JPH1013838A - 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置 - Google Patents

動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置

Info

Publication number
JPH1013838A
JPH1013838A JP17993896A JP17993896A JPH1013838A JP H1013838 A JPH1013838 A JP H1013838A JP 17993896 A JP17993896 A JP 17993896A JP 17993896 A JP17993896 A JP 17993896A JP H1013838 A JPH1013838 A JP H1013838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
pixel
motion vector
pixel block
search range
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP17993896A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Dousaka
毅 道坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Columbia Co Ltd filed Critical Nippon Columbia Co Ltd
Priority to JP17993896A priority Critical patent/JPH1013838A/ja
Publication of JPH1013838A publication Critical patent/JPH1013838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェードインまたはフェードアウトのように
輝度が徐々に変化する画面であっても、より正確な動き
ベクトル検出を行なう。 【解決手段】 現画面内の画素ブロックaと参照画面内
に設定された探索範囲内の各画素ブロックbとをブロッ
ク単位に比較し、現画面内の画素ブロックaと最大の相
関を与える探索範囲内の画素ブロックを予測ブロックと
して検出し、探索範囲内の基準となる画素ブロックに対
する予測ブロックの変位を動きベクトルとして検出する
際、参照画面の輝度情報に対する現画面の輝度情報の輝
度変化率αを算出し、該輝度変化率αに基づいて現画面
内の画素値を補正し、補正後の現画面内の画素値を用い
て最大の相関を与える画素ブロックを予測ブロックとし
て検出し、探索範囲内の基準となる画素ブロックに対す
る予測ブロックの変位を動きベクトルとして検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画像圧縮符号化
技術における動き補償フレーム間予測符号化装置などに
用いられる動きベクトル検出方法および動きベクトル検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】動きベクトル検出方法は、テレビジョン
等の画面(現画面)を複数の画素ブロックに分割し、現画
面内の1つの画素ブロックに着目するとき、この画素ブ
ロックに対応した(この画素ブロックと同じ位置にあっ
た)前の画面(参照画面)中の画素ブロックを中心に、所
定の大きさの探索範囲を設定し、その探索範囲内で現画
面の画素ブロックを順次に走査し、現画面の上記画素ブ
ロックの輝度値に最もよく似た探索範囲内の画素ブロッ
クを予測ブロックとして検出し、探索範囲中心の画素ブ
ロック(中心画素ブロック)からの予測ブロックの変位
(変位画素数(x,y))を動きベクトルとして検出するも
のである。
【0003】図3は動きベクトル検出の具体例を示す図
である。図3において、符号aは現画面内の1つの画素
ブロック(この例では、4×4画素)の例を示しており、
符号fは前の画面(参照画面)内の探索範囲(この例で
は、10×10画素)の例を示している。探索範囲f内
で現画面内の1つの画素ブロックaを順次に走査して、
現画面の画素ブロックaと探索範囲f内の各ブロックb
(4×4画素)との相関を順次にとるとき、図3の例で
は、最大の相関を与えるものとして(最も類似したもの
として)、符号b1の画素ブロック(4×4画素)が検出さ
れる。すなわち、符号b1の画素ブロックが予測ブロッ
クc(4×4画素)として検出される。
【0004】この場合、画素ブロックb1は、前の画面
(参照画面)内の探索範囲fの中心画素ブロックb0から
x方向に+3画素分、y方向に+2画素分、変位した位
置にあるので、動きベクトルVは、(+3,+2)として
検出される。すなわち、1画面経過時に画素ブロックa
の画像が動きベクトルV=(x,y)=(+3,+2)だけ
動いたことが検出される。
【0005】なお、このような動きベクトル検出におい
て、相関を算出するのに、次の2つの式のいずれか,す
なわち数1あるいは数2のいずれかによって表わされる
評価パラメータSが一般に用いられる。
【0006】
【数1】
【0007】
【数2】
【0008】数1,数2において、mは画素ブロックの
