JPH10146404A - ゴルフクラブのヘッドおよびゴルフクラブ - Google Patents

ゴルフクラブのヘッドおよびゴルフクラブ

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JPH10146404A
JPH10146404A JP8308386A JP30838696A JPH10146404A JP H10146404 A JPH10146404 A JP H10146404A JP 8308386 A JP8308386 A JP 8308386A JP 30838696 A JP30838696 A JP 30838696A JP H10146404 A JPH10146404 A JP H10146404A
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JP
Japan
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golf club
head
club head
head according
main body
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Withdrawn
Application number
JP8308386A
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English (en)
Inventor
Kenichi Shimodaira
賢一 下平
Junichi Hayashi
純一 林
Masaru Kato
勝 加藤
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INJIETSUKUSU KK
Original Assignee
INJIETSUKUSU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】組み立て、製造が容易であり、形状の自由度が
大きく、また、ゴルフボールを打った際の飛距離と方向
性の向上に寄与するゴルフクラブのヘッドを提供するこ
と。 【解決手段】本発明のゴルフクラブのヘッド1aは、金
属製のヘッド本体2と、金属製の蓋部5とで構成されて
いる。ヘッド本体2は、その正面にゴルフボールを打つ
打面を有する本体部3と、ゴルフクラブのシャフト15
と接続するためのシャフト接続部(ホーゼル)4とを、
好ましくは金属粉末射出成形方により一体的に形成して
なるものである。本体部3と蓋部5との接合部6は、そ
の接合面積を増大させる手段として、互いに嵌合し得る
段差を有している。この接合部6は、好ましくは焼結に
より結合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフクラブのヘ
ッドおよび該ヘッドを備えたゴルフクラブに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ゴルフクラブのヘッドは、その打面でゴ
ルフボールを打った際、ゴルフボールへより確実に力を
伝達できるように設計されている。例えば、ティーグラ
ウンドで使用するドライバーや、バフィー、クリークの
ようなフェアウェイウッド(これらを総称して「ウッ
ド」という)に対しては、ゴルフボールの飛距離ができ
るだけ長いことおよび飛びの方向性が正確であることが
要求される。
【0003】このような要求を満足するものとして、い
わゆるメタルウッドと呼ばれる中空の金属製のウッドが
普及している。特に、近年では、軽量でかつ高強度であ
るという利点を有するTiまたはTi合金によるウッド
が開発されている。
【0004】図9に従来のメタルウッドのヘッドの構造
を示す。従来のメタルウッドのヘッド100は、鋳造法
やロストワックス法により製造された本体部101、シ
ャフト接続部(ホーゼル)102および蓋部103の3
つの部材で構成されており、これらを溶接により接合し
て組み立てていた。
【0005】しかしながら、このような従来のヘッド1
00では、構成部品の点数が多いことや、溶接工程を必
要とすることから、組み立て作業に手間がかかるととも
に、製造コストが増大するという欠点がある。
【0006】さらに、ゴルフボールの打面を有する本体
部101と、ヘッドを支持するヘッド接続部(ホーゼ
ル)102とが、別体で構成されているため、それらの
間における力の伝達にロスが生じ、ゴルフボールの飛距
離の向上の妨げとなっているという問題もある。
【0007】また、ヘッドの各構成部品の製造法上の問
題等から、ヘッドの形状、構造、特にヘッドの内部構造
を複雑な形状、構造にすることができず、設計の幅が狭
いという欠点もある。この欠点から、打面の硬度、強度
や、打面におけるスイートスポットの広さ、ヘッドの重
