JPH1013478A - デジタル伝送システム用の非対称フィルタの組合せ - Google Patents

デジタル伝送システム用の非対称フィルタの組合せ

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JPH1013478A
JPH1013478A JP9056564A JP5656497A JPH1013478A JP H1013478 A JPH1013478 A JP H1013478A JP 9056564 A JP9056564 A JP 9056564A JP 5656497 A JP5656497 A JP 5656497A JP H1013478 A JPH1013478 A JP H1013478A
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    • HELECTRICITY
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    • H03H17/02Frequency selective networks
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Noise Elimination (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、送信機と受信機との間において2
進データ流を伝送するシステムにおけるパルス成形フィ
ルタに対する規準を満しならがら、受信機の復調器にお
けるフィルタ回路の複雑さを軽減した装置を得ることを
目的とする。 【解決手段】 送信機T中に設けられたFIR構造を有
する第1のフィルタF1と、受信機R中に設けられたI
IR構造を有する第2のフィルタF2 とを備え、第1お
よび第2のフィルタF1 ,F2 の組合わせによって、 ナイキスト規準:Hg (z)+Hg (−z*)=1 お
よび 雑音整合規準: Ht (z)=Hr (z*) の両方を満たす共通の伝達関数:Hg (z)=H
t (z)×Hr (z)が生成されていることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送信機と少なくと
も1つの受信機とを接続するデジタル伝送リンクに対し
て2進データ流を伝送するデジタル伝送システム用の非
対称フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル的に伝送される情報は任意の信
号、すなわちビデオ、オーディオまたはその他の信号か
ら構成されてもよい。それぞれのデータ速度fs または
シンボル速度fsymbは、もちろん信号内容に依存する。
データ流の数ビットが結合されて新しい値にされた場
合、“シンボル”という用語を使用する。例えばデジタ
ル放送システムに対して送信された情報は、結局2進値
0および1で表され、適切な変調技術を使用して搬送波
を変調したビットシーケンスから構成される。その必要
な伝送帯域幅がチャンネルを限定する。
【0003】理論的には、パルスエッジが非常に急峻で
あると仮定すると、理想的な2進シーケンスのスペクト
ルは無限に広いものとなる。このような無限のスペクト
ルは実在せず、また制限されたチャンネルで処理または
伝送されることもできない。チャンネル並びに関連した
変調および復調装置の帯域幅を不必要に広くしないため
に、変調する前にパルス成形フィルタを使用して2進パ
ルスシーケンスの帯域幅を制限する必要がある。パルス
成形フィルタは、信号伝送理論から知られている必要条
件を満さなければならない。基本的な規準は、隣接した
データまたはシンボル間の干渉を無くすナイキスト規準
である。例えばそれは、図4に示されているように関連
した伝達関数がサンプリングまたはシンボルクロック期
間の全ての倍数において値0を有する場合に満される。
もう1つの重要な規準はいわゆる雑音整合条件であり、
これは整合されたフィルタによって満足される。この規
準を満すフィルタの組合せは、これらのフィルタ間にお
いて、すなわち伝送チャンネル上で信号に重畳された雑
音を最大限に抑制する。さらに別の規準は、阻止帯域に
おける十分な信号減衰である。ここに記載されているデ
ータ伝送システムの適用において、パルス成形フィルタ
は、1個がデータ源すなわち送信機に配置され、他の1
個がデータシンクすなわち受信機に配置される2個の素
子に分離されている。
【0004】伝送されるべきデータシーケンスに対して
使用される変調は、位相変調、直角振幅変調、周波数変
調またはその他任意の変調等の任意のデジタルタイプで
