JPH10141373A - 磁気軸受 - Google Patents

磁気軸受

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JPH10141373A
JPH10141373A JP30208296A JP30208296A JPH10141373A JP H10141373 A JPH10141373 A JP H10141373A JP 30208296 A JP30208296 A JP 30208296A JP 30208296 A JP30208296 A JP 30208296A JP H10141373 A JPH10141373 A JP H10141373A
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JP
Japan
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current
electromagnet
rotor
magnetic flux
flux density
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JP30208296A
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Inventor
Takeshi Sato
雄志 佐藤
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流指令値に比例した駆動力をロータに付与
することができ、かつ、可能な限り各電磁石の小型化を
図った磁気軸受を提供する。 【解決手段】 電磁石21aおよび22aは、ロータ1
0を間に挟んで対向配置されている。電流制御部30a
は、バイアス電流I10’およびロータ10を駆動する
ための電流ΔI1を電磁石21aに供給し、バイアス電
流I20およびロータ10を駆動するための電流−ΔI
2を電磁石22aに供給する。電磁石22aの断面積A
G2は、電磁石21aの断面積AG1よりも小さい。ま
た、各断面積AG1およびAG2と、上記電流ΔI1お
よびΔI2に対応した各電磁石の磁束密度の変化分ΔB
1およびΔB2は、AG1・ΔB12=AG2・ΔB22
なる関係を満たす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回転体の軸を磁
気的作用により非接触状態で保持する磁気軸受に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の磁気軸受の構成例を示すも
のである。図3に示すように、ロータ10の上下には、
ロータ10を磁力によって吸引し所定位置に保持するた
めの電磁石21および22が配置されている。これらの
電磁石21および22は同一のターン数Nのコイルが巻
回されており、かつ、同一の断面積AGおよびギャップ
長Xを有している。なお、図3では、図面が煩雑化する
のを避けるため、上下方向に配置された2個の電磁石2
1および22のみが図示されており、他の電磁石は図示
が省略されている。
【0003】各電磁石21および22が発生する磁力
は、各々のコイルに流れる電流I1およびI2に依存す
るが、これらの電流I1およびI2の各コイルへの供給
は、電流制御部30による制御の下で行われる。各電流
I1およびI2は、プッシュプル電流±ΔIとバイアス
電流Iとを合成することにより得られる。ここで、プッ
シュプル電流±ΔIは、ロータ10を上方または下方に
駆動し所定位置に定位させる駆動力を各電磁石によって
発生するための電流であり、ロータ10に加わる負荷に
応じてその指令値ΔIが制御される。また、バイアス電
流Iは、各電磁石21および22の動作点を定め、各々
を線形領域(後述)で動作させるために供給される一定
電流である。図3に示す例では、電流制御部30によ
り、電流I1=I+ΔIが電磁石21のコイルに流さ
れ、電流I2=I−ΔIが電磁石22のコイルに流され
ている。従って、上方の電磁石21の吸引力が下方の電
磁石22の吸引力に勝り、ロータ10は上方へと駆動さ
れる。これとは逆にロータ10を下方へ駆動すべき場合
には、電流I1=I−ΔIが電磁石21のコイルに流さ
れ、電流I2=I+ΔIが電磁石22のコイルに流され
ることとなる。
【0004】次に図4(a)および(b)を参照し、各
電磁石21および22に流す電流I1およびI2をどの
ように定めるかについて説明すると共にこれらの各電流
