JPH10148119A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JPH10148119A
JPH10148119A JP8309317A JP30931796A JPH10148119A JP H10148119 A JPH10148119 A JP H10148119A JP 8309317 A JP8309317 A JP 8309317A JP 30931796 A JP30931796 A JP 30931796A JP H10148119 A JPH10148119 A JP H10148119A
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JP
Japan
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catalyst
exhaust gas
exhaust
internal combustion
combustion engine
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JP8309317A
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Inventor
Tamotsu Ogita
保 荻田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • Y02T10/40Engine management systems

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気エミッションの悪化を抑制しながら、触
媒の劣化を抑制することのできる内燃機関の排気浄化装
置を提供する。 【解決手段】 排気管3は、第1排気管4と第2排気管
5に分岐されている。第1排気管4の内部にはリーン雰
囲気に晒されると劣化度合いが大きいという特性を有す
るPt−Rn(白金−ロジウム)系の第1触媒6が配設さ
れ、第2排気管5の内部にはリッチ雰囲気に晒されると
劣化度合いが大きいという特性を有するPd−Rn(パラジ
ウム−ロジウム)系の第2触媒7が配設されている。分
岐点には、排気ガスの流れを切り換える切り換え弁9が
配設されている。そして、切り換え弁9は、排気ガスの
空燃比に応じて、リーンのときには第1排気管4を閉
じ、リッチのときには第2排気管5を閉じるようにEC
U20からの信号により制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の排気浄
化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気通路には排気ガスを浄化
するための触媒が設けられ、この排気ガス浄化に用いら
れる触媒にも色々の種類があるが、その内、Pt−Rn(白
金−ロジウム)系触媒はリーン雰囲気に晒されると劣化
度合いが大きいという特性を有している。そこで、Pt−
Rn系触媒を用いた場合に、この触媒の劣化を抑制するた
めに、触媒をバイパスするバイパス通路と、排気ガスの
流れを触媒が設けられた排気通路とバイパス通路との間
で切り換える切り換え弁とを設け、触媒が高温状態であ
り排気ガスがリーンになる燃料カット時には、排気ガス
をバイパス通路に流すようにしてPt−Rn系触媒の劣化を
防止するようにした内燃機関の排気浄化装置が提案され
ている(特開平8−144814号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
装置において、燃料カット開始からリーンの排気ガスが
触媒に達するまでに輸送遅れがあり、燃料カット開始後
に直ちにバイパス通路に排気ガスを流すと未燃ガスが触
媒で浄化されずに排出され、排気エミッションが悪化す
る。したがって、排気ガスの輸送遅れを考慮して切り換
え弁を作動させることが必要であるが、バイパス通路に
排気ガスを流すのが遅れると触媒が劣化することから、
輸送遅れに対して切り換えタイミングを一致させなけれ
ばならず、排気エミッション悪化の抑制と触媒劣化の抑
制を両立させることが難しいという問題があった。本発
明は上記問題に鑑み、排気エミッションの悪化を抑制し
ながら、触媒の劣化を抑制することのできる内燃機関の
排気浄化装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、内燃機関の排気通路を分岐して形成した第1排気通
路及び第2排気通路と、第1排気通路に配設されたリー
