JPH10134532A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JPH10134532A
JPH10134532A JP28508096A JP28508096A JPH10134532A JP H10134532 A JPH10134532 A JP H10134532A JP 28508096 A JP28508096 A JP 28508096A JP 28508096 A JP28508096 A JP 28508096A JP H10134532 A JPH10134532 A JP H10134532A
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JP
Japan
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future
head
target
sampling
control
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JP28508096A
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Inventor
Yoshio Yanagida
美穂 柳田
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オントラック判定に要する時間が短縮された
磁気ディスク装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の磁気ディスク装置において、オ
ントラック判定を行うためのオントラック判定手段6
は、所定数の未来サンプル時における磁気ヘッドの位置
である未来ヘッド位置を算出し、該所定数の未来ヘッド
位置の夫々と目標位置との差である所定数の未来位置誤
差を夫々推定する未来位置誤差推定部7を備えており、
該未来位置誤差に基づいて、オントラック判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
に関し、特に磁気ディスク装置におけるオントラック判
定方式に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置においては、
シーク動作の完了を決定するために、磁気ヘッドが目標
トラックに対して所定の位置誤差範囲内に位置している
か(オントラック)、若しくは位置していないか(オフ
トラック)を判定するオントラック判定方式が用いられ
ている。
【0003】従来、この種のオントラック判定方式によ
りシーク動作の完了を決定していた磁気ディスク装置と
しては、特開平2−123576号(以下、従来例1)
に開示されているものが挙げられる。
【0004】従来例1の磁気ディスク装置は、正確なシ
ーク完了を判定するために、位置誤差信号値が設定回数
分だけ連続して予め定められた基準位置誤差信号値以下
になったかどうかをもってオントラック判定をしている
ものである。
【0005】また、サーボ面サーボ方式を用いた磁気デ
ィスク装置であって、類似の技術を採用している例とし
ては、特開平5−282814号(以下、従来例2)に
開示されているものが挙げられる。
【0006】従来例2の磁気ディスク装置は、磁気ヘッ
ドを切り換える際のオントラック補正時に行うオントラ
ック判定処理を高速化するために、ヘッド切換え直後も
含めて過去に溯ってヘッド位置を評価してオフトラック
判定(オフトラック状態になったかどうかのを判定)行
うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
1及び従来例2の磁気ディスク装置のいずれもが、以下
に示すような理由により、シーク完了と決定するまでの
時間を短縮することができないという問題点を有してい
た。
【0008】即ち、従来例1及び従来例2の磁気ディス
ク装置のいずれも、オントラック領域にヘッドが位置し
た後に、その過去のサンプリング時も含めて、設定回数
以上連続してヘッドがオントラック領域に存在している
ことを条件として、オントラック完了と判断していた。
【0009】結果として、実際には、オントラック領域
内にヘッドが位置しており、そのまま安定するであろう
場合においても、オントラック完了と判断されるまでま
たなければ、データのリードやライトなどの次動作に移
行することができなかった。
【0010】また、長サンプリング時間を要するサーボ
補償器を用いた磁気ディスク装置においては、上述した
不具合が特に顕著なものとなり、オントラック判定に要
する時間分だけシーク時間の短縮が妨げられていた。
【0011】そこで、本発明の目的は、これらの問題点
を解消すべく、シーク動作におけるオントラック判定に
要する時間が短縮された磁気ディスク装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置においては、上述した課題を解決すべく、磁気ヘッド
の現在及び過去の位置だけでなく、未来の位置を予測す
ることにより、該未来の磁気ヘッドの位置に基づいて、
オントラック判定を行うこととした。
【0013】この概念に基づいて、本発明は、具体的手
段として、以下に示す第1乃至第6の磁気ディスク装置
を提供する。
【0014】即ち、本発明によれば、第1の磁気ディス
ク装置として、閉ループ制御により磁気ヘッドの位置で
あるヘッド位置を制御するためのヘッド位置制御機構を
備えた磁気ディスク装置であって、前記ヘッド位置をサ
