JPH10136338A - 動画カメラおよび動画処理システム - Google Patents

動画カメラおよび動画処理システム

Info

Publication number
JPH10136338A
JPH10136338A JP8286322A JP28632296A JPH10136338A JP H10136338 A JPH10136338 A JP H10136338A JP 8286322 A JP8286322 A JP 8286322A JP 28632296 A JP28632296 A JP 28632296A JP H10136338 A JPH10136338 A JP H10136338A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
camera
computer
communication
moving image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8286322A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Furukawa
勲 古川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP8286322A priority Critical patent/JPH10136338A/ja
Publication of JPH10136338A publication Critical patent/JPH10136338A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Input (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価で画質が良く、通信路の負荷をコンピュ
ータ側でコントロールでき、コンピュータ接続に適した
動画カメラを提供する。 【解決手段】 動画カメラ1は、撮像画面内の特定の部
位の画像情報を選択的に得られるCCD素子2、制御装
置3および通信回路4を含み、通信路5を介してコンピ
ュータ6に接続されている。コンピュータ6は、自分が
必要とする部位の情報を要求するコマンドを動画カメラ
1に送り、動画カメラ1の制御装置3はコマンドにて指
定された部位のデータを指定された方法で選択的にコン
ピュータ6に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画カメラおよび
動画処理技術に関し、特に、情報ネットワーク等の通信
路を介して動画情報の授受を行うシステム一般に適用し
て有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、日本放送出版協会、平成3年
2月10日発行、榎並和雅著「やさしいディジタルビデ
オ技術」P169〜P176、等の文献にも記載されて
いるように、動画カメラの画像入力素子としてCCD素
子が有名である。これはビデオカメラなどに多数使用さ
れており、従来の撮像管他の素子は影をひそめている。
CCD素子は長い間にテレビジョンの動画規格に合わせ
た進化をしてきており、NTSCやPAL等のアナログ
動画通信規格に沿った制御入力とシリアル出力を持って
いる。
【0003】近年のパーソナルコンピュータの進化に伴
い、パソコンで画像を扱える能力が備わりつつある。こ
れにより、パソコンと動画カメラをつなぐ試みが多数行
われている。これはNTSC等の規格でカメラが出して
きた出力をパソコン上でデジタルに変換するものであ
る。
【0004】最近、高速シリアル通信の新しい規格であ
るUSB(Universal Serial bus)、IEEE1394
が制定されており、特にIEEE1394においては、
動画通信のためのフォーマットが制定されている。この
フォーマットは複数あるが、何れも毎秒30フレーム程
度の静止画を送信するものである。この通信路を使うこ
とにより、カメラ側で変換済みのデジタルデータをパソ
コンに送ることが可能になりつつある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】コンピュータに画像デ
ータを取り込むことを考える場合、最終的なデータはデ
ジタルである。CCD素子はそもそも小さな受光素子の
マトリクスであり、素子の行、列に合わせてスキャンす
ることにより最高の解像度を出すことができる。つま
り、デジタルに出力することが原理的に可能である。と
ころが現実のCCD素子は直接コンピュータと接続する
ことができず、多数のインターフェースICを通じてN
TSC等のアナログ規格で接続するしか方法がない。ア
ナログインターフェースを間に介することにより、デジ
タルからアナログ、アナログからデジタルの2回の変換
をすることになり、解像度をはじめとする画質、余計な
回路を挟むことによる価格の面において不利が生じる。
【0006】また、現在の受像装置はNTSC等の規格
