JPH10135726A - マイクロストリップアンテナ - Google Patents

マイクロストリップアンテナ

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Publication number
JPH10135726A
JPH10135726A JP28797996A JP28797996A JPH10135726A JP H10135726 A JPH10135726 A JP H10135726A JP 28797996 A JP28797996 A JP 28797996A JP 28797996 A JP28797996 A JP 28797996A JP H10135726 A JPH10135726 A JP H10135726A
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JP
Japan
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conductor
dielectric substrate
ground conductor
radiation
microstrip antenna
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Application number
JP28797996A
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English (en)
Inventor
Toshiya Saito
俊哉 斉藤
Kunihiko Sasaki
佐々木  邦彦
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コプレーナ線路の線路損失を低減すると共
に、アンテナ放射特性を向上させ、また、コプレーナ線
路の終端部からアンテナ裏面側へ向けての電波の不要放
射を低減する。 【解決手段】 本発明のマイクロストリップアンテナ1
1は、誘電体基板12の表面に設けられた放射導体13
と、誘電体基板12の裏面に設けられ放射導体13に電
磁界的に結合されたコプレーナ線路14とを備えて成る
ものにおいて、誘電体基板12の表面にコプレーナ線路
14を覆うように表面接地導体18を設けると共に、誘
電体基板12の裏面と所定距離をおいて対向するように
裏面接地導体19を設け、誘電体基板12の裏面と裏面
接地導体19の間に空気層を設けたものである。この構
成の場合、コプレーナ線路14がいわゆるトリプレート
構造となるから、コプレーナ線路14及びその終端部の
細隙17からの電波の不要放射を抑圧することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波やミリ
波等の周波数帯域の電波を放射または受信することに適
したマイクロストリップアンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマイクロストリップアンテナの
一例として、「“Impedance Characteristics of Micro
strip Antennas Excited by Coplanar Waveguides with
Inductive or Capacitive Coupling Slots,”IEEE Mic
rowave and Guided Wave Lett.,vol.5,no.11,pp.391-39
3,Nov.1995. 」に記載された構成がある。このマイクロ
ストリップアンテナを、図15ないし図17に示す。こ
れら図15ないし図17に示すように、マイクロストリ
ップアンテナ1は、誘電体基板2と、この誘電体基板2
の上面中央部に設けられた放射導体3と、誘電体基板2
の下面に設けられたコプレーナ線路4とから構成されて
いる。このコプレーナ線路4は、図13に示すように、
ストリップ導体5と接地導体6とから構成されている。
上記コプレーナ線路4の終端部には、細隙7が設けられ
ている。
【0003】このような構成のマイクロストリップアン
テナ1の場合、コプレーナ線路4の始端部に供給された
電波は、コプレーナ線路4を伝播し、その終端部の細隙
7を介して放射導体3と電磁界的に結合する。これによ
り、マイクロストリップアンテナ1が励振されることか
