JPH10136957A - 自動野菜消毒洗浄水切り装置 - Google Patents

自動野菜消毒洗浄水切り装置

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JPH10136957A
JPH10136957A JP33265696A JP33265696A JPH10136957A JP H10136957 A JPH10136957 A JP H10136957A JP 33265696 A JP33265696 A JP 33265696A JP 33265696 A JP33265696 A JP 33265696A JP H10136957 A JPH10136957 A JP H10136957A
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water
disinfecting
drainage
water supply
vegetables
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Akiji Matoba
明司 的場
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生食や漬け物に使用する野菜を、全自動で滅
菌消毒、異物洗浄除去、水切りを完全に行うことがで
き、野菜が少量の場合は水量を少なく設定して水などを
節約し、複数収容室の水切り篭によって多種類の野菜の
取り出しを容易とし、揚水ポンプによって下流しを要し
ないで流し台へ排水することができる野菜消毒洗浄水切
り機を提供することを目的とする。 【手段】 水槽と、水槽に内嵌して回転する水切り篭
と、電磁弁で作動する消毒液給水装置と、電磁弁で作動
する給水装置と、電磁弁で作動する排水装置と、水槽の
水位を検出する水位検出装置と、水切り篭を回転させる
駆動装置と、これらを全自動で運転する機能を有するコ
ンピュータとよりなる装置であるが、更に消毒水に代え
てオゾン水を給水するものや、水切り篭に複数の収容室
を有するものや、排水を流し台へ揚水する揚水ポンプを
有するものがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として生食野菜
を滅菌消毒し、異物を洗浄除去し、次いで水切りを行う
全自動の野菜消毒洗浄水切り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】家庭においても、食堂、旅館などの厨房
においても、野菜は水洗いして付着している農薬や土な
どの異物を除去してから調理しているが、最近学校給食
などにおいて、生食野菜などに付着していた大腸菌O−
157による悪性の集団食中毒が発生したことにより、
野菜の洗浄の重要性が認識されるにいたった。加熱調理
する野菜は熱によって細菌が死滅するので、単なる洗浄
だけでもよいが、生食や一夜漬けや酢の物に使用する野
菜の場合は、食堂などの厨房はもとより家庭において
も、一層丁寧に洗浄することが行われるようになった。
しかし、水道水による洗浄だけでは十分でない場合があ
るので、特に厨房に対しては次亜塩素酸ナトリゥム希釈
液による消毒の励行が指導されるようになった。洗浄は
一般に手で洗う方法が行われ、消毒は消毒水に野菜を浸
漬する簡単な方法が行われているに過ぎないので、機械
的方法によって効果的に洗浄や消毒が行われる家庭向き
や厨房向きの装置の開発が望まれている。
【0003】野菜を水で洗浄し脱水する装置には、従来
種々のものが提案されてきた。例えば実開昭56−87
145号公報に記載の考案は、周壁上方部に排水口を設
けた洗いおけと、洗いおけ内で回動する洗いかごとより
なり、洗いかごは水流又はモータにより回動するように
したものであって、洗浄排水後に洗いかごを回動して脱
水するものである。
【0004】また、特公昭60−12022号公報記載
の発明は、複数の条帯を並列した2個のコンベアの間
に、傾斜した回転ドラムを配置し、野菜をコンベア上で
移送させながらシャワーで洗浄し、次に回転ドラム内で
シャワー洗浄し、更にコンベア上でシャワー洗浄するも
のである。
【0005】野菜の消毒と洗浄とを行うものにも幾つか
