JPH10137203A

JPH10137203A - システム血圧計

Info

Publication number: JPH10137203A
Application number: JP8304563A
Authority: JP
Inventors: Kenji Taniguchi; 謙二谷口; Osamu Shirasaki; 修白崎
Original assignee: Omron Corp; Omron Tateisi Electronics Co
Current assignee: Omron Corp
Priority date: 1996-11-15
Filing date: 1996-11-15
Publication date: 1998-05-26

Abstract

(57)【要約】【課題】血圧較正時に誤差が生じないようにしたシス
テム血圧計を提供する。【解決手段】血圧較正時に、血圧演算装置２は、その
心電検出と脈波検出ができ、測定準備ができたことを、
血圧測定装置１に通信によりスタート信号を転送するこ
とで知らせ、血圧測定装置１は、そのスタート信号を受
信することにより、自動的に血圧測定を開始し、血圧測
定終了後に血圧データ（測定結果）を血圧演算装置２に
通信により転送し、血圧演算装置２は、その血圧データ
を記憶する。その後、血圧演算装置２は、検出された心
電波及び脈波と記憶された血圧データとに基づいて血圧
を算出・表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、外部から入力さ
れる血圧データに基づいて血圧を算出・表示するシステ
ム血圧計に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のシステム血圧計の一例である、脈
波伝播方式の血圧計の血圧較正測定としては、特開平７
−８８０９０号公報に記載された「システム血圧計」が
ある。この公報記載のシステム血圧計は、人体の血圧デ
ータを測定して血圧データを得る血圧測定装置から、血
圧較正のための血圧データを、心電波検出手段、脈拍検
出手段及び血圧データを記憶する記憶手段を有する血圧
演算装置に転送し、転送されてきた血圧データを脈拍デ
ータと関連付けて記憶手段に記憶し、その後、心電波検
出手段及び脈拍検出手段による測定で検出した心電波及
び脈拍と記憶してある血圧データとから血圧を演算し、
その血圧値を表示するものである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のシステム血圧計では、血圧測定装置で測定
して得た人体の血圧データを転送手段により血圧演算装
置に転送すると共に、血圧演算装置は、転送されてきた
血圧データを記憶手段に記憶し、心電波検出手段による
心電波の検出タイミングから脈波検出手段による脈拍の
検出タイミングまでの時間差データを測定して、この測
定した時間差データ及び記憶手段に記憶された血圧デー
タに基づいて血圧を演算するため、血圧測定装置と血圧
演算装置にて血圧較正を同時に行う操作は、使用者に委
ねられている。このため、血圧較正時に誤差を発生し易
いという問題点がある。例えば、血圧測定装置での血圧
測定後、その測定した血圧値を数時間後に血圧演算装置
に入力する使用者もあれば、数分後に入力する使用者も
ある。しかし、血圧値は各個人で僅かな時間差でも大き
な変動がある場合があり、血圧演算装置で演算される血
圧が大きな誤差を含むことになる。

【０００４】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、血圧較正時に誤差が生じないよ
うにしたシステム血圧計を提供することを目的としてい
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の請求項１のシステム血圧計は、血圧測定し
て血圧値を得る血圧測定装置と、脈波検出手段と、血
圧値を記憶する記憶手段と、前記脈波検出手段による脈
波信号及び前記記憶手段に記憶された血圧値に基づいて
血圧を演算する演算手段とを有する血圧演算装置と、
前記血圧測定装置による血圧測定と前記血圧演算装置の
血圧較正測定とを自動に行うための同期手段と、前記
血圧測定装置の測定した血圧データを前記血圧演算装置
に転送する転送手段とを備えることを特徴とする。

