JPH10144229A - 陰極線管の色選別装置およびその製造方法 - Google Patents

陰極線管の色選別装置およびその製造方法

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JPH10144229A
JPH10144229A JP29632696A JP29632696A JPH10144229A JP H10144229 A JPH10144229 A JP H10144229A JP 29632696 A JP29632696 A JP 29632696A JP 29632696 A JP29632696 A JP 29632696A JP H10144229 A JPH10144229 A JP H10144229A
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side frame
short side
ray tube
flat surfaces
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JP29632696A
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Yoshiro Horiuchi
芳郎 堀内
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成型、組み立て工程を簡略化して作業時間を
短縮し、陰極線管のモデル変更にも容易に対応できる色
選別装置の提供。 【解決手段】 アパーチャーグリルマスク116は、一
対の長辺枠部材及び短辺枠部材で構成したフレームに取
り付けられ、短辺枠部材100aには長手方向に沿って
互いに直交する2つの平坦面101A,101Bを形成
し、一方の平坦面にはダンピングワイヤ取り付け用のス
プリング120a、及びパネル部への固定用のスプリン
グ124aを取り付けるための継手123aを溶接によ
り密着して固定し、他方の平坦面にはSTC(Self The
rmo Compensation )プレート128を固定し、電子線の
照射に伴う短辺枠部材の温度上昇を防止する。短辺枠部
材100aには部品取付部に対応する領域のみに限定的
に平坦面を設け、これら平坦面にスプリング及び継手を
取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架張構造のマスクを保
持すると共に装置用部品が取り付けられる枠状のフレー
ムを有する陰極線管の色識別装置およびその製造方法に
係り、特にフレームを構成する枠部材のうち装置用部品
取り付け用の枠部材を改良した陰極線管の色識別装置お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】トリニトロン方式のカラー陰極線管(ブ
ラウン管)では、一般に色識別装置としてアパーチャー
グリル構体が用いられている。図8はこのトリニトロン
方式の陰極線管の概略構成を分解して表し、また、図9
はこの陰極線管のうちのアパーチャーグリル構体を取り
出して表すものである。陰極線管10の外形はそれぞれ
ガラス製のパネル部11とファンネル(漏斗)部12と
により構成されており、これらパネル部11とファンネ
ル部12とは互いに融着されて内部が高真空状態に維持
される。パネル部11の内面側には蛍光面14が設けら
れている。蛍光面14はそれぞれ上下に切れ目のない縦
ストライプ状に形成された赤,青および緑の3色の蛍光
体により形成されている。蛍光面14の背面にはシャド
ウ・マスクとしてのアパーチャーグリル構体15が装着
されている。一方、ファンネル部12のネック部12a
には赤,青および緑の3本の電子ビームを照射するため
の電子銃13が内蔵されている。この電子銃13から照
射された赤,青および緑の3本の電子ビームはそれぞれ
図示しない偏向ヨークにより偏向された後、アパーチャ
ーグリル構体15を通して蛍光面14の対応する色の蛍
光体に照射される。
【0003】アパーチャーグリル構体15はフレーム1
7にアパーチャーグリルマスク(以下,マスクという)
16を固定したものである。マスク16は鋼板により構
成されており、蛍光面14の3色の蛍光体に対応して縦
ストライプ状の複数の隙間が設けられている。フレーム
17は、それぞれ水平に配設された一対の長辺枠部材1
8a,18bと、これら長辺枠部材18a,18bの両
端部を連結する一対の短辺枠部材19a,19bとによ
り構成されており、全体として横長の長方形状をなして