と各電磁石によりロータ10に付与される駆動力との関
係について説明する。
【0005】周知の通り、電磁石においては、磁束密度
が小さい範囲では磁束密度は電流に比例するが、磁束密
度がある程度大きくなると(電磁石のコアの材料にもよ
るが目安として1.0T以上)、電流の変化に対する磁
束密度の変化の傾きは減少してゆき、非線形性を帯びて
くる。通常の磁気軸受では、必要な駆動力を適正に発生
するため、前述した線形域、すなわち、磁束密度が電流
に比例する範囲内で電磁石を動作させ、線形域以上に磁
束密度を増加させないようにしている。そして、このよ
うな線形域での動作を得るため、従来の磁気軸受におい
ては、次のように電流I1およびI2を決定し、各電磁
石21および22へ供給している。
【0006】まず、線形域における磁束密度の上限値を
BMAXとし、この磁束密度BMAXを得るための電流
の1/2をバイアス電流Iとする。この場合、磁束密度
0〜BMAXの範囲内において電流と磁束密度が線形性
を呈し、バイアス電流Iはこの線形域内の電流であるこ
とから、バイアス電流Iにより得られる磁束密度Bの大
きさは、BMAX/2となる。
【0007】電磁石21および22の各コイルには、こ
のバイアス電流Iにプッシュプル電流+ΔIおよび−Δ
Iを各々加算した電流I1およびI2が流される。ここ
で、プッシュプル電流ΔIに対応した磁束密度の増加分
をΔBとすると、電磁石21における磁束密度B1はB
+ΔB、電磁石22における磁束密度B2はB−ΔBと
なる。また、図4(a)および(b)に示すように、プ
ッシュプル電流ΔIは±Iの範囲で変化させることがで
きる。従って、プッシュプル電流ΔIにより、各電磁石
の磁束密度B1およびB2をB±BMAX/2の範囲で
相補対称に変化させることができる。
【0008】次に、ロータ3に作用する駆動力Fは、各
電磁石の吸引力の合力により与えられるから、 F=(2AG/2μ0)(B12−B22) =(AG/μ0)((B+ΔB)2−(B−ΔB)2) ……(1) となる。なお、上記式において、μ0は真空の透磁率を
表す。
【0009】このように駆動力Fは、基本的にはΔBの
2次関数となるが、上記式(1)において0次と2次の
項は0となるため、結局、次式のようになる。 F=4(AG/μ0)・B・ΔB ……(2)
【0010】上記式(2)における磁束密度の増加分Δ
Bは、プッシュプル電流ΔIにより最大限±Bの範囲で
変化させることができるため、この±Bを上記式(2)
に代入することにより、駆動力Fの可変範囲は、 −4(AG/μ0)・B2≦F≦+4(AG/μ0)・B2 ……(3) となる。
【0011】一方、電磁石21および22にバイアス電
流Iのみを流し、各々により磁束密度Bの磁界を発生す
るものとすると、このとき各電磁石によって発生される
吸引力F0は、次式により与えられる。 F0=(AG/μ0)・B2 ……(4)
【0012】上記式(3)をこのF0を用いて変形する
と、駆動力Fの可変範囲は、次のようになる。 −4F0≦F≦+4F0 ……(5)
【0013】このように図3に示す磁気軸受において
は、−4F0〜+4F0の範囲内で電流指令値ΔIに比
例した駆動力Fをロータ10に付与することができるの
である。
【0014】以上、従来の磁気軸受の基本的な原理につ
いて説明したが、実際にはロータ10に対し負荷以外に
自重も作用するため、この自重に対抗する駆動力を定常
的にロータ10に与える必要がある。そこで、従来の技
術においては、次の措置を採っていた。
【0015】すなわち、ロータ10の自重をMgとし、
この自重Mgに対抗し得る駆動力F(=Mg)を発生す
るための磁束密度の増加分ΔB0とすると、これらは次
式を満足する。 Mg=4(AG/μ0)・B・ΔB0 ……(6)
【0016】そこで、上記式(6)を解くことによりΔ
B0を求める。そして、このΔB0に対応したプッシュ
プル電流ΔI0をバイアス電流Iに加えた電流I+ΔI
0を上側の電磁石21に流し、一方、下側の電磁石22
には電流I−ΔI0を流す。このようにバイアス電流に
加えてプッシュプル電流ΔI0を定常的に流すことによ
り、上下の電磁石21および22により、磁束密度B+
ΔB0の磁界および磁束密度B−ΔB0の磁界を各々定
常的に発生することができ、自重Mgに対抗するための
駆動力をロータ10に付与し続けることができる。
【0017】そして、ロータ10に対し自重Mg以外に
負荷が作用する場合には、さらにこの負荷に応じたプッ
シュプル電流ΔIが各電磁石に供給する電流I1および
I2に重畳される。従って、電磁石21により磁束密度
