JPH10141524A - パイロット式三方電磁弁 - Google Patents

パイロット式三方電磁弁

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JPH10141524A
JPH10141524A JP30207996A JP30207996A JPH10141524A JP H10141524 A JPH10141524 A JP H10141524A JP 30207996 A JP30207996 A JP 30207996A JP 30207996 A JP30207996 A JP 30207996A JP H10141524 A JPH10141524 A JP H10141524A
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JP
Japan
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pilot
operating
valve
outlet
pilot valve
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JP30207996A
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English (en)
Inventor
Junichi Ono
純一 小野
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Nichiden Kogyo KK
Original Assignee
Nichiden Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三方制御弁において、一つの電磁装置で二つ
の低圧側流路を一つの入口路に連通するように選択的に
開閉制御できる。 【解決手段】 一つの入口路11にそれぞれ連通する二つ
の出口路12,13との間にそれぞれパイロット受圧室19,
20を形成する。各パイロット受圧室19,20に入口路11と
出口路12,13との圧力差で入口路11と各出口路12,13と
を連通する連通部27,28を開口するダイアフラム25,26
またはピストン61,62の作動体を設ける。この各作動体
に各パイロット受圧室19,20をそれぞれ出口路12,13に
連通させるパイロット弁33,37を設ける。各作動体の一
方を開口可能な状態に保持するとともに他方の作動体を
閉塞状態に保持しかつパイロット弁33,37の一方を開き
他方を閉塞する電磁装置46を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は入口側が出口側より
流体圧力が高圧状態であるとき、流体が入口側から二つ
の出口側の一方に流動するようにしたパイロット式三方
電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一つの流路から二つの流路の一方
に入口側が出口側より流体圧力が高圧状態であるときに
選択的に流体を流動させる場合、図3に示すように、一
つの高圧側管路lに分岐継手2を介して二つの低圧側管
路3,4を接続し、この各低圧側管路3,4にそれぞれ
パイロット式二方電磁弁5,6を接続し、各パイロット
式二方電磁弁5,6の電磁装置7,8をそれぞれ選択的
に駆動して開閉制御する方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記二つの流路にそれ
ぞれパイロット式二方電磁弁をそれぞれ接続し、また、
各パイロット式二方電磁弁に設けた電磁装置を制御しな
くてはならず、さらに、配管にも分岐継手を必要とし、
二個のパイロット式二方電磁弁を用いるため、高価で、
電磁装置の制御装置、配管構造も複雑となる問題を有し
ている。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、一つの電磁装置で二つの低圧側流路を開閉制御でき
るパイロット式三方電磁弁を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明のパ
イロット式三方電磁弁は、一つの入口路にそれぞれ連通
する二つの出口路とを有し、この入口路と各出口路との
間にそれぞれパイロット受圧室を形成し、この各パイロ