【０００６】このシステム血圧計では、同期手段によ
り血圧測定装置による血圧測定と血圧演算装置の血圧較
正測定が自動に行われるため、血圧較正時における測定
時間差による誤差を無くして、精度の高い血圧測定を行
うことができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、実施の形態により、この発
明をさらに詳細に説明するこのシステム血圧計は、血圧
測定して血圧値を得る血圧測定装置と、脈波検出手段、
血圧値を記憶する記憶手段、及び脈波検出手段による脈
波信号と記憶手段に記憶された血圧値とに基づいて血圧
を演算する演算手段を有する血圧演算装置とを備える
が、両装置の血圧較正のブロック図は図１に示す通りで
ある。ここでは、血圧較正時に、血圧演算装置２は、そ
の心電検出と脈波検出ができ、測定準備ができたこと
を、血圧測定装置１に通信によりスタート信号を送るこ
とで知らせ、血圧測定装置１は、その信号を受信するこ
とにより、自動的に測定を開始し、血圧測定終了時に、
測定して得た血圧データを血圧演算装置２に通信により
送信し、血圧演算装置２は、その血圧データを記憶す
る。

【０００８】血圧測定装置１の構成の一例を図４にブロ
ック図で示す。血圧測定装置１は、血管圧迫により血圧
を測定するもので、血管（動脈）を圧迫するためのカフ
１１と、カフ１１内に付設されるＫ音マイク１２と、検
出されたＫ音のノイズを除去するフィルタ１３と、Ｋ音
信号を増幅してＣＰＵ２１に入力するアンプ１４と、カ
フ１１を加圧するためのポンプ１５と、ポンプ１５を駆
動するドライバ１６と、カフ１１の圧力を減圧する微速
排気弁１７と、カフ圧を検出する圧力センサ１８と、カ
フ圧信号を増幅するアンプ１９と、カフ圧信号をデジタ
ル信号に変換してＣＰＵ２１に与えるためのＡ／Ｄ変換
回路２０と、血圧測定値等を表示する表示部２２と、測
定結果（血圧データ）等を血圧演算装置２に転送するた
めの入／出力部２３と、それらを統括して制御する機能
や血圧を算出する機能等を有するＣＰＵ２１とを備え
る。

【０００９】血圧演算装置２の構成の一例を図５にブロ
ック図で示す。血圧演算装置２は、心電波形及び光電脈
波から血圧を測定するもので、心電電極３１，３２と、
これら両心電電極３１，３２が入力に接続され、心電位
信号を増幅する差動アンプ３３と、心電波形のノイズ分
を除去するフィルタ３４と、心電位信号を増幅するアン
プ３５と、心電位信号をデジタル信号に変換してＣＰＵ
４１に与えるＡ／Ｄ変換回路３６と、指尖光電脈波セン
サ３７と、検出された光電脈波中のノイズ分を除去する
フィルタ３８と、光電脈波信号を増幅するアンプ３９
と、光電脈波信号をデジタル信号に変換してＣＰＵ４１
に入力するＡ／Ｄ変換回路４０と、血圧測定値等を表示
する表示部４３と、各種データ等を入力するためのキー
ボード４２と、血圧測定装置１にスタート信号等を転送
するための入／出力部４４と、血圧測定装置１から転送
されてきた血圧データ等を記憶するメモリ（図示せず）
と、それらを統括して制御する機能や、心電位及び光電
脈波とメモリに記憶された血圧データとから血圧を算出
する機能等を有するＣＰＵ４１とを備える。

【００１０】次に、血圧較正の動作について図２及び図
３のフロー図を参照して説明する。図２は血圧演算装置
２の動作を示し、図３は血圧測定装置１の動作を示す。
血圧較正時には、例えば血圧測定装置１のカフ１１を右
腕の上腕に装着し、血圧演算装置２の心電電極３１，３
２を両腕の付け根付近にそれぞれ装着し、指尖光電脈波
センサ３７を左手の人差し指に装着する。ここでは、血
圧測定装置１で血圧測定を行い、血圧演算装置２で心電
波形と光電脈波の測定を行う。

【００１１】まず、血圧演算装置２では、心電電極３
１，３２や脈波センサ３７の装着等が完了して、心電と
脈波の検出が可能か否かを判定し〔ステップ（以下、Ｓ
Ｔと略す）１〕、ＮＯの場合は可能となるまで待機す
る。判定がＹＥＳとなれば、血圧演算装置２から血圧測
定装置１にスタート信号を出力する（ＳＴ２）。出力後
は待機状態となる（ＳＴ３）。この待機処理は、前記し
たように血圧演算装置２による心電、脈波の測定と血圧
測定装置１による血圧測定とは、できる限り同時（時間
のずれない）の方が誤差がなく良いが、血圧測定装置１
がスタート信号を受信してからカフ１１が作動し、実測
血圧データが測定されるまで時間が掛かるので、その時
間を予め待機時間として記憶しておき、その待機時間だ
け待機することにより時間のずれを無くすためのもので
ある。設定された待機時間が経過すると、血圧演算装置
２での測定を行う（ＳＴ４）。この測定は、心電、脈波
より得られる波形やタイミングから得られる情報（振
幅、形状、時間差等）よりパラメータを演算することで
ある。