の提案があり、消毒には次亜塩素酸ナトリゥムや塩素、
オゾン、紫外線などが使用されている。例えば特公昭6
1−44639号公報記載の発明は、殺菌液や洗浄液を
入れた液槽内に併設された篭体に野菜を入れ、篭体を往
復駆動震とうさせて殺菌及び洗浄をするものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の洗いおけと洗い
かごによる洗浄脱水装置にあっては、洗いおけ内で水が
旋回するので野菜に付着の異物の除去には有効である
が、洗浄後に野菜の入った洗いかごを取り出し、洗いお
けを転倒して洗いおけ内の水と異物を捨て去り、再び洗
いかごを洗いおけに入れて洗いかごを回転させ、遠心力
によって脱水するものであり、特に水と異物の廃棄など
の操作が繁雑であるという問題点がある。
【0007】傾斜ドラムによる洗浄装置は、野菜出荷業
者が多量の野菜を連続的に洗浄する場合に使用するもの
であり、家庭や厨房での使用に適しないばかりでなく、
軟弱な野菜は損傷する恐れがある。
【0008】篭体を往復駆動震とうさせる装置の場合
も、軟弱野菜を損傷させる恐れがあると共に、家庭用に
は適さないものである。その他公知の野菜消毒洗浄装置
には、消毒と洗浄と脱水とを連続して、しかも自動的に
行うものは見当たらない。
【0009】本発明は、生食又は漬物に供する野菜に付
着する農薬や土などの異物を洗浄除去すると共に、付着
している病原菌を殺菌消毒し、かつ野菜に付着している
水を水切りする操作を全自動で行う、厨房用や家庭用に
適した自動野菜消毒洗浄水切り装置を提供することを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、円筒
状の水槽1と、水槽1に内嵌されて駆動装置4により回
転し、多数の孔5を有する円筒状の水切り篭6と、水槽
1の底部に接続され排水電磁弁2を介して排水管21か
ら排水する排水装置3と、消毒液原液タンク7に接続さ
れた消毒液混合電磁弁8を介して消毒液原液と水道水と
を、一定割合で混合した消毒水を水槽1へ注入する消毒
水給水装置9と、給水電磁弁11を介して水槽1に給水
する給水装置12と、水槽1に設けた水位検出装置13
と、水位検出装置13からの水位情報の入力に基づいて
消毒水給水、消毒水給水停止、水切り篭回転、水切り篭
回転停止、消毒水排出、消毒水排出停止、水道水給水、
水道水給水停止、水切り篭回転、水切り篭回転停止、洗
浄水排出、水切り篭回転、水切り篭回転停止の各工程を
自動的に制御運転する機能を持つコンピュータ14とよ
りなる自動野菜消毒洗浄水切り装置である。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明の装置
において、消毒水給水装置9の代わりに、オゾン水製造
器15とオゾン水用電磁弁16とを含むオゾン水給水装
置17を有し、コンピュータ14が消毒水給水、消毒水
給水停止、消毒水排出の運転命令の代わりに、オゾン水
製造器作動、オゾン水給水、オゾン水製造器作動停止、
オゾン水給水停止の命令を出力する機能を有するもので
ある。
【0012】請求項3の発明は、上記の装置の水切り篭
6に、周壁から中心へ向けて立設した隔壁18により、
複数の収容室19が区画されているものである。
【0013】請求項4の発明は、上記の装置において排
水装置3内に、揚水ポンプ21を有しているものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1の発明を、図1の揚水ポ
ンプを有しない装置の縦断面図によって説明する。図1
では配線を省略してある。水槽1は、中心線を垂直に設
置され、底部に排水装置3が接続され、水位検出装置1
3がその種類によって水槽1の底部または上部に設けら
れている。排水装置3は水槽1の底部に明けられた排水
口22に接続した排水電磁弁2と排水管21とよりな
り、コンピュータ14の命令によつて排水電磁弁2が開
閉し、排水を放出したり排水放出を停止したりするよう
になっている。水位検出装置13には、種々の方式のセ
ンサを用いる公知の水位検出装置13が使用され、例え
ば液面上昇による空気圧の変化を電流に変換するもの
や、金属ダイヤフラムや半導体を用いた水圧センサによ