ンプリングすることにより検出し、磁気ディスク上の目
標とする位置である目標位置と前記ヘッド位置とを比較
して、該磁気ヘッドが前記目標位置に対して所定の位置
誤差範囲内に存在するかどうかを判定するオントラック
判定手段を備えた磁気ディスク装置において、前記ヘッ
ド位置制御機構は、前記ヘッド位置を前記目標位置に追
従させるように前記磁気ヘッドの位置決めを制御するサ
ーボ補償器と、前記磁気ヘッドの移動速度を算出するた
めの速度算出手段とを備えており、前記オントラック判
定手段は、基準となるサンプリングの時刻である基準サ
ンプリング時における前記ヘッド位置としての基準ヘッ
ド位置と、該基準サンプリング時における前記移動速度
としての基準移動速度と、該基準サンプリング時におけ
る前記サーボ補償器の状態量としての基準状態量と、前
記目標位置とを用いて、前記基準となるサンプリングの
次のサンプリング時から所定数後のサンプリング時まで
の夫々における前記磁気ヘッドの未来位置を、前記閉ル
ープ制御における状態方程式から推測する未来ヘッド位
置推測機能を備えており、前記次のサンプリング時から
前記所定数後のサンプリング時までの夫々における前記
未来のヘッド位置と前記目標位置とを比較して、前記磁
気ヘッドが前記目標位置に対して前記所定数後のサンプ
リング時に前記所定の位置誤差範囲内に存在し得るかど
うかを判定することを特徴とする磁気ディスク装置が得
られる。
【0015】また、本発明によれば、第2の磁気ディス
ク装置として、回転スピンドル上に固定された少なくと
も一枚の磁気ディスクと、前記磁気ディスク上のデータ
面に対して読み書きを行うための磁気ヘッドと、前記磁
気ヘッドの位置を制御するためのアクチュエータと、前
記アクチュエータを駆動するための駆動アンプと、前記
磁気ヘッドの位置を検出してヘッド位置信号として出力
するためのヘッド位置検出手段と、前記磁気ヘッドの目
標とする位置である目標位置を示す目標位置信号を生成
するための目標位置信号生成手段と、前記ヘッド位置が
前記目標位置に追従するように前記駆動アンプの出力を
制御するためのディジタルサーボ補償手段とを備える磁
気ディスク装置において、未来における前記磁気ヘッド
の位置である未来ヘッド位置を算出し、前記未来ヘッド
位置と前記目標位置との位置誤差である未来位置誤差を
推定して、該未来位置誤差に基づいてオントラック判定
を行うオントラック判定手段を備えていることを特徴と
する磁気ディスク装置が得られる。
【0016】また、本発明によれば、第3の磁気ディス
ク装置として、前記第2の磁気ディスク装置において、
前記磁気ヘッドの移動速度を算出する速度推定手段を更
に備えており、前記オントラック判定手段は、基準とな
るサンプリングの時刻である基準サンプリング時におけ
る前記移動速度である基準移動速度と、該基準サンプリ
ング時における前記ヘッド位置である基準ヘッド位置
と、該基準サンプリング時における前記ディジタルサー
ボ補償手段の内部状態量である基準内部状態量と、前記
目標位置とから、前記未来位置誤差を推定する未来位置
誤差推定部と、該未来位置誤差推定部の推定した前記未
来位置誤差を受けて、オントラック判定を行うオントラ
ック判定部とを備えていることを特徴とする磁気ディス
ク装置が得られる。
【0017】更に、本発明によれば、第4の磁気ディス
ク装置として、前記第3の磁気ディスク装置において、
前記未来位置誤差推定部は、閉ループ系の線形離散時間
状態方程式に基づいて、前記基準移動速度と、前記基準
ヘッド位置と、前記基準内部状態量と、前記目標位置と
から前記未来ヘッド位置を算出し、更に、該未来ヘッド
位置と前記目標位置とから前記未来位置誤差を推定する
ものであることを特徴とする磁気ディスク装置が得られ
る。
【0018】また、本発明によれば、第5の磁気ディス
ク装置として、前記第3の磁気ディスク装置において、
前記オントラック判定手段は、前記基準サンプリング時
及び前記次のサンプリング時乃至前記所定数後のサンプ
リング時の夫々のサンプリング時に対応して異なるオン
トラック判定基準位置を生成するオントラック判定基準
位置生成部を更に備えており、前記オントラック判定部
は、各サンプリング時毎に、異なる前記オントラック判
定基準位置と前記未来位置誤差とを受けて、オントラッ
ク判定を行うことを特徴とする磁気ディスク装置が得ら
れる。
【0019】更に、本発明によれば、第6の磁気ディス
ク装置として、前記第5の磁気ディスク装置において、
前記オントラック判定手段は、前記オントラック判定基
準位置を補正する補正量を生成するためのオントラック
判定基準位置補正部を更に備えており、前記オントラッ
ク判定部は、前記オントラック判定基準位置として前記
補正量に基づいて前記オントラック判定基準位置を補正
して得られる補正後オントラック判定基準位置を用い
て、前記オントラック判定を行うことを特徴とする磁気
ディスク装置が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を用いて説明する。
【0021】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施
の形態の磁気ディスク装置は、図1に示されるように、
ヘッド位置決め機構部1と、目標位置信号生成部2と、
加算器などから構成される位置誤差信号生成部3と、サ
ーボ補償器4と、速度算出部5と、オントラック判定手
段6とを備えている。
【0022】ヘッド位置決め機構部1は、サーボ補償器
4の制御に従い、磁気ヘッドの位置決めを行うと共に、
磁気ヘッドの位置であるヘッド位置を示すヘッド位置信