心位置等の調整、設定を容易に行うことができなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組み
立て、製造が容易であり、形状の自由度が大きく、ま
た、ゴルフボールを打った際の飛距離と方向性の向上に
寄与するゴルフクラブのヘッドおよび該ヘッドを備えた
ゴルフクラブを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(18)の本発明により達成される。
【0010】(1) ゴルフボールの打面を有するゴル
フクラブのヘッドであって、金属粉末射出成形法により
製造された複数の金属製部材を接合してなることを特徴
とするゴルフクラブのヘッド。
【0011】(2) 前記金属製部材同士の接合部が焼
結により結合している上記(1)に記載のゴルフクラブ
のヘッド。
【0012】(3) 前記接合部は、接合面積を増大さ
せる手段を有している上記(2)に記載のゴルフクラブ
のヘッド。
【0013】(4) 前記接合面積を増大させる手段
は、段差である上記(3)に記載のゴルフクラブのヘッ
ド。
【0014】(5) ゴルフボールの打面を有する本体
部と、シャフトと接続されるシャフト接続部とを、金属
粉末射出成形法により一体成形してなることを特徴とす
るゴルフクラブのヘッド。
【0015】(6) ゴルフボールの打面を有する本体
部と、シャフトと接続されるシャフト接続部と、前記本
体部の上部に位置する蓋部とを有し、少なくとも前記本
体部と前記シャフト接続部とが、金属粉末射出成形法に
より一体成形されていることを特徴とするゴルフクラブ
のヘッド。
【0016】(7) 前記本体部と前記蓋部との接合部
が焼結により結合している上記(6)に記載のゴルフク
ラブのヘッド。
【0017】(8) 前記接合部は、接合面積を増大さ
せる手段を有している上記(7)に記載のゴルフクラブ
のヘッド。
【0018】(9) 前記接合面積を増大させる手段
は、段差である上記(8)に記載のゴルフクラブのヘッ
ド。
【0019】(10) ヘッドの内部に少なくとも1つの
閉鎖空間が形成されている上記(1)ないし(9)のい
ずれかに記載のゴルフクラブのヘッド。
【0020】(11) 前記打面の裏側から前記打面と離
間する方向に延びる少なくとも1つのリブを有する上記
(1)ないし(10)のいずれかに記載のゴルフクラブの
ヘッド。
【0021】(12) 前記打面の裏側から前記打面と離
間する方向に延び、前記打面の中心線上に位置するリブ
を有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載のゴ
ルフクラブのヘッド。
【0022】(13) 少なくとも1つの重りが設置され
ている上記(1)ないし(12)のいずれかに記載のゴル
フクラブのヘッド。
【0023】(14) 前記リブの端部付近に重りが設置
されている上記(11)または(12)に記載のゴルフクラ
ブのヘッド。
【0024】(15) 前記重りの比重は、ヘッドを構成
する金属の比重より大である上記(13)または(14)に
記載のゴルフクラブのヘッド。
【0025】(16) ヘッドの主要部がTiまたはTi
を含む合金で構成されている上記(1)ないし(15)の
いずれかに記載のゴルフクラブのヘッド。
【0026】(17) ドライバーまたはフェアウェイウ
ッドのヘッドである上記(1)ないし(16)のいずれか
に記載のゴルフクラブのヘッド。
【0027】(18) シャフトの先端に上記(1)ない
し(17)のいずれかに記載のゴルフクラブのヘッドを装
着してなることを特徴とするゴルフクラブ。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明のゴルフクラブのヘ
ッドおよびゴルフクラブを添付図面に示す好適実施例に
基づいて詳細に説明する。
【0029】図1、図2および図3は、それぞれ、本発
明のゴルフクラブのヘッドの実施例を示す正面図、平面
図および左側面図であり、図4は、図2中のA−A線断
面図である。これらの図に示す本発明のゴルフクラブの
ヘッド(以下単に「ヘッド」と言う)1aは、前述した
ウッドを構成するものであり、金属製のヘッド本体2
と、金属製の蓋部5とで構成されている。
【0030】ヘッド本体2は、その正面にゴルフボール
を打つ打面(フェース)31を有する本体部3と、ゴル
フクラブのシャフト15と接続するためのシャフト接続
部(ホーゼル)4とを、好ましくは後述する方法で一体
的に形成してなるものである。
【0031】図4に示すように、本体部3の内部は、中
空であり、後述する蓋部材5を接合した状態で、ヘッド
1aの内部に、閉鎖空間7が形成される。
【0032】また、シャフト接続部4には、シャフト1
5を嵌入するための穴41が形成されている。この穴4
1内にシャフト15が嵌入され、必要に応じ接着剤によ
