JPH10146592A - 汚水処理装置 - Google Patents

汚水処理装置

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JPH10146592A
JPH10146592A JP32353396A JP32353396A JPH10146592A JP H10146592 A JPH10146592 A JP H10146592A JP 32353396 A JP32353396 A JP 32353396A JP 32353396 A JP32353396 A JP 32353396A JP H10146592 A JPH10146592 A JP H10146592A
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tank
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blower
water
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Tokio Azuma
外喜夫 東
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NISHIHARA NEO KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生物処理槽における処理機能を安定に保つこ
とができる汚水処理装置を提供する。 【解決手段】 本発明の汚水処理装置1は、汚水が流入
される一次処理槽5と、一次処理槽5からの移流水を処
理生物に接触ばっ気させるばっ気槽7とを備え、このば
っ気槽7に送風機27から空気を送風する。一次処理槽
5に設けられた水量検知手段12からの検知信号に応じ
て、制御装置33は、送風機27の送気量を制御し、処
理するべき負荷変動に応じて、ばっ気槽7のばっ気量を
調整しているから、生物処理槽における処理機能を安定
にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚水を処理生物に
接触ばっ気させて汚水を処理する汚水処理装置に関し、
特に、処理するべき汚水量が変動する汚水処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、生活排水等の汚水(廃水)の処
理方法として、生物膜によって汚水中の汚濁物質を吸着
・除去する生物処理の方法が知られている。かかる生物
処理をおこなう家庭用合併処理浄化槽にあっては、ばっ
気槽に送風機から空気を送気して汚水の生物処理を促進
している。
【0003】ところが、処理するべき生活排水の流入量
は一日における時間帯や日、季節等により異なり、必ず
しも一定でなく、浄化槽に流入される汚水の流入水量に
変動が生じる。例えば、一般家庭では、朝夕における厨
房の使用時や洗濯時等には浄化槽に流入される汚水量が
多くなるものの、夜間や昼間には浄化槽への流入はほと
んどなくなる。
【0004】これに対して従来の汚水処理装置は、汚水
流入量の変動に限らず、送風機から一定量のエアーをば
っ気槽に供給するものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、浄化槽
に流入される汚水量、即ち負荷量に変動が生じると、処
理生物に要求される溶存酸素量も変動するので、負荷の
変動にかかわらず送風量が一定であると、ばっ気槽にお
ける生物処理の処理機能が不安定になるという問題点が
ある。
【0006】そこで、本発明は、生物処理槽における処
理機能を安定に保つことができる汚水処理装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、汚水が流入される一次処理槽と、一次処理槽の移流
水を処理生物に接触ばっ気させるばっ気槽と、このばっ
気槽に空気を送風する送風機とを備える汚水処理装置に
おいて、前記一次処理槽における流入水量を検知する水
量検知手段と、検知手段からの検知信号に基づいて送風
機の送風量を制御する制御手段とを備えることを特徴と
するものである。
【0008】この請求項1に記載の発明によれば、流入
水量を検知手段が検知すると、その検知量に応じて、制
御装置が送風機の送風量を制御する。これによって、処
理するべき負荷に応じて、ばっ気槽のばっ気量を調整し
ているから、生物処理槽における処理機能を安定に保つ
ことができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記一次処理槽は、嫌気濾床槽または
沈殿分離槽であり、水量検知手段は、これらのうちのい
ずれかの槽の水位を検知する水位センサを備えることを
特徴とするものである。
【0010】この請求項2に記載の発明によれば、嫌気
濾床槽又は沈殿分離槽では、所定の容量を有するため、
流入水は槽内汚水と混ざり、汚濁有機物濃度が平均化さ