ら、放射導体3の上面側から電波が放射されるようにな
っている。
【0004】上記構成のマイクロストリップアンテナ1
では、細隙7を介した電磁界的結合により放射導体3に
給電する構成であるので、誘電体基板に孔を形成し、こ
の孔に同軸線路等を挿通し、この同軸線路等を放射導体
に半田付けにより接続して給電する構成に比べて、製造
工程が簡単になるという効果がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成のマイクロストリップアンテナ1では、電波がコ
プレーナ線路4を伝播する際、コプレーナ線路4から電
波の不要放射が発生していた。このため、上記電波の不
要放射により、コプレーナ線路4における線路損失が大
きくなったり、マイクロストリップアンテナ1のアンテ
ナ放射特性が悪影響を受けたりするという不具合があっ
た。また、コプレーナ線路4の終端部の細隙7からアン
テナ裏面側(図12中下面側)へ向けて電波の不要放射
が発生するという問題点もあった。
【0006】一方、上記マイクロストリップアンテナ1
において、アンテナ利得を向上させためには、誘電率及
び誘電正接が小さい特性を有する誘電体で誘電体基板2
を作成する必要がある。しかし、実際には、誘電率及び
誘電正接が最も小さい特性を有する誘電体で誘電体基板
2を作成してみても、必要とするアンテナ利得が得られ
ないことがあった。
【0007】そこで、本発明の目的は、コプレーナ線路
の線路損失を低減すると共に、アンテナ放射特性を向上
させ、また、コプレーナ線路の終端部からアンテナ裏面
側へ向けての電波の不要放射を低減できるマイクロスト
リップアンテナを提供するにある。また、本発明の他の
目的は、アンテナ利得を向上できるマイクロストリップ
アンテナを提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、誘電体基板の一方の面にコプレーナ線路を覆うよう
に第1の接地導体を設けると共に、誘電体基板の他方の
面と所定距離をおいて対向するように第2の接地導体を
設けるように構成した。これにより、コプレーナ線路が
いわゆるトリプレート構造となるから、コプレーナ線路
及びその終端部の細隙からの電波の不要放射を抑圧する
ことができる。従って、コプレーナ線路の線路損失が低
減すると共に、アンテナ放射特性が向上し、また、コプ
レーナ線路の終端部の細隙からアンテナ裏面側へ向けて
の電波の不要放射が低減するようになる。
【0009】また、請求項2の発明によれば、第1の接
地導体を、放射導体の外周を囲むと共に放射導体と設定
距離離れるように配設したので、誘電体基板の一方の面
のうちの放射導体を除く部分のほぼ全体が第1の接地導
体により覆われる。このため、コプレーナ線路及びその
終端部の細隙からの電波の不要放射をより一層抑圧する
ことができる。
【0010】更に、請求項3または4の発明において
は、第2の接地導体と誘電体基板の他方の面との間に、
空気層または誘電体を設ける構成としたので、コプレー
ナ線路等からの電波の不要放射を低減できる構成を簡単
な構成にて容易に実現することができる。
【0011】また、請求項5の発明によれば、板状部材
からなり放射導体から放射される電波または放射導体に
受信される電波を通過させるための開口部を有する電界
集束手段を備え、この電界集束手段を、誘電体基板の一
方の面に取り付けるように構成した。この構成の場合、
放射導体から放射される電波または放射導体に受信され
る電波は、その電界が電界集束手段により集束されるか
ら、アンテナ利得が高くなる。更に、この構成におい
て、請求項5の発明のように、第1の接地導体を上記電
界集束手段により構成すると、部品点数及び製造工程を
一層少なくすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
いて図1ないし図3を参照しながら説明する。この第1
の実施例のマイクロストリップアンテナは、例えば約6
0GHzの電波を発振(送信)または受信するためのア
ンテナである。まず、図1及び図2に示すように、マイ
クロストリップアンテナ11は、ほぼ正方形状の誘電体
基板12を有しており、この誘電体基板12は誘電率及
び誘電正接が小さい特性を有する誘電体である例えば石
英から構成されている。尚、石英に代えてテフロン等の
フッ素樹脂により上記誘電体基板12を構成しても良
