JPH10142162A - 塗布層欠陥検査光選択方法、塗布層欠陥検査方法、塗布層欠陥検査装置 - Google Patents

塗布層欠陥検査光選択方法、塗布層欠陥検査方法、塗布層欠陥検査装置

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JPH10142162A
JPH10142162A JP29857296A JP29857296A JPH10142162A JP H10142162 A JPH10142162 A JP H10142162A JP 29857296 A JP29857296 A JP 29857296A JP 29857296 A JP29857296 A JP 29857296A JP H10142162 A JPH10142162 A JP H10142162A
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light
coating layer
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wavelength
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JP29857296A
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English (en)
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Masahiro Morikawa
雅弘 森川
Kazumi Furuta
和三 古田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 塗布層によらず、塗布層に光学検査用の染料
を含有させなくても、塗布層の有無だけでなく濃淡の
差、すなわち滑らかな層厚の変化をも検出しうる検査光
を選択しうる方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 支持体上に形成された塗布層の欠陥を光
学的に検査する際の検査光を選択する塗布層欠陥検査光
選択方法において、前記支持体のみに照射した場合の透
過率と、前記塗布層が形成された支持体に照射した場合
の透過率とが異なる光か、又は、前記支持体のみに照射
した場合の反射率と、前記塗布層が形成された支持体に
照射した場合の反射率とが異なる光を検査光として選択
することを特徴とする塗布層欠陥検査光選択方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体上に形成さ
れた塗布層の欠陥を光学的に検査する塗布層欠陥検査方
法及び塗布層欠陥検査装置、そして欠陥検査に用いる検
査光を選択する塗布層欠陥検査光選択方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】オーディオテープやビデオテープ等に代
表される磁気材料や、PS板、印画紙やネガフィルム等
に代表される感光材料は、ベース、アルミ板や原紙等の
支持体上に、例えばスライドホッパ方式により塗布物質
を単層もしくは同時に多層塗布して形成される。
【0003】この塗布物質を塗布する際に、支持体自体
に傷があったり、ゴミが付着していたり、塗布物質に気
泡や異物が存在していたり、もしくは塗布装置に異常が
存在していたりすると、これが原因で感光材料の塗布層
に欠陥が生じる。
【0004】従来から、塗布層に生じるこれらの欠陥の
検出方法としては、人が目視判定により行う方法と、光
学系を走査して各走査位置での光量変化によって写真感
光材料の塗布層の欠陥検査を自動的に行う方法が知られ
ていた。
【0005】目視判定の場合は、全面検査の代わりに、
サンプリングして目視判定を行っていた。
【0006】フライング・スポット式光学系等の光学系
による検出の場合は、検査光として、主に近赤外系の
光、もしくは赤色の光が用いられていた。具体的な方法
としては、例えば、検査光源としてHe−Neレーザー
を用い、He−Neレーザーの波長(633nm)に対
して吸収波長を有する非感光性の染料等を塗布層に含有
させ、塗布層が検査用光源の波長を吸収し得るように
し、該塗布層に検査光を照射し、光反射率の変化等を検
知することにより、光学的に検査を行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、サンプ
リングして目視判定を行う方法では、塗布層の欠陥検査
を確実に行うことは困難であり、塗布物質の無駄も増加
する。
【0008】また、光学系によって塗布層の欠陥検査を
行う方法では、特に感光材料の塗布層欠陥検査に用いる
場合、感光材料を感光させない波長及び照射量の光で検
査する必要があるが、FAX用、レーザーイメージャー
用、又は印刷用モノクロ感光材料においては、感光域が
赤色光及び赤外光にまで拡大しており、感光材料の感光
波長域と従来の検査用光源波長域とが合致してしまうケ
ースが増え、従来用いられてきた赤色光や赤外光では対
応できないケースが増えてきている。例えば、He−N
eレーザー(633nm)や、半導体レーザー(780
nm、833nm)等の光源は、先述したFAX用、レ
ーザーイメージャー用、又は印刷用感光材料の中にはカ
ブリを生じるものがあり、塗布層欠陥検出には用いるこ
とができない場合がある。
【0009】そのため、より赤外域の光を検査光として
用いることが考えられるが、赤外光による検査は塗布層
の表面の凹凸を検知することはできても、濃淡の差、す
なわち滑らかな層厚の変化を検知することは困難であ
り、検査光としては検査能力が低下してしまうという問
題がある。
【0010】さらに、特定の検査光を吸収することを目
的とした染料等を添加せずに、所定の感光材料の検査に
適した検査光を選択しようとする場合、感光材料の感光
波長域は広域に渡り、その感度は感光波長域に対してフ
ラットではないものも多く(特にカラーペーパーは、フ
ラットでないものが多い)、感光材料によって種々の感
光波長域を有しており、該感光波長域と吸収波長域は必
ずしも一致せず、さらに感光材料には相反則不軌の性質
を有し、低照度不軌、高照度不軌の問題があるため、塗
布層の凹凸を検知するだけでなく、濃淡の差までをも検
査しうる所定の感光材料に適した検査光を選択するのは
容易ではないという問題がある。
【0011】また、塗布層の欠陥を検出する場合、搬送
されている検査対象に対して欠陥検査を行うことが多
い。しかし、検査対象を搬送することによって生じる振
動等が、塗布層欠陥の検査結果にノイズなどを発生さ
せ、検査能を低下させるという問題がある。
【0012】さらに、塗布層欠陥検査が、支持体上に塗
布層が形成されてない部分等の塗布層の大欠陥部を検出
することを主目的とする場合に、600nm以上の比較
的長波長の光を検査光として用いると、大欠陥部での検
査光の反射光等の光量変化が余り大きくなく、精度よ
く、確実な大欠陥部の検査を行うことが困難であった。
【0013】そこで、本発明の第1の目的は、塗布層に
よらず、塗布層に光学検査用の染料を含有させなくて
も、塗布層の有無だけでなく濃淡の差、すなわち滑らか
な層厚の変化をも検出しうる検査光を選択しうる方法を
提供することにある。
【0014】そして、本発明の第2の目的は、モノクロ
感光材料の塗布層の欠陥検出を行う際に、感光材料にカ
ブリを生じさせることなく、塗布層の有無だけでなく、
濃淡の差までをも光学的に検査し得る塗布層欠陥検査方
法を提供することにある。
【0015】本発明の第3の目的は、振動等によるノイ
ズを差し引いて、塗布層の層圧の変化や欠陥のみを抽出
することができ、より精度の高い検出を可能とする塗布
層欠陥検査方法を提供すること、そして、塗布層表面の
