくは階調性を制御でき、
光学フィルタとして有用となり、その使用状態の範囲が
広くなる。
【0062】以上に説明したように、本実施例によれ
ば、従来のEC材料とは全く異なる着想に基いて、臭化
銀からなるRED材料を光学機器の光量調節のためのフ
ィルタ材として用い、作用電極と対極の駆動制御(特に
印加電圧)によってRED材料の着色時の濃淡を変化さ
せることができ、この特徴を利用し、表示素子又は光学
フィルタに階調をつけることが可能となったのである。
従って、RED材料の使用によって、微細で消費電力が
少なくてすみ、光量調節デバイスとして、メカニカルに
作動させていた従来の可変NDフィルタの能力以上のフ
ィルタを提供することができる。
【0063】次に、本実施例を具体例について更に詳し
く説明する。以下の具体例では、図5及び図6に示した
例のように構成された光学装置を用いた。
【0064】例1(四級アンモニウム塩とハロゲン化リ
チウムの分極比較) 支持電解質(支持塩)として四級アンモニウム塩又はハ
ロゲン化リチウムを用い、対応する電解液をそれぞれ作
成し、定電流駆動での分極比較を行った。ここでは、直
径7mmのITO電極を用い、反応面積を規制した。
【0065】銀塩としてAgBr500mmol/L、
四級アンモニウム塩としてテトラ−n−ブチルアンモニ
ウムヨーダイド(Tetra-n-butyl ammonium Iodide)50
0mmol/LをDMSO中に溶解したものを電解液1
とした。さらに、AgBr500mmol/L、LiB
r500mmol/LをDMSO中に溶解したものを電
解液2とした。
【0066】各電解液を用いて、分極比較を行った。そ
の結果を図1に示す。これによれば、本例による電解液
2はセル電圧が電解液1よりも低くなることが分かる。
【0067】例2(四級アンモニウム塩とハロゲン化ナ
トリウムの分極比較) 銀塩としてAgBr500mmol/L、四級アンモニ
ウム塩としてテトラ−n−ブチルアンモニウムヨーダイ
ド(Tetra-n-butyl ammonium Iodide)500mmol/
LをDMSO中に溶解したものを電解液1とした。さら
に、AgBr500mmol/L、NaBr500mm
ol/LをDMSO中に溶解したものを電解液3とし
た。
【0068】各電解液を用いて、分極比較を行った。そ
の結果を図2に示す。これによれば、本例による電解液
3はセル電圧が電解液1よりも低くなることが分かる。
【0069】例3(定電位法を用いた銀析出/溶解にお
ける透過率の変化) 例1の電解液2を用いて、定電位法による銀の析出/溶
解を試み、そのときの透過率の変化を測定した。
【0070】析出時の駆動電圧は銀に対して−2.5
V、駆動時間は1.5secであった。これに対して、
溶解時の駆動電圧はステップ状に駆動しており、銀に対
して+4.5V、20msec→+1.6V、2sec
→+3.5V、20msecであった。それぞれの透過
率の変化を図3(析出時)、図4(溶解時)に示す。こ
のときの透過率は、ITO電極の透過率を基準としてい
る。
【0071】この結果から、本電解液を用いた場合にお
いて、光量調節可能(透過率変化が可能)であるという
ことがわかる。そして、この系における析出銀膜の分光
特性は、可視光領域において一様の吸収を持ち、析出に
おいても溶解においても同様に透過率が上下する様子が
わかり、可視光領域において光遮蔽能を持っていること
を示している。
【0072】以上、本発明の実施例を説明したが、上述
の実施例は本発明の技術的思想に基いて更に変形が可能
である。
【0073】例えば、上述したRED材料の種類やRE
D液成分、特にアルカリ金属ハライドからなる支持塩の
種類、濃度等は種々変更してよい。
【0074】また、ITO電極パターンを含む構造をは
じめ、各構成部分の材質、更には駆動方法も上述したも
のに限定されることはない。例えば、図7に示した如き
電極パターンをストライプ状、格子状等のように種々に
変化させてもよいし、各分割電極毎に異なるRED液の
セルを分割して並置することもできる。この場合、RE
D液と従来のEC液を組み合わすこともできる。
【0075】また、本発明による光学装置は、公知の他
のフィルタ材(例えば有機系のエレクトロクロミック
材、液晶、エレクトロルミネッセンス材)と組み合わせ
る等も可能である。また、本発明による光学装置は、C
CDの光学絞り用をはじめ、各種光学系、更には電子写
真複写機や光通信機器等の光量調節用としても広く適用
可能である。
【0076】
【発明の作用効果】本発明は上述した如く、従来のEC
材料とは全く異なる着想に基いて、ハロゲン化銀を含有
するRED液においてLiX等の支持塩を添加し、対向
する作用電極と対極の駆動制御(特に印加電圧)によっ
て銀を電極上に析出、溶解させる可逆な系を形成してい
る。従って、RED材料を用いて、低消費電力で非発光
型の可視光域に好適な光学装置を提供することができる
と共に、電極への過電圧を低減して長寿命化を実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学装置の印加電圧による特性変化を比較して
示すグラフである。
【図2】他の光学装置の印加電圧による特性変化を比較
して示すグラフである。
【図3】本発明に基づく光学装置の着色時の印加電圧に
よる透過率変化を示すスペクトル図である。
【図4】同光学装置の消色時の印加電圧による透過率変
化を示すスペクトル図である。
【図5】光学装置の概略断面図である。
【図6】同光学装置の概念図である。
【図7】同光学装置の具体例のITO電極パターン図で
ある。
【図8】同光学装置の概略断面図である。
【符号の説明】
1…RED液(銀塩含有液)、2、2a〜2e、3、3
a〜3e…ITO電極 4、5…表示窓(透明基板)、6、6A、6B…対極、
7…スペーサ、8A〜8F…電源、10…光学装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハロゲン化銀の溶液が作用電極と対極と
    の間に配され、これらの電極の駆動制御により銀の析出
    又は溶解を生じさせるように構成され、前記ハロゲン化
    銀の溶解のためにこのハロゲン化銀と同一又は異種のハ
