JPH10147539A - 外用薬基剤および外用薬 - Google Patents

外用薬基剤および外用薬

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JPH10147539A
JPH10147539A JP30950596A JP30950596A JPH10147539A JP H10147539 A JPH10147539 A JP H10147539A JP 30950596 A JP30950596 A JP 30950596A JP 30950596 A JP30950596 A JP 30950596A JP H10147539 A JPH10147539 A JP H10147539A
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poly
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JP30950596A
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Ichiro Yahagi
作 一 朗 矢
Yoichi Nakada
田 洋 一 仲
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 本発明の外用薬基剤は、流動パラフィン
100重量部と5〜10重量部のポリエチレンとからな
るゲル状物100重量部に対して4〜7重量部のモノま
たはジ脂肪酸グリセライドを配合した親水ゲル化炭化水
素100重量部に、25℃で液体である(ポリ)アルキ
レングリコールを0.5〜35重量部の量で含有する。
また本発明の外用薬は、上記基剤と薬効成分とからな
り、この薬効成分を0.1〜50重量%の量で含有す
る。 【効果】 本発明の基剤は、離漿が少なく、使用感がよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は外用薬の基剤およびこの基
剤を用いた外用薬に関する。さらに詳しくは液状成分が
滲み出る現象(離漿)の少ない基剤およびこの基剤を用
いた外用薬に関する。
【0002】
【従来技術】外用薬剤等の基剤として、親水ゲル化炭化
水素(以下、親水性プラスチベース(PB)と記載する
ことがある)が使用されている。この親水性プラスチベ
ースは、通常は、流動パラフィンにポリエチレンを加え
てゲル状物を調製し、次いで得られたゲル状物にモノま
たはジ脂肪酸グリセライドを加えることにより調製され
るゲル状あるいは半固形状の物質である。
【0003】この親水性プラスチベースは、薬品に対す
る安定性が高く、さらに、安全性の高い基剤として、主
として医薬品等の外用製剤の基剤として使用されてい
る。しかしながら、この親水性プラスチベースには、保
存時に液状成分が滲み出る、所謂離漿が生ずるという問
題がある。また、親水性プラスチベースに対して少量の
有効成分(薬効成分)を配合する場合には、皮膚に塗布
しやすい稠度を有するけれども、親水性プラスチベース
に対する有効成分量が多くなるに従って(例えば酸化亜
鉛5〜40重量%)、離漿が著しくなり、さらに稠度も
高くなるので、皮膚に塗布しにくくなるという問題があ
る。
【0004】
【発明の目的】本発明は、新規な組成を有する離漿の少
ない親水性プラスチベースを提供することを目的として
いる。
【0005】さらに本発明は、この新規な組成を有する
離漿の少ない親水性プラスチベースを用いた外用薬を提
供することを目的としている。
【0006】
【発明の概要】本発明の外用薬基剤は、流動パラフィン
100重量部と5〜10重量部のポリエチレンとからな
るゲル状物100重量部に対して4〜9重量部のモノま
たはジ脂肪酸グリセライドを配合した親水ゲル化炭化水
素100重量部に、25℃で液体である(ポリ)アルキレ
ングリコールを0.5〜35重量部の量で配合すること
を特徴としている。
【0007】さらに、本発明の外用薬は、流動パラフィ
ン100重量部と5〜10重量部のポリエチレンとから
なるゲル状物100重量部に対して4〜9重量部のモノ
またはジ脂肪酸グリセライドを配合した親水ゲル化炭化
水素100重量部に、25℃で液体である(ポリ)アルキ
レングリコールを0.5〜35重量部の量で配合してな
る基剤と薬効成分とを含んでなり、薬効成分を0.1〜
50重量%の量で含有することを特徴としている。
【0008】本発明の外用薬基剤は、特定量の流動パラ
フィンとポリエチレンとから形成されたゲル状物に、特
定量のモノまたはジ脂肪酸グリセライドを配合した親水
ゲル化炭化水素に、室温(25℃)で液体である(ポリ)
アルキレングリコールを特定量配合することにより形成
されているので、従来の親水性プラスチベースを比較す
ると離漿が著しく少なくなり、本発明の親水性プラスチ
ベースを用いた外用薬は、保存安定性が非常によい。特
に、本発明の外用薬基剤に、多量の薬効成分を配合して
も離漿が少なく、さらにこの外用薬の稠度もそれほど高
くならないので、非常に使用感がよい。
【0009】