ン雰囲気で劣化度合いが大きい第1触媒と、第2排気通
路に配設されたリッチ雰囲気で劣化度合いが大きい第2
触媒と、第1排気通路と第2排気通路への排気ガスの流
れを切り換える切換手段と、内燃機関の空燃比に応じて
前記切換手段を制御する制御手段とを具備し、前記制御
手段は、空燃比がリーンの時は、前記第1排気通路への
排気ガスの流れを阻止すると共に、空燃比がリッチの時
は、前記第2排気通路への排気ガスの流れを阻止するよ
うに前記切換手段を制御する内燃機関の排気浄化装置が
提供される。この様に構成された内燃機関の排気浄化装
置では、排気ガスの輸送遅れに対し切換手段の切り換え
タイミングを一致させる必要がなく、未燃ガスを第1触
媒と第2触媒とで浄化できると共に、第1触媒がリーン
雰囲気に晒されることと、第2触媒がリッチ雰囲気に晒
されることが防止できる。
【0005】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の内燃機関の排気浄化装置において、前記制御手段は、
内燃機関の空燃比が理論空燃比の時は、前記第1排気通
路及び第2排気通路の両方に排気ガスが流れるように前
記切換手段を制御するようにした内燃機関の排気浄化装
置が提供される。この様に構成された内燃機関の排気浄
化装置では、両方の触媒を活性維持を含め有効に用いる
ことができる。
【0006】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
の内燃機関の排気浄化装置において、前記第1触媒と第
2触媒のうち、一方の触媒が他方の触媒に比べて低温活
性の良い触媒であって、前記制御手段は、前記一方の触
媒と他方の触媒が暖機前の場合には、前記他方の触媒が
配設された排気通路への排気ガスの流れを阻止するよう
に前記切換手段を制御するようにした内燃機関の排気浄
化装置が提供される。この様に構成された内燃機関の排
気浄化装置では、低温活性の良い触媒への排気ガス流量
を確保し、この触媒を早期に活性化させることで、排気
ガスの早期浄化を図ることができる。
【0007】請求項4の発明によれば、請求項3に記載
の内燃機関の排気浄化装置において、前記制御手段は、
前記一方の触媒が暖機後であって、他方の触媒が暖機前
の場合には、前記他方の触媒が配設された排気通路への
排気ガスの流れを間欠的に阻止するように前記切換手段
を制御するようにした内燃機関の排気浄化装置が提供さ
れる。この様に構成された内燃機関の排気浄化装置で
は、低温活性の悪い方の触媒への排気の流れを間欠的に
阻止することで、この触媒の暖機を図ると共に、低温活
性の良い方の触媒を主に用いることで、排気エミッショ
ンの悪化の抑制を図ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施の形態を説明する。図1は本発明による排気浄化装
置を備えた内燃機関の全体の構成を示している。エンジ
ン1には、排気マニホールド2が取り付けられている。
排気マニホールド2には、排気管3が連結されていて、
排気管3は、第1排気管4と第2排気管5に分岐されて
いる。第1排気管4の内部には、リーン雰囲気に晒され
ると劣化度合いが大きいという特性を有するPt−Rn(白
金−ロジウム)系の第1触媒6が配設され、第2排気管
5の内部には、リッチ雰囲気に晒されると劣化度合いが
大きいという特性を有するPd−Rn(パラジウム−ロジウ
ム)系の第2触媒7が配設されている。ここで、第2触
媒7は、第1触媒6に比較して低温での浄化性能が良
い、すなわち、低温活性の良い触媒である。
【0009】また、排気管の分岐点の上流には、排気ガ
スの空燃比を検出する空燃比センサ8が配設され、分岐
点には、排気ガスの流れを切り換える切り換え弁9が配
設されている。切り換え弁9は、ロッド9aを介してア
クチュエータ9bに連結されており、アクチュエータ9
bは、エンジンコントロールユニット(以下ECUとい
う)20からの信号により切り換え弁9の位置を変更す
るように作動する。一方、10は吸気マニホールドであ
って、吸気管11に配設されたエアクリーナ12で濾過
され、エアフローメータ13で計量され、サージタンク
14を経た吸入空気を、燃料噴射弁15から噴射された
燃料と共に、エンジン1の各燃焼室に供給している。な
お、16はイグニッションスィッチ、17はエンジン回
転数を検出するエンジン回転数センサ、18はエンジン
冷却水温を検出する水温センサである。
【0010】ECU20は、相互に連結された入力イン
ターフェイス回路21、ROM22、RAM23、CP
U24、出力インターフェイス回路25から成り、燃料
噴射量の制御、点火時期の制御等の基本制御の他に、排