地合や、支持体のツレ等、欠陥の種類を選別した検出を
可能とする塗布層欠陥検査方法を提供することにある。
【0016】さらに、本発明の第4の目的は、支持体上
に塗布層が形成されてない部分である塗布層の大欠陥部
を検出する場合、比較的長波長の光を検査光とした場合
に比して、より精度が良く、正確な大欠陥部の検査を可
能とする塗布層欠陥検査方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下に示
す特許請求の範囲の各請求項により達成される。
【0018】〔請求項1〕『支持体上に形成された塗布
層の欠陥を光学的に検査する際の検査光を選択する塗布
層欠陥検査光選択方法において、前記支持体のみに照射
した場合の透過率と、前記塗布層が形成された支持体に
照射した場合の透過率とが異なる光か、又は、前記支持
体のみに照射した場合の反射率と、前記塗布層が形成さ
れた支持体に照射した場合の反射率とが異なる光を検査
光として選択することを特徴とする塗布層欠陥検査光選
択方法。』 本請求項に係る発明により、塗布層によらず、塗布層に
光学検査用の染料を含有させなくても、塗布層の有無だ
けでなく濃淡の差、すなわち滑らかな層厚の変化をも検
出しうる検査光を容易かつ定量的に選択することが可能
となる。
【0019】〔請求項2〕『前記塗布層が複数層あり、
前記支持体のみに照射した場合の透過率と、各前記塗布
層が形成された支持体に照射した場合の透過率、もしく
は前記塗布層を上層より一層づつ除いた塗布層が形成さ
れた支持体に照射した場合の透過率とが異なる光か、又
は、前記支持体のみに照射した場合の反射率と、各前記
塗布層が形成された支持体に照射した場合の反射率、も
しくは前記塗布層を上層より一層づつ除いた塗布層が形
成された支持体に照射した場合の反射率とが異なる光を
検査光として選択することを特徴とする塗布層欠陥検査
光選択方法。』 本請求項に係る発明により、複数層の塗布層の有無だけ
でなく濃淡の差、すなわち滑らかな層厚の変化をも検出
しうる検査光を容易かつ定量的に選択することが可能と
なる。また、複数層のどの層に欠陥があるのかを知るた
めの検査光も容易かつ定量的に選択することが可能とな
る。
【0020】〔請求項3〕『前記塗布層が感光性を有し
ている場合に、前記検査光として、前記塗布物質が実質
的に感度を有しない光を選択することを特徴とする請求
項1又は2に記載の塗布層欠陥検査光選択方法。』 本請求項に係る発明により、感光性を有する塗布層にカ
ブリを生じさせることなく検査し得る検査光を容易かつ
定量的に選択することが可能となる。
【0021】〔請求項4〕『分光反射スペクトル又は分
光透過スペクトルを測定することにより、前記支持体の
みに照射した場合の透過率と、前記塗布層が形成された
支持体に照射した場合の透過率、又は、前記支持体のみ
に照射した場合の反射率と、前記塗布層が形成された支
持体に照射した場合の反射率とを測定することを特徴と
する請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗布層欠陥検
査光選択方法。』 本請求項に係る発明により、反射率や、透過率を広い波
長域に渡るスペクトルで比較できるので容易に検査光の
候補を絞ることができる。
【0022】〔請求項5〕『前記支持体が薄膜状である
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の
塗布層欠陥検査光選択方法。』 本請求項に係る発明により、薄膜状の支持体上に塗布層
を形成するものは、塗布層欠陥が起きる確率がより高い
ので、塗布層欠陥検査により得られる効果がより大き
い。
【0023】〔請求項6〕『前記検査光を、波長に基づ
いて選択することを特徴とする請求項1〜5のいずれか
1項に記載の塗布層欠陥検査光選択方法。』 本請求項に係る発明により、検査光の選択を定量的に容
易に行える。
【0024】〔請求項7〕『前記塗布層が形成された支
持体が、パンクロ感光材料又は赤外感光材料である場合
に、波長が450nm〜520nmの光を前記検査光と
して選択することを特徴とする請求項6に記載の塗布層
欠陥検査光選択方法。』 本請求項に係る発明により、モノクロ感光材料の塗布層
の欠陥検出を行う際に、感光材料にカブリを生じさせる
ことなく、塗布層の有無だけでなく、濃淡の差までをも
光学的に検査することが可能となる。
【0025】〔請求項8〕『前記検査光を、光照度に基
づいて選択することを特徴とする請求項1〜7のいずれ
か1項に記載の塗布層欠陥検査光選択方法。』 本請求項に係る発明により、検査光の選択を定量的に容
易に行える。
【0026】〔請求項9〕『請求項1〜8のいずれか1
項に記載の塗布層欠陥検査光選択方法により選択された
検査光によって、前記塗布層の欠陥を検査することを特
徴とする塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項10〕『請求項9に記載の塗布層欠陥検査方法
により、塗布層の欠陥検査を行うことを特徴とする塗布
層欠陥検査装置。』 請求項9、10に係る発明により、塗布層によらず、塗
布層に光学検査用の染料を含有させなくても、塗布層の
有無だけでなく濃淡の差、すなわち滑らかな層厚の変化
をも検出しうる検査光を容易かつ定量的に選択すること
が可能となる。
【0027】〔請求項11〕『支持体上に感光性の塗布
層が形成されたモノクロ感光材料の前記塗布層の欠陥を
光学的に検査する塗布層欠陥検査方法において、前記支
持体のみに照射した場合の透過率と、前記塗布層が形成
された支持体に照射した場合の透過率とが異なる光か、
又は、前記支持体のみに照射した場合の反射率と、前記
塗布層が形成された支持体に照射した場合の反射率とが
異なる光であって、前記塗布層が実質的に感度を有しな
い光を検査光として前記塗布層の欠陥を検査することを
特徴とする塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項12〕『前記モノクロ感光材料が、パンクロ感
光材料、又は赤外感光材料であることを特徴とする請求
項11に記載の塗布層欠陥検査方法。』 請求項11、12に係る発明により、モノクロ感光材料
の塗布層の欠陥検出を行う際に、感光材料にカブリを生
じさせることなく、塗布層の有無だけでなく、濃淡の差
までをも光学的に検査することが可能となる。
【0028】〔請求項13〕『前記検査光を、波長によ
り限定することを特徴とする請求項11又は12に記載
の塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項14〕『前記検査光が、分光感度スペクトルに
おける最も長波長側のピークと最も短波長側のピークの
間の波長の光であることを特徴とする請求項13に記載
の塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項15〕『前記検査光の波長が450nm〜52
0nmであることを特徴とする請求項13又は14に記
載の塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項16〕『前記検査光を、光照度により限定する
ことを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記
載の塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項17〕『前記検査光の光源が、アルゴンレーザ
ーを有する光源、又はYAGレーザーとSHGとを有す
る光源であることを特徴とする請求項11〜16のいず
れか1項に記載の塗布層欠陥検査方法。』 請求項13〜17に係る発明により、検査光の限定を定
量的に、かつより容易に行うことが可能になる。