れ、ばっ気槽に移流する。従って、ばっ気槽にかかる負
荷量は流入水量に略比例するので、嫌気濾床槽又は沈殿
分離槽における水位の変動に応じて送風機の送風量を変
化させることによって、負荷変動に対応した適切なばっ
気運転を図ることができる。
【0011】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、前記水位センサは、任意の基準水位よ
りも下に位置して常時槽内水に接触している基準電極
と、基準電極よりも所定量だけ水位が上昇した際に水に
接触する低水位電極と、低水位電極よりも所定量水位が
上昇した際に水に接触する高水位電極とを備え、制御手
段は、低水位電極の検知により送風機の送風量を少なく
し、高水位電極の検知により送風機の送風量を多くする
ことを特徴とするものである。
【0012】この請求項3に記載の発明によれば、水位
センサを基準電極、低水位電極、高水位電極とを有する
構成としているから、構成が簡易であり、且つ水面変動
によるスイッチのチャタリングを防止できる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
に記載の発明において、前記制御装置は、一定時間カウ
ントするタイマーを備え、高水位を検知後に低水位を検
知した場合に、低水位検知後、前記送風機の送風量を一
定時間経過後に少なくすることを特徴とするものであ
る。
【0014】この請求項4に記載の発明によれば、一次
処理槽の水位が、高水位から低水位に低下した場合に
は、一次処理槽からばっ気槽に流入された負荷が高い状
態がしばらく続くという処理時間の遅れが生じるから、
かかる遅れ時間を加味して一定時間は送風量を多くし、
その後少なくする。これによって、実際に処理生物にか
かる負荷変動に対応させて、適正なばっ気を行なうこと
ができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載の発明において、前記送風機は、電磁式送風機又
はモータ式送風機の出力可変の送風機であることを特徴
とするものである。
【0016】この請求項5に記載の発明によれば、汎用
の家庭用合併処理浄化槽規模では、リニアモータを用い
た電磁式送風機が用いられているとともに、電磁式送風
機は入力電圧を可変することによって送風量を変えるこ
とができ、汎用の浄化槽にも容易に用いることができ
る。また、モータ駆動式送風機にあってもインバータに
よる回転数を変更して、送風量の変更が容易にできる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して詳細に説明する。図1乃至図3は、本発
明の第1実施の形態を示したものである。
【0018】図1に示す汚水処理装置1は、家庭用の接
触ばっ気方式汚水処理装置を示しており、いわゆる生活
排水、即ち、トイレ、厨房、洗濯、浴槽等の排水全部を
併せて処理するものである。この汚水処理装置1は、地
中に埋設される槽本体3を備え、槽本体3内は、生活排
水を流入する流入管2、一次処理槽5、二次処理槽であ
る接触ばっ気槽(ばっ気槽)7、沈殿槽9とにこの順序
で仕切り壁により区画されており、流入管2から流入し
た排水は、この順序で槽内を流れて処理された後、消毒
槽11を経た後、流出管13から流出される。
【0019】一次処理槽5は、流入する汚水から夾雑異
物を除去するスクリーン、除砂を目的する沈砂槽、最初
沈殿池等であり、本実施の形態では、これらに代わる機
能として、余剰汚泥の貯留、嫌気分解の機能を併せ持つ
沈殿分離槽または嫌気濾床槽である。特に、本実施の形
態では、嫌気濾床槽第1室4及び嫌気濾床槽第2室6を
一次処理槽5としている。この嫌気濾床槽第1室4に
は、流入管2から直接汚水が流入するようになってお
り、嫌気濾床槽第2室6に、後述するように槽内水位を
検知する水位検知器12が設けられている。これらの嫌
気濾床槽第1室4及び第2室6には、それぞれ接触濾材
16が配置されて嫌気処理生物による嫌気処理がされて
いる。
【0020】水位検知器12は、後述するように、接触
ばっ気槽7に送気する送風量を制御するためものであ
り、嫌気濾床槽第2室6で水面上に配置して水位を検知
しているのは、嫌気濾床槽第2室6からばっ気槽に流入
する水量と有機物量はほぼ比例するからである。即ち、
通常、洗濯排水と浴槽排水は、汚濁有機物濃度は薄い
が、1次処理槽5である嫌気濾床槽は容量が大きいの
で、流入水は槽内汚水と混ざり、ほぼ平均化されて接触
ばっ気槽7に流入する。汚濁有機物濃度の濃い台所排
水、便水も嫌気濾床槽で希釈されて平均化するため、接
触ばっ気槽7にかかる負荷量は流入水量にほぼ比例する
ことになる。従って、嫌気濾床槽第2室6の水位を検知
することによって、嫌気濾床槽第2室6から接触ばっ気
槽7へ流入する水量を把握すれば、生物処理に要求され
る酸素量の見当もつくので送風量調整の目安となるから
である。