ット受圧室に入口路と出口路との圧力差で入口路と各出
口路とを連通させる連通部を開口する作動体を設け、こ
の各作動体に各パイロット受圧室をそれぞれ出口路に連
通させるパイロット弁体を設け、前記一方の作動体を開
口可能な状態に保持するとともに他方の作動体を閉塞状
態に保持しかつ開口可能の一方の作動体に設けた一方の
パイロット弁を開き閉塞状態に保持された他方の作動体
に設けたパイロット弁を閉塞する電磁装置を設けたもの
である。
【0006】そして、電磁装置を励磁または消磁するこ
とにより、一方の作動体を開口可能な状態に保持すると
ともに他方の作動体を閉塞状態に保持し、さらに、開口
可能の一方の作動体に設けた一方のパイロット弁を開き
閉塞状態に保持された他方の作動体に設けたパイロット
弁を閉塞する。この状態で一方の開口可能の作動体を設
けたパイロット受圧室は流体圧力が入口路側が出口路側
より高圧のとき、一方のパイロット弁の開口でパイロッ
ト受圧室の圧力が低下し、一方の作動体が開き、流体は
入口路から出口路に流動する。
【0007】このとき、他方のパイロット受圧室は流体
圧力が入口路側が出口路側より高圧でかつ他方のパイロ
ット弁は閉塞されているため、他方の作動体は入口路と
出口部との連通部を閉塞している。
【0008】また、一方の作動体を開口可能な状態に保
持するとともに一方のパイロット弁を開いた状態で、一
方の開口可能の作動体を設けたパイロット受圧室は流体
圧力が入口路側と出口路側とが同圧のときには、一方の
作動体は閉塞状態で、流体は入口路から出口路に流動し
ない。
【0009】請求項2記載の発明のパイロット式三方電
磁弁は、一つの入口路と二つの出口路およびこの入口路
と各出口路とを連通させる連通部にそれぞれ相対して形
成したパイロット受圧室とを形成した弁本体と、前記各
パイロット受圧室と入口路とを連通するブリードポート
を有し前記入口路と各出口路との連通部をそれぞれ開閉
する作動体と、前記各作動体にそれぞれ形成され前記各
パイロット受圧室と各出口路とをそれぞれ連通するパイ
ロットポートと、前記各作動体に設けられ前記各パイロ
ットポートを開閉するパイロット弁と、前記弁本体に進
退自在に設けられ一方の作動体を開口可能な状態にする
とともに他方の作動体を閉塞状態にしかつ開口可能の一
方の作動体に設けた一方のパイロット弁を開き閉塞状態
の他方の作動体に設けたパイロット弁を閉塞状態に連動
させる連動軸と、前記弁本体に進退自在に設けられ一方
の作動体を開口可能な状態に保持するとともに他方の作
動体を閉塞状態に保持しかつ開口可能の一方の作動体に
設けた一方のパイロット弁を開き閉塞状態の他方の作動
体に設けたパイロット弁を閉塞状態に保持させるプラン
ジャーを駆動する電磁装置とを備えたものである。
【0010】そして、電磁装置を励磁または消磁するこ
とにより、プランジャーの移動で一方の作動体を開口可
能な状態に保持するとともに他方の作動体を閉塞状態に
保持し、さらに、開口可能の一方の作動体に設けた一方
のパイロット弁はパイロットポートを開き閉塞状態に保
持された他方の作動体に設けたパイロット弁はパイロッ
トポートを閉塞する。この状態で一方の開口可能の作動
体を設けたパイロット受圧室は各パイロット受圧室と入
口路とを連通するブリードポートより入口側の流体が流
入しており、一方のパイロット受圧室は出口路より高圧
となっているが、一方のパイロット弁はパイロットポー
トが開いているため、一方のパイロット受圧室の流体が
出口路側に流出し、一方のパイロット受圧室の圧力が低
下し、一方の作動体が開き、流体は入口路から出口路に
流動する。
【0011】このとき、他方のパイロット受圧室は流体
圧力が入口路側が出口路側より高圧でかつ連動軸により
他方のパイロット弁は閉塞されているため、他方の作動
体は入口路と出口部との連通部を閉塞している。
【0012】また、一方の作動体を開口可能な状態に保
持するとともに一方のパイロット弁がパイロットポート
を開いた状態でも、一方の開口可能の作動体を設けたパ
イロット受圧室は流体圧力が入口路側と出口路側とが同
圧のときには、一方の作動体は閉塞状態で、流体は入口
路から出口路に流動しない。
【0013】請求項3記載の発明のパイロット式三方電
磁弁は、請求項2記載のパイロット式三方電磁弁におい
て、一方のパイロット弁は一方の作動体に形成したパイ
ロットポートを開閉する弁体をプランジャーの先端部に
