JPH10136592A - 永久磁石埋込モータ - Google Patents
永久磁石埋込モータInfo
- Publication number
- JPH10136592A JPH10136592A JP8286363A JP28636396A JPH10136592A JP H10136592 A JPH10136592 A JP H10136592A JP 8286363 A JP8286363 A JP 8286363A JP 28636396 A JP28636396 A JP 28636396A JP H10136592 A JPH10136592 A JP H10136592A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- permanent magnet
- rotor
- guide
- rotor core
- fixing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転子鉄心内部に永久磁石を埋め込む構成の
永久磁石埋込モータにおいて、永久磁石の剥離を防止
し、またモータ駆動時の永久磁石の減磁を防止したもの
である。 【解決手段】 回転子鉄心２の永久磁石挿入口５に永久
磁石３を固定するガイド６を設けた構造にすることによ
り、永久磁石３を接着剤等で位置決め固定する作業の簡
略化が図れるとともに、その剥離も防止することができ
る。また、モータ駆動時、固定子のティースから回転子
１に入り込む磁束のため永久磁石３が減磁するという問
題も解決されるので信頼性の高い永久磁石埋込モータと
なる。
永久磁石埋込モータにおいて、永久磁石の剥離を防止
し、またモータ駆動時の永久磁石の減磁を防止したもの
である。 【解決手段】 回転子鉄心２の永久磁石挿入口５に永久
磁石３を固定するガイド６を設けた構造にすることによ
り、永久磁石３を接着剤等で位置決め固定する作業の簡
略化が図れるとともに、その剥離も防止することができ
る。また、モータ駆動時、固定子のティースから回転子
１に入り込む磁束のため永久磁石３が減磁するという問
題も解決されるので信頼性の高い永久磁石埋込モータと
なる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は回転子鉄心内部に永
久磁石を埋め込む構成の永久磁石埋込モータにおいて、
前記回転子鉄心の永久磁石挿入口に永久磁石を固定する
ガイドを設けたことを特徴とする永久磁石埋込モータに
関する。
久磁石を埋め込む構成の永久磁石埋込モータにおいて、
前記回転子鉄心の永久磁石挿入口に永久磁石を固定する
ガイドを設けたことを特徴とする永久磁石埋込モータに
関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、環境問題がクローズアップされて
きており省エネルギーの観点から小型・高効率・高出力
なモータとして、永久磁石を回転子鉄心の外周に装着し
たモータ（以後、表面永久磁石モータと称する）に代わ
って、永久磁石を回転子鉄心内部に埋め込んで、マグネ
ットトルクに加えてリラクタンストルクを利用するモー
タ（以後、永久磁石埋込モータと称する）が注目されて
きている。
きており省エネルギーの観点から小型・高効率・高出力
なモータとして、永久磁石を回転子鉄心の外周に装着し
たモータ（以後、表面永久磁石モータと称する）に代わ
って、永久磁石を回転子鉄心内部に埋め込んで、マグネ
ットトルクに加えてリラクタンストルクを利用するモー
タ（以後、永久磁石埋込モータと称する）が注目されて
きている。
【０００３】永久磁石埋込モータは、回転子鉄心の内部
に永久磁石を埋め込む構成とすることで、永久磁石によ
るマグネットトルクに加えて、永久磁石の中心とロータ
中心とを結ぶ方向であるｄ軸方向のインダクタンスＬｄ
とｄ軸に対し電気角で９０度回転した方向であるｑ軸方
向のインダクタンスＬｑに差が生じる結果発生するリラ
クタンストルクを有効に利用するモータである。
に永久磁石を埋め込む構成とすることで、永久磁石によ
るマグネットトルクに加えて、永久磁石の中心とロータ
中心とを結ぶ方向であるｄ軸方向のインダクタンスＬｄ
とｄ軸に対し電気角で９０度回転した方向であるｑ軸方
向のインダクタンスＬｑに差が生じる結果発生するリラ
クタンストルクを有効に利用するモータである。
【０００４】また、永久磁石埋込モータは表面永久磁石
モータに比し、高剛性であるため高速回転に対応でき、
かつ磁極面に透磁率が高い磁極がある構造であるので弱