【0021】尚、水位検知器12は、嫌気濾床槽第2室
6に限らず、嫌気濾床槽第1室4や、接触ばっ気槽7等
の任意の槽に設置することができるが、生物反応槽であ
る接触ばっ気槽7の前槽に設置することにより事前に流
入が把握され、タイムリーな運転が可能になる。
【0022】ここで、水位検知器12について説明す
る。この水位検知器12は、嫌気濾床槽第2室6の上部
に取り付けた電極により、嫌気濾床槽第2室6内の水位
変化を検知するものであり、後述する制御装置33に接
続されて、検知した水位を制御装置33に導電信号とし
て送る。図2に示すように、水位検知器12は3本の電
極棒を備えている。即ち、常時、槽内水に浸漬されるコ
モン電極35と、槽内の水位が上昇した際に汚水に接触
して水位の上昇を検知するようにコモン電極35よりも
先端が上に位置する高水位電極37と、コモン電極35
の先端と高水位電極37の先端との間に先端が位置する
低水位電極39との3本である。この低水位電極39
は、水面変動によるチャタリング防止用の電極である。
そして、図2に示すように、水位がレベルAからレベル
Bにまで達すると、低水位電極39が導電されて、水位
がレベルCに至ると高水位電極37が導電されて、それ
ぞれの導通信号が制御装置33に送られるようになって
いる。
【0023】尚、水位検知器12は、各電極棒35、3
7、39の長さを調節したり、取り付け台40の位置を
調節することによって、個々の浄化槽における水量変動
に対応した位置調節が容易にできるようになっている。
【0024】制御装置33は、低水位電極39の導通信
号を受けると、予め設定された電圧をタイマ41にて調
整した時間だけ送風機27に連続して送るように制御す
る。即ち、低水位電極39の導電信号を受けると、タイ
マ41を任意時間にセットし、例えば3時間後に低電圧
を送風機27に供給し、送風量ロウ(低送風量)に切り
換える。タイマの設定時間は、浄化槽の人員負荷率、水
量負荷率に合わせた時間に任意に設定可能な構成であ
る。一方、高水位電極37の導電信号を受けると、制御
装置33は、送風量ハイ(高送風量)になるように、送
風機27に高電圧を供給するようになっている。
【0025】送風機27は、供給電圧に応じた運転を行
なうもので、本実施の形態では電磁式(リニア式)送風
機が用いられている。この電磁式送風機は、入力電圧の
可変により送風量を変えるものである。また、電磁式送
風機に変えて、モータ駆動式送風機を用いてもよい。こ
の場合には、インバータにより回転数を変更することに
より、送風量を変えることができる。
【0026】送風機27に供給する供給電圧の設定値
は、送風量ハイ(高電圧)では商用電圧(100%)に
設定しており、送風量ロウ(低電圧)では商用電圧の8
0%を設定しているが、これに限るものではなく、低電
圧を例えば50%等に設定してもよい。また、高電圧と
低電圧の2段階の電圧に限らず、高電圧、中電圧、低電
圧等の3段階や4段階の電圧に設定し、送風量もこれに
応じてハイ、ミドル、ロウ等の多段階に設定してもよ
い。しかし、送風機の最低送風量は、循環水流の維持に
必要なばっ気強度を配慮する必要がある。
【0027】このように、送風機の出力を、負荷量に対
応させて変化させることにより適正な処理を行ない、か
つ、1日当たりの総空気量の低減を図ることができ、省
エネルギー効果を得ることができる。
【0028】ここで、送風機27による送風量について
説明する。送風空気量は、生物処理槽内の溶存酸素濃度
値と密接に関連するので、流入水量のピーク時などの負
荷量に見合う最適で最低限の空気量を維持する必要があ
る。かかる送風量は、以下に示す式により酸素要求量を
求め、その酸素要求量を満たす風量を送風する。
【0029】
【数1】 接触ばっ気槽7は、槽内に接触材15を敷設し、下方に
配置された散気管17から散気して、散気撹拌によっ
て、酸素を供給した汚水を接触材の表面に付着生成した
生物膜に繰り返し接触させるもので汚水中の有機物を生
物膜によって好気処理する生物膜処理槽である。接触材
15は、波板を一定間隔で多数並べたもの、ヘチマ状の
板材、骨格球状、円筒状等を区画内に充填し、流動状態
に浮遊させたものでもよい。本実施の形態では、各接触
材15間には、流路が形成されており、循環流が通過す
るようになっている。
【0030】接触ばっ気槽7内は、接触材15が敷設さ
れた接触材領域19と、接触材15を敷設しない散気流
路部21とに仕切壁23により区画されており、散気流
路部21には、その下部に散気管(第1散気管)17が
配置されて、ばっ気運転時に送風機27から空気が送気
されるようになっている。尚、接触ばっき槽7内には、
その底部に逆洗管を設け、逆洗管から散気して接触濾材
15を逆洗する構成としてもよい。
【0031】また、接触ばっ気槽7の底部には所定時間
又は日毎に汚泥を引き抜き、一次処理槽5に戻す汚泥移
送管38が配置されており、この汚泥移送管38は、送
風機27からの送気を切り換え弁31により切り換え