【0029】〔請求項18〕『支持体上に形成された塗
布層の欠陥を光学的に検査する塗布層欠陥検査方法にお
いて、前記支持体のみに照射した場合の透過率と、前記
塗布層が形成された支持体に照射した場合の透過率とが
異なる光か、又は、前記支持体のみに照射した場合の反
射率と、前記塗布層が形成された支持体に照射した場合
の反射率とが異なる光を検査光とし、前記検査光の他
に、前記塗布層が吸収しない光を基準光とし、検査光と
基準光の検出結果を比較することにより塗布層の欠陥を
検査することを特徴とする塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、塗布層表面の地合や、支持
体のツレや、振動によるノイズ等を差し引いて、塗布層
の層圧の変化や細かい欠陥のみを抽出することが可能と
なり、より精度の高い検出、及び欠陥の種類を選別した
検出が可能となる。
【0030】〔請求項19〕『前記塗布層が感光性を有
している場合に、前記塗布物質が実質的に感度を有しな
い光を、前記検査光及び前記基準光とすることを特徴と
する請求項18に記載の塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、感光性を有する塗布層にカ
ブリを生じさせることなく検査し得ることが可能とな
る。
【0031】〔請求項20〕『前記基準光は、700n
m以上の波長の光であることを特徴とする請求項18又
は19に記載の塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、塗布層表面の地合や、支持
体のツレや、振動によるノイズ等をより精度良く、確実
に差し引くことが可能となり、より精度の高い検出、及
び欠陥の種類を選別した検出が可能となる。
【0032】〔請求項21〕『前記塗布層が形成された
支持体が、パンクロ感光材料又は赤外感光材料であり、
前記検査光が450nm〜520nmの波長の光である
ことを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記
載の塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、パンクロ感光材料又は赤外
感光材料の塗布層表面の地合や、支持体のツレや、振動
によるノイズ等を差し引いて、塗布層の層圧の変化や細
かい欠陥のみを抽出することが可能となり、より精度の
高い検出、及び欠陥の種類を選別した検出が可能とな
る。
【0033】〔請求項22〕『支持体上に形成された塗
布層の欠陥を光学的に検査する塗布層欠陥検査方法にお
いて、波長が520nm以下の光を検査光として前記塗
布層の欠陥を検査することを特徴とする塗布層欠陥検査
方法。』 本請求項に係る発明により、比較的短波長の光を検査光
として用いるので、検査光の支持体上での散乱性が大き
くなる。したがって、塗布層欠陥検査が、支持体上に塗
布層が形成されてない部分等の塗布層の大欠陥部を検出
することを主目的とする場合に、検査光の反射光等の大
欠陥部での光量分布形状の光量変化がより大きくなるた
め、本発明に係る光の波長より長波長の光を検査光とし
た場合に比して、より精度よく、確実な大欠陥部の検査
を行うことが可能となる。
【0034】〔請求項23〕『前記検査光が前記塗布層
又は前記支持体に反射した反射光を検出することによっ
て、前記塗布層の欠陥を光学的に検査することを特徴と
する請求項22に記載の塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、検査光の反射光の大欠陥部
での光量分布形状の光量変化がより大きくなるため、よ
り精度よく、確実な検査を行える。
【0035】〔請求項24〕『前記検査光は、前記支持
体にのみ照射した場合の透過率と、前記塗布層が形成さ
れた支持体に照射した場合の透過率とが異なる光か、又
は、前記支持体のみに照射した場合の反射率と、前記塗
布層が形成された支持体に照射した場合の反射率とが異
なる光であることを特徴とする請求項22又は23に記
載の塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、より精度よく、確実な大欠
陥部の検査を行うことが可能となり、さらに、大欠陥部
の検出だけではなく、塗布層の層厚の変化をも検出する
ことが、塗布層に光学検査用の染料を含有させなくて
も、可能となる。
【0036】〔請求項25〕『前記塗布層が感光性の塗
布層である場合、前記検査光は、前記塗布層が実質的に
感度を有しない光であって、波長が450nm〜520
nmの光であることを特徴とする請求項22〜24に記
載の塗布層欠陥検査方法。』 本請求項に係る発明により、塗布層が感光性を有する場
合であっても、感光性の塗布層にカブリを生じさせるこ
となく、より精度よく、確実な大欠陥部の検査を行うこ
とが可能となる。
【0037】また、本請求項が請求項24に係る場合に
は、大欠陥部の検出だけではなく、塗布層の層厚の変化
をも検出することが、塗布層に光学検査用の染料を含有
させなくても、可能となる。
【0038】〔請求項26〕『前記支持体が紙であるこ
とを特徴とする請求項22〜25に記載の塗布層欠陥検
査方法。』 〔請求項27〕『前記感光性の塗布層を形成した支持体
が、カラー印画紙であることを特徴とする請求項25に
記載の塗布層欠陥検査方法。』 〔請求項28〕『前記感光性の塗布層を形成した支持体
が、モノクロペーパーであることを特徴とする請求項2
5に記載の塗布層欠陥検査方法。』 請求項26〜28に係る発明において、支持体が紙であ
るため、支持体上で検査光がより散乱しやすく、検査光
の反射光等の大欠陥部での光量分布形状の光量変化がよ
り大きくなり、精度よく、確実な検査を行えるという効
果がより大きなものになる。
【0039】〔請求項29〕『請求項11〜28のいず
れか1項に記載の塗布層欠陥検査方法により、塗布層の
欠陥検査を行うことを特徴とする塗布層欠陥検査装
置。』 本請求項に係る発明により、モノクロ感光材料の塗布層
の欠陥検出を行う際に、感光材料にカブリを生じさせる
ことなく、塗布層の有無だけでなく、濃淡の差までをも
光学的に検査することが可能となる。
【0040】また、本請求項に係る発明により、塗布層
表面の地合や、支持体のツレや、振動によるノイズ等を
差し引いて、塗布層の層圧の変化や細かい欠陥のみを抽
出することが可能となり、より精度の高い検査、及び欠
陥の種類を選別した検査ができる。
【0041】本請求項に係る発明により、支持体上に塗
布層が形成されてない部分等の塗布層の大欠陥部を検出
することを主目的とする場合に、本発明に係る光の波長
より長波長の光を検査光とした場合に比して、より精度
よく、確実な検査を行うことが可能となる。
【0042】〔用語の説明〕本発明でいう、「実質的に
感度を有しない」とは、検査光として照射される波長及
び照度の光に対して、対象の感光材料がカブリを生じな
いという意味である。例えば、分光感度スペクトルを測
定したときには、ある感光材料が弱い感度を有している
波長であっても、該波長の光を分光感度スペクトル測定
時より強い照度で短時間、もしくは弱い照度で長時間、
該感光材料に照射したときに、相反則不軌の性質によ
り、カブリを生じない場合がある。そのような波長及び
照度の光は該感光材料に対して「実質的に感度を有しな
い」ので、検査光として用いることができる。
【0043】本発明でいう「大欠陥部」とは、塗布層が
形成されるべき支持体上に、塗布層が形成されていない
部分をいう。例えば、穴状、筋状等のものが考えられる
が、欠陥部の面積などの大きさは関係ない。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明に関する実施の形態