【発明の具体的説明】次の本発明の外用薬基剤およびこ
の外用薬基剤を用いた外用薬について具体的に説明す
る。
【0010】本発明の外用薬基剤は、特定の親水ゲル化
炭化水素に、25℃で液体である(ポリ)アルキレング
リコールを配合してなる。この親水ゲル化炭化水素は、
流動パラフィンとポリエチレンとからゲル状物を調製
し、このゲル状物にモノまたはジ脂肪酸グリセライドを
配合することにより製造することができる。
【0011】流動パラフィンには、軽質流動パラフィ
ン、重質流動パラフィンなどがあり、本発明では、炭素
数16(C16)〜36(C36)の範囲内の流動パラフィンを使
用することができる。
【0012】上記の流動パラフィンと共にゲル状物を形
成するポリエチレンは、通常は数平均分子量が1000
〜50000の範囲にあり、室温(25℃)においては
固体であり、通常このポリエチレンの融点は、37.5
〜145℃の範囲内にある。
【0013】上記流動パラフィン100重量部に対し
て、ポリエチレンを5〜10重量部、好ましくは5.5
〜7.5重量部配合して、ポリエチレンが溶融する温
度、具体的には110〜130℃の範囲内の温度に加熱
して混合することによりゲル状物を得ることができる。
【0014】こうして得られたゲル状物にモノまたはジ
脂肪酸グリセライドを配合して親水ゲル化炭化水素を形
成する。モノまたはジ脂肪酸グリセライドは、モノ脂肪
酸グリセライドまたはジ脂肪酸グリセライドを単独で使
用することもできるしあるいは両者を組み合わせて使用
することもできる。特に本発明では、モノ脂肪酸グリセ
ライドを用いることが好ましい。しかしながら、一般に
市販されている脂肪酸グリセライドは、モノ脂肪酸グリ
セライド、ジ脂肪酸グリセライドおよびトリ脂肪酸グリ
セライドの混合物として供給されることが多く、このよ
うなモノ、ジおよびトリ脂肪酸グリセライドの混合物で
あってもよい。ただし、トリ脂肪酸グリセライドの含有
率が高くなりすぎると、ゲル状物を親水性にすることが
できないことがあるので、こうした混合物を使用する場
合、モノ脂肪酸グリセリドの含有率が40重量%以上で
あるもの(トリ脂肪酸グリセリドの含有率が50重量%
以下であるもの)を使用することが好ましい。
【0015】グリセリンとエステルを形成する脂肪酸
は、飽和脂肪酸であっても不飽和脂肪酸であってもよ
い。さらに、この脂肪酸は、直鎖状であっても分枝を有
していてもよく、また、水酸基などの炭化水素基以外の
基を有していてもよい。このような脂肪酸の例として
は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ベヘニ
ン酸、ヒドロキシステアリン酸、ウンデシル酸、ウンデ
シレン酸、リノシレイン酸およびメチルスチレン酸を挙
げることができる。これらの中でも炭素数12(C12)〜
20(C20)の飽和脂肪酸のグリセライド、特にモノステ
アリン酸グリセライド、モノオレイン酸グリセライドが
好ましい。
【0016】上記ゲル状物100重量部に対して、この
モノまたはジ脂肪酸グリセライドを4〜9重量部、好ま
しくは5〜8重量部、特に好ましくは5〜7重量部配合
して親水ゲル化炭化水素を形成することができる。
【0017】本発明の外用薬基剤は、上記のような親水
ゲル化炭化水素と、25℃で液体のモノアルキレングリ
コールまたはポリアルキレングリコールとからなる。
【0018】ここで使用されるポリアルキレングリコー
ルの例としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコールを挙げることができ、また、モノアルキ
レングリコールの例としては、プロピレングリコール、
1,3-ブチレングリコールおよびオキシテトラメチレング
リコールを挙げることができる。本発明において、これ
らのアルキレングリコールは、25℃において液体であ
ることが必要である。(ポリ)アルキレングリコールの
分子量が低くくなるに従って融点が低くなり、25℃に
おいて液体であるポリアルキレングリコールとは、融点
(凝固点)が25℃よりも低い(ポリ)アルキレングリ
コールであることを意味する。そして、この融点(凝固
点)は、平均分子量が低くくなるほど低くなる。例えば
ポリエチレングリコールの場合には、平均分子量が20
0〜20000程度のものが知られているが、本発明で
は、通常平均分子量が200(凝固点:−15〜−8
℃)〜600(凝固点:20〜25℃)のポリエチレン
グリコールを使用する。平均分子量が200〜600の
ポリエチレングリコールは、凝固点が25℃よりも低
く、25℃においては常に液体である。これに対して例
えば平均分子量が1500のポリエチレングリコールの
凝固点は43〜46℃であり、本発明で使用することは
できない。
【0019】また、同様にプロピレングリコールまたは
25℃で液状のポリプロピレングリコールを使用する場
合には、プロピレングリコールおよび平均分子量が65
0〜2600の範囲の平均分子量を有するポリプロピレ
ングリコールを使用することができる。このような(ポ
リ)プロピレングリコールの凝固は、通常は−10〜−
