JPH10145641A - ガンマ補正方法およびガンマ補正回路 - Google Patents

ガンマ補正方法およびガンマ補正回路

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JPH10145641A
JPH10145641A JP8293647A JP29364796A JPH10145641A JP H10145641 A JPH10145641 A JP H10145641A JP 8293647 A JP8293647 A JP 8293647A JP 29364796 A JP29364796 A JP 29364796A JP H10145641 A JPH10145641 A JP H10145641A
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JP
Japan
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gamma correction
signal
input
video signal
value
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JP8293647A
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Inventor
Hiroshi Masuda
宏 増田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで補正率調整可能で、かつ高速にガ
ンマ補正が可能なガンマ補正回路を提供する。 【解決手段】 基本ガンマ補正特性における入力値と出
力値および入力値間の基本差分値との関係を示すガンマ
補正用基本差分値テーブルをガンマ補正特性記憶手段3
に格納し、このガンマ補正用基本差分値テーブルを基に
して入力ディジタル映像信号からガンマ補正用ディジタ
ル基本差分値信号を得、複数種類のゲインの各々に対応
した入力値と出力値との関係を示すゲイン調整用テーブ
ルをゲイン調整用記憶手段4に格納し、このゲイン調整
用テーブルを基にして、ガンマ補正用ディジタル基本差
分値信号からゲイン指定値に対応したゲインを有するガ
ンマ補正用ディジタル差分値信号を得、入力ディジタル
映像信号を遅延器5で遅延した後、ガンマ補正用ディジ
タル差分値信号と加算してガンマ補正済ディジタル映像
信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線形信号処理装
置に関し、特にディジタル映像信号をガンマ補正するガ
ンマ補正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガンマ補正回路は、CRT等の受像管で
忠実な階調表現を行うために、送信側で映像信号の補正
を行う回路である。CRT等の受像管の輝度は入力信号
に対して非線形特性を持っている。ガンマ補正回路は、
一種の非線形信号処理回路で、CRT受像管の発光特性
を補償するためにガンマ補正を行うもので、階調表現が
忠実に行えるようにするものである。
【0003】従来のガンマ補正回路を含む映像信号処理
装置としては、例えば図6に示すようなものがある。こ
の映像信号処理装置は、図6に示すように、映像信号入
力として加えられる入力アナログ映像信号に前処理を施
す前処理回路11と、前処理回路11で前処理されたア
ナログ映像信号をディジタル映像信号に変換するA/D
変換回路12と、A/D変換回路12から出力されるデ
ィジタル映像信号にガンマ補正を施し映像信号出力とす
るガンマ補正回路13とからなる。
【0004】図7はガンマ補正を行う際に用いられるガ
ンマ補正曲線を示したガンマ補正特性図である。同図に
おいて、横軸の入力データはこの曲線に応じて変換さ
れ、出力データとして出力されるが、このデータの変換
をガンマ補正回路13が実行する。図6のガンマ補正回
路13としては、よくルックアップテーブル(LUT)
が用いられる。このルックアップテーブルは、例えばR
OMからなり、図7のガンマ補正特性図における各入力
データに対応する出力データを、各入力データに相当す
るROMのアドレスにそれぞれ書き込んでおき、ROM
へアドレス入力として加えられる入力データに応じて随
時データを出力することで図7の特性に応じたデータ変
換を行う機能を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、ガンマ補正特性がROMの内容によっ
て一義的に決まり、ガンマ補正特性を変更するにはRO