り接着されて、シャフト15とヘッド1aとが固定され
る。
【0033】本発明のヘッド1aでは、本体部3とシャ
フト接続部4とが一体的に形成されているため、部品点
数が少なく、組み立て、製造が容易であり、製造コスト
も安価であるとともに、シャフト接続部4と本体部3と
の間における力の伝達ロスがなく、よって、ゴルフボー
ルの飛距離の向上が図れる。
【0034】蓋部5は、本体部3の上部に該本体部3の
中空部を覆うように接合されている。図4に示すよう
に、本体部3と蓋部5との接合部6は、その接合面積を
増大させる手段として、互いに嵌合し得る段差を有して
いる。これにより、本体部3と蓋部5との接合強度が高
まり、ゴルフボールを打った際の衝撃が加わった場合で
も、接合部6の剥離等による蓋部5の本体部3からの脱
落等が確実に防止されるとともに、ゴルフボールへの力
の伝達効率も向上し、飛距離の向上に寄与する。
【0035】なお、接合部6の接合面積を増大させる手
段としては、図示のような段差に限らず、例えば、凹凸
形状、互いに密着し得る傾斜面または湾曲面等、いかな
るものでもよい。
【0036】また、図示の例では、接合部6の接合面積
を増大させる手段(段差)は、蓋部5の外縁部の全周に
わたって形成されているが、蓋部5の外縁部の一部に形
成されていてもよい。
【0037】なお、接合部6を後述するような焼結によ
り結合した場合、接合部6の境界は、不明確となるかま
たは消滅することがある。
【0038】次に、ヘッド1aにおける各部の構成材料
について説明する。
【0039】ヘッド本体2および蓋部5は、それぞれ、
例えば炭素鋼、ステンレス鋼等の鉄系合金、ジュラルミ
ン等のアルミニウム合金等、種々の金属材料で構成する
ことができるが、特に、これらは、TiまたはTiを含
む合金(Ti合金)で構成されているのが好ましい。
【0040】TiまたはTi合金は、軽量でかつ高強
度、高硬度であり、打面31でボールを打った時の反発
力に富み、飛距離の向上に寄与するとともに、変形や破
損が生じ難く、耐久性、耐食性に優れているという利点
がある。
【0041】Ti合金の場合、該合金中のTiの含有量
は、特に限定されないが、50wt%以上であるのが好ま
しく、65wt%以上であるのがより好ましい。
【0042】Ti合金を構成するTi以外の元素として
は、例えば、Fe、Co、Ni、Cr、Pd、Zr、A
l、V、Mo、Cu、Ag、Au、W、Sn、Mn、S
i、Ta、Nb等が挙げられ、これらのうちの1種また
は2種以上を含有することができる。これらは、例え
ば、強度(剛性)、硬度、弾性(靱性)等の物理的特性
の調整、耐食性向上等の化学的特性の改善、製造条件の
改善等、種々の目的に応じてその元素や添加量が適宜決
定される。例えば、後述する金属粉末射出成形法により
ヘッド本体2を製造する際、Fe、Co、Ni、Al、
Pd、Mn、Cu、Ag等の添加は、焼結温度を下げる
効果を有する。
【0043】前記TiまたはTi合金中には、C、O、
N等が積極的にまたは不可避的に含まれていてもよい。
これらの含有量は、好ましくはC:0.01〜0.8wt
%、O:0.02〜1.0wt%、N:0.01〜0.9
wt%とされる。
【0044】また、C、OおよびNの合計含有量は、
0.06〜2.5wt%程度であるのが好ましく、0.1
〜1.5wt%程度であるのがより好ましい。
【0045】C、O、Nの各含有量または合計含有量が
少な過ぎると、ヘッド本体2を構成する金属材料の基本
組成によっては、その強度が低下し、また、多過ぎる
と、金属材料の延性が低下する傾向を示す。
【0046】ヘッド本体2の打面31の硬度は、特に限
定されないが、ビッカース硬度Hvが180〜400程
度であるのが好ましく、250〜380程度であるのが
より好ましい。このような硬度であれば、前述した効果
がより一層有効に発揮される。
【0047】また、ヘッド本体2を構成する金属材料の
空孔の空孔率は、5.0 vol%以下であるのが好まし
く、0.5〜3.5 vol%程度であるのがより好まし
い。空孔率が高すぎると、金属材料の機械的特性、特に
強度および延性(靱性)が低下し、また、耐食性も低下
することがある。
【0048】なお、ヘッド本体2の構成材料と蓋部材5
の構成材料とは、同一でも異なっていてもよいが、これ
らは同一の材料または同種の材料(例えば、合金の場
合、その基本となる金属が等しいもの)で構成されてい
るのが好ましい。これにより、ヘッド本体2と蓋部材5
との接合強度がより高くなる。
【0049】さて、以上に述べたようなヘッド本体2や
蓋部材5は、粉末冶金法、特に、金属粉末射出成形法
(MIM:Metal Injection Molding )により製造され
たものであるのが好ましい。以下、この金属粉末射出成
形法について説明する。
【0050】[1] ヘッド本体2を構成する金属の金