の例を示すが、本発明はこれらに限定されない。また、
以下の実施形態は、本発明の好ましい例を示すもので、
本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではな
い。
【0045】実施形態1 モノクロ感光材料の1種である、印刷用パンクロペーパ
ー100を検査対象として実施形態の1例を説明する。
【0046】図1(b)に、該印刷用パンクロペーパー
100の略断面図を示す。
【0047】この印刷用パンクロペーパー100は、例
えば所定の速度で搬送される支持体としての原紙7に、
スライドホッパ方式により乳剤層6用の感光性の乳剤
や、保護層5用の材料等を多層同時塗布することにより
作成される。
【0048】そして、該印刷用パンクロペーパー100
の1部をサンプリングし、印刷用パンクロペーパーの乳
剤層6の分光感度スペクトルを、ウェッジ検査等により
調査する。
【0049】このようにして得られた該印刷用パンクロ
ペーパー100の分光感度スペクトルを図1(a)に示
す。該印刷用パンクロペーパー100の乳剤層6は30
0〜800nmの特定波長域の光で感光し、特に約35
0〜約450nm及び約520nm〜約770nmの特
定波長域の光で感光することが分かる。
【0050】次に、光反射率の測定を行う。まず、支持
体である原紙のみの分光反射スペクトルを測定する。そ
の結果を、図2に3として示す。そして、原紙7に乳剤
を塗布した印刷用パンクロペーパー100の分光反射ス
ペクトルを測定する。その結果を示したのが、図2にお
ける4である。該印刷用パンクロペーパーの支持体の原
紙7のみでは、約400nm以下の波長では反射率が急
激に低くなり、約400nm以上の波長では殆ど反射率
の変化はない。原紙7に乳剤を塗布した該印刷用パンク
ロペーパー100は、400nm〜700nmの範囲に
おいても反射率が低くなっており、該波長の範囲におい
て印刷用パンクロペーパー100の反射率は原紙7のみ
の反射率と異なる。
【0051】そして、分光感度スペクトルにおいて感度
を有しない、もしくは感度が低い波長であって、分光反
射スペクトルにおいて、原紙のみの反射率と乳剤層が形
成された原紙の反射率とが異なる波長の光を、検査光の
候補として選択する。その際、分光感度スペクトルにお
ける最も長波長側のピークと最も短波長側のピークの間
にある波長の光であることが好ましい。勿論、検査対象
は本実施形態に示した印刷用パンクロペーパーに限られ
ない。
【0052】尚、検査光の候補の選択は、分光感度スペ
クトルと分光反射スペクトルとから、人が判断して行っ
てもよいし、コンピューター等により自動的に選択され
るようにしてもよい。
【0053】尚、透明の支持体や、透過光量が得られる
程度の非常に薄い支持体上に形成された塗布層の検出を
行う場合は、分光透過スペクトルを測定し、分光感度ス
ペクトルにおいて感度を有しない、もしくは感度が低い
波長であって、分光透過スペクトルにおいて、支持体の
みの透過率と乳剤層が形成された支持体の透過率とが異
なる波長の光を選択することが好ましく、加えて、分光
感度スペクトルにおける最も長波長側のピークと最も短
波長側のピークの間にある波長の光を、検査光の候補と
して選択することがさらに好ましい。
【0054】本実施形態においては、検査光の光源とし
て、波長が488nmのアルゴンレーザーを選択した。
この光は、図1の分光感度スペクトルにおける最も長波
長側のピーク2と最も短波長側のピーク1の間にある波
長であって、分光感度が低く、乳剤層の塗布欠陥検査を
行う際にカブリを発生させない可能性が高い。また、図
2に示すように原紙のみの反射率3と、乳剤層が形成さ
れた原紙の反射率4とが異なるので、乳剤層の有無だけ
でなく、層厚の変化も検出可能である。
【0055】しかし、ウェッジ検査における光照度と、
実際の検査における光照度は異なるため、相反則不軌の
性質により、感度に変化を生じさせる場合がある。例え
ば、ある感光材料がウェッジ検査においては弱い感度を
有していた波長の光を、強照度で短時間該感光材料に照
射した場合には、カブリが生じない場合がある。そのた
め、検査光の候補として選択された光を、実際の検査光
の波長及び光照度で、最終的に該検査対象の検査光とし
ての適性を確認する必要がある。本実施形態では、塗布
層欠陥検査装置そのもので、検査光の波長及び光照度の
確認を行うが、実際の検査光の波長及び光照度で検査で
きる装置であれば、実際に使用する塗布層欠陥検査装置
そのもので確認を行わなくてもよい。
【0056】次に、本実施形態の塗布層欠陥検査装置に
ついて説明する。
【0057】図3に、本実施形態の塗布層欠陥検査装置
の概略図を示す。
【0058】この塗布層欠陥検査装置8は、検査対象
(本実施形態では、先述した印刷用パンクロペーパー1
00)16を搬送する搬送ローラー17と、検査対象1
6に対して検査光の走査を行うフライングスポット方式
の光学系9と、検査対象16に照射された後の検査光を
光検出手段22へと導く導光部材19と、検査対象16
に照射された後の検査光を検出する光検出手段22とを
有している。
【0059】検査対象16は搬送ローラー17を介して
所定の速度で搬送され、この検査対象16に対して検査
光がフライングスポット方式の光学系9により検査対象
16の幅方向に走査される。
【0060】フライングスポット方式の光学系9は、レ
ーザー光源10、NDフィルタ11、集光レンズ群1
2、ポリゴンミラー14、Fθレンズ15及びシャッタ
ー13とから構成され、以下のように検査対象16に光
を投光、走査する。本実施形態では、レーザー光源10
として先述した波長488nmのアルゴンレーザーを用
いる。アルゴンレーザー光源10からの光は、NDフィ
ルタ11で減光され、回転するポリゴンミラー14で反
射され、Fθレンズ15を介して検査対象16の表面に
走査される。
【0061】搬送ローラー17にはロータリーエンコー
ダー18が設けられており、これから搬送パルスが出力
される。そしてこの搬送パルスを計数することによっ
て、検査対象16の搬送速度を検知し、低速の場合はシ
ャッター13に信号を送り、カブリを防止するためにシ
ャッター13を閉じて光路を閉鎖する。
【0062】尚、NDフィルタ11からの反射光を受け
るようにパワーモニターを設け、パワーモニターによっ
て、NDフィルタ11の異常を検出し、異常が発生した
場合は、シャッター13を閉鎖してカブリを防止するよ
うにしてもよい。また、ポリゴンミラー14にポリゴン
ミラー回転検出装置を設け、ポリゴンミラー14の回転
速度の検出を行うようにし、回転速度が低下している場
合は、シャッター13を閉鎖してカブリを防止するよう
にしてもよい。
【0063】検査対象16に対向して導光部材19が配
置されている。この導光部材19は、円柱状の光伝達性
部材20と光伝達性部材20表面に円柱軸方向に形成さ
れた光反射帯21からなり、光伝達性部材20の円柱軸
方向が検査対象16の幅方向に一致している。検査光は
検査対象16表面に走査された後、検査対象16の透過
光または反射光(本実施形態では反射光)として光伝達
性部材20の曲表面から入射する。したがって、アルゴ
ンレーザー光源10から照射された光は、導光部材19
の光反射帯21の対向した面に光を到達することにな
る。
【0064】光伝達性部材20の表面には、光伝達性部
材20の円柱軸方向にわたり、所定幅を有する光反射帯
21が設けられている。光伝達性部材20に入射した光
は、光反射帯21によって反射された後、光伝達性部材
20軸方向の端面へと光伝達性部材20内部を導光され
る。したがって、導光部材19により1次元または2次
元の入射光が一点または、二点に導光される。
【0065】尚、光伝達性部材20はアクリルロッドを
用いることが好ましく、光反射帯21は、平均粒径0.