号10を出力するためのものである。
【0023】目標位置信号生成部2は、磁気ヘッドの目
標位置を示す目標位置信号11を出力するとともに、未
来のサンプリング時のおける未来目標位置を示す未来目
標位置信号12を出力するためのものである。尚、磁気
ディスク装置においては、次のシークコマンドが入力さ
れるまで、目標位置と未来目標位置とが等しく、従っ
て、目標位置信号11と未来目標位置信号12とは、等
しい信号である。
【0024】位置誤差信号生成部3は、ヘッド位置信号
10と目標位置信号11とを受けて、ヘッド位置と目標
位置との位置誤差を示す位置誤差信号13を出力するた
めのものである。
【0025】サーボ補償器4は、位置誤差信号13等を
受けて、ヘッド位置が目標位置に追従するように、磁気
ヘッドの位置決め制御する制御信号14を出力すると共
に、該サーボ補償器4の内部状態Xc の状態量を示す状
態量信号15を出力するためのものである。
【0026】速度算出部5は、ヘッド位置信号10及び
制御信号14を受けて、磁気ヘッドの移動速度を算出し
て、移動速度信号16を出力するためのものである。
尚、速度算出部5を、ヘッド位置の差分のみから速度を
推定するような構成とする場合、速度算出部5に対する
入力がヘッド位置信号10のみでもよいことは、いうま
でもない。また、本実施の形態においては、サーボ補償
器4に対しても、移動速度信号16が入力されており、
サーボ補償器4は、該移動速度信号も用いて各信号を出
力するものとして説明するが、移動速度信号16がサー
ボ補償器4に対して入力されないケースにおいても本実
施の形態が適用可能であることはいうまでも内ことであ
る。
【0027】オントラック判定手段6は、未来位置誤差
推定部7と、オントラック判定部8とを備えている。
【0028】未来位置誤差推定部7は、ヘッド位置信号
10、未来目標位置信号12、状態量信号15、及び移
動速度信号16とを受けて、例えば後述するような処理
により、未来のサンプリング時における位置誤差、即ち
目標位置と未来の各ヘッド位置との位置誤差を示す未来
位置誤差を推定して、未来位置誤差信号17として出力
するためのものである。尚、未来位置誤差の推定処理と
しては、次のようなものが挙げられる。まず、基準とな
るサンプリング時刻を決定して、この基準サンプリング
時における状態量、移動速度、及びヘッド位置を、夫
々、基準状態量、基準移動速度、基準ヘッド位置とす
る。次に、基準状態量、基準移動速度、及び基準ヘッド
位置、並びに目標位置とから、基準となるサンプリング
の次のサンプリング時から所定数後のサンプリング時ま
での各サンプリング時におけるヘッド位置である未来ヘ
ッド位置を推定する。最後に、この各サンプリング時に
おける各未来ヘッド位置と目標位置との夫々の位置誤差
を算出し、未来位置誤差を算出する。
【0029】オントラック判定部8は、未来位置誤差信
号17を受けて、オントラックかどうかを判定して、オ
ントラック判定信号18を出力するためのものである。
【0030】また、このような構成を備えた本実施の形
態の磁気ディスク装置においては、図2に示されるよう
にしてオントラック判定がなされる。
【0031】まず、サンプリングにより磁気ヘッドが目
標位置に対して所定の位置誤差範囲内(オントラック領
域内)に位置していると判断した際に、該サンプリング
を基準となるサンプリングとして、該基準サンプリング
に基づいて所定数後のサンプリング時までの未来位置誤
差を推定する(ステップS201)。
【0032】次に、全ての未来位置誤差が所定の位置誤
差範囲内にある(即ち、全ての未来ヘッド位置がオント
ラック領域内にある)かどうかについて判定する(ステ
ップS202)。
【0033】次に、ステップS202における判定の結
果、全ての未来ヘッド位置がオントラック領域内に位置
する場合には、オントラックを示すオントラック判定信
号18を出力し(ステップS203)、一つでも未来ヘ
ッド位置がオントラック領域内に位置していない場合に
は、オフトラックを示すオントラック判定信号18を出
力する(ステップS204)。
【0034】このようにして、本実施の形態において
は、推測した未来のヘッド位置に基づいて、オントラッ
ク判定を行っているため、従来例と比較して、オントラ
ック判定に要する時間が短縮されている。
【0035】以下に、磁気ヘッドがオントラック領域内
に位置した際に、従来例がその後、4サンプリング時ま
でヘッド位置を検出していたものとし、一方、本実施の
形態がその後の4サンプリング時まで未来ヘッド位置を
推定したものとして、種々の場合を想定し、本実施の形
態と従来例との比較を行う。
【0036】例えば、磁気ヘッドがオーバーシュートを
しなかった場合、即ち、最初にオントラック領域内に位
置した後、そのままオントラック領域内に安定した場
合、図3に示されるように、本実施の形態においては、
磁気ヘッドが最初にオントラック領域内に位置した際に
オントラックであると判定するのに対して、従来例にお
いては、本実施の形態の4サンプリング後にオントラッ
クであると判定する。このことから理解されるように、
本実施の形態の磁気ディスク装置におけるオントラック
判定の方が従来例と比較して、早く完了することにな
る。
【0037】また、例えば、磁気ヘッドがオーバーシュ
ートしてしまう場合、即ち、最初にオントラック領域内
に位置した後、4サンプリング時内にオフトラック領域
内に位置してしまうような場合、図4に示されるよう
に、本実施の形態においては、磁気ヘッドが最初にオン
トラック領域内に位置した場合に、オフトラックである