属粉末(例えば後述するTiまたはTi合金)と結合材
(有機バインダー)とを用意し、これらを混練機により
混練し、混練物(コンパウンド)を得る。
【0051】金属粉末の平均粒径は、特に限定されない
が、通常、5〜75μm 程度が好ましく、10〜50μ
m 程度がより好ましい。
【0052】一方、結合材としては、例えば、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体
などのポリオレフィン、ポリメチルメタクリレート、ポ
リブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリスチ
レン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリアミ
ド、ポリエステル、ポリエーテル、または、これらの共
重合体等の各種熱可塑性樹脂や、各種ワックス、パラフ
ィン等のうちの1種または2種以上を混合して用いるこ
とができる。
【0053】このような結合材の混練物中の添加量は、
3〜20wt%程度が好ましく、4〜13wt%程度がより
好ましい。結合材の添加量が少な過ぎると、成形時にお
ける流動性が乏しくなり、射出成形が不能または困難と
なるか、あるいは成形物の組成が不均一となり、また、
多過ぎると、射出成形により得られた成形体を焼成した
際の収縮率が増大し、寸法精度が低下し、また、空孔率
やC量が増大する傾向を示す。
【0054】なお、混練に際しては、前記金属粉末およ
び結合材の他に、例えば、可塑剤、潤滑剤、酸化防止
剤、脱脂促進剤、界面活性剤等の各種添加物を必要に応
じ添加することができる。
【0055】混練条件の一例としては、混練温度が常温
〜150℃程度、混練時間が60〜180分程度とする
ことができる。
【0056】[2] 前記[1]の工程で得られた混練
物または該混練物より造粒されたペレット等を用いて、
射出成形機により射出成形し、ヘッド本体2の形状の成
形体を製造する。なお、成形体の寸法、特に穴41や後
述する重り挿入用の穴33〜35の内径は、後の焼成に
よる収縮を考慮した寸法とされる。
【0057】このとき、成形条件としては、例えば、材
料温度が好ましくは130〜170℃、より好ましくは
150〜160℃程度、射出圧力が、300〜600kg
f/cm2 程度、より好ましくは300〜400kgf/cm2
度、金型温度が好ましくは5〜50℃、より好ましくは
10〜20℃程度とされる。
【0058】[3] また、前記工程[1]および
[2]と同様の方法にて、蓋部5の成形体を製造する。
【0059】[4] 次に、上記各工程で得られたヘッ
ド本体2の成形体と蓋部5の成形体とを、それらの接合
部6の段差同士が嵌合するように組み立てる。
【0060】なお、この組み立ては、ヘッド本体2の成
形体および蓋部5の成形体のそれぞれに対し、下記工程
[5](脱バインダー処理)を行った後に行ってもよ
い。
【0061】[5] 組み立てられたヘッド本体2の成
形体および蓋部5の成形体に対し、脱バインダー処理を
施す。この脱バインダー処理としては、非酸化性雰囲
気、例えば真空または減圧状態(例えば1×10-1〜1
×10-6 Torr )下で、熱処理を行うことによりなされ
る。
【0062】この場合、熱処理条件としては、好ましく
は温度50〜650℃程度で8〜72時間程度、より好
ましくは温度60〜550℃程度で12〜18時間程度
とされる。
【0063】なお、この脱バインダー処理(脱脂処理)
は、バインダー中の特定成分を所定の溶媒(液体、気
体)を用いて溶出させることにより行ってもよい。
【0064】また、本工程[3]は、省略されてもよ
い。
【0065】[6] 次に、互いに嵌合しているヘッド
本体2の成形体および蓋部5の成形体を炉にて焼成し、
金属焼結体を製造する。焼成は、1回または2回以上行
うことができる。
【0066】焼成条件は、成形体の金属組成等に応じて
適宜決定されるが、TiまたはTi合金の場合、好まし
くは温度400〜1400℃程度で10〜26時間程
度、より好ましくは温度500〜1350℃程度で15
〜18時間程度とされる。この場合、焼成雰囲気は、非
酸化性雰囲気、すなわち真空または減圧状態(例えば1
×10-2〜1×10-6 Torr )下、アルゴンガス、窒素
ガス等の不活性ガス中、その他還元性雰囲気中であれば
よい。
【0067】この焼成により、ヘッド本体2の成形体お
よび蓋部5の成形体が金属焼結体となると同時に、ヘッ
ド本体2と蓋部5との接合部6が焼結により結合する。
この焼結による結合は、溶接等に比べ、非常に強固であ
る。
【0068】[7] 必要に応じ、得られた金属焼結体
の表面、特に打面31の表面に、ショットブラスト、ホ
ーニング等の研磨、エッチング、湿式メッキ、蒸着、イ
オンプレーティング、スパッタリング、CVD、溶射等
の表面処理を施す。