Mを交換するか、または大容量のROMを用いてアドレ
スを切り換えて使用するといった方法しかなく、コスト
が高く、ガンマ補正特性の変更は困難であった。また、
大容量のROMを用いるため高速化が難しいという課題
を有していた。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、記憶手段を交換
することなく、また小容量の記憶手段をを用いるだけ
で、低コストでガンマ補正特性を変更することができ、
かつガンマ補正の高速化が可能なガンマ補正方法および
ガンマ補正回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のガ
ンマ補正方法は、基本ガンマ補正特性における入力値と
出力値および入力値間の基本差分値との関係を示すガン
マ補正用基本差分値テーブルを基にして、入力ディジタ
ル映像信号からガンマ補正用ディジタル基本差分値信号
を得、複数種類のゲインの各々に対応した入力値と出力
値との関係を示すゲイン調整用テーブルを基にして、ガ
ンマ補正用ディジタル基本差分値信号からゲイン指定値
に対応したゲインを有するガンマ補正用ディジタル差分
値信号を得、入力ディジタル映像信号とガンマ補正用デ
ィジタル差分値信号とを加算することによりガンマ補正
済ディジタル映像信号を得る。
【0008】この方法によると、従来例のように入力デ
ィジタル映像信号から直接ガンマ補正済ディジタル映像
信号を得るのではなく、まずガンマ補正用基本差分値テ
ーブルを基に入力ディジタル映像信号に対応したガンマ
補正用ディジタル基本差分値信号を得、つぎにゲイン調
整用テーブルを基にガンマ補正用ディジタル基本差分値
信号からゲイン指定値に対応したゲインを有するガンマ
補正用ディジタル差分値信号を得、最後に入力ディジタ
ル映像信号とガンマ補正用ディジタル差分値信号を加算
してガンマ補正済ディジタル映像信号を得るが、入力デ
ィジタル映像信号あるいはガンマ補正済ディジタル映像
信号に比べて基本差分値は小さいので、ガンマ補正用基
本差分値テーブルを構成するためのガンマ補正用基本差
分値記憶手段のビット幅は少なくてよく、ガンマ補正用
基本差分値記憶手段としては小容量で高速のものが使用
可能である。
【0009】また、ゲイン調整用テーブルについては、
入力値に対して複数種類のゲインを乗じた値をそれぞれ
設定しておくことにより、ゲイン調整用テーブルを構成
するためのゲイン調整用記憶手段を交換することなくガ
ンマ補正特性を複数種類に変更することが可能である。
しかも、ゲイン調整用テーブルについては、ディジタル
映像信号に比べて基本差分値が小さいことから、ゲイン
調整用テーブルを構成するためのゲイン調整用記憶手段
についても小容量で高速のものが使用可能である。
【0010】その結果、記憶手段を交換したり、大容量
の記憶手段を用いることなく、ガンマ補正特性を複数種
類に変更することができる。したがって、全体として低
コストでガンマ補正特性を複数種類に変更することがで
き、かつガンマ補正の高速化が可能である。請求項2記
載の発明のガンマ補正方法は、請求項1記載のガンマ補
正方法において、入力ディジタル映像信号とガンマ補正
用ディジタル差分値信号とを加算するときに入力ディジ
タル映像信号を遅延させて入力ディジタル映像信号とガ
ンマ補正用ディジタル差分値信号の時間を合わせること
を特徴とする。
【0011】この方法によると、ガンマ補正用基本差分
値テーブルを基に入力ディジタル映像信号に対応したガ
ンマ補正用ディジタル基本差分値信号を得る処理、およ
びゲイン調整用テーブルを基にガンマ補正用ディジタル
基本差分値信号からゲイン指定値に対応したゲインを有
するガンマ補正用ディジタル差分値信号を得る処理によ
る時間のずれを補正することができ、ガンマ補正を精度
よく行うことが可能である。
【0012】請求項3記載の発明のガンマ補正回路は、
例えばROMからなるガンマ補正用基本差分値記憶手段
と例えばROMからなるゲイン調整用記憶手段と加算器
とからなる。ガンマ補正用基本差分値記憶手段は、基本
ガンマ補正特性における入力値と出力値および入力値間
の基本差分値との関係を示すガンマ補正用基本差分値テ
ーブルが、入力値と基本差分値とがそれぞれアドレスと
そのアドレスのデータとにそれぞれ対応した状態で格納
され、入力ディジタル映像信号がアドレス入力として加
えられることによりガンマ補正用ディジタル基本差分値
信号がデータ出力として読み出される。ゲイン調整用記
憶手段は、複数種類のゲインの各々に対応した入力値と
出力値との関係をそれぞれ示すゲイン調整用テーブル
が、ゲイン指定値および入力値と出力値とがアドレスと
