JPH10133683A - 音声認識・合成方法及び音声認識・合成装置 - Google Patents

音声認識・合成方法及び音声認識・合成装置

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JPH10133683A
JPH10133683A JP8290819A JP29081996A JPH10133683A JP H10133683 A JPH10133683 A JP H10133683A JP 8290819 A JP8290819 A JP 8290819A JP 29081996 A JP29081996 A JP 29081996A JP H10133683 A JPH10133683 A JP H10133683A
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JP8290819A
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Eiji Yamamoto
英二 山本
Izumi Hara
いづみ 原
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音声認識機能を備えたナビゲーション装置な
どの電子機器において、その音声認識機能が有効活用さ
れるようにする。 【解決手段】 音声合成した言葉の出力後に、入力した
音声信号から言葉を認識する音声認識処理を行い、その
認識した言葉に含まれる第1の特定位置の音韻が、音声
合成した言葉の第2の特定位置の音韻と同じか否か判断
し、同じである場合に、認識した言葉の内の第2の特定
位置の音韻が上記第1の特定位置に含まれる別の言葉を
音声合成して出力させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種音声認識装置
が備える機器に適用して好適な音声認識・合成方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車などに搭載させて道路地図
などの案内を行うナビゲーション装置として、音声認識
機能を備えたものが開発されている。この音声認識機能
は、キー操作などを行うことなく、音声によりナビゲー
ション装置が備える各種機能の操作指令を行うためのも
のである。
【0003】この音声認識機能を備えたナビゲーション
装置によると、キー操作などをすることなく、自動車な
どの運転を邪魔することなく、常時安全にナビゲーショ
ン装置の操作の指示を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音声認識機
能により音声認識処理を行う場合には、予め音声データ
メモリに記憶された認識対象語と、入力された音声信号
とを比較して、一致する言葉があるか判断して、一致し
た言葉がある場合には、その音声データメモリに記憶さ
れた言葉が認識された言葉であると判断する処理を行っ
ていた。従って、予め音声データメモリに記憶された認
識対象語以外は認識できないと共に、その音声データメ
モリに記憶された認識対象語全てを常時入力された音声
信号と比較させると、認識処理に時間がかかり、また誤
認識する可能性も高くなってしまう。従って、ナビゲー
ション装置のような装置で認識処理を行う場合には、音
声データメモリに記憶された認識対象語の中から、一定
の条件である程度認識対象語を絞り、その絞られた認識
対象語の中から認識処理を行うようにしていた。例え
ば、一般のナビゲーション装置で認識する言葉として
は、このナビゲーション装置の操作を指示する言葉であ
るので、「現在地はどこ」、「いま何時」などのナビゲ
ーション装置で応答できる言葉だけを認識対象語として
用意して、音声認識処理を行うようにしていた。
【0005】ところが、このような認識対象語を絞った
音声認識処理では、比較的簡単な操作しかできず、装置
が備える音声認識機能が十分にいか生かされているとは
言えなかった。ここではナビゲーション装置を例にして
問題点を説明したが、その他の従来の音声認識機能を備
えた各種電子機器の場合にも、同様の問題点がある。
【0006】本発明はかかる点に鑑み、音声認識機能を
備えたナビゲーション装置などの電子機器において、そ
の音声認識機能が有効活用されるようにすることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明は、音声合成した言葉の出力後に、入力した