2〜0.3μmの酸化チタン粒子をアプリケータ塗布す
ることによって形成されることが好ましい。
【0066】また、検査光が検査対象に対して正反射し
た正反射光によって塗布層欠陥検査を行う場合は、前述
した円柱状の光伝達性部材20と光伝達性部材20表面
に形成された光反射帯21からなる導光部材19を用い
ることが好ましいが、検査光が検査対象に拡散反射した
拡散反射光によって塗布層欠陥検査を行う場合は、図7
に示すような円柱状の光伝達性部材20に複数のV字状
溝を設け、該V字状溝の表面に光反射面として鏡面40
を設けた導光部材19Cを用いることが好ましい。ま
た、正反射光のみか、又は拡散反射光のみの一方を用い
て塗布層欠陥検査を行う場合には、正反射光を用いて塗
布層欠陥検査を行う場合に比して、拡散反射光を用いて
塗布層欠陥検査を行う方が、欠陥部での光量変化が大き
く、検査能が高くなり好ましい。
【0067】導光部材19の軸方向の両端部には、導光
部材19により端面に導光される光を検出する光検出手
段22が配置され、この光検出手段22により光を検出
する。光検出手段22は、例えば光電変換器で構成さ
れ、検出した光を電気信号に変換し、それぞれ所定の出
力波形24を得る。この導光部材19両端それぞれの光
検出手段22の出力24は、加算器23に入力され、こ
の加算器23で光検出手段22の出力24を加算して所
定の合成出力25を得ることができる。
【0068】検査対象16に、塗布層の有無、層厚の変
化等の欠陥が発生している場合には、合成出力25に凸
部25a、或いは凹部25bのような歪み部分が生じ、
この合成出力25の波形から欠陥を検出することができ
る。
【0069】尚、欠陥が大きいほど、出力される信号が
大きいことを利用して、欠陥の程度を分級して認知する
ようにしてもよい。
【0070】尚、正反射光のみか、又は拡散反射光のみ
の一方を用いて塗布層欠陥検査を行わず、図4(a)
(b)に示すように、拡散反射光を検出する検出部材3
1に加え、検査光の正反射光を検出する検出部材30を
設け、検査光の拡散反射光と正反射光を共に検出するこ
とにより塗布層欠陥検査を行うことが、検査対象16を
走査した光の拡散反射光と正反射光の反射光量分布の差
異を知ることができるようになり、該反射光量分布の差
異により異物の混入、層厚の変化などの欠陥の種類もあ
る程度識別可能となり、より正確に塗布層欠陥検査を行
うことができ、塗布層欠陥検査装置8の性能が向上し好
ましい。また、透過光によって塗布層欠陥検査を行う場
合も、図5(a)(b)に示すように、拡散透過光を検
出するための検出部材33に加え、検査光の正透過光を
検出する検出部材32を設け、検査光の拡散透過光と正
透過光を共に検出することにより塗布層欠陥検査を行う
ことが同様の理由から好ましい。
【0071】この塗布層欠陥検査装置8により、検査対
象(本実施形態においては、印刷用パンクロペーパー)
16に対する検査光の適性の最終的な確認を行う。そし
て、該波長及び照度の光検査光によって、検査対象16
の塗布層厚の変化の検出が可能であって、検査対象16
にカブリが生じない場合には、該波長及び照度の光(本
実施形態においては波長488nmのアルゴンレーザー
光源)を検査光として選択することができる。
【0072】そして、このようにして選択された波長及
び照度の光を検査光として、検査対象の塗布層欠陥検査
を行う。
【0073】したがって、本実施形態においては、印刷
用パンクロペーパーの支持体のみに照射した場合の反射
率と、該印刷用パンクロペーパーに照射した場合の反射
率とが異なる光であって、該印刷用パンクロペーパーに
カブリを発生させない光である波長488nmのアルゴ
ンレーザーを検査光源として該印刷用パンクロペーパー
の塗布層欠陥検査を行う。
【0074】勿論、本実施形態に示した印刷用パンクロ
ペーパーとアルゴンレーザーの組み合わせに限られず、
支持体のみに照射した場合の反射率と、感光性塗布層を
有する支持体に照射した場合の反射率とが異なり、該感
光性塗布層が感度を有しない検査対象と光(波長、照度
等)の組み合わせであるならば、塗布層欠陥検査を行う
ことができる。尚、支持体のみに照射した場合の透過率
と、感光性塗布層を有する支持体に照射した場合の透過
率とが異なり、該感光性塗布層が感度を有しない検査対
象と光の組み合わせでもよい。具体的には、例えば、印
刷用パンクロペーパーとアルゴンレーザー(波長488
nm)の組み合わせ、印刷用パンクロペーパーと、YA
GレーザーとSHG(セカンダリーハーモニックジェネ
レーション)とを有する検査光源(波長473nm)の
組み合わせ、印刷用赤外フィルムとアルゴンレーザー
(波長488nm)の組み合わせ、及び印刷用赤外フィ
ルムと、YAGレーザーとSHGとを有する検査光源
(波長473nm)の組み合わせ等が挙げられる。
【0075】また、カラー感光材料、モノクロ感光材料
を問わず、塗布層欠陥検査の主目的が、支持体上に塗布
層が形成されていない大欠陥部(穴状、筋状等)を検出
することである場合、感光性塗布層が感度を有しない光
(波長、照度等)であって、波長が450〜520nm
である光を検査光として用いることが、該波長の光より
長波長の光を検査光とする場合に比して、検査能が向上
するため好ましい。特に、検査対象がカラー印画紙やモ
ノクロペーパー等のように、検査対象の支持体が紙であ
る場合はより好ましい。
【0076】450〜520nmの波長の光は、該波長
より長波長の光に比して散乱性が大きく、検査光として
照射したとき支持体表面での散乱性も大きくなる。塗布
層が存在しない大欠陥部では検査光が直接支持体に照射
されるため、該波長の検査光は、大部分が支持体表面で
拡散反射し、長波長の検査光に比して、大欠陥部での検
査光の反射光(正反射光、及び拡散反射光)の光量分布
形状の光量変化がより大きなものとなり、大欠陥部の検
出能がより向上する。450〜520nmの波長の光と
して、具体的には、アルゴンレーザー(波長488n
m)を有する検査光源、YAGレーザーとSHGとを有
する検査光源(波長473nm)等からの青色レーザー
光等が挙げられる。また、支持体が紙でできているもの
を検査対象とした場合、紙は表面での光の散乱性がより
大きいため、特に検査能が向上する効果が大きい。
【0077】また、感光性の塗布層を複数層有する感光
材料の塗布層欠陥検出を行う場合、支持体のみに照射し
た場合の反射率と、全ての塗布層を塗布した感光材料
(例えば、イエロー層、マゼンタ層、シアン層を有する
カラー印画紙)に照射した場合の反射率とを比較して該
反射率が異なる光を検査光として選択してもよいし、支
持体のみに照射した場合の反射率と、各塗布層1層を支
