JPH10144258A - メタルハライドランプ - Google Patents
メタルハライドランプInfo
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- JPH10144258A JPH10144258A JP30002696A JP30002696A JPH10144258A JP H10144258 A JPH10144258 A JP H10144258A JP 30002696 A JP30002696 A JP 30002696A JP 30002696 A JP30002696 A JP 30002696A JP H10144258 A JPH10144258 A JP H10144258A
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- metal halide
- tube
- color temperature
- lii
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 色温度のばらつきを抑え演色性が高く、寿命
特性に優れた低ワット低色温度のメタルハライドランプ
を得る。 【解決手段】 発光管１が外管２に内蔵された構成を有
しており、外管２内には窒素ガスが封入されている。石
英からなる発光管１の発光部１ａ内部には、不活性ガ
ス、Ｈｇ、ＤｙＩ3,ＴｍＩ3,ＨｏＩ3のうち少なくとも
１種類を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、この封
入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化リチウム
（ＬｉＩ）４ｗｔ％とヨウ化セシウム（ＣｓＩ）４ｗｔ
％が封入されている。発光管１の周囲には、石英からな
る円筒状の透光性筒４が発光管１を包囲して設けられて
いるとともに、透光性筒４の両端開口部を閉塞するよう
に金属プレート５が設けられている。ランプ電力が３０
Ｗ以上１００Ｗ以下でかつ相関色温度が３２００Ｋ以下
である。
特性に優れた低ワット低色温度のメタルハライドランプ
を得る。 【解決手段】 発光管１が外管２に内蔵された構成を有
しており、外管２内には窒素ガスが封入されている。石
英からなる発光管１の発光部１ａ内部には、不活性ガ
ス、Ｈｇ、ＤｙＩ3,ＴｍＩ3,ＨｏＩ3のうち少なくとも
１種類を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、この封
入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化リチウム
（ＬｉＩ）４ｗｔ％とヨウ化セシウム（ＣｓＩ）４ｗｔ
％が封入されている。発光管１の周囲には、石英からな
る円筒状の透光性筒４が発光管１を包囲して設けられて
いるとともに、透光性筒４の両端開口部を閉塞するよう
に金属プレート５が設けられている。ランプ電力が３０
Ｗ以上１００Ｗ以下でかつ相関色温度が３２００Ｋ以下
である。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はメタルハライドラン
プに関するものである。
プに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、低色温度（相関色温度３１００Ｋ
以下）のメタルハライドランプとしては、スズ（Ｓｎ）
とリチウム（Ｌｉ）のハロゲン化物を用いたものと、ナ
トリウム（Ｎａ）とスカンジウム（Ｓｃ）とリチウム
(Ｌｉ）のハロゲン化物を用いたものが知られている
（特開平２−１７７２４５号公報）。
以下）のメタルハライドランプとしては、スズ（Ｓｎ）
とリチウム（Ｌｉ）のハロゲン化物を用いたものと、ナ
トリウム（Ｎａ）とスカンジウム（Ｓｃ）とリチウム
(Ｌｉ）のハロゲン化物を用いたものが知られている
（特開平２−１７７２４５号公報）。
【０００３】また、リチウム（Ｌｉ）を用いず低ワット
（１００Ｗ以下）低色温度（相関色温度３７００Ｋ以
下）を実現したものについては、ランタノイド金属ハロ
ゲン化物にヨウ化タリウムとヨウ化ナトリウムを用いた
平均演色評価数Ｒａが８０以上のメタルハライドランプ
が知られている（特開平７−１３０３３１号公報）。
（１００Ｗ以下）低色温度（相関色温度３７００Ｋ以
下）を実現したものについては、ランタノイド金属ハロ