B1=(B+ΔB0)+ΔBの磁界が発生され、電磁石
22により磁束密度B1=(B−ΔB0)−ΔBの磁界
が発生されることとなる。なお、以上はロータの自重の
影響を例に挙げたが、場合によってはこれ以外にも定常
的にロータに力が加わることがあり、この場合において
も同様な措置が必要になってくる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
上述した従来の技術は、定常的に一定量をプッシュプル
電流を上下の電磁石に流すことによりロータの自重に対
抗するための駆動力を発生するものである。このため、
負荷に対応して増減可能な磁束密度の可変範囲は、以下
説明するように、ロータの自重を考慮しない場合の可変
範囲とは異なったものとなる。
【0019】まず、図5(a)は上側の電磁石21にお
ける電流I1および磁束密度B1の可変範囲を示したも
のであり、図5(b)は下側の電磁石22における電流
I2および磁束密度B2の可変範囲を示したものであ
る。
【0020】これらの図に示すように、上側の電磁石2
1の磁束密度B1は、線形域の中心の磁束密度BMAX
/2よりもΔB0だけ高い磁束密度を中心とした範囲で
変化し、下側の電磁石22の磁束密度B2は、磁束密度
BMAX/2よりもΔB0だけ低い磁束密度を中心とし
た範囲で変化する。
【0021】このような状況において、各電磁石の磁束
密度が線形域から外れないようにし、かつ、各電磁石の
磁束密度の可変範囲を可能な限り広くするためには、負
荷に対応して増減可能な磁束密度の変化量ΔBの最大値
ΔBMAXをBMAX/2−ΔB0とし、ロータ10の自
重を考慮しない場合よりもΔB0だけ少なくする必要が
ある。
【0022】しかしながら、磁束密度の変化量ΔBの最
大値ΔBMAXをBMAX/2−ΔB0とすると、図5
(b)に示すように、電磁石22の磁束密度の最大値と
線形域での磁束密度の上限値BMAXとの間には2ΔB
0だけ余裕が生じる。すなわち、下側の電磁石22につ
いては、要求される電磁力が、与えられた断面積の状態
で本来出力可能な電磁力を大きく下回るのである。
【0023】従って、下側の電磁石22については、磁
束密度の最大値が線形域の上限値を越えない範囲で断面
積を小さくした方が、磁気軸受の小型化を図る上で好ま
しい。
【0024】しかしながら、下側の電磁石22の断面積
のみを小さくすると、プッシュプル電流の指令値ΔIを
変化させた場合に、ロータ10に作用する駆動力にΔI
2に比例する成分が発生し、プッシュプル電流と駆動力
の関係が非線形になってしまう。このような事情から、
従来は、下側の電磁石の小型化が困難だったのである。
【0025】この発明は以上説明した事情に鑑みてなさ
れたものであり、電流指令値に比例した駆動力をロータ
に付与することができ、かつ、可能な限り各電磁石の小
型化を図った磁気軸受を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】既に説明したように、上
記従来技術(図3)において、ただ単に下側の電磁石の
断面積のみを小さくしたのでは、ロータ10に作用する
駆動力にプッシュプル電流ΔIの2乗に比例する成分が
生じる。
【0027】請求項1に係る発明は、2個の電磁石の一
方の断面積を他方よりも小さくすると共に各電磁石の断
面積とプッシュプル電流ΔIによる各電磁石の磁束密度
の変化量とが一定の条件を満たすように構成することに
より、ロータへの駆動力に上記電流ΔIの2乗に比例す
る成分が生じないようにしたものである。
【0028】まず、前掲図3の構成において、上側の電
磁石21の断面積をAG1、下側の電磁石の断面積をA
G2とし、電磁石21の磁束密度B1をプッシュプル電
流により磁束密度B1MIDを中心として変化させ、電
磁石22の磁束密度B2をプッシュプル電流により磁束
密度B2MIDを中心として変化させるものとする。こ
の場合、ロータ10に作用する駆動力Fは、次のように
なる。 F=(AG1/μ0)・B12−(AG2/μ0)・B22 =(AG1/μ0)・(B1MID+ΔB1)2 −(AG2/μ0)・(B2MID−ΔB2)2 =(AG1/μ0)・(B1MID2+2B1MID・ΔB1+ΔB12) −(AG2/μ0)・(B1MID2−2B1MID・ΔB2+ΔB22) =(AG1/μ0)・B1MID2−(AG2/μ0)・B2MID2 +(AG1/μ0)・2B1MID・ΔB1 +(AG2/μ0)・2B2MID・ΔB2 +(AG1/μ0)・ΔB12−(AG2/μ0)・ΔB22 ……(7) となる。