持体に塗布したもの(例えば、イエロー層のみ、マゼン
タ層のみ、シアン層のみを原紙に塗布したもの)のそれ
ぞれの反射率とを比較し、該反射率が異なる光を検査光
として選択するようにしてもよい。または、支持体のみ
に照射した場合の反射率と、各塗布層を上層から1層ず
つ除いたもの(例えば、イエロー層、マゼンタ層、シア
ン層を原紙に塗布したもの、マゼンタ層、シアン層を原
紙に塗布したもの、シアン層を原紙に塗布したもの)の
それぞれの反射率とを比較して該反射率が異なる光を検
査光を選択するようにしてもよい。透過率によって選択
する場合も同様である。
【0078】実施形態2塗布欠陥検査装置の実施形態の
他の例について説明する。
【0079】図6は、塗布欠陥検査装置の実施形態の他
の例の概略図である。
【0080】本実施形態の塗布層欠陥検査装置80は、
短波長の検査光と長波長の基準光の2種の光を照射して
塗布層欠陥検査を行うものである。基準光の照射によ
り、塗布層表面の地合や振動によるノイズ等のみを検出
するようにし、基準光の照射による検出結果と検査光の
照射による検出結果とを比較演算することにより、塗布
層表面の地合や支持体のツレや振動によるノイズ等を差
し引いて検出し、塗布層の欠陥のみをより精度良く検出
することが可能となる。
【0081】この塗布層欠陥検査装置80は、検査対象
(本実施形態においても実施形態1と同じ印刷用パンク
ロペーパーを用いる)16を搬送する搬送ローラー17
と、検査対象16に対して検査光の走査を行うフライン
グスポット方式の光学系9Aと、検査対象16に照射さ
れた後の検査光を光検出手段22Aへと導く導光部材1
9Aと、検査対象16に照射された後の検査光を検出す
る光検出手段22Aに加えて、検査対象16に対して基
準光の走査を行うフライングスポット方式の光学系9B
と、検査対象16に照射された後の基準光を光検出手段
22Bへと導く導光部材19Bと、検査対象16に照射
された後の基準光を検出する光検出手段22Bとを有し
ている。
【0082】塗布層が感度を有しない光であって、さら
に塗布層が吸収しない光を基準光として用いる。
【0083】検査対象16は搬送ローラー17を介して
所定の速度で搬送され、この検査対象16に対して検査
光がフライングスポット方式の光学系9Aにより検査対
象16の幅方向に走査され、基準光がフライングスポッ
ト方式の光学系9Bにより検査対象16の幅方向に走査
される。
【0084】検査光に関する構成は実施形態1と同様で
あるので、記載を省略する。
【0085】基準光を走査するフライングスポット方式
の光学系9Bも、検査光を走査するフライングスポット
方式の光学系9Aと同様にレーザー光源10B、NDフ
ィルタ11B、集光レンズ群12B、ポリゴンミラー1
4B、Fθレンズ15B及びシャッター13Bとから構
成されている。本実施形態では、基準光用のレーザー光
源10Bとして波長780nmのレーザーダイオードを
用いる。レーザーダイオード10Bからの光は、NDフ
ィルタ11Bで減光され、回転するポリゴンミラー14
Bで反射され、Fθレンズ15Bを介して検査対象16
の表面に走査される。
【0086】搬送ローラー17にはロータリーエンコー
ダー18が設けられており、これから搬送パルスが出力
される。そしてこの搬送パルスを計数することによっ
て、検査対象16の搬送速度を検知し、低速の場合はシ
ャッター13Bに信号を送り、カブリを防止するために
シャッター13Bを閉じて光路を閉鎖する。
【0087】尚、NDフィルタ11Bからの反射光を受
けるようにパワーモニターを設け、パワーモニターによ
って、NDフィルタ11Bの異常を検出し、異常が発生
した場合は、シャッター13Bを閉鎖してカブリを防止
するようにしてもよい。また、ポリゴンミラー14Bに
ポリゴンミラー回転検出装置を設け、ポリゴンミラー1
4Bの回転速度の検出を行うようにし、回転速度が低下
している場合は、シャッター13Bを閉鎖してカブリを
防止するようにしてもよい。
【0088】検査対象16に対向して基準光用の導光部
材19Bが配置されている。この導光部材19Bは、円
柱状の光伝達性部材20Bと光伝達性部材20B表面に
円柱軸方向に形成された光反射帯21Bからなり、光伝
達性部材20Bの円柱軸方向が検査対象16の幅方向に
一致している。基準光は検査対象16表面に走査された
後、検査対象16の透過光または反射光(本実施形態で
は反射光)として光伝達性部材20Bの曲表面から入射
する。したがって、レーザーダイオード10Bから照射
された光は、導光部材19Bの光反射帯21Bの対向し
た面に光を到達することになる。
【0089】光伝達性部材20Bの表面には、光伝達性
部材20Bの円柱軸方向にわたり、所定幅を有する光反
射帯21Bが設けられている。光伝達性部材20Bに入
射した光は、光反射帯21Bによって反射された後、光
伝達性部材20B軸方向の端面へと光伝達性部材20B
内部を導光される。したがって、導光部材19Bにより
1次元または2次元の入射光が一点または、二点に導光
される。
【0090】尚、基準光用の光伝達性部材20Bも、検
査光用の光伝達性部材20Bと同様にアクリルロッドを
用いることが好ましく、光反射帯21Bも同様に、平均
粒径0.2〜0.3μmの酸化チタン粒子をアプリケー
タ塗布することによって形成されることが好ましい。
【0091】導光部材19Bの軸方向の両端部には、導
光部材19Bにより端面に導光される光を検出する光検
出手段22Bが配置され、この光検出手段22Bにより
光を検出する。光検出手段22Bは、例えば光電変換器
で構成され、検出した光を電気信号に変換し、それぞれ
所定の出力波形を得る。この導光部材19B両端それぞ
れの光検出手段22Bの出力は、加算器23Bに入力さ
れ、この加算器23Bで光検出手段22Bの出力をそれ
ぞれ加算して所定の合成出力25Bを得ることができ
る。
【0092】加算器23Bで得られた出力25Bは、続
いて比較器28に送られる。比較器28には、検査光の
反射光を検出することにより加算器23Aで得られた出
力25Aも送られる。そして、比較器28において、検
査光の反射光の出力25Aと基準光の反射光の出力25
Bとが、例えば減算されることにより、最終的な出力2
7を得る。
【0093】基準光は波長が780nmであるため、図
1、図2に示すように、本実施形態の検査対象である印
刷用パンクロペーパーは基準光に対して感度を有さず、
吸収もしない。また、基準光は長波長であるので散乱性
が低い。したがって、基準光の照射による検出では、塗
布層の層厚の滑らかな変化や細かい欠陥の検出等は行わ
れず、塗布層表面の地合や、支持体のツレや、振動によ
