JPH10140459A - ロックウール粒状綿の解繊方法 - Google Patents

ロックウール粒状綿の解繊方法

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JPH10140459A
JPH10140459A JP30339796A JP30339796A JPH10140459A JP H10140459 A JPH10140459 A JP H10140459A JP 30339796 A JP30339796 A JP 30339796A JP 30339796 A JP30339796 A JP 30339796A JP H10140459 A JPH10140459 A JP H10140459A
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rock wool
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Takeshi Kudo
健 工藤
Shiro Koike
史郎 小池
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロックウールの低かさ密度化を図る。 【解決手段】 ロックウール粒状綿を、グラスウール、
ロックウールフェルト等の繊維を混入させて解繊する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、ロックウ
ール粒状綿の解繊方法に関するものである。さらに詳し
くは、この出願の発明は、粒状綿(バルク状)ロックウ
ールを容易に低かさ密度化することのできる新しい解繊
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ロックウール(Rock Wool) は、玄武岩質
の岩石を高温溶解してその融体を高圧気体で吹きとばし
たものか、あるいは遠心力を利用して繊維化したものと
いう本来の意味のものから、高炉スラグ、転炉スラグな
どの鉱滓を主原料とするスラグウールをも総称するもの
として知られており、これらのロックウールは、比較的
低価格で入手容易であることからも、種々の形状で、た
とえばその高い耐熱性、断熱性等を利用して、防火のた
めの鉄骨に吹き付けるロックウール吹き付け材や、ロッ
クウール化粧板等の無機建材の原材料として汎用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロック
ウールの原繊としてのバルク状の短繊維集塊からなるロ
ックウール粒状綿は、耐熱性、断熱性等において優れた
性質を有しているものの、かさ密度が高い(約100〜
150kg/m3 )という問題がある。このため、繊維
の空隙による断熱性に対して、繊維そのものの熱伝導に
よる熱流が多くなり、断熱材として用いると、たとえば
グラスウール等による断熱材に比べると、同程度の断熱
性能を得るためには断熱厚みが厚くなり、かさ密度が高
いことからその重量も大きくなってしまう。そこで、た
とえば住宅の天井の断熱材として使用するためには天井
構造の補強が必要となり、実用的ではないという問題が
生じることになる。
【0004】これまでにも、結合材を用いてフェルト、
ボード、カバー等の種々の形状に成形して使用されてき
ているが、かさ密度を低くして、その使用を実用的なも
のとすることは必ずしも容易とされていないのが実情で
ある。このため、より容易にロックウールのバルク短繊
維集塊としての粒状綿を解繊して低かさ密度化すること
のできる方法が求められていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、上記
の課題を解決するものとして、ロックウール粒状綿に繊
維を混入して解繊することを特徴とするロックウール粒
状綿の解繊方法を提供する。また、この出願の発明は、
上記方法により解繊されてなるロックウール複合材をも
提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】この出願の発明が対象とするロッ
クウール粒状綿は、前記のとおりのいわゆる岩石を主原
料とするものとともに、スラグウールも含めて総称され
るものであって、バルク状の短繊維集塊として規定され
るものである。そのかさ密度は、約100〜150kg
/m3 程度のものである。
【0007】このようなロックウール粒状綿に対し、こ
の出願の発明では、繊維、すなわち非バルク短繊維集塊
状の繊維を混入して解繊するが、この場合の繊維につい
ては、その種類が特に限定されることはないが、好適な
ものとしては、たとえば、ロックウールフェルト、グラ
スウール、綿、セルロースファイバー、アクリル綿等が
例示される。特に、ロックウール本来の耐熱断熱性、不
燃性を生かすためには、ロックウールフェルトあるいは
グラスウールを使用することが望ましい。
【0008】解繊に際しては、たとえばロックウール粒
状綿100重量部に対して、上記繊維を5〜60重量部
程度、より好ましくは10〜50重量部、さらには15
〜40重量部程度混入する。ロックウール粒状綿のかさ
密度に比べて、これらの繊維のかさ密度は、たとえば1
/5〜4/5程度、より好ましくは1/3〜1/2程度
のものを用いることができる。
【0009】解繊にあたっては、パルプ等の乾式解繊に
用いられる手段等を適宜に使用することができる。たと
えば、2軸の攪拌羽を有する機械手段であって、1軸
