JPH10134517A - フォーマット書き込み装置及びフレキシブルディスク - Google Patents

フォーマット書き込み装置及びフレキシブルディスク

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JPH10134517A
JPH10134517A JP8286958A JP28695896A JPH10134517A JP H10134517 A JPH10134517 A JP H10134517A JP 8286958 A JP8286958 A JP 8286958A JP 28695896 A JP28695896 A JP 28695896A JP H10134517 A JPH10134517 A JP H10134517A
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JP
Japan
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track
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writing
head
Prior art date
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Pending
Application number
JP8286958A
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English (en)
Inventor
Atsuo Onoda
篤夫 小野田
Makoto Isozaki
眞 磯崎
Tadanobu Oge
忠信 大毛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Priority to US08/886,029 priority patent/US6088177A/en
Priority to EP97113218A priority patent/EP0840319A3/en
Publication of JPH10134517A publication Critical patent/JPH10134517A/ja
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B20/00Signal processing not specific to the method of recording or reproducing; Circuits therefor
    • G11B20/10Digital recording or reproducing
    • G11B20/12Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers
    • G11B20/1217Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs
    • G11B20/1252Formatting, e.g. arrangement of data block or words on the record carriers on discs for discontinuous data, e.g. digital information signals, computer programme data

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスクの1回転毎にハードウェア的に発生
するインデックスパルスを必要としないで、ディスクの
フォーマッティングを行う。 【解決手段】 最終データブロックギャップG3とトラ
ックギャップG4を最初に、かつ、標準のトラックギャ
ップ長より長めに書き込む。フォーマッティング時の回
転周期時間に誤差があっても、各トラックの最終セクタ
が上記トラックギャップの頭に必らず重なるようにし、
最終セクタの書き込み完了により1トラックのフォーマ
ッティングを終了する。各トラックのフォーマッティン
グ書き込みの開始は、ヘッドの位置決めが安定となるタ
イミングによって開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク等の記録
媒体に対して、フォーマッティングを行うフォーマット
書き込み装置に関するものである。主としてフレキシブ
ルディスク装置及びこれに使用するフレキシブルディス
クのフォーマットに関するものである。より詳しくは、
フレキシブルディスク装置等のフォーマッティング(初
期化)書き込み方式に関するものである。
【0002】フレキシブルディスクは、通常、フロッピ
ーディスク、或いは、ディスケットと称されているが、
これらはいずれも商品名が一般化したもので、ここでは
JISとISO/IEC規格で用いられている正式名称
である”フレキシブルディスク”と”Flexible Disk Ca
rtridge (FDC)”のいずれかを使用する。或いは、
単に”ディスク”という。
【0003】
【従来の技術】図33は、従来のフレキシブルディスク
装置を示す図である。図において、91はフレキシブル
ディスクドライブ(FDD)である。FDD91には、
フレキシブルディスク34及びディスクカートリッジ3
5がセットされる。フレキシブルディスク34は、スピ
ンドルモータ33により回転する。フレキシブルディス
ク34へのフォーマットの書き込み及びデータのアクセ
スは、ヘッド36を介して行われる。ヘッド36は、位
置決めステップモータ32により位置決めされる。ヘッ
ド36は、書き込みアンプ30からの書き込み指令によ
り、データをフレキシブルディスク34に書き込む。ま
た、ヘッド36は、読み取りアンプ31からの読み取り
指令により、フレキシブルディスク34からデータを読
み取る。また、図において、90はFDD91を制御す
る制御回路である。制御回路90には、FDD91の各
部の動作を制御するコントローラ80aが備えられてい
る。コントローラ80aは、計算機本体21からフォー
マット情報を得て、フレキシブルディスク34をフォー
マットする。実際には、FDD91をコントロールして
フォーマッティングする。また、コントローラ80a
は、計算機本体21からトラック位置と書き込み情報を
得て、フレキシブルディスク34にデータを書き込むよ
うFDD91を制御する。また、コントローラ80a
は、計算機本体21からトラック位置を入力し、そのト
ラック位置に書かれている情報を読み取り情報として計
算機本体21に返送する。コントローラ80aの内部で
は、書き込み信号の変調、読み取り信号の復調、ヘッド
の書き込み/読み取りの切り換え、位置決めステップモ
ータ32への位置決めパルスの発生、スピンドルモータ
へのモータオン/オフ信号の発生等を行い、フレキシブ
ルディスクのフォーマッティング及び書き込み動作、読
み取り動作を実行する。スピンドルモータ33からコン
トローラ80aに対してインデックスパルスが出力さ
れ、コントローラ80aは、インデックスパルスを入力
してフレキシブルディスク34のフォーマッティングを
行う。
【0004】フレキシブルディスク装置等において、従
来は、ディスクの1回転中に一定数の記録セクタを設定
するフォーマッティング(初期化)書き込みを、各トラ
ック毎に行う。従来は、通常、ディスクの特定角度位置
でパルスを発生するセンサを設けて、センサが発生する
インデックスパルスをトリガーとして各トラックのフォ
ーマッティングを開始し、必要数のセクタを設定書き込
みしたあと、1回転後のインデックスパルスが検出され
るまでの間ギャップ符号を書き込んで(トラックギャッ
プG4)、ディスクの回転速度が許容範囲より遅かった
り、又は速かったりしても1回転の書き込みに隙間がで
きたり、或いは、最初に書き込んだ第1セクタが最終セ
クタのフォーマッティング書き込みによって上書き損傷
されるようなことがないようにしている。
【0005】大容量型のフレキシブルディスクやハード
ディスクにおいては、高密度のトラック位置の精度を確
保するため、予めトラック位置信号をサーボトラックと
して磁気的に書き込んでおくものが多い。サーボ信号を
データ記録面のセクタ間の隙間に記録したものも存在
し、サーボ信号をデータ記録面のセクタ間の隙間に記録
したものにおいては、セクタのフォーマッティングもこ
のセクタ・サーボ信号を基準として行われるものが多
い。しかし、通常のフレキシブルディスク等やある種の
記録媒体は、トラック及びセクタの位置決めサーボ情報
をヘッドを位置決めするための位置基準として使用しな
い方式を採用している。このようなフレキシブルディス
ク等の記録媒体については、フォーマッティング(初期
化)によって記録セクタの大きさ及び記録場所を定めて
おくことにより、情報の書き込み(記録)、読み出し
(再生)をすることができる。フォーマッティングは、
情報の記録再生用のフレキシブルディスク装置等によっ
てディスクの使用前に実施される。或いは、フォーマッ
ティングは、予めディスクの製造工程で実施され、市場
にフォーマッティング済みのディスクが供給されてい
る。
【0006】従来より広く使用されているフレキシブル
ディスクのフォーマット構成はJIS,ISO等の規格
によって標準化されている。例えば、以下のようなフォ
ーマット構成が標準化されている。 *200mm(8インチ)両面倍密度型フォーマット
(1.6MB):JISX 6202,ISO7065
−2 *130mm(5.25インチ)両面高密度型フォーマ
ットB(1.6MB):JIS X 6213,ISO
8630−3 *90mm(3.5インチ)高密度型フォーマットB
(2MB):JIS X6225,ISO/IEC95
29−2 *90mm(3.5インチ)高密度型媒体/フォーマッ
ト(4MB):JISX 6226,ISO/IEC1
0994
【0007】ここでは一例として、図34によりまず9
0mm高密度型フレキシブルディスク(90mmFD
C)の内、フォーマッティング前公称容量2.0MBの
フォーマットB構成について述べる。2MB用の90m
m高密度型フレキシブルディスク(90mm2MB型F
DC)は、各トラックにデータ記憶容量512バイトの
セクタが18セクタ設けられ、各面に80トラックを設
けて両面を使用している。上記の200mm両面倍密度
型フレキシブルディスク(200mmFDC)、130
mm両面倍密度型フレキシブルディスク(130mmF
DC)の構成も、セクタ数が16個/トラックである他
は、2MB用の90mm高密度型フレキシブルディスク
(90mm2MB型FDC)の構成と同様である。ま
た、4MB用の90mm高密度型フレキシブルディスク
(90mm4MB型FDC)の構成もセクタ数が32個
/トラックであって、また、セクタ識別子ギャップを長
め(41バイト)としてある他は、2MB用の90mm
高密度型フレキシブルディスク(90mm2MB型FD
C)の構成と略同様である。
【0008】フォーマッティングは、各トラック毎に、
図34に示す通り1つのインデックスパルスをトリガー
として、インデックスギャップG1、第1セクタのセク
タ識別子(ID)、IDギャップG2、データブロッ
ク、データブロックギャップG3、続いて第2セクタの
セクタ識別子(ID)、IDギャップG2、データブロ
ック、データブロックギャップG3、・・・、最終セク
タのセクタ識別子(ID)、IDギャップG2、データ
ブロック、データブロックギャップG3、最後に1回転
後のインデックスパルスを検知するまでトラックギャッ
プG4を書き込んで終了し、他の面の同じ番号のトラッ
ク又は次のシリンダのトラックのフォーマッティングに
移る。1枚のディスクの全トラック(全シリンダ)のフ
ォーマッティングが終了すれば、そのディスクのフォー
マッティングが完了したことになる。フォーマッティン
グ済みのディスクにデータを記録したり、更に、データ
を書き直す際は、アドレスを示すセクタ識別子(ID)
を読み取って、該当する各セクタのデータブロックだけ
を書き直す。
【0009】次に、各ギャップの役割について述べる。 *インデックスギャップG1 ディスク、或いは、スピンドルモータ上の一定角度位置
をセンサによって検出し、1回転毎にインデックスパル
スを発生させる。このインデックスパルスのジッタ(時
間位置のバラツキ)による角度位置の不確定性を吸収す
るため、1本のトラック上で1つのインデックスパルス
をトリガーとしてフォーマッティングを開始した直後
に、規格によれば146バイトのギャップ信号、ここで
は”4E”コードをインデックスギャップG1として連
続して書き込む。ディスクが1回転して、次のインデッ
クスパルスによってそのトラックのフォーマッティング
を完了する際に、前のインデックスパルスの発生位置よ
りも、次のインデックスパルス発生位置が遅れても、イ
ンデックスギャップG1の一部が消えることによって、
最初のセクタのセクタ識別子(ID)のID領域の一部
が損なわれることはない。更に、このディスクを別の装
置で読む場合、その装置のインデックスパルスが出てか
ら一定時間記録内容を読みとばす種類のコントローラL
SIもあるので、インデックスパルス発生位置の装置に
よる誤差を吸収するためにも、この長さのインデックス
ギャップG1が必要である。
【0010】*IDギャップG2及びデータブロックギ
ャップG3 次に、IDギャップG2と、データブロックギャップG
3の役目について述べる。フォーマッティング後にデー
タを書き込んだり又は更新再書き込みする際、セクタ識
別子(ID)を読み取って書き込むべきアドレスのセク
タであることを検知すると、セクタ識別子(ID)とデ
ータブロックの間に、磁気ヘッドを書き込みモードに切
り替えてデータブロックの領域にだけデータを書き込
む。この切り替え部分、即ち、セクタ識別子(ID)と
データブロックの間に、IDギャップG2を設ける。ま
た、データを読み取る際、古いデータが混入しないよう
に、データ書き込み領域の両側に消去帯を設ける。図3
7に、トンネル消去方式の磁気ヘッドを示す。図37に
おいて、υはトラックの回転線速度、υmin はその最低
線速度、υma x はその最大線速度である。トンネル消去
方式の磁気ヘッドは、磁気ヘッドの読み書き(R/W)
ギャップに対して消去(E)ギャップが一定距離dだけ
後ろになっているので、データ書き込みの際は十分デー
タ領域をカバーし、かつ、セクタのID領域を損傷しな
いように、Eギャップに流す消去電流をR/Wギャップ
に流す電流よりも一定時間遅れて立ち上げる。書き換え
開始時に同時に消去電流を流すと、EギャップがID領
域にあって、その内容を損傷することがある。よって、
図37に示すように、消去電流立ち上がり遅延時間(E
rase−on delay,De1)を与えて消去電
流立ち上がりは、EギャップがID領域通過後、データ
ブロックの始端まで、即ち、IDギャップG2の範囲内
にくるようにする。ディスクの内外周での回転線速度の
差や先行立ち上げ時間の誤差を吸収するために、IDギ
ャップG2はある長さが必要であり、この場合、22バ
イトと決められている。データブロックのデータの書き
換え終了時には、Eギャップはまだデータブロックの途
中にあるので、消去終了のための遅延時間を設けて、デ
ータ領域の両側は最後まで十分消去帯を設ける。図37
に示すように、R/Wギャップの書き換え完了時にEギ
ャップは距離dだけ手前にあるので、その分消去電流の
立ち下がり遅延時間(Erase−off dela
y,De2)を与えて両側消去を完成させる。この内外
周での回転線速度の差、遅延時間誤差は、IDギャップ
G2及びデータブロックギャップG3で吸収する。更
に、遅い回転速度のドライブでフォーマッティングした
データブロックを、速い回転速度のドライブで書き換え
すると、データブロックの長さ(トラック上の距離)が
長くなって、次のセクタのID領域を侵害する恐れがあ
るので、データブロックギャップG3のギャップ長を長
くすれば、フォーマッティング時とデータブロックへの
データの書き込み時の回転速度の差を吸収できる。規格
化された512バイト/セクタにおけるデータブロック
ギャップG3のギャップ長84バイト程度では、セクタ
内平均速度の変動(ズレ)が±3%程度許容できるが、
ヘッドの構造寸法である距離dにもよるので、ディスク
が小型になるほど許容変動が小さくなる(後述する図4
1参照)。
【0011】*トラックギャップG4 フォーマッティング時のトラックギャップG4の書き方
と、その役割について述べる。トラックギャップG4
は、インデックスパルスによってトリガーされてインデ
ックスギャップG1及び規定数の複数のセクタ(各セク
タは、セクタ識別子(ID)、IDギャップG2、デー
タブロック及びデータブロックギャップG3から構成さ
れる)を書き込んだ後、1回転後のインデックスパルス
が検知されるまで書き込まれる。トラックギャップG4
として、ギャップコード”4E”を書き込む。1回転後
のインデックスパルスが検知されれば、トラックギャッ
プG4の書き込みを終了し、そのトラックのフォーマッ
ティングは完了する。図35及び図36に示すように、
トラックギャップG4のバイト数は、フォーマッティン
グ時のディスク回転速度によって異なるが、トラックギ
ャップG4を設けることができなくなるまでは、ディス
クの回転速度が高速となっても、フォーマッティング時
に最終セクタが損なわれることがない。90mm2HD
(2MB型)FDCの場合、インデックスギャップG1
+(セクタ識別子(ID)+IDギャップG2+データ
ブロック+データブロックギャップG3)×セクタ数=
146+(22+22+530+101)×18=12
296バイトであるので、規定回転数、規定ビット速度
の場合の規定バイト数12500バイトに対して204
バイトの余裕があり、204バイトがトラックギャップ
G4のギャップ長となる。図35に示すように、約1.