て、送気によるエアリフト作用で汚泥を移送する。切り
換え弁31は、本実施の形態では、制御装置31に接続
されており、制御装置31からの制御信号により切り換
えられるようになっている。尚、汚泥移送管38は、汚
泥を引き抜きする際に、そのつど固液分離槽9内に挿入
して、汚泥を引き抜きまたは移送するものであってもよ
い。
【0032】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。まず、図3を参照して、一般家庭における一日の負
荷変動について説明する。図3(a)は、横軸に時間を
取り、縦軸に汚水処理装置1に流入される排水(汚水)
の流入量を示している。この図3(a)から明らかなよ
うに、一日の中で、0時から5時頃までは汚水処理装置
1への排水の流入はほどんどなく、朝の6時頃から10
時頃までは炊事や洗濯等の為に家庭からの排水量が多く
なり、10時頃から12時頃までは排水量は一次的に殆
どなくなるが、12時を過ぎる昼頃になると炊事等の為
に排水され、1時頃から18時頃には、殆ど排水はなく
なる。そして、18時を過ぎたあたりから、23時頃ま
では炊事や風呂等の排水のために汚水処理装置1の流入
量が多くなり、最大(ピーク)になる。
【0033】一方、汚水処理装置では、排水の流入がほ
どんどない時には、水位は低水位電極39の先端近傍で
あるA又はB(図2参照)の位置にある。このA又はB
の水位では、送風量ロウ状態にあるので、制御装置33
は、送風機27に商用電圧の80%の低電圧を供給す
る。即ち、図3(b)に示すように、0時から5時頃ま
では、汚水汚水処理装置1への排水の流入はほどんどな
いため、送風量ロウ状態で、80%の送風である。この
ように、流入汚水がほとんどない時間帯では、生物呼吸
量に見合う空気量で十分な生物処理が可能となる。
【0034】朝の6時頃から10時頃までは炊事や洗濯
等の為に家庭からの排水量が多くなり、排水処理装置1
では嫌気濾床槽第2室6の水位が次第に上昇して、水位
は図2に示すC位置まであがる。これにより、高水位電
極37が通電され、その通電信号が制御装置33に送ら
れると、制御装置33は送風機27に100%の高電圧
を供給して、送風機27の送風量ハイの状態とする。
【0035】この高水位は昼の12時頃まで保たれた
後、嫌気濾床槽第2室6の水位が次第に下降して、水位
Bを過ぎると、低水位電極が水面から離れて通電停止信
号が制御装置33に送られる。制御装置33は通電停止
信号を受けると、タイマー41をセットし、一定時間
後、例えば3時間経過後に100%の高圧電圧の供給を
停止して、80%の電圧供給に切り換えて、送風量ハイ
からロウに変更する。このように、3時間後に送風量ロ
ウにしているのは、水位を検知する嫌気濾床槽第2室6
から接触ばっ気槽7への移流と、接触ばっ気槽7におけ
る処理時間を加味した遅れが生じるためである。従っ
て、図3(b)に示すように、制御装置33は送風機2
7に供給する電力を14時頃に、80%の電圧供給に切
り換える。
【0036】そして、18時を過ぎて再び水位が上昇し
Cの位置を越えると、制御装置33は、高水位電極37
の通電信号を受けて、制御装置33は送風機27に10
0%の高電圧を供給して送風量ハイの状態とする。その
後、23時頃を過ぎて水位が再び低下して水位B位置を
下回ると、上述したように、制御装置33は3時間経過
後に80%の電圧供給で送風機27を送風量ロウの運転
する。
【0037】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、接触ばっ気槽7では、負荷量に応じた送風量でばっ
気運転がなされるので、過剰な送風を抑制し、使用電源
の節約が果たせるので、省エネルギー化を促進すること
ができる。
【0038】更に、接触ばっ気槽7においては、ばっ気
量の加減は、ばっ気による槽内循環量が変化し、肥厚生
物膜の剥離を促進し、最適生物量となり、逆洗洗浄操作
頻度の低減を図ることができる。
【0039】また、汚泥返送時には、送風量の加減をす
ることによって、エアリフトポンプ供給空気量の加減に
結びつくので、返送水量の増減につながり、計量部の水
位が変動し、剥離汚泥による計量部の閉塞及び付着によ
る不安定の解消を図ることができる。
【0040】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能で
ある。
【0041】例えば、水量検知手段は、水位を検知する
ことに限らず、流入管12からの流入される流入量を検
知するものであってもよい。また、水位センサは、槽内
の水位を検知するものであればよく、例えば水面に浮か
べたフロートの位置を検知するものであってもよい。
【0042】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、流入水
量に応じて、送風機の送風量を制御し、処理するべき負
荷に応じたばっ気槽の送風量を調整しているから、生物