ゲン化物にヨウ化タリウムとヨウ化ナトリウムを用いた
平均演色評価数Ｒａが８０以上のメタルハライドランプ
が知られている（特開平７−１３０３３１号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】低色温度を実現するた
めに、ハロゲン化物としてスズ（Ｓｎ）を用いたメタル
ハライドランプでは、寿命中に電極の低温部で電極材料
であるタングステンの浸食が激しく、電極折れを起こす
問題があった。
めに、ハロゲン化物としてスズ（Ｓｎ）を用いたメタル
ハライドランプでは、寿命中に電極の低温部で電極材料
であるタングステンの浸食が激しく、電極折れを起こす
問題があった。
【０００５】一方、ハロゲン化物としてＮａ、Ｓｃ、Ｌ
ｉを用いた低ワット（１００Ｗ以下）の低色温度のメタ
ルハライドランプでは、寿命中の光束劣化が大きく、そ
の改善が望まれていた。また、平均演色評価数Ｒａが低
くＲａ８０以上を実現したものはない。
ｉを用いた低ワット（１００Ｗ以下）の低色温度のメタ
ルハライドランプでは、寿命中の光束劣化が大きく、そ
の改善が望まれていた。また、平均演色評価数Ｒａが低
くＲａ８０以上を実現したものはない。
【０００６】特開平７−１３０３３１号公報に開示され
ている低ワット（１００Ｗ以下）、低色温度（相関色温
度３７００Ｋ以下）のランプについては、低ワット低色
温度で高演色と寿命特性も優れているが、点灯初期の色
温度のばらつきが大きいという問題があった。
ている低ワット（１００Ｗ以下）、低色温度（相関色温
度３７００Ｋ以下）のランプについては、低ワット低色
温度で高演色と寿命特性も優れているが、点灯初期の色
温度のばらつきが大きいという問題があった。
【０００７】本発明は、色温度のばらつきを抑え演色性
が高く、寿命特性に優れた低ワット低色温度のメタルハ
ライドランプの実現を目的とする。
が高く、寿命特性に優れた低ワット低色温度のメタルハ
ライドランプの実現を目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、両端に電極を有し内部に水銀と金属ハロゲ
ン化物および不活性ガスが封入された発光管と、前記発
光管を内蔵した外管を具備し、前記金属ハロゲン化物に
はディスプロシウム（Ｄｙ）、ツリウム（Ｔｍ）、ホル
ミウム（Ｈｏ）のハロゲン化物のうち少なくとも１種類
を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、前記金属ハロ
ゲン化物総量に対し、３ｗｔ％〜１２ｗｔ％のヨウ化リ
チウム（ＬｉＩ）とからなり、ランプ電力が３０（Ｗ）
〜１００（Ｗ）でかつ相関色温度が３２００Ｋ以下であ
り平均演色評価数Ｒａが８０以上である構成を有するも
のである。
に本発明は、両端に電極を有し内部に水銀と金属ハロゲ
ン化物および不活性ガスが封入された発光管と、前記発
光管を内蔵した外管を具備し、前記金属ハロゲン化物に
はディスプロシウム（Ｄｙ）、ツリウム（Ｔｍ）、ホル
ミウム（Ｈｏ）のハロゲン化物のうち少なくとも１種類
を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、前記金属ハロ
ゲン化物総量に対し、３ｗｔ％〜１２ｗｔ％のヨウ化リ
チウム（ＬｉＩ）とからなり、ランプ電力が３０（Ｗ）
〜１００（Ｗ）でかつ相関色温度が３２００Ｋ以下であ
り平均演色評価数Ｒａが８０以上である構成を有するも
のである。
【０００９】これにより、点灯初期の色温度のばらつき
を抑え演色性が高く、寿命特性に優れた低ワット低色温
度メタルハライドランプが得られる。
を抑え演色性が高く、寿命特性に優れた低ワット低色温
度メタルハライドランプが得られる。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載のメタル
ハライドランプは、両端に電極を有し内部に水銀と金属
ハロゲン化物および不活性ガスが封入された発光管と、
前記発光管を内蔵した外管を具備し、前記金属ハロゲン
化物にはディスプロシウム（Ｄｙ）、ツリウム（Ｔ
ｍ）、ホルミウム（Ｈｏ）のハロゲン化物のうち少なく
とも１種類を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、前
記金属ハロゲン化物総量に対し、３ｗｔ％〜１２ｗｔ％
のヨウ化リチウム（ＬｉＩ）とからなり、ランプ電力が
３０（Ｗ）〜１００（Ｗ）でかつ相関色温度が３２００
Ｋ以下であり平均演色評価数Ｒａが８０以上である構成