よい。一般に、データシーケンスは伝送のために直接的
にまたはコード化された形態で無線周波数帯域に変換さ
れる。受信機端部では、ベースバンドへの対応した変換
が行われ、元のデータシーケンスが図1に示されている
ような適切なデコード装置によって再生される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常のデジタル伝送シ
ステムでは、送信機および受信機の両端部におけるパル
ス成形フィルタの複雑さは同じである。これは両方向性
伝送リンクに適しているが、放送伝送システムでは、受
信機端部において複雑性が増加するが、受信機端部のフ
ィルタの複雑さを最小に抑えなければならない。
【0006】したがって、本発明の目的は、上述された
パルス成形フィルタに対する規準を満しならがら、受信
機の復調器におけるフィルタ回路の複雑さを軽減すると
共に関連したフィルタを送信機中の変調器に提供するこ
とである。さらに、デジタル構成を可能にするパルス成
形フィルタが提供される。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明のフ
ィルタ装置によって達成される。本発明の装置は、送信
機と受信機との間において2進データ流を伝送するため
の非対称フィルタの組合せであって、FIR構造を有す
る送信機端部の第1のフィルタと、IIR構造を有する
受信機端部の第2のフィルタとを含み、第1および第2
のフィルタの組合せが、 ナイキスト規準:Hg (z)+Hg (−z*)=1 お
よび 雑音整合規準: Ht (z)=Hr (z*) の両方を満たす共通の伝達関数:Hg (z)=H
t (z)×Hr (z)を生成する非対称フィルタの組合
せである。
【0008】この目的を達成する方法において、受信機
フィルタの複雑さを軽減し、次に送信機の関連したフィ
ルタを受信機フィルタの伝送特性に適合させる。オール
パスフィルタを使用することによって、受信機端部で要
求されるフィルタ回路の量は、“二乗余弦”またはガウ
スフィルタのようなFIRフィルタを使用するのに比べ
て実質的に減少される。残念ながら、送信機端部におけ
る共役複素数フィルタをオールパスネットワークにより
構成することはできない。これは、安定した形態または
因果関係を示す形態で要求される特性を持つオールパス
ネットワークが実現不可能なためである。しかしながら
FIR近似を使用すると、要求を随意に正確に満たす送
信機フィルタを容易に設計することが可能であり、その
フィルタ回路量は通常のFIRフィルタに要求されるも
のと比較してほんの少し増加させるだけでよい。このフ
ィルタの設計は受信機フィルタの鏡像の遅延されたイン
パルス応答に基づいており、したがって容易に決定され
ることができる。
【0009】受信機端部に対して、差が形成される出力
を備えた2つの並列接続されたオールパスネットワーク
を本質的に含んでいる簡単なフィルタ構造を提供するこ
とができる。各オールパスネットワークは、1個の乗算
器、3個の加算器−減算器、および2クロック期間に等
しい遅延を与える遅延装置しか必要としないため少量の
回路により構成されることが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
およびその利点についてさらに詳細に説明する。図1
は、送信機Tおよび受信機Rを備えたデジタル伝送シス
テムをブロック図で示す。送信機および受信機は伝送チ
ャンネルCによって結合されており、このチャンネル上
において任意の妨害源Qnからの妨害信号snが重畳さ
れる。送信機Tは信号源Qを含み、その出力はアナログ
デジタル変換器ADによってデータ速度fs の2進デー
タ流stに変換され、それが変調器Mに供給される。無
線周波数変換も行う適当な変調装置の前に、2進データ
流stは送信機Tにおいてパルス成形フィルタとして機
能する第1のフィルタF1 によって濾波される。
【0011】受信機端部において、入ってきた無線周波
数信号は復調器Dにおいて変換されてベースバンドまた
は低周波数帯域に戻される。復調装置D1 では適当な無
線周波数変換が行われ、その出力がデジタルデータ流s
r´を供給し、それが第2のフィルタF2 によって濾波
される。第1のフィルタF1 および第2のフィルタF2
は、ナイキスト規準と雑音整合規準の両方を満たす最適
なパルス成形フィルタとして相互作用する。パルス成形
フィルタはもちろん要求される阻止帯域減衰も行う。変
調器Mにおいて使用されるコード化技術および、または
変調技術はそれぞれ、チャンネルCにおける伝送がビッ
トシーケンスを表すものであるならば、本発明にとって