【0069】以上のような各工程を経て、金属焼結体よ
りなるヘッド本体2が得られる。
【0070】ヘッド本体2を鋳造法により形成する場合
には、鋳造時に反応する酸素、窒素等による脆化、鋳造
欠陥、湯流れ等の問題を克服する必要があるが、前述の
金属粉末射出成形法によれば、このような問題がなく、
また、形状が複雑で微細なものであっても一体成形する
ことができ、高強度で高品質のものを容易かつ歩留り良
く製造することができ、また、寸法精度、特に穴41や
後述する重り挿入用の穴33〜35の内径の寸法精度も
高い。
【0071】特に、金属粉末射出成形法によれば、ロス
トワックス法や一般の粉末冶金法に比べて、ピンホール
や空孔が少なく、より密度の大きい材料のヘッド本体2
を得ることができる。
【0072】また、結合材の種類、添加量、脱バインダ
ー処理の条件、焼成条件等の調整により、ヘッド本体2
を構成する金属材料の組成(特にO、C、N等の含有
量)、空孔径、空孔率等の空孔に関する条件、打面31
の硬度、弾性等の物理的条件等を所望に設定することが
できるという利点もある。
【0073】そして、ヘッド本体2および蓋部5の成形
体を焼結する際に、同時にこれらを接合部6にて結合す
ることができるので、ヘッド本体2と蓋部5とを別途溶
接等の方法により接合する場合に比べ、工程数が少な
く、製造が容易であるという利点がある。
【0074】また、金属粉末射出成形法では、成形金型
の選択により、複雑、微細な形状をも形成することがで
きるので、例えば、ヘッド本体2の表面に模様、文字、
記号等を自由にかつ容易に形成することができる。
【0075】図5は、本発明のヘッドの他の実施例を示
す断面正面図、図6は、図5に示すヘッドの蓋部を除去
した状態を示す平面図である。これらの図に示すヘッド
1bは、ヘッドの内部構造が前記ヘッド1aと異なるも
のである。以下、ヘッド1aとの相違点について説明
し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0076】ヘッド1aの内部には、打面31の裏側か
ら後方(打面31と離間する方向)に延び、かつ、打面
31の中心線32上に位置するリブ9が形成されてい
る。このリブ9は、本体部3の内部底面から上方へ向け
てほぼ垂直に立設されたリブ93と、蓋部5の内部頂面
から下方へ向けてほぼ垂直に立設されたリブ95とを、
それらの突き合わせ面97にて接合したものである。
【0077】このリブ9により、ヘッド1bの内部は、
2つの閉鎖空間71、72に区画される。
【0078】なお、リブ93および95は、それぞれ、
本体部3および蓋部5と一体的に形成されている。
【0079】また、リブ9の突き合わせ面97は、接合
部6と同様に、焼結により結合されているのが好まし
い。これにより、突き合わせ面97の結合強度が向上す
る。なお、突き合わせ面97に対しても、例えば段差や
凹凸形状のような接合面積を増大させる手段が設けられ
ていてもよい。
【0080】リブ9の打面31側の端部は、その幅が打
面31へ向かって漸増しており、また、リブ9の打面3
1と反対側の端部も、同様に、その幅が後方へ向かって
漸増している。
【0081】このようなリブ9を設けることにより、補
強効果が生じ、ヘッド1bの機械的強度、特に打面31
の強度が増大するとともに、打面31におけるスイート
スポットを広くすることができる。よって、ゴルフボー
ルの飛距離の向上を図り、かつ飛びの方向性をより正確
にコントロールすることができる。
【0082】また、ヘッド1bのヘッド本体2には、重
り(バランサー)8が装着される。図示の例では、リブ
9の打面31と反対側の端部付近に、重り挿入用の穴3
3が形成され、この穴33内に重り8が嵌入されてい
る。これにより、重り8は、ヘッド1bの後方中央部に
位置する。
【0083】本実施例における重り8は、横断面が円形
をなす棒状の部材であり、穴33もそれに対応する形状
(円形)をなしている。なお、重り8は、中実部材、中
空部材のいずれでもよいが、中実部材の方が好ましい。
【0084】このような重り8の設置により、ヘッド1
bの重心位置を後方(打面31から離間する方向)へ移
動することができ、打面31におけるスイートスポット
を広くすることができる。
【0085】重り8の比重は、ヘッド1bを構成する金
属材料、特にヘッド本体2を構成する金属材料の比重よ
り大であるのが好ましく、ヘッド本体2を構成する金属
材料の比重の1.1〜4.5倍程度であるのがより好ま
しい。これにより、ヘッド1全体の重心位置を有効に設
定または調整することができる。
【0086】重り8を構成する材料としては、種々の金
属材料が好適に使用され、特に、W(タングステン)ま
たはWを主とする合金が好ましい。
【0087】また、重りを構成するその他の金属材料と
しては、例えば、炭素鋼、ステンレス鋼、Cu、Mn、