音声信号から言葉を認識する音声認識処理を行い、その
認識した言葉に含まれる第1の特定位置の音韻が、音声
合成した言葉の第2の特定位置の音韻と同じか否か判断
し、同じである場合に、認識した言葉の内の第2の特定
位置の音韻が上記第1の特定位置に含まれる別の言葉を
音声合成して出力させるようにしたものである。
【0008】かかる処理を行うことによって、例えばし
りとり遊びのような言葉遊びゲームが、音声認識機能及
び音声合成機能を使って実行でき、音声認識機能が有効
活用される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、添付
図面を参照して説明する。
【0010】本例においては、自動車に搭載されるナビ
ゲーション装置が備える音声認識処理及び音声合成処理
に適用したもので、まず図2,図3を参照して本例のナ
ビゲーション装置の自動車への設置状態を説明する。図
2に示すように、自動車50は、ハンドル51が運転席
52の前方に取付けられ、基本的には、運転席52に着
席した運転者がナビゲーション装置の操作を行うように
したものである。但し、この自動車50内の他の同乗者
が操作する場合もある。そして、ナビゲーション装置の
本体20及びこのナビゲーション装置本体20に接続さ
れた音声認識装置10は、自動車50内の任意の空間
(例えば後部のトランク内)に設置され、後述する測位
信号受信用アンテナ21が車体の外側(或いはリアウィ
ンドウの内側などの車内)に取付けてある。
【0011】そして、図3に運転席の近傍を示すよう
に、ハンドル51の脇には、後述するトークスイッチ1
8やナビゲーション装置の操作キー27が配置され、こ
れらのスイッチやキーは、運転中に操作されても支障が
ないように配置してある。また、ナビゲーション装置に
接続されたディスプレイ装置40が、運転者の前方の視
界を妨げない位置に配置してある。また、ナビゲーショ
ン装置20内で音声合成された音声信号を出力させるス
ピーカ32が、運転者に出力音声が届く位置(例えばデ
ィスプレイ装置40の脇など)に取付けてある。
【0012】また、本例のナビゲーション装置は音声入
力ができるようにしてあり、そのためのマイクロフォン
11が、運転席52の前方のフロントガラス上部に配さ
れたサンバイバイザ53に取付けてあり、運転席52に
着席した運転者の話し声を拾うようにしてある。
【0013】また、本例のナビゲーション装置本体20
は、この自動車のエンジン制御用コンピュータ54と接
続してあり、エンジン制御用コンピュータ54から車速
に比例したパルス信号が供給されるようにしてある。
【0014】次に、本例のナビゲーション装置の内部の
構成について図1を参照して説明すると、本例において
は、音声認識装置10をナビゲーション装置20と接続
して構成させたもので、音声認識装置10は、マイクロ
フォン11が接続してある。このマイクロフォン11と
しては、例えば指向性が比較的狭く設定されて、自動車
の運転席に着席した者の話し声だけを良好に拾うような
ものを使用する。
【0015】そして、このマイクロフォン11が拾って
得た音声信号を、アナログ/デジタル変換器12に供給
し、所定のサンプリング周波数のデジタル音声信号に変
換する。そして、このアナログ/デジタル変換器12が
出力するデジタル音声信号を、DSP(デジタル・シグ
ナル・プロセッサ)と称される集積回路構成のデジタル
音声処理回路13に供給する。このデジタル音声処理回
路13では、帯域分割,フィルタリングなどの処理で、
デジタル音声信号をベクトルデータとし、このベクトル
データを音声認識回路14に供給する。
【0016】この音声認識回路14には音声認識データ
記憶用ROM15が接続され、デジタル音声処理回路1
3から供給されるベクトルデータとの所定の音声認識ア
ルゴリズム(例えばHMM:隠れマルコフモデル)に従
った認識動作を行い、ROM15に記憶された音声認識
用音韻モデルから候補となる言葉を複数選定し、その候
補の中で最も一致度の高い音韻モデルに対応して記憶さ
れた言葉の文字データを読出す。
【0017】ここで、本例の音声認識データ記憶用RO
M15のデータ記憶状態について説明すると、本例の場
合には、地名や、ナビゲーション装置の操作を指示する
言葉の他に、一般的な様々な言葉(例えばある程度の規
模の国語事典に記載されている程度の言葉など)のデー
タを記憶するようにしてある。この場合、そのROM1
5に記憶された記憶データは、特定の条件に従って候補
を絞ることができるようにしてある。その処理の詳細に