と判定し、その後オントラック領域内に再び位置した場
合に、オントラックであると判定するのに対して、従来
例においては、本実施の形態の4サンプリング後にオン
トラックであると判定する。したがって、図4に示され
る場合も、図3に示される場合と同様、本実施の形態に
おけるオントラック判定方式の方が従来例と比較して、
早く完了することになる。
【0038】更に、本実施の形態の磁気ディスク装置に
おけるオントラック判定が最も効力を発揮する例を図5
を用いて説明する。
【0039】磁気ヘッドが最初にオントラック領域内に
位置した後、4サンプリング後までの間に、所望のセク
タ領域(例えば、データの読み出しにおいて、読むべき
データが記録されているセクタ領域)が存在する場合、
図5に示されるように、本実施の形態においては、磁気
ヘッドが最初にオントラック領域内に位置した際にオン
トラック判定を完了するので、すぐデータの読み書き処
理に移行することができるのに対して、従来例において
は、所望のセクタ領域が通過してしまってからオントラ
ック判定を完了するので、一周待たなければ、データの
読み書き処理に移行することができない。従って、この
ような場合においては、上述した例よりも更に、本実施
の形態におけるオントラック判定方式の効果が顕著なも
のとなることが理解される。
【0040】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施
の形態の磁気ディスク装置は、図6に示されるように、
第1の実施の形態を改良したタイプのものである。従っ
て、図6において、第1の実施の形態と同様の動作を行
うものに対しては、同じ参照符号を付すこととし、ま
た、夫々の説明も省略するものとする。
【0041】図6を参照すると理解されるように、本実
施の形態の特徴は、オントラック判定手段6aにある。
【0042】本実施の形態のオントラック判定手段6a
は、未来位置誤差推定部7と、オントラック判定部8a
と、オントラック判定基準位置生成部9とを備えてい
る。
【0043】オントラック判定基準位置生成部9は、推
定する未来の各サンプリング時毎に、オントラック判定
部においてオントラック判定の基準となるオントラック
領域の範囲を示すオントラック判定基準位置を夫々生成
し、オントラック判定基準位置信号19として出力する
ものである。言い換えると、オントラック判定基準位置
信号19の示すオントラック領域は、一定とは限らない
ものである。
【0044】オントラック判定部8aは、未来位置誤差
信号17とオントラック判定基準位置信号19とを受け
て、各サンプリング時におけるオントラック判定基準位
置信号の示すオントラック領域に全ての未来ヘッド位置
が存在しているかどうかにより、オントラック判定を行
い、オントラック判定信号18として出力する。
【0045】一般に何かを基準として未来の動作を推定
する場合、推定誤差が生じるものである。本実施の形態
においては、未来の各サンプリング時毎に、オントラッ
ク判定基準位置信号19を出力することにより、例え
ば、判定する際の基準となるオントラック領域(現実の
オントラック領域ではない。)を段々と狭めていくなど
して、この推定誤差を考慮することができるものであ
る。
【0046】従って、本実施の形態の磁気ディスク装置
においては、第1の実施の形態と同様の効果を有すると
共に、第1の実施の形態と比較して、更に正確なオント
ラック判定を行うことができる。
【0047】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施
の形態の磁気ディスク装置は、図7に示されるように、
第2の実施の形態を改良したタイプのものである。従っ
て、図7において、第2の実施の形態と同様の動作を行
うものに対しては、同じ参照符号を付すこととし、ま
た、夫々の説明も省略することとする。
【0048】図7を参照すると理解されるように、本実
施の形態の特徴は、オントラック判定手段6bにある。
【0049】本実施の形態のオントラック判定手段6b
は、未来位置誤差推定部7と、オントラック判定部8b
と、オントラック判定基準位置生成部9と、オントラッ
ク判定基準位置補正部9aと、補正後オントラック判定
基準位置生成部9bとを備えている。
【0050】オントラック判定基準位置補正部9aは、
磁気ディスク装置ごとの特性のバラつきに応じて生じる
パラメータ誤差、並びに使用時の装置の温度変化及び電
源投入からの経過時間等に応じて生じるパラメータ誤差
の影響に伴うオントラック判定における判定ミスを減ら
すために、オントラック判定基準位置生成部9の出力す
るオントラック判定基準位置信号19に対する補正量を
示す補正量信号19aを出力するためのものである。
【0051】補正後オントラック判定基準位置生成部9
bは、オントラック判定基準位置信号19及び補正量信
号19aとを受けて、補正後のオントラック判定基準位
置信号である補正後オントラック判定基準位置信号19
bを出力するためのものである。
【0052】オントラック判定部8bは、前述の第2の
実施の形態におけるオントラック判定基準位置信号に変
えて、補正後オントラック判定基準位置信号19bを用
いて、オントラック判定を行い、オントラック判定信号
18として出力する。
【0053】以上説明してきたように、本実施の形態に
おいては、第2の実施の形態に加えて、オントラック判
定基準位置補正部9bを設けたため、前述のような種々
のパラメータ誤差が大きい場合であっても、より正確な
オントラック判定を行うことができる。
【0054】尚、以上説明してきた第1乃至第3の実施