重要ではない。チャンネルCにおけるビットシーケンス
は、もちろん2進データ流stのビットシーケンスと異
なってもよい。これは、使用される各コード化工程およ
びそのコード化によって導入された冗長の増加量に依存
する。2進データ流のビットが結合されて単一の値にさ
れた場合、シンボル周波数fsymb≦fs を有する“シン
ボル”データ流が送信される。最も簡単な場合におい
て、復調器Dの出力は送信機端部における2進データ流
stに等しい2進データ流srを供給し、それはデジタ
ル信号処理装置D2 によって任意の方法でさらに処理さ
れる。この処理装置D2 の出力は、サンプリング速度で
動作されるデジタルアナログ変換器DAによって1以上
のアナログ信号に変換され、このアナログ信号は例えば
ステレオ再生用の2個のラウドスピーカに結合された増
幅器Vに供給される。
【0012】図1の概略図に示された装置は、対称フィ
ルタの組合せにより、およびより効果的に本発明による
非対称フィルタの組合せF1 、F2 により構成されるこ
とができる。非対称フィルタの組合せF1 、F2 のイン
パルス応答h(t)の例は、送信機フィルタF1 に対し
て図2に、また受信機フィルタF2 に対して図3に与え
られている。これら2つの波形は、時間軸t=0に関し
て鏡像対称である。負の時間範囲にある図3のインパル
ス応答は、因果性の法則に背くことなく図2および3の
インパルス応答を適切に予め遅延することによって得る
ことができる。2つの非対称フィルタF1 ,F2 の相互
作用は、図4において共通のインパルス応答hg(t)
によって表されており、それは図2および3のインパル
ス応答のコンボリューションによって得られる。
【0013】さらに検討するために、複素伝達関数H
(z)を試験することによってナイキスト規準および雑
音整合規準をさらに詳細に検討する必要がある。以下の
式において、通常の形態で指数を示すのは、そうでなけ
れば不一致が結果的に生じる可能性が高い場合だけであ
る。フィルタの組合せF1 ,F2 は、送信機フィルタF
1 に対する伝達関数Ht(z)と受信機フィルタF2 に
対する伝達関数Hr(z)とに分割される共通の伝達関
数Hg(z)を有している。2個のフィルタF1,F2
の伝達関数のコンボリューションにより、フィルタの組
合せF1 ,F2 の伝達関数Hg(z)が提供される: Hg(z)=Ht(z)×Hr(z) [1]
【0014】さらに検討するために、例えばアナログデ
ジタル変換器ADによって決定されるサンプリング周波
数fs はシンボル速度の2倍に等しい:fs =2×f
symbと仮定する。シンボル速度はサンプリング周波数よ
り低く、主データ流stのMビットの組合せから最終的
にコード化された形態で送信され、かつ伝送リンクCの
シンボル周波数/シンボル速度を決定する単一のシンボ
ル値に従う。 fs =2×fsymb [2] と仮定すると、以下に示すように受信機におけるパルス
成形フィルタの構成および満たされるべき規準の形成が
特に簡単になる。ナイキスト規準は以下の一般的な形態
を有する: Hg(z)+Hg(−z*)=1 [3] ここで、z=Exp(j×2π×f/fs )である。サン
プリング周波数fs の代わりに、周波数正規化のために
シンボル周波数fsymbを使用してもよい。
【0015】最適な雑音整合のために、送信機フィルタ
F1 と受信機フィルタF2 との間で以下の関係が保たれ
なければならない: Ht(z)=Hr(z*) [4] さらに、隣接チャンネル干渉を抑制するために、F1 ,
F2 の阻止帯域において十分な減衰amin が要求され
る。阻止帯域の始めは、一般にロールオフ係数rによっ
て次のように定められる:f≧0.5×fsymb×(1+
r)では、 |Ht(Exp(j×2π×f/fs ))|≦amin [5] f≧0.5×fsymb×(1+r)では、 |Hr(Exp(j×2π×f/fs ))|≦amin [6] 上述されたこれらの条件は、パルス成形フィルタとして
広範囲に使用されている“二乗余弦”およびガウスフィ
ルタによって満足される。しかしながら、これらのフィ
ルタ構造の欠点は、送信機端部および受信機端部で要求
される著しい回路量である。
【0016】本発明は、2つの並列接続されたオールパ
スフィルタネットワークA1 ,A2を有する受信機フィ
ルタ構造もまた式[2],[3],[5]および[6]
の規準を満たすという認識に基づいている。関連した複
素伝達関数は次の形態を有する: Hr(z)=1/2×(A1 (z)+z×A2 (z)) [7] 2つのオールパスフィルタA1 ,A2 の複素伝達関数は