形成し、他方のパイロット弁は他方の作動体に形成した
パイロットポートをスプリングの付勢力により閉塞し連
動軸により前記スプリングの付勢力に抗して開放される
ボール弁体にて形成したものである。
【0014】そして、電磁装置の消磁状態時にはプラン
ジャーは進出状態となり、プランジャーの先端部にて形
成した一方のパイロット弁は一方の作動体に形成したパ
イロットポートを閉塞し、プランジャーは他方のパイロ
ット弁のボール弁体を押圧してパイロットポートを開口
する。
【0015】電磁装置の励磁状態時にはプランジャーは
吸引されて後退状態となり、プランジャーの先端部にて
形成した一方のパイロット弁は一方の作動体に形成した
パイロットポートを開口し、プランジャーは他方のパイ
ロット弁のボール弁体を押圧を解除してボール弁体はス
プリングの付勢力でパイロットポートを閉塞する。
【0016】請求項4記載の発明のパイロット式三方電
磁弁は、請求項1ないし3のいずれかに記載のパイロッ
ト式三方電磁弁において、各作動体はダイアフラムであ
る。
【0017】そして、作動体をダイアフラムにて形成し
たため、多少の埃などの異物の混入によっても動作が不
安定となることがない。
【0018】請求項5記載の発明のパイロット式三方電
磁弁は、請求項1ないし3のいずれかに記載のパイロッ
ト式三方電磁弁において、各作動体はピストンである。
【0019】そして、作動体をピストンにて形成したた
め、耐久性に優れている。
【0020】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施の形態を図1
に基いて説明する。
【0021】弁本体10には一側に一つの入口路11を開口
するとともに他側に二つの出口路12,13が開口されてい
る。また、この弁本体10には入口路11と各出口路12,13
とを連通させる流入路14が上下方向に貫通形成されてい
る。さらに、弁本体10の上下面中央部にはそれぞれ相対
して形成した凹部15,16に螺合した蓋体17,18にてパイ
ロット受圧室19,20とを形成している。また、前記弁本
体10には、中央部に前記流入路14と出口路12,13とに連
通する流出路21,22が前記パイロット受圧室19,20の間
に形成され、この流出路21,22の間の仕切壁23には上下
に貫通する案内孔24が形成されている。
【0022】また、前記各パイロット受圧室19,20には
前記蓋体17,18にて周縁が挟着保持された作動体として
のダイアフラム25,26が設けられ、このダイアフラム2
5,26は前記流入路14と流出路21,22に連通する連通部2
7,28を開閉するようにしている。また、このダイアフ
ラム25,26の中央部には当板29,30が添接され、このダ
イアフラム25,26と当板29,30とには流入路14とパイロ
ット受圧室19,20とを連通するブリードポート31,32が
形成されている。
【0023】そして、前記ダイアフラム25,26はパイロ
ット受圧室19,20側が流出路21,22側より受圧面積が広
く形成されている。
【0024】また、上側のダイアフラム25の中央部には
パイロット弁33が設けられている。このパイロット弁33
は上側のダイアフラム25の中央部に取付けられ前記上側
のパイロット受圧室19と流出路21とを連通するパイロッ
トポート34を形成したパイロット弁本体35と、このパイ
ロットポート34を開閉するパイロット弁体36とにて構成
されている。
【0025】また、下側のダイアフラム26の中央部には
パイロット弁37が設けられている。このパイロット弁37
は下側のダイアフラム26の中央部に取付けられ前記下側
のパイロット受圧室20と流出路22とを連通するパイロッ
トポート38を形成したパイロット弁本体39と、このパイ
ロットポート38を開閉するボール弁体にて形成したパイ
ロット弁体40と、このパイロット弁体40をパイロットポ
ート38に圧接するようにこのパイロット弁体40とパイロ
ット受圧室20の蓋体18の内面との間に張設したコイルス
プリング41とにて構成されている。
【0026】また、前記弁本体10の仕切壁23に貫通した
案内孔24にはシールリング42にて気密に保持されて連動
軸43が進退自在に設けられ、この連動軸43の上端は前記
上側のパイロット弁33のパイロット弁本体35に結合さ
れ、この連動軸43の上部には前記パイロットポート34と
流出路21とを連通する通孔44が形成されている。また、