【0029】上記式(7)において、駆動力FにΔIの
2乗に比例した成分を生じさせないためには、最後の2
項を0にすること、すなわち、各電磁石の断面積AG
1,AG2と、磁束密度の変化量ΔB1,ΔB2が以下
の条件を満たすように各電磁石の構成並びに各電磁石に
流す電流の大きさを定めればよい。 AG1・ΔB12=AG2・ΔB22 ……(8)
【0030】請求項1に係る発明は、かかる構成を有す
る磁気軸受を提供するものである。既に説明したよう
に、ロータに定常的に加わる力(従来技術ではロータの
自重)に対抗し、駆動力を常時発生する場合には、各電
磁石に要求される電磁力に不均衡が生じるが、本発明に
よれば、各電磁石の断面積を同じにしなくても、プッシ
ュプル電流に比例した駆動力をロータに付与することが
できるので、各電磁石として、各々に要求される電磁力
を出力可能な最適なものを使用することができる。
【0031】請求項2に係る発明は、電磁石の断面積を
極力小さくし、かつ、各電磁石の線形域の上限まで使用
することにより、最大限に広い範囲でロータに付与する
駆動力を変化させるようにした磁気軸受を提供するもの
である。
【0032】すなわち、請求項2に係る発明は、ロータ
を間に挟んで対向配置された第1および第2の電磁石
と、第1のバイアス電流および前記ロータに付与すべき
駆動力に対応した第2の駆動電流からなる電流を前記第
1の電磁石のコイルに流すとともに、第2のバイアス電
流および前記ロータに付与すべき駆動力に対応した前記
第1の駆動電流とは逆極性の第2の駆動電流からなる電
流を前記第2の電磁石のコイルに流す電流制御部とを有
する磁気軸受において、前記第1の電磁石は、前記第1
のバイアス電流と前記第1の駆動電流とを加えた電流が
最大値となるときに、当該電磁石のコイルに流れる電流
と磁束密度とが線形性を維持する線形域の上限に対応し
た磁束密度の磁束を発生し、前記第2の電磁石は、前記
第2のバイアス電流と前記第2の駆動電流とを加えた電
流が最大値となるときに、当該電磁石のコイルに流れる
電流と磁束密度とが線形性を維持する線形域の上限に対
応した磁束密度の磁束を発生し、前記第2のバイアス電
流と前記第2の駆動電流とを加えた電流が最小値となる
ときに磁束密度が0となり、前記第1の電磁石および前
記第2の電磁石は、前記第1のバイアス電流と前記第1
の駆動電流とを加えた電流が最大値となり、かつ、前記
第2のバイアス電流と前記第2の駆動電流とを加えた電
流が最小値となるときに前記ロータに加わる負荷の最大
値と前記ロータに定常的に加わる力とを加算したものに
対抗する駆動力を前記ロータに付与し、前記第1のバイ
アス電流と前記第1の駆動電流とを加えた電流が最小値
となり、かつ、前記第2のバイアス電流と前記第2の駆
動電流とを加えた電流が最大値となるときに前記ロータ
に加わる負荷の最大値から前記ロータに定常的に加わる
力を減算したものに対抗する駆動力を前記ロータに付与
するものであり、前記第1の電磁石の断面積AG1が前
記第2の電磁石の断面積AG2より大きく、かつ、これ
らの断面積AG1およびAG2と前記第1の電磁石に生
じる磁束密度の変化分ΔB1および前記第2の電磁石に
生じる磁束密度の変化分ΔB2がAG1・ΔB12=A
G2・ΔB22なる関係を満たすことを特徴とする磁気
軸受を要旨とするものである。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し本発明の実施
の形態について説明する。 A.全体構成 図1はこの発明の一実施形態である磁気軸受の構成を示
すものである。前掲図3の構成と同様、ロータ10の上
下には、一定のギャップを隔てて電磁石21aおよび2
2aが配置されている。ここで、電磁石21aは、ター
ン数N1のコイルが巻回されており、ロータ10と対向
する磁極部分の断面積はAG1となっている。 一方、
電磁石22aは、コイルのターン数がN2であり、磁極
部分の断面積はAG2となっている。なお、これらの電
磁石の詳細については後述する。
【0034】各電磁石21aおよび22aのコイルに対
しては、電流制御部30aにより、各々バイアス電流と
プッシュプル電流とを合成した電流I1およびI2が供
給される。上述した従来の技術では各電磁石に同一のバ
イアス電流を供給したが、本実施形態においては電磁石
21aに対してはバイアス電流I10’を、電磁石22
aに対してはバイアス電流I20を常時供給する。ま
た、上述した従来の技術では、ロータの負荷に対抗する
ため、対称なプッシュプル電流、すなわち、逆極性であ
