JPH1014725A - ショーケース用缶飲料の出し入れラック - Google Patents

ショーケース用缶飲料の出し入れラック

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JPH1014725A
JPH1014725A JP18835896A JP18835896A JPH1014725A JP H1014725 A JPH1014725 A JP H1014725A JP 18835896 A JP18835896 A JP 18835896A JP 18835896 A JP18835896 A JP 18835896A JP H1014725 A JPH1014725 A JP H1014725A
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canned beverage
beverage
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ショーケース内の缶飲料を自づと円滑に先入れ
先出しできる便利な陳列ラックを提供する。 【解決手段】前面が缶飲料(M)の差し入れ口(S1)
として開口された通気性を有する上段囲い(R1)と、
その上段囲い(R1)の後面から前方へ連通状態に折り
返すことにより、前面が缶飲料(M)の取り出し口(S
2)として開口された通気性を有する下段囲い(R2)
とを備え、上段囲い(R1)の床面を一定角度(α)の
後下がり傾斜面とし、下段囲い(R2)の床面を一定角
度(β)の前下がり傾斜面として、その上段囲い(R
1)の差し入れ口(S1)から差し入れた缶飲料(M)
が、自づと下段囲い(R2)の取り出し口(S2)に向
かって転がり移動するように定めると共に、上記差し入
れ口(S1)には開閉扉(19)を常時施蓋の付勢状態
に取り付ける一方、上記取り出し口(S2)には缶飲料
(M)の脱落防止ストッパー(24a)(24b)を設
置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はショーケース用缶飲
料の出し入れラックに係り、殊更その缶飲料を自づと円
滑に先入れ先出しできるように工夫したものである。
【0002】
【従来の技術】缶ビールを代表例に挙げて言えば、その
冷蔵ショーケース内の陳列品を買い求める顧客の立場か
らして、その入口部付近に位置するもの程取り出しやす
いが、その冷却度は不足する。逆に、ショーケースの内
奥部に位置するもの程充分冷却されているにも拘らず、
これを取り出し難いため、所謂中古品の底溜まり現象が
発生することになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、販売店側では
上記冷却度又は新鮮度を求める顧客の希望に応じて、そ
の順序良く先入れ先出しできるように、ショーケース内
の缶ビールを補充する毎の随時に、又は毎日営業終了後
の定期的に陳列し直しているが、その並べ替え作業上非
常に面倒であり、重労働となる。
【0004】特に、多量の缶ビールがショーケース内の
限られたスペースに陳列されていると、その内奥部に至
るまで作業手を円滑に挿入できないので、一旦全部取り
出す必要があり、しかもその冷却度を識別して並べ直さ
なければならない。
【0005】この点、前後両面から開閉可能なショーケ
ースが見受けられるが、これでは冷気が容易に放出され
てしまうため、冷却効率に劣るばかりでなく、そのショ
ーケース自体の特殊品として高価になる問題もある。
【0006】又、ショーケースの別売オプションとし
て、図17のようなスライド式ラックも公知であり、こ
れでは起立姿勢に並列された缶ビール(M)が、その前
下がり傾斜底面(1)に沿って順次滑り出すようになっ
ている。(2)(3)はその前後一対の脱落防止ストッ
パー、(4)は左右一対のサイドガードレールである。
【0007】ところが、これでも店員がショーケース
(C)の内奥部に作業手を挿入して、そのラックの後側
から缶ビール(M)を補充する必要があり、その作業上
未だ煩わしいことに変りはない。その場合、ラックは後
上がりの傾斜設置状態にある関係上、その後方へ行く程