い。
【0013】上記誘電体基板12の一方の面である表面
(図2中上面)の中央部には、ほぼ正方形状の金属膜か
らなる放射導体13が設けられている。また、誘電体基
板12の他方の面である裏面(図2中下面)には、図3
にも示すように、コプレーナ線路14が設けられてい
る。このコプレーナ線路14は、細長い形状の金属膜な
らなるストリップ導体15と、誘電体基板12の裏面と
ほぼ同じ大きさの金属膜ならなる中間接地導体16とか
ら構成されている。この場合、中間接地導体16の中央
部から左端部にかけてほぼT字状の溝部16aが形成さ
れており、この溝部16aの横溝部16b内に上記スト
リップ導体15が配設されている。そして、溝部16a
の縦溝部16cが、上記コプレーナ線路14の終端部の
細隙17を構成している。
【0014】また、上記コプレーナ線路14のストリッ
プ導体15及び中間接地導体16は、誘電体基板12の
裏面全体に例えばAu等の金属を蒸着することにより金
属膜を形成した後、この金属膜をエッチング加工するこ
とにより形成されている。
【0015】更に、誘電体基板12の表面左端部には、
図1に示すように、誘電体基板12の表面左端部と同じ
大きさの長方形状の金属膜からなる表面接地導体18が
コプレーナ線路14を覆うように設けられている。この
表面接地導体18が第1の接地導体を構成している。
尚、表面接地導体18と放射導体13とは、予め設定さ
れた設定距離aだけ離れるように構成されている。この
設定距離aは、放射導体13から放射される電波の放射
特性、即ち、マイクロストリップアンテナ11のアンテ
ナ放射特性に悪影響を与えない程度の最小距離になるよ
うに設定されている。この距離を設定する方法として
は、コンピュータによるシミュレーションと試作を併用
して最適な値を求める設定方法が好ましい。
【0016】また、放射導体13及び表面接地導体18
は、誘電体基板12の表面全体に例えばAu等の金属を
蒸着することにより金属膜を形成した後、この金属膜を
エッチング加工することにより形成されている。
【0017】一方、図2に示すように、誘電体基板18
の裏面の下方には、金属板からなる裏面接地導体19が
上記裏面と予め決められた所定距離bをおいて対向する
ように設けられている。上記裏面接地導体19が第2の
接地導体を構成している。この場合、裏面接地導体19
は、誘電体基板18の裏面(中間接地導体16の下面)
に例えば発泡スチロール等からなるスペーサ(図示しな
い)を介して固定されており、もって、裏面接地導体1
9と誘電体基板18の裏面との間に空気層が設けられる
構成となっている。このように構成することにより、マ
イクロストリップアンテナ11のコプレーナ線路14
は、いわゆるトリプレート構造となる。
【0018】また、上記所定距離bは、空気中の電波の
波長をλとしたとき、λ/4に設定されている。この場
合、上記所定距離bを、λ/4の(2n−1)(但し、
nは自然数)倍に設定しても良い。尚、誘電体基板18
の厚さ寸法cは、マイクロストリップアンテナ11のア
ンテナ特性として必要な特性が得られるように適宜設定
すれば良い。この場合、上記厚さ寸法cを設定する方法
としては、コンピュータによるシミュレーションと試作
を併用して最適な値を求める設定方法が好ましい。
【0019】さて、上述した構成のマイクロストリップ
アンテナ11において、コプレーナ線路14の始端部
(図1及び図3中左端部)に電波が供給されると、この
電波はコプレーナ線路14を伝播し、その終端部の細隙
17を介して放射導体13と電磁界的に結合する。これ
により、マイクロストリップアンテナ11が励振される
ことから、放射導体13の表面側から電波が放射(送
信)されるようになる。
【0020】この場合、コプレーナ線路14及びその終
端部の細隙17からも、電波が表面方向及び裏面方向に
放射されるが、これら放射は表面接地導体18及び裏面
接地導体19により抑圧されるようになるから、アンテ
ナ外部へ放射されることがほとんどなくなる。このた
め、コプレーナ線路14及びその終端部の細隙17から
の電波の表面方向及び裏面方向への不要放射を抑圧(低
減)することができる。従って、コプレーナ線路14の
線路損失を低減できると共に、アンテナ放射特性を向上
させることができる。
【0021】尚、上記実施例では、裏面接地導体19を
誘電体基板18の裏面にスペーサを介して固定するよう