に従い自立的にスキャンしているが、コンピュータに取
り込むことを前提とすると根拠がない。たとえばテレビ
会議システムにおいては画像の動きを予測等をして必要
な部位のみ送信し、極力通信路に負担をかけないことが
望ましい。リアルタイム通信技術の進歩により、コンピ
ュータが要求する部位のみ送信要求をすることは現在の
技術では可能であるが、CCD素子のレベルでは、技術
的には対応可能なのに現実にはNTSC等の規格に則っ
たカウンタやシフトレジスタなどを搭載した素子しかな
く、価格を押し上げている。
【0007】一方、通信路について考えてみると、デー
タの占めるバンド幅は少ないほど良いが、特に動画はデ
ータ量が大きいので通信路を圧迫する。そこで動画を圧
縮するための技術が多数開発されているが、リアルタイ
ム圧縮を前提とする場合、カメラ側での高度な計算処理
が必要であり、カメラの価格を押し上げる原因となる。
一方、パソコン側は元々高度な計算処理機能を有してい
るが、通信路のバンド幅を下げるための計算は行われて
いなかった。これは、従来の圧縮技術が、ただ単に動画
を劣化なく、あるいは劣化を少なく圧縮することのみに
注意していたためであり、コンピュータでの使用を前提
とした場合、コンピュータが本当に必要としている部位
は垂れ流しで送られてきたデータの一部でしかないか
ら、その他の情報は受けるだけで捨てている。これは回
線容量の無駄である。
【0008】本発明の目的は、コンピュータに接続され
て使用する用途に適した安価かつ高画質の動画カメラを
提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、高画質かつ低価格に
て、デジタルの動画情報の通信を行うことが可能な動画
カメラを提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、多様な動画情報の処
理および通信を行うことが可能な動画カメラを提供する
ことにある。
【0011】本発明の他の目的は、通信路を介して授受
される動画情報の処理を、高画質かつ低価格にて実現す
ることが可能な動画処理技術を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、データ圧縮等の特別
な処理を必要とすることなく、比較的狭い通信路のバン
ド幅にて動画データの通信を可能にする動画処理技術を
提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、通信路を介して授受
される動画の多様な処理を行うことが可能な動画処理技
術を提供することにある。
【0014】本発明の他の目的は、通信路を介して接続
される複数の動画カメラの多様な制御を行うことが可能
な動画処理技術を提供することにある。
【0015】本発明の他の目的は、動画情報の記録に必
要な記憶装置の容量を削減することが可能な動画処理技
術を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、撮像手段と、
所望の通信路を介して外部との間における情報の授受を
行う通信手段と、通信手段を介して外部から与えられる
画像送信要求に応じて撮像手段にて得られる画像情報の
任意の部位を通信手段を介して送信する制御手段とを含
む動画カメラを提供する。
【0017】また、本発明は、撮像手段、所望の通信路
を介して外部との間における情報の授受を行う通信手
段、通信手段を介して外部から与えられる画像送信要求
に応じて、撮像手段にて得られる画像情報の任意の部位
を通信手段を介して送信する制御手段等を含む動画カメ
ラと、この動画カメラに通信路を介して接続され、動画
カメラから得られる画像情報の処理を行うコンピュータ
とを含む動画処理システムを提供する。
【0018】動画カメラにおける撮像手段は、たとえば
CCD素子等の固体撮像素子を用いる場合、当該CCD
素子のしくみを、汎用のテレビジョン規格等に対応し
た、従来の画像データの垂れ流し方式から変更すること
で煩雑なクロックやシフトレジスタ等の構成を廃し、通
信路を介した外部からの命令により、動画画像データの
マトリクスの特定の部位のデータを選択的に送信する方
法を採る。
【0019】動画カメラとコンピュータとを接続する通
信路としては、たとえばIEEE1394規格に準拠す
るものや、USB規格に準拠するものを用いることがで
きる。また、動画処理システムとしては、たとえばテレ
ビ会議システムや、工業用あるいは防犯用等の監視カメ
ラシステムに適用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)図1は、本発明の第1の実施の形態で
ある動画処理システムの構成の一例を示す概念図であ
り、図2は、その一部をさらに詳細に例示したブロック
図、図3は、本実施の形態の動画処理システムにて用い
られるコマンドフォーマットの一例を示す概念図であ
る。
【0021】図1において、動画カメラ1は、外部の図