処理槽における処理機能を安定にすることができる。ま
た、負荷変動に応じて適正な送風量にすることとで、省
エネルギー化を図ることができる。
【0043】更に、ばっ気送風量の加減をすることによ
って、ばっ気循環量が変化するので、肥厚生物膜の剥離
を促進し、最適生物量となり、逆洗洗浄操作頻度の低減
を図ることができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、嫌気濾床
槽又は沈殿分離槽では、所定の容量があるので、汚濁有
機物濃度が平均化され、水位の変動に応じた適正な送風
機の送風量を得ることができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、水位セン
サを基準電極、低水位電極、高水位電極とを有する構成
としているから、構成が簡易であり且つ水面変動により
スイッチのチャタリングを防止でき、水位の増減を確実
にとらえることができる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、一次処理
槽からばっ気槽に流入された汚水により一次処理槽の水
位が低下しても、ばっ気槽では負荷が高い状態がしばら
く続くという処理時間の遅れを加味して一定時間は送風
量を多くしているので、実際に処理生物にかかる負荷変
動に対応させた、適正なばっ気を行なうことができる。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、送風機と
して、汎用の電磁式送風機またはモータ駆動式送風機を
用いているので、送風量の変更が容易にできる。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる汚水処理装置の構
成を示す縦断面図である。
【図2】水位検知器の電極と水位との関係を示す図であ
る。
【図3】一般家庭における一日の時間帯における排水量
と送風機の送風量との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 汚水処理装置 5 一次処理槽 7 接触ばっ気槽(ばっき槽) 12 水位センサ(水量検知手段) 27 送風機 33 制御装置 35 コモン電極(基準電極) 37 高水位電極 39 低水位電極 41 タイマ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水が流入される一次処理槽と、一次処
    理槽の移流水を処理生物に接触ばっ気させるばっ気槽
    と、このばっ気槽に空気を送風する送風機とを備える汚
    水処理装置において、 前記一次処理槽における流入水量を検知する水量検知手
    段と、検知手段からの検知信号に基づいて送風機の送風
    量を制御する制御手段とを備えることを特徴とする汚水
    処理装置。
  2. 【請求項2】 前記一次処理槽は、嫌気濾床槽または沈
    殿分離槽であり、水量検知手段は、これらのうちのいず
    れかの槽の水位を検知する水位センサを備えることを特
    徴とする請求項1に記載の汚水処理装置。
  3. 【請求項3】 前記水位センサは、任意の基準水位より
    も下に位置して常時槽内水に接触している基準電極と、
    基準電極よりも所定量だけ水位が上昇した際に水に接触
    する低水位電極と、低水位電極よりも所定量水位が上昇
    した際に水に接触する高水位電極とを備え、制御手段
    は、低水位電極の検知により送風機の送風量を少なく
    し、高水位電極の検知により送風機の送風量を多くする
    ことを特徴とする請求項2に記載の汚水処理装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置は、一定時間カウントする
    タイマーを備え、高水位を検知後に低水位を検知した場
    合に、低水位検知後、前記送風機の送風量を一定時間経
    過後に少なくすることを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の汚水処理装置。
  5. 【請求項5】 前記送風機は、電磁式送風機又はモータ
    式送風機の出力可変の送風機であることを特徴とする請
    求項1乃至4のいずれかに記載の汚水処理装置。
JP32353396A 1996-11-19 1996-11-19 汚水処理装置 Pending JPH10146592A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103283A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Fuji Clean Kogyo Kk 排水処理装置および排水処理方法

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