この連動軸43の下端には前記下側のパイロット弁37のパ
イロットポート38を進退し前記パイロット弁体40を押圧
する押杆45が設けられている。
【0027】そして、この連動軸43は上下側のダイアフ
ラム25,26の一方を開口可能な状態にするとともに他方
を閉塞状態にしかつ上下側のパイロット弁33,37の一方
を開くとともに他方を閉塞状態に連動させる。
【0028】次に、前記弁本体10の上端に取付けられた
電磁装置46は前記上側の蓋体17の中央部に貫通した嵌合
孔47に嵌挿固定された案内管48を有し、この案内管48の
外周に電磁コイル49が嵌合され、この案内管48の上端に
は電磁コイル49への通電で励磁される固定鉄心50が設け
られ、この固定鉄心50の励磁で吸引される可動鉄心のプ
ランジャー51が案内管48の下部に進退自在に嵌合され、
このプランジャー51は固定鉄心50との間に張設したコイ
ルスプリング52にて固定鉄心50の消磁時に下方に向って
付勢されている。
【0029】また、前記プランジャー51の下部には前記
パイロット弁33のパイロットポート34を開閉するパイロ
ット弁体36が一体に形成されている。
【0030】そして、この電磁装置46はプランジャー51
の進退でダイアフラム25,26の一方を開口可能な状態に
保持するとともに他方を閉塞状態に保持しかつパイロッ
ト弁33,37の一方を開き他方を閉塞状態に保持させるよ
うになっている。
【0031】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0032】電磁装置46の電磁コイル49に通電をしない
状態では、電磁コイル49により励磁される固定鉄心50は
消磁状態となっている。この状態でプランジャー51は固
定鉄心50に吸引されることなく、コイルスプリング52に
よる付勢で下方に進出移動されている。
【0033】このプランジャー51の下降で、このプラン
ジャー51の下端に一体に設けられているパイロット弁体
36は上側のダイアフラム25に設けたパイロット弁本体35
のパイロットポート34を閉塞するとともにこの上側のダ
イアフラム25を押圧し、流入路14と流出路21とを連通す
る連通部27を閉塞している。
【0034】また、プランジャー51の下降で、上側のダ
イアフラム25に設けたパイロット弁本体35に結合した連
動軸43が下降し、連動軸43の下端に設けた押杆45がパイ
ロット弁体40をコイルスプリング41の付勢力に抗して押
圧し、パイロット弁本体39のパイロットポート38を開口
し、また、下側のダイアフラム26を流入路14と流出路22
とを連通する連通部27を開口可能な状態に保持する。
【0035】この状態で、パイロット弁本体39のパイロ
ットポート38が開口し、入口路11に連通する流入路14の
流体圧力が流出路22より高圧状態になっていると、下側
のパイロット受圧室20はブリードポート32にて連通して
流入路14と同圧となっているため、このパイロット受圧
室20の流体はパイロット弁本体39のパイロットポート38
から流出路22に流出し、パイロット受圧室20の圧力が低
下し、流入路14の圧力でダイアフラム26は下方に変形し
て流入路14と流出路22との連通部28を開口し、流体は入
口路11から流入路14、連通部28、流出路22を経て出口路
13に流動する。
【0036】また、下側のダイアフラム26を開口可能な
状態に保持するとともに下側のパイロット弁37がパイロ
ットポート38を開いた状態でも、下側の開口可能のダイ
アフラム26を設けたパイロット受圧室20は流体圧力が入
口路11側と出口路13側とが同圧のときには、下側のダイ
アフラム26は連通部28を閉塞状態に保持され、流体は入
口路11から出口路13に流動しない。
【0037】次に、流体が入口路11から流入路14、連通
部28、流出路22を経て出口路13に流動している状態時
に、電磁装置46の電磁コイル49に通電すると、電磁コイ
ル49により固定鉄心50は励磁状態となる。この状態でプ
ランジャー51はコイルスプリング52による付勢力に抗し
て固定鉄心50に吸引され、上方に後退移動される。
【0038】このプランジャー51の上昇で、このプラン
ジャー51の下端に一体に設けられているパイロット弁体
36は上側のダイアフラム25に設けたパイロット弁本体35
のパイロットポート34を開口するとともにこの上側のダ