Mo等が挙げられる。これらは、前記WまたはWを主と
する合金と組み合わせて用いることもできる。
【0088】なお、重り8の製造方法は、特に限定され
ないが、前記ヘッド本体2と同様に、金属粉末射出成形
法により製造することができる。
【0089】このようなヘッド1bの製造方法も、基本
的には、前述した方法(工程[1]〜[7])と同様で
あるが、以下の点が異なる。
【0090】すなわち、重り8(またはその成形体)
は、ヘッド本体2と蓋部5とを組み立てる前に、予め穴
33内に挿入しておく。
【0091】また、成形体の焼成(工程[6])を行っ
た際、接合部6と同様に、リブ9の突き合わせ面97同
士も焼結により結合され、リブ93とリブ95とが結
合、一体化される。これにより、ヘッド本体2と蓋部5
とは、接合部6とリブ9とにより結合されることとな
り、これらの結合強度がさらに高まるとともに、ヘッド
1b全体の剛性も高まり、ゴルフボールへ有効に衝撃力
を伝達することができる。
【0092】図7は、本発明のヘッドの他の実施例を示
す断面正面図、図8は、図7に示すヘッドの蓋部を除去
した状態を示す平面図である。これらの図に示すヘッド
1cは、ヘッドの内部構造が前記ヘッド1aと異なるも
のである。以下、ヘッド1aとの相違点について説明
し、同様の事項については、その説明を省略する。
【0093】ヘッド1cの内部には、打面31の裏側か
ら後方(打面31と離間する方向)に延びる複数(3
個)のリブ9、10、11が形成されている。リブ9
は、打面31の中心線32上に位置し、リブ10、11
は、リブ9の両側部にほぼ対称に配置されている。この
場合、リブ10、11の幅は、リブ9の幅より狭い。
【0094】リブ9は、本体部3の内部底面から上方へ
向けてほぼ垂直に立設されたリブ93と、蓋部5の内部
頂面から下方へ向けてほぼ垂直に立設されたリブ95と
を、それらの突き合わせ面97にて接合したものであ
る。
【0095】また、リブ10、11についても、リブ9
と同様に、それぞれ、本体部3の内部底面から上方へ向
けてほぼ垂直に立設されたリブ103、113と、蓋部
5の内部頂面から下方へ向けてほぼ垂直に立設されたリ
ブ105、115とを、それらの突き合わせ面107、
117にて接合したものである。
【0096】これら3つのリブ9〜11により、ヘッド
1cの内部は、4つの閉鎖空間73、74、75、76
に区画される。
【0097】なお、リブ93、103、113は、本体
部3と一体的に形成され、リブ95、105、115
は、蓋部5と一体的に形成されている。
【0098】また、各リブ9〜11の突き合わせ面9
7、107、117は、それぞれ、接合部6と同様に、
焼結により結合されているのが好ましい。これにより、
突き合わせ面97、107、117の結合強度が向上す
る。なお、突き合わせ面97、107、117に対して
も、例えば段差や凹凸形状のような接合面積を増大させ
る手段が設けられていてもよい。
【0099】リブ9の打面31側の端部は、その幅が打
面31へ向かって漸増しており、また、リブ9の打面3
1と反対側の端部も、同様に、その幅が後方へ向かって
漸増している。
【0100】以上のようなリブ9〜11を設けることに
より、補強効果が生じ、ヘッド1cの機械的強度、特に
打面31の強度が増大するとともに、打面31における
スイートスポットを広くすることができる。よって、ゴ
ルフボールの飛距離の向上を図り、かつ飛びの方向性を
より正確にコントロールすることができる。
【0101】また、ヘッド1cのヘッド本体2には、3
つの重り(バランサー)8、81、82が装着される。
図示の例では、リブ9の打面31と反対側の端部付近、
リブ10の打面31側の端部付近およびリブ11の打面
31側の端部付近の3箇所に、それぞれ、重り挿入用の
穴33、34および35が形成され、これらの穴33〜
35内に、それぞれ、重り8、81および82が嵌入さ
れている。これにより、重り8は、ヘッド1cの後方中
央部に位置し、重り81、82は、ヘッド1cの打面3
1の裏側両側端部に位置する。
【0102】本実施例における重り8、81、82は、
それぞれ、横断面が円形をなす棒状の部材であり、穴3
3〜34もそれに対応する形状(円形)をなしている。
この場合、重り81、82は、重り8に比べてその重量
が小さく設定されている。なお、重り8、81、82
は、それぞれ、中実部材、中空部材のいずれでもよい
が、中実部材の方が好ましい。
【0103】このような重り8の設置により、ヘッド1
cの重心位置を後方(打面31から離間する方向)へ移
動することができ、打面31におけるスイートスポット
を広くすることができる。また、重り81、82の設置
により、ゴルフクラブをスイングした際のヘッド1c全
体の慣性が増し、安定性が向上するので、飛びの方向性
の正確さがより向上する。