め界磁制御が可能である。そのため、同一電流で発生す
るトルクを最大にでき、高トルク・高出力モータが実現
できる。
モータに比し、高剛性であるため高速回転に対応でき、
かつ磁極面に透磁率が高い磁極がある構造であるので弱
め界磁制御が可能である。そのため、同一電流で発生す
るトルクを最大にでき、高トルク・高出力モータが実現
できる。
【０００５】回転子鉄心内部に永久磁石を埋め込む構成
の永久磁石埋込モータは、永久磁石挿入口が回転子外周
に近接する位置までのびるように構成した方が、固定子
磁束の通路が確保されるためリラクタンストルクを有効
に利用できる。このような永久磁石埋込モータに関して
は、例えば特開平７−１３４０２３号公報に開示されて
いる。
の永久磁石埋込モータは、永久磁石挿入口が回転子外周
に近接する位置までのびるように構成した方が、固定子
磁束の通路が確保されるためリラクタンストルクを有効
に利用できる。このような永久磁石埋込モータに関して
は、例えば特開平７−１３４０２３号公報に開示されて
いる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の永久磁石を
埋め込んでなる回転子は、この回転子鉄心の永久磁石挿
入口に永久磁石を接着剤等で固定し位置決めを行うか、
または永久磁石挿入口と同形状の磁石を使用し構成して
いた。
埋め込んでなる回転子は、この回転子鉄心の永久磁石挿
入口に永久磁石を接着剤等で固定し位置決めを行うか、
または永久磁石挿入口と同形状の磁石を使用し構成して
いた。
【０００７】しかしながら、回転子鉄心の永久磁石挿入
口に永久磁石を接着剤等で固定する方法は、永久磁石が
剥離する可能性があるなどの信頼性に劣り、また一方、
永久磁石挿入口と同形状の磁石を使用する方法は、モー
タ駆動時、固定子のティースから回転子に入り込む磁束
のため永久磁石が減磁する可能性があるなどの不安があ
った。
口に永久磁石を接着剤等で固定する方法は、永久磁石が
剥離する可能性があるなどの信頼性に劣り、また一方、
永久磁石挿入口と同形状の磁石を使用する方法は、モー
タ駆動時、固定子のティースから回転子に入り込む磁束
のため永久磁石が減磁する可能性があるなどの不安があ
った。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、回転子鉄心内部に永久磁石を埋め込んでなる回転
子において、この回転子鉄心の永久磁石挿入口に永久磁
石を固定するガイドを設けたものである。
めに、回転子鉄心内部に永久磁石を埋め込んでなる回転
子において、この回転子鉄心の永久磁石挿入口に永久磁
石を固定するガイドを設けたものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明は、回転子鉄心内部に永久
磁石を埋め込んで回転子を構成し、上記永久磁石は回転
子鉄心内部に機械的に固定したものである。
磁石を埋め込んで回転子を構成し、上記永久磁石は回転
子鉄心内部に機械的に固定したものである。
【００１０】また、回転子鉄心内部の永久磁石挿入口に
永久磁石を固定するガイドを設けたものである。
永久磁石を固定するガイドを設けたものである。
【００１１】また、磁石挿入口に永久磁石を固定するガ
イドを主磁束発生面の両面または片面に設けたものであ
る。
イドを主磁束発生面の両面または片面に設けたものであ
る。
【００１２】また、永久磁石を固定するガイドを回転子
鉄心と一体としたものである。また、ガイドの高さを磁
石挿入口厚の１／２０〜１／３に設定したものである。
鉄心と一体としたものである。また、ガイドの高さを磁
石挿入口厚の１／２０〜１／３に設定したものである。
【００１３】さらに、磁石挿入口に永久磁石を固定する
非磁性体のガイドを設けたものである。
非磁性体のガイドを設けたものである。
【００１４】上記構成によれば、永久磁石を接着剤等で
位置決め固定するという作業の簡素化が図れ、すなわち
工程が単純化され、またモータ駆動時、固定子のティー
スから回転子に入り込む磁束のため永久磁石が減磁する
という問題も解決され信頼性の高い永久磁石埋込モータ
となる。
位置決め固定するという作業の簡素化が図れ、すなわち
工程が単純化され、またモータ駆動時、固定子のティー
スから回転子に入り込む磁束のため永久磁石が減磁する
という問題も解決され信頼性の高い永久磁石埋込モータ
となる。
【００１５】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【００１６】図１は４極の永久磁石埋込モータに採用し