大きさ(m×m画素)(図3の例では、m=4)、i,jは
画素ブロック内の画素位置(図3の例では、0≦i<4,
0≦j<4)、a(i,j)は現画面内の1つの画素ブロッ
クを表わし、b(i+x,j+y)は探索範囲内において
探索範囲の中心から(x,y)の位置にある画素ブロック
を表わしている。
【0009】このような評価パラメータSを用いる場
合、評価パラメータSの最小値を与えるx,yが動きベ
クトルとして検出される。すなわち、評価パラメータS
の最小値を与える(x,y)が例えば(+3,+2)である
とき、この位置(+3,+2)にある画素ブロックb1
b(i+3,j+2)が予測ブロックcとして検出され、
この予測ブロックcの中心画素ブロックb0=b(i,
j)からの変位(+3,+2)が動きベクトルとして検出
される。
【0010】動き補償フレーム間予測符号化装置では、
このように検出された動きベクトルを符号化するととも
に、さらに、動きベクトル検出によって検出された予測
ブロックc(上記例では、画素ブロックb1)と現画面の
画素ブロックaとの差分を計算し、その差分を量子化し
た値(差分量子化値)を符号化するようになっている。な
お、図3の例では、現画面の画素ブロックaと予測ブロ
ックcとの差分は0となる。
【0011】一方、復号装置では、差分量子化値の符号
化データと動きベクトルの符号化データとを復号し、復
号した動きベクトルを使って参照画像から予測画像を作
成し、また、復号した差分量子化値を逆量子化し、この
予測画像と逆量子化値をブロックごとに加算することに
よって、圧縮前の画像を再生することができる。このと
きの再生画像は逆量子化によって、量子化誤差を含んで
いるため、量子化ステップサイズが大きいほど再生画像
の品質は劣化する。通信などの転送レートが制限されて
いる媒体では、量子化ステップサイズを変化させること
によって転送レートを制御している。
【0012】このように動き補償フレーム間予測符号化
装置では、予測画像との差分を符号化するので、動きベ
クトル検出によって正確な動きベクトルを得ることがで
きれば、大変効率の良い動画像圧縮装置を構成すること
ができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、映画などの
動画像では、ある時点で画像が急に変化したり(以下、
シーンチェンジと呼ぶ)、あるいは、図4(a)に示すよ
うに画像が徐々に明るくなったり(以下、フェードイン
と呼ぶ)、あるいは、図4(b)に示すように画像が徐々
に暗くなったり(以下、フェードアウトと呼ぶ)すること
が多い。
【0014】図5には、現画面が参照画面に対し3倍の
輝度値となるフェードインの場合の例が示されている。
図5の例では、参照画面内の探索範囲f(10×10画
素)の中心画素ブロックb0(4×4画素)と現画面の画素
ブロックa(4×4画素)とを比べると、現画面の画素ブ
ロックaの輝度値は、探索範囲fの中心画素ブロックb
0の輝度値の3倍となっている。すなわち、図5の例で
は、画像の動きはなく、参照画面から現画面の間に輝度
値の和が3倍(輝度変化率α)となるフェードイン画像で
ある。
【0015】図5の例では、現画面の画素ブロックaの
画素値は一様であり、本来ならば中心画素ブロックb0
が予測ブロックcとして検出されるべきであるにもかか
わらず、従来の動きベクトル検出方法では、数1または
数2により算出される評価パラメータSの最小値を与え
る画素ブロック,すなわち予測ブロックcは画素ブロッ
クb1となってしまう。すなわち、図6に示すように、
現画面の画素ブロックaと探索範囲f内の中心画素ブロ
ックb0との差分ブロックd0と、現画面の画素ブロッ
クaと画素ブロックb1との差分ブロックdcとを比べ
るとき、差分ブロックdc内の各画素値の例えば総和
は、差分ブロックd0内の各画素値の例えば総和よりも
小さくなり、画素ブロックb1が予測ブロックcとして
検出されてしまう。
【0016】この結果、現画面の画素ブロックaは、こ
れと同じ位置にあった前の参照画面の画素ブロックb0
が画素ブロックb1の位置に移動したという誤った動き
ベクトルを検出したことになる。仮に、この画素ブロッ
クb1を予測ブロックcとして符号化を行なった場合、
量子化ステップサイズが十分に小さいときには、再生画
質の品質は差程劣化しないが、通信などの転送レートが
制限されている媒体では、概して量子化ステップサイズ
が大きくなり、量子化ステップサイズが4より大きいと
きには、図5,図6の例では、差分d0、差分dcとも
に、零となる。従って、画素ブロックaに対して、誤ま
った動きベクトル検出された予測ブロックc(すなわち
画素ブロックb1)がそのまま再生画像に現れる。
【0017】図7には、画素ブロックb1を予測ブロッ
クcとし量子化ステップサイズを5としたときの、再生
画像が示されている。図7からわかるように、フェード
インの場合、量子化ステップサイズが大きいときには、
動きベクトルの誤検出により、実像の周りに虚像が現
れ、再生画像の品質が劣化してしまう。
【0018】このような動きベクトルの誤検出は、従来
の動きベクトル検出方法では、フェードアウトの場合に
も同様に生じる。
【0019】なお、シーンチェンジの場合、画像の相関
がほとんどないことからフレーム内符号化処理されるた
め、つまり、動きベクトルは使われないので、動きベク
