JPH10137930A - 半田吐出方法およびその吐出装置 - Google Patents

半田吐出方法およびその吐出装置

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JPH10137930A
JPH10137930A JP30000596A JP30000596A JPH10137930A JP H10137930 A JPH10137930 A JP H10137930A JP 30000596 A JP30000596 A JP 30000596A JP 30000596 A JP30000596 A JP 30000596A JP H10137930 A JPH10137930 A JP H10137930A
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JP
Japan
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solder
plunger
nozzle
syringe
amount
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JP30000596A
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English (en)
Inventor
Kenichiro Hori
健一郎 堀
Shinji Hirata
信治 平田
Kazumi Haniyu
一美 羽生
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズルから吐出した半田の酸化を防止し、安
定的に所定量の半田吐出が可能な半田吐出方法およびそ
の吐出装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 シリンジ3、4の中に充填貯蔵された半
田1を、コントローラ25、ドライバー24により制御
されるパルスモータ23の駆動によるプランジャー2の
移動により圧送するようにし、半田の酸化を防止するた
めにノズル7周辺に窒素ガスなどの不活性ガスや還元ガ
スを噴出させ、パルス量に応じたプランジャー2の移動
体積分に相当する量の半田1をノズル7から吐出する構
成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器に使用さ
れる電子部品などへ部分的に溶融半田を塗布させる半田
吐出方法およびその吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種の塗布材料をシリンジ内に投
入して充填貯蔵し、エアー圧送によりその材料を吐出さ
せる、いわゆるディスペンサー方式の吐出装置が工業的
に数多く利用されており、このようなディスペンサー方
式で溶融半田を吐出する従来の半田吐出装置について図
面を用いて説明する。
【0003】図3は従来の半田吐出装置の構成を示す要
部断面図である。図3において、ヒーター52と加熱温
度検出用の熱電対50の先端を埋設したヒーターブロッ
ク42の下端部に、耐熱および耐蝕性のステンレスなど
の金属材あるいはセラミック材などでなるノズル43を
装着し、上端部に密封のためのシール44を介して中央
にエアー圧送チューブ46を固定具49により保持した
配管継手48を装着した蓋45を設置し、ホルダー47
により保持固定されたステンレスの金属材などでなるシ
リンジ41の先端を挿入して取付ける。
【0004】そして、シリンジ41の内部に半田51を
投入して充填貯蔵し前記ヒーター52による加熱により
半田51を溶融状態にし、エアー圧送チューブ46から
圧送されたエアー圧力で溶融半田51を加圧しノズル4
3の先端から溶融半田51を吐出するように構成された
ものであった。
【0005】またシール44はゴム材質のOリングで構
成されているため、シール44の取付け部はシール44
の耐熱温度以下にする必要があり、ヒーターブロック4
2および溶融半田51の湯面(表面)から所定の距離を
設けた構成としたものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
半田51の供給量の差、および半田51が使用され残量
が少ない場合とにより水頭差が発生し、吐出圧力、吐出
時間が同一条件であっても吐出量に差が発生した安定し
た半田吐出が困難であった。
【0007】また、エアー圧力により半田51を吐出さ
せるため、例えば0.01秒程度の吐出時間が極端に短
い場合、シリンジ41内の空間の体積差により、空間に
気体を圧送させる時間、および一定圧力になるまでの時
間が無視できなくなり、タイミングの遅れが生じるため
半田51の吐出量にバラツキが発生する。
【0008】また、ノズル43の内径を大きくして半田
51の吐出量が多い場合には空気による酸化の影響は小
さいが、極微量の例えばノズル内径φ100μmで、半