ついては後述する。
【0018】そして、音声認識回路14で、入力ベクト
ルデータから、所定の音声認識アルゴリズムを経て得ら
れた認識結果に一致する、音韻モデルに対応した言葉の
文字コードが、地名の文字コードである場合には、この
文字コードを、ROM15から読出す。そして、この読
出された文字コードを、経緯度変換回路16に供給す
る。この経緯度変換回路16には経緯度変換データ記憶
用ROM17が接続され、音声認識回路14から供給さ
れる文字データに対応した経緯度データ及びその付随デ
ータをROM17から読出す。
【0019】そして、経緯度変換データ記憶用ROM1
7から読出された経緯度データ及びその付随データを、
音声認識装置10の出力として出力端子10aに供給す
る。また、音声認識回路14で一致が検出された入力音
声の文字コードのデータを、音声認識装置10の出力と
して出力端子10bに供給する。この出力端子10a,
10bに得られるデータは、ナビゲーション装置20に
供給する。なお、本例の音声認識装置10には、ロック
されない接続スイッチ(即ち押されたときだけオン状態
になるスイッチ)であるトークスイッチ18が設けら
れ、このトークスイッチ18が押されている間に、マイ
クロフォン11が拾った音声信号だけを、アナログ/デ
ジタル変換器12から経緯度変換回路16までの回路で
上述した処理を行うようにしてある。
【0020】次に、音声認識装置10と接続されたナビ
ゲーション装置20の構成について説明する。このナビ
ゲーション装置20は、GPS用アンテナ21を備え、
このアンテナ21が受信したGPS用衛星からの測位用
信号を、現在位置検出回路22で受信処理し、この受信
したデータを解析して、現在位置を検出する。この検出
した現在位置のデータとしては、そのときの絶対的な位
置である緯度と経度のデータである。
【0021】そして、この検出した現在位置のデータ
を、演算回路23に供給する。この演算回路23は、ナ
ビゲーション装置20による動作を制御するシステムコ
ントローラとして機能する回路で、道路地図データが記
憶されたCD−ROM(光ディスク)がセットされて、
このCD−ROMの記憶データを読出すCD−ROMド
ライバ24と、データ処理に必要な各種データを記憶す
るRAM25と、このナビゲーション装置が搭載された
車両の動きを検出する車速センサ26と、操作キー27
とが接続させてある。そして、現在位置などの経緯度の
座標データが得られたとき、CD−ROMドライバ24
にその座標位置の近傍の道路地図データを読出す制御を
行う。そして、CD−ROMドライバ24で読出した道
路地図データをRAM25に一時記憶させ、この記憶さ
れた道路地図データを使用して、道路地図を表示させる
ための表示データを作成する。このときには、自動車内
の所定位置に配置された操作キー27の操作などにより
設定された表示スケール(縮尺)で地図を表示させるよ
うな表示データとする。
【0022】そして、演算回路23で作成された表示デ
ータを、映像信号生成回路28に供給し、この映像信号
生成回路28で表示データに基づいて所定のフォーマッ
トの映像信号を生成させ、この映像信号を出力端子20
cに供給する。
【0023】そして、この出力端子20cから出力され
る映像信号を、ディスプレイ装置40に供給し、このデ
ィスプレイ装置40で映像信号に基づいた受像処理を行
い、ディスプレイ装置40の表示パネルに道路地図など
を表示させる。
【0024】また、このナビゲーション装置20は、自
律航法部29を備え、自動車側のエンジン制御用コンピ
ュータ等から供給される車速に対応したパルス信号に基
づいて、自動車の正確な走行速度を演算すると共に、自
律航法部29内のジャイロセンサの出力に基づいて進行
方向を検出し、速度と進行方向に基づいて決められた位
置からの自律航法による現在位置の測位を行う。例えば
現在位置検出回路22で位置検出ができない状態になっ
たとき、最後に現在位置検出回路22で検出できた位置
から、自律航法による測位を行う。
【0025】また、演算回路23には音声合成回路31
が接続させてあり、演算回路23で音声による何らかの
指示が必要な場合には、音声合成回路31でこの指示す
る音声の合成処理を実行させ、音声合成回路31に接続
されたスピーカ32から音声を出力させるようにしてあ
る。例えば、「目的地に近づきました」,「進行方向は
左です」などのナビゲーション装置として必要な各種指
示を音声で行うようにしてある。また、この音声合成回
