JPH10141001A - 摩擦ダンパを備えた動翼 - Google Patents

摩擦ダンパを備えた動翼

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JPH10141001A
JPH10141001A JP29639496A JP29639496A JPH10141001A JP H10141001 A JPH10141001 A JP H10141001A JP 29639496 A JP29639496 A JP 29639496A JP 29639496 A JP29639496 A JP 29639496A JP H10141001 A JPH10141001 A JP H10141001A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platform
blade
moving blade
friction damper
dovetail
Prior art date
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Pending
Application number
JP29639496A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Kobayashi
健児 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 翼部の流れを遮断することなく、かつ動翼性
能を低下することなく、動翼の曲げ振動を減衰させるこ
とができる摩擦ダンパを備えた動翼を提供する。 【解決手段】 ロータの溝に嵌合するダブテール部12
と、ダブテール部から半径方向外方に延びたシャンク部
14と、シャンク部に固定され周方向の延びた面を有す
るプラットフォーム部16と、プラットフォーム部に末
端部が固定された翼部18とからなる。更に、プラット
フォーム部の周方向端部に、隣接する動翼のプラットフ
ォーム部と互いに半径方向に重なり合う重合せ部20を
有する。この重合せ部は、摺動面20aが平面に形成さ
れた段付き部であり、曲げ振動時に重合せ部で摺動して
摩擦ダンパとして機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、曲げ振動を抑制す
るための摩擦ダンパを備えた動翼に関する。
【0002】
【従来の技術】軸流圧縮機やタービンの動翼(以下、単
に動翼という)は、図2に模式的に示すように、動翼1
のダブテール部2をロータ3の溝に挿入することによ
り、周方向に間隔を隔ててロータに固定され、必要な翼
列を形成するようになっている。この動翼には遠心力と
気流による曲げ応力の他に気流による励振力が作用す
る。
【0003】実際の運転状態では、複雑な非定常励振力
により常に翼が振動しており、特に翼が失速すると、大
きな曲げ振動が発生する場合があり、この曲げ振動によ
る疲労破壊により翼が損傷を受けることがある。
【0004】かかる曲げ振動による損傷を防止するた
め、曲げ振動を減衰させる目的で図3に示すスナバー4
を動翼の翼部先端付近に一体に備える場合がある。図3
は、動翼を先端(チップ)方向から見た図であり、隣接
するスナバー4は、翼の振動方向で互いに接しており、
動翼の曲げ振動を端面の接触摩擦で減衰させ振動レベル
を抑制するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、かかるスナバ
ー4は翼部5に設けられるため、翼部の流れを部分的に
遮断(ブロック)して乱し、このため圧縮機やタービン
の性能が低下する問題点があった。特に翼高さが小さい
場合は、このスナバーによる影響が大きく、性能低下が
著しくなる。
【0006】更にスナバー4を翼部先端付近に付けるの
で、ダブテール部2に作用する遠心力や曲げ応力が大き
くなり、ダブテール部を強度的に強くする必要があり、
結果的にダブテール部2(図2参照)が大きくなり、翼
列の形成が困難になりやすい問題点があった。
【0007】本発明は、かかる問題点を解決するために
創案されたものである。すなわち本発明の目的は、翼部
の流れを遮断することなく、かつ動翼性能を低下させる
ことなく、動翼の曲げ振動を減衰させることができる摩
擦ダンパを備えた動翼を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、ロータ
の溝に嵌合するダブテール部と、ダブテール部から半径
方向外方に延びたシャンク部と、シャンク部に固定され
周方向に延びた面を有するプラットフォーム部と、プラ
ットフォーム部に末端部が固定された翼部とからなる動
翼において、プラットフォーム部の周方向端部に、隣接
する動翼のプラットフォーム部と互いに半径方向に重な
り合う重合せ部を有し、曲げ振動時に重合せ部で摺動す
る、ことを特徴とする摩擦ダンパを備えた動翼が提供さ
れる。
【0009】上記本発明の構成によれば、翼部にスナバ
ーがないため、ダブテール部に作用する遠心力と曲げ応
力が小さくなり、シャンク部が細くなって曲がりやすく
なる。従って、翼の失速時等に非定常励振力により翼振
動を起こしても、ダブテール部を中心としてシャンク部
が曲がり、プラットフォーム部が周方向に振動すること
により、その周方向端部の重合せ部が互いに摺動し、そ
の接触摩擦により、振動を減衰させるダンピング効果が
得られる。これにより、従来のスナバーに比べて、流れ
を乱すことなく振動ダンピング効果が得られ、翼の曲げ
振動レベルを下げ、振動疲労損傷を防止することができ
る。
【0010】本発明の好ましい実施形態によれば、前記
重合せ部は、摺動面が平面に形成された段付き部であ
る。この構成により、プラットフォーム端面の段付き部
の平面を十分な面積に設定でき、摩擦接触面積を増や
し、ダンピング効果を増大させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施形態
を図面を参照して説明する。なお、各図において、共通
する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略す
る。図1は、本発明による摩擦ダンパを備えた動翼の構
成図である。この図において、本発明の動翼10は、ロ
ータの溝に嵌合するダブテール部12と、ダブテール部
12から半径方向外方に延びたシャンク部14と、シャ
ンク部14に固定され周方向に延びた面を有するプラッ
トフォーム部16と、プラットフォーム部16に末端部
が固定された翼部18とからなる。
【0012】シャンク部14は、ダブテール部12とプ