イアフラム25の押圧を解き、上側のダイアフラム25は流
入路14と流出路21との連通部27を開口可能な状態に保持
する。
【0039】また、プランジャー51の上昇で、上側のダ
イアフラム25に設けたパイロット弁本体35に結合した連
動軸43がこの連動軸43の下端に設けた押杆45がコイルス
プリング41の付勢力で上方に付勢されているパイロット
弁体40により押し上げられることにより上昇し、パイロ
ット弁本体39のパイロットポート38はパイロット弁体40
により閉塞され、また、下側のダイアフラム26は流入路
14と流出路22とを連通する連通部27を閉塞状態に保持す
る。
【0040】この状態で、パイロット弁本体35のパイロ
ットポート34が開口し、入口路11に連通する流入路14の
流体圧力が流出路21より高圧状態になっていると、下側
のパイロット受圧室19はブリードポート31にて連通して
流入路14と同圧となっているため、このパイロット受圧
室19の流体はパイロット弁本体35のパイロットポート34
から流出路21に流出し、パイロット受圧室19の圧力が低
下し、流入路14の圧力でダイアフラム25は上方に変形し
て流入路14と流出路21との連通部27を開口し、流体は入
口路11から流入路14、連通部27、流出路21を経て出口路
12に流動する。
【0041】また、同様に上側のダイアフラム25を開口
可能な状態に保持するとともに上側のパイロット弁33が
パイロットポート34を開いた状態でも、上側の開口可能
のダイアフラム25を設けたパイロット受圧室19は流体圧
力が入口路11側と出口路12側とが同圧のときには、上側
のダイアフラム25は連通部27を閉塞状態に保持され、流
体は入口路11から出口路12に流動しない。
【0042】次に、流体が入口路11から流入路14、連通
部27、流出路21を経て出口路12に流動している状態時
に、電磁装置46の電磁コイル49の通電を遮断すると、固
定鉄心50は消磁状態となる。この状態でプランジャー51
は固定鉄心50への吸引が解かれてコイルスプリング52に
よる付勢力により下方に進出移動され、前述の動作とな
る。
【0043】次に本発明の他の実施の形態を図2に基い
て説明する。
【0044】この実施の形態は作動体としてダイアフラ
ムに代えてピストンを用いた構成で、他の構成は前記実
施の形態と同一構成で、前記同一構成部分を同一符号で
示して詳細な説明を省略する。
【0045】弁本体10には一側に一つの入口路11を開口
するとともに他側に二つの出口路12,13が開口され、こ
の弁本体10には入口路11と各出口路12,13とを連通させ
る流入路14が上下方向に形成されている。さらに、弁本
体10の上下面中央部にはそれぞれ相対して形成した凹部
15,16に螺合した蓋体17,18にてパイロット受圧室19,
20とを形成している。また、前記弁本体10には、中央部
に前記流入路14と出口路12,13とに連通する流出路21,
22が形成され、この流出路21,22の間の仕切壁23には上
下に貫通する案内孔24が形成されている。
【0046】また、前記各パイロット受圧室19,20には
作動体としてのピストン61,62が設けられ、このピスト
ン61,62は前記流入路14と流出路21,22に連通する連通
部27,28を開閉するようにしている。また、このピスト
ン61,62には流入路14とパイロット受圧室19,20とを連
通するブリードポート31,32が形成されている。
【0047】そして、前記ピストン61,62はパイロット
受圧室19,20側が流出路21,22側より受圧面積が広く形
成されている。
【0048】また、上側のピストン61の中央部にはパイ
ロット弁33が設けられている。このパイロット弁33は上
側のピストン61の中央部に取付けられ前記上側のパイロ
ット受圧室19と流出路21とを連通するパイロットポート
34を形成したパイロット弁本体35と、このパイロットポ
ート34を開閉するパイロット弁体36とにて構成されてい
る。
【0049】また、下側のピストン62の中央部にはパイ
ロット弁37が設けられている。このパイロット弁37は下
側のピストン62の中央部に取付けられ前記下側のパイロ
ット受圧室20と流出路22とを連通するパイロットポート
38を形成したパイロット弁本体39と、このパイロットポ
ート38を開閉するボール弁体にて形成したパイロット弁
体40と、このパイロット弁体40をパイロットポート38に