を有するものである。
ハライドランプは、両端に電極を有し内部に水銀と金属
ハロゲン化物および不活性ガスが封入された発光管と、
前記発光管を内蔵した外管を具備し、前記金属ハロゲン
化物にはディスプロシウム（Ｄｙ）、ツリウム（Ｔ
ｍ）、ホルミウム（Ｈｏ）のハロゲン化物のうち少なく
とも１種類を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、前
記金属ハロゲン化物総量に対し、３ｗｔ％〜１２ｗｔ％
のヨウ化リチウム（ＬｉＩ）とからなり、ランプ電力が
３０（Ｗ）〜１００（Ｗ）でかつ相関色温度が３２００
Ｋ以下であり平均演色評価数Ｒａが８０以上である構成
を有するものである。
【００１１】これにより、相関色温度を３２００Ｋ以下
で平均演色評価数Ｒａが８０を保ち、点灯初期の色温度
のばらつきを抑制し、寿命特性に優れた低ワット低色温
度メタルハライドランプが実現できるという作用を有す
る。
で平均演色評価数Ｒａが８０を保ち、点灯初期の色温度
のばらつきを抑制し、寿命特性に優れた低ワット低色温
度メタルハライドランプが実現できるという作用を有す
る。
【００１２】本発明の請求項２に記載の発明は、請求項
１記載のメタルハライドランプにおいて、前記発光管の
金属ハロゲン化物総量に対し、ヨウ化セシウム（Ｃｓ
Ｉ）が３ｗｔ％〜１０ｗｔ％で、かつヨウ化リチウム
（ＬｉＩ）が３ｗｔ％〜１０ｗｔ％で封入された構成を
有するものである。
１記載のメタルハライドランプにおいて、前記発光管の
金属ハロゲン化物総量に対し、ヨウ化セシウム（Ｃｓ
Ｉ）が３ｗｔ％〜１０ｗｔ％で、かつヨウ化リチウム
（ＬｉＩ）が３ｗｔ％〜１０ｗｔ％で封入された構成を
有するものである。
【００１３】これにより、寿命特性中のＬｉ消失を低減
させる作用を有する。本発明の請求項３に記載の発明
は、請求項１または請求項２記載のメタルハライドラン
プにおいて、前記発光管が、紫外線を反射、または吸収
する透光性筒で包囲されている構成を有するものであ
る。
させる作用を有する。本発明の請求項３に記載の発明
は、請求項１または請求項２記載のメタルハライドラン
プにおいて、前記発光管が、紫外線を反射、または吸収
する透光性筒で包囲されている構成を有するものであ
る。
【００１４】これにより、寿命中のＬｉ消失の低減や発
光管破損時の外管バルブの破損を防止できるという作用
を有する。
光管破損時の外管バルブの破損を防止できるという作用
を有する。
【００１５】次に、本発明の実施の形態について説明す
る。図１に示す本発明の実施の形態である７０Ｗメタル
ハライドランプは、発光管１が外管２に内蔵された構成
を有しており、外管２内には窒素ガスが５００００パス
カル封入されている。
る。図１に示す本発明の実施の形態である７０Ｗメタル
ハライドランプは、発光管１が外管２に内蔵された構成
を有しており、外管２内には窒素ガスが５００００パス
カル封入されている。
【００１６】石英からなる発光管１は、放電空間を有す
る発光部１ａと、この発光部１ａの両端に連設された封
止部１ｂとを有する。封止部１ｂには、電極（図示せ
ず）、金属箔（図示せず）、外部リード線１ｃが順次接
続された電力導入体が封止されている。なお、電力導入
体は、電極が発光部内に位置し、かつ、外部リード線１
ｃが封止部１ｂから発光管１外部にそれぞれ導出するよ
うに封止されている。
る発光部１ａと、この発光部１ａの両端に連設された封
止部１ｂとを有する。封止部１ｂには、電極（図示せ
ず）、金属箔（図示せず）、外部リード線１ｃが順次接
続された電力導入体が封止されている。なお、電力導入
体は、電極が発光部内に位置し、かつ、外部リード線１
ｃが封止部１ｂから発光管１外部にそれぞれ導出するよ
うに封止されている。
【００１７】発光管１の発光部１ａ内部には、不活性ガ
スとしてアルゴンが１６０００パスカル、Ｈｇ１８ｍ
ｇ、ヨウ化ディスプロシウム、ヨウ化ツリウム、ヨウ化
ホルミウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化タリウム、封入
ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化リチウム（Ｌ
ｉＩ）４ｗｔ％とヨウ化セシウム（ＣｓＩ）４ｗｔ％が
封入されている。
スとしてアルゴンが１６０００パスカル、Ｈｇ１８ｍ
ｇ、ヨウ化ディスプロシウム、ヨウ化ツリウム、ヨウ化