いる。マスク16は、上下の両端を数百kgの力で引っ
張られた状態で長辺枠部材18a,18bに対して溶接
等の方法により固定されている。フレーム17には、更
に、外部よりの衝撃によるマスク16の振動を減衰させ
るためにマスク16の縦ストライプ方向に対して直交す
る方向(横方向)にダンピングワイヤ20が張設されて
いる。このダンピングワイヤ20の両端はそれぞれスプ
リング20a,20bを介して短辺枠部材19a,19
bに溶接されて固定されると共に数十gの力で引っ張ら
れている。アパーチャーグリル構体15をパネル部11
に固定するために、長辺枠部材18aには継手21を介
してスプリング22が固定されており、このスプリング
22には係合孔22aが設けられている。短辺枠部材1
9bには継手23bを介してスプリング24bが固定さ
れており、このスプリング24bには係合孔25bが設
けられている。同様に、短辺枠部材19aには継手23
aを介してスプリング24aが固定されており、このス
プリング24aには係合孔25aが設けられている。こ
れらの係合孔22a,25a,25bは陰極管組み立て
時には、図8に示したように係合孔22aには突起部2
7aが、係合孔25aには突起部26aが、また、係合
孔25bには突起部26aに対向して設けられた突起部
(図示せず)がそれぞれ挿入され、これらの3箇所にお
いてアパーチャーグリル構体15がパネル部11に固定
される。
【0004】図10はアパーチャーグリル構体15のう
ち短辺枠部材19aへの装置部品(アパーチャーグリル
部品)の取付状態を表すものである。短辺枠部材19a
は断面形状が四角形状に加工され4面がそれぞれ平坦面
となっており、これらの平坦面に装置部品が溶接等によ
り固定される。すなわち、短辺枠部材19aの一平坦面
にはダンピングワイヤ取り付け用のスプリング20a、
およびパネル部11への固定用のスプリング24aを取
り付けるための継手23aがそれぞれ密着して固定され
ている。短辺枠部材19aのこれら部品の取付面と隣り
合い、かつマスク16とは反対側に位置する平坦面には
STC(Self Thermo Compensation )プレート28が固
定され、電子線の照射に伴う短辺枠部材19aの温度上
昇を防止するようになっている。なお、このような構成
は短辺枠部材19b側についても同様である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の陰
極線管の色選別装置では、フレーム17を構成する枠部
材、特に短辺枠部材19a,19bの断面形状が四角形
状となっている。そのため成型加工工程が煩雑で、作業
時間が長くなり、製造工程の合理化や設計の自由度向上
の妨げになるという問題があった。すなわち、従来、こ
の短辺枠部材を製造する場合には、円柱状の中実金属部
材を母材とし、この母材を硬度調整のために焼鈍しを行
い、更に、表面の黒皮を除去するためにショットブラス
ト処理を施し、次いで製品形状に加工するために金型
(ダイス型)による引き抜き処理を行い、更に巻き取り
およびレベラ矯正の後、定尺にカット処理を行う等の処
理が施される。金型の引き抜き処理は、母材を所定の形
状に成型された金型に通して伸延させながら、一方から
引き抜くことにより行われる。ここで、短辺枠部材の断
面形状が上述のように四角形状の場合には、母材として
は、その断面の直径が少なくとも引き抜き後の完成した
短辺枠部材の断面形状の対角線の長さにほぼ等しくなる
ようなものを用意する必要がある。この場合の母材に対
する引き抜き後の成形部材のリダクション率(すなわ
ち、母材の断面積に対する引き抜き後に減少した面積の
割合)は約30%となる。実際には、製品の精度を上げ
るために母材の直径はそれ以上のものが使用されるた
め、リダクション率は約30%以上となる。そのため、
引き抜き速度が遅くなると共に作業時間が長くなり、そ
れに応じて製品単価も高くなるという問題があった。
【0006】このような従来の構成の色選別装置の問題
を解消し、作業時間の短縮を図る方法として、短辺枠部
材の断面形状を円形とする方法もある。図11はシーム
レスパイプ等、断面形状が中空丸形の部材を用いた短辺
枠部材29aの装置部品取り付け部の一例を表すもので
ある。この短辺枠部材29aには幅広の継手30aが溶
接により固定される。この継手30aにダンピングワイ
ヤ用スプリング20aおよびパネル部用スプリング24
aがそれぞれ溶接され、更に、この継手30aと直交す
る位置にはSTCプレート28が同じく溶接により固定