【0104】重り8、81、82の比重、構成材料、製
造方法等については、前記ヘッド1bの説明で述べたの
と同様である。
【0105】このようなヘッド1cの製造方法も、基本
的には、前述した方法(工程[1]〜[7])と同様で
あるが、以下の点が異なる。
【0106】すなわち、重り8、81、82(またはそ
れらの成形体)は、ヘッド本体2と蓋部5とを組み立て
る前に、予め対応する穴33、34、35内に挿入して
おく。
【0107】また、成形体の焼成(工程[6])を行っ
た際、接合部6と同様に、リブ9、10、11の各突き
合わせ面97、107、117同士も焼結により結合さ
れる。これにより、ヘッド本体2と蓋部5とは、接合部
6とリブ9、10、11とにより結合されることとな
り、これらの結合強度がさらに高まるとともに、ヘッド
1c全体の剛性も高まり、ゴルフボールへ有効に衝撃力
を伝達することができる。
【0108】本発明のゴルフクラブ(ウッド)は、以上
述べたようなヘッド1a、1bまたは1cをシャフト1
5の先端に装着してなるものである。シャフト15の基
端部には、グリップ(図示せず)が形成されている。
【0109】以上、本発明のゴルフクラブのヘッドおよ
びゴルフクラブを図示の各実施例について説明したが、
本発明は、これらに限定されるものではない。
【0110】例えば、ヘッド本体2の形状、構造、特に
ヘッド本体2の内部構造は、図示のものに限定されず、
例えば、リブの有無や、リブの形成パターンは、任意の
ものが可能である。
【0111】また、ヘッド本体2と蓋部5との接合部6
は、単なる平面形状であってもよく、さらには、ヘッド
本体2と蓋部5の接合は、溶接、ろう接、接着剤接着等
の他の方法によりなされていてもよい。
【0112】また、ヘッド本体2の内部に形成される1
または2以上のリブは、ヘッド本体2内を複数の閉鎖空
間に区画するものに限らず、各空間が連通するようなも
のであってもよい。例えば、板状のものの他、棒状また
はそれが交差したもののような2次元または3次元構造
物によるリブであってもよい。
【0113】また、重り8、81、82の横断面形状
は、それぞれ、円形に限らず、例えば、半円形等の扇
型、楕円形、三角形、四角形、六角形等の多角形等、い
かなる形状のものでもよい。また、重り8、81、82
は、棒状のものに限定されない。そして、穴33、3
4、35の形状についても、同様である。また、重りの
設置数や設置箇所も、図示のものに限定されない。
【0114】また、本発明において、ゴルフクラブは、
上述のウッドに限定されず、アイアンやパター等の他の
種類のものに適用することもできる。
【0115】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、金
属粉末射出成形法により製造された金属製部材で構成さ
れていることにより、複雑で微細な形状を有するもので
あっても、容易に一体成形することができ、よって、形
状の自由度が大きく、設計の幅が広い。また、高強度で
高品質のヘッドを容易かつ歩留り良く製造することがで
き、各部の寸法精度も高い。
【0116】本体部とシャフト接続部とが一体成形され
ている場合には、部品点数が少なく、組み立て、製造が
容易であり、製造コストも安価であるとともに、シャフ
ト接続部と本体部との間における力の伝達ロスがなく、
よって、ゴルフボールの飛距離の向上が図れる。
【0117】また、本発明では、金属粉末射出成形法に
おける成形体の焼成工程において、同時に接合部を焼結
し、結合することができ、この場合には、別途溶接等の
方法により接合する場合に比べ、工程数が少なく、製造
が容易であるとともに、接合強度もより高い。
【0118】また、接合部が接合面積を増大させる手段
を有している場合には、接合強度がさらに高まり、衝撃
が加わった際の離脱等が確実に防止される。
【0119】また、リブを設けた場合には、ヘッドの機
械的強度が増大し、また、打面における反発力やスイー
トスポットの広さを調整することができる。
【0120】また、重りを設置した場合には、その設置
位置等に応じて、ヘッドの重心位置やバランスを調整す
ることができ、打面におけるスイートスポットの広さを
調整する(特に広くする)ことができるとともに、ゴル
フクラブをスイングした際のヘッドの安定性が向上す
る。
【0121】このようなことから、ゴルフボールの飛距
離の向上や、飛びの方向性の正確さの向上に寄与する。
【0122】なお、ヘッド本体等が金属粉末射出成形法
により製造されるため、リブや、重りを設置するための
穴等を、任意の形状に、容易かつ寸法精度よく製造する
ことができ、設計の幅が広い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴルフクラブのヘッドの実施例を示す
正面図である。
【図2】本発明のゴルフクラブのヘッドの実施例を示す
平面図である。