たものであり、回転子１は高透磁率材の回転子鉄心２を
円周方向にＮ極，Ｓ極が交互となるように永久磁石３を
埋め込み配置し、回転軸４に固着することによって構成
されている。
たものであり、回転子１は高透磁率材の回転子鉄心２を
円周方向にＮ極，Ｓ極が交互となるように永久磁石３を
埋め込み配置し、回転軸４に固着することによって構成
されている。
【００１７】回転子１はｑ軸インダクタンスＬｑとｄ軸
インダクタンスＬｄの差を大きくするために永久磁石挿
入口５が回転子１の外周に近接する位置までのびるよう
にし、かつ永久磁石挿入口５の端部付近に永久磁石３を
固定するガイド６を設けた構成としている。ガイド６の
高さｈは永久磁石挿入口５の厚みｔの１／２０〜１／３
に設定している。
インダクタンスＬｄの差を大きくするために永久磁石挿
入口５が回転子１の外周に近接する位置までのびるよう
にし、かつ永久磁石挿入口５の端部付近に永久磁石３を
固定するガイド６を設けた構成としている。ガイド６の
高さｈは永久磁石挿入口５の厚みｔの１／２０〜１／３
に設定している。
【００１８】永久磁石３は円弧形状に形成されたものを
回転子鉄心２の可撓性や弾性を利用し軸方向に圧入して
いる。
回転子鉄心２の可撓性や弾性を利用し軸方向に圧入して
いる。
【００１９】上記実施例では、一層の永久磁石挿入口５
で構成した回転子１で説明しているが、勿論二重以上の
永久磁石挿入口で構成したものでも何等問題はないし、
永久磁石に関しても円弧形状で説明しているが、これら
は例えばプレート状やＵ字状等の他の形状のものも考え
られる。
で構成した回転子１で説明しているが、勿論二重以上の
永久磁石挿入口で構成したものでも何等問題はないし、
永久磁石に関しても円弧形状で説明しているが、これら
は例えばプレート状やＵ字状等の他の形状のものも考え
られる。
【００２０】なお、図１において、７は複数のティース
８を有する固定子を示す。また、上記実施例では回転子
鉄心２は、プレス成型時に永久磁石挿入口５の端部付近
に永久磁石３を固定するガイド６を設けているが、図３
のように永久磁石挿入口５の端部に非磁性体で構成した
ガイド６’を設ける構成としてもよい。
８を有する固定子を示す。また、上記実施例では回転子
鉄心２は、プレス成型時に永久磁石挿入口５の端部付近
に永久磁石３を固定するガイド６を設けているが、図３
のように永久磁石挿入口５の端部に非磁性体で構成した
ガイド６’を設ける構成としてもよい。
【００２１】このように回転子１の永久磁石挿入口５の
端部付近に永久磁石３を固定するガイド６，６’を設け
る構成にすると、永久磁石３の位置決め作業や永久磁石
３に接着剤等を塗布する作業などの工程を省くことがで
きる。
端部付近に永久磁石３を固定するガイド６，６’を設け
る構成にすると、永久磁石３の位置決め作業や永久磁石
３に接着剤等を塗布する作業などの工程を省くことがで
きる。
【００２２】固定子７は所定のティース８を備え、各テ
ィース８間には固定子巻線（図示省略）が配設され構成
されている。回転子巻線に交流電流が与えられることで
回転子磁束が発生し、この回転磁束により、トルクが発
生して回転駆動するが、回転子鉄心２の磁石挿入口５に
永久磁石３を固定するガイド６，６’を設けた構造にす
ることにより、固定子７のティース８から回転子１に入
り込む磁束が永久磁石３の減磁を防ぐ。
ィース８間には固定子巻線（図示省略）が配設され構成
されている。回転子巻線に交流電流が与えられることで
回転子磁束が発生し、この回転磁束により、トルクが発
生して回転駆動するが、回転子鉄心２の磁石挿入口５に
永久磁石３を固定するガイド６，６’を設けた構造にす
ることにより、固定子７のティース８から回転子１に入
り込む磁束が永久磁石３の減磁を防ぐ。
【００２３】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、回転子鉄
心内部に永久磁石を埋め込んでなる回転子において、こ
の回転子鉄心の永久磁石挿入口に永久磁石を固定するガ
イドを設け構成することにより、永久磁石を接着剤等で
位置決め固定するという作業の簡略化が図れるととも
に、磁石が剥離するという課題も解決され、かつ固定子
のティースから回転子に入り込む磁束のため永久磁石が
減磁するという問題も解決されるために、信頼性の高い
永久磁石埋込モータを提供することができる。
心内部に永久磁石を埋め込んでなる回転子において、こ
の回転子鉄心の永久磁石挿入口に永久磁石を固定するガ
イドを設け構成することにより、永久磁石を接着剤等で
位置決め固定するという作業の簡略化が図れるととも