そのアドレスのデータとにそれぞれ対応した状態で格納
され、ゲイン指定値およびガンマ補正用ディジタル基本
差分値信号とがアドレス入力として加えられることによ
りゲイン指定値に対応したゲインを有するガンマ補正用
ディジタル差分値信号がデータ出力として読み出され
る。ディジタル信号加算器は、入力ディジタル映像信号
とガンマ補正用ディジタル差分値信号とを加算してガン
マ補正済ディジタル映像信号を出力する。
【0013】この構成によると、従来例のように入力デ
ィジタル映像信号から直接ガンマ補正済ディジタル映像
信号を得るのではなく、まずガンマ補正用基本差分値記
憶手段に格納したガンマ補正用基本差分値テーブルを基
に入力ディジタル映像信号に対応したガンマ補正用ディ
ジタル基本差分値信号を得、つぎにゲイン調整用記憶手
段に格納したゲイン調整用テーブルを基にガンマ補正用
ディジタル基本差分値信号からゲイン指定値に対応した
ゲインを有するガンマ補正用ディジタル差分値信号を
得、最後に加算器によって入力ディジタル映像信号とガ
ンマ補正用ディジタル差分値信号を加算してガンマ補正
済ディジタル映像信号を得るが、入力ディジタル映像信
号あるいはガンマ補正済ディジタル映像信号に比べて基
本差分値は小さいので、ガンマ補正用基本差分値テーブ
ルを構成するためのガンマ補正用基本差分値記憶手段の
ビット幅は少なくてよく、ガンマ補正用基本差分値記憶
手段としては小容量で高速のものが使用可能である。
【0014】また、ゲイン調整用テーブルについては、
基本差分値の変化範囲の入力値に対して複数種類のゲイ
ンを乗じた値をそれぞれ設定しておくことにより、ゲイ
ン調整用テーブルを構成するためのゲイン調整用記憶手
段を交換することなくガンマ補正特性を複数種類に変更
することが可能である。しかも、ゲイン調整用テーブル
については、ディジタル映像信号に比べて基本差分値が
小さいことから、ゲイン調整用テーブルを構成するため
のゲイン調整用記憶手段についても小容量で高速のもの
が使用可能である。
【0015】その結果、記憶手段を交換したり、大容量
の記憶手段を用いることなく、ガンマ補正特性を複数種
類に変更することができる。したがって、全体として低
コストでガンマ補正特性を複数種類に変更することがで
き、かつガンマ補正の高速化が可能である。請求項4記
載の発明のガンマ補正回路は、請求項3記載のガンマ補
正回路において、ガンマ補正用基本差分値記憶手段およ
びゲイン調整用記憶手段による信号遅延時間に相当する
遅延時間を有した遅延器を介して、入力ディジタル映像
信号をディジタル信号加算器に入力したことを特徴とす
る。
【0016】この構成によると、ガンマ補正用基本差分
値テーブルを基に入力ディジタル映像信号に対応したガ
ンマ補正用ディジタル基本差分値信号を得る処理、およ
びゲイン調整用テーブルを基にガンマ補正用ディジタル
基本差分値信号からゲイン指定値に対応したゲインを有
するガンマ補正用ディジタル差分値信号を得る処理によ
る時間のずれを遅延器によって補正した上で入力ディジ
タル映像信号とガンマ補正用ディジタル差分値信号を加
算することができ、ガンマ補正を精度よく行うことが可
能である。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
るガンマ補正回路を含む映像信号処理装置のブロック図
を示すものである。この映像信号処理装置は、図1に示
すように、映像信号入力として加えられる入力アナログ
映像信号に前処理を行う前処理回路1と、前処理回路1
から出力されるアナログ映像信号をディジタル映像信号
に変換するA/D変換回路2と、A/D変換回路2から
供給される入力ディジタル映像信号に対してガンマ補正
を行うガンマ補正回路7とで構成されている。このガン
マ補正回路7は、ガンマ補正用基本差分値記憶手段3と
ゲイン調整用記憶手段4と遅延器5と加算器6とで構成
される。遅延器5については省くこともできる。
【0018】ガンマ補正用基本差分値記憶手段3は、例
えばROMからなり、入力されるディジタル信号(入力
値)と入力されるディジタル信号に対する所定の非線形
処理(ガンマ補正処理)後のディジタル信号(出力値)
との基本差分値を予め記憶している。すなわち、このガ
ンマ補正用基本差分値記憶手段3には、入力値と出力値
との間に所定の非線形入出力特性をもった基本ガンマ補
正特性における入力値と出力値および入力値間の基本差
分値との関係を示すガンマ補正用基本差分値テーブル
が、入力値と基本差分値とがそれぞれアドレスとそのア
ドレスのデータとにそれぞれ対応した状態で格納されて
おり、入力ディジタル映像信号がアドレス入力として加