路31では、音声認識装置10で認識した音声を、供給
される文字データに基づいて音声合成処理して、スピー
カ32から音声として出力させるようにしてある。その
処理の詳細については後述する。
【0026】そしてナビゲーション装置20は、音声認
識装置10の出力端子10a,10bから出力される経
緯度データとその付随データ及び文字コードのデータが
供給される入力端子20a,20bを備え、この入力端
子20a,20bに得られる経緯度データとその付随デ
ータ及び文字コードのデータを演算回路23に供給す
る。演算回路23では、この経緯度データなどが音声認
識装置10側から供給されるとき、その経度と緯度の近
傍の道路地図データをCD−ROMドライバ24でディ
スクから読出す制御を行う。そして、CD−ROMドラ
イバ24で読出した道路地図データをRAM25に一時
記憶させ、この記憶された道路地図データを使用して、
道路地図を表示させるための表示データを作成する。こ
のときには、供給される経度と緯度が中心に表示される
表示データとすると共に、経緯度データに付随する表示
スケールで指示されたスケール(縮尺)で地図を表示さ
せるような表示データとする。
【0027】そして、この表示データに基づいて、映像
信号生成回路28で映像信号を生成させ、ディスプレイ
装置40に、音声認識装置10から指示された座標位置
の道路地図を表示させる。
【0028】また、音声認識装置10の出力端子10b
からナビゲーション装置の操作を指示する言葉の文字コ
ードが供給される場合には、その操作を指示する言葉の
文字コードを演算回路23で判別すると、対応した制御
を演算回路23が行うようにしてある。
【0029】また、演算回路23に音声認識装置10か
ら、認識した音声の発音を示す文字コードのデータが供
給されるときには、その文字コードで示される言葉を、
音声合成回路31で合成処理させ、音声合成回路31に
接続されたスピーカ32から音声として出力させるよう
にしてある。例えば、音声認識装置10側で「トウキョ
ウト ブンキョウク(東京都文京区)」と音声認識した
とき、この認識した発音の文字列のデータに基づいて
「トウキョウト ブンキョウク」と発音させる音声信号
を生成させる合成処理を、音声合成回路31で行い、そ
の生成された音声信号をスピーカ32から出力させる。
このように音声認識装置10で音声認識した言葉を、音
声合成回路31で合成処理させてスピーカ32から出力
させることで、認識された音声を話した者(運転者)
は、正しく認識できたか否か判断できるようになる。
【0030】ここで、本例の音声認識装置10とナビゲ
ーション装置20による地図表示のための認識処理例
を、図4を参照して説明する。まず、地図表示のための
認識処理を開始する何らかの操作(この操作についても
音声の指示で行っても良い)が行われると、演算回路2
3の制御により、音声合成回路31では、「県名を言っ
て下さい」と音声合成させてスピーカ32から出力させ
る。この音声の出力の後、ユーザ(ここでは運転者)は
「東京都」と話したとする。このとき、この音声認識装
置10内の音声認識回路14では、ROM15に記憶さ
れた認識対象語のデータの内の都道府県名のデータだけ
を認識対象語とした認識処理を行って、「トウキョウ
ト」と認識し、その認識語を音声合成回路31で音声合
成させて、スピーカ32から出力させる。
【0031】この都道府県名の認識が行われると、次に
演算回路23の制御により、音声合成回路31では、
「市区町村名を言って下さい」と音声合成させてスピー
カ32から出力させる。この音声の出力の後、ユーザ
(ここでは運転者)は「港区」と話したとする。このと
き、この音声認識装置10内の音声認識回路14では、
ROM15に記憶された認識対象語のデータの内の東京
都内の市区町村名のデータだけを認識対象語とした認識
処理を行って、「ミナトク」と認識し、その認識語を音
声合成回路31で音声合成させて、スピーカ32から出
力させる。
【0032】この市区町村名の認識が行われると、次に
演算回路23の制御により、音声合成回路31では、
「町名を言って下さい」と音声合成させてスピーカ32
から出力させる。この音声の出力の後、ユーザ(ここで
は運転者)は「港南」と話したとする。このとき、この
音声認識装置10内の音声認識回路14では、ROM1
5に記憶された認識対象語のデータの内の東京都港区内
の町名のデータだけを認識対象語とした認識処理を行っ
て、「コウナン」と認識し、その認識語を音声合成回路