6%だけ1回転の周期時間が短くなる高速回転において
も、約200バイト(12500バイト×1.6%)の
トラックギャップが失われるが、まだ約4バイト(20
4バイト−200バイト)のトラックギャップG4を設
けることができるので、フォーマッティング時に約1.
6%の高速1回転周期が許容されることになる。また、
図36に示すように、低速1回転周期、即ち、1回転の
周期時間が長くなる低速回転時のフォーマッティング
は、記録密度がその分高くなって読み取り出力が低下す
るなどの問題はあるが、フォーマッティング時、或い
は、データ書き込み・更新時の上書きによるフォーマッ
ト損傷の問題はない。
【0012】*インデックスパルス 以上説明したように、従来のフレキシブルディスクにお
いて、ドライブに設けられたセンサによってハードウェ
ア的に発生されるインデックスパルスを、各トラックの
フォーマッティング開始のトリガーとする。また、1回
転後のインデックスパルスによって、そのトラックのフ
ォーマッティング終了タイミングを決めている。それ
で、ディスクの1回転周期時間、或いは、書き込み信号
の周波数に誤差があっても、1回転フォーマッティング
の開始位置と終了位置が重なって、そのトラックの最初
の部分を上書き損傷したり、或いは、1回転フォーマッ
ティングの開始位置と終了位置との間があいて、古い情
報が残って誤動作の原因となる可能性が生じることを避
けている。インデックスパルスは、フレキシブルディス
クドライブ(FDD)で検出されて、図33に示すよう
に、FDDの制御回路へ伝えられる。FDDの制御回路
では、計算機本体よりフォーマッティング書き込みが指
示されると、インデックスパルスをトリガーとして、そ
のトラックのフォーマッティングを開始し、1回転後の
インデックスパルスが来ると、そこでフォーマット書き
込みを中断して、トラックの切り替え動作に移る。イン
デックスパルスは、90mmFDCにおいては、ディス
クとの角度位置が一定になるスピンドルモータの側面の
1個所に、例えば、高透磁率材料を埋め込み、これに非
接触の磁気センサで電気パルスとして検出する。200
mmFDC、130mmFDCにおいては、ディスクそ
のものに穴を設けて、これをドライブ上の光学的センサ
で検知している。フォーマッティング済みのディスク上
において、データ等を読み書きするには、セクタ識別子
(ID)を読んでこれを基準として行うので、フォーマ
ッティング時以外の通常使用時には、インデックスパル
スは必要としないのが普通である。ここで、90mm4
MB型FDCのフォーマッティングについて補足してお
く。90mm4MB型FDCは、1トラックにデータ記
憶容量512バイトのセクタが36セクタ設けられる以
外、前述の90mm2MB型FDCと同様のフォーマッ
ティング構造であるが、バリウムフェライト高密度用磁
性材料の塗膜フレキシブルディスクを用いていること
と、このため、図38に示す先行消去方式の読み書きヘ
ッドを用いていることをから、特に、IDギャップG
2、データブロックギャップG3の長さや、書き込み時
の消去電流を流すタイミングがやや異なる。しかし、各
ギャップがデータ書き込み・書き直し時の継ぎ目スペー
スを確保するという目的を有していることは変わらな
い。
【0013】更に、大容量型のフレキシブルディスクや
ハードディスクにおいては、高密度のトラック位置の精
度を確保するため、予めトラック位置信号をサーボトラ
ックとして磁気的に書き込んでおくものが多い。サーボ
信号をデータ記録面のセクタ間の隙間に記録したものも
存在し、サーボ信号をデータ記録面のセクタ間の隙間に
記録したものにおいては、セクタのフォーマッティング
もこのセクタ・サーボ信号を基準として行われるものが
多い。しかし、サーボ信号を複数ディスクの1つの面だ
けに記録したもの、或いは、サーボ信号を磁気的手段以
外の方法、例えば、光学的手段によって記録したもので
は、サーボ信号をデータの磁気記録と無関係にしたもの
がある。この場合のデータ記録のためのセクタのフォー
マッティングは、サーボ信号を基準とはしないで、ディ
スクの回転の機械的位置を基準として発生するインデッ
クスパルスを基準として、一定のパターンでトラック上
に前述のフレキシブルディスクと同様な方法でフォーマ
ッティングを行うものがある。
【0014】図39は、「最新フロッピ・ディスク装置
とその応用ノウハウ」(高橋昇司著、昭和59年6月1
0日初版発行、112,113ページ)に示されたディ
スク用トラックフォーマットの一例である。以下、上記
文献の112ページ及び113ページの記述を引用して
図39に示したトラックフォーマットについて説明す
る。このトラックフォーマットの各セクタは、DID
(Diskette ID)、LID(Logical
ID)、データ及びこれらの間に入るギャップ(G1
〜G3)により構成される。ギャップG1は、従来型の
フォーマットにおけるプリ・アンブル、ポスト・アンブ
ルに相当するもので、イニシャライズ時の回転変動のバ
ッファとなる。インデックス信号を用いないため、最初
に書き込んだギャップG1に最終セクタのギャップG3
を重ね書きする。トラック毎にギャップG1のバイト数
は変化する。DIDは、Diskette IDの略
で、この中にはSync、アドレス・マーク、ディスケ
ットID番号、トラック番号、ブロック(セクタ)番
号、データ・フィールドのデータ長を示すRL(Rec
ord Length)、そしてチェック用CRCが入
る。LIDは、Logical IDの略で、ディスケ
ットID番号以外はDIDと同じものが記録される。図
39に示す場合は、ディスクにインデックスホールがな
いため、トラックフォーマットの書き始めタイミングは
自由となる。
【0015】次に、図39に示したトラックフォーマッ
トのフォーマッティング手順について説明する。まず、
ディスクの1回転目にDIDが書き込まれる。次に、デ
ィスクの2回転目でLIDが書き込まれる。LIDを書
き込む場合には、DIDが参照される。そして、ディス
クの3回転目でデータが書き込まれる。このデータを書
き込む際には、LIDが参照される。以上のように、図
39に示すフォーマッティングは、データの書き込みま
でを含めると、ディスクが3回転する必要がある。フォ
ーマッティングのためだけでも最低2回転必要である。
従って、1トラックに記録信号の継ぎ目が2ヶ所以上存
在することになる。
【0016】図40は、トラックフォーマットの他の例
を示す図である。図40は、第1から第16のセクタが
スキューされた状態でフォーマッティングされている場
合を示している。即ち、各セクタは、順番に配列されて
いるのではなく、とびとびに配列されている場合を示し
ている。このように、連続するセクタをとびとび配置し
ているのは、第1のセクタと第2のセクタを連続してア
クセスする場合に、第1のセクタと第2のセクタの間に
生ずる待ち時間を確保するためである。第1のセクタと
第2のセクタを連続して配置する場合には、第1のセク
タのアクセス後、ディスクが1回転するのを待ち、第2
のセクタをアクセスしなければならないが、図40のよ
うに構成することにより、第1のセクタのアクセス後、
1回転することなくすぐに第2のセクタをアクセスする
ことができ、ディスクのデータアクセスの高速化を図っ
ている。
【0017】次に、図41と図42に、従来のトラック
フォーマットの比較を示す。また、図43から図48を
用いて、従来のフォーマッティング方式を用いた場合の
フォーマット計算例を示す。図41は、従来の規格化さ
れたディスクのアンフォーマット容量Uとフォーマット
容量F等を示している。また、フォーマット容量Fとア
ンフォーマット容量Uの比率をフォーマット効率F/U
として示している。従来のトラックフォーマットのフォ
ーマット効率、即ち、利用効率は、73.5%〜73.
7%の範囲である。図42は、従来の規格化されたディ
スクの各部のバイト数を示している。また、セクタ内平
均速度の公称値からの変動(α%)を示している。ま
た、1回転速度の変動(β%)を示している。従来の規
格化されたディスクにおけるセクタ内平均速度の許容さ
れる変動値は、規格上は2%〜3.5%の間であるが、
計算上は余裕を持っており、2.56%〜3.98%の
変動を許すようにできている。また、1回転速度の許容
される変動値は、高速回転側に変動した場合、1.7%
〜4%となっている。これらのバイト数と許容変動値
は、厳密には使用ヘッドの消去ギャップとR/Wギャッ
プ間距離、書き込みクロックの周波数精度、書き込み電
流の立ち上がり時間と立ち下がり時間、消去電流の立ち
上がり時間と立ち下がり時間によって異なるので、図4
1と図42及び後述する図43から図48に一例として
示している。
【0018】図43から図48は、図41及び図42に
示した従来の規格化されたディスクのフォーマット計算
例をそれぞれ示している。図43から図48の計算例の
見方は、いずれの図においても同じなので、図43の見
方について説明し、図44から図48の計算例の詳細な
説明については省略する。図43の場合は、トンネル消
去方式の磁気ヘッドを用い、インデックスセンサによる
インデックスパルスを用いた、いわゆるハードインデッ
クス方式を用いている。また、EギャップとR/Wギャ
ップ間の距離d、書き込みクロックの変動値、公称クロ
ック周波数、公称回転数、回転角速度、角記録密度、1
トラックアンフォーマット公称ビット数(1周公称ビッ
ト数)、1トラックアンフォーマット公称バイト数(1
周公称バイト数)、最内周半径、最外周半径、最内周公
称ビット長、最外周公称ビット長、最内周ビット記録密
度、最外周ビット記録密度は、図43に示すような値を
とる。また、図43は、セクタ内平均速度の公称値から
の変動(α)を±0%,±1%,±2%,±3%,±
3.87%,±4%,±5%の場合を例にして、各部の
バイト数を計算した例を示している。各部のバイト数
を、α=±3%の場合を例にして規定された値と計算さ
れた値とを以下に説明する。インデックスギャップG1
は、146バイトである。セクタ識別子(ID)は、2
2バイトである。IDギャップG2は、22バイトであ
る。データブロックは、記録データ512バイトと同期
コード、エラーチェックコードで530バイトである。
データブロックギャップG3は、α=±3%の場合、7
3バイト必要になる。セクタ識別子(ID)とIDギャ
ップG2とデータブロックとデータブロックギャップG
3を加算することにより、1セクタが647バイトとな
る。また、この規格では、1トラックに15セクタ存在
している。従って、1トラックに必要な容量は、647
×15+146=9851バイトとなる。1トラック公
称バイト数が10416バイトであるから、残り565
バイトがトラックギャップG4として残存することにな
る。このトラックギャップG4の長さ565バイトを1
トラックのバイト数10416バイトで除算した値が、
1回転速度の許容される変動値となる。この場合では、
565バイト÷10416バイト×100=5.4%短
く許容でき、回転数にすると100/(100−5.