圧接するようにこのパイロット弁体40とパイロット受圧
室20の蓋体18の内面との間に張設したコイルスプリング
41とにて構成されている。
【0050】また、前記弁本体10の仕切壁23に貫通した
案内孔24にはシールリング42にて気密に保持されて連動
軸43が進退自在に設けられ、この連動軸43の上端は前記
上側のパイロット弁33のパイロット弁本体35に結合さ
れ、この連動軸43の上部には前記パイロットポート34と
流出路21とを連通する通孔44が形成されている。また、
この連動軸43の下端には前記下側のパイロット弁37のパ
イロットポート38を進退し前記パイロット弁体40を押圧
する押杆45が設けられている。
【0051】そして、この連動軸43は上下側のピストン
61,62の一方を開口可能な状態にするとともに他方を閉
塞状態にしかつ上下側のパイロット弁33,37の一方を開
くとともに他方を閉塞状態に連動させる。
【0052】次に、前記弁本体10の上端に取付けられた
電磁装置46は前記上側の蓋体17の中央部に貫通した嵌合
孔47に嵌挿固定された案内管48を有し、この案内管48の
外周に電磁コイル49が嵌合され、この案内管48の上端に
は電磁コイル49への通電で励磁される固定鉄心50が設け
られ、この固定鉄心50の励磁で吸引される可動鉄心のプ
ランジャー51が案内管48の下部に進退自在に嵌合され、
このプランジャー51は固定鉄心50との間に張設したコイ
ルスプリング52にて固定鉄心50の消磁時に下方に向って
付勢されている。
【0053】また、前記プランジャー51の下部には前記
パイロット弁33のパイロットポート34を開閉する前記パ
イロット弁体36が一体に形成されている。
【0054】そして、この電磁装置46はプランジャー51
の進退でピストン61,62の一方を開口可能な状態に保持
するとともに他方を閉塞状態に保持しかつパイロット弁
33,37の一方を開き他方を閉塞状態に保持させるように
なっている。
【0055】次に、この実施の形態の作用を説明する。
【0056】電磁装置46の電磁コイル49が非通電時に
は、電磁コイル49により励磁される固定鉄心50は消磁状
態で、プランジャー51は固定鉄心50に吸引されることな
く、コイルスプリング52による付勢で下方に進出移動さ
れ、このプランジャー51に設けられているパイロット弁
体36は上側のピストン61に設けたパイロット弁本体35の
パイロットポート34を閉塞するとともにこの上側のピス
トン61を押圧し、流入路14と流出路21とを連通する連通
部27を閉塞している。
【0057】また、プランジャー51の下降で、上側のピ
ストン61に設けたパイロット弁本体35に結合した連動軸
43が下降し、連動軸43の下端に設けた押杆45がパイロッ
ト弁体40をコイルスプリング41の付勢力に抗して押圧
し、パイロット弁本体39のパイロットポート38を開口
し、また、下側のピストン62を流入路14と流出路22とを
連通する連通部27を開口可能な状態に保持する。
【0058】この状態で、パイロット弁本体39のパイロ
ットポート38が開口し、入口路11に連通する流入路14の
流体圧力が流出路22より高圧状態になっていると、下側
のパイロット受圧室20はブリードポート32にて連通して
流入路14と同圧となっているため、このパイロット受圧
室20の流体はパイロット弁本体39のパイロットポート38
から流出路22に流出し、パイロット受圧室20の圧力が低
下し、流入路14の圧力でピストン62は下方に移動して流
入路14と流出路22との連通部28を開口し、流体は入口路
11から流入路14、連通部28、流出路22を経て出口路13に
流動する。
【0059】また、下側のピストン62を開口可能な状態
に保持するとともに下側のパイロット弁37がパイロット
ポート38を開いた状態でも、下側の開口可能のピストン
62を設けたパイロット受圧室20は流体圧力が入口路11側
と出口路13側とが同圧のときには、下側のピストン62は
連通部28を閉塞状態に保持され、流体は入口路11から出
口路13に流動しない。
【0060】次に、流体が入口路11から流入路14、連通
部28、流出路22を経て出口路13に流動している状態時
に、電磁装置46の電磁コイル49に通電すると、電磁コイ
ル49により固定鉄心50は励磁状態となる。この状態でプ
ランジャー51はコイルスプリング52による付勢力に抗し
て固定鉄心50に吸引され、上方に後退移動される。