り、かつ、同一の大きさのプッシュプル電流±ΔIをバ
イアス電流とともに各電磁石に供給した。これに対し、
本実施形態では、ロータの負荷に応じて決定されるプッ
シュプル電流の指令値ΔIに一定のゲインを乗じた電流
ΔI1を電磁石21aに供給し、これとは別のゲインを
指令値ΔIに乗じた電流−ΔI2を電磁石22aに供給
する。なお、これらの各電流の定め方については後述す
る。
【0035】B.各電磁石の設計 図2(a)は、本実施形態における上側の電磁石21a
の電流I1および磁束密度B1の可変範囲を示したもの
であり、図2(b)は下側の電磁石22aの電流I2お
よび磁束密度B2の可変範囲を示したものである。以
下、これらの図を参照し、本実施形態における各電磁石
の設計指針について説明する。
【0036】上側の電磁石21aの磁束密度B1は、
電流ΔI1の増減により最大限±ΔB1だけ変化させる
ものとし、磁束密度B1の最大値B1MAXが線形域の
上限値の磁束密度BMAXに一致するようにΔB1の大
きさを定める(図2(a)参照)。
【0037】下側の電磁石22aは、その磁束密度B
2の変化量ΔB2の最大値ΔB2MAXをΔB2MAX=BM
AX/2とし、最大限BMAX/2±ΔB2MAXだけ変
化させる。すなわち、下側の電磁石22aは、磁束密度
B2の最大値B2MAXがBMAXとなり、最小値B2
MINは0となるようにし、その線形域の全域を使用す
る(図2(b)参照)。
【0038】ロータ10に対し、下向きの最大負荷
F’が加わるときには、この最大負荷F’とロータ10
の自重Mgとを加算したものに相当する上向きの駆動力
を各電磁石によってロータ10に与える必要がある。従
って、電磁石21aに対する供給電流I10’+ΔI1
を最大とし、かつ、電磁石22aに対する供給電流I2
0−ΔI2を最小としたときに、各電磁石によりロータ
10に上向きの最大駆動力F’+Mgを付与し得るよう
にする。
【0039】この条件をさらに詳述すると次のようにな
る。まず、電磁石22aに供給される電流I20−ΔI
2が最小値となるときには、電磁石22bの磁束密度B
2はB2=B2MIN=0となるため、このとき電磁石
22bがロータ10を吸引する力F2MINは、0とな
る(図2(b)参照)。
【0040】一方、電磁石22aに対する供給電流が最
小となるときには電磁石21aに対する供給電流は最大
となるが、このとき電磁石21aでは最大の磁束密度B
1MAX=BMAXで磁束が発生され、ロータ10には
この磁束密度B1MAXに対応した上向きの最大の吸引
力F1MAXが作用する。
【0041】ここで、ロータ10には各電磁石が発生す
る吸引力の合力が駆動力Fとして作用するが、電磁石2
2aによる吸引力は上述の通り0であるから、結局、ロ
ータ10に作用する上向きの最大駆動力はF1MAXと
なる。従って、この条件は、「電磁石21aの磁束密
度B1を最大値B1MAXとしたときに電磁石21aに
より最大の吸引力F1MAX=F’+Mgを発生し得る
ようにする」と書き換えることができる。
【0042】ロータ10に対し、上向きの最大負荷
F’が加わるときには、この最大負荷F’からロータ1
0の自重Mgを減じたものに相当する下向きの駆動力を
各電磁石によってロータ10に与える必要がある。従っ
て、電磁石21aに対する供給電流I10’+ΔI1を
最小とし、かつ、電磁石22aに対する供給電流I20
−ΔI2を最大としたときに、ロータ10に下向きの最
大駆動力F’−Mgを付与し得るようにする。
【0043】この条件をさらに詳述すると次のようにな
る。まず、電磁石22aに供給される電流I20−ΔI
2が最大値となるときには、電磁石22bの磁束密度B
2はB2=B2MAX=BMAXとなるため、このとき
電磁石22bがロータ10を吸引する力F2MAXは、
B2MAX2・AG2/μ0となる(図2(b)参
照)。
【0044】一方、電磁石22aに対する供給電流が最
大となるときには電磁石21aに対する供給電流は最小
となるが、このとき電磁石21aでは最小の磁束密度B
1MIN=BMAX−2ΔB1MAXで磁束が発生され、
ロータ10にはこの磁束密度B1MINに対応した上向
きの吸引力F1MIN(≠0)が作用する。
【0045】従って、ロータ10に作用する下向き最大
駆動力は、F2MAX−F1MINとなる。結局、この
条件は、「電磁石22aの磁束密度B2が最大値B2
MAXとなるときに電磁石22aによって発生される吸
引力F2MAXと、電磁石21aの磁束密度B1が最小
値B1MINとなるときに電磁石21aによって発生さ