31で音声合成させて、スピーカ32から出力させる。
【0033】ここまで認識処理が終了すると、このとき
認識した東京都港区港南の経緯度データがROM17か
ら演算回路23に供給されて、その経緯度データで示さ
れる地図をディスプレイ装置4に表示させる処理を行
う。
【0034】ここまでの説明では、ナビゲーション装置
として必要な音声認識処理や音声合成処理について説明
したが、本例においては、音声認識装置10とナビゲー
ション装置20が備える音声認識処理機能と音声合成処
理機能を使用して、一定のルールに従ったゲームが実行
できるようにしてある。
【0035】以下その処理を、図5に参照して説明す
る。ここでは「しりとり遊び」と称される言葉遊びを行
う例について説明する。キー操作又は音声入力による指
令で、ナビゲーション装置をしりとり遊びモードとした
ときには、演算回路23が音声認識装置10のROM1
5に記憶された認識対象語の中からランダムに特定の言
葉を選択して、その言葉を音声合成回路31で音声合成
させてスピーカ32から出力させる。但し、しりとり遊
びのルールで規定される選択できない言葉(例えば末尾
が「ん」になる言葉)は除外して選択するようにしてあ
る。
【0036】ここで、例えば図5に示すように、音声合
成回路31で「ヒコウキ」と音声合成させてスピーカ3
2から出力させたとする。このとき、このナビゲーショ
ン装置のユーザは、音声合成で出力された音声の末尾の
音韻「キ」が先頭部分につく言葉を探して、その言葉を
トークスイッチ18を押しながら話す。例えば「キカン
シャ」と話したとする。この「キカンシャ」と話した言
葉は、音声認識装置10内の音声認識回路14で認識さ
れる。このとき、音声認識回路14で認識される認識対
象語としては、ROM15に記憶された認識対象語のデ
ータの内の、先頭部分に音韻「キ」がつく言葉だけを認
識対象語とする。即ち、図6に示すように、ROM15
に記憶された数多くの認識対象語のデータの内の、先頭
部分に音韻「キ」がつく言葉の認識対象語のデータWa
を選択し、そのデータWa内のデータだけを使用して、
音声認識回路14で認識処理を行う。
【0037】このように認識された後、演算回路23
は、この認識音声「キカンシャ」の末尾の音韻「ヤ」が
先頭部分につく言葉を、ROM15に記憶された認識対
象語のデータの中からランダムに特定の言葉を選択し
て、その言葉を音声合成回路31で音声合成させてスピ
ーカ32から出力させる。このときには、既に音声合成
させた言葉(ここでは「ヒコウキ」)と、既に認識した
言葉(ここでは「キカンシャ」)を除外して言葉を選択
すると共に、しりとり遊びのルールで規定される選択で
きない末尾が「ん」になる言葉などを除外して選択す
る。例えば、「ヤキュウ」と音声合成させてスピーカ3
2から出力させたとする。このとき、このナビゲーショ
ン装置のユーザは、音声合成で出力された音声の末尾の
音韻「ウ」が先頭部分につく言葉を探して、その言葉を
トークスイッチ18を押しながら話す。例えば「ウサ
ギ」と話したとする。この「ウサギ」と話した言葉は、
音声認識装置10内の音声認識回路14で認識される。
このとき、音声認識回路14で認識される認識対象語と
しては、ROM15に記憶された認識対象語のデータの
内の、先頭部分に音韻「ウ」がつく言葉だけを認識対象
語とする。即ち、図6に示すように、ROM15に記憶
された数多くの認識対象語のデータの内の、先頭部分に
音韻「ウ」がつく言葉の認識対象語のデータWbを選択
し、そのデータWb内のデータだけを使用して、音声認
識回路14で認識処理を行う。
【0038】以下、このようにして音声合成処理と音声
認識処理を、一定のルールに従って繰り返し実行するこ
とで、ナビゲーション装置を相手として一人でしりとり
遊びが行われる。なお、例えばユーザが話した言葉に、
末尾が「ん」になる言葉があった場合には、音声合成で
「あなたの負けです」等と音声合成させても良い。
【0039】このように本例のナビゲーション装置によ
ると、ナビゲーション装置が備える音声認識機能と音声
合成機能を使用して言葉遊びが行え、ナビゲーション装
置がより有効に活用される。特に、回路構成的には、演
算回路23などの制御部で対応した制御を行うように設
定するだけで対処でき、音声認識機能と音声合成機能を
備えたナビゲーション装置を使用して、簡単に対応した
機能を備えた装置とすることができる。
【0040】そして、このような機能をナビゲーション
装置に内蔵させることで、例えば一人で自動車を運転中