ホルミウム、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化タリウム、封入
ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化リチウム（Ｌ
ｉＩ）４ｗｔ％とヨウ化セシウム（ＣｓＩ）４ｗｔ％が
封入されている。
【００１８】発光管１の周囲には、石英からなる円筒状
の透光性筒４が発光管１を包囲して設けられているとと
もに、透光性筒４の両端開口部を閉塞するように金属プ
レート５が設けられている。
の透光性筒４が発光管１を包囲して設けられているとと
もに、透光性筒４の両端開口部を閉塞するように金属プ
レート５が設けられている。
【００１９】外管２にはステム９が設けられており、ス
テム９に設けられた電力供給線６は発光管１の外部リー
ド線１ｃにそれぞれ接続されている。
テム９に設けられた電力供給線６は発光管１の外部リー
ド線１ｃにそれぞれ接続されている。
【００２０】また、外管２には口金８が設けられてお
り、口金ピン８ａはステム９の電力供給線６に接続され
ており、口金ピン８ａと発光管１とは電気的に接続され
ている。
り、口金ピン８ａはステム９の電力供給線６に接続され
ており、口金ピン８ａと発光管１とは電気的に接続され
ている。
【００２１】なお、発光管１の両端の外面には、ＺｒＯ
2等からなる熱反射膜３が塗布されている。また、７は
Ｚｒ−Ａｌゲッターを示す。
2等からなる熱反射膜３が塗布されている。また、７は
Ｚｒ−Ａｌゲッターを示す。
【００２２】次に、上記構成で３０Ｗ、５０Ｗ、７０
Ｗ、１００Ｗのメタルハライドランプをそれぞれ１０本
作成し、金属ハロゲン化物総量に対し、ヨウ化リチウム
（ＬｉＩ）４ｗｔ％、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）４ｗｔ
％と封入量を一定として、各ワットのランプ各１０本に
ついての相関色温度（Ｔｃ）および平均演色評価数（Ｒ
ａ）を測定し、その平均値を表１に示す。
Ｗ、１００Ｗのメタルハライドランプをそれぞれ１０本
作成し、金属ハロゲン化物総量に対し、ヨウ化リチウム
（ＬｉＩ）４ｗｔ％、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）４ｗｔ
％と封入量を一定として、各ワットのランプ各１０本に
ついての相関色温度（Ｔｃ）および平均演色評価数（Ｒ
ａ）を測定し、その平均値を表１に示す。
【００２３】
【表１】
【００２４】表１から明らかなように、低ワットになる
に従い、色温度（Ｔｃ）を低下させることと平均演色評
価数（Ｒａ）を向上させることが、困難なことがわか
る。
に従い、色温度（Ｔｃ）を低下させることと平均演色評
価数（Ｒａ）を向上させることが、困難なことがわか
る。
【００２５】このような３０Ｗのメタルハライドランプ
について、封入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ
化リチウム（ＬｉＩ）の添加量を０ｗｔ％〜１４ｗｔ％
まで変化させたときの、Ｔｃの変化を図２に示した。ま
た、図３にはＴｃのばらつきを示す。なお、図３におい
て、σは標準偏差を示したものである。
について、封入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ
化リチウム（ＬｉＩ）の添加量を０ｗｔ％〜１４ｗｔ％
まで変化させたときの、Ｔｃの変化を図２に示した。ま
た、図３にはＴｃのばらつきを示す。なお、図３におい
て、σは標準偏差を示したものである。
【００２６】図２よりヨウ化リチウム（ＬｉＩ）の添加
量が３ｗｔ％以上で、Ｔｃ３２００Ｋ以下が実現できる
ことが確認できる。
量が３ｗｔ％以上で、Ｔｃ３２００Ｋ以下が実現できる
ことが確認できる。
【００２７】また、図３からは、ヨウ化リチウム（Ｌｉ
Ｉ）を添加していくと色温度のばらつきが抑制されてい
ることが確認できる。
Ｉ）を添加していくと色温度のばらつきが抑制されてい
ることが確認できる。
【００２８】図４は上記の３０Ｗメタルハライドランプ
において、封入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ
化リチウム（ＬｉＩ）の添加量を０ｗｔ％〜１４ｗｔ％
まで変化させたときの、Ｒａの変化を示したものであ
る。
において、封入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ
化リチウム（ＬｉＩ）の添加量を０ｗｔ％〜１４ｗｔ％
まで変化させたときの、Ｒａの変化を示したものであ
る。
【００２９】図４よりヨウ化リチウム（ＬｉＩ）の添加
量が１２ｗｔ％以下なら、Ｒａ８０以上が維持できるこ
とが確認できる。
量が１２ｗｔ％以下なら、Ｒａ８０以上が維持できるこ
とが確認できる。
【００３０】このように、ヨウ化リチウム（ＬｉＩ）の
添加によって、充分な初期特性と満足できる寿命特性を
得ることができるが、寿命特性をさらに良くするために
は、少なからず起こるＬｉ消失の抑制を行う必要があ
る。そこで、上記３０Ｗメタルハライドランプにおい
て、封入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化リチ
ウム（ＬｉＩ）１０ｗｔ％一定でヨウ化セシウム（Ｃｓ
Ｉ）１ｗｔ％，３ｗｔ％，１０ｗｔ％の３水準で封入し
たときの、６０００時間点灯後のリチウム（Ｌｉ）の残
存率（Ｌｉ消失）を調べた。その結果を図５に示す。な
お、図５中、記号×はＣｓＩ添加量１ｗｔ％、記号△は
ＣｓＩ添加量３ｗｔ％、記号○はＣｓＩ添加量１０ｗｔ
％をそれぞれ示す。
添加によって、充分な初期特性と満足できる寿命特性を
得ることができるが、寿命特性をさらに良くするために
は、少なからず起こるＬｉ消失の抑制を行う必要があ
る。そこで、上記３０Ｗメタルハライドランプにおい
て、封入ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化リチ
ウム（ＬｉＩ）１０ｗｔ％一定でヨウ化セシウム（Ｃｓ
Ｉ）１ｗｔ％，３ｗｔ％，１０ｗｔ％の３水準で封入し
たときの、６０００時間点灯後のリチウム（Ｌｉ）の残
存率（Ｌｉ消失）を調べた。その結果を図５に示す。な
お、図５中、記号×はＣｓＩ添加量１ｗｔ％、記号△は
ＣｓＩ添加量３ｗｔ％、記号○はＣｓＩ添加量１０ｗｔ
％をそれぞれ示す。
【００３１】図５に示すように、ヨウ化セシウム（Ｃｓ
Ｉ）添加量が３ｗｔ％および１０ｗｔ％のものは６００
０時間点灯後においてＬｉの残存率は８５％以上であっ
た。また、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）添加量が１ｗｔ％
のものは、６０００時間点灯後においてＬｉの残存率は
７５％であった。
Ｉ）添加量が３ｗｔ％および１０ｗｔ％のものは６００
０時間点灯後においてＬｉの残存率は８５％以上であっ
た。また、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）添加量が１ｗｔ％
のものは、６０００時間点灯後においてＬｉの残存率は
７５％であった。
【００３２】寿命中、リチウム（Ｌｉ）の残存率が８５
％未満であると色温度の変化が大きくなり、ランプ電圧
も上昇する。また、遊離ヨウ素が増えるため再点呼電圧
が上昇し、寿命中の立ち消えが起こるという問題が生じ
る。そこで、残存率の許容範囲を８５％以上とした。
％未満であると色温度の変化が大きくなり、ランプ電圧
も上昇する。また、遊離ヨウ素が増えるため再点呼電圧
が上昇し、寿命中の立ち消えが起こるという問題が生じ
る。そこで、残存率の許容範囲を８５％以上とした。
【００３３】ヨウ化リチウム（ＬｉＩ）を１０ｗｔ％封
入した場合、ヨウ化セシウム（ＣｓI）を３ｗｔ％以上
添加することにより、リチウム（Ｌｉ）の残存率を８５
％以上に維持でき、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）がＬｉ消
失を防止していることも確認できた。
入した場合、ヨウ化セシウム（ＣｓI）を３ｗｔ％以上
添加することにより、リチウム（Ｌｉ）の残存率を８５
％以上に維持でき、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）がＬｉ消
失を防止していることも確認できた。
【００３４】ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）は、アークを安
定させ管壁温度を下げる効果があることが知られてい
る。管壁温度が高いと、ヨウ化リチウム（ＬｉＩ）は管
壁と反応しリチウム（Ｌｉ）イオンと遊離ヨウ素に分離
され、発光管外または発光管内にリチウム（Ｌｉ）イオ
ンのみが抜け出る現象（Ｌｉ消失）が起こりやすくな
る。ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）を加えることで管壁温度