気ガスの流れを切り換える切り換え弁9を各種条件に基
づいて制御する。
【0011】図2は、上記のように構成された本発明の
第1の実施の形態における切り換え弁9の制御のフロー
チャートである。まずステップ1では、イグニッション
スィッチ16からイグニッション信号を取り込み、ステ
ップ2でイグニッションスィッチ16がオンかどうか、
すなわち、エンジン1が始動したかどうかを判定する。
エンジン1が始動していれば、ステップ3で切り換え弁
9の位置を示す信号SBを取り込み、続くステップ4で
運転状態のパラメータを取り込む。そして、ステップ5
では、第1及び第2触媒6,7が高温状態かどうかを判
定する。この判定は、この実施の形態では、ステップ4
で取り込んだ運転状態のパラメータ、例えば、エンジン
回転数NEから判定するが、排気温センサを第1及び第
2触媒6,7の近傍に配設して、排気温センサの検出し
た排気温から直接判定しても良い。
【0012】ステップ5で第1及び第2触媒6,7が高
温であると判定された場合は、燃料噴射の状態、すなわ
ち、空燃比の状態により、ステップ6以降のステップを
実施して、切り換え弁9の位置を切り換える制御をおこ
なう。まずステップ6では、フィードバック制御中であ
るかどうかを判定する。フィードバック制御中である場
合は、ステップ7に進む。フィードバック制御中は理論
空燃比近傍で燃焼がおこなわれ、リーンあるいはリッチ
にずれた排気ガスは流入してこない。したがって、ステ
ップ7では、排気ガスが第1排気管4と第2排気管5の
両方に流れるような中立位置に切り換え弁9がセットさ
れる様にアクチュエータ9bを作動させる。
【0013】一方、ステップ6でフィードバック制御中
でないと判定された場合は、ステップ8に進んで、フュ
ーエルカット中であるかどうかを判定する。ステップ8
でフューエルカット中であると判定された場合には、ス
テップ9に進み、フューエルカット中は排気ガスはリー
ンとなるのでリーン雰囲気に晒されると劣化度合いが大
きいという特性を有するPt−Rn(白金−ロジウム)系の
第1触媒6には排気ガスを導かない方が良く、そこで、
ステップ9では、排気ガスはすべて第2排気管5に流
れ、第1排気管4には流れないように切り換え弁9がセ
ットされる様にアクチュエータ9bを作動させる。
【0014】また、ステップ8でフューエルカット中で
ないと判定された場合は、ステップ10に進んで、OT
P増量中であるかどうかを判定する。ステップ10でO
TP増量中であると判定された場合には、ステップ11
に進み、OTP増量中は排気ガスはリッチとなるので、
リッチ雰囲気に晒されると劣化度合いが大きいという特
性を有するPd−Rn(パラジウム−ロジウム)系の第2触
媒7には排気ガスを導かない方が良く、そこで、ステッ
プ11では、排気ガスはすべて第1排気管4に流れ、第
2排気管5には流れないように切り換え弁9がセットさ
れる様にアクチュエータ9bを作動させる。なお、ステ
ップ2またはステップ5でNOと判定された場合には、
ステップ7に進み、切り換え弁9は中立位置にセットさ
れる。
【0015】図3に示すのは第1の実施の形態を変形し
た第2の実施の形態の制御のフローチャートであって、
第1の実施の形態の制御において、フューエルカット中
であるときに排気ガスをすべて第2排気管5に流し、第
1排気管4には流れないように切り換え弁9をセット
し、OTP増量中であるときに排気ガスをすべて第1排
気管4に流し、第2排気管5には流れないように切り換
え弁9をセットする動作を、フューエルカット開始、あ
るいはOTP増量開始と同時におこなうのではなくて、
それぞれ、実際にリーンの排気ガス、あるいは、リッチ
の排気ガスが、第1及び第2排気管4,5に流れ込もう
とする直前に切り換え弁9をセットするものである。
【0016】具体的には、第1の制御のステップ8でフ
ューエルカット中であると判定された後、ステップ30
1に進み、フューエルカット開始からの経過時間TFC
を取り込み、続くステップ302においては、フューエ
ルカットによるリーンな排気ガスが触媒に到達する直前
の時間TLを計算する。このTLの計算は、フューエル
カット開始時の運転状態、具体的には、エンジン回転数
NEと吸入空気GAや、フューエルカット開始後の回転
数の変化等から計算すれば良く、あるいは、フューエル
カット開始時のエンジン回転数NEと吸入空気GAに対
するTLの値をマップとしてROM22に記憶しておい
ても良い。そして、ステップ303でTFCとTLを比
較し、TFC>TLになった場合に初めてステップ30
4に進み、第1の制御のステップ9と同様に排気ガスは