【0061】このプランジャー51の上昇で、このプラン
ジャー51の下端に一体に設けられているパイロット弁体
36は上側のピストン61に設けたパイロット弁本体35のパ
イロットポート34を開口するとともにこの上側のピスト
ン61の押圧を解き、上側のピストン61は流入路14と流出
路21との連通部27を開口可能な状態に保持する。
【0062】また、プランジャー51の上昇で、上側のピ
ストン61に設けたパイロット弁本体35に結合した連動軸
43がこの連動軸43の下端に設けた押杆45がコイルスプリ
ング41の付勢力で上方に付勢されているパイロット弁体
40により押し上げられることにより上昇し、パイロット
弁本体39のパイロットポート38はパイロット弁体40によ
り閉塞され、また、下側のピストン62は流入路14と流出
路22とを連通する連通部27を閉塞状態に保持する。
【0063】この状態で、パイロット弁本体35のパイロ
ットポート34が開口し、入口路11に連通する流入路14の
流体圧力が流出路21より高圧状態になっていると、下側
のパイロット受圧室19はブリードポート31にて連通して
流入路14と同圧となっているため、このパイロット受圧
室19の流体はパイロット弁本体35のパイロットポート34
から流出路21に流出し、パイロット受圧室19の圧力が低
下し、流入路14の圧力でピストン61は上方に移動して流
入路14と流出路21との連通部27を開口し、流体は入口路
11から流入路14、連通部27、流出路21を経て出口路12に
流動する。
【0064】また、同様に上側のピストン61を開口可能
な状態に保持するとともに上側のパイロット弁33がパイ
ロットポート34を開いた状態でも、上側の開口可能のピ
ストン61を設けたパイロット受圧室19は流体圧力が入口
路11側と出口路12側とが同圧のときには、上側のピスト
ン61は連通部27を閉塞状態に保持され、流体は入口路11
から出口路12に流動しない。
【0065】次に、流体が入口路11から流入路14、連通
部27、流出路21を経て出口路12に流動している状態時
に、電磁装置46の電磁コイル49の通電を遮断すると、固
定鉄心50は消磁状態となる。この状態でプランジャー51
は固定鉄心50への吸引が解かれてコイルスプリング52に
よる付勢力により下方に進出移動され、前述の動作とな
る。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一つの電
磁装置を励磁または消磁することにより、二つの出口路
の一方を一つの入口部に連通可能とし、パイロット受圧
室により流体圧力が入口路側が出口路側より高圧のと
き、一方のパイロット弁の作用により一方の作動体が開
き、流体は入口路から一方の出口路に流動され、一つの
電磁装置で二つの低圧側流路を開閉制御できる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、電磁装置を
励磁または消磁することにより進退する連動軸により一
方の作動体を開口可能な状態に保持するとともに他方の
ダイアフラムを閉塞状態に保持し、さらに、開口可能の
一方の作動体に設けた一方のパイロット弁はパイロット
ポートを開き閉塞状態に保持された他方の作動体に設け
たパイロット弁はパイロットポートを閉塞するので、確
実に二つの出口部の一方にのみ入口路にこの入口路側が
高圧のとき連通させることができる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、電磁装置を
励磁または消磁することにより進退するプランジャーに
て二つのパイロット弁を確実にかつ簡単な構造で開閉で
きる。
【0069】請求項4記載の発明によれば、作動体がダ
イアフラムのため、多少の埃などの異物の混入によって
も動作が不安定となることがない。
【0070】請求項5記載の発明によれば、作動体はピ
ストンのため、耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示すパイロット式三方
電磁弁の縦断正面図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示すパイロット式三
方電磁弁の縦断正面図である。
【図3】従来のパイロット式三方電磁弁を用いた配管図
である。
【符号の説明】