次の形態を有している: Hall-pass(z)=Ai (z) =(am +am-1 ×z-1+…+z-m)/(1+a1 ×z-1+…+am ×z-m) [8] 式[8]に対して変数zではなくその逆数z*=1/z
を適用すると、以下のように書き代えられる: Ai (z*)=1/Ai (1/z) [8A] 理解されるように、受信機フィルタF2 および対応した
送信機フィルタF1 の両方においてオールパスネットワ
ークを使用して構成されるフィルタの組合せF1 ,F2
は、理論的にナイキスト条件を満足させる。
【0017】式[7]から始めると、送信機フィルタF
1 の伝達関数Ht(z)は、式[4]の雑音整合条件を
経て受信機フィルタF2 の伝達関数Hr(z)から形成
される。 Ht(z)=1/2×(1/A1 (z2 )+z/A2 (z2 )) [8b] オールパスネットワークを使用するこのフィルタの組合
せF1 ,F2 の共通の伝達関数Hg(z)は、式[7]
および式[8b]にしたがって個々の伝達関数のコンボ
リューションから得られる: Hg(z)=1/2×(A1 (z2 )+z-1×A2 (z2 ))×1/2 ×(1/A1 (z2 )+z/A2 (z2 )) [9] 2つの伝達関数Hr(z)とHt(z)の複素乗算を経
て行なわれるコンボリューションは次の式を与える: Hg(z)=1/2+1/4×(z×A1 (z2 )/A2 (z2 )) +z-1×A2 (z2 )/A1 (z2 )) [10] したがって、特に伝達関数Hg(−z*)を形成するこ
とに関わる式[3]から形式的に式[10]にナイキス
ト規準を適用すると次の式が与えられる: Hg(z)+Hg(−z*)=1+0 [11] 式[11]はオールパスネットワークを有するフィルタ
の伝達関数を経て導出されるが、それはナイキストの一
般的な形態である式[3]と同じに見える。残念なが
ら、式[4]による共役複素数フィルタは不安定であ
り、オールパスネットワークを使用するこの形態で因果
関係的に実現することはできない。安定していると仮定
されている受信機フィルタF2 の反転により、極および
ゼロが交換され、それによって送信機フィルタF1 の極
が単位円の外側の複素数周波数領域に移動される。しか
しながら、これは送信機フィルタの数学的に正確なII
R構成にのみ適用される。しかしながら、FIR近似に
よって、要求されるフィルタ回路量だけによって制限さ
れる正確さで必要条件を満たす送信機フィルタを容易に
設計することができる。上述されたこのフィルタの設計
は、式[2]および[3]による受信機フィルタF2 の
鏡像の遅延されたインパルス応答hr´(−t)=ht
(t)に基づいている。
【0018】図5は、オールパスネットワークを使用し
た受信機フィルタF2 の減衰特性を例示している。周波
数fは、シンボル周波数fsymbに正規化されている。阻
止帯域において、減衰aはほぼ−70dBである。共役複
素数受信機フィルタ式([8b]参照)は、同じ減衰特
性を理論的に有していなければならない。しかしながら
上述されたようにオールパス構成は実現できないため、
図3の周波数応答ht(t)によって、鏡像の周波数応
答hr(t)ができるだけ近似されるFIRフィルタ構
造が送信機フィルタF1 に対して使用される。理論的に
は負の時間範囲に無限に広がるインパルス応答は、イン
パルス応答の開始時を限定する時間ウインドウによって
置換されなければならない。クリップされたインパルス
応答がわずかな影響しか示さない場合、これは完全に正
当化される。
【0019】必要ならば、時間ウインドウおよび関連し
たFIRフィルタ構造は、抑制された影響が無視できる
程度になるまで、さらに拡大されなければならない。算
定すると、本発明によりこれまで使用されてきたFIR
フィルタF1 において要求される回路の量は10乃至20%
増加するだけでよい。しかしながら受信機端部では、匹
敵するフィルタ回路のここで要求される量が例えば10分
の1に減少されるため、劇的な軽減が実現される。
【0020】近似を表すFIRフィルタが信号伝送特性
に与える影響は、本質的に阻止帯域のみで現れ、それは
図6において仮定された実施形態において−55dBであ
り、その値は所望の減衰特性に対して十分である。
【0021】図7は、受信機における同位相または直角
位相の2進データ流srのアイ・ダイアグラムをQPS
K変調に対して概略的に示す。信号値sr=+1および
sr=−1を通過する曲線は、シンボル転移が発生する
か否かにかかわらず受信側の2進信号srが配置される
限定曲線を表す。これらの限定曲線は値+1および−1
で正確に交差するため、先行するシンボルのシーケンス