される。
【0007】このような構成を有する色選別装置では、
短辺枠部材の引き抜き作業が不要であるため作業時間の
短縮化を図ることができる反面、上述のような中実部材
を角型に加工する方法と比較すると、シームレスパイプ
や電縫管などの原材料費がはるかに高価になってしまう
という問題がある。また、曲面をもつ短辺枠部材29a
に複数の装置部品を取り付ける作業は、四角形状の部材
の場合と比較すると難しく、取り付けの精度が悪くなる
ことは避けられなかった。しかも、陰極線管のモデルの
変更がなされた場合には材料自体の形状や厚さなどを変
更する必要があり、そのため常時多くの種類の部材を用
意しておかなければならないという問題があった。
【0008】以上のような不具合を回避するために、特
開平05−303940号公報においては、断面がコの
字形の短辺枠部材を用いた色選別装置が開示されてい
る。この短辺枠部材は、金属製の平板を母材として使用
し、この平板にプレス装置を用いて深絞り等を行うこと
により成型される。しかし、一般に、短辺枠部材の形状
は複雑な曲線を含むことが多く、このような断面形状の
短辺枠部材を使用した場合には引っ張り強度に偏りがあ
る。そのため短辺枠部材に取り付けられる一連の装置部
品の取り付け位置や強度等をその都度考慮しなくてはな
らず、フレームの大きさや形状によっては、短辺枠部材
の中空部分に補強部材を加えるといった工程が必要にな
り、汎用性に欠けるという問題があった。
【0009】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その第1の目的は、成型工程および組み立て工程
を簡略化できると共に、作業時間を短縮することがで
き、陰極線管のモデル変更にも容易に対応できる陰極線
管の色選別装置を提供することにある。
【0010】本発明はまた、上記のような陰極線管の色
選別装置を容易に実現できる陰極線管の色選別装置の製
造方法を提供することを第2の目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による陰極線管の
色選別装置は、架張構造のマスクを保持すると共に装置
用部品が取り付けられる枠状のフレームを有するものに
おいて、フレームを構成するための第1の枠部材と、こ
の第1の枠部材と組み合わされてフレームを構成すると
共に装置用部品の取付部に対応して平坦面を有する第2
の枠部材とを備える構成としたものである。この場合、
第2の枠部材が、互い直交する方向それぞれに対応して
設けられた2つの平坦面を有し、これら2つの平坦面各
々の幅の比が第2の枠部材に要求される強度に応じて設
定された構成とすることが好ましい。
【0012】本発明による陰極線管の色選別装置の製造
方法は、互いに組み合わされて架張構造のマスクを保持
するためのフレームを構成する第1の枠部材と第2の枠
部材とを含む色選別装置の製造方法において、中実円柱
状の母材を金型を通して引き抜き加工することにより、
装置用部品の取付部に対応して平坦面を有する第2の枠
部材を成形することを特徴とするものである。
【0013】本発明による他の陰極線管の色選別装置の
製造方法は、互いに組み合わされて架張構造のマスクを
保持するためのフレームを構成する第1の枠部材と第2
の枠部材とを含む色選別装置の製造方法において、中実
円柱状の母材に選択的にプレス加工を行うことにより、
装置用部品の取付部に対応して平坦面を有する第2の枠
部材を成形することを特徴とするものである。
【0014】本発明による陰極線管の色選別装置では、
マスク取り付け用のフレームを構成する第2の枠部材の
装置用部品の取付部のみに対応して平坦面が形成されて
いるので、母材からの加工作業が容易となると共に、一
種類の母材に対して、複数種類の形状を有する短辺枠部
材の設計が可能となる。また、平坦面における面積の変
更が容易なために陰極線管モデルの変更に関しても容易
に対応することができる。
【0015】本発明による陰極線管の色選別装置の製造
方法では、第2の枠部材に形成される平坦面は装置用部
品の取付部に対応しているので、母材からのリダクショ
ン率は大幅に低下し、そのため引き抜き速度が速くな
る。
【0016】本発明による他の陰極線管の色選別装置の
製造方法では、第2の枠部材に形成される平坦面は装置
用部品の取付部に対応しており、その面のみにプレス加
工を行えばよいので、加工作業がより容易になる。
【0017】
【実施の形態】以下、本発明の実施形態について、図面
を参照にして詳細に説明する。