    ロゲンを供給可能な支持塩として、LiX、NaX及び
    KX(但し、Xはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又は
    ヨウ素原子である。)からなる群より選ばれた少なくと
    も1種の塩が添加され、前記ハロゲン化銀が錯塩化され
    ている光学装置。
  2. 【請求項2】 支持塩がハロゲン化銀の1/2倍濃度〜
    5倍濃度の範囲で添加されている、請求項1に記載した
    光学装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも一方が銀の析出又は溶解用電
    極となる作用電極と対極との間に、これらの電極と接し
    て、ハロゲン化銀を溶媒に溶解させた電解液が充填され
    ている、請求項1に記載した光学装置。
  4. 【請求項4】 ハロゲン化銀を水又は非水溶媒に溶解さ
    せた溶液が配され、銀の析出又は溶解によって着色又は
    消色する、請求項1に記載した光学装置。
  5. 【請求項5】 ハロゲン化銀の濃度が0.03〜2.0
    mol/Lである溶液が使用されている、請求項1に記
    載した光学装置。
  6. 【請求項6】 銀の電気化学的析出又は溶解のために少
    なくとも1種の添加剤が溶液に添加されている、請求項
    1に記載した光学装置。
  7. 【請求項7】 チオ尿素、アリルチオ尿素、メルカプト
    ベンゾイミダゾール、クマリン、フタル酸、コハク酸、
    サリチル酸、グリコール酸、ジメチルアミンボラン、ト
    リメチルアミンボラン、酒石酸、シュウ酸及びグルコノ
    ラクトンからなる群より選ばれた少なくとも1つが添加
    剤として用いられている、請求項6に記載した光学装
    置。
  8. 【請求項8】 非水溶媒が、ジメチルホルムアミド、ジ
    エチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
    N−メチルプロピオン酸アミド、N−メチルピロリド
    ン、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、2−エ
    トキシエタノール、2−メトキシエタノール、ジメチル
    スルホキシド、ジオキソラン、エチルアセテート、テト
    ラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジメトキ
    シエタン及びγ−ブチロラクトンからなる群より選ばれ
    た少なくとも1つからなっている、請求項4に記載した
    光学装置。
  9. 【請求項9】 銀を析出又は溶解させるための作用電極
    となる透明電極がインジウム−錫酸化物からなる、請求
    項1に記載した光学装置。
  10. 【請求項10】 透明電極が化学的又は物理的に修飾さ
    れている、請求項9に記載した光学装置。
  11. 【請求項11】 作用電極と対極との間に配され、これ
    らの電極の駆動制御により銀の析出又は溶解を生じるハ
    ロゲン化銀の溶液からなり、前記ハロゲン化銀の溶解の
    ためにこのハロゲン化銀と同一又は異種のハロゲンを供
    給可能な支持塩として、LiX、NaX及びKX(但
    し、Xはフッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原
    子である。)からなる群より選ばれた少なくとも1種の
    塩が添加され、前記ハロゲン化銀が錯塩化されている電
    解液。
  12. 【請求項12】 支持塩がハロゲン化銀の1/2倍濃度
    〜5倍濃度の範囲で添加されている、請求項11に記載
    した電解液。
  13. 【請求項13】 少なくとも一方が銀の析出又は溶解用
    電極となる作用電極と対極との間に、これらの電極と接
    して、ハロゲン化銀を溶媒に溶解させた状態で充填され
    る、請求項11に記載した電解液。
  14. 【請求項14】 ハロゲン化銀を水又は非水溶媒に溶解
    させた溶液として、銀の析出又は溶解によって着色又は
    消色する、請求項11に記載した電解液。
  15. 【請求項15】 ハロゲン化銀の濃度が0.03〜2.
    0mol/Lである、請求項11に記載した電解液。
  16. 【請求項16】 銀の電気化学的析出又は溶解のために
    少なくとも1種の添加剤が添加されている、請求項11
    に記載した電解液。
  17. 【請求項17】 チオ尿素、アリルチオ尿素、メルカプ
    トベンゾイミダゾール、クマリン、フタル酸、コハク
    酸、サリチル酸、グリコール酸、ジメチルアミンボラ
    ン、トリメチルアミンボラン、酒石酸、シュウ酸及びグ
    ルコノラクトンからなる群より選ばれた少なくとも1つ
    が添加剤として用いられている、請求項16に記載した
    電解液。
  18. 【請求項18】 非水溶媒が、ジメチルホルムアミド、
    ジエチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミ
    ド、N−メチルプロピオン酸アミド、N−メチルピロリ
    ドン、プロピレンカーボネート、アセトニトリル、2−
    エトキシエタノール、2−メトキシエタノール、ジメチ
    ルスルホキシド、ジオキソラン、エチルアセテート、テ
    トラヒドロフラン、メチルテトラヒドロフラン、ジメト
    キシエタン及びγ−ブチロラクトンからなる群より選ば
    れた少なくとも1つからなっている、請求項14に記載
    した電解液。
  19. 【請求項19】 銀を析出又は溶解させるための作用電
    極となる透明電極がインジウム−錫酸化物からなる、請
    求項11に記載した電解液。
  20. 【請求項20】 透明電極が化学的又は物理的に修飾さ
    れている、請求項19に記載した電解液。
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