10 弁本体 11 入口路 12,13 出口路 19,20 パイロット受圧室 25,26 作動体のダイアフラム 27,28 連通部 31,32 ブリードポート 33,37 パイロット弁 34,38 パイロットポート 36,40 パイロット弁体 41 スプリング 43 連動軸 46 電磁装置 51 プランジャー 61,62 作動体のピストン

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの入口路にそれぞれ連通する二つの
    出口路とを有し、この入口路と各出口路との間にそれぞ
    れパイロット受圧室を形成し、この各パイロット受圧室
    に入口路と出口路との圧力差で入口路と各出口路とを連
    通させる連通部を開口する作動体を設け、この各作動体
    に各パイロット受圧室をそれぞれ出口路に連通させるパ
    イロット弁体を設け、前記一方の作動体を開口可能な状
    態に保持するとともに他方の作動体を閉塞状態に保持し
    かつ開口可能の一方の作動体に設けた一方のパイロット
    弁を開き閉塞状態に保持された他方の作動体に設けたパ
    イロット弁を閉塞する電磁装置を設けたことを特徴とす
    るパイロット式三方電磁弁。
  2. 【請求項2】 一つの入口路と二つの出口路およびこの
    入口路と各出口路とを連通させる連通部にそれぞれ相対
    して形成したパイロット受圧室とを形成した弁本体と、 前記各パイロット受圧室と入口路とを連通するブリード
    ポートを有し前記入口路と各出口路との連通部をそれぞ
    れ開閉する作動体と、 前記各作動体にそれぞれ形成され前記各パイロット受圧
    室と各出口路とをそれぞれ連通するパイロットポート
    と、 前記各作動体に設けられ前記各パイロットポートを開閉
    するパイロット弁と、 前記弁本体に進退自在に設けられ一方の作動体を開口可
    能な状態にするとともに他方の作動体を閉塞状態にしか
    つ開口可能の一方の作動体に設けた一方のパイロット弁
    を開き閉塞状態の他方の作動体に設けたパイロット弁を
    閉塞状態に連動させる連動軸と、 前記弁本体に進退自在に設けられ一方の作動体を開口可
    能な状態に保持するとともに他方の作動体を閉塞状態に
    保持しかつ開口可能の一方の作動体に設けた一方のパイ
    ロット弁を開き閉塞状態の他方の作動体に設けたパイロ
    ット弁を閉塞状態に保持させるプランジャーを駆動する
    電磁装置とを備えたことを特徴とするパイロット式三方
    電磁弁。
  3. 【請求項3】 一方のパイロット弁は一方の作動体に形
    成したパイロットポートを開閉する弁体をプランジャー
    の先端部に形成し、他方のパイロット弁は他方の作動体
    に形成したパイロットポートをスプリングの付勢力によ
    り閉塞し連動軸により前記スプリングの付勢力に抗して
    開放されるボール弁体にて形成したことを特徴とする請
    求項2記載のパイロット式三方電磁弁。
  4. 【請求項4】 各作動体はダイアフラムであることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のパイロッ
    ト式三方電磁弁。
  5. 【請求項5】 各作動体はピストンであることを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載のパイロット式
    三方電磁弁。
JP30207996A 1996-11-13 1996-11-13 パイロット式三方電磁弁 Pending JPH10141524A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102808968A (zh) * 2012-07-20 2012-12-05 鞍山电磁阀有限责任公司 先导式二位三通电磁阀
CN114087398A (zh) * 2021-12-17 2022-02-25 鞍山电磁阀有限责任公司 双膜片电磁阀

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102808968A (zh) * 2012-07-20 2012-12-05 鞍山电磁阀有限责任公司 先导式二位三通电磁阀
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