すべて第2排気管5に流れ、第1排気管4には流れない
ように切り換え弁9がセットされる様にアクチュエータ
9bを作動させる。そして、ステップ305でTFCを
計測するタイマーをクリアしてリターンする。
【0017】また、OTP増量がおこなわれる場合も同
様に、第1の制御のステップ10でOTP増量中である
と判定された後、ステップ306に進み、OTP増量開
始からの経過時間TOTPを取り込み、続くステップ3
07においては、OTP増量によるリッチな排気ガスが
触媒に到達する直前の時間TRを計算する。そして、ス
テップ308でTOTPとTRを比較し、TOTP>T
Rになった場合に初めてステップ309に進み、第1の
制御のステップ11と同様に排気ガスはすべて第1排気
管4に流れ、第2排気管5には流れないように切り換え
弁9がセットされる様にアクチュエータ9bを作動させ
る。そして、ステップ310でTOTP計測用タイマー
をクリアしてリターンする。
【0018】この様にすることにより、排気ガスを両方
の触媒に流す時間が最大にされ、片方の触媒に流す時間
は最小限度に抑えられる。そして、排気ガスの浄化は両
方の触媒を最大限用いた方が良いので、図2の制御に比
べると排気ガスの浄化が良くなる。
【0019】図4に示すのは第3の実施の形態の切り換
え弁9の制御のフローチャートである。この第3の実施
の形態は、前述の第1、第2の実施の形態が、排気ガス
の空燃比がリーン、あるいは、リッチになる制御がおこ
なわれた場合に対応して切り換え弁9の制御をおこなう
ものであるのに対して、空燃比センサ8により検出され
た排気ガスの空燃比に直接基づいて切り換え弁9の制御
をおこなうものである。
【0020】具体的には、第1の実施の形態の制御のフ
ローチャートのステップ5で、第1及び第2触媒6,7
が高温状態と判定された場合に、ステップ401に進
み、空燃比A/Fを取り込む。そして、ステップ402
に進んで、まず、理論空燃比よりリーンかどうかを判定
する。リーンの場合にはステップ403に進み、第1の
制御のステップ9と同様に排気ガスはすべて第2排気管
5に流れ、第1排気管4には流れないように切り換え弁
9がセットされる様にアクチュエータ9bを作動させ
る。
【0021】一方、ステップ402でリーンではないと
判定された場合には、ステップ404に進み、理論空燃
比よりもリッチであるかどうかを判定する。そして、リ
ッチの場合にはステップ405に進み、第1の制御のス
テップ11と同様に排気ガスはすべて第1排気管4に流
れ、第2排気管5には流れないように切り換え弁9がセ
ットされる様にアクチュエータ9bを作動させる。
【0022】また、ステップ404で理論空燃比よりも
リッチでないと判定された場合には、排気ガスは理論空
燃比であるので、ステップ406に進み、第1の制御の
ステップ7と同様に、排気ガスが第1排気管と第2排気
管の両方に流れるような中立位置に切り換え弁9がセッ
トされる様にアクチュエータ9bを作動させる。このよ
うに、第3の制御では、排気ガスの空燃比に直接基づい
て制御をおこなうので制御の精度が向上する。
【0023】図5に示すのは第4の実施の形態の制御の
フローチャートであって、第3の実施の形態の制御のス
テップ403の後に、ステップ501を配してステップ
403の動作後の経過時間TLPを計測するタイマーを
スタートさせ、その後に、ステップ502を配しフュー
エルカット中か否かを判定する。フューエルカット中で
ないと判定された場合には、ステップ503に進み、ス
テップ501でスタートさせたタイマーからステップ4
05の動作後の経過時間TLPを取り込み、さらに、ス
テップ504に進んで、取り込んだ経過時間TLPと予
め定めた判定値TAとを比較する。ここで、判定値TA
はリーン状態がある時間以上継続するのは異常であると
の考えに基づき実験的に定めた値である。
【0024】同様に、第3の実施の形態の制御のステッ
プ405の後に、ステップ505を配してステップ40
5の動作後の経過時間TRPを計測するタイマーをスタ
ートさせ、その後にステップ506を配しOTP増量中
か否かを判定する。OTP増量中でないと判定された場
合には、ステップ507に進み、ステップ505でスタ
ートさせたタイマーからステップ405の動作後の経過
時間TRPを取り込み、さらに、ステップ508に進ん
で、取り込んだ経過時間TRPと予め定めた判定値TB
とを比較する。ここで、判定値TBはリッチ状態がある
時間以上継続するのは異常であるとの考えに基づき実験
的に定めた値である。
【0025】ステップ504またはステップ508でY
ESと判定された場合は、燃料の噴射系に異常があると