えられることによりガンマ補正用ディジタル基本差分値
信号がデータ出力として読み出されることになる。
【0019】ゲイン調整用記憶手段4は、例えばROM
からなり、ガンマ補正用基本差分値記憶手段3の出力の
ガンマ補正用ディジタル基本差分値信号のゲインをディ
ジタル的に調整するものである。すなわち、このゲイン
調整用記憶手段4は、複数種類のゲインの各々に対応し
た入力値と出力値との関係をそれぞれ示すゲイン調整用
テーブルが、ゲイン指定値および入力値と出力値とがア
ドレス入力とデータ出力とにそれぞれ対応した状態で格
納されており、ゲイン指定値およびガンマ補正用ディジ
タル基本差分値信号とがアドレス入力として加えられる
ことによりゲイン指定値に対応したゲインを有するガン
マ補正用ディジタル差分値信号がデータ出力として読み
出されることになる。先のガンマ補正用基本差分値記憶
手段3とゲイン調整用記憶手段4とでルックアップテー
ブルが構成される。
【0020】遅延器5は、入力ディジタル映像信号を遅
延させる機能を有し、入力ディジタル映像信号を、ガン
マ補正用基本差分値記憶手段3およびゲイン調整用記憶
手段4による信号遅延時間(読み出しに要する時間)に
相当する時間だけ遅延させる機能を有する。なお、上記
のガンマ補正用基本差分値記憶手段3およびゲイン調整
用記憶手段4の遅延時間が無視できる程度に小さいもの
であれば、遅延器5を省くこともできる。
【0021】加算器6は、ゲイン調整用記憶手段4の出
力信号(ガンマ補正用ディジタル基本差分値信号)と遅
延器5の出力信号(遅延された入力ディジタル映像信
号)を、加算してガンマ補正済みディジタル映像信号を
出力する機能を有する。以上のように構成されたこの実
施の形態のガンマ補正回路を含む映像信号処理装置にお
いて、図2から図5を参照しながら以下その動作を説明
する。
【0022】前処理回路1は、入力されるアナログ映像
信号の周波数帯域の制限や、信号振幅の調整、直流レベ
ルの調整等を行い、アナログ映像信号を出力する。A/
D変換回路2は、前処理回路1のアナログ映像信号出力
をA/D変換し、ディジタル映像信号を出力する。ガン
マ補正回路7におけるガンマ補正用基本差分値記憶手段
3は、前述したように、入力されるディジタル映像信号
と、入力されるディジタル映像信号に対する所定の非線
形処理(ガンマ補正処理)後のディジタル映像信号との
基本差分値がガンマ補正用基本差分値テーブルとしてあ
らかじめ記憶されており、入力されるディジタル映像信
号に応じてその基本差分値、すなわちガンマ補正用ディ
ジタル基本差分値信号を出力することになる。
【0023】ガンマ補正用基本差分値記憶手段3のアド
レス線には、A/D変換回路2のディジタル映像信号出
力が入力されるが、この入力のディジタル映像信号に比
べて基本差分値は小さいので、ガンマ補正用基本差分値
記憶手段3におけるデータのビット幅は少なくてよく、
ガンマ補正用基本差分値記憶手段3としては、より小容
量で高速なROMを使用できる。
【0024】ゲイン調整用記憶手段4は、ガンマ補正用
基本差分値記憶手段3からアドレス線に入力されるディ
ジタル信号、すなわちガンマ補正用ディジタル基本差分
値信号)のゲインをゲイン指定値に応じて制御する機能
を有する。ゲイン調整用記憶手段4からは、差分値すな
わちガンマ補正用ディジタル差分値信号として、ゲイン
の大きさに応じて複数種類が出力されることになる。こ
れにより、複数種類のガンマ補正特性を実現できる。ま
た、ゲイン調整用記憶手段4としては、ディジタル映像
信号に比べて基本差分値が小さいことから、比較的低ビ
ットのROMを用いることができ、高速化も図り易い。
【0025】図2において、実線の曲線はガンマ補正回
路7へのデータ入力(つまりディジタル映像信号)とガ
ンマ補正回路からデータ出力(つまりガンマ補正済みデ
ィジタル映像信号)の特性を示し、一点鎖線の直線は遅
延器5から出力されるディジタル映像信号に相当し、実
線の曲線と一点鎖線の直線との間の矢印は、ガンマ補正
用基本差分値記憶手段3から出力される基本差分値に対
してゲイン調整用記憶手段4による所定のゲインを乗じ
た差分値、すなわちガンマ補正用ディジタル差分値信号
に相当する。
【0026】図3にガンマ補正の際、ガンマ補正回路7
に入力されるディジタル映像信号と、その出力信号の差
分値(ガンマ補正用ディジタル差分値信号)の例をゲイ
ンの大,中,小に分けて3種類示した。ゲインが大きく
なるほど差分値は大きくなる。この差分値がゲイン調整
用記憶手段4より出力されることになる。差分値は理論
的に計算式でき、ガンマ補正された出力信号からガンマ
補正される前の入力信号を減算すると得られる。この差