示しない画像を取り込む光学系2a、光学系2aを介し
て結像される画像をデジタルの画像データに変換するC
CD素子2、制御装置3、通信回路4からなる。
【0022】この場合、動画カメラ1のCCD素子2は
従来のそれではなく、単純マトリクスで構成されてい
て、制御装置3がCCD素子2のスキャンを担当する。
動画カメラ1はコンピュータ6とは、通信回路4および
通信路5を介して接続されている。コンピュータ6は、
自分が送信を必要とする部位の情報を通信路5を通じて
動画カメラ1に、後述のようなコマンドを送信すること
により指示する。動画カメラ1は、この要求を通信回路
4を通じて受け取ると、制御装置3がその部位をスキャ
ンし、CCD素子2から画像情報を取り込んだ後、通信
回路4、通信路5を通じてコンピュータ6に送信する。
要求部位は、一般的には矩形領域になるが、CCD素子
2の都合により様々な形態が考えられる。たとえばシフ
トレジスタのみ備え、一回の要求毎に1ライン分送信す
るなどの単機能のものも考えられる。また、通信回路4
が備えるべき通信規格としては、USBやIEEE13
94等のリアルタイム通信が可能なものが望ましい。こ
れは、コンピュータ6から発行される要求とそれに対す
る動画カメラ1からの撮像結果の通信がリアルタイムで
ある可能性が高いためである。ただし、スピードがある
程度速ければ必ずしも通信回路4のリアルタイム通信機
能は必須ではない。
【0023】図2は、矩形領域をスキャンする場合の制
御装置3の一例をより詳細に例示したブロック図であ
る。矩形領域の指定は、2次元の2つの座標の組として
表されるが、これを(x1、x2、y1、y2)で表す
こととする。ここでx1、x2はx座標であり、x1の
方が数値が小さいものとする。y1、y2はy座標であ
り、y1の方が数値が小さいものとする。この情報は通
信回路4から送られ、デコーダ7を通じてレジスタ8、
レジスタ9、レジスタ10、レジスタ11のレジスタ群
に記憶される。ここでレジスタ8はx1を、レジスタ9
はx2を、レジスタ10はy1を、レジスタ11はy2
を記憶するものとする。デマルチプレクサ12、デマル
チプレクサ13はCCD素子2のマトリクスに直接接続
しており、デマルチプレクサ12はレジスタ8を開始ア
ドレス、レジスタ9を終了アドレスとして認識する。同
様に、デマルチプレクサ13はレジスタ10を開始アド
レス、レジスタ11を終了アドレスとして認識する。デ
コーダ7は、レジスタ8〜レジスタ11までのアドレス
のセットが終わると、クロック14に対してレジスタの
数から計算される数だけクロックを出すよう指令する。
クロック14の出力はデマルチプレクサ12のクロック
入力に接続されており、デマルチプレクサ13のクロッ
ク入力はデマルチプレクサ12のインクリメントクロッ
ク、即ちスキャンを一回終わるたびに出すパルスに接続
している。以上の回路構成により、コンピュータ6から
通信路5を経由して動画カメラ1の制御装置3に与えら
れる(x1、x2、y1、y2)データにより該当矩形
領域のスキャンが行われる。
【0024】デコーダ7は、いわばALUのような働き
をするわけだが、実際の命令の種類は極めて少ないた
め、簡単なロジックで実現できる。また、その外の回路
は全てデジタル回路では極めて一般的に使われている回
路であり、NTSCやPAL等の複雑なクロック発生は
一切必要ない。ゲート数も少なく、マクロライブラリ等
も提供されている。
【0025】通信路5を経由してコンピュータ6から動
画カメラ1に発行される、矩形領域の読み出しコマンド
の一例を図3に示す。領域15〜19までの5領域で1
矩形領域からの読み出しを行う。領域15はコマンド種
別を表し、矩形領域の読み出しコマンドであることを示
す。これにより4つの領域、即ち(x1、x2、y1、
y2)がパラメータとして後に続くことを示す。領域1
6はx1を、領域17はx2を、領域18はy1を、領
域19はy2を格納する。
【0026】コンピュータ6が必要な領域をいかにして
決めるかについては、様々な方法が考えられる。代表的
と思われる方法をいくつか挙げる。
【0027】たとえば、動画カメラ1を侵入警戒用カメ
ラとして用いる場合においては、通常はドアや窓の部分
に撮像範囲を限定し、頻度も1〜数秒に一コマとしてお
く。ここのデータは常に以前の画面と差分が計算され、
差分が限度を越えると警戒態勢になり、全画面を数分の
1秒〜30分の1秒に一コマの送信にする。常時警戒す
る領域はユーザが指定する。
【0028】また、たとえば動画カメラ1をテレビ会議
カメラとして用いる場合においては、画面9分割中の真
ん中の1つを最高とし、その真下をその次、下両脇、中
両脇、上中、上両脇の順に優先度を設定して、優先度の
順に更新頻度を調整する。たとえば中央部は10分の1
秒毎、上両脇は2秒毎などと設定する。
【0029】また、たとえば動画カメラ1を工業用監視
カメラとして用いる場合においては、必要な部位のみを
ユーザが設定し、そこ以外は通常は送信しない。たとえ