判断して、共にステップ509に進み、図示しない自己
診断装置の異常警告灯を点灯させ、運転者に燃料の噴射
系が異常であることを知らせる。そして、ステップ51
0でタイマーをそれぞれクリアしてリターンする。
【0026】図6に示すのは第5の実施の形態の制御の
フローチャートであって、第1乃至第4の実施の形態の
制御と組み合わせられるものであり、付加した制御を示
すものである。すなわち、図2のステップ2でエンジン
1が始動したと判定されると、ステップ601で各パラ
メータを取り込み、ステップ602において、第1及び
第2触媒6,7が活性状態か否かを判定し、いずれも活
性状態でないと判定された場合には、ステップ603に
て比較的、低温で浄化能がよいPd−Rn(パラジウム−ロ
ジウム)系の第2触媒7のみに排気ガスが導かれるよう
に、切り換え弁9を作動させる。ここで、第1及び第2
触媒6,7が活性状態か否かの判定は、この実施の形態
では、エンジン1の暖機状態、すなわち、水温センサ1
8の検出したエンジン水温によって判定するが、その他
の適切な方法、例えば、触媒容器内の温度を直接計測し
てその温度によって判定しても良い。このように制御す
ることにより、低温で浄化能が良い第2触媒7への排気
ガス流量を多くして暖機促進しながら使用することによ
り、排気エミッションの早期浄化ができる。なお、ステ
ップ602にて第2触媒7が活性状態であると判定され
た場合には、図2のステップ3以降へ進み、切り換え弁
9は、第1乃至第4の実施の形態の制御と同様に制御さ
れる。
【0027】図7に示すのは第6の実施の形態における
制御のフローチャートであって、第5の実施の形態の制
御と同様に第1乃至第4の実施の形態の制御と組み合わ
せられるものであり、付加した制御を示すものである。
ここで、この第6の実施の形態は、低温活性の比較的良
い第2触媒7が暖機終了して活性状態になって、低温活
性の悪い第1触媒6が暖機未了で活性状態になっていな
い場合に、切り換え弁9を中立位置にして、低温活性の
悪い第1触媒6を使うと、排気エミッションが悪化して
しまうので、ある時間第1触媒6にも排気ガスを流した
後は、暖機が完了した第2触媒7の方に排気ガスを流し
て排気ガスの浄化の低下を防止し、その後、第1触媒6
の方にも排気ガスを流すものである。
【0028】そこで、第5の実施の形態と同様にステッ
プ701で各パラメータを取り込み、ステップ702に
おいて、第1触媒6が活性状態かどうかを判定する。Y
ES、すなわち、第1触媒6が活性状態であれば、図6
と同様に図2のステップ3以降へ進むがステップ702
において、NO、すなわち、第1触媒6が活性状態でな
い場合は、ステップ703に進み、第2触媒7が活性状
態かどうかを判定する。そして、第2触媒7が活性状態
でなければ、図6のステップ603と同様にステップ7
04にて第2触媒7のみに排気ガスが導かれるよう切り
換え弁9を作動させ、ルーチンを終了し、第2触媒7が
活性状態であれば、ステップ705に進む。ステップ7
05においては、切り換え弁9を中立位置にすると共
に、最初にこのステップ705が実行された場合には、
中立位置にした時点からの経過時間TMを計るタイマー
をスタートさせてステップ706に進む。
【0029】そして、ステップ706では、中立位置に
設定してからの経過時間TMが、排気エミッションの悪
化と、暖機の度合いとから予め定めた値であるTXを超
えたかどうかを判定する。そして、TMがTXを超えた
場合は、ステップ707に進み、排気ガスはすべて第2
排気管5に流れ、第1排気管4には流れないように切り
換え弁9がセットされる様にアクチュエータ9bを作動
させる。と共に、最初にこのステップ707が実行され
た場合には、そのように切り換え弁9がセットされてか
らの経過時間T1を計測するタイマーをスタートさせて
ステップ708に進む。
【0030】ステップ708では、排気ガスはすべて第
2排気管5に流れ、第1排気管4には流れないように切
り換え弁9がセットされてからの経過時間T1が予め定
めたTYを超えたかどうかを判定する。そしてT1がT
Yを超えた場合には、ステップ709に進み、切り換え
弁9が中立位置に設定されるようにアクチュエータ9b
を作動させて、ステップ710に進み、ステップ710
でタイマーをクリアしてからリターンする。なお、ステ
ップ706、708でNOと判定された場合は、そのま
まリターンする。
【0031】
【発明の効果】本発明の各請求項によれば、排気エミッ