の形態において、位置誤差信号13の代わりに、図8に
示されるように、目標位置信号11とヘッド位置信号1
0とが夫々別々にサーボ補償器4aに入力されるものと
しても良い。また、図8においては、第1の実施の形態
を例にとり説明してあるが、オントラック判定手段6を
オントラック判定手段6a又は6bとすれば、第2の実
施の形態又は第3の実施の形態となることはいうまでも
ない。
【0055】
【実施例】以下に、第1の実施の形態に対応する第1の
実施例として、サーボ補償器3に線形集中係数で表現す
ることのできるディジタルコントローラを適用したもの
について説明する。また、ヘッド位置決め機構部1は、
図9に示されるような構成を備えているものとする。即
ち、本実施例のヘッド位置決め機構部1は、磁気ディス
ク上のデータ面に対して読み書きを行うための磁気ヘッ
ド101と、磁気ヘッド101の位置を制御するための
アクチュエータ102と、サーボ補償器4からの制御信
号14を増幅してアクチュエータ102を駆動するため
の信号20を出力するための駆動アンプ103と、磁気
ヘッド101の位置を検出してヘッド位置信号10とし
て出力するためのヘッド位置検出手段104とを備えて
いる。
【0056】このヘッド位置決め機構部1において、ヘ
ッド位置yp =xp1とヘッド速度xp2とをヘッド位置決
め機構部1の状態量とし、ヘッド位置決め機構部1を2
次の運動モデルで近似することとする。このときヘッド
位置決め機構部1は、(1)式及び(2)式からなる状
態方程式で表される。
【0057】
【数1】 また、サンプリング時間Tでヘッド位置をサンプリング
する場合のサンプリング時刻kにおいて、(3)式及び
(4)式からなる状態方程式で表されるようなサーボ補
償器3を用いて、ヘッド位置決めサーボ系を構成するも
のとする。
【0058】
【数2】 また、速度算出部5も含めた離散時間閉ループ系の状態
方程式は、(5)式及び(6)式のように表される。
【0059】
【数3】 従って、オントラック判定時のサンプル時刻を基準時刻
k=0としたとき、nサンプル未来における未来ヘッド
位置y(n)は、(5)式及び(6)式から以下に示さ
れる(7)式のように推定される。
【0060】
【数4】 (7)式から理解されるように、nサンプル未来におけ
る未来ヘッド位置y(n)は、基準時刻における状態量
x(0)と、nサンプル先までの夫々の目標位置r
(l)とから、推定されることになる(尚、l=0,
1,・・・n)。
【0061】従って、nサンプル未来における未来位置
誤差e(n)は、nサンプル未来の目標位置r(n)と
未来ヘッド位置y(n)とにより、(8)式のように推
定されることになる。
【0062】
【数5】 以上のことから、基準時刻の次サンプリング時からnサ
ンプリング時までの未来位置誤差e(未来位置誤差信号
17)は、(9)式に示されるベクトルで表される。
【0063】
【数6】 また、この未来位置誤差eに基づき、オントラック判定
部8は、(10)式に示される演算を行い、l=1,
2,・・・nの全てのサンプリング時において、(1
0)式を満たす場合にオントラックフラグをたてたオン
トラック判定信号18を出力し、それ以外の場合におい
ては、オフトラックフラグをたてたオントラック判定信
号18を出力する。
【0064】
【数7】 次に、サーボ補償器3として離散時間PID(Proporti
onal Integration andDifferential )補償器を用い、
演算遅れを状態の一つとした例を波形図を用いて説明す
る。図10は、閉ループ系の全状態量の時間波形を示し
た図である。図11は、閉ループ系が図10の状態とな
る場合に、n=5、ejdg =0.1[trk] として、未来
位置推定型のオントラック判定方式を用いた具体例であ
る。尚、[trk] は、トラック幅を1としたときの標準化
された値を示す。図11において、5サンプル分の状態
が全てejdg 未満であるので、k=0の時点でオントラ
ックフラグがたつことになり、オントラックを示すオン
トラック判定信号18が出力されることになる。また、
図12は、オントラック判定領域内に磁気ヘッドが位置
した場合でもオフトラックと判断したときの未来位置誤
差(推定)を示したものである。4サンプル先、5サン
プル先において、推定位置誤差がオントラック判定基準
位置よりも大きくなるためオントラックフラグではなく
オフトラックフラグをたつことになり、オフトラックを
示すオントラック判定信号18が出力されることにな
る。
【0065】第2の実施の形態に対応する第2の実施例
は、第1の実施例の内、推定するサンプル時刻l=1,
2,・・・nにおいて、オントラック判定基準位置e
jdg を全て同一としないものである。一例として、(1
1)式に示されるオントラック判定基準位置e
jdg (l)が挙げられる。
【0066】
【数8】 また、(11)式に示されるオントラック判定基準位置
jdg (l)に対応して、オントラック判定は、(1
2)式に基づいて行われることになる。
【0067】
【数9】 従って、l=1,2,・・・nのすべてにおいて(1
2)式を満足するときにのみ、オントラックフラグが立
つことになる。また、(12)式の各サンプルごとのオ
ントラック判定基準位置ejdg (l)は、例えば、周期
関数f(l)=λl ・sin (l/n)やf(l)=λl
・(1−cos (l/n))のような任意の関数f(l)
により(13)式のように規定できるものである。
【0068】
【数10】 更に、第3の発明の形態に対応する第3の実施例では、