るノイズ等のみを検出する。そして、基準光の照射によ
る検出結果と検査光の照射による検出結果とを減算する
ことにより、塗布層表面の地合や、支持体のツレや、振
動によるノイズ等を差し引くことができ、塗布層の層圧
の変化や細かい欠陥の信号27aのみを抽出することが
でき、より精度の高い検出、及び欠陥の種類を選別した
検出が可能となる。
【0094】また、特に振動によるノイズ等を差し引く
ことを目的とする場合、基準光と検査光の走査は、検査
対象の同一部分もしくは非常に近接した部分を走査する
ことが比較演算が容易であり、より精度の高い検出が可
能となるので好ましい。
【0095】尚、欠陥が大きいほど、出力される信号が
大きいことを利用して、欠陥の程度を分級して認知する
ようにしてもよい。
【0096】他の構成については、実施形態1と同様で
ある。
【0097】
【発明の効果】本発明により、塗布層によらず、塗布層
に光学検査用の染料を含有させなくても、塗布層の有無
だけでなく濃淡の差、すなわち滑らかな層厚の変化をも
検出しうる検査光を容易かつ定量的に選択することが可
能となる。
【0098】また、本発明により、モノクロ感光材料の
塗布層の欠陥検出を行う際に、感光材料にカブリを生じ
させることなく、塗布層の有無だけでなく、濃淡の差ま
でをも光学的に検査することが可能となる。
【0099】また、本発明により、塗布層表面の地合
や、支持体のツレや、振動によるノイズ等を差し引い
て、塗布層の層圧の変化や細かい欠陥のみを抽出するこ
とができ、より精度の高い検出、及び欠陥の種類を選別
した検出が可能となる。
【0100】さらに、本発明により、塗布層欠陥検査
が、支持体上に塗布層が形成されてない部分等の塗布層
の大欠陥部を検出することを主目的とする場合に、検査
光の反射光等の大欠陥部での光量分布形状の光量変化が
より大きくなるため、本発明に係る光の波長より長波長
の光を検査光とした場合に比して、より精度よく、正確
な大欠陥部の検査を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の塗布層欠陥検査光選択方法の実施形態
の1例で用いられる印刷用パンクロペーパーの分光感度
スペクトル、及び断面図。
【図2】本発明の塗布層欠陥検査光選択方法の実施形態
の1例で用いられる印刷用パンクロペーパーの分光反射
スペクトル。
【図3】本発明の塗布層欠陥検査装置の実施形態の1例
の概略図。
【図4】本発明の塗布層欠陥検査装置の実施形態の1例
において、拡散反射及び正反射光を検出する塗布層欠陥
検査装置の概略図。
【図5】本発明の塗布層欠陥検査装置の実施形態の1例
において、拡散透過及び正透過光を検出する塗布層欠陥
検査装置の概略図。
【図6】本発明の塗布層欠陥検査装置の実施形態の他の
例の概略図。
【図7】複数のV字状溝を設けた円柱状の光伝達性部材
の説明図。
【符号の説明】
8 塗布層欠陥検査装置 9 フライングスポット方式の光学系 16 検査対象 17 搬送ローラー 19 導光部材 20 光伝達性部材 21 光反射帯 22 光検出手段 23 加算器

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に形成された塗布層の欠陥を光
    学的に検査する際の検査光を選択する塗布層欠陥検査光
    選択方法において、前記支持体のみに照射した場合の透
    過率と、前記塗布層が形成された支持体に照射した場合
    の透過率とが異なる光か、又は、前記支持体のみに照射
    した場合の反射率と、前記塗布層が形成された支持体に
    照射した場合の反射率とが異なる光を検査光として選択
    することを特徴とする塗布層欠陥検査光選択方法。
  2. 【請求項2】 前記塗布層が複数層あり、前記支持体の
    みに照射した場合の透過率と、各前記塗布層が形成され
    た支持体に照射した場合の透過率、もしくは前記塗布層
    を上層より一層づつ除いた塗布層が形成された支持体に
    照射した場合の透過率とが異なる光か、又は、前記支持
    体のみに照射した場合の反射率と、各前記塗布層が形成
    された支持体に照射した場合の反射率、もしくは前記塗
    布層を上層より一層づつ除いた塗布層が形成された支持
    体に照射した場合の反射率とが異なる光を検査光として
    選択することを特徴とする塗布層欠陥検査光選択方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布層が感光性を有している場合
    に、前記検査光として、前記塗布物質が実質的に感度を
    有しない光を選択することを特徴とする請求項1又は2
    に記載の塗布層欠陥検査光選択方法。
  4. 【請求項4】 分光反射スペクトル又は分光透過スペク
    トルを測定することにより、前記支持体のみに照射した
    場合の透過率と、前記塗布層が形成された支持体に照射
    した場合の透過率、又は、前記支持体のみに照射した場
    合の反射率と、前記塗布層が形成された支持体に照射し
    た場合の反射率とを測定することを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1項に記載の塗布層欠陥検査光選択方
    法。
  5. 【請求項5】 前記支持体が薄膜状であることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗布層欠陥検
    査光選択方法。
  6. 【請求項6】 前記検査光を、波長に基づいて選択する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    塗布層欠陥検査光選択方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布層が形成された支持体が、パン
    クロ感光材料又は赤外感光材料である場合に、波長が4
    50nm〜520nmの光を前記検査光として選択する
    ことを特徴とする請求項6に記載の塗布層欠陥検査光選
    択方法。
  8. 【請求項8】 前記検査光を、光照度に基づいて選択す
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載
    の塗布層欠陥検査光選択方法。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項に記載の塗
    布層欠陥検査光選択方法により選択された検査光によっ
    て、前記塗布層の欠陥を検査することを特徴とする塗布