る水圧値を電流に変換するものや、圧電素子を用いた超
音波センサの水面検知値を電流に変換するものや、液に
接触する抵抗器の端子電圧によるものや、水に浮くフロ
ートの位置を電流に変換するものなどが使用される。水
位値に対応する電流はコンピュータ14へ出力され、こ
れに対応してコンピュータ14は種々の命令を出力する
ことになる。図1に示す水位検出装置13は、水槽1の
底部に設置されたU字管内の液面上昇によるU字管内の
空気圧変化を圧力センサにより電気信号に変えるもので
ある。
【0015】水槽1には円筒状の水切り篭6が、駆動装
置4により回転自在に内嵌しいる。水切り篭6はパンチ
ング金属板や金属製網、金属製格子などで作られてい
て、水切り篭6の周壁や底部には多数の孔5があり、水
槽1と水切り篭6との間の消毒水や洗浄水の流通が自在
となっており、排水時には水切り篭6内の消毒水や洗浄
水が水槽1へ流入し、また水切り時には野菜の付着水が
水切り篭6から水槽1へ脱出する。駆動装置4はモータ
23と減速機24とよりなり、モータ23は低速回転と
中速回転とに変更できるものであって、コンピュータ1
4からの出力により消毒時と洗浄時は低速回転し、脱水
時には中速回転し、それぞれ所定時間後に停止する。回
転速度は消毒時と洗浄時は液と野菜の接触を良好とし、
かつ軟弱野菜の損傷を押さえるためにおよそ30〜60
回転/分であり、水切り時は付着水が遠心力によって離
脱可能であり、軟弱野菜の損傷が発生しない回転速度と
しておよそ80〜150回転/分が適している。
【0016】水槽1の上方には、水槽1に消毒水が給水
される消毒水給水装置9と、水道水が給水される給水装
置12とが設けられている。これを図2の消毒水供給装
置と給水装置の構成を示す略図によって説明する。消毒
水供給装置9は、水道管10に直結する川上分岐管25
と、消毒液原液タンク7と消毒液混合電磁弁8と川下分
岐管26とよりなり、川上分岐管25の本管が水道管1
0に連結され、枝管の一つが消毒液混合電磁弁8に連結
されている。消毒原液タンク7からの配管は消毒液混合
電磁弁8に連結され、さらに消毒液混合電磁弁8の吐出
口が川下分岐管26の枝管の一つに連結され、川下分岐
管26の本管は水槽1に開口している。消毒液混合電磁
弁9は、消毒液原液を水道水に希釈するものであり、弁
開度比即ち混合比が1:100〜1:50のものが適し
ている。消毒液原液タンク7に入れられる消毒液原液
は、通常次亜塩素酸ナトリゥムの2%液であるが、1%
液であっても4%液であってもよい。2%の消毒液原液
の場合は、弁開度比1:100の消毒液混合電磁弁8を
通過すると、水道水によって100倍に希釈即ち0.0
2%の消毒水となり、川下分岐管26を経て水槽1に入
る。野菜の殺菌消毒には、次亜塩素酸ナトリゥムの0.
02%溶液が適しており、約10分間の浸漬で十分であ
るとされている。コンピュータ14からの命令によって
消毒液混合電磁弁8が開閉し、必要時に消毒水を水槽1
へ給水し、又は給水を停止する。
【0017】給水装置12は、川上分岐管25と給水電
磁弁11と川下分岐管26とよりなり、川上分岐管25
と川下分岐管26とは、消毒水給水装置9に共用のもの
である。水道管10に直結された川上分岐管25の枝管
の一つが給水電磁弁11に連結され、さらに給水電磁弁
11の吐出口が川下分岐管26の枝管の一つに連結され
ている。コンピュータ14からの命令によって給水電磁
弁11が開閉し、水道水を川下分岐管26の本管によっ
て水槽1へ給水し、又は給水を停止する。なお排水電磁
弁2、消毒液混合電磁弁8、給水電磁弁12及びオゾン
水用電磁弁16は、電磁弁に限ることはなく、モータを
駆動源とする電動弁であってもよい。
【0018】コンピュータ14は、プログラムに従って
消毒水注入、消毒水注入停止などの操作を自動的に実行
するもので、公知のマイクロコンピュータにプログラム
を記憶させたものであり、電源、操作盤、水位検出装置
13、給水電磁弁11、消毒液混合電磁弁8、排水電磁
弁2及びモータ23に結線されている。図3は本発明装
置の構成を示すブロック図であり、図4は本発明装置の
運転を示すフローチャートである。
【0019】図3及び図4によって本発明装置の運転方
法を説明する。まづ野菜を水切り篭6に入れる。更に必