分値が基本差分値にゲインを乗じたものであるとする。
例えば図4(a)に示すような入力ディジタル映像信号
と基本差分値の間の特性をガンマ補正用基本差分値記憶
手段3にガンマ補正用基本差分値テーブルとして格納
し、図4(b)に示すようなゲインをパラメータとする
基本差分値と差分値との間の特性をゲイン調整用記憶手
段4にゲイン調整用テーブルとして格納することによ
り、ガンマ補正用基本差分値記憶手段3とゲイン調整用
記憶手段4との両方で、入力ディジタル映像信号に対す
る差分値をゲインをパラメータとして図3に示したよう
に、複数種類を出力することができるようにしている。
なお、差分値は図3に示した3種類だけでなく、それ以
外にも対応できる。
【0027】図3の差分値は図2では、矢印の長さで表
される。前述したように、入力のディジタル映像信号に
比べて、基本差分値は小さいのでビット幅は少なくてよ
く、より小容量で高速なROMを使用できる。遅延器5
はガンマ補正用基本差分値記憶手段3とゲイン調整用記
憶手段4とで生ずる遅延時間と同等の遅延時間をもち、
ディジタル映像信号とそれに加算される差分値との時間
合わせを行う。
【0028】加算器6は、ゲイン調整用記憶手段4の出
力信号および遅延器5の出力信号、すなわち、遅延時間
調整された入力のディジタル映像信号を加算し、ガンマ
補正されたディジタル映像信号を出力する。加算器6の
出力は、図5に示したような特性をもつことになり、こ
の特性に従ってガンマ補正されたディジタル映像信号が
出力される。このガンマ補正特性は、図5では3種類し
か示していなかったが、これに限らないのはいうまでも
なく、ゲイン調整用記憶手段4に記憶させているゲイン
の数に応じてガンマ補正特性の種類を増加させることが
できる。
【0029】以上のように、この実施の形態によれば、
ルックアップテーブルを2個のROMからなるガンマ補
正用基本差分値記憶手段3とゲイン調整用記憶手段4と
を用いて構成することにより、低コストでゲイン調整可
能で、かつ高速にガンマ補正が可能なガンマ補正回路を
実現することができる。つまり、ガンマ補正用基本差分
値記憶手段3からは基本ガンマ補正特性の入力値に対応
した出力値と基本ガンマ補正特性の入力値との間の基本
差分値を出力させ、ゲイン調整用記憶手段4からは基本
差分値にゲインを乗じた値を出力し、ディジタル映像信
号をガンマ補正用基本差分値記憶手段3およびゲイン調
整用記憶手段4の遅延時間と同等の遅延時間だけ遅延器
で遅延し、加算器6で遅延器5の出力信号とゲイン調整
用記憶手段4の出力信号とを加算してガンマ補正済みデ
ィジタル映像信号を得る構成であり、ディジタル映像信
号に比べて基本差分値は小さいので、ガンマ補正用基本
差分値記憶手段3のビット幅は少なくてよく、ガンマ補
正用基本差分値記憶手段3としては小容量で高速のもの
が使用可能である。また、ゲイン調整用記憶手段4につ
いても、基本差分値に複数種類のゲインを乗じた値をそ
れぞれ格納しておくことによりガンマ補正特性を変更す
ることが可能である。また、ゲイン調整用記憶手段4に
ついては、基本差分値がディジタル映像信号より小さい
ことから、小容量で高速のものが使用可能である。その
結果、低コストでガンマ補正特性を複数種類に変更する
ことができ、かつガンマ補正の高速化が可能である。
【0030】なお、上記実施の形態において、ルックア
ップテーブル、つまり、ガンマ補正用基本差分値記憶手
段3およびゲイン調整用記憶手段4をROMを用いて構
成したが、他の記憶素子を用いて構成してもよいことは
言うまでもない。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、ガンマ補正特性をガン
マ補正用基本差分値記憶手段およびゲイン調整用記憶手
段で実現したので、低コストで補正率調整可能で、かつ
高速なガンマ補正回路を実現することができ、その実用
的効果は大きい。また、遅延器を設けたことにより、ガ
ンマ補正を精度よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるガンマ補正回路を
含む映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ガンマ補正特性を示す特性図である。
【図3】複数種類の差分値の特性図である。
【図4】(a)は基本差分値の特性図、(b)は複数種
類のゲインの特性図である。
【図5】複数種類のガンマ補正特性を示す特性図であ
る。
【図6】従来のガンマ補正回路を含む映像信号処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】従来例のガンマ補正特性を示す特性図である。