ラットフォーム部16を連結する部分である。このシャ
ンク部14は、本発明では翼部にスナバーがないため、
ダブテール部12に作用する遠心力と曲げ応力が小さく
なり、その分,シャンク部14を細くすることができ
る。また、このシャンク部14は、曲げ振動時に周方向
に容易に曲がるように、周方向の曲げ剛性を小さく設定
するのがよい。
【0013】プラットフォーム部16は、その外表面に
翼部18の末端部を固定し、翼部18をロータに確実に
固定するようになっている。また、この発明では、プラ
ットフォーム部16が周方向に振動できるように、設定
されているのがよい。
【0014】更に、本発明の動翼10は、プラットフォ
ーム部16の周方向端部に、隣接する動翼のプラットフ
ォーム部と互いに半径方向に重なり合う重合せ部20を
有する。この重合せ部20は、この実施形態では摺動面
20aが平面に形成された段付き部であり、曲げ振動時
に重合せ部20で互いに摺動するようになっている。
【0015】実際の曲げ振動における振幅は約0.1〜
1.0mm程度であり、振動数は約500Hz〜200
0Hz程度である。従って、この振動時に摺動面20a
が相互に摺動して摩擦ダンパとして機能するように、隣
接するプラットフォーム部の段付き部の端面間に、振動
時に接触するように約0.1mm程度の隙間を設けてお
くのがよい。なお、上述した実施形態では、摺動面20
aが平面であるが、本発明はこれに限定されず、互いに
摺動して摩擦ダンパとして機能する限りにおいて、片面
又は両面が円弧面であってもよい。
【0016】上述した構成により、本発明の動翼10
は、翼部18にスナバー(図3参照)がないため、ダブ
テール部12に作用する遠心力と曲げ応力が小さくな
り、シャンク部14が細くなって曲がりやすくなる。従
って、翼の失速時等に非定常励振力により翼振動を起こ
す場合にダブテール部12を中心としてシャンク部14
が曲がり、プラットフォーム部16が周方向に振動する
ことにより、その周方向端部の重合せ部20(摺動面2
0a)が互いに摺動し、その接触摩擦により、振動を減
衰させるダンピング効果が得られる。これにより、従来
のスナバーに比べて、流れを乱すことなく振動ダンピン
グ効果が得られ、翼の曲げ振動レベルを下げ、振動疲労
損傷を防止することができる。
【0017】特に、重合せ部20を、図示に示すよう
に、摺動面20aが平面に形成された段付き部にするこ
とにより、プラットフォーム端面の段付き部の平面を十
分な面積に設定でき、摩擦接触面積を増やし、ダンピン
グ効果を増大させることができる。
【0018】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更できる
ことは勿論である。
【0019】
【発明の効果】上述したように、本発明の摩擦ダンパを
備えた動翼は、翼部の流れを遮断することなく、かつ動
翼性能を低下させることなく、動翼の曲げ振動を減衰さ
せることができる等の優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摩擦ダンパを備えた動翼の構成図
である。
【図2】従来の一般的な動翼の構成図である。
【図3】スナバーを備えた動翼を先端方向から見た図で
ある。
【符号の説明】
1 動翼 2 ダブテール部 3 ロータ 4 スナバー 5 翼部 10 動翼 12 ダブテール部 14 シャンク部 16 プラットフォーム部 18 翼部 20 重合せ部 20a 摺動面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの溝に嵌合するダブテール部と、
    ダブテール部から半径方向外方に延びたシャンク部と、
    シャンク部に固定され周方向に延びた面を有するプラッ
    トフォーム部と、プラットフォーム部に末端部が固定さ
    れた翼部とからなる動翼において、 プラットフォーム部の周方向端部に、隣接する動翼のプ
    ラットフォーム部と互いに半径方向に重なり合う重合せ
    部を有し、曲げ振動時に重合せ部で摺動する、ことを特
    徴とする摩擦ダンパを備えた動翼。
  2. 【請求項2】 前記重合せ部は、摺動面が平面に形成さ
    れた段付き部である、ことを特徴とする請求項1に記載
    の摩擦ダンパを備えた動翼。
JP29639496A 1996-11-08 1996-11-08 摩擦ダンパを備えた動翼 Pending JPH10141001A (ja)

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JP29639496A JPH10141001A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 摩擦ダンパを備えた動翼

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JP29639496A JPH10141001A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 摩擦ダンパを備えた動翼

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JPH10141001A true JPH10141001A (ja) 1998-05-26

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JP29639496A Pending JPH10141001A (ja) 1996-11-08 1996-11-08 摩擦ダンパを備えた動翼

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014062270A3 (en) * 2012-08-27 2014-07-10 United Technologies Corporation Shiplap cantilevered stator

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014062270A3 (en) * 2012-08-27 2014-07-10 United Technologies Corporation Shiplap cantilevered stator
US10309235B2 (en) 2012-08-27 2019-06-04 United Technologies Corporation Shiplap cantilevered stator

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