    層欠陥検査方法。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の塗布層欠陥検査方法
    により、塗布層の欠陥検査を行うことを特徴とする塗布
    層欠陥検査装置。
  11. 【請求項11】 支持体上に感光性の塗布層が形成され
    たモノクロ感光材料の前記塗布層の欠陥を光学的に検査
    する塗布層欠陥検査方法において、前記支持体のみに照
    射した場合の透過率と、前記塗布層が形成された支持体
    に照射した場合の透過率とが異なる光か、又は、前記支
    持体のみに照射した場合の反射率と、前記塗布層が形成
    された支持体に照射した場合の反射率とが異なる光であ
    って、前記塗布層が実質的に感度を有しない光を検査光
    として前記塗布層の欠陥を検査することを特徴とする塗
    布層欠陥検査方法。
  12. 【請求項12】 前記モノクロ感光材料が、パンクロ感
    光材料、又は赤外感光材料であることを特徴とする請求
    項11に記載の塗布層欠陥検査方法。
  13. 【請求項13】 前記検査光を、波長により限定するこ
    とを特徴とする請求項11又は12に記載の塗布層欠陥
    検査方法。
  14. 【請求項14】 前記検査光が、分光感度スペクトルに
    おける最も長波長側のピークと最も短波長側のピークの
    間の波長の光であることを特徴とする請求項13に記載
    の塗布層欠陥検査方法。
  15. 【請求項15】 前記検査光の波長が450nm〜52
    0nmであることを特徴とする請求項13又は14に記
    載の塗布層欠陥検査方法。
  16. 【請求項16】 前記検査光を、光照度により限定する
    ことを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記
    載の塗布層欠陥検査方法。
  17. 【請求項17】 前記検査光の光源が、アルゴンレーザ
    ーを有する光源、又はYAGレーザーとSHGとを有す
    る光源であることを特徴とする請求項11〜16のいず
    れか1項に記載の塗布層欠陥検査方法。
  18. 【請求項18】 支持体上に形成された塗布層の欠陥を
    光学的に検査する塗布層欠陥検査方法において、前記支
    持体のみに照射した場合の透過率と、前記塗布層が形成
    された支持体に照射した場合の透過率とが異なる光か、
    又は、前記支持体のみに照射した場合の反射率と、前記
    塗布層が形成された支持体に照射した場合の反射率とが
    異なる光を検査光とし、前記検査光の他に、前記塗布層
    が吸収しない光を基準光とし、検査光と基準光の検出結
    果を比較することにより塗布層の欠陥を検査することを
    特徴とする塗布層欠陥検査方法。
  19. 【請求項19】 前記塗布層が感光性を有している場合
    に、前記塗布物質が実質的に感度を有しない光を、前記
    検査光及び前記基準光とすることを特徴とする請求項1
    8に記載の塗布層欠陥検査方法。
  20. 【請求項20】 前記基準光は、700nm以上の波長
    の光であることを特徴とする請求項18又は19に記載
    の塗布層欠陥検査方法。
  21. 【請求項21】 前記塗布層が形成された支持体が、パ
    ンクロ感光材料又は赤外感光材料であり、前記検査光が
    450nm〜520nmの波長の光であることを特徴と
    する請求項18〜20のいずれか1項に記載の塗布層欠
    陥検査方法。
  22. 【請求項22】 支持体上に形成された塗布層の欠陥を
    光学的に検査する塗布層欠陥検査方法において、波長が
    520nm以下の光を検査光として前記塗布層の欠陥を
    検査することを特徴とする塗布層欠陥検査方法。
  23. 【請求項23】 前記検査光が前記塗布層又は前記支持
    体に反射した反射光を検出することによって、前記塗布
    層の欠陥を光学的に検査することを特徴とする請求項2
    2に記載の塗布層欠陥検査方法。
  24. 【請求項24】 前記検査光は、前記支持体にのみ照射
    した場合の透過率と、前記塗布層が形成された支持体に
    照射した場合の透過率とが異なる光か、又は、前記支持
    体のみに照射した場合の反射率と、前記塗布層が形成さ
    れた支持体に照射した場合の反射率とが異なる光である
    ことを特徴とする請求項22又は23に記載の塗布層欠
    陥検査方法。
  25. 【請求項25】 前記塗布層が感光性の塗布層である場
    合、前記検査光は、前記塗布層が実質的に感度を有しな
    い光であって、波長が450nm〜520nmの光であ
    ることを特徴とする請求項22〜24に記載の塗布層欠
    陥検査方法。
  26. 【請求項26】 前記支持体が紙であることを特徴とす
    る請求項22〜25に記載の塗布層欠陥検査方法。
  27. 【請求項27】 前記感光性の塗布層を形成した支持体
    が、カラー印画紙であることを特徴とする請求項25に
    記載の塗布層欠陥検査方法。
  28. 【請求項28】 前記感光性の塗布層を形成した支持体
    が、モノクロペーパーであることを特徴とする請求項2
    5に記載の塗布層欠陥検査方法。
  29. 【請求項29】 請求項11〜28のいずれか1項に記
    載の塗布層欠陥検査方法により、塗布層の欠陥検査を行
    うことを特徴とする塗布層欠陥検査装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002532700A (ja) * 1998-12-15 2002-10-02 ハネウエル・メジヤレツクス コーポレーシヨン ラテックス被覆の厚さを測定し制御する装置
JP2010249844A (ja) * 2010-08-09 2010-11-04 Toppan Printing Co Ltd 基板検査装置および基板観察装置
JP2011203223A (ja) * 2010-03-26 2011-10-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 欠陥検出装置および欠陥検出方法
JP2017067541A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 コーデンシ株式会社 検出装置

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