【図3】本発明のゴルフクラブのヘッドの実施例を示す
左側面図である。
【図4】図2中のA−A線断面図である。
【図5】本発明のヘッドの他の実施例を示す断面正面図
である。
【図6】図5に示すヘッドの蓋部を除去した状態を示す
平面図である。
【図7】本発明のヘッドの他の実施例を示す断面正面図
である。
【図8】図7に示すヘッドの蓋部を除去した状態を示す
平面図である。
【図9】従来のヘッドの構造を示す断面正面図である。
【符号の説明】
1a、1b、1c ヘッド 2 ヘッド本体 3 本体部 31 打面 32 中心線 33〜35 穴 4 シャフト接続部 41 穴 5 蓋部 6 接合部 7 閉鎖空間 71〜76 閉鎖空間 8、81、82 重り 9 リブ 93、95 リブ 97 突き合わせ面 10 リブ 103、105 リブ 107 突き合わせ面 11 リブ 113、115 リブ 117 突き合わせ面 15 シャフト 100 ヘッド 101 本体部 102 蓋部

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ゴルフボールの打面を有するゴルフクラ
    ブのヘッドであって、 金属粉末射出成形法により製造された複数の金属製部材
    を接合してなることを特徴とするゴルフクラブのヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】 前記金属製部材同士の接合部が焼結によ
    り結合している請求項1に記載のゴルフクラブのヘッ
    ド。
  3. 【請求項3】 前記接合部は、接合面積を増大させる手
    段を有している請求項2に記載のゴルフクラブのヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記接合面積を増大させる手段は、段差
    である請求項3に記載のゴルフクラブのヘッド。
  5. 【請求項5】 ゴルフボールの打面を有する本体部と、
    シャフトと接続されるシャフト接続部とを、金属粉末射
    出成形法により一体成形してなることを特徴とするゴル
    フクラブのヘッド。
  6. 【請求項6】 ゴルフボールの打面を有する本体部と、
    シャフトと接続されるシャフト接続部と、前記本体部の
    上部に位置する蓋部とを有し、 少なくとも前記本体部と前記シャフト接続部とが、金属
    粉末射出成形法により一体成形されていることを特徴と
    するゴルフクラブのヘッド。
  7. 【請求項7】 前記本体部と前記蓋部との接合部が焼結
    により結合している請求項6に記載のゴルフクラブのヘ
    ッド。
  8. 【請求項8】 前記接合部は、接合面積を増大させる手
    段を有している請求項7に記載のゴルフクラブのヘッ
    ド。
  9. 【請求項9】 前記接合面積を増大させる手段は、段差
    である請求項8に記載のゴルフクラブのヘッド。
  10. 【請求項10】 ヘッドの内部に少なくとも1つの閉鎖
    空間が形成されている請求項1ないし9のいずれかに記
    載のゴルフクラブのヘッド。
  11. 【請求項11】 前記打面の裏側から前記打面と離間す
    る方向に延びる少なくとも1つのリブを有する請求項1
    ないし10のいずれかに記載のゴルフクラブのヘッド。
  12. 【請求項12】 前記打面の裏側から前記打面と離間す
    る方向に延び、前記打面の中心線上に位置するリブを有
    する請求項1ないし10のいずれかに記載のゴルフクラ
    ブのヘッド。
  13. 【請求項13】 少なくとも1つの重りが設置されてい
    る請求項1ないし12のいずれかに記載のゴルフクラブ
    のヘッド。
  14. 【請求項14】 前記リブの端部付近に重りが設置され
    ている請求項11または12に記載のゴルフクラブのヘ
    ッド。
  15. 【請求項15】 前記重りの比重は、ヘッドを構成する
    金属の比重より大である請求項13または14に記載の
    ゴルフクラブのヘッド。
  16. 【請求項16】 ヘッドの主要部がTiまたはTiを含
    む合金で構成されている請求項1ないし15のいずれか
    に記載のゴルフクラブのヘッド。
  17. 【請求項17】 ドライバーまたはフェアウェイウッド
    のヘッドである請求項1ないし16のいずれかに記載の
    ゴルフクラブのヘッド。
  18. 【請求項18】 シャフトの先端に請求項1ないし17
    のいずれかに記載のゴルフクラブのヘッドを装着してな
    ることを特徴とするゴルフクラブ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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