に構成したが、これに限られるものではなく、マイクロ
ストリップアンテナ11を金属製のケース内に収容支持
する構成の場合には、上記ケースの壁部(例えば底壁部
や蓋等)を裏面接地導体として用いるように構成しても
良い。この構成の場合においても、上記実施例と同様な
作用効果を得ることができる。
【0022】また、上記実施例では、放射導体13の形
状を正方形としたが、これに限られるものではなく、長
方形、円形、楕円形等の形状にしても良く、要は、必要
なアンテナ特性が得られる形状に構成すれば良い。更
に、上記実施例では、放射導体13を1個の金属膜(金
属板)から構成したが、これに代えて、複数個の金属膜
(金属板)から構成することによりアレーアンテナとし
ても良い。また、上記実施例では、誘電体基板12の形
状をほぼ正方形状に構成したが、これに限られるもので
はなく、例えば長方形等の方形または他の形状に構成し
ても良い。
【0023】更にまた、上記実施例では、コプレーナ線
路14の終端部の細隙17を開放型としたが、これに限
られるものではなく、図4に示す第2の実施例のよう
に、コプレーナ線路14の終端部の細隙20を短絡型と
しても良い。この第2の実施例においては、コプレーナ
線路14のストリップ導体21の終端部(図4中右端
部)は、中間接地導体16に接続されている。これ以外
の第2の実施例の構成は、第1の実施例の構成と同じ構
成となっている。
【0024】また、図5に示す第3の実施例のように、
コプレーナ線路14のストリップ導体22の終端部をT
字状に形成して、開放型の細隙23を形成するように構
成しても良い。これ以外の第3の実施例の構成は、第1
の実施例の構成と同じ構成となっている。
【0025】尚、上記各実施例においては、細隙の幅や
長さ等を調節することにより、放射導体13とコプレー
ナ線路14の結合度を調整することができる。また、上
記各実施例では、細隙を放射導体13のほぼ真下の中央
部に配置するように構成したが、放射導体13の下部で
あれば中央部以外の位置に配置しても良い。更に、上記
各実施例では、細隙をコプレーナ線路14の終端部に設
けたが、これに限られるものではなく、コプレーナ線路
14の中間部分(終端部以外の部位)に設けても良い。
【0026】また、図6は本発明の第4の実施例を示す
ものであり、第1の実施例と異なるところを説明する。
尚、第1の実施例と同じ構成には、同じ符号を付してい
る。上記第4の実施例では、裏面接地導体19と誘電体
基板18の他方の面との間に、空気層に代えて板状の誘
電体24を設けるように構成している。この誘電体24
としては、前記誘電体基板12と同じ材質の誘電体を用
いても良いし、他の材質の誘電体を用いても良い。ま
た、上記誘電体24の厚さ寸法、即ち、裏面接地導体1
9と誘電体基板18の他方の面との間の所定距離bは、
誘電体中の電波の波長をλとしたとき、λ/4に設
定されている。この場合、上記所定距離bを、λ/4
の(2n−1)(但し、nは自然数)倍に設定しても良
い。
【0027】また、上記構成の場合、誘電体24の下面
全体に例えばAu等の金属を蒸着することにより金属膜
を形成することにより、裏面接地導体19を形成するこ
とが好ましい。一方、誘電体基板12の両面について
は、前述した蒸着及びエッチング加工により、放射導体
13、表面接地導体18、コプレーナ線路14を形成し
ておく。そして、このように各導体13、18、14を
形成した誘電体基板12の裏面(図6中下面)に、上記
したように裏面接地導体19を形成した誘電体24を接
着等により貼付けることにより、マイクロストリップア
ンテナ11を形成するように構成されている。
【0028】尚、上述した以外の第4の実施例の構成
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第4の実施例においても、第1の実施例と同じ作用
効果を得ることができる。
【0029】図7及び図8は本発明の第5の実施例を示
すものであり、第1の実施例と異なるところを説明す
る。尚、第1の実施例と同じ構成には、同じ符号を付し
ている。上記第5の実施例では、図7及び図8に示すよ
うに、表面接地導体25の大きさを誘電体基板12の表
面の大きさと同じ大きさにすると共に、表面接地導体2
5の中央部分に放射導体13よりも一回り大きい正方形
状の切欠部25aを設けている。そして、上記切欠部2