30℃の範囲内にあり、25℃において液体である。ま
た、1,3-ブチレングリコールの凝固点は−77℃であ
り、本発明においてアルキレングリコールとして使用す
ることができる。
【0020】さらに、上記具体的に示したモノまたはポ
リアルキレングリコール以外にも、例えば炭素数1〜4
のアルキレンオキサイドの重合物であって、25℃にお
いて液体状である(ポリ)アルキレンオキサイドを使用
することができる。
【0021】また、本発明では、(ポリ)アルキレンオ
キサイドに種々の基が導入された変性物であっても同様
に使用することができる。しかしながら、基が導入され
る前は25℃において液状であっても、種々の基が導入
された結果、25℃において液状を呈しなくなるものは
使用することができない。
【0022】本発明において25℃で液状であるという
ことの意味は、室温を25℃として、この室温で液状で
あることを意味する。本発明において、上記25℃にお
いて液状である(ポリ)アルキレングリコールは、親水
ゲル化炭化水素100重量部対して、0.5〜35重量
部の範囲内の量で配合され、特にこの配合量を0.75
〜30重量部、さらに0.9〜26重量部にすることが
好ましい。このような量で上記特定の(ポリ)アルキレ
ングリコールを配合することにより、離漿の発生を抑制
することができる。図1に、(ポリ)アルキレングリコ
ールとしてポリエチレングリコールを用いた場合の離漿
量を示すが、(ポリ)アルキレングリコールの量が45
重量部を含有する基剤では、離漿が著しく多くなること
がわかる。即ち、25℃で液体の(ポリ)アルキレング
リコールを配合することにより、離漿が少なくなるが、
(ポリ)アルキレングリコールを45重量%の量で含有
すると、(ポリ)アルキレングリコールを配合しない場
合よりも離漿が著しく多くなることがわかる。従って、
本発明における(ポリ)アルキレングリコールの配合量
は極めて臨界的な意味を有する。
【0023】(ポリ)アルキレングリコールは、25℃
において液状であり、この(ポリ)アルキレングリコー
ルが配合される親水ゲル化炭化水素はゲル状であるの
で、親水ゲル化炭化水素に(ポリ)アルキレングリコー
ルを投入して撹拌することにより、両者を均一に混合す
ることができる。しかしながら、両者を混合する際に必
要であれば加熱することもできる。
【0024】こうして得られた外用薬基剤は、親水性を
有するのゲル状の炭化水素であり、親水性薬剤を均一に
分散することができると共に、油性の薬剤、無機薬剤な
どをも均一に分散させることができる。そして、このよ
うに種々の薬剤を配合した場合にも離漿が生じにくい。
【0025】なお、本発明の基剤には、香料、着色料、
粘度調整剤、アルコール、防菌剤および防黴剤など通常
の基剤に配合される成分を含有していてもよい。上記の
ような本発明の基剤は、化粧品、衛生製品などの基剤と
して使用することが可能であるが、特に外用薬の基剤と
しての有用性が高い。
【0026】本発明の外用薬は、上記の外用約基剤と薬
効成分とを含んでなり、この外用薬中における薬効成分
の含有率が0.1〜50重量%、好ましくは0.3〜30
重量%、特に好ましくは5〜20重量%である。ここで
配合される薬効成分は、通常は経皮性薬剤であり、酸化
亜鉛、ヒドロコルチゾン、フレドニゾロン、ジフェンヒ
ドラミン、ペパリン類誘導体、副腎エキス、サリチル
酸、l-メントール、インドメタシン、キシロカイン、プ
ロカインなどのほか、抗ヒスタミン剤、抗プラスミン
剤、ビタミン剤、紫外線吸収剤、各種生薬抽出エキス、
グルコン酸クロルヘキシジン、塩化ベンザルコニウムお
よび塩化ベンゼトニウムなどを配合することができる。
上記のような薬剤は、単独であるいは必要により組み合
わせて使用される。
【0027】このような薬効成分は、基剤に配合して混
合することにより基剤中に均一に分散されて良好な外用
薬となる。そして、本発明の外用薬は、薬効成分の含有
率が高い場合であっても、離漿を生ずることがない。
【0028】なお、本発明において外用薬は医薬品であ
っても、また、医薬部外品であってもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明の外用薬基剤は、特定量の流動パ
ラフィンとポリエチレンとから形成されたゲル状物に、
特定量のモノまたはジ脂肪酸グリセライドを配合した親
水ゲル化炭化水素に、室温(25℃)で液体である(ポ
リ)アルキレングリコールを特定量配合することにより
形成されているので、従来の親水性プラスチベースを比
較すると離漿が著しく少なくなる。また、本発明の外用
薬は、上記の基剤を用いているので、保存安定性が非常
によい。特に、本発明の外用薬基剤に、多量の薬効成分
を配合しても離漿が少なく、さらにこの外用薬の稠度の
調整も可能であり、本発明の基剤を用いることにより良
好な稠度を有する外用薬を調製することができる。
【0030】
【実施例】次に本発明の基剤および外用薬を実施例を示
してさらに詳細に説明するが、本発明は、これらの実施
例によって限定的に解釈されるべきではない。