【0018】図1および図2は本発明の一実施の形態に
係る陰極線管の色選別装置(アパーチャーグリル構体1
15)の具体的構成を説明するためのもので、図1は一
方の短辺枠部材の装置部品取付部を取り出して表し、ま
た、図2は図1に示したアパーチャーグリル構体115
を矢印A方向から見た構成を表すものである。
【0019】本実施の形態によるアパーチャーグリル構
体115は、フレーム117にアパーチャーグリルマス
ク(以下,マスクという)116を固定したものであ
る。フレーム117は、それぞれ水平に配設された第1
の枠部材としての一対の長辺枠部材118a,118b
と、これら長辺枠部材118a,118bの両端部を連
結する第2の枠部材としての一対の短辺枠部材100
a,100bとにより構成されており、全体として横長
の長方形状をなしている。フレーム117には、マスク
116の振動を減衰させるためのダンピングワイヤ12
0がマスク116の縦ストライプ方向に直交する方向に
一定の張力をもって張設されている。以上の構成は図1
0で説明したものと実質的に同じである。また、アパー
チャーグリル構体115を含む陰極線管の全体構成は図
8と同様であるのでその説明は省略する。
【0020】本実施の形態では、短辺枠部材100a,
100bの構成がそれぞれ従来のものと異なる。すなわ
ち、短辺枠部材100aにはその長手方向に沿って、例
えば互いに直交する2つの平坦面101A,101B
が、また、短辺枠部材100bには同様に2つの平坦面
102A,102Bがそれぞれ形成されている。
【0021】短辺枠部材100aの一方の平坦面101
Aにはダンピングワイヤ取り付け用のスプリング120
a、および前述のパネル部(図8参照)への固定用のス
プリング124aを取り付けるための継手123aがそ
れぞれ溶接等の手段より密着して固定されている。短辺
枠部材100aの他方の平坦面101BにはSTC(Se
lf Thermo Compensation )プレート128が固定され、
電子線の照射に伴う短辺枠部材100aの温度上昇を防
止するようになっている。短辺枠部材100b側につい
ても同様の構成となっている。
【0022】このように本実施の形態によるアパーチャ
ーグリル構体115では、短辺枠部材100a,100
bそれぞれの部品取付部に対応する領域のみに限定的に
平坦面101A,101B、102A,102Bが設け
られており、これら平坦面101A,101B、102
A,102Bに装置部品(すなわちスプリング120
a,120bおよび継手123a,123b)が取り付
けられている。図3(a),(b)はそれぞれ短辺枠部
材100a,100bを取り出して、その断面形状を表
すものである。この図からも明らかなように、短辺枠部
材100a,100bはそれぞれ母材の円形断面から平
坦面101A,101B、102A,102Bに対応す
る領域を切り欠いた構成となっている。ここで、短辺枠
部材100a,100bのそれぞれにおいて、一方の平
坦面101A,102Aの幅をh、他方の平坦面101
B,102Bの幅をbとする。平坦面101A,101
B,102A,102Bの幅h,bは装置部品の溶接に
よる取付面積および強度との関係からその大きさが決定
され、これにより強度や安定性に優れた最適な形状の短
辺枠部材100a,100bとすることができる。
【0023】このように本実施の形態によるアパーチャ
ーグリル構体115では、短辺枠部材100a,100
bの平面に加工する箇所を装置用部品(アパーチャーグ
リル部品)の取り付け部に限定したため、その加工が容
易となる。また、一種類の母材に対して、複数種類の形
状を有する短辺枠部材の設計が可能となる。また、平坦
面における面積の変更が容易なために、モデルの変更に
関しても容易に対応できると共に、隣り合う二面の関係
(面積比,位置)を変更することにより強度や安定性の
最適化を図ることができる。更に、一種類の母材に対し
て多様な短辺枠部材の設計が可能となることから、陰極
線管の大きさ等に応じてだけ数種の母材を用意すればよ
く、在庫管理が容易になると共に合理化を図ることがで
きる。
【0024】次に、上記短辺枠部材の製造方法について
説明する。本実施の形態では、例えばダイス引き抜き法
により短辺枠部材を製造する。
【0025】上述のように例えば短辺枠部材100aに
は図1ないし図3に示した互いに直交関係にある平坦面
101A,101Bの二面が成型されれば良い。ダイス
引き抜き装置の金型としては、短辺枠部材100aの断
面形状と同じ加工形状の金型を用意すればよいが、例え