田0.1mgを吐出させる場合は、吐出した半田51は約
0.13mm3の球状となり、半田表面の酸化の影響が無
視できず、半田付けが良好にできない。さらに、ノズル
43の内面にも酸化物が付着し、実質的にノズル43の
内径が小さくなり、溶融半田51を正確に吐出できない
という課題を有していた。
【0009】また、シリンジ41内に圧送されたエアー
の気密を保持するためにシール44にゴム材質のOリン
グを使用しており、シリンジ41を長くし、半田51の
投入量を少なくして、Oリングのシール44とヒーター
52による加熱源との距離を長くして熱が伝導するのを
防止する必要があり、半田51を投入して充填貯蔵する
容積の割にはシリンジ41を大きくしなければならない
という課題を有しており、極微量の溶融半田吐出には半
田の酸化を防止する機構が要求されている。
【0010】本発明は、従来の課題を解決しようとする
ものであり、小型の装置で、極微量の半田を酸化させる
ことなく、所定量を安定的に吐出できる半田吐出方法お
よびその吐出装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明による半田吐出方法およびその吐出装置は、半
田を溶融するための加熱機構、その溶融半田を充填貯蔵
するシリンジ部、溶融半田を吐出させるシリンジの先端
に装着したノズル部、ノズル周辺に窒素ガスなどの不活
性ガスあるいは還元ガスを噴出してその周囲雰囲気の酸
素を遮断し、ノズルより吐出された溶融半田の酸化を防
ぐ酸化防止機構、所定量の溶融半田を吐出するため溶融
半田内に挿入したプランジャー、プランジャーを駆動さ
せるパルスモータとそのコントローラ部、およびプラン
ジャーにより圧縮された溶融半田がシリンジからの漏洩
を防止するシール部により構成され、シリンジ内に投入
し充填貯蔵された半田を溶融した後に、溶融半田内にプ
ランジャーを駆動して挿入することにより、半田を窒素
ガスなどの不活性ガスや還元ガスなどで半田を酸化させ
ない雰囲気中に、溶融半田をノズルから吐出させるもの
であり、極微量の半田を酸化させることなく、所定量の
半田を安定的に吐出することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
シリンジ内に充填貯蔵した半田を溶融した後、その溶融
半田内にプランジャーを挿入して押圧移動させ、充填貯
蔵された溶融半田を窒素ガスなどの不活性ガスや還元ガ
スなどによる半田を酸化させない雰囲気中でノズルから
吐出させる半田吐出方法としたものであり、半田の酸化
を防止し吐出量を安定させるという作用を有する。
【0013】請求項2に記載の発明は、パルスモータの
駆動によりプランジャーを移動させ、パルス量に応じた
量だけ半田を吐出させる請求項1に記載の半田吐出方法
としたものであり、半田の吐出量を精度よく制御できる
という作用を有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、プランジャーの
移動量の10〜50%をプランジャーの移動方向とは反
対方向に引き上げるようになしたものであり、基板表面
の状態に応じて半田量を一定にする作用を有する。
【0015】請求項4に記載の発明は、半田を溶融する
ための加熱機構、その溶融半田を貯蔵するシリンジ部、
溶融半田を吐出させるシリンジの先端に装着したノズル
部、ノズル周辺に窒素ガスなどの不活性ガスあるいは還
元ガスを噴出してその周囲雰囲気の酸素を遮断しノズル
より吐出された溶融半田の酸化を防ぐ酸化防止機構、所
定量の溶融半田を吐出するため溶融半田内に挿入したプ
ランジャー、プランジャーを駆動させるパルスモータと
そのコントローラ部、およびプランジャーにより圧縮さ
れた溶融半田のシリンジからの漏洩を防止するシール部
により構成された半田吐出装置としたものであり、半田
の酸化と酸化物の付着を防止し吐出量と吐出動作を安定
させるという作用を有する。
【0016】請求項5に記載の発明は、シール部の材質
がグラファイト、または主成分のグラファイトにボロン
ナイトライドを添加した材料でなる請求項3に記載の半
田吐出装置としたものであり、高温でのシール特性と潤
滑性が向上しプランジャー動作が円滑になるという作用
を有する。
【0017】以下、本発明の実施の形態について、図面
を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態におけ
る半田吐出装置の構成を示す部分断面構造概念図、図2
は同要部を示す拡大断面図である。
【0018】図1、図2において、3、4は耐熱および
耐蝕性で半田と合金化しないステンレスの金属材やセラ
ミック材などでなるシリンジであり、シリンジ3、4か
らの熱を遮断する断熱材35を介して金属材などでなる
ホルダー36によりベース22に固定され、内部が漏斗
状の孔でなる下部のシリンジ4と内部が円筒空洞でなる
上部のシリンジ3がシール11を介して分割可能に密着
結合しており、その内部に非溶融あるいは溶融した半田