ば液体の瓶詰めの液量監視では、液量の上限から下限に
至る部位のみを送信する。そこからはみ出た、つまり映
らない瓶は不合格である。
【0030】一般のカメラとして本実施の形態の動画カ
メラ1を用いる場合で通信量を削減したい場合は、たと
えば図4のフローチャートに例示されるように、以前の
画面との差分をとり、変化が大きい所を優先的に送信す
る。また、変化の予測が計算で可能な場合には、予想さ
れる所を優先的に送信する。変化が少ない所は優先順位
がどんどん下がるが、下限を設け、一定時間内には必ず
更新されるようにする。この際、差分をとるのは適当に
機械的に分担された部位で構わない。たとえば上記のテ
レビ会議システムの9分割など。
【0031】一般的なCCD素子の主な入力は、NTS
C等の映像信号規格に合わせた複雑な複数のクロックで
あり、これに合わせてCCD素子はデータを出力する。
これに対して、本実施の形態におけるCCD素子2の入
力は、特定の矩形領域を示す入力である。最も簡単なシ
フトレジスタの例では、入力は特定の行であり、出力は
一行分のデータを出す。制御装置3は通信回路4から来
た「行nのデータを出力せよ」という命令に対して一行
分のデータを返す、という手順になる。
【0032】従来のNTSC等のアナログ伝送では、ア
ナログ映像信号への変換、およびアナログからデジタル
への変換において画像の端が切れるため、素子(画素)
に無駄が生じるが、本実施の形態では1素子も無駄にな
らない。このため、CCD素子2を構成する素子(画
素)の数をパソコンの標準画素数、たとえば640×4
80ドットにすることが可能である。また、上記変換に
おいて、端が切れるだけでなく、色のにじみなどの画質
劣化が生じるが、本実施の形態では劣化は全く生じな
い。また、アナログ伝送におけるゴーストなどの信号化
けも起こらない。これらにより、従来では不可能であっ
たCCD素子の性能を余すことなく引き出すことができ
る。
【0033】次に、通信路5における利点について示
す。単純に通信路5をデジタルにしただけでは通信路5
の負荷は一定以下にはならないが、本実施の形態の技術
を使うことにより、通信路5の負荷の制御をコンピュー
タ6に任すことができる。つまり、コンピュータ6の判
断により、通信路5の負荷が高い時は少ない情報量で通
信するとか、あるいは負荷の高まりを犠牲にしてでも優
先して送るべき画像を送るなどの制御ができる。たとえ
ばテレビ会議においては、主に変化するのは顔が映る画
面の中央部であり、背景や髪が映る画面の上方や首から
下の服などが映る画面の下方はほとんど変化しないの
で、コンピュータ6は画面の中央部のみ頻繁に要求し、
上方および下方のデータの要求はほとんどしない。この
ため送るべき情報量は通常三分の一程度に押さえること
ができる。矩形領域の選択的な送信が可能な本実施の形
態の動画カメラ1の場合には、MPEGなどに代表され
る動き予測をコンピュータ6側で計算できるので、数十
分の一程度まで送信する情報を減らすことが可能であ
る。また、要求が来ない限りは本実施の形態の動画カメ
ラ1は通信路5に負荷をかけないので、たとえば監視カ
メラとして用いる場合、変化が無い限りは何も通信路5
に負荷をかけないので、夜間などは送るデータを大幅に
減らすことができる。また、複数の動画カメラ1を切り
替えて使う場合でも多数の動画カメラ1を1つの通信路
5につなぐことが可能である。通常、監視カメラが異常
を感知するということは画面上の変化を指すが、また複
数のカメラに同時に変化が起きる事態は少ないので、ご
く小数のカメラの最大転送容量を全体の転送容量として
1つの通信路5に接続することにより、通信路5にかけ
るコストを大幅に節約できる。
【0034】これに対し従来の方法では、汎用のテレビ
ジョン規格等に応じたデータの垂れ流しにより通信量の
コントロールができないため、通信路5全体の最大容量
はカメラの台数分必要である。つまり、動画カメラ1の
台数分だけ通信路5を用意する必要がある。これらの利
点は記録においても有効である。つまり、従来の方法で
はカメラの台数分だけ記録装置を用意する必要がある
が、その大部分の映像は無駄に捨てられる。本実施の形
態では必要部分のみ記憶されるので、記録装置は1つで
よいし容量も少なくてよい。
【0035】次に、価格における本実施の形態の利点に
ついて示す。従来のCCD素子がNTSC等のアナログ
映像規格に沿った走査をするためのシフトレジスタやカ
ウンタを内蔵しているが、本実施の形態のCCD素子2
は、制御装置3の作り方にもよるが、単純な素子マトリ
クスのみでよいため、原理的に簡単であるため安くでき
る。また、初めからデジタルであるため、従来必要であ
ったビデオ周波数のA/DおよびD/Aコンバータ、N
TSC等のアナログ映像規格のための複雑なクロックを
作る多数のカウンタやシフトレジスタの多くは不要にな
る。また、CCD素子2を無駄なく使用できるので、素
子(画素)数を節約できる。また、通信路5を圧迫しな
いことにより、より能力が低く安価な通信路5が使え