ば図3(a)に二点鎖線で示したように、円形の加工形
状を有する第1の金型200の後段側に、平坦面形成用
の互いに直交する2つの直線状の加工形状を有する第2
の金型201を配設した構成とするようにしてもよい。
このような2種類の金型200,201を用いる構成と
すると、短辺枠部材として形状が異なるものが必要であ
る場合には第2の金型201のみ変更すればよいので、
モデル変更にも容易に対応することができる。
【0026】本実施の形態による方法では、限定された
平坦面101A,101Bの切り欠き部分による面積
(体積)の減少分だけでよいので、短辺枠部材100a
のリダクション率は大幅に低下すると共に引き抜き速度
が速くなり、作業時間が著しく短縮される。
【0027】なお、短辺枠部材100aへの平坦面10
1A,101Bの形成は、上記のようなダイス引き抜き
法によらず、プレス加工法によってもよい。この方法に
よれば、作業時間をより短縮することが可能になる。な
お、以上の説明は短辺枠部材100bについても同様で
ある。
【0028】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、その均等の範囲で種々変形可能である。例えば、陰
極線管の構造上、短辺枠部材がSTCプレートに接しな
い場合や、STCプレートの取付面を平面に加工する必
要が無い場合には、図4に示した短辺枠部材110aの
ように平坦部分は一面(平坦面111A)のみとすれば
よい。
【0029】また、上記実施の形態においては短辺枠部
材の装置部品取付部のみに平坦面を設けるようにした
が、例えば図5に示した短辺枠部材120aのように、
装置部品取り付け用の平坦面121Aの対面に平坦面1
21Bを設け、短辺枠部材120aのねじれを防いだり
軽量化を図るようにしてもよい。また、同様な理由から
図6に示した短辺枠部材130aのように、装置部品取
り付け用の平坦面131A,131Bの他に位置決め用
の平坦面131C,131Dを設け、4つの角部を残し
て断面が略四角形状となるようにしてもよい。このよう
な構成においても、ダイス引き抜き工程のリダクション
率は従来例の方式と比較して明らかに減少する。
【0030】また、図7に示した短辺枠部材140aの
ように、装置部品取り付け用の平坦面141Aの対面側
が電極142へ当接するような構成の場合には、この当
接面を平坦面141Bとして当接状態を安定化させるよ
うにしてもよい。
【0031】更に、上記実施の形態においては、第2の
枠部材をフレームを構成する枠部材のうち短い側の短辺
枠部材として説明したが、第2の枠部材としては部材の
長短にかかわらず装置部品が取り付けられる側の部材で
あればよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る陰極線
管の色選別装置によれば、マスク取り付け用のフレーム
を構成する第2の枠部材の装置用部品の取付部に対応し
て平坦面を形成するようにしたので、母材からの加工作
業が容易となると共に、一種類の母材に対して複数種類
の形状を有する短辺枠部材の設計が可能となり、また、
平坦面における面積の変更が容易なために陰極線管モデ
ルの変更に関しても容易に対応することができるという
効果を奏する。
【0033】また、本発明に係る陰極線管の色選別装置
の製造方法によれば、中実円柱状の母材を金型を通して
引き抜き加工することにより、装置用部品の取付部に対
応して平坦面を有する第2の枠部材を成形するようにし
たので、母材からのリダクション率が大幅に低下し、そ
のため引き抜き速度が速くなると共に作業時間を大幅に
短縮できるという効果を奏する。
【0034】更に、本発明に係る他の陰極線管の色選別
装置の製造方法によれば、第2の枠部材に形成される平
坦面は装置用部品の取付部に対応しており、その面のみ
にプレス加工を行えばよいので、加工作業がより容易に
なるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るアパーチャーグリ
ル構体の要部構成を表す斜視図である。
【図2】図1の矢印A方向から見たアパーチャーグリル
構体全体の正面図である。
【図3】図1に示した短辺枠部材の構成を表す断面図で
ある。
【図4】図1に示した短辺枠部材の他の構成を表す断面
図である。
【図5】図1に示した短辺枠部材の更に他の構成を表す
断面図である。
【図6】図1に示した短辺枠部材の更に他の構成を表す
断面図である。
【図7】図1に示した短辺枠部材の更に他の構成を表す
断面図である。