を下げ、ヨウ化リチウム（ＬｉＩ）と管壁との反応を抑
制させることにより、Ｌｉ消失を低減することができ
た。
定させ管壁温度を下げる効果があることが知られてい
る。管壁温度が高いと、ヨウ化リチウム（ＬｉＩ）は管
壁と反応しリチウム（Ｌｉ）イオンと遊離ヨウ素に分離
され、発光管外または発光管内にリチウム（Ｌｉ）イオ
ンのみが抜け出る現象（Ｌｉ消失）が起こりやすくな
る。ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）を加えることで管壁温度
を下げ、ヨウ化リチウム（ＬｉＩ）と管壁との反応を抑
制させることにより、Ｌｉ消失を低減することができ
た。
【００３５】紫外線を反射、または吸収できる透光性筒
４を用いた場合、Ｌｉ消失が更に低減でき、６０００時
間点灯後のリチウム（Ｌｉ）残存率を９０％以上にでき
る。紫外線を反射、または吸収できる透光性筒として
は、透光性筒の表面に酸化亜鉛膜（ＺｎＯ2）を塗布し
たものや、酸化シリカと酸化チタン、または酸化セリウ
ムによる多層干渉膜を蒸着したものや、石英中にチタン
やセリウムを添加したものを用いた。
４を用いた場合、Ｌｉ消失が更に低減でき、６０００時
間点灯後のリチウム（Ｌｉ）残存率を９０％以上にでき
る。紫外線を反射、または吸収できる透光性筒として
は、透光性筒の表面に酸化亜鉛膜（ＺｎＯ2）を塗布し
たものや、酸化シリカと酸化チタン、または酸化セリウ
ムによる多層干渉膜を蒸着したものや、石英中にチタン
やセリウムを添加したものを用いた。
【００３６】透光性筒が、ランプ点灯中に発光管から放
射される紫外線を反射、または吸収することにより、外
管２内の金属部品からの光電子の発生が抑制される。光
電子は発光管１の外表面に付着し、発光管内のＬｉイオ
ンとの結合性のために、Ｌｉイオンを発光管外に引き出
しＬｉ消失を促進させるものである。つまり、紫外線を
反射、または吸収できる透光性筒を用いることにより、
光電子の発生が抑制され、Ｌｉ消失が低減できるのであ
る。
射される紫外線を反射、または吸収することにより、外
管２内の金属部品からの光電子の発生が抑制される。光
電子は発光管１の外表面に付着し、発光管内のＬｉイオ
ンとの結合性のために、Ｌｉイオンを発光管外に引き出
しＬｉ消失を促進させるものである。つまり、紫外線を
反射、または吸収できる透光性筒を用いることにより、
光電子の発生が抑制され、Ｌｉ消失が低減できるのであ
る。
【００３７】また、透光性筒４で発光管を包囲すること
により、寿命末期において発光管１が破損しても、透光
性筒４によって発光管材料の外管２への衝突を防止で
き、外管２の破損を防止できる。
により、寿命末期において発光管１が破損しても、透光
性筒４によって発光管材料の外管２への衝突を防止で
き、外管２の破損を防止できる。
【００３８】また、上記３０Ｗメタルハライドランプに
おいて、金属ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化
リチウム（ＬｉＩ）１ｗｔ％，３ｗｔ％，１０ｗｔ％を
封入した３つの各水準に、ＣｓＩの添加量を０ｗｔ％〜
１２ｗｔ％まで変化させたときの、Ｒａの変化を図６に
示す。なお、図６中、記号×はＬｉＩ添加量１２ｗｔ
％、記号□はＬｉＩ添加量１０ｗｔ％、記号△はＬｉＩ
添加量３ｗｔ％、記号○はＬｉＩ添加量１ｗｔ％を示
す。
おいて、金属ハロゲン化物総量２．７ｍｇに対しヨウ化
リチウム（ＬｉＩ）１ｗｔ％，３ｗｔ％，１０ｗｔ％を
封入した３つの各水準に、ＣｓＩの添加量を０ｗｔ％〜
１２ｗｔ％まで変化させたときの、Ｒａの変化を図６に
示す。なお、図６中、記号×はＬｉＩ添加量１２ｗｔ
％、記号□はＬｉＩ添加量１０ｗｔ％、記号△はＬｉＩ
添加量３ｗｔ％、記号○はＬｉＩ添加量１ｗｔ％を示
す。
【００３９】図６から、ＬｉＩの添加量が１０ｗｔ％の
とき、１０ｗｔ％を越えるＣｓＩを封入すると、Ｒａが
８０未満になることがわかる。
とき、１０ｗｔ％を越えるＣｓＩを封入すると、Ｒａが
８０未満になることがわかる。
【００４０】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、相関色温
度３２００Ｋ以下で、点灯初期の色温度のばらつきを抑
制し、演色性が高く寿命特性の優れた低ワットで低色温
度のメタルハライドランプを得ることができる。
度３２００Ｋ以下で、点灯初期の色温度のばらつきを抑