5a内に放射導体13を配置している。これにより、表
面接地導体25は、放射導体13の外周を囲むと共に、
放射導体13と設定間隔a離れるように配設されてい
る。尚、表面接地導体25と放射導体13との離間距離
aは、第1の実施例と同様にして設定されており、マイ
クロストリップアンテナ11のアンテナ放射特性に悪影
響を与えないように構成されている。
【0030】そして、上述した以外の第5の実施例の構
成は、第1の実施例と同じ構成となっている。従って、
第5の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果
を得ることができる。特に、第5の実施例では、表面接
地導体25により誘電体基板12の表面のうちの放射導
体13を除くほぼ全面を覆うように構成したので、コプ
レーナ線路14及びその終端部の細隙17からの電波の
不要放射をより一層抑圧することができる。尚、上記第
5の実施例の場合、裏面接地導体19と誘電体基板12
との間に誘電体を介装するように構成しても良い。
【0031】図9ないし図11は本発明の第6の実施例
を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説明
する。尚、第1の実施例と同じ構成には、同じ符号を付
している。上記第5の実施例では、図9及び図10に示
すように、表面接地導体18の代わりに、ある程度肉厚
な板状(或いはブロック状)部材からなる金属部材26
を誘電体基板12の表面に取り付けている。この金属部
材26の中央部分には、放射導体13から放射(発振)
される電波または放射導体13に受信される電波を通過
させるための開口部27が形成されている。
【0032】この開口部27は、横断面が正方形状をな
し、その下部の開口27aは放射導体13の大きさより
も一回り大きく形成されていると共に、上部の開口27
bは下部の開口27aの大きさよりも大きく形成され、
更に、上部の開口27bと下部の開口27aとの間は徐
々に大きくなるように斜面状に形成されており、縦断面
が台形状となっている。そして、上記金属部材26は、
本実施例の場合、例えば真鍮により形成されていると共
に、その表面には金メッキが施されている。更に、この
ような構成の金属部材26を誘電体基板12の表面に接
着等により取り付けている。このとき、開口部27の下
部の開口27aの中央部に放射導体13を配置するよう
に構成している。これにより、金属部材26が電界集束
手段及び第1の接地電極を構成している。尚、開口27
aの縁部、即ち、金属部材26と放射導体13との距離
aは、第1の実施例と同様にして設定されている。
【0033】尚、上述した以外の第6の実施例の構成
は、第1の実施例と同じ構成となっている。従って、第
6の実施例においても、第1の実施例と同じ作用効果を
得ることができる。特に、第6の実施例では、開口部2
7を有する金属部材26を誘電体基板12の表面のうち
の放射導体13を除く部分に取り付けるように構成した
ので、放射導体13から放射される電波の電界を金属部
材26の開口部27により集束することができる。この
結果、マイクロストリップアンテナ11のアンテナ利得
が高くなる。
【0034】ここで、上記第6の実施例でアンテナ指向
性を測定した結果と、前記第1の実施例でアンテナ指向
性を測定した結果とを図11に示す。この図11から明
らかなように、第6の実施例の方が第1の実施例よりも
正面方向のアンテナ利得が約2.84dB高くなったこ
とがわかる。
【0035】尚、上記第6の実施例では、金属部材26
の開口部27を、上広がりの角柱状に構成したが、これ
に限られるものではなく、例えば上広がりの円柱状に構
成しても良いし、上に広がらない円柱状または角柱状に
構成しても良いし、上広がりの5角形以上の多角形柱状
に構成しても良いし、更に、上広がりの内面を平面(斜
面)に代えて曲面(凹面)となるように構成しても良
い。
【0036】また、上記第6の実施例では、誘電体基板
12の表面に直接金属部材26を直接取り付けたが、こ
れに代えて、第1または第4の実施例のように、誘電体
基板12の表面に表面接地導体18、25を設けた後、
金属部材26を取り付けることにより、表面接地導体1
8、25の上に金属部材26を重ねるように構成しても
良い。この構成においても、上記第6の実施例と同じ作
用効果を得ることができる。
【0037】更に、上記第6の実施例では、金属部材2