【符号の説明】
1 前処理回路 2 A/D変換回路 3 ガンマ補正用基本差分値記憶手段 4 ゲイン調整用記憶手段 5 遅延器 6 加算器 7 ガンマ補正回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基本ガンマ補正特性における入力値と出
    力値および入力値間の基本差分値との関係を示すガンマ
    補正用基本差分値テーブルを基にして、入力ディジタル
    映像信号からガンマ補正用ディジタル基本差分値信号を
    得、 複数種類のゲインの各々に対応した入力値と出力値との
    関係を示すゲイン調整用テーブルを基にして、前記ガン
    マ補正用ディジタル基本差分値信号からゲイン指定値に
    対応したゲインを有するガンマ補正用ディジタル差分値
    信号を得、 前記入力ディジタル映像信号と前記ガンマ補正用ディジ
    タル差分値信号とを加算することによりガンマ補正済デ
    ィジタル映像信号を得ることを特徴とするガンマ補正方
    法。
  2. 【請求項2】 入力ディジタル映像信号とガンマ補正用
    ディジタル差分値信号とを加算するときに前記入力ディ
    ジタル映像信号を遅延させて入力ディジタル映像信号と
    ガンマ補正用ディジタル差分値信号の時間を合わせるこ
    とを特徴とする請求項1記載のガンマ補正方法。
  3. 【請求項3】 基本ガンマ補正特性における入力値と出
    力値および入力値間の基本差分値との関係を示すガンマ
    補正用基本差分値テーブルが、入力値と前記基本差分値
    とがそれぞれアドレスとそのアドレスのデータとにそれ
    ぞれ対応した状態で格納され、入力ディジタル映像信号
    がアドレス入力として加えられることによりガンマ補正
    用ディジタル基本差分値信号がデータ出力として読み出
    されるガンマ補正用基本差分値記憶手段と、 複数種類のゲインの各々に対応した入力値と出力値との
    関係をそれぞれ示すゲイン調整用テーブルが、ゲイン指
    定値および入力値と出力値とがアドレスとそのアドレス
    のデータとにそれぞれ対応した状態で格納され、前記ゲ
    イン指定値および前記ガンマ補正用ディジタル基本差分
    値信号とがアドレス入力として加えられることにより前
    記ゲイン指定値に対応したゲインを有するガンマ補正用
    ディジタル差分値信号がデータ出力として読み出される
    ゲイン調整用記憶手段と、 前記入力ディジタル映像信号と前記ガンマ補正用ディジ
    タル差分値信号とを加算してガンマ補正済ディジタル映
    像信号を出力するディジタル信号加算器とを備えたガン
    マ補正回路。
  4. 【請求項4】 ガンマ補正用基本差分値記憶手段および
    ゲイン調整用記憶手段による信号遅延時間に相当する遅
    延時間を有した遅延器を介して、入力ディジタル映像信
    号をディジタル信号加算器に入力したことを特徴とする
    請求項3記載のガンマ補正回路。
JP8293647A 1996-11-06 1996-11-06 ガンマ補正方法およびガンマ補正回路 Pending JPH10145641A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6833876B1 (en) 2000-02-16 2004-12-21 Zilog, Inc. Using a reduced memory look up table for gamma correction through interpolation
US7940334B2 (en) 2006-05-15 2011-05-10 Princeton Technology Corporation Adaptive gamma transform unit and related method
EP2043356A3 (en) * 2007-09-27 2014-09-24 Renesas Electronics Corporation Signal processing apparatus and signal processing method performing gamma correction
CN111862887A (zh) * 2020-08-13 2020-10-30 深圳市奥拓电子股份有限公司 一种自适应灰度的校正数据控制方法、装置及led显示屏

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