は任意のものであってよく、瞬間t=0において決定さ
れるシンボル状態srに対してどのような影響も与えな
い。図7のアイ・ダイアグラムは、図5および6に対応
した減衰特性を有する非対称フィルタF1 ,F2 の組合
せから計算によって決定される。
【0022】図8は、2個のオールパスネットワークA
1 ,A2 を備えた受信機フィルタF2 の構造をブロツク
図で示す。この構造は、オールパスネットワークA1 を
備えた第1の信号路と、z-1遅延素子v1 とオールパス
ネットワークA2 との直列の組合せを備えた第2の信号
路を示す。2つの信号路の共通の入力は、デジタル入力
信号sr´を供給される。第1および第2のオールパス
ネットワークA1 およびA2 の出力は、減算器sb1 の
減数入力および被減数入力にそれぞれ接続されており、
この減算器sb1 が受信機フィルタF2 のデジタル出力
信号srを出力する。
【0023】図9は、本発明に適したオールパスフィル
タAi の機能ユニットおよび構造をブロック図で示す。
入力p1 は、第1の加算器ad1 の第1の入力1と、減
算器sb2 の減数入力とに接続されている。加算器ad
1 の出力はz-2遅延素子v2に結合され、この素子v2
の出力は減算器sb2 の被減数入力と、第2の加算器a
d2 の第1の入力1とに接続されている。減算器sb2
の出力には乗算器mの第1の入力1が接続され、この乗
算器mの第2の入力2はメモリ装置mrから係数aを供
給される。係数aにより、オールパスフィルタA1 のフ
ィルタ特性が決定される。乗算器mの出力は、第1の加
算器ad1 の第2の入力2および第2の加算器ad2 の
第2の入力2の両方に接続され、この第2の加算器ad
2 の出力端子が出力p2 に接続される。このようにフィ
ルタ構造は非常に簡単であり、かつデジタル形態で容易
に構成されることができる。図9のオールパスフィルタ
構造に含まれている乗算器mは、1個だけであることに
留意すべきである。対照的に、受信機フィルタF2 用の
通常のFIR構造は、個別の加重を記憶された信号に割
当てられた複数の乗算器を含んでいる。40個のサンプリ
ング値が加重されなければならず、したがって乗算され
なければならない。この比較からオールパスフィルタを
使用した受信機の構成の利点は容易に明らかであろう。
受信機フィルタF2 または送信機フィルタF1 は、必ず
しもデジタル形態で構成される必要はなく、本発明の概
念は原則としてアナログフィルタ構造にも適用されるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による非対称フィルタの組合せを具備す
ることのできるデジタル伝送システムの基本的な機能装
置を示したブロック図。
【図2】本発明による受信機フィルタの伝達関数の一例
を示したグラフ。
【図3】本発明による関連した送信機フィルタの伝達関
数を示したグラフ。
【図4】送信機および受信機フィルタのコンボリュート
された伝達関数を示したグラフ。
【図5】受信機フィルタおよび関連した理想的な送信機
フィルタの減衰特性を示したグラフ。
【図6】実際の送信機フィルタの減衰特性を示すグラ
フ。
【図7】受信機における2進データ流の制限曲線を概略
的なアイ・ダイアグラムで示したグラフ。
【図8】IIRフィルタ構造の概略図。
【図9】オールパスフィルタ構造の概略図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フランツ − オット・ビッテ ドイツ連邦共和国、デー − 79312 エ ンメンディンゲン、シューベルトベーク 5 (72)発明者 ミオトラーク・テメリナック ドイツ連邦共和国、デー − 79258 ハ ルタイム、フォゲッセンシュトラーセ 24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信機と受信機との間において2進デー
    タ流を伝送するための非対称フィルタを組合わせた装置
    において、 FIR構造を有する送信機端部に設けられた第1のフィ
    ルタと、 IIR構造を有する受信機端部に設けられた第2のフィ
    ルタとを具備し、 第1および第2のフィルタの組合わせによって、 ナイキスト規準:Hg (z)+Hg (−z*)=1 お
    よび 雑音整合規準: Ht (z)=Hr (z*) の両方を満たす共通の伝達関数:Hg (z)=H
    t (z)×Hr (z)が生成されていることを特徴とす
    る非対称フィルタを組合わせた装置。
  2. 【請求項2】 第2のフィルタは第1のオールパスネッ