6を真鍮で形成すると共に、その表面に金めっきを施し
たが、他の金属により形成しても良い。更にまた、金属
部材26を絶縁材(誘電体)で形成すると共に、その表
面に金等の導体(金属)をめっきするように構成しても
良い。また、上記第6の実施例の場合、裏面接地導体1
9と誘電体基板12との間に誘電体を介装するように構
成しても良い。
【0038】図12ないし図14は本発明の第7の実施
例を示すものであり、第1の実施例と異なるところを説
明する。尚、第1の実施例と同じ構成には、同じ符号を
付している。上記第7の実施例では、図13に示すよう
に、例えば約60GHzの電波を発生するまたは受信す
るモノリシックマイクロ波集積回路(以下、MMICと
称す)28と、マイクロストリップアンテナ11とを金
属ケース29内に収容するように構成している。
【0039】具体的には、金属ケース29は、肉厚な部
材からなり収容凹部30aを有するケース主部30と、
このケース主部30の下面開口部を閉塞する蓋31とか
ら構成されている。これらケース主部30及び蓋31
は、例えば真鍮により形成されていると共に、表面に金
メッキが施されている。そして、上記ケース主部30の
底壁部(図13中上壁部)の右半部におけるほぼ中心部
には、第6の実施例と同じ形状の開口部27が形成され
ている。
【0040】また、マイクロストリップアンテナ11の
誘電体基板12には、その表面に放射導体13が設けら
れ、裏面にコプレーナ線路14が設けられている。この
ような構成の誘電体基板12を上記ケース主部30の収
容部30a内の右側に収容して接着等により固定してい
る。このとき、誘電体基板12の放射導体13をケース
主部30の開口部27の下部の開口27a内における中
心部に配置する。これにより、ケース主部30が第1の
接地導体及び電界集束手段を構成している。
【0041】そして、MMIC28を上記ケース主部3
0の収容部30a内の左側に収容して接着等により固定
する。これにより、MMIC28及び誘電体基板12が
収容部30a内に並んで配設される。これと共に、MM
IC28の出力(または入力)端子と、誘電体基板12
のコプレーナ線路14(のストリップ導体15)の始端
部とを例えばワイヤーボンディングにより接続する。そ
して、ケース主部30の下面開口部を蓋31により閉塞
する。この蓋31は、ケース主部30に例えばねじ止め
により固定する。このとき、収容部30a内には、MM
IC28を良好に保存収容するためのガスを封入する。
【0042】ここで、蓋31の内面における誘電体基板
12の裏面に対応する部分には、誘電体基板12の裏面
とほぼ同じ大きさの凸部31aを形成している。この凸
部31aと誘電体基板12の他方の面との間の所定距離
bは、ガス中の電波の波長をλとしたとき、λ/4に設
定されている。この場合、上記所定距離bを、λ/4の
(2n−1)(但し、nは自然数)倍に設定しても良
い。このように構成することにより、蓋31(の凸部3
1a)が第2の接地導体を構成している。
【0043】また、蓋31の内面の左部分とMMIC2
8との距離dは、ガス中の電波の波長をλとしたとき、
λ/2より少し小さくなるように設定されている。尚、
上記MMIC28の図13中下面には、発振器、ミキ
サ、増幅器等が設けられている。また、上述した以外の
第7の実施例の構成は、第1の実施例及び第6の実施例
と同じ構成となっている。従って、第7の実施例におい
ても、第1の実施例及び第6の実施例と同じ作用効果を
得ることができる。
【0044】特に、第7の実施例では、MMIC28と
マイクロストリップアンテナ11(即ち、誘電体基板1
2)とを金属ケース29内に収容するに際して、ケース
主部30の開口部27を誘電体基板12で気密に塞ぐこ
とができる。このため、MMIC28とマイクロストリ
ップアンテナ11とを金属ケース29内に収容する構成
でありながら、MMIC28を金属ケース29内に気密
に封入することができる。
【0045】尚、上記第7の実施例では、金属ケース2
9内に1個のマイクロストリップアンテナ11を収容す
る構成としたが、これに限られるものではなく、2個以
上のマイクロストリップアンテナを収容する構成として
も良い。この構成の場合、金属ケース29のケース主部
30には、マイクロストリップアンテナの個数分の開口
部27を形成すれば良い。また、2個以上のMMICを