オントラック判定基準位置補正部9aの出力として、例
えば、予めメモリなどに記憶した補正量β(l)やイニ
シャルシーク若しくは直前のフォロー中に獲得した位置
誤差より、例えば、(14)式に示されるような補正量
δ(l)を第2の実施例のオントラック判定基準位置に
加えることにより、個体差や温度変化に伴うパラメータ
変動に対しても正確にオントラック判定を行うものであ
る。
【0069】
【数11】 尚、以上説明してきた例において、各サンプル未来にお
ける目標位置r(l)は、磁気ディスク装置に関する限
り、次のシークコマンドが入力されるまで、一定値であ
る。しかしながら、上述した原理は、目標位置r(l)
が変化するものであっても成り立つものである。従っ
て、例えば、制御対象の目標とする軌道(軌跡)が予め
分かっている、即ち、各サンプル時における目標位置r
(l)が分かっている場合における制御対象の未来位置
予測による位置誤差収束判定(磁気ディスクにおけるオ
ントラック判定)にも応用できることはいうまでもな
い。
【0070】また、上述した議論は、例えば磁気ディス
ク装置のように、制御対象が2次の運動モデルで評価さ
れる制御系はもちろんのこと、一般に線形状態方程式で
記述可能な制御対象に関して、該制御対象の状態量を、
例えば、同一次元オブザーバや最小次元オブザーバ等の
状態推定器を用いて推定した場合においても有効である
こともいうまでもないことである。尚、その際には、例
えば上記数式(1)及び(2)における記述に関して
は、2次で示されているものがn次(制御対象の近似に
必要な次数)で示されるものに変更すれば良く、また、
速度算出部を制御対象の状態を推定する制御対象状態推
定部と変更すれば良い。
【0071】更に、上述した議論においては、制御対象
を磁気ディスク装置における磁気ヘッドとして説明して
きた関係上、制御対象に関する制御量を位置、また目標
値を目標位置として、その収束判定に関して説明してき
が、制御量及び目標値は、これらに限定されるものでは
ない。即ち、制御対象に関する制御量及び目標値は、例
えば速度及び目標速度としても良く、また、他の制御す
べき量と目標とすべき量としても良い。その場合、上記
数式(6)〜(8)において、yを制御対象の制御量と
し、rを目標値とし、eを目標値と制御量との差とする
ことにより、上述した式の示す関係を崩すことなく、制
御量と目標値との誤差の収束性を判定することができ
る。
【0072】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、磁気ディスク装置に未来位置推定型のオントラック
判定手段を設けたため、従来例と比較して、オントラッ
ク判定完了までに要する時間を短縮することができる。
【0073】また、本発明によれば、オントラック判定
を行う際の基準となるオントラック判定基準位置を変更
可能としたことにより、外乱やモデル誤差、又は推測誤
差などが存在する場合においても正確なオントラック判
定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の磁気ディスク装置のオント
ラック判定方式に関わる構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態におけるオントラック判定方
式の処理を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態におけるオントラック判定と
従来例におけるオントラック判定とを比較した図であ
る。
【図4】第1の実施の形態におけるオントラック判定と
従来例におけるオントラック判定とを比較した他の図で
ある。
【図5】第1の実施の形態におけるオントラック判定と
従来例におけるオントラック判定とを比較した他の図で
ある。
【図6】第2の実施の形態の磁気ディスク装置のオント
ラック判定方式に関わる構成を示すブロック図である。
【図7】第3の実施の形態の磁気ディスク装置のオント
ラック判定方式に関わる構成を示すブロック図である。
【図8】第1乃至第3の実施の形態に適用可能なサーボ
補償器の他の例を含む構成を示すブロック図である。
【図9】実施例におけるヘッド位置決め機構部の構成を
示す図である。
【図10】閉ループ系の全状態量(位置誤差とサーボ補
償器の各状態量)の時間波形を示した図である。
【図11】実施例においてオントラック判定信号を出力
した時刻とその時の判定に用いた推定位置誤差と実際に
生じた位置誤差とを示す図である。
【図12】実施例において、オントラック判定領域に磁
気ヘッドが入ったがオントラックと判定しなかった場合
の推定位置誤差と実際に生じた位置誤差とを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘッド位置決め機構部 2 目標位置信号生成部 3 位置誤差信号生成部 4 サーボ補償器 4a サーボ補償器 5 速度算出部 6 オントラック判定手段 6a オントラック判定手段 6b オントラック判定手段 7 未来位置誤差推定部 8 オントラック判定部 8a オントラック判定部 8b オントラック判定部 9 オントラック判定基準位置生成部 9a オントラック判定基準位置補正部 9b 補正後オントラック判定基準位置生成部 10 ヘッド位置信号 11 目標位置信号 12 未来目標位置信号 13 位置誤差信号 14 制御信号 15 状態量信号 16 移動速度信号 17 未来位置誤差信号 18 オントラック判定信号 19 オントラック判定基準位置信号 19a 補正量信号 19b 補正後オントラック判定基準位置信号