1を投入して充填貯蔵している。
【0019】2は溶融半田1内に挿入され半田1を押圧
すなわち圧送するシリンジ3、4と同材質でなるプラン
ジャーであり、本体を構成する金属材の取付ベース21
に取り付けられた金属材のベース22に設置されたスラ
イドレース32上を摺動するスライドユニット33に取
付けられたホルダー34の一端に固定されており、その
ホルダー34の一端に断熱材30とボールネジフランジ
29を回転しながら挿通し、軸受28で回転自在にベー
ス22に保持されたボールネジ31の一端に緩衝用のカ
ップリング27を介してブラケット26によりベース2
2に取付けられ、コントローラ25とドライバー24に
より制御し駆動されるパルスモータ23の回転軸に結合
されており、設定したパルス量に応じてシリンジ3、4
内を移動する。
【0020】シリンジ3、4には半田1を加熱溶融する
ためのヒーター12が埋設されており、シリンジ4の下
部には溶融半田1を所定かつ微量吐出するシリンジ3、
4と同材質でなるノズル7、ノズル7を保持するスリー
ブ8、スリーブ8を締付け固定するスリーブ押え6、ノ
ズル7の温度降下を防止し窒素ガスなどの不活性ガスや
還元ガスをノズル7の周囲に噴出維持するためのノズル
保護ブロック5、ノズル7の周辺部の温度を測定する熱
電対10、そしてシリンジ4の下部外周に吐出部全体の
周囲雰囲気を保護維持するカバー9が取付けられてい
る。
【0021】シリンジ3の上部には、プランジャー2の
摺動を円滑にし、かつ溶融半田1を外部に漏洩させない
ための耐熱、耐蝕性のシール13、シール13を固定あ
るいは保持するシール押え14、半田1を供給投入する
半田供給口16およびそのキャップ15が設置されてい
る。
【0022】17、18は窒素ガスなどの不活性ガスや
還元ガスを導入し送出する所定のガス導入口であり、1
9、20は前記と対応連結し窒素ガスなどの不活性ガス
や還元ガスを挿通させ、所定周囲に噴出拡散させるため
の空洞である。
【0023】次にまず、半田1の供給について説明す
る。プランジャー2はパルスモータ23の駆動によりあ
らかじめ図1aの位置まで上昇させて保持する。
【0024】そして、熱電対10で温度を測定しコント
ロールするヒーター駆動部(図示せず)により駆動され
るヒーター12により、半田1が溶融する温度までシリ
ンジ3、4を加熱する。例えば、半田1として融点29
5℃の高温半田を使用する場合は、半田供給口16付近
の温度降下を考慮し、前記の温度設定を350℃〜40
0℃とする。この時、設定温度が低すぎると半田1を供
給する場合に半田供給口16付近で半田1が固溶体状態
になり、半田1の粘度が高くなり円滑に半田1を供給す
ることができない。
【0025】また、設定温度が高すぎると半田1の粘度
が低くなり供給しやすいが、半田1の酸化が進行し、シ
リンジ3、4内部に酸化物が堆積するため正確かつ安定
した半田吐出ができなくなるため、より好ましい設定温
度は380℃位である。
【0026】なお、半田1を高温半田による場合で説明
したが、共晶半田でも他の半田でもよく、その設定温度
は使用する半田の融点に合わせて最適な設定にすること
が望ましい。
【0027】次にキャップ15を取り外した半田供給口
16に線状の半田1を順次投入する。半田1はシリンジ
3、4の内部で溶融し、半田1は溶融された状態で充填
貯蔵される。投入を継続して供給量を増やしていくとや
がて半田供給口16から半田1があふれ出る。そこでプ
ランジャー2を図1bの位置まで降下させ、あふれた状
態でキャップを締め付けるとそのネジ部の隙間にも半田
1が充填され内部に気泡が残らない。
【0028】次にプランジャー2の移動について説明す
る。プランジャー2は前記で説明したように、ホルダー
34に取付けられており、ホルダー34は断熱材30を
介し、ボールネジフランジ29と連結されている。ここ
でボールネジフランジ29の取付けに断熱材30を介し
ているのは、ヒーター12により加熱されたシリンジ
3、4の熱がホルダー34からの熱伝導によりボールネ
ジ31が熱膨張をしてピッチが変化するのを防止するた
めである。
【0029】断熱材30の材料としては、機械的強度を
保ち、かつ熱伝導率の低いマイカ系セラミックを使用し
ているが、断熱性、耐蝕性があれば他の材料を使用して
もかまわない。
【0030】また、ボールネジ31のピッチは微小量移
動させるのに有利なように1mmのものを使用し、パルス
モータ23のドライバー24は高分解能を得るため、1
/400の分解能を持つものを使用した。例えば、コン
トローラ25から40パルスの入力を印加するとドライ
バー24で40/400=0.1パルスの信号がパルス
モータ23に送出され、パルスモータ23のステップ角
を0.72度とするとボールネジは0.1×0.72度
=0.072度分だけ回転する。
【0031】つまり、ピッチ1mmのボールネジ31では
プランジャー2は0.2μm移動する。例えば、プラン
ジャー2の直径を10mmとすると半田1の体積は、1.