    トワークおよび第2のオールパスネットワークを含み、
    第1および第2のオールパスネットワークの伝達関数H
    all-pass(z)が、 Hall-pass(z)=Ai (z) =(am +am-1 ×z-1+…+z-m)/(1+a1 ×z-1+…+am ×z-m) によって定められ、また第2のフィルタの伝達関数が、 Hr (z)=(A1 (z2 )+z-1×A2 (z2 ))×
    1/2 によって定められることを特徴とする請求項1記載のフ
    ィルタを組合わせた装置。
  3. 【請求項3】 第1のフィルタの伝達関数Ht (z)
    は、特に第1および第2のフィルタのインパルス応答h
    t (t),hr (t)に関する雑音整合規準Ht (z)
    =Hr (z*)の対称条件によって第2のフィルタの伝
    達関数Hr (z)から決定され、第1のフィルタの結果
    的なインパルス応答ht (t)は、FIR構造によって
    随意の正確さで近似されることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載のフィルタを組合わせた装置。
  4. 【請求項4】 第2のフィルタは、入力端部で一緒に接
    続され、かつ出力端部で加算器/減算器によって一緒に
    接続された2つの並列信号路を有しており、減数路が第
    1のオールパスネットワークを含み、被減数路がz-1
    延素子と第2のオールパスネットワークの直列を組合わ
    せた装置を含んでいることを特徴とする請求項2または
    3記載のフィルタを組合わせた装置。
  5. 【請求項5】 第1および第2のオールパスネットワー
    クはそれぞれ、z-2遅延素子、乗算器、第1の加算器、
    第2の加算器および第2の減算器を機能ユニットとして
    含んでいる1次のオールパス構造Ai (z2 )を有して
    いることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記
    載のフィルタを組合わせた装置。
  6. 【請求項6】 オールパス構造Ai (z2 )における機
    能ユニットは、 入力と出力との間の直列の組合せが、信号流の方向にお
    いてこの入力に接続された第1の加算器と、z-2遅延素
    子および出力に接続された第2の加算器とを含み、 第2の減算器がその減算入力を入力端子に接続され、そ
    の被減算入力をz-2遅延素子の出力に接続され、かつそ
    の出力を乗算器の第1の入力に接続され、 乗算器の第2の入力がメモリからのフィルタ係数aを供
    給され、乗算器の出力が第1の加算器の第2の入力と第
    2の加算器の第2の入力の両方に接続されて構成されて
    いることを特徴とする請求項5記載のフィルタを組合わ
    せた装置。
  7. 【請求項7】 送信機端部におけるFIR構造を有する
    第1のフィルタと、受信機端部におけるIIR構造を有
    する第2のフィルタとを含んでいる送信機から受信機に
    2進データ流を伝送するための非対称フィルタを組合わ
    せた装置を設計する方法において、 第1のステップにおいて第2のフィルタが、 Hall-pass(z)=Ai (z) =(am +am-1 ×z-1+…+z-m)/(1+a1 ×z-1+…+am ×z-m) によって定められる伝達関数Ai (z)をそれぞれ有す
    る第1のオールパスネットワークおよび第2のオールパ
    スネットワークと、z-1遅延素子とを使用して伝達関
    数: Hr (z)=(A1 (z*)+z-1×A2 (z2 ))/
    2 にしたがって設計され、 第2のステップにおいて、第2のフィルタのインパルス
    応答hr (t)が決定され、 第3のステップにおいて、鏡像のインパルス応答h´r
    (−t)=ht (t)が雑音整合規準Ht (z)=Hr
    (z*)にしたがって第2のフィルタのインパルス応答
    r (t)から形成され、このインパルス応答h
    r (t)が前にわずかな残留振動の範囲において、特に
    減衰する残留振動の範囲において時間的に制限され、 第4のステップにおいて、フィルタを組合わせた装置に
    おいて第1のフィルタとして機能するFIRフィルタの
    係数は、鏡像の制限されたインパルス応答ht(t)か
    ら決定されることを特徴とする非対称フィルタを組合わ
    せた装置を設計する方法。
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