トルの誤検出は問題とならない。
【0020】本発明は、フェードインまたはフェードア
ウトのように輝度が徐々に変化する画面であっても、よ
り正確な動きベクトル検出を行なうことの可能な動きベ
クトル検出方法および動きベクトル検出装置を提供する
ことを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、現画面内の画素ブロックと参照画面内
に設定された探索範囲内の各画素ブロックとをブロック
単位に比較し、現画面内の画素ブロックと最大の相関を
与える探索範囲内の画素ブロックを予測ブロックとして
検出し、探索範囲内の基準となる画素ブロックに対する
前記予測ブロックの変位を動きベクトルとして検出する
際、参照画面の輝度情報に対する現画面の輝度情報の輝
度変化率を算出し、該輝度変化率に基づいて現画面内の
画素値または探索範囲内の画素値を補正し、補正後の現
画面内の画素値または補正後の探索範囲内の画素値を用
いて最大の相関を与える画素ブロックを予測ブロックと
して検出し、探索範囲内の基準となる画素ブロックに対
する前記予測ブロックの変位を動きベクトルとして検出
するので、フェードイン,フェードアウトなどの画像で
あっても、より正確な動きベクトルを検出することが可
能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は本発明に係る動きベクトル検
出装置の構成例を示す図である。図1を参照すると、こ
の動きベクトル検出装置は、現画面の画素データが記憶
される現フレームメモリ1と、参照画面(例えば前画面)
の画素データが記憶される参照フレームメモリ2と、動
きベクトル検出部3と、輝度値の和を計算する演算部
4,5と、除算部6と、乗算部7とを有している。
【0023】この場合、現フレームメモリ1は、現画面
の画素ブロックのデータ(輝度値)a、現画面の全画素デ
ータ(輝度値)D1を順次出力することが可能となってい
る。また、参照フレームメモリ2は、参照画面の探索範
囲f内の画素ブロックのデータ(輝度値)b、参照画面の
全画素データ(輝度値)D2を順次出力することが可能と
なっている。
【0024】また、演算部4は、現フレームメモリ1か
らの全画素データD1の和を計算し、輝度値の和AD1
出力するようになっている。また、演算部5は、参照フ
レームメモリ2からの全画素データD2の和を計算し、
輝度値の和AD2を出力するようになっている。
【0025】また、除算部6は、現画面の輝度値の和A
1を参照画面の輝度値の和AD2で除算して、次式のよ
うに輝度変化率αを算出するようになっている。
【0026】
【数3】α=AD1/AD2
【0027】また、乗算部7は、除算部6で算出された
輝度変化率αを探索範囲内の画素ブロックデータ(輝度
値)bに乗算することで、参照画面(前画面)と現画面と
の間にフェードインまたはフェードアウトのような輝度
変化がある場合にも、これによる影響を補正するように
なっている。すなわち、参照画面の各画素の輝度値を現
画面の輝度値に整合させるよう補正するようになってい
る。
【0028】また、動きベクトル検出部3は、現画面の
輝度値に合わせるように補正された参照画面(前画面)の
探索範囲内で、現画面の画素ブロックを順次に走査し、
現画面の画素ブロックと最大の相関を与える画素ブロッ
クを予測ブロックとして検出するようになっている。こ
こで、現画面の画素ブロックを例えば、探索範囲の左上
から右下に順次に走査して、探索を行なうことができ
る。また、相関を算出するのに、例えば、次式の評価パ
ラメータSの算出式を用い、この評価パラメータSの最
小値を与える探索範囲内の画素ブロックを予測ブロック
として検出し、探索範囲内の基準となる画素ブロック
(例えば探索範囲内の中心画素ブロック)から予測ブロッ
クまでの変位ベクトル(x,y)を動きベクトルVとして
検出するようになっている。
【0029】
【数4】
【0030】なお、この際、探索範囲内の各画素ブロッ
クのうち、評価パラメータSの最小値を与える(同値と
なる)画素ブロックが探索範囲の基準となる画素ブロッ
ク(中心画素ブロック)を含めて複数ある場合は、基準と
なる画素ブロック(中心画素ブロック)を優先的に予測ブ
ロックとして採用する。また、評価パラメータSの最小
値を与える(同値となる)画素ブロックが探索範囲の基準
となる画素ブロック(中心画素ブロック)を含まずに複数
個ある場合には、探索順序の速いものを採用する。
【0031】次に、このような構成の動きベクトル検出
装置の動作を説明する。先ず、現フレームメモリ1に現
画面の各画素の輝度値が記憶されると、演算部4では、
現フレームメモリ1に記憶されている現画面の全各画素
の輝度値D1の和AD1を計算する。また、このとき、参
照フレームメモリ2には、前画面(参照画面)の各画素の
輝度値が記憶されており、演算部5では、参照フレーム
メモリ2に記憶されている前画面(参照画面)の全画素の
輝度値D2の和AD2を計算する。演算部4からの輝度値
の和AD1と演算部5からの輝度値の和AD2とは、除算
部6に送られ、除算部6では、数3の除算を行ない、前
画面に対する現画面の輝度変化率αを算出する。
【0032】また、現フレームメモリ1からは、現画面
を複数の画素ブロックに分割したときの各画素ブロック
のデータaが出力され、また、参照フレームメモリ2か