6×10-5cm3だけ増加し、この体積に相当するだけの
半田1がノズル7の先端から吐出される。但し、半田1
を空気中に吐出する場合にはほぼ前記の値となるが、実
際に基板などに微量の半田付けをする場合は、基板表面
の濡れ性、および表面張力などによりノズル7内の半田
1が引き出され、所定の半田量よりも多く付着する。
【0032】これらを防止するため、プランジャー2は
入力パルス量に相当する移動量を移動し押圧したのち、
入力パルス量の10%〜50%の移動量分を引き上げす
なわち戻すことにより半田の切れをよくしている。
【0033】つまり、半田付着量が多い時には引き上げ
量を多くし、反対に半田付着量が少ない時には引き上げ
量を少なくするようにプログラムしておくのである。前
記実施の形態のように1.6×10-5cm3程度の吐出量
では引き上げ量として、20%〜30%の範囲である。
【0034】以上のように、半田1の吐出量は移動し挿
入押圧されたプランジャー2の体積に相当する量で決め
られるため、従来のエアー圧縮方式、いわゆるエアーデ
ィスペンサー方式とは異なりシリンジ内の半田残量によ
る水頭差がでないため、より安定に吐出することができ
る。
【0035】次に、半田1を貯蔵しておくシリンジ部に
ついて説明する。前記で説明したようにシリンジ3、4
には半田1を溶融するためのヒーター12を埋設してお
り、熱電対10で温度を測定し最適な温度にヒーター1
2をコントロールしている。例えば、半田1として融点
295℃の高温半田を使用すると、ヒーター12の設定
温度を350℃〜500℃にすることにより、ノズル7
の先端部での温度降下、およびノズル7から吐出された
半田1が基板に付着するまでの温度降下を考慮しても十
分半田付けすることができる。より好ましくは400℃
〜450℃の範囲である。
【0036】また、ノズル7の先端部の温度降下をでき
るだけ抑えるためと、ノズル7の先端部に窒素ガスなど
の不活性ガスや還元ガスの雰囲気をつくるためにノズル
保護ブロック5をシリンジ4の下部に取付けており、ま
た、ノズル保護ブロック5にはシリンジ3、4に設けら
れた前記ガスの導入送出用のガス導入孔17に接続連結
した空洞19および空洞19aを形成し、導入送出され
た前記ガスがノズル7周辺に均一に噴出されるようにさ
らに、円形状の空洞19bを形成している。
【0037】これにより導入送出された前記ガスはシリ
ンジ3、4で加熱され高温状態になり、シリンジ4とノ
ズル保護ブロック5の空洞19にも満たされ、ノズル保
護ブロック5、およびノズル7の温度降下を防止すると
いう効果もある。
【0038】シリンジ4の下端外周にはカバー9を取付
けており、シリンジ3、4に設けられた前記ガスのガス
導入孔18から導入送出された前記ガスは、ノズル保護
ブロック5とカバー9でなる空間部19cに空洞20を
経由して噴出して満たされ、空気すなわち酸素を遮断す
ることができるため、ノズル7から吐出された半田1の
酸化を防止している。
【0039】次にシール部の動作について説明する。本
発明はプランジャー2の移動量による体積相当分で半田
1に圧力を印加して半田1を吐出する構成のため、シー
ル部は重要な構成要素である。つまり、シール部の機密
性、および半田1を投入して充填貯蔵したとき、半田1
の内部、あるいは半田1とシリンジ3、4の界面に気泡
ができると、プランジャー2を移動して半田1に圧力を
加えたとき、気泡があれば気泡が圧縮されて正確な吐出
が出来なくなるが、装置の構成上シール11、13は必
要である。
【0040】まず、シリンジ3、4内部の清掃を容易に
するためシリンジ3とシリンジ4の二つに分割できか
つ、密着結合する構造としている。したがって接合部に
シール11を用いているが、この部分は350℃〜50
0℃の高温にさらされるので、樹脂系のシール11は使
用できない。
【0041】このため厚さ0.1mmのグラファイトシー
トをリング状に形成加工したシール11を使用した。厚
さが0.1mmのため接合部での空間が少なく、半田界面
での気泡が少なくなると共に、グラファイトの耐熱性に
より、半田1の溶融に必要な温度500℃でも劣化する
ことなく十分に耐えられる。
【0042】次にプランジャー2のシール部について説
明する。シール13の機能としては、プランジャー2が
円滑に移動できる潤滑性を有することや、プランジャー