仕切り棚との上下相互間隙が狭くなり、作業手を挿入で
きないため、ラック自身をやはりショーケース(C)か
ら一旦取り出して、上記補充作業を行なわざるを得な
い。
【0008】更に、ラックが後上がり傾斜状態としてシ
ョーケース(C)内に設置されるため、そのショーケー
ス(C)内の限られたスペースを有効に利用して、その
缶ビール(M)を極力多量に陳列し、しかもこれらを効
率良く冷却することも困難である。
【0009】そして、このような問題は缶ビールのみな
らず、缶入りの清涼飲料や果実飲料などについても、又
上記冷却に代る茶やコーヒー、酒などの缶飲料を温める
ことについても、全く同様に言える。
【0010】本発明は上記課題の解決を企図しており、
そのために役立つショーケース用缶飲料の出し入れラッ
クとして、前面が缶飲料の差し入れ口として開口された
通気性を有する上段囲いと、その上段囲いの後面から前
方へ連通状態に折り返すことにより、前面が缶飲料の取
り出し口として開口された通気性を有する下段囲いとを
備え、上段囲いの床面を一定角度の後下がり傾斜面と
し、下段囲いの床面を一定角度の前下がり傾斜面とし
て、その上段囲いの差し入れ口から差し入れた缶飲料
が、自づと下段囲いの取り出し口に向かって転がり移動
するように定めると共に、上記差し入れ口には開閉扉を
常時施蓋の付勢状態に取り付ける一方、上記取り出し口
には缶飲料の脱落防止ストッパーを設置したことを特徴
とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の具体
的構成を詳述すると、その缶飲料の出し入れラックはス
テンレス鋼やその他の発錆しない金属線材から、図1〜
11のような通気性を有する上段囲い(R1)と下段囲
い(R2)との積層形態に枠組み一体化されたものであ
る。
【0012】即ち、その図1〜11において、(11
a)(11b)(11c)は一定の前後間隔ピッチを保
って垂立された前枠支柱、中間枠支柱並びに後枠支柱で
あり、その3個の悉く同じ上下方向に細長いほぼ四角形
に枠組みされている。但し、その枠支柱(11a)(1
1b)(11c)の設置個数は図示の3個に限らず、缶
飲料の陳列個数やその支持強度などに応じて増減するこ
とができる。
【0013】(12a)(12b)(12c)は各枠支
柱(11a)(11b)(11c)の上端部をなす天井
バー、(13a)(13b)はその天井バー(12a)
(12b)(12c)同志を連結一体化する如く、その
下面に固着された複数本の天井ガードレールであって、
前後方向に沿い平行に延在しているが、その設置を省略
してもさしつかえない。(14a)(14b)(14
c)は各枠支柱(11a)(11b)(11c)の下端
部をなす接地バーであり、上記天井バー(12a)(1
2b)(12c)と平行している。
【0014】又、(15a)(15b)(15c)は各
枠支柱(11a)(11b)(11c)の中途高さ位置
へ、上記天井バー(12a)(12b)(12c)や接
地バー(14a)(14b)(14c)との平行状態に
固定横架された中間仕切りバーであるが、その設置高さ
が上記前枠支柱(11a)から後枠支柱(11c)へ行
くに連れて、徐々に低く相違変化されている。
【0015】(16a)(16b)はその中間仕切りバ
ー(15a)(15b)(15c)同志を連結一体化す
る如く、その上面に固着された缶飲料用の転がり往動ガ
イドレールであって、その複数本がやはり前後方向に沿
い平行に延在しているが、これらは上記中間仕切りバー
(15a)(15b)(15c)における設置高さの相
違変化に基いて、一定角度(α)の後下がり傾斜状態に
保たれている。
【0016】そして、その後下がり傾斜状態に敷架され
た転がり往動ガイドレール(16a)(16b)を床面
とし、天井バー(12a)(12b)(12c)を天井
面とする上段囲い(R1)が、上記枠支柱(11a)
(11b)(11c)の中間仕切りバー(15a)(1
5b)(15c)よりも上方位置に区成されているので
ある。
【0017】(17a)(17b)はその上段囲い(R
1)の左右両壁面となる複数本のサイドガードレールで
あり、やはり枠支柱(11a)(11b)(11c)を