る。コンピュータ6の計算量は、動画カメラ1への要求
を算出する分は増えるが、受けるデータは少なくなるた
め、受信そのものと受信したデータの処理のための計算
量は減る。これはトレードオフで個々のコンピュータ6
毎に最適値を見出せるので、全体としての計算量の増加
はない。また、動画カメラ1の側では複雑なデータ圧縮
などをする必要が無いので、動画カメラ1は安価にでき
る。
【0036】このように、本実施の形態の動画カメラ1
の場合には、汎用のテレビジョン規格に対応した信号生
成回路等の複雑な構成要素を必要としないので、構成が
簡単で安価にできるとともに、コンピュータ6との間に
おける動画データの授受において、CCD素子2のすべ
てを有効に動画情報の入力に活用でき、しかも、動画カ
メラ1からコンピュータ6に至る間にA/D変換やD/
A変換等の画質劣化の要因となる変換処理が介在せず、
高画質の動画情報を得ることができる。
【0037】また、従来のように動画カメラ1から垂れ
流し的なデータ送信ではなく、コンピュータ6の側に
て、取り込むべき動画の領域やタイミング等を自由に制
御できるので、多様な動画の画像処理を実現できるとと
もに、通信路5の負荷等に応じて動画カメラ1から通信
路5を経由して取り込む動画情報の量を適切に制御でき
るので、比較的情報の伝送容量(バンド幅)の小さな通
信路5を利用した高画質かつ多様な動画処理を実現する
ことができる。
【0038】たとえば、パーソナルコンピュータ等の分
野では、複数の周辺機器の接続I/F仕様として、US
Bが策定中であるが、周辺機器の1つとして本実施の形
態の動画カメラ1をコンピュータ6に接続する場合、当
該動画カメラ1がUSBにて専有するバンド幅を最小限
に抑止できる。このため、たとえばパーソナルコンピュ
ータをコンピュータ6として用い、USBを介してこの
コンピュータ6に動画カメラ1を接続してテレビ会議シ
ステム等の情報処理量の大きな動画処理システムを構築
する場合でも、USBに接続された他の周辺機器への影
響を最小限に止めつつ、コストパフォーマンスの良好な
テレビ会議システムを構築することができる。
【0039】また、コンピュータ6に対して通信路5を
介して複数の動画カメラ1を接続する場合でも、個々の
動画カメラ1から取り込む動画データの量をコンピュー
タ6の側で随意に制御できるので、比較的情報の伝送容
量の小さな通信路5を利用して、複数の動画カメラ1を
用いる多様な動画処理を容易に実現することが可能とな
る。
【0040】(実施の形態2)本発明の動画処理システ
ムを、テレビ会議システムに応用する場合について、さ
らに詳細に説明する。システム構成は、図1等に例示さ
れた第1の実施の形態と同様である。テレビ会議カメラ
として本実施の形態の動画カメラ1を用いる場合におい
ては、画面中央部および下部の変化が激しく、上部、特
に両脇の変化が少ないことを応用して、変化の少ない部
位の動画データのコンピュータ6に対する送信頻度を下
げ、逆に変化の多い部位の頻度を上げることによって、
同じ通信速度ではより高品位の映像を入手することがで
きる。この考えは、通信規格としては、たとえばH.2
61などのように既に知られた技術であるが、動画カメ
ラ1等の撮像装置とコンピュータ6の間の考えとしては
過去に公知例はない。具体的なやり方の一例としては、
前述の実施の形態1で説明したが、たとえば9分割され
た画面中の真ん中の1つを最高とし、その真下をその
次、下両脇、中両脇、上中、上両脇の順に優先度を設定
して、優先度の順に更新頻度を調整する。たとえば中央
部は10分の1秒毎、上両脇は2秒毎などと設定する。
【0041】これにより、たとえば、30Kbps程度
の比較的情報の伝送容量の小さな通信路5を利用した高
画質のテレビ会議システムを実現することが可能にな
る。
【0042】以上本発明者によってなされた発明を実施
の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施
の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0043】たとえば、コンピュータから動画カメラに
指示する動画データの取込み方法としては、特定の矩形
領域を指定して動画情報をその都度単発的に送信させる
ことに限らず、任意のインターバルで任意の領域を定期
的に動画カメラからコンピュータに送信させるコマンド
等をコンピュータから動画カメラに与えるコマンド体系
の中に含むようにしてもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明の動画カメラによれば、コンピュ
ータに接続されて使用する用途に適した安価かつ高画質
の動画カメラを提供することができる、という効果が得
られる。
【0045】また、本発明の動画カメラによれば、高画
質かつ低価格にて、デジタルの動画情報の通信を行うこ
とができる、という効果が得られる。
【0046】また、本発明の動画カメラによれば、多様