要があれば野菜の浮き上がりを防ぐために、水よりも比
重の大きい材料からなる押し蓋を載せる。野菜の量が少
ないときは、後述のように消毒水は少なくてもよいが、
野菜の量が多いときの水量は水槽1に満杯である。次に
操作盤27の電源スイッチを入れると水位検出装置13
が作動する。そこで例えば野菜が多いため、水量が水槽
1に満杯であることを操作盤27の水位ボタンにより設
定する。運転スイッチを入れるとコンピュータ14から
消毒液混合電磁弁開口の命令が出力されて消毒液混合電
磁弁8が開き、消毒液原液タンク7からは消毒液原液
が、水道管10からは川上分岐管25を経て水道水が消
毒液混合電磁弁8に入り、濃度0.02%の消毒水とな
り川下分岐管26を経て水槽1に入る。消毒水が水槽1
に満杯になったことを検知した水位検出装置13のセン
サからの水位情報をコンピュータ14が判断し、コンピ
ュータ14から消毒液混合電磁弁閉鎖の出力が消毒液混
合電磁弁8へ発せられ、消毒液混合電磁弁8が閉鎖され
るから消毒水の給水が止まる。
【0020】次にコンピュータ14はモータ23へ低速
回転の命令を出力するから、モータ23は例えば毎分3
0回転の速度で回転し、水切り篭6内の野菜と消毒水と
の接触を良好にするから、土などの異物は十分に除去さ
れる。滅菌消毒と異物除去が完全に行われた10分間後
に、コンピュータ14はモータ23へ回転停止の命令を
出力するから、モータ24は停止し水切り篭6の回転は
止まる。次にコンピュータ14が排水装置3の排水電磁
弁2へ弁開口の命令を出力するから、排水電磁弁2が開
き水槽1内の消毒水が外へ排出される。消毒水の排出が
終わったことを水位検出装置13のセンサが感知して、
水槽1内に消毒水がないという水位情報をコンピュータ
14へ出力する。コンピュータ14はこの入力に基づい
て、排水電磁弁閉鎮の命令を出力するから排水電磁弁2
の弁が閉まる。次に給水装置12の給水電磁弁11へ弁
開口の命令が出力され、この命令を受けた給水電磁弁1
1が弁を開くと、水道水が水槽1に入り、水槽1に水道
水が満杯になったときの水位検出装置13の水位情報が
コンピュータ14へ出力される。コンピュータ14は給
水電磁弁11へ給水停止の命令を出力し、給水電磁弁1
1は弁を閉じ給水は停止する。
【0021】次いで、コンピュータ14は駆動装置4の
モータ23へ低速回転の命令を出力し、この命令を受け
たモータ23は水切り篭6を例えば2分間低速回転させ
る。これによって野菜は水道水に良好に接触し、野菜に
付着の消毒水が洗われる。所定時間を経過するとコンピ
ュータ14はモータ23へ回転停止の命令を出力し、水
切り篭6の回転が停止する。次にコンピュータ14が排
水装置4の排水電磁弁2へ弁開口の命令を出力するか
ら、排水電磁弁2が開き水槽1内の水道水が外へ排出さ
れる。水道水の排出が終わったことを水位検出装置13
のセンサが感知して、水槽1内に水道水がないという水
位情報をコンピュータ14へ出力する。コンピュータ1
4がこの入力に基づいて、モータ23へ中速回転の命令
を出力すると、駆動装置4は水切り篭6を例えば毎分1
20回転の中速度で例えば2分間回転させ、野菜に付着
していた水が遠心力によって水槽1内へ移動し、開口さ
れた排水電磁弁2から順次排出される。水切り篭6が所
定時間回転すると、コンピュータ14はモータ23へ回
転停止の命令を出力し、水切り篭6の回転が停止し、さ
らに排水電磁弁閉鎖の命令によって排水電磁弁2の弁が
閉鎖される。
【0022】また、水切り篭6の回転は正回転のみに限
ることはなく、初めの2分の1の時間は正回転とし、後
の2分の1の時間は逆回転に設定することも可能であ
り、この場合は1方向のみの回転よりも消毒、洗浄およ
び水切りが効率よく行われる。なお、水道水による洗浄
操作は上記のような1回に限ることはなく、洗浄を完全
にするために反復して行う場合もある。また、コンピュ
ータ14への入力によって運転時間を調整することも可
能である。
【0023】野菜の量が少ないときは水量は少なくとも
よいので、水道水や消毒液が節約される。例えば、野菜
の量が上記の場合の半分であるときは、水量は水槽1に
半分入っておればよいから、操作盤27へ水位2分の1
の設定をする。これによって設定された2分の1の水位