連結一体化するように、上記転がり往動ガイドレール
(16a)(16b)と平行な後下がり傾斜設置状態と
して、且つ後枠支柱(11c)よりも後方へ一定距離
(D)だけ張り出し延長されており、その後端部が連結
バー(18)として平面視の連続するコ字型に折り曲げ
られている。
【0018】(S1)は上段囲い(R1)の前面に開口
された缶飲料用差し入れ口であり、上記前枠支柱(11
a)における天井バー(12a)と中間仕切りバー(1
5a)との上下相互間に区成されている。(19)はそ
の差し入れ口(S1)の開閉扉であって、好ましくは図
9のような合成樹脂材の平板から成り、その後面に裏当
て一体化された左右一対の枢支フック(20a)(20
b)が、上記前枠支柱(11a)の天井バー(12a)
へ回動自在に吊り掛けられることにより、上記差し入れ
口(S1)を常時施蓋状態に付勢している。その枢支フ
ック(20a)(20b)を板バネから弯曲形成して、
上記天井バー(12a)から抜き取ることもできるよう
に定めることが、望ましい。
【0019】尚、上記開閉扉(19)は上方からの吊り
掛け式に限らず、前枠支柱(11a)の垂直軸線を中心
とする横開き式に枢着して、別個なバネ材の付加によ
り、上記差し入れ口(S1)の施蓋状態に付勢しても良
い。
【0020】又、上記開閉扉(19)は所謂広告看板又
は銘板として、その前面に陳列する缶飲料(M)の価格
を初め、その取り出し方法や販売促進に役立つ案内文
字、図形、その他の各種標章を表示することができる。
【0021】何れにしても、上記開閉扉(19)を廻し
上げ操作などにより開口させた差し入れ口(S1)か
ら、その上段囲い(R1)へ缶飲料(M)を差し入れれ
ば、これが上記一定角度(α)の後下がり傾斜面をなす
床面に沿って、自づと後方へ転がり往動し、やがて開口
状態にある上段囲い(R1)の後面から落下することと
なる。
【0022】他方、(21a)(21b)は上段囲い
(R1)の床面をなす上記缶飲料用転がり往動ガイドレ
ール(16a)(16b)と相俟って、枠支柱(11
a)(11b)(11c)の中間仕切りバー(15a)
(15b)(15c)よりも下方位置に下段囲い(R
2)を区成する缶飲料用の転がり復動ガイドレールであ
るが、その複数本は逆に後枠支柱(11c)から前枠支
柱(11a)へ行くに連れて、徐々に低くなる一定角度
(β)の前下がり傾斜状態に敷設されている。
【0023】その前下がり傾斜状態として、上記枠支柱
(11a)(11b)(11c)を連結一体化する如く
平行に延在する複数本の転がり復動ガイドレール(21
a)(21b)が、下段囲い(R2)の床面を形作るよ
うになっているのである。その際、図例では上段囲い
(R1)の床面がそのまま下段囲い(R2)の天井面と
して兼用されているが、その下段囲い(R2)の天井面
となる天井ガードレール(図示省略)の複数本を、上段
囲い(R1)の床面と別個に前後方向への延在状態とし
て介挿設置しても勿論良い。
【0024】下段囲い(R2)の床面をなす上記転がり
復動ガイドレール(21a)(21b)の前端部は、前
枠支柱(11a)の接地バー(14a)と固着されてい
る一方、同じく復動ガイドレール(21a)(21b)
の後端部は上段囲い(R1)から下段囲い(R2)への
缶飲料用変向ガイドレール(22a)(22b)とし
て、後枠支柱(11c)よりも後方へ一定距離(D)だ
け張り出し延長されており、しかも上段囲い(R1)の
サイドガードレール(17a)(17b)の後端部をな
す連結バー(18)と固着すべく、その連結バー(1
8)に向かう滑らかな円弧凹曲形態に曲げ起されてい
る。
【0025】つまり、上段囲い(R1)の後面から一定
距離(D)だけ後方へ張り出した下段囲い(R2)の後
面が、上記変向ガイドレール(22a)(22b)から
具体化された缶飲料用変向ガイド凹曲面として、その下
段囲い(R2)の前下がり傾斜状態にある床面と滑らか
に連続されているのである。そのため、上段囲い(R
1)の後面から落下する缶飲料(M)が下段囲い(R
2)へ滑らかなUターン状に変向して、停滞したり、目
詰まりしたりするおそれなく、その下段囲い(R2)の
前面に向かって転がり移動することとなる。
【0026】(23a)(23b)は下段囲い(R2)