金属ケース29内に収容するように構成しても良い。
【0046】更に、上記第7の実施例のように構成して
も、アンテナ利得が不十分である場合には、別体の電界
集束手段をケース主部30の上面に取り付けるように構
成して、アンテナ利得を一層向上させるように構成して
も良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すマイクロストリッ
プアンテナの上面図
【図2】図1中A−A線に沿う断面図
【図3】誘電体基板の下面図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第3の実施例を示す図3相当図
【図6】本発明の第4の実施例を示す図2相当図
【図7】本発明の第5の実施例を示す図1相当図
【図8】図2相当図
【図9】本発明の第6の実施例を示す図1相当図
【図10】図2相当図
【図11】アンテナ利得の測定結果を示す特性図
【図12】本発明の第7の実施例を示す図1相当図
【図13】図2相当図
【図14】図3相当図
【図15】従来構成を示す図1相当図
【図16】図2相当図
【図17】図3相当図
【符号の説明】
11はマイクロストリップアンテナ、12は誘電体基
板、13は放射導体、14はコプレーナ線路、15はス
トリップ導体、16は中間接地導体、17は細隙、18
は表面接地導体(第1の接地導体)、19は裏面接地導
体(第2の接地導体)、20は細隙、21、22はスト
リップ導体、23は細隙、24は誘電体、25は表面接
地導体(第1の接地導体)、26は金属部材(電界集束
手段、第1の接地電極)、27は開口部、28はモノリ
シックマイクロ波集積回路、29は金属ケース、30は
ケース主部(電界集束手段、第1の接地電極)、30a
は収容凹部、31は蓋、31aは凸部(第2の接地導
体)を示す。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体基板の一方の面に設けられた放射
    導体と、前記誘電体基板の他方の面に設けられ前記放射
    導体に電磁界的に結合されたコプレーナ線路とを備えて
    成るマイクロストリップアンテナにおいて、 前記誘電体基板の一方の面に前記コプレーナ線路を覆う
    ように設けられた第1の接地導体と、 前記誘電体基板の他方の面と所定距離をおいて対向する
    ように設けられた第2の接地導体とを備えたことを特徴
    とするマイクロストリップアンテナ。
  2. 【請求項2】 前記第1の接地導体は、前記放射導体の
    外周を囲むと共に前記放射導体と設定距離離れるように
    配設されていることを特徴とする請求項1記載のマイク
    ロストリップアンテナ。
  3. 【請求項3】 前記第2の接地導体と前記誘電体基板の
    他方の面との間に、空気層を設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載のマイクロストリップアンテナ。
  4. 【請求項4】 前記第2の接地導体と前記誘電体基板の
    他方の面との間に、誘電体を設けたことを特徴とする請
    求項1または2記載のマイクロストリップアンテナ。
  5. 【請求項5】 板状部材からなり前記放射導体から放射
    される電波または前記放射導体に受信される電波を通過
    させるための開口部を有する電界集束手段を備え、 この電界集束手段を、前記誘電体基板の一方の面に取り
    付けたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに
    記載のマイクロストリップアンテナ。
  6. 【請求項6】 板状部材からなり前記放射導体から放射
    される電波または前記放射導体に受信される電波を通過
    させるための開口部を有する電界集束手段を備え、 この電界集束手段を前記誘電体基板の一方の面に取り付
    けることにより、前記第1の接地導体を前記電界集束手
    段により構成したことを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載のマイクロストリップアンテナ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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