ションの悪化を抑制しながら、触媒の劣化を抑制するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】第1の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図3】第2の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図4】第3の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図5】第4の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図6】第5の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【図7】第6の実施の形態の制御のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1…エンジン 2…排気マニホールド 3…排気管 4…第1排気管 5…第2排気管 6…第1触媒 7…第2触媒 8…空燃比センサ 9…切り換え弁 20…ECU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01J 23/46 311 F01N 3/28 301H F01N 3/28 301 F02D 9/04 C F02D 9/04 E 17/00 G 17/00 41/04 301Z 41/04 301 45/00 310B 45/00 310 B01D 53/36 ZABB

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気通路を分岐して形成した
    第1排気通路及び第2排気通路と、 第1排気通路に配設されたリーン雰囲気で劣化度合いが
    大きい第1触媒と、 第2排気通路に配設されたリッチ雰囲気で劣化度合いが
    大きい第2触媒と、 第1排気通路と第2排気通路への排気ガスの流れを切り
    換える切換手段と、 内燃機関の空燃比に応じて前記切換手段を制御する制御
    手段とを具備し、 前記制御手段は、空燃比がリーンの時は、前記第1排気
    通路への排気ガスの流れを阻止すると共に、空燃比がリ
    ッチの時は、前記第2排気通路への排気ガスの流れを阻
    止するように前記切換手段を制御することを特徴とする
    内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、内燃機関の空燃比が理
    論空燃比の時は、前記第1排気通路及び第2排気通路の
    両方に排気ガスが流れるように前記切換手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気浄化
    装置。
  3. 【請求項3】 前記第1触媒と第2触媒のうち、一方の
    触媒が他方の触媒に比べて低温活性の良い触媒であっ
    て、 前記制御手段は、前記一方の触媒と他方の触媒が暖機前
    の場合には、前記他方の触媒が配設された排気通路への
    排気ガスの流れを阻止するように前記切換手段を制御す
    ることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気浄
    化装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記一方の触媒が暖機
    後であって、他方の触媒が暖機前の場合には、前記他方
    の触媒が配設された排気通路への排気ガスの流れを間欠
    時に阻止するように前記切換手段を制御することを特徴
    とする請求項3に記載の内燃機関の排気浄化装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100342613B1 (ko) * 1999-08-26 2002-07-04 류정열 두 개의 촉매 컨버터를 가지는 자동차용 배기 장치
US8099948B2 (en) 2005-12-08 2012-01-24 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust system of internal combustion engine
JP2015500935A (ja) * 2011-12-01 2015-01-08 ユミコア・アクチエンゲゼルシャフト・ウント・コムパニー・コマンディットゲゼルシャフトUmicore AG & Co.KG 排気ガス浄化システムの運転方法

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