の左右両壁面を画定する複数本のサイドガードレールで
あり、これも前枠支柱(11a)から上段囲い(R1)
におけるサイドガードレール(17a)(17b)の連
結バー(18)に至るまで、上記転がり復動ガイドレー
ル(21a)(21b)との平行に延在されている。
【0027】上記のように、下段囲い(R2)の床面を
なす缶飲料用転がり復動ガイドレール(21a)(21
b)は、その上段囲い(R1)の後面と連通する円弧状
に弯曲された後端部の変向ガイドレール(22a)(2
2b)も含む全体として、一定角度(β)の前下がり傾
斜状態にあるため、上段囲い(R1)の後下がり傾斜状
態にある床面に沿い一旦後方へ転がり往動して、その後
面から落下する缶飲料(M)が激しいショックを受けた
り、停滞したりせずに、順次前方へ押し出される如く、
滑らかに折り返し変向して、下段囲い(R2)の前下が
り傾斜状態にある床面に沿い、その下段囲い(R2)の
前面まで転がり復動することとなる。
【0028】(S2)はその下段囲い(R2)の前面に
開口された缶飲料(M)の取り出し口であり、上記前枠
支柱(11a)における中間仕切りバー(15a)と接
地バー(14a)との上下相互間に区成されているが、
ここには缶飲料(M)の脱落防止ストッパー(24a)
(24b)が張り出し形成されてもいる。図例の場合、
その脱落防止ストッパー(24a)(24b)を左右一
対として、前枠支柱(11a)から横内向きに張り出し
ているが、その前枠支柱(11a)の接地バー(12
a)から上向きに起立させても勿論良い。
【0029】上記の上段囲い(R1)と下段囲い(R
2)は同一の開口幅(W)を備えており、その開口幅
(W)が缶飲料(M)の長さと対応する一定に寸法化さ
れている。又、同じく上段囲い(R1)と下段囲い(R
2)の開口高さ(H1)(H2)については、最も太い
缶飲料(M)の直径よりも予じめ広大に寸法化すること
が好ましい。
【0030】尚、上記枠支柱(11a)(11b)(1
1c)における天井ガードレール(13a)(13b)
の後端部を延長して、サイドガードレール(17a)
(17b)の後端部をなす連結バー(18)と固着して
もさしつかえない。更に、枠支柱(11a)(11b)
(11c)の接地バー(14a)(14b)(14c)
に代る安定接地台(図示省略)を、その枠支柱(11
a)(11b)(11c)の下端部へ取り付け固定して
も良い。
【0031】上記のように構成された缶飲料(M)の出
し入れラックは、その缶飲料(M)を陳列するものとし
て、ショーケース(C)の内部に設置使用されることと
なる。そのラックの前後方向に沿う全体長さが、ショー
ケース(C)の奥行よりも短かく寸法化されているので
ある。
【0032】そのラックの使用に当っては図7〜11か
ら明白な通り、店員が上記ラックにおける上段囲い(R
1)の前面に開口する差し入れ口(S1)から、ビール
や清涼飲料などの缶飲料(M)を順次横倒し姿勢のもと
で転がすように差し入れれば足る。
【0033】そうすれば、その缶飲料(M)は上段囲い
(R1)の後下がり傾斜状態にある床面に沿って、一旦
後方へ転がり往動した上、引続き下段囲い(R2)へ滑
らかに落下・変向して、その下段囲い(R2)の逆な前
下がり傾斜状態にある床面に沿い転がり復動し、その前
面に開口する取り出し口(S2)まで到達することとな
り、自づと満杯状態に陳列される。
【0034】その過程では、上段囲い(R1)と下段囲
い(R2)の何れも、その左右両壁面がサイドガードレ
ール(17a)(17b)(23a)(23b)により
画定されているため、上記缶飲料(M)は自づと正しく
直進状に転がり移動することとなり、その最も先に差し
入れられたものが、上記取り出し口(S2)の脱落防止
ストッパー(24a)(24b)によって堰止められ
る。
【0035】そして、上記陳列状態での使用中、ラック
は金属線材から上段囲い(R1)と下段囲い(R2)と
の積層形態に枠組み一体化された製品として、その全体
的な通気性を有するため、ショーケース(C)内の冷気
が缶飲料(M)に万遍なく作用し、その効率良く冷却す
ることができる。
【0036】又、上記のように陳列された使用中、下段