4)=+5.7%まで許容できることを示す。図43に
おいて、α=±3.87%の場合の値がJIS,ISO
のフォーマットに合致し、図42の値に引用されてい
る。また、図43から図48において、数字に下線が引
かれた値が、それぞれのJIS,ISO規格フォーマッ
トに適合できる最大のものとして、それぞれ図42に引
用されている。Erase−on Delay De
1,Erase−off Delayは、先に説明した
IDギャップG2(22バイト)に入れるために必要な
消去遅延時間であるが、この値は今回発明の趣旨に特に
関係ないので、説明を省略する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】最近、パーソナルコン
ピュータのPCカード(「JEIDA(4.1)/PC
MCIA(2.0)規格」に準拠したクレジットカード
サイズの機器の総称)インタフェースのタイプ2スロッ
ト(厚さ5mm)に収まる超小型のフレキシブルディス
クドライブ(FDD)と、そのためのディスクの直径が
約44mmと超小型のフレキシブルディスクカートリッ
ジ(FDC)が開発されている。このサイズにおさめる
ため、そのドライブと、ディスクカートリッジともにス
ペースが限られ、前述の従来技術におけるインデックス
パルスを発生させるセンサを置くことが困難になる。
【0020】フレキシブルディスク装置等の小型化など
によりスペースの関係で、ハードウェアによるインデッ
クスセンサの配置が困難である場合に、図39に示した
ように、インデックスパルスによらず任意の位置から一
定のバイト数でフォーマッティング書き込みを行うこと
が考えられ、インデックスパルスによらずディスクの回
転速度のが遅く、或いは、書き込み信号周波数のが高く
変動した場合に、書き込みが終わった時点で1回転に達
しないで隙間ができて古いセクタ識別子(ID)が残留
することは避けことができる。しかし、逆に回転が速い
場合には、最終セクタ、特に最終のデータブロックギャ
ップG3を書き終えるまでに最初のセクタを上書き損傷
する可能性がある。即ち、スピンドルモータの短周期の
速度変動に対して大きく耐えるようにIDギャップG
2、データブロックギャップG3の長さを長めに選ぶ
と、最終セクタの書き込み時に最初のセクタを上書き損
傷する危険が大きくなって誤動作の原因となるという問
題点があった。また、図39を用いて説明したように、
図39に示すフォーマッティングをするためには、ディ
スクが最低2回転する必要があり、フォーマッティング
に時間がかかってしまうという問題点があった。
【0021】また、図40に示したフォーマットを用い
ることにより、ディスクのアクセスを高速に行うことが
可能であるが、このスキューさせたセクタの配置は、1
つのトラック内においてセクタを連続してアクセスする
場合に、アクセス効率が向上するものであった。ディス
クのアクセス速度を向上させるためには、トラックをま
たがってデータをアクセスする場合のアクセス速度の向
上も必要である。図37に示したフォーマットは、トラ
ック間でのディスクアクセスの速度を何等向上させるも
のではなかった。
【0022】本発明の課題は、ハードウェアによるセン
サによって発生されるインデックスパルスを必要としな
い、かつ、誤動作のしにくいフォーマット書き込み装置
を提供することにある。また、総フォーマッティング時
間が効率的なフォーマット書き込み装置を提供すること
にある。特に、近年のように、フレキシブルディスク装
置等の小型化を図ろうとする場合に、スピンドルモータ
を小型にしなければならない。このスピンドルモータの
小型化により、回転系の慣性質量が小さくなり、モータ
の磁極の構成も簡単になって今までのスピンドルモータ
の回転変動よりモータの回転変動が大きくなってしまう
という問題が生じてしまう。このスピンドルモータの小
型化による回転変動が大きくなってしまうという問題点
を解決するために、この発明は、モータの回転変動、即
ち、ディスクの回転変動をディスクのフォーマッティン
グにより吸収しようとするものである。即ち、ここで提
案する方式は、ディスクの回転変動をディスクフォーマ
ットで吸収しようとする方式である。例えば、従来のト
ラックフォーマットは、2.5%以下のディスク回転変
動を許容できるように、各ギャップが設けられているも
のとする。この方式は、スピンドルモータの小型化によ
り回転変動が2.5%以上、例えば、4%や5%になっ
てしまう場合においても、その回転変動を許容すること
ができるフォーマッティング方式を提供するものであ
る。
【0023】前述したように、トラック・フォーマット
において、データブロックギャップG3を長くすると、
ディスクの大きな回転変動(セクタ内平均速度の変動)
に耐えることになる。単に、データブロックギャップG
3を長くすると、トラックの「フォーマット容量/アン
フォーマット容量」で計算される利用効率が悪くなり、
所定のデータ記憶容量が確保できなくなる。特に、最近
パーソナルコンピュータのJEIDA/PCMCIA
((社)日本電子工業振興協会/Personal C
omputer Memory Card Inter
national Association)−タイプ
2スロットに収容できるようなフレキシブルディスク装
置と、それ用のFDC及び記録媒体が開発されている。
54mm幅のPCMCIAスロットに入るフレキシブル
ディスク装置内に挿入される交換可能なFDCは、幅5
0mm以下のサイズであり、FDC内で回転する磁気デ
ィスクは、直径約44mmで開発されている。磁気ディ
スクを装置内に固定することも考えると、その直径は4
8mm程度まで可能かと思われる。この発明は、例え
ば、直径48mm程度以下の磁気ディスクにおいて、
「フォーマット容量/アンフォーマット容量」で計算さ
れる利用効率を落とさずに、ディスクの大きな回転変動
(セクタ内平均速度の変動)に耐えるフォーマットを提
供するものである。
【0024】これから、ここで提案する方式は、前述の
規格化された200mm、130mm、90mmフレキ
シブルディスク(FDC)用のフレキシブルディスク装
置のために製造されたコントローラに使用されている一
部の半導体集積回路(LSI)との間で若干の互換性問
題を生じることがあるが、これからこのコントローラL
SIを使用しない前提で標準化される更に小型のフレキ
シブルディスクなどのフォーマッティング方式として好
適である。或いは、ここで提案する方式は、90mmF
DC等においても、従来のLSIにおいてこの問題が除
去され、更に数年を経た以後には使用できる。更に、前
述の90mmFDC等でも新しい大容量型のフレキシブ
ルディスク装置であって、セクタ・サーボ信号を基準と
してフォーマッティングする方式以外のフレキシブルデ
ィスク装置やディスク装置等のフォーマッティング方式
としても好適である。
【0025】
【課題を解決するための手段】この発明に係るフォーマ
ット書き込み装置は、データブロックギャップを後部に
それぞれ有する複数のセクタから構成されたデータ記録
部と上記データ記録部の先端と後端の間にトラックギャ
ップとを有する閉ループのトラックフォーマットを記録
媒体に書き込むフォーマット書き込み装置において、上
記データ記録部の最終セクタのデータブロックギャップ
と、上記トラックギャップとを連続して最初に書き込む
ギャップ書き込み部と、上記ギャップ書き込み部がデー
タ記録部の最終セクタのデータブロックギャップとトラ
ックギャップを書き込んでから、データ記録部の最終セ
クタのデータブロックギャップを除いた上記データ記録
部を引き続いて書き込むデータ記録部書き込み部とを備
えたことを特徴とする。
【0026】上記ギャップ書き込み部は、データ記録部
の先端と後端の間に存在するであろう所定の長さのトラ
ックギャップより長いトラックギャップを書き込むトラ
ックギャップ書き込み部を有し、上記ギャップ書き込み
部は、上記ギャップ書き込み部により書き込まれたギャ
ップの先頭部分を最終セクタのデータブロックギャップ
を除いたデータ記録部の後部により上書きすることを特
徴とする。
【0027】上記ギャップ書き込み部は、更に、データ
記録部の最終セクタのデータブロックギャップを、上記
トラックギャップの前に書き込む最終データブロックギ
ャップ書き込み部を備え、上記データ記録部書き込み部
は、データ記録部の各セクタの後部にデータブロックギ
ャップを書き込む標準セクタフォーマット部と、データ
記録部の最終セクタの後部にデータブロックギャップを
書き込まない最終セクタフォーマット部とを有すること
を特徴とする。
【0028】上記データ記録部書き込み部は、データ記
録部の書き込み終了後、最終セクタのデータブロックギ
ャップの一部をダミーデータとして書き込むことを特徴
とする。
【0029】この発明に係るフォーマット書き込み装置
は、直径48mm以下のフレキシブルディスクのフォー
マット書き込み装置において、ディスクの1回転周期時
間の誤差吸収用トラックギャップを先行書き込みギャッ
プとして最初に書き込み、ディスクが公称回転周期で回
転する場合、ディスクのフォーマッティング後に先行書
き込みギャップの約60%以上が上書き消去され、先行
書き込みギャップの約40%以下が残るとともに、先行
書き込みギャップの残存バイト数は、1トラックのアン
フォーマット公称バイト数の2%以下であることによ
り、セクタ内の書き込み速度変動に大きく耐えるよう
に、セクタ識別子ギャップG2,データブロックギャッ
プG3のバイト長を確保することを特徴とする。
【0030】この発明に係るフォーマット書き込み装置
は、直径48mm以下のフレキシブルディスクのトラッ
クフォーマット書き込み装置において、ディスクの1回
転周期時間の誤差吸収用トラックギャップと最終セクタ
のデータブロックギャップとを先行書き込みギャップと
して最初に書き込み、ディスクが公称回転周期で回転す
る場合、ディスクのフォーマッティング後に先行書き込
みギャップの約60%以上が上書き消去され、先行書き
込みギャップの約40%以下が残るとともに、先行書き
込みギャップの残存バイト数は、1トラックのアンフォ
ーマット公称バイト数の2.5%以下とすることによ
り、上述の通りセクタ識別子ギャップG2,データブロ
ックギャップG3のバイト長を確保しながら、1回転速
度の変動が大きくなっても、第1セクタのセクタ識別子
(ID)等を損傷する限度を拡大したことを特徴とす
る。
【0031】この発明に係るフォーマット書き込み装置
の上記フレキシブルディスクは、1トラックに複数のセ
クタを有し、各セクタは、セクタ識別子とセクタ識別子
ギャップとデータブロックとデータブロックギャップを
有し、データブロックに記録されるデータのデータ長が
512バイトであり、セクタ識別子ギャップが33バイ
トないし46バイトのいずれかであり、データブロック
ギャップが88バイトないし102バイトのいずれかで
あることを特徴とする。
【0032】この発明に係るフレキシブルディスクは、
直径48mm以下のフレキシブルディスクにおいて、デ
ータ長が512バイトのセクタを有し、セクタ識別子ギ
ャップが33バイトないし46バイトのいずれかであ
り、データブロックギャップが88バイトないし102
バイトのいずれかであり、フォーマッティング後の記録
トラックの継ぎ目が、最終セクタのデータブロックギャ
ップの直後にあることを特徴とする。
【0033】この発明に係るフレキシブルディスクは、
直径48mm以下のフレキシブルディスクにおいて、デ
ータ長が512バイトのセクタを有し、セクタ識別子ギ
ャップが33バイトないし46バイトのいずれかであ
り、データブロックギャップが88バイトないし102
バイトのいずれかであり、フォーマッティング後の記録
トラックの継ぎ目が、最終セクタのデータブロックの直
後数バイト以内にあることを特徴とする。
【0034】この発明に係るフォーマット書き込み装置
は、記録媒体にトラックフォーマットを書き込むヘッド
と、上記ヘッドを移動させるヘッド移動部と、上記ヘッ
ド移動部によるヘッドの移動完了を検知するヘッド移動
完了検知部と、上記ヘッド移動完了検知部により検知さ
れたヘッドの移動完了後に、上記ギャップ書き込み部を
起動してトラックフォーマットの書き込みを開始させる
フォーマット起動部とを備えたことを特徴とする。
【0035】上記ヘッド移動完了検知部は、上記ヘッド
が移動してトラックフォーマットを書き込むべきトラッ
ク上に位置決めされたことを確認する位置決め確認部を
備えたことを特徴とする。
【0036】上記ヘッド移動完了検知部は、上記ヘッド
移動部がヘッドの移動を開始させてから一定時間経過し
た後に、上記ヘッドが移動してトラックフォーマットを
書き込むべきトラック上に位置決めされたものと推定す
る位置決め推定部を備えたことを特徴とする。
【0037】上記ヘッド移動部は、ヘッドを移動させる
ステップモータを備え、上記位置決め推定部は、ステッ
プモータの駆動開始後一定時間経過後に上記ヘッドがト
ラックフォーマットを書き込むべきトラック上に位置決
めされたものとすることを特徴とする。
【0038】この発明に係るフレキシブルディスクは、
各トラックに書き込まれたトラックフォーマットがトラ
ック毎に、順次ほぼ一定角度ずつずれて書き込まれてお
り、トラックフォーマットの書き込み終了による磁気信
号の継ぎ目がトラック毎に1ヶ所であり、順次ほぼ一定
角度ずつずれていることを特徴とする。
【0039】この発明に係るフォーマット書き込み装置
は、1回転に1個のパルスを用いて記録媒体をフォーマ
ットするフォーマット書き込み装置において、記録媒体
を回転駆動させるとともに、回転角度に応じた回転角度
対応パルスを発生するスピンドルモータと、上記スピン
ドルモータから発生する回転角度対応パルスを入力して
カウントするパルスカウンタと、上記パルスカウンタの
カウントに基づいて1回転に1個の擬似インデックスパ
ルスを発生させる擬似インデックスパルス発生部と、上
記擬似インデックスパルス発生部が発生した擬似インデ
ックスパルスに基づいて記録媒体にトラックフォーマッ
トを書き込むフォーマット部とを備えたことを特徴とす
る。
【0040】上記スピンドルモータは、回転角度対応パ
ルスとしてスピンドルモータの回転速度を制御するため
の回転速度検出パルスを発生するエンコーダを有するこ
とを特徴とする。
【0041】上記スピンドルモータは、回転角度対応パ
ルスとしてスピンドルモータの巻線に通電切り換えする
ための回転位置信号を生成する回転位置検出器を有する
ことを特徴とする。
【0042】上記スピンドルモータの各相巻線端子電圧
を比較する比較手段を備え、上記比較手段で検出した回
転位置信号より回転角度対応パルスを生成することを特
徴とする。
【0043】上記フォーマット書き込み装置は、記録媒
体にトラックフォーマットを書き込むヘッドと、上記ヘ
ッドを移動させるヘッド移動部と、上記ヘッド移動部に
よるヘッドの移動完了を検知するヘッド移動完了検知部
と、上記ヘッド移動完了検知部により検知されたヘッド
の移動完了後に、上記ギャップ書き込み部を起動してト
ラックフォーマットの書き込みを開始させるフォーマッ
ト起動部とを備えたことを特徴とする。
【0044】上記フォーマット書き込み装置は、記録媒
体にトラックフォーマットを書き込むヘッドと、上記ヘ
ッドを移動させるヘッド移動部と、上記ヘッド移動部に
よるヘッドの移動完了を検知するヘッド移動完了検知部
と、上記ヘッド移動完了検知部により検知されたヘッド
の移動完了後に、上記擬似インデックスパルス発生部を
リセットして、擬似インデックスパルスを発生させるこ
とによりトラックフォーマットの書き込みを開始させる
フォーマット起動部とを備えたことを特徴とする。
【0045】この発明に係るフォーマット書き込み装置
は、各トラックに書き込むトラックフォーマットをトラ
ック毎に、順次ほぼ一定角度ずつずらして書き込み、ト
ラックフォーマットの書き込み終了による磁気信号の継
ぎ目をトラック毎に1ヶ所とし、順次ほぼ一定角度ずつ
ずらしていることを特徴とする。
【0046】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、本発明のフォーマット書き込み
装置の一構成例を示す図である。図において、91はフ
レキシブルディスクドライブ(FDD)である。FDD
91には、フレキシブルディスク34及びディスクカー
トリッジ35がセットされる。フレキシブルディスク3
4は、スピンドルモータ33により回転する。フレキシ
ブルディスク34へのフォーマットの書き込み及びデー
タのアクセスは、ヘッド36を介して行われる。ヘッド
36は、位置決めステップモータ32により位置決めさ
れる。ヘッド36は、書き込みアンプ30からの書き込
み指令により、データをフレキシブルディスク34に書
き込む。また、ヘッド36は、読み取りアンプ31から