【図8】アパーチャーグリル構体を備えた陰極線管の全
体構成を分解して表す側面図である。
【図9】従来の短辺枠部材を用いたアパーチャーグリル
構体の外観斜視図である。
【図10】従来の短辺枠部材を用いた装置部品取り付け
部の構成を表す斜視図である。
【図11】従来の他の短辺枠部材を用いた装置部品取り
付け部の構成を表す斜視図である。
【符号の説明】
10…陰極線管、11…パネル部、12…ファンネル
部、13…電子銃、14…蛍光面、15…アパーチャー
グリル構体、16…マスク、17…フレーム、18a,
18b…長辺枠部材、100a,100b,110a,
120a,130a,140a…短辺枠部材、120…
ダンピングワイヤ、120a,120b…ダンピングワ
イヤ用スプリング、123a,123b…継手、124
a,124b…パネルガラス取り付け用スプリング、1
28…STCプレート、101A,101B,102
A,102B,111A,121A,131A,131
B,131C,131D,141A,141B…平坦面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 架張構造のマスクを保持すると共に装置
    用部品が取り付けられる枠状のフレームを有する陰極線
    管の色選別装置において、 前記フレームを構成するための第1の枠部材と、 この第1の枠部材と組み合わされてフレームを構成する
    と共に前記装置用部品の取付部に対応して平坦面を有す
    る第2の枠部材とを備えたことを特徴とする陰極線管の
    色選別装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の枠部材が互い直交する方向そ
    れぞれに対応して設けられた2つの平坦面を有し、これ
    ら2つの平坦面各々の幅の比が前記第2の枠部材に要求
    される強度に応じて設定されたことを特徴とする請求項
    1記載の陰極線管の色選別装置。
  3. 【請求項3】 互いに組み合わされて架張構造のマスク
    を保持するためのフレームを構成する第1の枠部材と第
    2の枠部材とを含む色選別装置の製造方法において、 中実円柱状の母材を金型を通して引き抜き加工すること
    により、装置用部品の取付部に対応して平坦面を有する
    第2の枠部材を成形することを特徴とする陰極線管の色
    選別装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 第2の枠部材に互い直交する方向それぞ
    れに対応して2つの平坦面を形成すると共に、これら2
    つの平坦面各々の幅の比を第2の枠部材に要求される強
    度に応じて設定することを特徴とする請求項3記載の陰
    極線管の色選別装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 中実円柱状の母材に対応する円形の加工
    形状を有する第1の金型と、平坦面形成用の直線状の加
    工形状を有すると共に第1の金型に連続して配置された
    第2の金型とを用意し、これら第1の金型および第2の
    金型により、装置用部品の取付部に対応して平坦面を有
    する第2の枠部材を成形することを特徴とする請求項3
    記載の陰極線管の色選別装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 互いに組み合わされて架張構造のマスク
    を保持するためのフレームを構成する第1の枠部材と第
    2の枠部材とを含む色選別装置の製造方法において、 中実円柱状の母材に選択的にプレス加工を行うことによ
    り、装置用部品の取付部に対応して平坦面を有する第2
    の枠部材を成形することを特徴とする陰極線管の色選別
    装置の製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020081854A (ko) * 2001-04-20 2002-10-30 주식회사 엘지이아이 칼라 음극선관용 프레임
KR100414493B1 (ko) * 2002-02-07 2004-01-07 엘지.필립스디스플레이(주) 칼라 음극선관용 마스크 프레임
CN100339929C (zh) * 1999-06-01 2007-09-26 Lg电子株式会社 平面阴极射线管用张力罩总成

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