囲い(R2)の取り出し口(S2)が開口状態に放任さ
れているに反し、上段囲い(R1)の差し入れ口(S
1)は開閉扉(19)による施蓋状態に保たれているた
め、缶飲料(M)を買い求める顧客としては、必らずそ
の取り出し口(S2)から順序良く缶飲料(M)を取り
出すことになり、先入れによる冷却度の高い新鮮な缶飲
料(M)を入手できるのである。
【0037】更に、販売店側において缶飲料(M)を補
充するに当っても、上段囲い(R1)の差し入れ口(S
1)を開口させて、その上段囲い(R1)の前面から缶
飲料(M)を差し入れれば良く、ショーケース(C)の
内奥部まで作業手を挿入して、缶飲料(M)を頻繁に並
べ替えたり、更には缶飲料(M)を一旦全部ショーケー
ス(C)から取り出したりする必要が一切なく、極めて
安楽にすばやく補充作業を行なえることとなる。
【0038】尚、図10、11の符号(25)はショー
ケース(C)の透明な開閉扉、(26)はその背板、
(27)は同じく内部の仕切り棚を示している。
【0039】図1〜11の上記実施形態に対しては、次
のような改変を加えることができる。即ち、例えば図1
2に示す通り、缶飲料(M)の出し入れラック自身を左
右一対に2分割して、その枠支柱(11a)(11b)
(11c)の天井バー(12a)(12b)(12c)
と中間仕切りバー(15a)(15b)(15c)並び
に接地バー(14a)(14b)(14c)のほか、上
段囲い(R1)におけるサイドガードレール(17a)
(17b)の連結バー(18)をも、各々左右何れか一
方の芯棒(28)と他方の鞘筒(29)とのスライド自
在に嵌合しても良い。
【0040】そうすれば、その左右方向へのスライド操
作により、上段囲い(R1)と下段囲い(R2)の開口
幅(W)を缶飲料(M)の大きさに応じて広狭調整する
ことができ、一層便利となるばかりでなく、各種缶飲料
(M)に対する汎用性に優れる利点がある。
【0041】又、図13、14のように各枠支柱(11
a)(11b)(11c)の天井バー(12a)(12
b)(12c)を、複数本の天井ガードレール(13
a)(13b)によって剛性に連結一体化すると共に、
その各支柱(11a)(11b)(11c)の天井バー
(12a)(12b)(12c)と接地バー(14a)
(14b)(14c)を左右方向へ一定長さ(L)だけ
長く張り出し形成して、ラックの2個一対を積み重ね使
用できるように定めても良い。
【0042】その場合には、上段ラックの接地バー(1
4a)(14b)(14c)と下段ラックの天井バー
(12a)(12b)(12c)とを、その一定長さ
(L)だけ長く張り出し形成された左右両端部におい
て、結束バンド(30a)(30b)などにより締結一
体化すれば良い。
【0043】更に、図1〜11では発錆しない金属線材
から枠組み一体化されたラックを説示したが、図15、
16のようにラックをアクリル樹脂やその他の硬質な合
成樹脂材から、上段囲い(R1)と下段囲い(R2)と
の積層する全体的な篭形態に一体成形することも可能で
ある。そうすれば、その天井面や床面並びに左右両壁面
に開口分布する通気窓(31)が、缶飲料(M)の冷却
作用に役立つこととなる。
【0044】その際、上段囲い(R1)の床面をなす缶
飲料用の転がり往動ガイドレール(16a)(16b)
や、下段囲い(R2)の床面をなす缶飲料用の転がり復
動ガイドレール(21a)(21b)は、その篭形態の
補強リブを兼ねて、好ましくは断面半円形に造形すれば
良い。そして、その合成樹脂材に着色カラーを付与する
ことにより、ラック自身の美麗な外観化粧効果も得るこ
とができる。
【0045】図12〜16の各種改変例におけるその他
の構成は、図1〜11の上記基本実施形態と実質的に同
一であるため、その図12〜16に図1〜11との対応
符号を記入するにとどめて、その詳細な説明を省略す
る。尚、缶飲料(M)の冷却について説明したが、本発
明はこれを温蔵ショーケース内に設置使用することによ
り、酒や茶、コーヒーなどの缶飲料(M)を温めること
もできることは、言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明ではショーケース
用缶飲料用の出し入れラックとして、その構成上前面が