【００１２】血圧測定装置１では、血圧演算装置２から
のスタート信号を受信したか否かを判定し（ＳＴ１
１）、スタート信号を受信していない場合は待機状態を
続ける。スタート信号を受信すると、自動的に血圧測定
を開始し（ＳＴ１２）、カフ１１による血管圧迫により
血圧を測定する。測定が終了したと判定すれば（ＳＴ１
３）、その測定結果である血圧データを血圧演算装置２
に出力し（ＳＴ１４）、血圧較正時の動作を終了する。

【００１３】血圧演算装置２では、血圧測定装置１から
の血圧データを受信するまで待機しており（ＳＴ５）、
血圧測定装置１から血圧データを受信すれば、その血圧
データと前記演算によるパラメータとを対にして記憶し
（ＳＴ６）、血圧較正時の動作を終了する。両装置１，
２の血圧較正が終了すれば、血圧演算装置２で血圧測定
を行うのであるが、この場合は、血圧測定装置１のカフ
１１を右腕から取り外してもよく、血圧演算装置２のみ
で血圧測定を行う。この血圧測定は、次のように行う。
まず、心電と脈波によりパラメータを演算する。次に、
このパラメータと較正時に演算されたパラメータ（前記
ＳＴ４の処理により得られるパラメータ）との差を算出
する。そして、その差に基づいて、較正時に受信された
血圧値からその差に対応する血圧値の差を演算し、その
血圧値の差から求めた血圧値を今回の血圧測定値として
表示部４３に表示する。即ち、図６に示すように、パラ
メータの差と血圧値の差とは一意的に決定できる相関関
係にあり、パラメータの差が求まれば血圧値を演算でき
る。

【００１４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のシステム
血圧計によれば、同期手段により血圧測定装置による血
圧測定と血圧演算装置の血圧較正測定が自動に行われる
ため、血圧較正時における測定時間差による誤差を無く
して、精度の高い血圧測定を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施形態に係るシステム血圧計の血圧較正の
一例を示すブロック図である。

【図２】同実施形態のシステム血圧計の血圧演算装置の
血圧較正時の動作を示すフロー図である。

【図３】同実施形態のシステム血圧計の血圧測定装置の
血圧較正時の動作を示すフロー図である。

【図４】同実施形態のシステム血圧計の血圧測定装置の
構成を示すブロック図である。

【図５】同実施形態のシステム血圧計の血圧演算装置の
構成を示すブロック図である。

【図６】同実施形態のシステム血圧計の血圧演算装置に
よる血圧測定の原理を説明するための図である。

【符号の説明】

１血圧測定装置２血圧演算装置１１カフ１２Ｋ音マイク２３，４４入／出力部３１，３２心電電極３７指尖光電脈波センサ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】血圧測定して血圧値を得る血圧測定装置
と、脈波検出手段と、血圧値を記憶する記憶手段と、前記脈
波検出手段による脈波信号及び前記記憶手段に記憶され
た血圧値に基づいて血圧を演算する演算手段とを有する
血圧演算装置と、前記血圧測定装置による血圧測定と前記血圧演算装置の
血圧較正測定とを自動に行うための同期手段と、前記血圧測定装置の測定した血圧データを前記血圧演算
装置に転送する転送手段とを備えることを特徴とするシ
ステム血圧計。
【請求項２】前記同期手段は、血圧測定装置による血圧
測定と血圧演算装置の血圧較正測定とを自動且つ同時に
行うことを特徴とする請求項１記載のシステム血圧計。
【請求項３】前記血圧測定装置は、カフにより血管を圧
迫して血圧を測定するものであり、前記血圧演算装置の
脈波検出手段は、光電脈波センサであることを特徴とす
る請求項１又は請求項２記載のシステム血圧計。