れる吸引力F1MINとの差F2MAX−F1MIN
が、F’−Mgとなるようにする」と書き換えることが
できる。
【0046】プッシュプル電流の指令値ΔIとロータ
10に付与される駆動力Fとの関係が線形になるように
する。すなわち、各電磁石の断面積AG1,AG2と、
磁束密度の変化量ΔB1,ΔB2が既に説明した式
(8)を満たすように各電磁石の構成および各電磁石に
流す電流を定める。
【0047】次に各電磁石のコイルのターン数、磁極の
断面積、電流等を具体的にどのように定めるかについて
説明する。
【0048】(1)上側の電磁石21aの設計 線形域の上限の磁束密度BMAXにおいて吸引力F’+
Mgを発生し得るように上側の電磁石21aの断面積A
G1を定める。具体的には以下の式をAG1について解
く。 BMAX2・AG1/μ0=F’+Mg ……(9) これは上記条件を満たすためである。また、適当な電
流I10を流したときに電磁石21aの磁束密度B1が
BMAX/2となるように、電流I10の値、電磁石2
1aのギャップ長X1、ターン数N1を定める。
【0049】(2)下側の電磁石22aの設計 まず、以下の連立方程式(10・1)〜(10・7)を
満たすように電磁石22aの磁極部分の断面積AG2と
電磁石21aの磁束密度の変化量ΔB1の最大値ΔB1
MAXを定める。 B1MIN=BMAX−2ΔB1MAX ……(10・1) B2MAX=BMAX ……(10・2) ΔB2MAX=BMAX/2 ……(10・3) F1MIN=B1MIN2・AG1/μ0 ……(10・4) F2MAX=B2MAX2・AG2/μ0 ……(10・5) F2MAX−F1MIN=F’−Mg ……(10・6) AG1・ΔB1MAX 2=AG2・ΔB2MAX 2 ……(10・7) なお、上記各式の意味するところは既に条件〜の説
明において明らかにしたので、ここでの重複した説明は
行わない。
【0050】次に、適当な電流I20を流したときに電
磁石22aの磁束密度B2がBMAX/2となるよう
に、電流I20の値、電磁石22aのギャップ長X2、
ターン数N2を定める。
【0051】(3)電流指令値ΔIからプッシュプル電
流+ΔI1,−ΔI2を生成する際のゲイン 電流ΔI1の最大値ΔI1MAXを、電磁石21aの磁束
密度をΔB1だけ変化せしめる大きさに定める。また、
電流ΔI2の最大値ΔI2MAXを、電磁石22aの磁束
密度をΔB2だけ変化せしめる大きさに定める。そし
て、最大値ΔI1MAXを最大負荷F’に対応した電流指
令値ΔIによって除算し、この除算結果を電流ΔI1を
得るために電流指令値ΔI1に乗ずるゲインとする。ま
た、最大値ΔI2MAXを最大負荷F’に対応した電流指
令値ΔIによって除算し、この除算結果を電流ΔI2を
得るために電流指令値ΔI2に乗ずるゲインとする。
【0052】D.本実施形態の動作 本実施形態では、ロータ10に加わる負荷が0であると
きは、上側の電磁石21aに対しては、その磁束密度を
BMAX−ΔB1MAXとする大きさのバイアス電流I1
0’が供給される。一方、下側の電磁石22aには、そ
の磁束密度をBMAX/2とする大きさのバイアス電流
I20が供給される。このとき、ロータ10に作用する
駆動力をF0とすると、駆動力F0はロータ10の自重
Mgと一致することとなる。これは次のように証明され
る。
【0053】まず、バイアス電流のみを供給したときの
駆動力F0は、上側の電磁石21aの磁束密度がBMA
X−ΔB1、下側の電磁石22aの磁束密度がBMAX
/2であるため、次式のようになる。 F0 =(BMAX−ΔB1MAX2・AG1/μ0 −(BMAX/2)2・AG2/μ0 ……(11)
【0054】一方、前掲式(10.6)は次のように変
形することができる。 F2MAX−F1MIN =B2MAX2・AG2/μ0−B1MIN2・AG1/μ0 =BMAX2・AG2/μ0−(BMAX−2ΔB1MAX2・AG1/μ0 =F’−Mg ……(12)
【0055】前掲式(9)と上記式(12)との差をと
ると、 BMAX2・AG1/μ0−{BMAX2・AG2/μ0 −(BMAX−2ΔB1MAX2・AG1/μ0} =(F’+Mg)−(F’−Mg) =2Mg ……(13) となる。さらに上記式(13)を変形すると、 2Mg =BMAX2・AG1/μ0−{BMAX2・AG2/μ0 −(BMAX−2ΔB1MAX2・AG1/μ0} =BMAX2・AG1/μ0 −BMAX2・AG2/μ0+(BMAX−2ΔB1MAX2・AG1/μ0 =BMAX2・AG1/μ0−BMAX2・AG2/μ0 +BMAX2・AG1/μ0−4BMAX・ΔB1MAX・AG1/μ0 +4ΔB1MAX 2・AG1/μ0 =2BMAX2・AG1/μ0−4BMAX・ΔB1MAX・AG1/μ0 +4ΔB1MAX 2・AG1/μ0−BMAX2・AG2/μ0 =2(BMAX−ΔB1MAX2・AG1/μ0+2ΔB1MAX 2・AG1/μ0 −BMAX2・AG2/μ0 ……(14) となる。