缶飲料(M)の差し入れ口(S1)として開口された通
気性を有する上段囲い(R1)と、その上段囲い(R
1)の後面から前方へ連通状態に折り返すことにより、
前面が缶飲料(M)の取り出し口(S2)として開口さ
れた通気性を有する下段囲い(R2)とを備え、上段囲
い(R1)の床面を一定角度(α)の後下がり傾斜面と
し、下段囲い(R2)の床面を一定角度(β)の前下が
り傾斜面として、その上段囲い(R1)の差し入れ口
(S1)から差し入れた缶飲料(M)が、自づと下段囲
い(R2)の取り出し口(S2)に向かって転がり移動
するように定めると共に、上記差し入れ口(S1)には
開閉扉(19)を常時施蓋の付勢状態に取り付ける一
方、上記取り出し口(S2)には缶飲料(M)の脱落防
止ストッパー(24a)(24b)を設置してあるた
め、冒頭に述べた従来技術の課題を完全に解決できる効
果がある。
【0047】つまり、本発明の上記構成によれば、缶飲
料(M)の差し入れ口(S1)と取り出し口(S2)と
が何れもラックの前面に開口しており、その差し入れ口
(S1)から差し入れられた缶飲料(M)は上段囲い
(R1)の後下がり傾斜状態にある床面を一旦後方へ転
がり往動した上、引続き下段囲い(R2)の前下がり傾
斜状態にある床面に沿って、自づと前方へ転がり復動
し、その取り出し口(S2)まで到達するため、これを
買い求める顧客としては、先入れにより効果的に冷却又
は温められた新鮮な缶飲料(M)を、誤りなく入手する
ことができ、又販売店側としてもその前面に開口する差
し入れ口(S1)から缶飲料(M)を差し入れれば、そ
の順序良く冷却又は温めることができるので、補充作業
を著しく安楽に能率良く行なえるのであり、利便性に優
れる。
【0048】しかも、上記ラックは通気性を有するた
め、ショーケース(C)内への設置使用中、その缶飲料
(M)を全体的にムラなく冷却又は温めることができる
こととなり、その作用の効率に優れる効果もある。
【0049】特に、請求項2の構成を採用するならば、
缶飲料(M)を停滞させたり、目詰まりさせたりするお
それなく、その上段囲い(R1)から下段囲い(R2)
へ自づと円滑に折り返し変向させることができる。
【0050】又、請求項3や請求項4の構成を採用する
ならば、そのラックの枠組み上使用される金属線材や、
同じく成形上使用される合成樹脂材の補強リブによっ
て、缶飲料(M)の転がり移動しやすい往動ガイドレー
ル(16a)(16b)と復動ガイドレール(21a)
(21b)を形成できる効果がある。
【0051】更に、請求項5の構成を採用するならば、
缶飲料(M)の大きさに応じて、上段囲い(R1)と下
段囲い(R2)の開口幅(W)を、広狭調整できるよう
になっているため、その大きさ変化に対する汎用性と利
便性に優れたラックとして提供し得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る缶飲料の出し入れラックを示す斜
面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図1の側面図である。
【図5】図2の5−5線断面図である
【図6】ラックに対する缶飲料の陳列状態を示す斜面図
である。
【図7】図6の7−7線断面図である。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】ラックの開閉扉を抽出して示す斜面図である。
【図10】ショーケース内に設置した使用状態を示す正
面図である。
【図11】図10の11−11線に沿う拡大断面図であ
る。
【図12】ラックの改変例を示す一部破断の正面図であ
る。
【図13】別な改変例の積み重ね状態を示す側断面図で
ある。
【図14】図13のラック締結状態を示す斜面図であ
る。
【図15】ラックの更に別な改変例を示す側断面図であ
る。
【図16】図15の16−16線に沿う拡大断面図であ
る。
【図17】従来のラックを示す使用状態の側面図であ
る。
【符号の説明】