【0031】
【実施例1】以下に示すように、親水ゲル化炭化水素
に、平均分子量が約400のポリエチレングリコール
(日本油脂(株)製、商品名:マクロゴール400、融
点:4〜10℃、以下「ポリエチレングリコール」と
記載する)、トウモロコシデンプン、酸化亜鉛、ミリス
チン酸イソプロピルを加えて均一に混合して外用薬を調
製した。
【0032】 処方例1 親水ゲル化炭化水素 ・・・45重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10重量%(22.2重量部) トウロモコシデンプン ・・・20重量% 酸化亜鉛 ・・・20重量% ミリスチン酸イソプロピル ・・・ 5重量% ここで親水ゲル化炭化水素は、次のようにして製造し
た。
【0033】まず、100gの流動パラフィン(炭素数
16〜32)に、6.3gのポリエチレン(融点:110
℃、平均分子量30000)を加えて130℃に加熱し
ながら撹拌し、次いで50℃に冷却してゲル状物を得
た。
【0034】次いで、このゲル状物100gを計量し、
このゲル状物にモノオレイン酸グリセライド混合物を配
合して加熱混合して親水ゲル化炭化水素を製造した。こ
うして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も高
くなく、使用感に優れている。
【0035】
【実施例2】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例2に従って外用薬を調製した。
【0036】 処方例2 親水ゲル化炭化水素 ・・・45重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10重量%(22.2重量部) トウロモコシデンプン ・・・20重量% 酸化亜鉛 ・・・20重量% ミリスチン酸イソプロピル ・・・ 5重量% 上記処方例2において、「ポリエチレングリコール」
は、平均分子量が約300のポリエチレングリコール
(日本油脂(株)製、商品名:マクロゴール300、融点:
−15℃〜8℃、以下「ポリエチレングリコール」と
記載する)である。
【0037】こうして得られた外用薬は、離漿も少な
く、また稠度も高くなく、使用感に優れている。
【0038】
【実施例3】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例3に従って外用薬を調製した。
【0039】 処方例3 親水ゲル化炭化水素 ・・・70重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10重量%(14.3重量部) 酸化亜鉛 ・・・20重量% こうして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も
高くなく、使用感に優れている。
【0040】
【実施例4】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例4に従って外用薬を調製した。
【0041】 処方例4 親水ゲル化炭化水素 ・・・89.5重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10.0重量%(11.2重量部) ヒドロコルチゾン ・・・ 0.5重量% こうして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も
高くなく、使用感に優れている。
【0042】
【実施例5】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例5に従って外用薬を調製した。
【0043】 処方例5 親水ゲル化炭化水素 ・・・89.75重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10.00重量%(11.1重量部) ブレドニゾロン ・・・ 0.25重量% こうして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も
高くなく、使用感に優れている。
【0044】
【実施例6】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例6に従って外用薬を調製した。
【0045】 処方例6 親水ゲル化炭化水素 ・・・89重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10重量%(11.2重量部) ジフェンヒドラミン ・・・ 1重量% こうして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も
高くなく、使用感に優れている。
【0046】
【実施例7】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例7に従って外用薬を調製した。
