JPH1013770A - 画像処理を応用した薄型高輝度ディスプレイ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイ装置として複数の投写機を利用
して薄型、高輝度を目的としたときの各投写機の画面間
の補正をマイクロコンピュータを利用し画像処理で実現
させたディスプレイ装置を提供すること。 【解決手段】 マイクロコンピュータで画面を分割する
際に、分割された各画面にあらかじめ互いに接する部分
に冗長性を持たす。すなわち接している相手の画面情報
を持ち、画面をあらかじめ重ね合わすように設置し、基
準画面に対して接している画面を拡大／縮小、移動させ
ることにより画面の補正を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、大勢の人々に対し
て各種情報を提供することができ、鉄道、航空、道路の
利用者への情報提供、また工場、銀行などでの監視制
御、プレゼンテーションで利用する薄型高輝度ディスプ
レイ装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】現在利用されている大画面スクリーン
は、一つの投写機を使用し画面を大きくすると投写面積
に比例し、画面の輝度が低下する。また投写機の出力を
大きくすることにより輝度を上げることも可能である
が、スペース的な条件、及び電源などの環境条件によっ
ては、投写機の出力が大きくできないときもある。また
画面の補正は機械的にサーボモータなどを使用し行って
いたためそれらのスペースも必要となっていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の上記問題点を解消することのできるディスプレイ装置
を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】複数の投写機を使用する
ことにより、画面を分割する必要があるがこの時の画面
と画面の接する部分の補正は各投写機を左右、前後、回
転移動させ補正する必要がある。これの補正部分をマイ
クロコンピュータを使用し画像処理で微調整を行う。す
なわち、装置の構造としてマイクロコンピュータに画面
情報を入力し、マイクロコンピュータ＋画像処理プロセ
ッサの処理によって、その画面情報を複数の投写機に分
けて投写する。この時の各投写機の画像は互いに接する
よう映し出す。このことによりマイクロコンピュータに
よる回転、移動、拡大／縮小などの画像処理でディスプ
レイの補正が可能となる。

【０００５】

【発明の実施の形態】次に本発明の実施例とその効果に
ついて図を用いて説明する。実施例は４分割について説
明するが分割数が増えても処理方法は同じである。

【０００６】図１は従来通りの投写機が１台の時のｍ×
ｎ寸法のディスプレイを投写するのに距離１が必要とな
る。図２に示すように４台使用した場合投影距離は１／
２になり、また輝度は距離の長さに反比例して明るくな
る。このことは薄型で高輝度になることを意味する。し
かし複数画面を使うと、映像と映像の間に隙間、及び角
度の調整が必要となる。おおかたの調整は、製作時及び
設置時に調整できる。設置後の微調整となると、機械的
にレンズ、投写機を移動させ調整することになる。薄型
にするため機械的に行わない。

【０００７】図３に示すようにマイクロコンピュータ映
像を分割し、各画面が互いに接する部分に冗長性をもた
せる。この時のマルチスクリーンディスプレイ画面はマ
イクロコンピュータ単体のディスプレイに映し出される
画面と同一の映像である。

【０００８】初期設定時にはあらかじめ各画面が重なり
合うように、また大きさも全ての画面が同じくらいにな
るように設置時に調整をする。微調整はマイクロコンピ
ュータの画像処理によって行う。処理画面の分割処理
は、図３に示すように分割された画面に、それぞれが互
いに接する部分の冗長性のある情報を持たせておく。す
なわち接している相手の画面情報を持つ。そして複数の
投写機の設置時には、それぞれの画面が離れないように
あらかじめ重なり合わせて映し出すように設置する。

【０００９】画面の調整はマイクロコンピュータから拡
大縮小調整、回転調整、左右上下移動調整を行い最終的
に重なっている部分はカットする。これらの５種類の処
理をマイクロコンピュータの入力装置から視認を行いな
がら１ピクセルずつマイクロコンピュータの入力装置か
ら以下の手順で行う。

【００１０】図４で示すように画面情報（以下画面
とする）と画面情報（以下画面とする）について補
正を行う。この時基準となる画面はどの画面でもよいが
ここでは画面を基準とする。

【００１１】（１）画面と画面の水平方向が合うよ
うに回転調整する。

【００１２】（２）画面と画面の大きさが同じにな
るように拡大縮小を行う。

【００１３】（３）画面と画面の高さ方向が合うよ
うに移動する。

【００１４】（４）画面と画面の水平方向の移動を
重ね合わせ部分が合うように移動する。

【００１５】（５）画面と画面を重ね合わせ、画面
の重なった部分はカットする。

【００１６】全ての分割された画面について（１）〜
（５）の操作を各画面に対して繰り返し行うことにより
分割された画面の補正が完了する。ただし補正された画
面は図５のように冗長性を持たせてある部分について
は、全体の画面に対して縮小されて映し出される。

【００１７】

【発明の効果】前記作用と実施例で明らかなように複数
画面を利用することで薄型及び高輝度な画面を作り出す
ことができる。また外部にマイクロコンピュータを設置
し画像処理を行うことでも機械系を減らし結果的にディ
スプレイ装置を薄くすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】投写機により画像を表示したときの説明図であ
る。

【図２】本発明を適用したディスプレイ装置において４
台の投写機により画像を表示したときの説明図である。

【図３】本発明を適用したディスプレイ装置により分割
表示された画面の説明図である。

【図４】本発明を適用したディスプレイ装置により分割
表示された画面を修正する処理を示す説明図である。

【図５】本発明を適用したディスプレイ装置により表示
された補正後の画面を示す説明図である。

【符号の説明】 〜 画面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの画面情報をディスプレイ装置を構
   成する複数の投写機に、マイクロコンピュータで画面情
   報を分割し、各投写機が分割された画面情報をそれぞれ
   が投写することによりスクリーン上で元の画面情報を再
   生するとともに、画面と画面の接する部分の補正をマイ
   クロコンピュータによる画像処理により行うことを特徴
   とした薄型高輝度ディスプレイ装置。