は、粒状綿を解繊するために高速で回転し、残りの1軸
は、共廻りを防いで全体を攪拌する機能を持つものが使
用される。より具体的には、たとえば高速回転軸(チョ
ッパー)は、3000〜6000rpm程度で、主軸
は、120〜360rpm程度で回転可能なものが例示
される。
【0010】もちろん、この出願の発明の実施の形態は
以上のものに限定されるものではない。ロックウール粒
状綿は、この出願の発明によって容易に低かさ密度化さ
れ、このようなことは、ロックウール粒状綿のみの解繊
によっては得られないことであり、これまでの知見から
は全く予期され得ないことである。
【0011】解繊によって得られたロックウールと繊維
との複合材は断熱保温材、不燃材、遮音材等として用い
ることができ、特に、ロックウールフェルトまたはグラ
スウールとともに解繊して得た複合材は、不燃材、断熱
材として有用である。以下、実施例を示し、さらに詳し
く説明する。
【0012】
【実施例】解繊用高速回転チョッパー軸と、攪拌主軸と
を備えた乾式2軸解繊装置(レーディゲミキサー130
lタイプ:(株)マツボー)を用いて、これに以下の対
象物を投入し、チョッパー軸6000rpm、主軸12
0rpmの回転数で1分間解繊した。実施例1 ロックウール粒状綿 1,000g (川鉄ロックファイバー製:かさ密度150kg/
3 ) および グラスウール 300g (東洋岩綿製:グラスウール吹き込み綿、かさ密度70
kg/m3 実施例2 ロックウール粒状綿 1,000g (実施例1と同一) および ロックウールフェルト 300g (川鉄ロックファイバー製:かさ密度45kg/m3 比較例1 ロックウール粒状綿 1,300g (実施例1と同一)比較例2 グラスウール 1,300g (実施例1と同一)比較例3 ロックウールフェルト 1,300g (実施例2と同一) 解繊後のかさ密度を表1に示した。
【0013】
【表1】
【0014】表1からも明らかなように、ロックウール
粒状綿のみを解繊(比較例1)しても70kg/m3
かさ密度は高いが、グラスウールおよびロックウールフ
ェルトを各々混入して解繊(実施例1および2)した場
合には、25kg/m3 、27kg/m3 と低かさ密度
化が図られることがわかる。しかも、各々単独で解繊し
た後に混合した場合と比較してみると、混合品のかさ密
度は、次式
【0015】
【数1】
【0016】によって計算され、表2に示したように、
各々、56kg/m3 、60kg/m 3 となり、上記の
解繊の結果からは、単純に混合する場合とは本質的に相
違して、繊維混入によるこの発明の解繊方法においては
解繊の促進(低密度化の促進)の効果が得られているこ
とがわかる。
【0017】
【表2】
【0018】
【発明の効果】以上詳しく説明したとおり、この発明に
よって、繊維を混入して解繊することで、ロックウール
は容易に解繊されて低密度化される。繊維の混入によっ
て、解繊は促進されることになる。そして、解繊によっ
て得られるロックウール複合材は、低密度化ロックウー
ル断熱材等として有用なものとされる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックウール粒状綿に繊維を混入して解
    繊することを特徴とするロックウール粒状綿の解繊方
    法。
  2. 【請求項2】 繊維が、ロックウールフェルトまたはグ
    ラスウールである請求項1の解繊方法。
  3. 【請求項3】 ロックウール粒状綿100重量部に対
    し、繊維5〜60重量部を混入して解繊する請求項1ま
    たは2の解繊方法。
  4. 【請求項4】 ロックウール粒状綿のかさ密度に対し、
    繊維のかさ密度が1/5〜4/5である請求項1ないし
    3のいずれかの解繊方法。
  5. 【請求項5】 高速回転解繊軸と攪拌回転軸とを備えた
    回転解繊手段により解繊する請求項1ないし4の解繊方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかの方法によ
    り解繊されてなるロックウール複合材。
JP30339796A 1996-11-14 1996-11-14 ロックウール粒状綿の解繊方法 Expired - Fee Related JP3503367B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023227183A1 (en) * 2022-05-25 2023-11-30 Combineering Holding A/S A molded article, binder system and method for producing a composite material from glass wool and stone wool

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WO2023227183A1 (en) * 2022-05-25 2023-11-30 Combineering Holding A/S A molded article, binder system and method for producing a composite material from glass wool and stone wool

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