【0056】そして、上記式(14)において、前掲式
(10・7)に従い、AG1・ΔB1MAX 2をAG2・Δ
B2MAX 2に置き換え、さらに前掲式(10.3)に従
い、ΔB2MAXをBMAX/2に置き換えると次のよう
になる。 2Mg =2(BMAX−ΔB1MAX2・AG1/μ0+2ΔB2MAX 2・AG2/μ0 −BMAX2・AG2/μ0 =2(BMAX−ΔB1MAX2・AG1/μ0 +2(BMAX/2)2・AG2/μ0−BMAX2・AG2/μ0 =2(BMAX−ΔB1MAX2・AG1/μ0 −2(BMAX/2)2・AG2/μ0 ……(15) この式(15)と前掲式(11)とを比較すれば、バイ
アス電流のみを流したときの駆動力F0がロータ10の
自重Mgと一致することが明らかである。
【0057】次にロータ10に対し下向きに最大負荷
F’が加わるときは、上側の電磁石21aに対しては、
バイアス電流I10’とともに最大の電流ΔI1MAX
供給され、電磁石21aの磁束密度はBMAXとなる。
一方、下側の電磁石22aには、バイアス電流I20’
とともに最大の電流−ΔI2MAXが供給され、電磁石2
2aの磁束密度は0とされる。この結果、前掲式(9)
において示したF’+Mgなる上向きの駆動力が電磁石
21aによりロータ10に付与される。
【0058】一方、ロータ10に対し上向きに最大負荷
F’が加わるときは、上側の電磁石21aに対してバイ
アス電流I10’とともに電流−ΔI1MAXが供給さ
れ、上記の下向きに最大負荷F’が加わる場合に比べる
と、電磁石21aに対する供給電流は2ΔI1MAXだけ
小さくなる。この結果、電磁石21aの磁束密度はBM
AX−2ΔB1MAXとなる。一方、下側の電磁石22a
には、バイアス電流I20’とともに電流+ΔI2MAX
が供給され、上記の下向きに最大負荷F’が加わる場合
に比べると、電磁石22aに対する供給電流は2ΔI2
MAXだけ大きくなる。この結果、電磁石22aの磁束密
度はBMAXとされる。従って、前掲式(10.6)に
おいて示したF’−Mgなる下向きの駆動力が電磁石2
1aによりロータ10に付与されることとなる。
【0059】最大負荷F’よりも小さな負荷がロータ1
0に加わる場合には、この負荷に応じて電流指令値に対
し、上述した所定のゲインを乗じた電流+ΔI1(ΔI
1<ΔI1MAX)および−ΔI2(ΔI2<ΔI2MAX
が各電磁石21aおよび22aに供給される。これらの
電流により生じる各電磁石の磁束密度の各変化量ΔB1
およびΔB2と各電磁石の磁極の断面積AG1およびA
G2も、前掲式(8)を満たす。従って、本実施形態に
よれば、−(F’−Mg)≦F≦(F’+Mg)の範囲
で、電流指令値ΔIに比例した駆動力Fをロータ10に
付与することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による磁
気軸受によれば、ロータに駆動力を付与する電磁石を各
々に要求される電磁力に見合った最適なものとすること
ができ、かつ、これらの電磁石により、常に電流指令値
に比例した駆動力をロータに付与することができる。従
って、この発明によれば、従来に比して小型の磁気軸受
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態である磁気軸受の構成
を示す図である。
【図2】 同実施形態における各電磁石の電流および磁
束密度の可変範囲を示す図である。
【図3】 従来の磁気軸受の構成を示す図である。
【図4】 同磁気軸受における各電磁石の電流および磁
束密度の可変範囲を示す図である。
【図5】 同磁気軸受においてロータの自重を考慮した
駆動を行う場合の各電磁石の電流および磁束密度の可変
範囲を示す図である。
【符号の説明】
10 ロータ 21a 上側の電磁石 22a 下側の電磁石 32a 電流制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータを間に挟んで対向配置された第1
    および第2の電磁石と、第1のバイアス電流および前記
    ロータに付与すべき駆動力に対応した第2の駆動電流か