【0047】 処方例7 親水ゲル化炭化水素 ・・・89.5重量%(100重量部) ポリエチレングリコール ・・・10.0重量%(11.2重量部) ジフェンヒドラミン ・・・ 0.5重量% こうして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も
高くなく、使用感に優れている。
【0048】
【実施例8】実施例1において、処方例1に代えて、以
下に示す処方例8に従って外用薬を調製した。
【0049】 処方例8 親水ゲル化炭化水素 ・・・89重量%(100重量部) 1,3-ブチレングリコール ・・・10重量%(11.2重量部) ジフェンヒドラミン ・・・ 1重量% こうして得られた外用薬は、離漿も少なく、また稠度も
高くなく、使用感に優れている。
【0050】
【実施例9〜11および比較例1】実施例1と同様にし
て、まず、100gの流動パラフィン(炭素数16〜3
2)に、6.3gのポリエチレン(融点:110℃、平均
分子量30000)を加えて130℃に加熱しながら撹
拌し、次いで50℃に冷却してゲル状物を得た。
【0051】次いで、このゲル状物100gを計量し、
このゲル状物にモノオレイン酸グリセライド混合物を配
合して加熱混合して親水ゲル化炭化水素を製造した。以
下、この親水ゲル化炭化水素を「PB」と記載する。
【0052】こうして得られたPB:100gに、表1
に示すように、ポリエチレングリコールを1g(実施
例9)、10g(実施例10)、25g(実施例1
1)、45g(比較例1)を加えて40℃で2時間保持
した時の離漿量を測定した。
【0053】結果を表1に示す。また、この離漿量を図
1にグラフで表した。
【0054】
【表1】
【0055】
【実施例12〜14および比較例2】実施例9〜11、
比較例1において、ポリエチレングリコールの代わり
に、1,3-ブチレングリコールを用いた以外は同様にして
離漿量を測定した。
【0056】この1,3-ブチレングリコールの平均分子量
は約90.1であり、比重(d20 20)は1.004〜1.0
07である。結果を表2および図1に示す。
【0057】
【表2】
【0058】
【実施例15〜17および比較例3】実施例9〜11、
比較例1において、ポリエチレングリコールの代わり
に、プロピレングリコールを用いた以外は同様にして離
漿量を測定した。
【0059】このプロピレングリコールの平均分子量は
約76.1であり、比重(d20 20)は1.0381である。
結果を表3および図1に示す。
【0060】
【表3】
【0061】上記表1〜3および図1から明らかなよう
に、PB100重量部に対して室温(25℃)で液体で
ある(ポリ)アルキレングリコールを0.5〜35重量
部の量で配合することにより、離漿を抑えることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の実施例9〜17および比較
例1〜3並びに参考例で製造した外用薬基剤の離漿量を
示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動パラフィン100重量部と5〜10
    重量部のポリエチレンとからなるゲル状物100重量部
    に対して4〜9重量部のモノまたはジ脂肪酸グリセライ
    ドを配合した親水ゲル化炭化水素100重量部に、25
    ℃で液体である(ポリ)アルキレングリコールを0.5〜
    35重量部の量で配合することを特徴とする外用薬基
    剤。
  2. 【請求項2】 25℃で液体である(ポリ)アルキレング
    リコールが、重量平均分子量が200〜600の範囲内
    にあるポリエチレングリコール、1,3-ブチレングリコー
    ルおよび(ポリ)プロピレングリコールよりなる群から
    選ばれる少なくとも一種類の(ポリ)アルキレングリコ
    ールであることを特徴とする請求項第1項記載の外用薬
    基剤。
  3. 【請求項3】 流動パラフィン100重量部と5〜10
    重量部のポリエチレンとからなるゲル状物100重量部
    に対して4〜9重量部のモノまたはジ脂肪酸グリセライ
    ドを配合した親水ゲル化炭化水素100重量部に、25
    ℃で液体である(ポリ)アルキレングリコールを0.5〜
    35重量部の量で配合してなる基剤と薬効成分とを含ん
    でなり、薬効成分を0.1〜50重量%の量で含有する
    ことを特徴とする外用薬。
JP30950596A 1996-11-20 1996-11-20 外用薬基剤および外用薬 Pending JPH10147539A (ja)

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JP (1) JPH10147539A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009286745A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Kowa Co 水中油型乳化組成物

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