の読み取り指令により、フレキシブルディスク34から
データを読み取る。
【0047】また、図において、90はFDD91を制
御する制御回路である。制御回路90には、FDD91
の各部の動作を制御するコントローラ80が備えられて
いる。コントローラ80は、計算機本体21からフォー
マット情報を得て、フレキシブルディスク34をフォー
マットする。実際には、FDD91をコントロールして
フォーマッティングする。また、コントローラ80は、
計算機本体21からトラック位置と書き込み情報を得
て、フレキシブルディスク34にデータを書き込むよう
FDD91を制御する。また、コントローラ80は、計
算機本体21からトラック位置を入力し、そのトラック
位置に書かれている情報を読み取り情報として計算機本
体21に返送する。コントローラ80の内部では、書き
込み信号の変調、読み取り信号の変調、ヘッドの書き込
み/読み取りの切り換え、位置決めステップモータ32
への位置決めパルスの発生、スピンドルモータへのモー
タオン/オフ信号の発生等を行い、フレキシブルディス
クのフォーマッティング及び書き込み動作、読み取り動
作を実行する。
【0048】図1において、特に特徴となる点は、スピ
ンドルモータ33からコントローラ80に対してインデ
ックスパルスが出力されていない点である。コントロー
ラ80は、インデックスパルスを入力することなく、フ
レキシブルディスク34のフォーマッティングを行う。
図1に示す装置は、フレキシブルディスク装置の場合を
示しているが、ディスクに対して初期化のみを行う初期
化専用の装置であっても構わない。
【0049】図2は、コントローラ80の内部構成を示
すブロック図である。この実施の形態におけるフォーマ
ットの詳細については後述するが、1つのトラックに複
数のセクタが存在しているものとする。複数のセクタ
は、それぞれ後部にデータブロックギャップを有してい
る。これら複数のセクタからデータ記録部が構成され
る。データ記録部の先端と後端の間にトラックギャップ
が存在し、閉ループのトラックフォーマットを構成して
いる。以下、図2の各部について説明する。10はヘッ
ドを移動させるヘッド移動部である。11はヘッド移動
部によるヘッドの移動完了を検知するヘッド移動完了検
知部である。12はヘッドが移動してトラックフォーマ
ットを書き込むべきトラック上に位置決めされたことを
確認するセンサ等からなる位置決め確認部である。13
はヘッド移動部がヘッドの移動を開始させてから一定時
間経過した後に、上記ヘッドが移動してトラックフォー
マットを書き込むべきトラック上に位置決めされたもの
と推定する位置決め推定部である。14はヘッド移動完
了検知部により検知されたヘッドの移動完了後に、上記
ギャップ書き込み部を起動してトラックフォーマットの
書き込みを開始させるフォーマット起動部である。15
はデータ記録部の最終セクタのデータブロックギャップ
とトラックギャップを連続して書き込むギャップ書き込
み部である。16はデータ記録部の最終セクタのデータ
ブロックギャップとトラックギャップ書き込み部がギャ
ップを書き込んでから、データ記録部の最終セクタのデ
ータブロックギャップを除いたデータ記録部を書き込む
データ記録部書き込み部である。17はデータ記録部の
最終セクタのデータブロックギャップを、上記トラック
ギャップの前に書き込む最終データブロックギャップ書
き込み部である。18はデータ記録部の先頭と後部の間
に存在するであろう所定の長さのトラックギャップより
長いトラックギャップを書き込むトラックギャップ書き
込み部である。19はデータ記録部の各セクタの後部に
データブロックギャップを書き込む標準セクタフォーマ
ット部である。20はデータ記録部の最終セクタの後部
にデータブロックギャップを書き込まない最終セクタフ
ォーマット部である。これらの各部は、LSIの回路と
して構成されてもよいし、或いは、プロセッサとメモリ
に記憶されたソフトウェアルーチンであってもよい。
【0050】図3は、この実施の形態の標準的回転速度
におけるフォーマッティングの原理的説明図である。デ
ィスクに書き込まれる複数のトラックは、1つの中心を
持つ半径の異なる複数の同心円によって構成される。図
3においては、説明を分かり易くするために、1つのト
ラックの書き込み開始位置と書き込み終了位置が分かる
ように、1トラックをわざと螺旋状に示しているが、実
際には、各トラックは円で構成されている。
【0051】図4は、1トラックフォーマッティングの
動作を示すフローチャート図である。ヘッド移動部10
が、まず、これからフォーマッティングしようとするト
ラックに磁気ヘッドを移動させる(S11)。ヘッド移
動完了検知部11は、移動した磁気ヘッドがそのトラッ
ク上に正しく位置決めされ、安定した状態になったかど
うかをチェックする(S12)。フォーマット起動部1
4は、ヘッド移動完了検知部11がヘッドの移動が終了
したことを確認した場合、ギャップ書き込み部15を起
動し、フォーマッティングを開始する。即ち、各トラッ
クにおけるフォーマッティングは、インデックスパルス
を使用せず、磁気ヘッドが当該トラック上に正しく位置
決めされれば、角度位置はどこからでも、例えば、開始
点(1)よりフォーマッティングを開始する。ギャップ
書き込み部15は、最終データブロックギャップ書き込
み部17とトラックギャップ書き込み部18により、最
初に最終セクタのデータブロックギャップG3とトラッ
クギャップG4の合計バイト数のギャップコード、例え
ば、”4E”を書き込む(S13)。次に、標準セクタ
フォーマット部19が点(2)より第1セクタのセクタ
識別子(ID)、IDギャップG2、第1データブロッ
ク及びデータブロックギャップG3、引き続いて第2セ
クタのID、・・・を順次書き込む(S14,S1
5)。最後に、最終セクタフォーマット部20が最終セ
クタのセクタ識別子(ID)、IDギャップG2、最終
データブロックを順次書き込む(S16)。最終セクタ
のデータブロックギャップG3は、最初に書いてあるの
で、最終セクタフォーマット部20は、最終セクタのデ
ータブロックギャップG3を書き込まずに、最終データ
ブロックの書き込み終了点(3)をもって終了する。
【0052】最初に書き込むトラックギャップG4は、
1回転周期の変動を吸収するために長めとする。従っ
て、フォーマッティング書き込み開始点(1)から終了
点(3)までの書き込み総バイト数は、1トラックの標
準アンフォーマット・トラック容量よりも多い。書き込
み終了時の最終データブロックを書き込む際には、トラ
ックギャップG4の先頭の一部を上書きして消しながら
書くことになる。ギャップ書き込み部15は、最終デー
タブロックギャップG3とトラックギャップG4を順に
書き込んでいるため、実際に上書きされる部分は、最終
データブロックギャップG3からである。しかし、デー
タブロックギャップG3とトラックギャップG4は、共
に同じギャップコード、例えば、”4E”を用いている
ので、データブロックギャップG3とトラックギャップ
G4の違いは存在しない。従って、最終データブロック
の書き込み終了点(3)から第1セクタのセクタ識別子
(ID)が書き込まれた点(2)までの間に残っている
ギャップコードの内、データブロックギャップG3のギ
ャップ長(バイト数)は、常にデータブロックギャップ
G3として確保され、それ以外のギャップコードがトラ
ックギャップG4として残されていると解釈することが
できる。従って、上書きされる部分は、トラックギャッ
プG4の一部であるということができる。上書きされた
部分を除けば、記録されたフォーマッティング総書き込
みバイト数は、標準回転速度の場合、標準アンフォーマ
ット・トラック容量に等しい。
【0053】フォーマッティング時のディスク回転周期
が短い場合、即ち、回転速度が標準回転速度よりも高速
回転側にずれている場合には、高速回転周期限界を示す
図5に示すように、最終データブロックによる上書き範
囲は多くなり、最終データブロックの書き込み終了点
(3)から、当初に書いた第1セクタのセクタ識別子
(ID)の先頭の点(2)までの間に、少なくともデー
タブロックギャップG3のバイト数だけ残れば、データ
内容を更新する際にも、不都合は何等生じない。ディス
ク回転周期が短い場合は、最初に書き込んだトラックギ
ャップG4がすべて上書きされてなくなるまでが高速回
転側へのずれの限界となり、その回転周期まで高速回転
のフォーマッティングが許容されることになる。
【0054】図6は、コントローラ80の他の構成を示
すブロック図である。図6に示すコントローラ80が、
図2に示すコントローラと異なる点は、最終セクタフォ
ーマット部20がデータブロックの後に後述するダミー
データを書き込むことである。図6においては、最終セ
クタフォーマット部20がダミーデータを書き込む例を
示しているが、ダミーデータを書くのは、コントローラ
80の他の部分で行ってもよい。図7は、図6に示した
コントローラ80の標準回転速度におけるフォーマッテ
ィングの原理的説明図である。図7に示すトラックが、
図3に示すトラックと異なる点は、ダミーデータが最終
データブロックの後に書き込まれる点である。最終デー
タブロックギャップG3を先に書いた場合、最終データ
ブロック書き込み後、直ちに書き込み電流をオフする
(立ち下げる)と、最後のビットの読み取り波形が書き
込み電流オフの影響を受けてしまい読み取りエラーが発
生することがあり、少なくとも1ビット、又は1バイト
程度のダミーデータを付加してエラーが出ないようにす
る。この例では、ギャップコード、例えば、”4E”を
ダミーデータとして最終データブロックの後に書き込む
ようにする。これは、フォーマッティング時の最終デー
タブロックにおいて、書き込みチェックを行ったとき、
読み取りエラーにならないようにするためである。デー
タ書き換え時の各セクタのデータブロックでもダミーデ
ータを付加して書き込むことにより、読み取りエラーが
出ないようにしている。
【0055】次に、フォーマッティング時のディスク回
転周期が長い場合、即ち、回転速度が低速回転側にずれ
ている場合は、図8の低速回転限界に示すように、最終
データブロックがトラックギャップを上書きする領域は
少なくなる。書き込み開始点(1)と、書き込み終了点
(3)が近づき、上書き範囲がなくなるまでは消し残り
領域は生じることなく、それだけ遅く回ってもフォーマ
ッティングができることになる。逆に言えば、トラック
ギャップG4を長くしておけば、低速側のフォーマッテ
ィング回転周期の許容限界はいくらでも遅くできる。し
かし、その分信号の記録密度は大きくなって、ヘッドか
らの読出し信号電圧が小さくなるなど、磁気記録・再生
が厳しくなる。よって、スピンドルモータの性能と睨み
合わせて適当な回転周期の精度、例えば、通常±2%と
言った値を設定して記録フォーマットを決めるが、ここ
では、スピンドルモータの回転速度の電子制御等により
高速側変動が大きくないものと考え、高速側には+1.
5%も程度、余裕を見て+2%見ておけば十分であり、
それだけセクタ内のギャップを長めにとることができ
る。しかし、低速側には、ディスクの引っ掛かりなど一
時的な負荷トルク増により遅くなることがあるので、−
3%位みておくこととする。
【0056】以上において、書き込み領域の最初及び最
後尾においては、記録トラックの両側の消去帯を作る消
去(E)ギャップと、読み書き(R/W)ギャップとの
間に距離があるので、その分消去電流のオン/オフのタ
イミングと、フォーマッティング上のギャップのバイト
数の設定には注意が必要である。また、磁気ヘッドの消
去方式にはトンネル消去方式と、先行消去方式があっ
て、それぞれフォーマット時の各ギャップのバイト数の
設定方法は異なる。例えば、超小型の新しいFDCにお
いて、90mm4MB型FDCと同様な先行消去方式を
使用しても、その他の前掲規格のFDCのトンネル消去
方式を採用しても、フォーマット・ギャップのバイト数
の設定方法を別にすれば、IDギャップG2及びデータ
ブロックギャップG3の機能は従来と同じである。これ
らの設定方法は、当発明の内容を理解するのに必要ない
と思われるので、ここではその説明を省略する。
【0057】以上に述べた各トラックのフォーマッティ
ング書き込みは、インデックスパルスを使用しないの
で、そのトラック上の回転角度位置はどこから開始して
もよい。しかし、隣のトラックなどにヘッドを移動する
場合には、例えば、ステップモータの相電流を切り替え
ても、実際にヘッドが隣のトラックに移動してしかも安
定するまで約18msといった一定時間が必要である。
複数トラックを送る場合には、例えば、1トラックあた
り3ms毎に位置決めパルスを送って、相電流を切り替
え、更に、ヘッド位置が安定するまで15ms程度が必
要になる。従って、そのトラックのフォーマッティング
開始は、最後のトラック送りパルスを出してから、例え
ば、18ms経ってからそのトラックのフォーマッティ
ング書き込みを開始すればよい。同一シリンダの裏側ト
ラックへ切り替える場合は、ヘッドの移動を伴わないの
で、この待ち時間は必要ない。
【0058】トラックのフォーマッティング書き込みの
開始のタイミングを、現行フォーマッティング方式の場
合と比較して図9に示す。1トラックのフォーマッティ
ングは、本発明の方式では前述の通り、1回転周期より
やや長め、例えば、1回転より3%長く書くものとす
る。1回転が133ms(450RPM)とすれば、3
%分の長め記録に約4ms(133ms×3%=3.9
9ms)かかるので、1トラックのフォーマッティング
書き込みは、137msかかる。1個のシリンダ上でサ
イド0面トラックのフォーマッティングを行い、次に、
同一シリンダのサイド1面トラックのフォーマッティン
グを行って、その次のシリンダへ移動するとすれば、1
37ms+137ms+18ms=292ms経て、次
のトラックにフォーマッティングが開始できる。即ち、
1シリンダ当たり約292msでフォーマッティングが
できる。従来方式のフォーマッティングの場合には、1
シリンダのフォーマッティングは、約133ms×2=
266msで終了するが、次のシリンダへの磁気ヘッド
の移動は18msで終了しても次のインデックスパルス
が検知されないと、フォーマッティングが開始できない
ので、約1回転の待ち時間(133ms−18ms=1
15ms)が必ず発生し、1シリンダ当たり133ms
×3=399msを要し、本発明の方式の方が約27%
高速に全シリンダのフォーマッティングが完成できる。
各シリンダのフォーマッティング後に、書き込みフォー
マットのチェックを各シリンダ毎に行う場合は、上記計
算例とは若干異なるが、この発明による方法の方が時間
の短縮ができることに変わりはない。
【0059】以上のフォーマッティング時のFDD書き
込み制御は、制御回路90によって行われる。従来のフ
ォーマッティング方式では、インデックスパルスによっ
て各トラックのフォーマッティング開始、終了が行われ
たが、本発明の方式では、例えば、図1のコントローラ
80内でヘッド移動部10が位置決めステップモータ3
2に対してヘッド位置決めパルスの送出後、位置決め確
認部12が図示していないセンサによりヘッドが安定し
て位置決めされたことを検出した後に、フォーマッティ
ングを開始する。或いは、位置決め推定部13が、ヘッ
ド位置決めパルスの送出後、一定時間をカウントする遅
延回路(図示せず)又はソフトウェア・ルーチン(図示
せず)により、最後のヘッド位置決めパルスから一定時
間、例えば、18msをカウントした後に、フォーマッ
ティングを開始する。そのトラックのフォーマッティン
グは、最終セクタの書き込み完了をもって終了する。よ
り詳しくは、例えば、最終セクタのデータブロックに1
バイトのダミーバイト”4E”を付加して書き込むと同
時に、書き込みを終了する指令をFDD91に発する。
そして、コントローラ80は、書き込み状態を読取り状
態に一旦戻し、次のトラックへヘッドを移動させる。最
終セクタのデータブロックギャップG3は、前述の通り
トラックギャップG4と併せて最初に書き込むよう、ギ
ャップ書き込み部15が、ギャップ信号のパターンを発
生又は記憶して、FDD91に送り込む。
【0060】フォーマッティングされたセクタに対して
データを書き込む、読み取る、或いは、更新する際は、
フォーマッティングで書き込まれたセクタ識別子(I
D)のアドレスを読んで、該当するセクタのデータブロ
ックをそれぞれ書き込む、読み取る、或いは、更新する
ので、従来からもインデックスパルスは必要としていな
い。これらについては、本発明方式のフォーマッティン
グを行ったディスク上でもとくに変わりはなく、IDギ
ャップG2、データブロックギャップG3の目的、機
能、動作については現行方式と同様であるので、ここで
は詳述しない。
【0061】フォーマッティングされたセクタに対して