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 閉ループ制御により磁気ヘッドの位置で
    あるヘッド位置を制御するためのヘッド位置制御機構を
    備えた磁気ディスク装置であって、前記ヘッド位置をサ
    ンプリングすることにより検出し、磁気ディスク上の目
    標とする位置である目標位置と前記ヘッド位置とを比較
    して、該磁気ヘッドが前記目標位置に対して所定の位置
    誤差範囲内に存在するかどうかを判定するオントラック
    判定手段を備えた磁気ディスク装置において、 前記ヘッド位置制御機構は、前記ヘッド位置を前記目標
    位置に追従させるように前記磁気ヘッドの位置決めを制
    御するサーボ補償器と、前記磁気ヘッドの移動速度を算
    出するための速度算出手段とを備えており、 前記オントラック判定手段は、基準となるサンプリング
    の時刻である基準サンプリング時における前記ヘッド位
    置としての基準ヘッド位置と、該基準サンプリング時に
    おける前記移動速度としての基準移動速度と、該基準サ
    ンプリング時における前記サーボ補償器の状態量として
    の基準状態量と、前記目標位置とを用いて、前記基準と
    なるサンプリングの次のサンプリング時から所定数後の
    サンプリング時までの夫々における前記磁気ヘッドの未
    来位置を、前記閉ループ制御における状態方程式から推
    測する未来ヘッド位置推測機能を備えており、 前記次のサンプリング時から前記所定数後のサンプリン
    グ時までの夫々における前記未来のヘッド位置と前記目
    標位置とを比較して、前記磁気ヘッドが前記目標位置に
    対して前記所定数後のサンプリング時に前記所定の位置
    誤差範囲内に存在し得るかどうかを判定することを特徴
    とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 回転スピンドル上に固定された少なくと
    も一枚の磁気ディスクと、前記磁気ディスク上のデータ
    面に対して読み書きを行うための磁気ヘッドと、前記磁
    気ヘッドの位置を制御するためのアクチュエータと、前
    記アクチュエータを駆動するための駆動アンプと、前記
    磁気ヘッドの位置を検出してヘッド位置信号として出力
    するためのヘッド位置検出手段と、前記磁気ヘッドの目
    標とする位置である目標位置を示す目標位置信号を生成
    するための目標位置信号生成手段と、前記ヘッド位置が
    前記目標位置に追従するように前記駆動アンプの出力を
    制御するためのサーボ補償手段とを備える磁気ディスク
    装置において、 未来における前記磁気ヘッドの位置である未来ヘッド位
    置を算出し、前記未来ヘッド位置と前記目標位置との位
    置誤差である未来位置誤差を推定して、該未来位置誤差
    に基づいてオントラック判定を行うオントラック判定手
    段を備えていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記磁気ヘッドの移動速度を算出する速度算出手段を更
    に備えており、 前記オントラック判定手段は、 基準となるサンプリングの時刻である基準サンプリング
    時における前記移動速度である基準移動速度と、該基準
    サンプリング時における前記ヘッド位置である基準ヘッ
    ド位置と、該基準サンプリング時における前記サーボ補
    償手段の内部状態量である基準内部状態量と、前記目標
    位置とから、前記未来位置誤差を推定する未来位置誤差
    推定部と、 該未来位置誤差推定部の推定した前記未来位置誤差を受
    けて、オントラック判定を行うオントラック判定部とを
    備えていることを特徴とする磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記未来位置誤差推定部は、閉ループ系の線形離散時間
    状態方程式に基づいて、前記基準移動速度と、前記基準
    ヘッド位置と、前記基準内部状態量と、前記目標位置と
    から前記未来ヘッド位置を算出し、更に、該未来ヘッド
    位置と前記目標位置とから前記未来位置誤差を推定する
    ものであることを特徴とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記オントラック判定手段は、前記基準サンプリング時
    及び前記次のサンプリング時乃至前記所定数後のサンプ
    リング時の夫々のサンプリング時に対応して異なるオン
    トラック判定基準位置を生成するオントラック判定基準
    位置生成部を更に備えており、 前記オントラック判定部は、各サンプリング時毎に、異
    なる前記オントラック判定基準位置と前記未来位置誤差
    とを受けて、オントラック判定を行うことを特徴とする
    磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の磁気ディスク装置にお
    いて、 前記オントラック判定手段は、前記オントラック判定基
    準位置を補正する補正量を生成するためのオントラック
    判定基準位置補正部を更に備えており、 前記オントラック判定部は、前記オントラック判定基準
    位置として前記補正量に基づいて前記オントラック判定
    基準位置を補正して得られる補正後オントラック判定基