な動画情報の処理および通信を行うことができる、とい
う効果が得られる。
【0047】本発明の動画処理システムによれば、通信
路を介して授受される動画情報の処理を、高画質かつ低
価格にて実現することができる、という効果が得られ
る。
【0048】また、本発明の動画処理システムによれ
ば、データ圧縮等の特別な処理を必要とすることなく、
比較的狭い通信路のバンド幅にて動画データの通信がで
きる、という効果が得られる。
【0049】また、本発明の動画処理システムによれ
ば、通信路を介して授受される動画の多様な処理を行う
ことができる、という効果が得られる。
【0050】また、本発明の動画処理システムによれ
ば、通信路を介して接続される複数の動画カメラの多様
な制御を行うことができる、という効果が得られる。
【0051】また、本発明の動画処理システムによれ
ば、動画情報の記録に必要な記憶装置の容量を削減する
ことができる、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である動画処理シス
テムの構成の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態である動画処理シス
テムの一部をさらに詳細に例示したブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態である動画処理シス
テムにて用いられるコマンドフォーマットの一例を示す
概念図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態である動画処理シス
テムの作用の一例を例示したフローチャートである。
【符号の説明】
1…動画カメラ、2…CCD素子(撮像手段)、3…制
御装置(制御手段)、4…通信回路(通信手段)、5…
通信路、6…コンピュータ、7…デコーダ、8,9,1
0,11…レジスタ、12,13…デマルチプクレサ、
14…クロック、15〜19…コンピュータから動画カ
メラに与えられるコマンドを構成する領域。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、所望の通信路を介して外部
    との間における情報の授受を行う通信手段と、前記通信
    手段を介して外部から与えられる画像送信要求に応じて
    前記撮像手段にて得られる画像情報の任意の部位を前記
    通信手段を介して送信する制御手段とを含むことを特徴
    とする動画カメラ。
  2. 【請求項2】 撮像手段と、所望の通信路を介して外部
    との間における情報の授受を行う通信手段と、前記通信
    手段を介して外部から与えられる画像送信要求に応じ
    て、前記撮像手段にて得られる画像情報の任意の部位を
    前記通信手段を介して送信する制御手段とを含む動画カ
    メラと、 前記通信路を介して前記動画カメラに接続され、前記動
    画カメラから得られる前記画像情報の処理を行うコンピ
    ュータと、 を含むことを特徴とする動画処理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の動画処理システムにおい
    て、前記コンピュータは、 前記動画カメラから得られる前記画像情報のうち、時間
    軸における画像の変化の多い部分を優先的に送信するよ
    うに前記動画カメラに対して前記画像送信要求を発行す
    る第1の操作、 前記動画カメラから得られる前記画像情報のうち、時間
    軸における画像の変化の少ない部位を送信しないように
    前記動画カメラに対して前記画像送信要求を発行する第
    2の操作、 前記動画カメラから得られる前記画像情報のうち、時間
    軸における画像の変化の多い部位を優先的に送信し、時
    間軸における画像の変化の少ない部位を送信しないよう
    に、前記動画カメラに対して前記画像送信要求を発行す
    る第3の操作、の少なくとも1つを実行することを特徴
    とする動画処理システム。
JP8286322A 1996-10-29 1996-10-29 動画カメラおよび動画処理システム Pending JPH10136338A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8286322A JPH10136338A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 動画カメラおよび動画処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8286322A JPH10136338A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 動画カメラおよび動画処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10136338A true JPH10136338A (ja) 1998-05-22