2との間に隙間が出来ないことが必要であり、さらに、
500℃程度の高温に対し劣化しないことなどがあげら
れる。
【0043】これらの要求機能に対して、グラファイト
を使用することにより対応できる。シール13はグラフ
ァイトシート、あるいはその粉末をあらかじめ所定の筒
状に成形し、それをシリンジ3とプランジャー2との間
にセットした後、シール押え14でさらに加圧すること
により、シール13がシリンジ3とプランジャー2によ
り密着した構造にすることができる。
【0044】所定の加圧はシール押え14の固着ボルト
14aを締め付けるだけで簡単にできる。グラファイト
の材料は結晶構造上潤滑性を有しているため、プランジ
ャー2が円滑に移動することができるのであり、また、
さらにより潤滑性を向上させるためには固体で潤滑性の
あるボロンナイトライドを添加することにより、潤滑性
の効果をより高めることができる。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明による半田吐出方法
およびその吐出装置は、極微量の半田吐出でも、パルス
量の設定により容易に吐出できると共に、半田が酸化さ
れることなく極微量の半田付けを安定して行えるもので
あり、さらにシール部を耐熱、耐蝕性のあるグラファイ
ト材料を使用したことにより、シリンジ内容積の全てに
半田を貯蔵できるため、ディスペンサー方式の装置に比
べシリンジ部は従来の約1/2程度に小型化することが
可能であるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における半田吐出装置の構
成を示す部分断面構造概念図
【図2】同要部を示す拡大断面図
【図3】従来の半田吐出装置の構成を示す要部断面図
【符号の説明】
1 半田 2 プランジャー 3 シリンジ 4 シリンジ 5 ノズル保護ブロック 6 スリーブ押え 7 ノズル 8 スリーブ 9 カバー 10 熱電対 11 シール 12 ヒーター 13 シール 14 シール押え 14a 固着ボルト 15 キャップ 16 半田供給口 17 ガス導入口 18 ガス導入口 19 空洞 19a 空洞 19b 空洞 19c 空間部 20 空洞 21 取付ベース 22 ベース 23 パルスモータ 24 ドライバー 25 コントローラ 26 ブラケット 27 カップリング 28 軸受 29 ボールネジフランジ 30 断熱材 31 ボールネジ 32 スライドレール 33 スライドユニット 34 ホルダー 35 断熱材 36 ホルダー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンジ内に充填貯蔵した半田を溶融し
    た後、その溶融半田内にプランジャーを挿入して押圧移
    動させ、充填貯蔵された溶融半田を不活性ガスあるいは
    還元ガス雰囲気中でノズルから吐出させる半田吐出方
    法。
  2. 【請求項2】 パルスモータの駆動によりプランジャー
    を移動させ、パルス量に応じた量だけ半田を吐出させる
    請求項1に記載の半田吐出方法。
  3. 【請求項3】 前記プランジャーの移動量の10〜50
    %をプランジャーの移動方向とは反対方向に引き上げる
    ようになした請求項2記載の半田吐出方法。
  4. 【請求項4】 半田を溶融するための加熱機構、その溶
    融半田を貯蔵するシリンジ部、溶融半田を吐出させるシ
    リンジの先端に装着したノズル部、ノズル周辺に不活性
    ガスあるいは還元ガスを噴出してその周囲雰囲気の酸素
    を遮断しノズルより吐出された溶融半田の酸化を防ぐ酸
    化防止機構、所定量の溶融半田を吐出するため溶融半田
    内に挿入したプランジャー、プランジャーを駆動させる
    パルスモータとそのコントローラ部、およびプランジャ
    ーにより圧縮された溶融半田がシリンジからの漏洩を防
    止するシール部により構成された半田吐出装置。
  5. 【請求項5】 シール部の材質がグラファイト、または
    主成分のグラファイトにボロンナイトライドを添加した
    材料でなる請求項3に記載の半田吐出装置。
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