らは、現画面のそれぞれの画素ブロックについて、前画
面(参照画面)中の現画面の画素ブロックaと同じ画素位
置を中心とした所定の大きさの範囲内の画素データb,
すなわち探索範囲f内の各画素データが出力される。
【0033】そして、乗算部7では、参照フレームメモ
リ2からの探索範囲f内のデータ(輝度値)bに、除算部
6で算出された輝度変化率αを乗算し、探索範囲f内の
画素データ(輝度値)bを現画面の画素ブロックaの輝度
値に合わせるよう補正する。そして、動きベクトル検出
部3には、そのままの画素ブロックデータaと、上記の
ように輝度変化率αで補正された探索範囲画素データb
・αとが入力する。
【0034】動きベクトル検出部3では、現画面の輝度
値に合わせるように補正された参照画面の探索範囲f内
で、現画面の画素ブロックaを順次に走査し、探索範囲
f内において、現画面の画素ブロックaと最大の相関を
与える画素ブロックb1を予測ブロックcとして検出す
る。すなわち、数4によって算出される評価パラメータ
Sの最小値を与える画素ブロックb1を最大の相関を与
える画素ブロック,すなわち予測ブロックcとして検出
する。そして、探索範囲f内の基準となる画素ブロック
(中心画素ブロック)b0から予測ブロックcまでの移動
量(x,y)を画素ブロックaの動きベクトルとして検出
する。
【0035】次に、本発明の具体例について説明する。
前述した図5の例において、現画面の画素ブロックaに
対する予測ブロックcとして本来ならば中心画素ブロッ
クb0が検出されるべきであるにもかかわらず、従来の
動きベクトル検出方法では、予測ブロックc(4×4画
素)として、符号b1で示す画素ブロックが誤検出されて
しまう。
【0036】これに対し、本発明では、図5の探索範囲
f内の各画素の画素値は、乗算部7によって3倍(輝度
変化率α倍)されて、図2に示すような探索範囲f’に
補正され、現画面の画素ブロックaを図2のように補正
された探索範囲f’内の各ブロックbと順次に相関演算
を行ない、最大の相関を与える画素ブロックを予測ブロ
ックcとして検出する。このとき、最大の相関を与える
ブロックとして(すなわち、図2の例では、全ての画素
輝度値が“6”のブロックとして)、中心画素ブロック
0のみならず、例えば左上隅のブロックなども検出さ
れるが、探索範囲内において、中心画素ブロックb0
最も優先順位が高く設定されているので、この優先順序
から同じ相関値を与える複数の画素ブロックのうち、中
心画素ブロックb0が予測ベクトルcとして検出され
る。そして、この場合、動きベクトルVは(0,0)とし
て検出され、正確な動きベクトルが検出される。
【0037】このように、図1の動きベクトル検出装置
では、現画面と参照画面の輝度変化率を算出し、その変
化率に基づき現画面、または参照画面の画素値を補正し
て画面を符号化するため、前述の図4(a)または図4
(b)に示すようにフェードインまたはフェードアウトの
画面の輝度が徐々に変化する場合であっても、図4(a)
または図4(b)に示すような画素値の補正がなされるこ
とにより、より正確な動きベクトルを検出することがで
き、再生画像の画質劣化を減少させることができる。
【0038】なお、上述の例では、演算部4,5では、
現画面,参照画面の全画素の輝度値の和AD1,AD2
それぞれ求めたが、参照画面と現画面との輝度変化率α
を適確に割り出すことができるものであれば、上記例に
限らず、任意の輝度情報を用いることができる。
【0039】また、上述の例では、輝度変化率αを算出
したとき、この輝度変化率αを参照画面内の各画素の輝
度値に乗算して、参照画面内の画素値を補正したが、こ
れのかわりに、例えば、現画面内の各画素の輝度値を輝
度変化率αで除算して現画面内の画素値を補正するよう
にしても良い(すなわち、現画面内の各画素の輝度値を
参照画面の輝度値に合わせるように補正するようにして
も良い)。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明では、現
画面内の画素ブロックと参照画面内に設定された探索範
囲内の各画素ブロックとをブロック単位に比較し、現画
面内の画素ブロックと最大の相関を与える探索範囲内の
画素ブロックを予測ブロックとして検出し、探索範囲内
の基準となる画素ブロックに対する前記予測ブロックの
変位を動きベクトルとして検出する際、参照画面の輝度
情報に対する現画面の輝度情報の輝度変化率を算出し、
該輝度変化率に基づいて現画面内の画素値または探索範
囲内の画素値を補正し、補正後の現画面内の画素値また
は補正後の探索範囲内の画素値を用いて最大の相関を与
える画素ブロックを予測ブロックとして検出し、探索範
囲内の基準となる画素ブロックに対する前記予測ブロッ
クの変位を動きベクトルとして検出するので、フェード
イン,フェードアウトなどの画像であっても、より正確
な動きベクトルを検出することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動きベクトル検出装置の構成例を
示す図である。
【図2】本発明による動きベクトル検出方法を説明する
ための図である。
【図3】動きベクトル検出方法を説明するための図であ
る。
【図4】フェードイン,フェードアウトを説明するため
の図である。
【図5】従来の動きベクトル検出方法を説明するための
図である。