に達したときの水位検出装置13からの水位情報を、コ
ンピュータ14が判断して次の命令を出力することにな
る。
【0024】請求項2の発明は、水槽1と水切り篭6と
オゾン水給水装置17と給水装置12と駆動装置4と排
水装置3とコンピュータ14とよりなる自動野菜消毒洗
浄水切り装置である。水槽1と水切り篭6と給水装置1
2と駆動装置4と排水装置3とは、請求項1の発明の装
置のものと全く同一のものである。オゾン水給水装置1
7は請求項1の発明の消毒水給水装置9に代わるもの
で、次亜塩素酸ナトリゥムを含む消毒水の代わりに、オ
ゾンを含むオゾン水を給水する装置であり、図5のオゾ
ン水給水装置の構成を示す略図に示すように、オゾン水
製造器15とオゾン水用電磁弁16と川上分岐管25と
川下分岐管26とよりなるものである。
【0025】オゾン水製造器15は、種々の方式の公知
のものが使用される。例えば、紫外線ランプによるオゾ
ン発生器からのオゾンをエジェクターにより加圧水に混
合溶解してオゾン水とするものや、オゾン水製造器内の
流水に紫外線ランプからの紫外線を照射して水中の酸素
をオゾンに変えるものや、電極間の高周波印加によりオ
ゾン化した空気をエジェクターによりオゾン水とするも
のなどが使用される。オゾン水製造器15から出たオゾ
ン水は、川下分岐管26の枝管を経て本管から水槽1へ
注入される。オゾン水による消毒滅菌もおよそ10分間
で十分である。
【0026】請求項2の発明のコンピュータ14は、オ
ゾン水製造とオゾン水給水に係る運転機能の点において
請求項1の発明のコンピュータ14の機能とは相違す
る。即ち、運転スイッチを入れるとオゾン水用電磁弁開
口とオゾン水製造器作動の命令がコンピュータ14から
出力され、水道水がオゾン水製造器15内へ流入すると
同時に、オゾン水製造器15はオゾンを発生させオゾン
水を製造する。オゾン水が水槽1の所定水位にまで達し
たことの水位検出装置13からの水位情報をコンピュー
タ14が判断し、コンピュータ14はオゾン水用電磁弁
閉鎖とオゾン水製造器作動停止の命令をそれぞれに出力
する。以後の操作は請求項1の発明の場合と同様であ
る。
【0027】請求項3の発明は、図6の4個の収容室を
有する水切り篭の斜視図に示すように、水切り篭6が周
壁から中心へ向けて立設された隔壁18によって、複数
の収容室19に区画されているものである。種々の野菜
を水切り篭6に収容した場合は、水切り篭6の回転など
によって野菜が混合し、脱水後に野菜を区別して取り出
すことが繁雑になるため、複数の収容室19を設けて、
収容室19毎に別の野菜を収容することにより、脱水後
の野菜の取り出しが野菜毎に容易に行われるからであ
る。隔壁18は水切り篭6と同様に多数の孔5を設けた
金属板や、金網、格子で作られ、消毒水や水道水が収容
室19間を自由に流通するようになっている。収容室1
9の数は通常2〜8室である。なお、隔壁18は水切り
篭6の中央部で相互に接続されていてもよいが、消毒水
などの流通をよくするために、水切り篭6の中央部では
隔壁18が離れていたほうがよく、あるいは隔壁18が
短いものであってもよい。
【0028】請求項4の発明は、図6の揚水ポンプを有
する排水装置の構成を示す略図に示すように、排水を流
し台まで揚水するための揚水ポンプ20が排水電磁弁2
に接続されたものである。本発明の装置が小形である場
合は背丈が低いから、流し台の上に載置しても野菜の水
切り篭7への出し入れが容易であるが、大形である場合
は装置の背丈が60〜70cmにも達するので、これを
流し台に載置したときは床から水切り篭6までの高さが
130〜150cmにも達して、野菜の出し入れが極め
て困難になる。そのため大型の装置にあっては、床に載
置した装置からの排水を流し台まで揚水する必要がある
ので、請求項4の発明の排水装置が使用される。なお、
排水電磁弁2から吐出した排水は、一旦排水槽28に貯
溜された後、揚水ポンプ21を経て流し台へ排水される
ようにする場合もある。
【0029】
【発明の効果】本発明の装置は、生食又は一夜漬や酢の
物に使用する野菜を、手洗いなどの繁雑な操作を行うこ
となく、全自動で滅菌消毒、異物洗浄除去、水切りを完
全に行うことができる顕著な効果があると共に、調理者