データを書き込む、読み取る、或いは、更新する場合に
も、位置決め確認部12によりヘッドが安定して位置決
めされたことを検出した後に、その動作を開始すること
ができる。或いは、位置決め推定部が一定時間をカウン
トした後に、そのアクセス動作を開始することができ
る。即ち、ヘッド移動完了検知部11は、フォーマッテ
ィングの速度を早くするだけでなく、通常のデータアク
セスに対してもそのアクセス速度を高速にする。図40
に示したフォーマットの場合は、1つのトラック内にお
いて、高速にデータをアクセスする場合を示している。
それに対し、この実施の形態のフォーマット方式は、デ
ータが複数のトラックにまたがって連続して記録されて
いる場合に、次のトラックに記録されたデータへのアク
セス速度を早くすることができるものである。
【0062】従来技術のところで説明したトラック・サ
ーボ方式の大容量型ディスク装置であって、セクタ・サ
ーボ信号を基準としないで、インデックスパルスを基準
としてフォーマッティングを行うディスク装置について
は、全く同じ方法をもって本発明が適用できる。
【0063】次に、この発明の方式と図39に示した従
来の方式との差について説明する。図39に示したトラ
ックフォーマットは、最終セクタのデータブロックギャ
ップG3を、最終データブロックに続けて書き込むもの
である。図39に示したように、最初にトラックギャッ
プG4だけを書き込み、最終セクタのデータブロックギ
ャップG3を最終データブロックに続けて書き込んで
も、フォーマッティングの速度は、計算上前述した図2
と図3の場合と差はない。しかし、図39に示す方式の
場合は、図5の高速回転周期限界よりも少しでも回転速
度が速いと、最終セクタのデータブロックギャップG3
書き込みの際に、第1セクタのセクタ識別子(ID)の
先頭がデータブロックギャップG3の書き込みによって
損なわれる恐れがある。これに対し、本方式のように、
最初に最終セクタのデータブロックギャップG3をトラ
ックギャップG4とともに書いておけば、回転周期が限
界より早くなっても、その分データブロックギャップG
3が短くなるだけで、フォーマッティング時に第1セク
タのセクタ識別子(ID)が損なわれることはない。デ
ータブロックギャップG3の長さは、1セクタ内でのフ
ォーマッティングが最低速度で行われたセクタにおい
て、最高速度でのデータ書き直しを行うという最悪条件
で設定されており、しかもセクタ内の最大、最小速度
は、1回転周期の許容誤差よりも大きく取ってあるのが
普通であるから、データブロックギャップG3の長さが
仮に規定よりも短くなったとしても、直ちにエラー発生
に結びつくものではない。以上のように、最終セクタの
データブロックギャップG3をトラックギャップG4と
ともに書き込まない従来の方式は、ディスクが高速回転
周期限界より速く回転する場合、第1セクタのセクタ識
別子(ID)を壊してしまう恐れがあり、本方式の方が
優れている。また、図39の従来の方式は、まず、1回
転目でDIDを書き込み、2回転目でDIDを参照しな
がらLIDを書き込んでいる。このDIDは、セクタ毎
にインデックスホールを有していた従来のハードセクタ
ディスクのセクタ毎インデックスホールの代りに用いら
れるもので、ソフトセクタディスクを構成するためのも
のである。LIDは、このDIDを検出して書き込まれ
る。これに対し、本方式の場合は、ディスクの1回転を
示すインデックスパルスも必要とせず、更に、各セクタ
を示すインデックスホールやDIDといった参照信号も
必要としない方式である。本方式の場合は、1トラック
のフォーマッティングは、1回転で終了する。従って、
フォーマッティングの速度の点からも本方式の方が優れ
ている。また、本方式の1トラックのフォーマッティン
グは、1回転で終了するため、フォーマッティング完了
直後の記録信号の継ぎ目が、最終セクタのデータブロッ
クの直後数バイト以内に1ヶ所あることを特徴とする点
でも従来の方式と異差がある。
【0064】次に、図10と図11に、本発明のトラッ
クフォーマットの具体例として例1から例4を示す。ま
た、図12から図19までに、例1から例4のフォーマ
ット計算例を示す。また、例1として(a)と(b)の
場合を示している。図10は、従来の規格化されたディ
スクを示した図41に対応する図である。フォーマット
容量Fとアンフォーマット容量Uの比率であるフォーマ
ット効率F/Uは、従来の規格化されたディスクと同様
に、73.7%の値を示している。図11は、従来の規
格化されたディスクの各部のバイト数を示した図42に
対応する図である。図11に示す例1から例4では、セ
クタ内平均速度の公称値からの変動αは、±3.9%〜
±5%の場合を示している。各αの値の下に記述した値
は、予め定められた値及びαの値を達成するために計算
された値である。計算式はここでは示さないが、図10
に示した各種の値を用いて計算している。例えば、Eギ
ャップとR/Wギャップの距離dや最内周ビット記録密
度を用いて値を計算している。更に、図11は、ディス
クが高速回転側に変動した場合、かつ、最終セクタのデ
ータブロックギャップG3を最終セクタとともに書き込
む場合に、1回転周期時間の許容変動値が1.28%〜
1.61%である場合を示している。最終セクタのデー
タブロックギャップG3を1バイトしか書かない場合の
高速回転側への1回転速度の許容変動値は、1.5%〜
1.79%である。また、図11は、上書き消去されず
に残る先行書き込みギャップと最初に書かれた先行書き
込みギャップとの比率(G4/(G0+G4)と(G4
+G3)/(G0+G4+G3))を示している。いず
れの比率も、40%以下(40%未満)を示している。
次に、図12及び図13を用いて、本発明の計算例1の
詳細について説明する。図12,図13のほか、図14
から図20に示した先行消去方式の磁気ヘッドを前提と
したディスク装置について、ギャップ・バイト数の算出
に用いた算式を以下に示す。
【0065】
【数1】
【0066】磁気ディスクは、直径44mmの磁気ディ
スクであり、先行消去型の磁気ヘッドを用い、インデッ
クスパルスを用いない方式でフォーマッティングされる
ものである。また、少なくとも、トラックギャップG4
を先に書き込む方式をとるものである。先行消去方式の
磁気ヘッドにおけるEギャップとR/Wギャップ間の距
離dは、この図の実施の形態では、最大0.16mmと
する。書き込みクロック(clk)は、±0.1%で変
動するものとする。公称クロック周期を1μsとする。
定常(公称)回転数は450rpmとする。Erase
−on risetime Trは、1ビット時間と仮
定し、0.125byte lengthとしてある。
また、Erase−off fall time Tf
は同様に、0.125byte lengthとしてあ
る。磁気ディスクの最内周半径r2は、13.5mmと
する。磁気ディスクの最外周半径r1は、20.4mm
とする。このような磁気ディスクの1トラックのアンフ
ォーマット公称ビット数は、約133333bitであ
る。従って、1トラックのアンフォーマット公称バイト
数は、約16666byteとなる。また、最内周公称
ビット長τは、図12に示す通りである。また、最内周
公称ビット記録密度も、図12に示す通り39926b
pi(1572ビット/mm)である。これらの各値
は、以下に説明する値を計算する為の計算条件となるも
のである。
【0067】また、図12は、セクタ内平均速度の公称
値からの変動αを許容する場合のフォーマットの各部の
バイト数を示している。セクタ識別子(ID)の長さは
22バイト、データブロックの長さは530バイト、1
トラックのセクタ数を24セクタの規定値としている。
1データブロックの長さの中には、16バイトの同期信
号コード、512バイトのデータと2バイトのエラー検
出コード(EDC)が存在している。この発明のフォー
マット方式を用いる限り、インデックスギャップG1
は、0バイトである。また、IDギャップG2は、セク
タ内平均速度変動αとして±5%を許容する場合には、
34バイト必要である。同様に、αとして±5%を許容
する場合には、データブロックギャップG3が96バイ
ト必要である。このようにして、α=±5%の場合に、
1トラックに必要なバイト数は、16368バイトとな
る。1トラックのアンフォーマット公称バイト数が約1
6666バイトであるから、トラックギャップG4とし
て残されたバイト数は、約298バイトとなる。上記説
明では、セクタ内平均速度の変動αを±5%許容する場
合を説明したが、他の値を許容する場合においても、同
じような計算によりトラックギャップG4の長さを求め
ることができる。図10と図11に示した例1(a)は
α=±5%の場合であり、例1(b)はα=±5.35
%の場合である。α=±5%の場合は、まだ許容範囲に
余裕がある場合を示しており、α=±5.35%の場合
は、1トラックに24セクタを確保する限界に近いこと
を示している。α=±6%を許容しようとすると、デー
タブロックギャップG3が110バイト必要になり、残
りのトラックギャップG4がマイナス(−37バイト)
となることで、24セクタは入らないことが分かる。
【0068】図13は、図12で計算されたトラックギ
ャップG4を基にして得られる各種の値を示している。
図13に示す場合は、第1セクタのセクタ識別子(I
D)よりも、EギャップとR/Wギャップの距離dだけ
前で書き込みを止めるということを前提にして各値を計
算してある。図13に示す残存率1は、ディスクの1回
転周期時間の誤差吸収用トラックギャップG4を先行書
き込みギャップとして最初に書き込み、ディスクが公称
回転周期で回転する場合、ディスクのフォーマッティン
グ後に上書き消去されずに残る先行書き込みギャップの
残存バイト数の、前記先行書き込みされたギャップに対
する比率(先書きギャップ比A)と、ディスクのフォー
マッティング後に上書き消去されずに残る先行書き込み
ギャップの残存バイト数の、1トラックのアンフォーマ
ット公称バイト数に対する比率(1周バイト比B)を示
す。また、残存率2は、ディスクの1回転周期時間の誤
差吸収用トラックギャップと最終セクタのデータブロッ
クギャップとを先行書き込みギャップとして最初に書き
込み、ディスクが公称回転周期で回転する場合、ディス
クのフォーマッティング後に上書き消去されずに残る先
行書き込みギャップの残存バイト数の、前記先行書き込
みされたギャップに対する比率(先書きギャップ比A)
と、ディスクのフォーマッティング後に上書き消去され
ずに残る先行書き込みギャップの残存バイト数の、1ト
ラックのアンフォーマット公称バイト数に対する比率
(1周バイト比B)を示す。即ち、残存率1は、最終セ
クタにデータブロックギャップG3を、そのまま付けて
フォーマッティングする場合のトラックギャップG4の
先行書き込みされたギャップに対する比率と、アンフォ
ーマット公称バイト数に対する比率を示すものである。
また、残存率2は、最終セクタのデータブロックギャッ
プG3を1バイトだけフォーマッティングする場合のト
ラックギャップG4の先行書き込みギャップ長に対する
比率と、アンフォーマット公称バイト数に対する比率を
示すものである。αが±5%の場合の残存率1の1周バ
イト比は、B=1.8%である。また、残存率2の1周
バイト比は、B=2.4%である。モータの回転速度の
オーバシュートは限られており、例えば、1.5%程度
の高速回転を許容すれば充分であると考えられる。残存
率1及び残存率2は、ディスクが公称回転周期よりも高
速に回転した場合の許容率を示すものである。即ち、残
存率1の1周バイト比がB=1.8%ということは、デ
ィスクの1回転する速度が1.8%高速の場合でも、何
等フォーマッティング上問題がないことを示している。
1.8%高速で回転する場合には、トラックギャップG
4が全て上書きされることを意味している。前述したよ
うに、1.5%程度の高速回転を許容すれば充分である
と考えるが、更に安全を見て2.0%程度に設定する場
合を考えて、最終セクタにデータブロックギャップG3
をそのまま付けてフォーマッティングする場合には、残
存率(先行書き込みギャップの残存バイト数/1トラッ
クのアンフォーマット公称バイト数)を多くとも2.0
%(即ち、残存率1の1周バイト比B=2.0%)以下
とすればよく、その分セクタ内ギャップを多目にするこ
とが望ましい。また、最終セクタのデータブロックギャ
ップG3を1バイトだけフォーマッティングする場合に
は、その分を先書きしてあるので、残存率(先行書き込
みギャップの残存バイト数/1トラックのアンフォーマ
ット公称バイト数)を2.5%(残存率2の1周バイト
比B=2.5%)以下とすればよい。このように、高速
回転時の許容範囲に対しては2.0%、或いは、2.5
%の残存率を目安としてセクタのギャップを多目に割り
当てることが望ましいが、低速回転の場合に対しては、
フォーマッティングをするに当たり特に制約はない。低
速時の書き込みの場合には、記録密度がその分高くなる
ので、読み書きエラーが発生しやすくなることはある
が、フォーマッティング上問題になることはない。低速
でフォーマットされる場合には、低速フォーマッティン
グ用の先行書き込みギャップ(これを以下、低速フォー
マッティング用先行書き込みギャップG0という)を、
その許容範囲に合わせて確保すればよい。低速フォーマ
ッティング用先行書き込みギャップG0は、ディスクが
公称回転周期で回転した場合、上書き消去されるギャッ
プである。例えば、セクタ内平均速度の変動αが±5%
の場合、低速フォーマッティング用先行書き込みギャッ
プG0は、所定の計算式に基づいて約907バイト必要
であることを算出している。このギャップG0のバイト
数は1回転周期が短くなる高速側で許容する変動値より
も、1回転周期が長くなる低速側で許容する変動値を大
きくするように計算している。例えば、ここでは高速側
で許容する変動値を1.5%とし、低速側で許容する変
動値を3.0%としている。このようにして、低速フォ
ーマッティング用先行書き込みギャップG0と図12で
計算されたトラックギャップG4があわされて、先行書
き込みギャップとなる。α=±5%を達成するとともに
低速側で許容する変動値を3.0%とする場合は、計算
により先行書き込みギャップの合計が1206(29
8.67+907.06=1205.73)バイトとな
る。この1206バイトに対してデータブロックギャッ
プG3をあわせて書く場合の先行書き込みギャップの総
合計は、1302(1206+95.7=1301.
7)バイトとなる。定常回転時に上書き消去されずに残
る先行書き込みギャップと最初に書き込んだ先行書き込
みギャップとの比率は、図13に示すように、下記のよ
うになる。 (1)最終セクタのデータブロックギャップG3を最終
セクタとあわせて書き込む場合、即ち、ギャップG0と
トラックギャップG4のみを先行書き込みギャップとし
て書き込む場合には、α=±5%の場合、消去されずに
残る先行書き込みギャップと最初に書き込んだ先行書き
込みギャップとの比率(残存率1の先書きギャップ比
A)は、24.8%(40%未満、或いは、約1/3以
下ともいえる)となる。 (2)最終セクタのデータブロックギャップG3をギャ
ップG0とトラックギャップG4にあわせて最初に先行
書き込みギャップとして書き込む場合、消去されずに残
る先行書き込みギャップと最初に書き込んだ先行書き込
みギャップとの比率(残存率2の先書きギャップ比A)
は、30.3%(40%未満、或いは、約1/3以下と
もいえる)となる。定常(公称)回転時に上書き消去さ
れる先行書き込みギャップは、上記値を100%から引
くことにより求められる。例えば、α=±5%の場合の
消去される先行書き込みギャップは、100%−24.
8%=75.2%(60%以上、或いは、2/3以下と
もいえる)である。同様に、100%−30.3%=6
9.7%(60%以上、或いは、2/3以下ともいえ
る)となる。上記(1)及び(2)のいずれの場合も、
先行書き込みギャップの約60%以上が上書き消去さ
れ、約40%以下が先行書き込みギャップの残存ギャッ
プとなることを示している。これは高速許容誤差より低
速許容誤差を大きくとることに対応している。図12,
図13に示したように、セクタ内平均速度の公称値から
の変動αを±5%とする場合には、先行書き込みギャッ
プの約60%以上が上書き消去され、約40%以下が先
行書き込みギャップの残存バイトとして残り、その残っ
た残存バイト数の残存率、即ち、残存バイト数のアンフ
ォーマット公称バイト数に対する比率が1.61%
(2.0%以下)であり、或いは、1.79%(2.5
%以下)であることを示した。図14から図19に示し
た例2から例4についても、磁気ヘッドの先行消去方式
のEギャップとR/Wギャップの距離を0.18,0.