    らなる電流を前記第1の電磁石のコイルに流すととも
    に、第2のバイアス電流および前記ロータに付与すべき
    駆動力に対応した前記第1の駆動電流とは逆極性の第2
    の駆動電流からなる電流を前記第2の電磁石のコイルに
    流す電流制御部とを有する磁気軸受において、 前記第1の電磁石の断面積AG1と前記第2の電磁石の
    断面積AG2とが異なり、かつ、これらの断面積AG1
    およびAG2と前記第1の電磁石に生じる磁束密度の変
    化分ΔB1および前記第2の電磁石に生じる磁束密度の
    変化分ΔB2がAG1・ΔB12=AG2・ΔB22なる
    関係を満たすことを特徴とする磁気軸受。
  2. 【請求項2】 ロータを間に挟んで対向配置された第1
    および第2の電磁石と、第1のバイアス電流および前記
    ロータに付与すべき駆動力に対応した第2の駆動電流か
    らなる電流を前記第1の電磁石のコイルに流すととも
    に、第2のバイアス電流および前記ロータに付与すべき
    駆動力に対応した前記第1の駆動電流とは逆極性の第2
    の駆動電流からなる電流を前記第2の電磁石のコイルに
    流す電流制御部とを有する磁気軸受において、 前記第1の電磁石は、前記第1のバイアス電流と前記第
    1の駆動電流とを加えた電流が最大値となるときに、当
    該電磁石のコイルに流れる電流と磁束密度とが線形性を
    維持する線形域の上限に対応した磁束密度の磁束を発生
    し、 前記第2の電磁石は、前記第2のバイアス電流と前記第
    2の駆動電流とを加えた電流が最大値となるときに、当
    該電磁石のコイルに流れる電流と磁束密度とが線形性を
    維持する線形域の上限に対応した磁束密度の磁束を発生
    し、前記第2のバイアス電流と前記第2の駆動電流とを
    加えた電流が最小値となるときに磁束密度が0となり、 前記第1の電磁石および前記第2の電磁石は、 前記第1のバイアス電流と前記第1の駆動電流とを加え
    た電流が最大値となり、かつ、前記第2のバイアス電流
    と前記第2の駆動電流とを加えた電流が最小値となると
    きに前記ロータに加わる負荷の最大値と前記ロータに定
    常的に加わる力とを加算したものに対抗する駆動力を前
    記ロータに付与し、 前記第1のバイアス電流と前記第1の駆動電流とを加え
    た電流が最小値となり、かつ、前記第2のバイアス電流
    と前記第2の駆動電流とを加えた電流が最大値となると
    きに前記ロータに加わる負荷の最大値から前記ロータに
    定常的に加わる力を減算したものに対抗する駆動力を前
    記ロータに付与するものであり、 前記第1の電磁石の断面積AG1が前記第2の電磁石の
    断面積AG2より大きく、かつ、これらの断面積AG1
    およびAG2と前記第1の電磁石に生じる磁束密度の変
    化分ΔB1および前記第2の電磁石に生じる磁束密度の
    変化分ΔB2がAG1・ΔB12=AG2・ΔB22なる
    関係を満たすことを特徴とする磁気軸受。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104024667A (zh) * 2011-12-28 2014-09-03 大金工业株式会社 磁轴承装置和压缩机
US9660499B2 (en) 2011-09-26 2017-05-23 Daikin Industries, Ltd. Compressor having biased controlled magnetic bearings
US11009070B2 (en) 2015-12-10 2021-05-18 Daikin Industries, Ltd. Magnetic bearing device and compressor

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US9689398B2 (en) 2011-12-28 2017-06-27 Daikin Industries, Ltd. Magnetic bearing device and compressor
US11009070B2 (en) 2015-12-10 2021-05-18 Daikin Industries, Ltd. Magnetic bearing device and compressor

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