【図6】図5において算出される差分ブロックを示す図
である。
【図7】動きベクトルが誤検出されたときの再生画像の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 現フレームメモリ 2 参照フレームメモリ 3 動きベクトル検出部 4,5 演算部 6 除算部 7 乗算部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 現画面内の画素ブロックと参照画面内に
    設定された探索範囲内の各画素ブロックとをブロック単
    位に比較し、現画面内の画素ブロックと最大の相関を与
    える探索範囲内の画素ブロックを予測ブロックとして検
    出し、探索範囲内の基準となる画素ブロックに対する前
    記予測ブロックの変位を動きベクトルとして検出する動
    きベクトル検出方法において、参照画面の輝度情報に対
    する現画面の輝度情報の輝度変化率を算出し、該輝度変
    化率に基づいて現画面内の画素値または探索範囲内の画
    素値を補正し、補正後の現画面内の画素値または補正後
    の探索範囲内の画素値を用いて最大の相関を与える画素
    ブロックを予測ブロックとして検出し、探索範囲内の基
    準となる画素ブロックに対する前記予測ブロックの変位
    を動きベクトルとして検出することを特徴とする動きベ
    クトル検出方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動きベクトル検出方法に
    おいて、前記現画面の輝度情報,参照画面の輝度情報と
    して、現画面の各要素の輝度値の和または平均,参照画
    面の各画素の輝度値の和または平均を用いることを特徴
    とする動きベクトル検出方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の動きベクトル検出方法に
    おいて、探索範囲内の基準となる画素ブロックは、探索
    範囲の中心画素ブロックであることを特徴とする動きベ
    クトル検出方法。
  4. 【請求項4】 現画面内の画素ブロックと参照画面内に
    設定された探索範囲内の各画素ブロックとをブロック単
    位に比較し、現画面内の画素ブロックと最大の相関を与
    える探索範囲内の画素ブロックを予測ブロックとして検
    出し、探索範囲内の基準となる画素ブロックに対する前
    記予測ブロックの変位を動きベクトルとして検出する動
    きベクトル検出装置において、参照画面内の輝度情報に
    対する現画面の輝度情報の変化率を算出する輝度変化率
    算出手段と、輝度変化率に基づいて現画面内の画素値ま
    たは探索範囲内の画素値を補正する画素補正手段と、補
    正後の現画面内の画素値または補正後の探索範囲内の画
    素値を用いて最大の相関を与える画素ブロックを予測ブ
    ロックとして検出し、探索範囲内の基準となるブロック
    に対する前記予測ブロックの変位を動きベクトルとして
    検出する動きベクトル検出手段とを備えていることを特
    徴とする動きベクトル検出装置。
JP17993896A 1996-06-20 1996-06-20 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置 Pending JPH1013838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17993896A JPH1013838A (ja) 1996-06-20 1996-06-20 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17993896A JPH1013838A (ja) 1996-06-20 1996-06-20 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1013838A true JPH1013838A (ja) 1998-01-16

Family

ID=16074570

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17993896A Pending JPH1013838A (ja) 1996-06-20 1996-06-20 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1013838A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002259988A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Telecommunication Advancement Organization Of Japan 移動物体領域抽出方法
JP2008154071A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Canon Inc 撮像記録装置及び撮像記録方法