に、磁石が剥離するという課題も解決され、かつ固定子
のティースから回転子に入り込む磁束のため永久磁石が
減磁するという問題も解決されるために、信頼性の高い
永久磁石埋込モータを提供することができる。
【図１】本発明の実施例を示す断面図
【図２】要部の拡大断面図
【図３】従来の回転子の要部の拡大断面図
１ 回転子 ２ 回転子鉄心 ３ 永久磁石 ５ 永久磁石挿入口 ６，６’ ガイド
Claims (6)
- 【請求項１】回転子鉄心内部に永久磁石を埋め込んで回
転子を構成し、上記永久磁石は回転子鉄心内部に機械的
に固定したことを特徴とする永久磁石埋込モータ。 - 【請求項２】回転子鉄心内部の永久磁石挿入口に永久磁
石を固定するガイドを設けた請求項１記載の永久磁石埋
込モータ。 - 【請求項３】磁石挿入口に永久磁石を固定するガイドを
主磁束発生面の両面または片面に設けた請求項１または
２記載の永久磁石埋込モータ。 - 【請求項４】永久磁石を固定するガイドが回転子鉄心と
一体である請求項１または２記載の永久磁石埋込モー
タ。 - 【請求項５】ガイドの高さが磁石挿入口厚の１／２０〜
１／３に設定された請求項３または４記載の永久磁石埋
込モータ。 - 【請求項６】磁石挿入口に永久磁石を固定する非磁性体
のガイドを設けた請求項２記載の永久磁石埋込モータ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8286363A JPH10136592A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 永久磁石埋込モータ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8286363A JPH10136592A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 永久磁石埋込モータ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10136592A true JPH10136592A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17703422
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8286363A Pending JPH10136592A (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 永久磁石埋込モータ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10136592A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015037428A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP8286363A patent/JPH10136592A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015037428A1 (ja) * | 2013-09-13 | 2015-03-19 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置 |
| CN105531910A (zh) * | 2013-09-13 | 2016-04-27 | 三菱电机株式会社 | 永磁铁埋入型电动机、压缩机以及制冷空调装置 |
| JP6009088B2 (ja) * | 2013-09-13 | 2016-10-19 | 三菱電機株式会社 | 永久磁石埋込型電動機、圧縮機及び冷凍空調装置 |
| US10008893B2 (en) | 2013-09-13 | 2018-06-26 | Mitsubishi Electric Corporation | Permanent magnet-embedded electric motor, compressor, and refrigerating and air-conditioning device |
| CN105531910B (zh) * | 2013-09-13 | 2019-04-19 | 三菱电机株式会社 | 永磁铁埋入型电动机、压缩机以及制冷空调装置 |
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