20,0.22に変えて前述した例1と同様な計算によ
り、各値を求めている。図14,図15にd=0.18
mmのとき、図16,図17にd=0.20mm、図1
8,図19にd=0.22mmのときの計算を示す。こ
の結果を要約したものを、図11に引用している。以
下、例1(a)は余裕がある例なので、例1(a)を除
いて説明する。図11に示すように、例1(b)から例
4は、ギャップ間距離を0.16mmから0.22mm
まで増やすには、セクタ識別子ギャップG2が34バイ
トから45バイト必要になることを示している。また、
データブロックギャップG3は、これに伴って101バ
イトを94,92,90バイトと少なくしないと1トラ
ック24セクタが収まり切れなくなる。従って、セクタ
内平均速度変動許容αは、小さくなってくることを示
す。ディスクの直径が44mmではなく48mm以下の
異なる直径の場合や書き込みクロックの精度γ、消去電
流立ち上がり、立ち下がり時間等、図12に示した計算
条件の値が変動すれば、必要なギャップの長さは変化す
る。しかし、フォーマット効率を余り変えないとすれ
ば、また、1セクタのデータ長が512バイトのセクタ
とすれば、割り当てできるギャップの長さはセクタ内で
大差なく、EギャップとR/Wギャップ間距離dも実施
の形態の範囲にあると考えられることから、セクタ識別
子ギャップG2は、1バイトずつ余裕を見て33(34
−1)バイトから46(45+1)バイトのいずれかと
する。また、データブロックギャップG3は、88(8
9−1)バイトから102(101+1)バイトのいず
れかにすればよい。また、図11の例1(b)から例4
の残存率1の1周バイト比Bに示すように、低速フォー
マッティング用先行書き込みギャップG0をトラックギ
ャップG4と一緒に先書き込みする場合には、Eギャッ
プとR/W各ギャップ間距離dで各ギャップG2からG
4の長さを最適化すれば、残存率が1.1%〜1.2%
となるが、前述の通りモータの1回転速度の高速許容値
を1.5%より若干多目に許容する必要のある場合も考
慮して、余裕を見て約2%が残存率の目安となる。更
に、残存率2の1周バイト比Bに示すように、最終セク
タのデータブロックの後に、最終セクタのデータブロッ
クギャップG3を1バイトのみ書き込む場合には、Eギ
ャップとR/W各ギャップ間距離dで各ギャップG2か
らG4の長さを最適化すれば、残存率が1.7%〜1.
8%となるが、同様に、モータの1回転速度の高速許容
値を1.5%より若干多目に許容する必要のある場合も
考慮して、約2.5%が残存率の目安となる。また、上
書き消去されずに残る先行書き込みギャップと最初に書
かれた先行書き込みギャップの比率は、例1から例4の
いずれの場合であっても、かつ、最終セクタのデータブ
ロックギャップを先に書く場合(残存率1のAの場合)
でも、後に書く場合(残存率2のAの場合)でも40%
未満(1/3未満)である。反対に、上書き消去されて
しまう先行書き込みギャップは、60%以上(2/3以
上)である。本発明は、以上のようなフォーマッティン
グを行うことにより、ディスクの回転変動を吸収するも
のである。特に、44mm程度の直径を持つ磁気ディス
クに対して、前述したようなフォーマッティングを行う
ことにより、小型のモータから生ずる回転変動を吸収す
ることができる。なお、図20に、磁気ディスクの直径
が44mmの磁気ディスクを内蔵したFDCがハードイ
ンデックスを用いた従来方式でフォーマットされる場合
のフォーマット計算例を、図12から図19の比較用と
して示す。図20において、特徴となる点は、インデッ
クスパルスを用いているため、インデックスギャップG
1が存在し、距離d=0.16mm max.の場合で
も許容される変動αの最大値がα=±4.55%であ
り、本発明の方式に比較して小さいことが分かる。
【0069】以下に、前述した例1から例4の特徴につ
いて記述する。 (1)長めのギャップを先書きして、1回転後重ね書き
領域を作ることにより、回転速度誤差によってトラック
の継ぎ目に生じる有害な残留信号を避け、また、1回転
後に最初のセクタを損傷することを避ける。 (2)インデックス信号(インデックスパルス又は図2
5に示したようなソフトインデックスによる信号)を使
わないことにより、インデックスパルス位置のジッタに
よる第1セクタのセクタ識別子(ID)の損傷を防ぐた
めの従来のインデックスギャップG1を省く。 (3)1回転周期時間の誤差を、1回転周期が短くなる
高速側で小さくすることにより、トラックギャップG4
を短縮する。一方、1回転周期時間の誤差を1回転周期
が長くなる低速側で高速側より大きく許容する。この理
由は、モータの回転速度のオーバシュートは限られてお
り、例えば、通常は、1.5%も見ればよいのに対し、
遅くなる方は、例えば3%程度、負荷トルクの変動、デ
ィスクの引っ掛かり等で変動量を大きく見ておくためで
ある。 (4)ディスクが小型化するほど、記録密度が高くなる
ので、メタルやバリウムフェライト粉磁性塗膜などの高
密度用記録媒体が望ましい。その場合、書き直し前の古
い情報が消えないで残留しないために、トラック全幅の
消去(E)ギャップをR/Wギャップに先行させる先行
消去方式の磁気ヘッドを使用することが望ましい。しか
し、この磁気ヘッドの場合、ヘッドのEギャップとR/
Wギャップ間(E−R/W)距離dが無効領域となって
データを書き込めない領域となるので、EギャップとR
/Wギャップの距離dは、なるべく短くする方がよい。
しかし、この距離が短いヘッドは製造が困難になるの
で、所望のフォーマット容量を確保しながら、発生しや
すい速度変動に耐えるフォーマッティングの設計をする
必要とEギャップとR/Wギャップ間の距離dを選ぶ必
要がある。 (5)更に、必要に応じて、最終セクタのデータブロッ
クギャップG3を書かないことにより、ヘッドのEギャ
ップとR/Wギャップの距離dに相当するバイト数の無
効な領域が避けられる。更に、このことは高速フォーマ
ッティング時にトラックギャップG4がなくなって、最
終セクタのデータブロックと第1セクタのセクタ識別子
(ID)間のデータブロックギャップG3が規定のギャ
ップ長よりも短くなったときにも、直ちにセクタ識別子
IDが損傷することはなく、書き直しの際のディスク回
転速度がフォーマッティング時の回転速度と極端に最悪
条件でなければ、エラーしない確率が高い点有利であ
る。
【0070】以上結果として、従来の大きなディスクと
同じフォーマット効率を確保しながら、従来の規格化さ
れたフォーマットよりもセクタ内平均速度の変動に大き
く耐えるフォーマットをここに提案した。これは、フレ
キシブルディスク装置が小型化するほど、モータ及びデ
ィスクの回転慣性質量が小さくなり、かつ、モータの磁
極構造も複雑にできないので、モータの構造上避けられ
ないリップル状の速度変動(コギング)が大きくなるこ
とに対する対策となるものである。
【0071】以上のように、この実施の形態のフォーマ
ッティング方式は、ディスク上の各トラックのフォーマ
ッティング書き込みにおいて、ディスク1回転毎に発生
するインデックスパルスを使用せず、ディスク1回転周
期時間及び書き込み信号周波数の誤差を吸収するトラッ
クギャップを、各トラック上に最初に書き込み、最終セ
クタ書き込み後にはトラックギャップは書き込まないこ
とを特徴とする。
【0072】また、各トラック毎のフォーマッティング
書き込みを、ディスクの回転角度360度以上にわたっ
て連続して書き込むことを特徴とする。
【0073】また、各トラック毎に各セクタに先行して
最初に書き込まれたトラックギャップは、その書き込み
回転中に最終セクタの書き込みを以って終了するまでに
その一部又は全部が上書き消去されることを特徴とす
る。
【0074】また、1トラック上に連続して書き込む全
バイト数は、標準の回転速度、書き込み信号周波数のと
きに1回転中に含まれる標準の1トラックのバイト数よ
りも多いことを特徴とする。
【0075】また、ディスク回転速度が許容範囲内で最
も遅い場合でも、各トラックに最初に書き込まれたトラ
ックギャップは、その書き込み回転中に最終セクタの書
き込み中に部分的に上書き消去され、最も速い回転の場
合にはトラックギャップは最終セクタの書き込み中に大
部分上書き消去されるが、最初に書き込まれたセクタの
アドレスIDは、部分的にも上書き消去されないことを
特徴とする。
【0076】また、各トラックのフォーマッティング書
き込みの開始位置、或いは、終了位置はディスクの物理
的な角度位置、或いは、スピンドルモータの回転角度位
置によらないことを特徴とする。
【0077】また、各トラックのフォーマッティング書
き込みは、書き込みヘッドがトラック移動を完了して、
フォーマッティング書き込みすべきトラック上に安定し
て位置決めされたことが検知されたとき、或いは、安定
して位置決めされたと推定されたときに開始することを
特徴とする。
【0078】また、各トラックのフォーマッティング書
き込みは、書き込みヘッドのトラック移動用ステップモ
ータの最終駆動パルスの終了後、一定時間経過後に書き
込みを開始することを特徴とする。
【0079】また、各トラックのフォーマッティング書
き込みは、最終セクタの必要情報をすべて書き込み完了
した時点、或いは、以後1ビット〜数バイト以内に終了
することを特徴とする。
【0080】即ち、各トラックのフォーマッティング書
き込みは、最終セクタのデータブロックの書き込み完了
した時点、或いは、以後1ビット〜数バイト以内に終了
することを特徴とする。
【0081】また、この方式のフレキシブルディスク装
置は、ディスク、或いは、スピンドルモータの1回転毎
に1個のインデックスパルスを発生する手段を持たない
ことを特徴とする。
【0082】また、この方式によりフォーマットされた
フォーマット済みディスクは、ディスク上の各トラック
に整数個の記録セクタが一定の順序で配置されている
が、各トラックのフォーマッティング記録の磁気的継ぎ
目位置、或いは、各トラックの第1セクタの記録位置が
ディスクの物理的角度位置に対してトラック毎に一定し
ていないことを特徴とする。
【0083】また、この方式によりフォーマットされた
フォーマット済みディスクは、ディスク上の各トラック
に整数個の記録セクタが一定の順序で配置されており、
各トラックのフォーマッティング書き込み終了位置にで
きる記録の磁気的継ぎ目が最終書き込みセクタのデータ
ブロックの直後、或いは、その1ビットから数バイト以
内にあることを特徴とする。
【0084】この実施の形態によれば、以下のような効
果がある。 (1)ディスク1回転周期を検知するハードウェア的セ
ンサを必要としないフォーマッティング方式であるの
で、センサを収容するスペースが節約でき、超小型ドラ
イブの実現が容易となる。 (2)連続するトラック、或いは、シリンダを順次フォ
ーマッティングする場合、隣のトラック、或いは、シリ
ンダへのヘッド移動及びその位置決め安定化時間は、通
常のFDDで18ms程度と、ディスク1回転時間通常
100〜200msと比べて小さく、トラックギャップ
G4を長めに書いてもその時間は1回転時間の数%以下
であり、この方式によれば、1回転フォーマッティング
の終了後、次の1回転の途中、早い時期に隣のトラック
のフォーマッティングが開始できる。従来のインデック
スパルスを用いるフォーマッティングでは、ヘッドの移
動が早く安定しても、次のインデックスパルスが出るま
で隣のトラック、或いは、シリンダへのフォーマッティ
ングは開始できないのに比較して、全トラック、或い
は、シリンダへのフォーマッティングがより高速に完了
できる。 (3)この方式でフォーマッティングしたディスク上に
1トラック、或いは、1シリンダより長いデータを複数
トラックにわたり記録/読み出し/更新する場合、隣接
トラックでのヘッドの記録/読み出し/更新の開始時刻
を早めることができて、従来方式よりも高速に動作する
ことができる。 (4)従来の規格・標準化された130mmFDC、9
0mmFDC等に、この方式でフォーマッティングすれ
ば、インデックスパルス発生位置とセクタ位置との角度
位置関係が異なってしまい、厳密には従来のフォーマッ
ティング規格を満足しない。しかし、コントローラに用
いられるLSIの種類を選べば、通常のFDDとの互換
性は全く問題はなく、上記(2),(3)項の動作速度
改善が期待できる。但し、従来の一部のLSIがインデ
ックスパルスによって制御用ファームウェアが走り、そ
の間データが読みとばされるものがあり、このLSIを
使用している市場に現存するシステム、或いは、ドライ
ブとの互換性はとれない。よって、この方式は、今後標
準化される新方式のフレキシブルディスク等に応用する
ことが有益である。或いは、この種の読みとばし機能の
あるコントローラが製造中止後、例えば、5年以上経て
ば有効に利用できる。 (5)従来技術で説明したトラック・サーボ方式の大容
量型ディスク装置で、セクタ・サーボ信号を基準としな
いで、インデックスパルスを基準としてフォーマッティ
ングを行っていたディスク装置については、全く同じ効
果をもって本方式が適用できる。上記フレキシブルディ
スク装置と同様に、回転時間精度誤差吸収用のトラック
ギャップを最初に書く本発明のフォーマッティング方式
を用いることによって、インデックスパルスの発生位置
の精度誤差を吸収するインデックスギャップを必要とし
ないので、フォーマッティングにおける各ギャップのバ
イト数の割り当てに、余裕ができ、1回転時間精度誤差
の設計が楽にできる。また、隣接トラックへの位置決め
移動後に、無駄時間なくフォーマッティングが開始で
き、ディスク全部のフォーマッティング時間が短縮でき
る。複数トラックにまたがる長いデータの記録、読み出
しにおいても次のインデックスパルスを待つため、セク
タ番号を特別に読みとばすことがなく、隣接トラック間
ヘッドの移動に伴う無駄時間を省くことができ、システ
ムの効率を高めることができる。
【0085】実施の形態2.図21は、この実施の形態
のフォーマット書き込み装置の一構成例を示す図であ
る。図21に示す構成において特徴となる点は、スピン
ドルモータ33にエンコーダ39が備えられており、エ
ンコーダからスピンドルモータの回転角度に対応した回
転角度対応パルスがコントローラ80に出力されている
点である。このエンコーダは、ホール素子やMR(Ma
gnetro−Registive)素子などの磁気的
センサや光学的センサにより、回転角度対応パルスを生
成している。その他は、図1と同様である。図22は、
この実施の形態のコントローラ80の内部構成を示すブ
ロック図である。33は記録媒体を回転駆動させるとと
もに、回転角度に応じた回転角度対応パルスを発生する
スピンドルモータである。39は回転角度対応パルスと
してスピンドルモータの回転速度を制御するための回転
速度検出パルスを発生するエンコーダである。41はス
ピンドルモータから発生する回転角度対応パルスを入力
してカウントするパルスカウンタである。42はパルス
カウンタのカウントに基づいて1回転に1個の擬似イン
デックスパルスを発生させる擬似インデックスパルス発
生部である。45はヘッド移動完了検知部により検知さ
れたヘッドの移動完了後に、上記擬似インデックスパル
ス発生部をリセットして擬似インデックスパルスを発生
させて、上記フォーマット部を起動するフォーマット起
動部である。46は擬似インデックスパルス発生部が発
生した擬似インデックスパルスに基づいて記録媒体にト
ラックフォーマットを書き込むフォーマット部である。
その他は、図2と同様である。
【0086】インデックスパルスの発生をディスクの特
定角度位置で1回転に1回発生するハードウェア・セン
サによらず、図21,図22のように、スピンドルモー
タの回転速度を検出するエンコーダからモータの回転角