がその間に他の作業を行うことができ、時間の有効利用
の効果もある。野菜が少量の場合は、水量を少なく設定
することができるから、水道水や消毒剤節約の効果があ
る。水切り篭が複数の収容室を有するものにあっては、
多種類の野菜を別々の収容室に収容して運転できるか
ら、野菜が混合することによる野菜別の取り出し作業の
困難を解消することができる効果がある。また大型の装
置であって揚水ポンプを有するものにあっては、排水の
ための下流しを設置する必要はなく、装置を床に載置し
たまま排水を従来の流し台へ揚水して排水することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】揚水ポンプを有しない装置の縦断面図である。
【図2】消毒水給水装置と給水装置の構成を示す略図で
ある。
【図3】本発明装置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明装置の運転を示すフローチャートであ
る。
【図5】オゾン水給水装置の構成を示す略図である。
【図6】4個の収容室を有する水切り篭の斜視図であ
る。
【図7】揚水ポンプを有する排水装置の構成を示す略図
である。
【符号の説明】
1 水槽 2 排水電磁弁 3 排水装置 4 駆動装置 5 孔 6 水切り篭 7 消毒液原液タンク 8 消毒液混合電磁弁 9 消毒水給水装置 10 水道管 11 給水電磁弁 12 給水装置 13 水位検出装置 14 コンピュータ 15 オゾン水製造器 16 オゾン水用電磁弁 17 オゾン水給水装置 18 隔壁 19 収容室 20 揚水ポンプ 21 排水管 22 排水口 23 モータ 24 減速機 25 川上分岐管 26 川下分岐管 27 操作盤 28 排水槽

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の水槽(1)と、水槽(1)の底
    部に接続され排水電磁弁(2)を含む排水装置(3)
    と、水槽(1)に内嵌されて駆動装置(4)により回転
    可能であって多数の孔(5)を有する円筒状の水切り篭
    (6)と、水槽(1)の上方に設けた消毒液原液タンク
    (7)並びに消毒液混合電磁弁(8)を含む消毒水給水
    装置(9)と、水道管(10)に接続された給水電磁弁
    (11)を含む給水装置(12)と、水槽(1)に設け
    た水位検出装置(13)と、該水位検出装置(13)の
    水位情報入力に基づいて消毒水給水、消毒水給水停止、
    水切り篭回転、水切り篭回転停止、消毒水排出、水道水
    給水、水道水給水停止、水切り篭回転、水切り篭回転停
    止、洗浄水排出、水切り篭回転、水切り篭回転停止の各
    工程を自動的に運転する機能を持つコンピュータ(1
    4)とよりなることを特徴とする自動野菜消毒洗浄水切
    り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の発明において、消毒水給
    水装置の代わりにオゾン水製造器(15)とオゾン水用
    電磁弁(16)とを含むオゾン水給水装置(17)を有
    し、コンピュータ(14)が消毒水給水、消毒水給水停
    止、消毒水排出の運転命令の代わりに、オゾン水製造器
    作動、オゾン水給水、オゾン水製造器停止、オゾン水給
    水停止の命令を出力する機能を有するものであることを
    特徴とする自動野菜消毒洗浄水切り装置。
  3. 【請求項3】 水切り篭(6)は、周壁から中心へ向け
    て立設した隔壁(18)によって、複数の収容室(1
    9)に区画されていることを特徴とする請求項1及び2
    記載の自動野菜消毒洗浄水切り装置。
  4. 【請求項4】 排水装置(3)内に、揚水ポンプ(2
    0)が設けられていることを特徴とする請求項1、2及
    び3記載の自動野菜消毒洗浄水切り装置。
JP33265696A 1996-11-08 1996-11-08 自動野菜消毒洗浄水切り装置 Pending JPH10136957A (ja)

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