(11a)・前枠支柱 (11b)・中間枠支柱 (11c)・後枠支柱 (15a)・中間仕切りバー (15b)・中間仕切りバー (15c)・中間仕切りバー (16a)・往動ガイドレール (16b)・往動ガイドレール (17a)・サイドガードレール (17b)・サイドガードレール (19)・開閉扉 (21a)・復動ガイドレール (21b)・復動ガイドレール (22a)・変向ガイド凹曲面 (22b)・変向ガイド凹曲面 (23a)・サイドガードレール (23b)・サイドガードレール (24a)・脱落防止ストッパー (24b)・脱落防止ストッパー (31)・通気窓 (C)・ショーケース (D)・一定距離 (M)・缶飲料 (R1)・上段囲い (R2)・下段囲い (S1)・差し入れ口 (S2)・取り出し口 (H1)・開口高さ (H2)・開口高さ (W)・開口幅 (α)・一定傾斜角度 (β)・一定傾斜角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前面が缶飲料(M)の差し入れ口(S1)
    として開口された通気性を有する上段囲い(R1)と、
    その上段囲い(R1)の後面から前方へ連通状態に折り
    返すことにより、前面が缶飲料(M)の取り出し口(S
    2)として開口された通気性を有する下段囲い(R2)
    とを備え、 上段囲い(R1)の床面を一定角度(α)の後下がり傾
    斜面とし、下段囲い(R2)の床面を一定角度(β)の
    前下がり傾斜面として、その上段囲い(R1)の差し入
    れ口(S1)から差し入れた缶飲料(M)が、自づと下
    段囲い(R2)の取り出し口(S2)に向かって転がり
    移動するように定めると共に、 上記差し入れ口(S1)には開閉扉(19)を常時施蓋
    の付勢状態に取り付ける一方、上記取り出し口(S2)
    には缶飲料(M)の脱落防止ストッパー(24a)(2
    4b)を設置したことを特徴とするショーケース用缶飲
    料の出し入れラック。
  2. 【請求項2】下段囲い(R2)の後面を上段囲い(R
    1)の後面よりも一定距離(D)だけ後方へ張り出すと
    共に、その張り出した後面を缶飲料用変向ガイド凹曲面
    (22a)(22b)として、下段囲い(R2)の前下
    がり傾斜面をなす床面と滑らかに連続させることによ
    り、 上段囲い(R1)の後面から落下する缶飲料(M)が、
    下段囲い(R2)の取り出し口(S2)に向かって自づ
    と折り返し移動するように定めたことを特徴とする請求
    項1記載のショーケース用缶飲料の出し入れラック。
  3. 【請求項3】上段囲い(R1)と下段囲い(R2)を発
    錆しない金属線材から通気性がある積層形態に枠組み一
    体化すると共に、その金属線材から成る複数本の缶飲料
    用転がり往動ガイドレール(16a)(16b)を上段
    囲い(R1)の床面として、一定角度(α)の後下がり
    傾斜状態に延在させる一方、 同じく金属線材から成る複数本の缶飲料用転がり復動ガ
    イドレール(21a)(21b)を下段囲い(R2)の
    床面として、一定角度(β)の前下がり傾斜状態に延在
    させたことを特徴とする請求項1記載のショーケース用
    缶飲料の出し入れラック。
  4. 【請求項4】上段囲い(R1)と下段囲い(R2)を硬
    質な合成樹脂材から通気性がある積層篭形態に一体成形
    すると共に、その補強リブから成る複数本の缶飲料用転
    がり往動ガイドレール(16a)(16b)を上段囲い
    (R1)の床面として、一定角度(α)の後下がり傾斜
    状態に延在させる一方、 同じく補強リブから成る複数本の缶飲料用転がり復動ガ
    イドレール(21a)(21b)を下段囲い(R2)の
    床面として、一定角度(β)の前下がり傾斜状態に延在
    させたことを特徴とする請求項1記載のショーケース用
    缶飲料の出し入れラック。
  5. 【請求項5】上段囲い(R1)と下段囲い(R2)の開
    口幅(W)を、缶飲料(M)の大きさに応じて広狭調整
    できるように設定したことを特徴とする請求項1記載の
    ショーケース用缶飲料の出し入れラック。
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