Family

ID=17702891

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8286322A Pending JPH10136338A (ja) 1996-10-29 1996-10-29 動画カメラおよび動画処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10136338A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754267B1 (en) * 1998-07-08 2004-06-22 Nec Corporation Image processing apparatus
WO2004112396A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Nokia Corporation 画像データの圧縮とサムネール画像の作成を行う電子機器、画像処理装置、データ構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6754267B1 (en) * 1998-07-08 2004-06-22 Nec Corporation Image processing apparatus
WO2004112396A1 (ja) * 2003-06-13 2004-12-23 Nokia Corporation 画像データの圧縮とサムネール画像の作成を行う電子機器、画像処理装置、データ構造
US7362970B2 (en) 2003-06-13 2008-04-22 Nokia Corporation Electronic device for compressing image data and producing thumbnail image, image processing apparatus, and data structure

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6005613A (en) Multi-mode digital camera with computer interface using data packets combining image and mode data
US6445824B2 (en) Data transmission with receiver side control
TWI415462B (zh) 選定的影像擷取、傳輸及重製之系統及方法
JP4689440B2 (ja) 撮像装置、及び処理方法
US7876360B2 (en) Image data transfer processor and surveillance camera system
JP2004515981A (ja) 携帯電話用の最適化されたカメラセンサ構造
EP1922878A2 (en) Systems and methods for video stream selection
US6256350B1 (en) Method and apparatus for low cost line-based video compression of digital video stream data
JP2001094987A (ja) 画像データ伝送方法
KR100483191B1 (ko) 전자 줌기능을 갖는 디지털 카메라 및 이미지 처리방법
JP3114228B2 (ja) 画像処理装置
US7236194B2 (en) Image signal processing apparatus
US6661452B1 (en) Digital camera capable of decreasing a required memory capacity
US5500577A (en) Raster format converter circuit
EP0878961A2 (en) Camera apparatus and image processing system with variable data rate
JPH10136338A (ja) 動画カメラおよび動画処理システム
JP5330015B2 (ja) 動画像送信端末
US7391932B2 (en) Apparatus and method for selecting image to be displayed
US6727947B1 (en) Digital camera
JP2000092469A (ja) デジタル受信端末
JPH01245687A (ja) 動画像符号化装置およびその画素配置方法
JP2000341668A (ja) 動画配信システム
JPH10174086A (ja) 画像データ配信システム
JP3122445B2 (ja) 通信装置
JPS60256284A (ja) 動画像送受信方式