制し、演色性が高く寿命特性の優れた低ワットで低色温
度のメタルハライドランプを得ることができる。
【図１】本発明の実施の形態１である７０Ｗメタルハラ
イドランプの正面図
イドランプの正面図
【図２】封入ハロゲン化物総量に対してのＬｉＩの添加
量と色温度の関係図
量と色温度の関係図
【図３】封入ハロゲン化物総量に対してのＬｉＩの添加
量と色温度のばらつきの標準偏差の関係図
量と色温度のばらつきの標準偏差の関係図
【図４】封入ハロゲン化物総量に対してのＬｉＩの添加
量と平均演色評価数の関係図
量と平均演色評価数の関係図
【図５】封入ハロゲン化物総量に対してのＬｉＩの添加
量が１ｗｔ％、３ｗｔ％、１０ｗ％の時、ＣｓＩの添加
量とＬｉ残存率の関係図
量が１ｗｔ％、３ｗｔ％、１０ｗ％の時、ＣｓＩの添加
量とＬｉ残存率の関係図
【図６】封入ハロゲン化物総量に対してのＬｉＩの添加
量が３ｗｔ％、１０ｗｔ％、１２ｗｔ％の時、ＣｓＩの
添加量と平均演色評価数の関係図
量が３ｗｔ％、１０ｗｔ％、１２ｗｔ％の時、ＣｓＩの
添加量と平均演色評価数の関係図
１ 発光管 ２ 外管 ４ 透光性筒 ８ 口金
Claims (3)
- 【請求項１】 両端に電極を有し内部に水銀と金属ハロ
ゲン化物および不活性ガスが封入された発光管と、前記
発光管を内蔵した外管を具備し、前記金属ハロゲン化物
にはディスプロシウム（Ｄｙ）、ツリウム（Ｔｍ）、ホ
ルミウム（Ｈｏ）のハロゲン化物のうち少なくとも１種
類を含むランタノイド金属ハロゲン化物と、前記金属ハ
ロゲン化物総量に対し、３ｗｔ％〜１２ｗｔ％のヨウ化
リチウム（ＬｉＩ）とからなり、ランプ電力が３０
（Ｗ）〜１００（Ｗ）でかつ相関色温度が３２００Ｋ以
下であり平均演色評価数Ｒａが８０以上であることを特
徴とするメタルハライドランプ。 - 【請求項２】 前記発光管の金属ハロゲン化物総量に対
し、ヨウ化セシウム（ＣｓＩ）が３ｗｔ％〜１０ｗｔ％
で、かつヨウ化リチウム（ＬｉＩ）が３ｗｔ％〜１０ｗ
ｔ％で封入されたことを特徴とする請求項１に記載のメ
タルハライドランプ。 - 【請求項３】 前記発光管が、紫外線を反射、または吸
収する透光性筒で包囲されていることを特徴とする請求
項１または請求項２に記載のメタルハライドランプ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30002696A JPH10144258A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | メタルハライドランプ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30002696A JPH10144258A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | メタルハライドランプ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10144258A true JPH10144258A (ja) | 1998-05-29 |
Family
ID=17879821
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30002696A Pending JPH10144258A (ja) | 1996-11-12 | 1996-11-12 | メタルハライドランプ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10144258A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011082085A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Iwasaki Electric Co Ltd | メタルハライドランプ |
-
1996
- 1996-11-12 JP JP30002696A patent/JPH10144258A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011082085A (ja) * | 2009-10-09 | 2011-04-21 | Iwasaki Electric Co Ltd | メタルハライドランプ |
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