度に対応するスピンドルモータ回転角度対応パルスを、
パルスカウンタ41へ入力してカウント(或いは、分
周)し、擬似インデックスパルス発生部42がモータの
1回転毎に1回発生するパルスを発生させ、これを擬似
インデックスパルスとして、フォーマット部46に出力
する。フォーマット部46が前述の従来方式通りに、フ
ォーマッティングすれば、インデックスパルス検出用セ
ンサを必要としないドライブが実現できる。
【0087】インデックスパルスの発生位置は、ディス
クを入れ直したり、装置の電源を入れ直すと異なってく
る。即ち、ディスク上の各トラックのフォーマッティン
グ開始位置は異なってくる。しかし、従来と同様に、連
続的にフォーマッティングする全部のトラックにおい
て、フォーマッティング開始位置は同じにできる。図2
3に示すように、1つのトラックをフォーマッティング
終了して、隣のシリンダへヘッドを移動するのをディス
クの次の1回転以内で行えれば、その次の1回転で隣の
トラックをフォーマッティングすることになる。図23
に示す場合は、ヘッド移動完了検知部11とフォーマッ
ト起動部45は必要ない。
【0088】300〜600RPMといった通常のFD
Dのディスク回転速度においては、隣のシリンダへのヘ
ッド移動時間は18ms程度であるのに対して、1回転
周期時間は、100ms〜200msと大きい。そこ
で、ヘッド移動完了検知部11によりヘッドの移動が完
了するタイミングを検出し、ヘッドの移動が完了するタ
イミングに、フォーマット起動部45が上記モータの回
転角度対応パルスをカウントするパルスカウンタ(或い
は、図示していない分周回路)と、擬似インデックスパ
ルス発生部とにリセットをかけて、図24に示すよう
に、ヘッドの移動が完了するタイミングに擬似インデッ
クスパルスを発生して、直ちに隣のトラックのフォーマ
ッティングを開始すれば、実施の形態1の方式と同様に
フォーマッティング時間の効率化が図れる。この場合の
擬似インデックスパルスは、ハードウェア的に固定され
たセンサにより発生されるのではなく、擬似インデック
スパルスとしてディスクの1回転中に多数発生する回転
速度検出パルスを利用して発生されるために、擬似イン
デックスパルスの発生位置は、モータの回転角度位置に
対して固定されることはなく、丁度良いタイミングにリ
セットをかけてインデックスパルスを発生させ、そこか
ら新たに1回転時間を数えることにより、次の擬似イン
デックスパルスを発生させることができる。
【0089】図25は、この実施の形態のフォーマット
書き込み装置の一構成例を示す図である。図26は、こ
の実施の形態のコントローラ80の内部構成を示すブロ
ック図である。図27は、コントローラ80のスピンド
ルモータ駆動回路500の内部構成を示すブロック図で
ある。図25、図26,図27に示す構成において特徴
となる点は、スピンドルモータ33に回転位置検出器3
89が備えられ、これより生成される回転位置検出信号
Dから、回転角度に対応した回転角度対応パルスが、コ
ントローラ80のスピンドルモータ駆動回路500内に
あるパルス化回路399により生成されている点であ
る。図25,図26の場合は、図21のエンコーダの代
わりに、スピンドルモータ33の回転そのものを制御す
るために、ホール素子やMR素子などの磁気的センサや
光学的センサなどの回転位置検出器389がスピンドル
モータに3個もしくは2個(U相,V相,W相の各相
に、もしくは3相の内2相に)具備されている。図27
は、スピンドルモータ駆動回路500の内部構成とスピ
ンドルモータ33の各相との結線を示している。図27
において、401,402,403は中性点非接地3相
スター結線された3相ブラシレスモータ巻線である。4
00は駆動トランジスタ群TR1からTR6を通電制御
してモータ巻線401,402,403に所定の駆動電
流を供給するブリッジ回路である。モータ巻線について
は、便宜的にU相,V相,W相と呼ぶことにする。パル
ス化回路399は、回転位置検出器389から出力され
る回転位置検出信号Dをコンパレータ等によりパルス化
した回転位置信号A,B,Cを生成する。スイッチング
回路397は、上記回転位置信号A,B,Cに応じて駆
動信号404〜409を出力して駆動トランジスタ群を
スイッチング制御するが、ここでは説明を簡単にするた
め、その説明を省略する。
【0090】図28(a)〜(d)は、スイッチ回路3
97に入力される回転位置信号A,B,Cとスピンドル
モータ回転角度対応パルスPとの関係を示す図である。
図28(a)に示すように、回転位置信号A,B,C
は、それぞれ120度ずつずれた信号であり、この回転
位置信号A,B,Cの立ち上がり時と立ち下がり時を検
出してパルスを発生させることにより、このパルスをス
ピンドルモータ回転角度対応パルスとすることができ
る。例えば、このパルスが72パルス発生した場合に、
ディスクが1回転したということを検出する。また、図
28(b)に示すように、回転位置信号A,B,Cの立
ち上がり時期のみを検出してパルスを発生しても構わな
い。この場合には、36パルスでディスクが1回転した
ことを検出することができる。また、図28(c)に示
すように、回転位置信号Aの立ち上がり時期と立ち下が
り時期とにパルスを発生させ、その他の回転位置信号
B,Cの立ち上がり時期と立ち下がり時期には何等パル
スを発生させないようにしても構わない。この場合に
は、24パルスでディスクの1回転を検出することがで
きる。また、図28(d)に示すように、回転位置信号
Aの立ち上がり時期にパルスを発生させ、その他の回転
位置信号B,Cの立ち上がり時には何等パルスを発生さ
せないようにしても構わない。この場合には、12パル
スでディスクの1回転を検出することができる。このよ
うにして、検出されたスピンドルモータ回転角度対応パ
ルスは、コントローラ80のパルスカウンタ41に入力
されるが、入力後の動作は前述したものと同じなので、
ここではその説明を省略する。
【0091】図29は、スピンドルモータ33の各相
U,V,Wの端子電圧を比較して生成した回転位置信号
からスピンドルモータ回転角度対応パルスを発生させる
場合を示している。図30は、スピンドルモータ駆動回
路501の内部構成とスピンドルモータ33の各相との
結線を示している。図30の場合の特徴は、回転位置検
出器389がなく、各相U,V,Wの端子電圧が比較回
路38に入力されている点である。38はスピンドルモ
ータのモータ巻線U相,V相,W相に電流を供給する端
子電圧のおのおのの大小を比較して回転位置信号A’,
B’,C’を生成する比較回路である。図31に、この
比較回路の具体的な回路構成を示す。図31において、
410〜421は抵抗、422〜424は差動増幅回
路、425〜427はコンパレータ回路で、差動増幅回
路422の非反転入力端子と差動増幅回路423の反転
入力端子には、各々抵抗410,415を介してU相の
端子電圧が入力されている。差動増幅回路423の非反
転入力端子と差動増幅回路424の反転入力端子には、
各々抵抗414,419を介してV相の端子電圧が入力
されている。差動増幅回路424の非反転入力端子と差
動増幅回路422の反転入力端子には、各々抵抗41
8,411を介してW相の端子電圧が入力されている。
差動増幅回路422,423,424の反転入力端子
は、抵抗413,417,421を介して差動増幅回路
の出力端子に接続され、各々出力端子は、コンパレータ
425,426,427の非反転入力端子に接続されて
いる。更に、差動増幅回路422,423,424の非
反転入力端子とコンパレータ425,426,427の
反転入力端子には、コントローラ80の基準電圧Vre
fが入力されている。差動増幅回路422は、基準電圧
Vrefを中心としたU相の端子電圧とV相の端子電圧
の差動増幅出力を出力する。この差動増幅信号と基準電
圧Vrefとをコンパレータ425で比較し、回転位置
信号A’を得る。同様の手順で、回転位置信号B’,
C’を得る。スイッチング回路397は、上記回転位置
信号A’,B’,C’に応じて駆動信号404’〜40
9’を出力して、駆動トランジスタ群をスイッチング制
御する。図32は、各相U,V,Wの端子電圧波形と、
比較回路38から出力される回転位置信号A’,B’,
C’と、通電相の関係を示したものである。この回転位
置信号を用いて前述した場合と同様に、スピンドルモー
タ回転角度対応パルスを生成する。スピンドルモータ回
転角度対応パルスが、コントローラ80のパルスカウン
タ41に入力された後の動作は前述と同様なので、ここ
では説明を省略する。また、回転制御のための回転位置
検出器の有無に関わらず、上記回転位置信号A’,
B’,C’を生成することが可能である。
【0092】スピンドルモータ33に備えられたエンコ
ーダ39又は回転位置検出器389、スイッチング回路
397、ブリッジ回路400、パルス化回路399又は
比較回路38、回転位置信号A,B,C又はA’,
B’,C’は、この実施の形態のために新たに付け加え
られたものではなく、スピンドルモータの回転速度を制
御するため、或いは、スピンドルモータの回転そのもの
を制御するため、予めスピンドルモータ又はスピンドル
モータ駆動回路に備えられたものである。この実施の形
態では、このようにスピンドルモータ33に備えられた
エンコーダ39又は回転位置検出器389、スイッチン
グ回路397、ブリッジ回路400、パルス化回路39
9又は比較回路38、回転位置信号A,B,C又は
A’,B’,C’から抽出されるスピンドルモータ回転
角度対応パルスを用いることにより、擬似インデックス
パルスを発生している。従って、特にハードウェアの増
加をすることなく、この実施の形態の構成を実現するこ
とができる。
【0093】以上のように、この実施の形態のフォーマ
ッティング方式は、ディスク回転駆動用スピンドルモー
タの回転速度のフィードバック制御用の回転速度検出パ
ルス又は回転位置信号をカウント、或いは、分周して、
1回転に1個のパルスを発生し、これを擬似インデック
スパルスとして各トラックのフォーマッティング記録を
開始し、次の擬似インデックスパルスが発生したことを
もって、そのトラックのフォーマッティング書き込みを
終了することを特徴とする。
【0094】また、フォーマッティング中にヘッドの位
置決め信号によって磁気ヘッドが隣のシリンダへ移動し
た直後は、ヘッドの位置決めが安定したことを検出し
て、或いは、安定することを推定できる一定時間後に、
1個のパルスを発生して、カウンタ、或いは、分周回路
をリセットし、同時にそのパルスでフォーマッティング
を開始し、その後はディスク回転駆動用スピンドルモー
タの回転速度のフィードバック制御用の回転速度検出パ
ルス又は回転位置信号をカウント、或いは、分周して、
1回転に1個のパルスを発生することによって、そのト
ラックのフォーマッティング書き込みを終了することを
特徴とする。
【0095】この実施の形態によれば、以下のような効
果がある。 (1)超小型FDD/FDCにおいて、インデックスパ
ルス検出用センサが配置できないとき、別の方法で擬似
的にインデックスパルスを発生してフォーマッティング
が実施できる。 (2)また、ヘッド移動後にインデックスパルスのカウ
ンタ(或いは、分周回路)をリセットすれば、ヘッド移
動後、インデックスパルスが発生されるまでのあき時間
を省くことができる。 (3)なお、実施の形態1によってフォーマッティング
したディスクと、実施の形態2によって作成したディス
クは、データの書き込み、更新、読み取りにおいて、I
DギャップG2、データブロックギャップG3のギャッ
プのバイト長をほぼ同じに選べば、記録、再生データの
互換性がある。ただし、データ読み取りの際には、イン
デックスパルスを検出して、特定時間読み取り動作がで
きなくなる方式のFDDと、そのFDDを制御するコン
トローラに用いられたLSIは使用できないことは、実
施の形態1及び実施の形態2ともに共通する。従って、
これら実施の形態1及び実施の形態2の新しい方式は、
すでにデータ読み取りの際には、インデックスパルスを
検出して特定時間読みとばしする方式のLSIが、市場
で多く使われている90mm、130mm及び200m
mFDD/FDC用には使用しないで、新しく標準化が
はかれる超小型のFDD/FDC用、或いは、一部の大
容量型FDD等に好適である。
【0096】上記実施の形態においては、フレキシブル
ディスク装置の場合を例にして説明したが、この発明
は、フレキシブルディスク装置に限らず、その他のディ
スクをフォーマッティングする場合にも適用することが
できる。また、この発明は、磁気ディスクに限らず、磁
気ドラムや磁気カード等に閉ループのトラックをフォー
マッティングする場合に適用することができる。また、
この発明は、磁気記録媒体に限らず、光を利用したCD
−ROMや光ディスク等のその他の記録媒体にも適用す
ることができる。
【0097】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、イン
デックスパルスを用いないフォーマット書き込み装置を
提供することができる。従って、インデックスセンサを
必要とせず、装置の小型化が図れる。
【0098】また、この発明によれば、トラックギャッ
プを長めに書き込むので、データ記録部が必ずトラック
ギャップを上書きすることができる。
【0099】また、この発明によれば、最終データブロ
ックギャップを先に書き込むので、ディスクの回転速度
誤差やデータの書き込み速度誤差を更に吸収することが
できる。
【0100】また、この発明によれば、データ記録部と
ギャップの境界において、読み取りエラーを起こさない
ようにすることができる。
【0101】また、この発明によれば、インデックスギ
ャップを不要にすることができ、不要になった分を他の
ギャップに割り当てることができる。従って、スピンド
ルモータの小型化による回転変動の増加を各ギャップの
ギャップ長を最適にすることにより吸収して、回転変動
の増加による悪影響を解消することができる。
【0102】また、この発明によれば、隣接するトラッ
クのフォーマッティングの開始を早めることができる。
【0103】また、この発明によれば、ヘッドの移動完
了を確実に判断することができる。
【0104】また、この発明によれば、ヘッドの移動完
了を特別なハードウェアなしに推定することができる。
【0105】また、この発明によれば、一定時間経過後
に、次のトラックのフォーマッティングを開始すること
ができる。
【0106】また、この発明によれば、一定角度ずつず
れたトラックフォーマットが書き込まれるので、フォー
マッティングの速度やデータアクセスの速度が高速にな
る。
【0107】また、この発明によれば、擬似インデック
スパルスを発生させるので、インデックスパルスを用い
ることがないフォーマット書き込み装置を提供すること
ができる。
【0108】また、この発明によれば、エンコーダから
出力される回転速度検出パルスを用いて擬似インデック
スパルスを発生させることができる。
【0109】また、この発明によれば、回転位置検出器
から発生される回転位置信号を用いて擬似インデックス
パルスを発生させることができる。
【0110】また、この発明によれば、スピンドルモー
タの各相の巻線の端子電圧を用いて擬似インデックスパ
ルスを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインデックスパルスを使用しないで
各トラックのフォーマッティング書き込みを開始、或い
は、終了する場合のFDDと制御回路を示す図。
【図2】 本発明のコントローラの内部構成を示すブロ
ック図。
【図3】 本発明のインデックスパルスを使用しないフ
ォーマッティング(標準回転周期)を示す図。
【図4】 本発明のインデックスパルスを使用しないフ
ォーマッティングのフローチャート図。