    準位置を用いて、前記オントラック判定を行うことを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 磁気ディスク装置におけるオントラック
    判定方式であって、 磁気ヘッドの位置をサンプリングした結果、目標とする
    位置である目標位置に対して所定の位置誤差範囲内に該
    磁気ヘッドが位置した場合に、当該サンプリング時にお
    ける該磁気ヘッドのヘッド位置を基準ヘッド位置とし
    て、該磁気ヘッドの移動速度を基準移動速度として、及
    び該磁気ヘッドのヘッド位置を制御する制御機構の状態
    量を基準状態量として算出し、 該基準ヘッド位置、基準移動速度、及び基準状態量並び
    に前記目標位置を用いて、前記サンプリング時の次のサ
    ンプリング時から所定数後のサンプリング時までの夫々
    における前記磁気ヘッドの位置を推定して、 前記磁気ヘッドが、前記次のサンプリング時から前記所
    定数後のサンプリング時までの夫々において、全て前記
    所定の位置誤差範囲内に位置するものと推定された場合
    にオントラックとして判定することを特徴とするオント
    ラック判定方式。
  8. 【請求項8】 2次の運動モデルで近似される制御対象
    を制御する制御装置において、該制御対象のサンプリン
    グ時における位置誤差の収束性を判定する制御対象位置
    判定方式であって、 基準となるサンプリングの時刻である基準サンプリング
    時において、前記制御対象の移動速度である基準移動速
    度と、前記制御対象の位置である基準制御対象位置と、
    前記制御対象の位置を制御する制御機構の状態量である
    基準状態量とを算出し、 前記基準移動速度と、前記基準制御対象位置と、前記基
    準状態量と、前記制御対象の目標位置とから、前記制御
    装置における離散時間状態方程式に基づいて、前記制御
    対象の未来のサンプリング時における位置誤差の収束性
    を判定する制御対象位置判定方式。
  9. 【請求項9】 未来の複数のサンプリング時における制
    御対象の夫々の未来目標位置が既知である制御装置にお
    ける制御対象位置判定方式であって、 基準サンプリング時における前記制御対象を制御する制
    御機構の状態量である基準状態量と、前記未来の複数の
    サンプリング時に対応した制御対象の夫々の未来目標位
    置とから、該制御装置における状態方程式に基づいて、
    前記未来の複数のサンプリング時における前記制御対象
    の位置を推定することを特徴とする制御対象位置判定方
    式。
  10. 【請求項10】 線形状態方程式で近似される制御対象
    を制御する制御装置において、該制御対象のサンプリン
    グ時における位置誤差の収束性を判定する制御対象位置
    判定方式であって、 基準となるサンプリングの時刻である基準サンプリング
    時において、前記制御対象の状態量を推定する状態量推
    定器によって推定された基準制御対象状態量と、前記制
    御対象の位置である基準制御対象位置と、前記制御対象
    の位置を制御する制御機構の状態量である基準制御器状
    態量とを算出し、 前記基準制御対象状態量と、前記基準制御対象位置と、
    前記基準制御器状態量と、前記制御対象の目標位置とか
    ら、前記制御装置における離散時間状態方程式に基づい
    て、前記制御対象の未来情報のサンプリング時における
    位置の収束性を判定する制御対象位置判定方式。
  11. 【請求項11】 未来の複数のサンプリング時における
    前記制御対象の夫々に関する未来目標値が既知である制
    御装置において、前記未来の複数のサンプリング時にお
    ける前記制御対象の制御量を推定する制御量推定方式で
    あって、 基準サンプリング時における前記制御対象を制御する制
    御機構の状態量である基準状態量と、前記未来の複数の
    サンプリング時の夫々に対応した前記未来目標値とか
    ら、該制御装置における状態方程式に基づいて、前記未
    来の複数のサンプリング時における前記制御対象の制御
    量を推定することを特徴とする制御量推定方式。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の制御量推定方式で
    あって、 前記制御量は、前記制御対象の速度であり、 前記未来目標値は、未来目標速度であることを特徴とす
    る制御量推定方式。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6429704B1 (en) 1999-09-28 2002-08-06 International Business Machines Corporation Power consumption reduction method, power consumption reduction circuit, control circuit, and hard disk drive apparatus
US6496315B1 (en) 1998-11-26 2002-12-17 International Business Machines Corporation Disk drive with off-track write prevention

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Effective date: 19990331