JP2008227702A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Oki Electric Ind Co Ltd 動きベクトル探索装置、動きベクトル探索方法及び動きベクトル探索プログラム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002259988A (ja) * 2001-03-05 2002-09-13 Telecommunication Advancement Organization Of Japan 移動物体領域抽出方法
JP4669949B2 (ja) * 2001-03-05 2011-04-13 独立行政法人情報通信研究機構 移動物体領域抽出方法
JP2008154071A (ja) * 2006-12-19 2008-07-03 Canon Inc 撮像記録装置及び撮像記録方法
JP2008227702A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Oki Electric Ind Co Ltd 動きベクトル探索装置、動きベクトル探索方法及び動きベクトル探索プログラム
US8204123B2 (en) 2007-03-09 2012-06-19 Oki Electric Industry Co., Ltd. Motion vector searching apparatus, motion vector searching method and storage medium for storing motion vector searching program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6456658B2 (en) Brightness-variation compensation method and coding/decoding apparatus for moving pictures
JP4001400B2 (ja) 動きベクトル検出方法及び動きベクトル検出装置
US7224731B2 (en) Motion estimation/compensation for screen capture video
US7161983B2 (en) Adaptive motion vector field coding
JP4197958B2 (ja) ビデオ信号中の字幕の検出
US20090147851A1 (en) Motion vector field projection dealing with covering and uncovering
US7382932B2 (en) Image processing apparatus and method, and computer program and computer-readable storage medium
US11134242B2 (en) Adaptive prediction of coefficients of a video block
JP2938412B2 (ja) 動画像の輝度変化補償方法、動画像符号化装置、動画像復号装置、動画像符号化もしくは復号プログラムを記録した記録媒体および動画像の符号化データを記録した記録媒体
US9641838B2 (en) Moving image coding apparatus, method and program
JP2005516433A (ja) ビデオ圧縮システムのための動き推定
US6373894B1 (en) Method and apparatus for recovering quantized coefficients
EP0800677B1 (en) Method and device for selectively compressing video codec
KR100561398B1 (ko) 동화상 내 구획별로 휘도 변화를 검출하고 보상하는 장치 및 방법
EP0985318B1 (en) System for extracting coding parameters from video data
US6748114B1 (en) Moving picture encoding method and moving picture encoding apparatus
JP2000224593A (ja) フレーム補間方法および装置およびこの方法を記録した記録媒体
US20050138532A1 (en) Apparatus and method for concealing errors in a frame
JP2005524353A (ja) 小さいレートのアプリケーションのためにデジタル画像を処理する方法
US20040105589A1 (en) Moving picture compression/coding apparatus and motion vector detection method
JP2001251627A (ja) 符号化装置、符号化方法及びプログラムを記録した記録媒体
US11729424B2 (en) Visual quality assessment-based affine transformation
JPH1013838A (ja) 動きベクトル検出方法および動きベクトル検出装置
JP3812808B2 (ja) スキップ領域検出型動画像符号化装置および記録媒体
JPH10174094A (ja) 映像復号化装置