【図5】 本発明のインデックスパルスを使用しないフ
ォーマッティング(高速限界回転周期)を示す図。
【図6】 本発明のコントローラの内部構成を示すブロ
ック図。
【図7】 本発明のインデックスパルスを使用しないフ
ォーマッティング(標準回転周期)を示す図。
【図8】 本発明のインデックスパルスを使用しないフ
ォーマッティング(低速限界回転周期)を示す図。
【図9】 本発明のフォーマッティング時間の比較図。
【図10】 本発明のフォーマット計算例1から例4を
示す図。
【図11】 本発明のフォーマット計算例1から例4を
示す図。
【図12】 本発明のフォーマット計算例1の具体例を
示す図。
【図13】 本発明のフォーマット計算例1の具体例を
示す図。
【図14】 本発明のフォーマット計算例2の具体例を
示す図。
【図15】 本発明のフォーマット計算例2の具体例を
示す図。
【図16】 本発明のフォーマット計算例3の具体例を
示す図。
【図17】 本発明のフォーマット計算例3の具体例を
示す図。
【図18】 本発明のフォーマット計算例4の具体例を
示す図。
【図19】 本発明のフォーマット計算例4の具体例を
示す図。
【図20】 ハードインデックス方式を用いたフォーマ
ット比率例を示す図。
【図21】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のFDDと制御回路を示す図。
【図22】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のコントローラの内部構成を示すブロック図。
【図23】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のタイミング説明図。
【図24】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のタイミング説明図。
【図25】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のFDDと制御回路を示す図。
【図26】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のコントローラの内部構成を示すブロック図。
【図27】 本発明のスピンドルモータ駆動回路の内部
構成とスピンドルモータの各相との結線を示す図。
【図28】 本発明の回転位置信号からスピンドルモー
タ回転角度対応パルスを発生させる図。
【図29】 本発明の擬似インデックスパルスを用いる
場合のコントローラの内部構成を示すブロック図。
【図30】 本発明のスピンドルモータ駆動回路の内部
構成とスピンドルモータの各相との結線を示す図。
【図31】 本発明の比較回路の具体的な回路構成を示
す図。
【図32】 本発明の各相U,V,Wの端子電圧波形と
比較回路から出力される回転位置信号A’,B’,C’
と通電相の関係を示す図。
【図33】 従来のディスク或いはスピンドルモータか
らのインデックスパルスによって各トラックのフォーマ
ッティング書き込みを開始或いは終了する場合のFDD
と制御回路を示す図。
【図34】 従来型FDCのフォーマッティングのバイ
ト構造の例を示す図。
【図35】 従来型FDCのフォーマッティングのバイ
ト構造の例を示す図。
【図36】 従来型FDCのフォーマッティングのバイ
ト構造の例を示す図。
【図37】 トンネル消去方式の場合のデータブロック
の書き換えを示す図。
【図38】 先行消去方式の場合のデータブロックの書
き換えを示す図。
【図39】 従来のトラックフォーマットを示す図。
【図40】 従来のトラックフォーマットを示す図。
【図41】 従来のトラックフォーマットの比較図。
【図42】 従来のトラックフォーマットの比較図。
【図43】 従来のトラックフォーマットの計算例を示
す図。
【図44】 従来のトラックフォーマットの計算例を示
す図。
【図45】 従来のトラックフォーマットの計算例を示
す図。
【図46】 従来のトラックフォーマットの計算例を示
す図。
【図47】 従来のトラックフォーマットの計算例を示
す図。
【図48】 従来のトラックフォーマットの計算例を示
す図。
【符号の説明】
10 ヘッド移動部、11 ヘッド移動完了検知部、1
2 位置決め確認部、13 位置決め推定部、14 フ
ォーマット起動部、15 ギャップ書き込み部、16
データ記録部書き込み部、17 最終データブロックギ
ャップ書き込み部、18 トラックギャップ書き込み
部、19 標準セクタフォーマット部、20 最終セク
タフォーマット部、21 計算機本体、30 書き込み
アンプ、31 読み取りアンプ、32 位置決めステッ
プモータ、33 スピンドルモータ、34 フレキシブ
ルディスク、35 ディスクカートリッジ、36 ヘッ
ド、41 パルスカウンタ、42 擬似インデックスパ
ルス発生部、45 フォーマット起動部、46 フォー
マット部、80 コントローラ、90 制御回路、91
FDD。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データブロックギャップを後部にそれぞ
    れ有する複数のセクタから構成されたデータ記録部と上
    記データ記録部の先端と後端の間にトラックギャップと
    を有する閉ループのトラックフォーマットを記録媒体に
    書き込むフォーマット書き込み装置において、 上記データ記録部の最終セクタのデータブロックギャッ
    プと、上記トラックギャップとを連続して書き込むギャ
    ップ書き込み部と、 上記ギャップ書き込み部がデータ記録部の最終セクタの
    データブロックギャップとトラックギャップを書き込ん
    でから、データ記録部の最終セクタのデータブロックギ
    ャップを除いた上記データ記録部を書き込むデータ記録
    部書き込み部とを備えたことを特徴とするフォーマット
    書き込み装置。
  2. 【請求項2】 上記ギャップ書き込み部は、データ記録
    部の先端と後端の間に存在するであろう所定の長さのト
    ラックギャップより長いトラックギャップを書き込むト
    ラックギャップ書き込み部を有し、 上記ギャップ書き込み部は、上記ギャップ書き込み部に
    より書き込まれたギャップの先頭部分を最終セクタのデ
    ータブロックギャップを除いたデータ記録部の後部によ
    り上書きすることを特徴とする請求項1記載のフォーマ
    ット書き込み装置。
  3. 【請求項3】 上記ギャップ書き込み部は、更に、デー
    タ記録部の最終セクタのデータブロックギャップを、上
    記トラックギャップの前に書き込む最終データブロック
    ギャップ書き込み部を備え、 上記データ記録部書き込み部は、データ記録部の各セク
    タの後部にデータブロックギャップを書き込む標準セク
    タフォーマット部と、データ記録部の最終セクタの後部
    にデータブロックギャップを書き込まない最終セクタフ
    ォーマット部とを有することを特徴とする請求項1記載
    のフォーマット書き込み装置。
  4. 【請求項4】 上記データ記録部書き込み部は、データ
    記録部の書き込み終了後、最終セクタのデータブロック
    ギャップの一部をダミーデータとして書き込むことを特
    徴とする請求項1記載のフォーマット書き込み装置。
  5. 【請求項5】 直径48mm以下のフレキシブルディス
    クのフォーマット書き込み装置において、ディスクの1
    回転速度の誤差吸収用トラックギャップを先行書き込み
    ギャップとして最初に書き込み、ディスクが公称回転速
    度で回転する場合、ディスクのフォーマッティング後に
    先行書き込みギャップの約60%以上が上書き消去さ
    れ、先行書き込みギャップの約40%以下が残るととも
    に、先行書き込みギャップの残存バイト数は、1トラッ
    クのアンフォーマット公称バイト数の2%以下であるこ
    とを特徴とするフォーマット書き込み装置。
  6. 【請求項6】 直径48mm以下のフレキシブルディス
    クのトラックフォーマット書き込み装置において、ディ
    スクの1回転速度の誤差吸収用トラックギャップと最終
    セクタのデータブロックギャップとを先行書き込みギャ
    ップとして最初に書き込み、ディスクが公称回転速度で
    回転する場合、ディスクのフォーマッティング後に先行
    書き込みギャップの約60%以上が上書き消去され、先
    行書き込みギャップの約40%以下が残るとともに、先
    行書き込みギャップの残存バイト数は、1トラックのア
    ンフォーマット公称バイト数の2.5%以下であること
    を特徴とするフォーマット書き込み装置。
  7. 【請求項7】 上記フレキシブルディスクは、1トラッ
    クに複数のセクタを有し、各セクタは、セクタ識別子と
    セクタ識別子ギャップとデータブロックとデータブロッ
    クギャップを有し、データブロックに記録されるデータ
    のデータ長が512バイトであり、セクタ識別子ギャッ
    プが33バイトないし46バイトのいずれかであり、デ
    ータブロックギャップが88バイトないし102バイト
    のいずれかであることを特徴とする請求項5又は6記載
    のフォーマット書き込み装置。
  8. 【請求項8】 直径48mm以下のフレキシブルディス
    クにおいて、データ長が512バイトのセクタを有し、
    セクタ識別子ギャップが33バイトないし46バイトの
    いずれかであり、データブロックギャップが88バイト
    ないし102バイトのいずれかであり、フォーマッティ
    ング完了直後の記録信号の継ぎ目が、最終セクタのデー
    タブロックギャップの直後に1ヶ所あることを特徴とす
    るフレキシブルディスク。
  9. 【請求項9】 直径48mm以下のフレキシブルディス
    クにおいて、データ長が512バイトのセクタを有し、
    セクタ識別子ギャップが33バイトないし46バイトの
    いずれかであり、データブロックギャップが88バイト
    ないし102バイトのいずれかであり、フォーマッティ
    ング完了直後の記録信号の継ぎ目が、最終セクタのデー
    タブロックの直後数バイト以内に1ヶ所あることを特徴
    とするフレキシブルディスク。
  10. 【請求項10】 記録媒体にトラックフォーマットを書
    き込むヘッドと、 上記ヘッドを移動させるヘッド移動部と、 上記ヘッド移動部によるヘッドの移動完了を検知するヘ
    ッド移動完了検知部と、 上記ヘッド移動完了検知部により検知されたヘッドの移
    動完了後に、トラックフォーマットの書き込みを開始さ
    せるフォーマット起動部とを備えたことを特徴とするフ
    ォーマット書き込み装置。
  11. 【請求項11】 上記ヘッド移動完了検知部は、上記ヘ
    ッドが移動してトラックフォーマットを書き込むべきト
    ラック上に位置決めされたことを確認する位置決め確認
    部を備えたことを特徴とする請求項10記載のフォーマ
    ット書き込み装置。
  12. 【請求項12】 上記ヘッド移動完了検知部は、上記ヘ
    ッド移動部がヘッドの移動を開始させてから一定時間経
    過した後に、上記ヘッドが移動してトラックフォーマッ
    トを書き込むべきトラック上に位置決めされたものと推
    定する位置決め推定部を備えたことを特徴とする請求項
    10記載のフォーマット書き込み装置。
  13. 【請求項13】 上記ヘッド移動部は、ヘッドを移動さ
    せるステップモータを備え、上記位置決め推定部は、ス
    テップモータの駆動開始後一定時間経過後に上記ヘッド
    がトラックフォーマットを書き込むべきトラック上に位
    置決めされたものとすることを特徴とする請求項12記
    載のフォーマット書き込み装置。
  14. 【請求項14】 各トラックに書き込まれたトラックフ
    ォーマットがトラック毎に、順次ほぼ一定角度ずつずれ
    て書き込まれており、トラックフォーマットの書き込み
    終了による磁気信号の継ぎ目がトラック毎に1ヶ所であ
    り、順次ほぼ一定角度ずつずれていることを特徴とする
    フレキシブルディスク。
  15. 【請求項15】 1回転に1個のパルスを用いて記録媒
    体をフォーマットするフォーマット書き込み装置におい
    て、 記録媒体を回転駆動させるとともに、回転角度に応じた
    回転角度対応パルスを発生するスピンドルモータと、 上記スピンドルモータから発生する回転角度対応パルス
    を入力してカウントするパルスカウンタと、 上記パルスカウンタのカウントに基づいて1回転に1個
    の擬似インデックスパルスを発生させる擬似インデック
    スパルス発生部と、 上記擬似インデックスパルス発生部が発生した擬似イン
    デックスパルスに基づいて記録媒体にトラックフォーマ
    ットを書き込むフォーマット部とを備えたことを特徴と
    するフォーマット書き込み装置。
  16. 【請求項16】 上記スピンドルモータは、回転角度対
    応パルスとしてスピンドルモータの回転速度を制御する
    ための回転速度検出パルスを発生するエンコーダを有す
    ることを特徴とする請求項15記載のフォーマット書き
    込み装置。
  17. 【請求項17】 上記スピンドルモータは、回転角度対
    応パルスとしてスピンドルモータの巻線に通電切り換え
    するための回転位置信号を生成するための回転位置検出
    器を有することを特徴とする請求項15記載のフォーマ
    ット書き込み装置。
  18. 【請求項18】 上記スピンドルモータの各相巻線端子
    電圧を比較する比較手段を備え、上記比較手段で検出し
    た回転位置信号より回転角度対応パルスを生成すること
    を特徴とする請求項15記載のフォーマット書き込み装
    置。
  19. 【請求項19】 上記フォーマット書き込み装置は、 記録媒体にトラックフォーマットを書き込むヘッドと、 上記ヘッドを移動させるヘッド移動部と、 上記ヘッド移動部によるヘッドの移動完了を検知するヘ
    ッド移動完了検知部と、 上記ヘッド移動完了検知部により検知されたヘッドの移
    動完了後に、上記ギャップ書き込み部を起動してトラッ
    クフォーマットの書き込みを開始させるフォーマット起
    動部とを備えたことを特徴とする請求項1記載のフォー
    マット書き込み装置。
  20. 【請求項20】 上記フォーマット書き込み装置は、 記録媒体にトラックフォーマットを書き込むヘッドと、 上記ヘッドを移動させるヘッド移動部と、 上記ヘッド移動部によるヘッドの移動完了を検知するヘ
    ッド移動完了検知部と、 上記ヘッド移動完了検知部により検知されたヘッドの移
    動完了後に、上記擬似インデックスパルス発生部をリセ
    ットして、擬似インデックスパルスを発生させることに
    よりトラックフォーマットの書き込みを開始させるフォ
    ーマット起動部とを備えたことを特徴とする請求項15
    記載のフォーマット書き込み装置。
  21. 【請求項21】 各トラックに書き込むトラックフォー
    マットをトラック毎に、順次ほぼ一定角度ずつずらして
    書き込み、トラックフォーマットの書き込み終了による
    磁気信号の継ぎ目をトラック毎に1ヶ所とし、順次ほぼ
    一定角度ずつずらしていることを特徴とする請求項19
    又は20記載のフォーマット書き込み装置。
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