に、上述した言葉遊びの実行で、眠気を防止する効果が
あり、運転の安全性を高めることができると言う優れた
効果を備える。
【0041】また、言葉遊びを行う際の認識対象語は、
図6に示す対象語Wa,Wbのように、一定の条件に従
って絞られた認識対象語であるので、入力音声の認識率
や認識速度を向上させることができ、良好に言葉遊びを
実行できる。
【0042】なお、上述したようなしりとり遊びを実行
する場合に、なんらかの条件で対象語を絞るようにして
も良い。例えば、動物の名前、地名などの条件をつけ
て、その条件の中の言葉だけで上述したしりとり遊びを
実行するようにしても良い。このようにすることで、よ
り認識対象語を絞ることができ、より入力音声の認識率
や認識速度を向上させることができる。
【0043】また、上述実施例では、提示された言葉の
末尾の音韻が、先頭部分につく言葉を探すしりとり遊び
に適用したが、一定のルールに従って言葉の中の特定の
音韻を探す他の言葉遊びにも適用できることは勿論であ
る。例えば、提示された言葉の先頭部分の音韻が、末尾
につく言葉を探す逆しりとり遊びを行っても良い。
【0044】また、上述実施例ではナビゲーション装置
に内蔵された音声認識・音声合成装置に適用したが、他
の電子機器に内蔵された音声認識・音声合成装置に適用
しても良いことは勿論である。例えば、携帯電話機など
の電話装置に、音声認識・音声合成装置を内蔵させて、
その内蔵された音声認識・音声合成装置を使用して、同
様の言葉遊びができるようにしても良い。或いは、単体
の音声認識・音声合成装置として、言葉遊びだけを行う
専用の装置としても良い。
【0045】
【発明の効果】本発明によると、例えばしりとり遊びの
ような言葉遊びゲームが、音声認識機能及び音声合成機
能を使って実行でき、音声認識機能が有効活用される。
この場合、その言葉遊びのルールに従った一定の条件に
より音声認識処理を行うので、認識対象語を特定の言葉
に絞ることができ、入力音声の認識率や認識速度を向上
させることができる。
【0046】この場合、ナビゲーション装置が備える音
声認識・音声合成機能に適用することで、例えば自動車
を運転中の言葉遊びの実行で、眠気を防止する効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】一実施例の装置を自動車に組み込んだ状態を示
す斜視図である。
【図3】一実施例の装置を自動車に組み込んだ場合の運
転席の近傍を示す斜視図である。
【図4】一実施例による地図表示のための音声認識例を
示す説明図である。
【図5】一実施例によるゲーム時の音声認識・合成例を
示す説明図である。
【図6】一実施例の認識対象語の例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 音声認識装置、11 マイクロフォン、12 ア
ナログ/デジタル変換器、13 デジタル音声処理回路
(DSP)、14 音声認識回路、15 音声認識デー
タ記憶用ROM、18 トークスイッチ、20 ナビゲ
ーション装置、23 演算回路、31 音声合成回路、
32 スピーカ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G01C 21/00 G01C 21/00 H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声合成した言葉の出力後に、入力した
    音声信号から言葉を認識する音声認識処理を行い、 その認識した言葉に含まれる第1の特定位置の音韻が、
    上記音声合成した言葉の第2の特定位置の音韻と同じか
    否か判断し、同じである場合に、上記認識した言葉の内
    の第2の特定位置の音韻が上記第1の特定位置に含まれ
    る別の言葉を音声合成して出力させるようにした音声認
    識・合成方法。
  2. 【請求項2】 複数の言葉の音声データを記憶する音声
    データ記憶手段と、 該音声データ記憶手段に記憶された音声データの中の選
    択された言葉の音声を合成処理する音声合成手段と、 該音声合成手段で合成された音声を出力させる音声出力
    手段と、 音声入力手段と、 該音声入力手段に入力した音声信号から上記音声データ
    記憶手段に記憶された言葉を認識する音声認識手段と、 上記音声認識手段で認識した結果に基づいて、上記音声
    合成手段で音声合成させる言葉を、上記音声データ記憶
    手段に記憶された言葉の中から選択する制御手段とを備
    え、 上記音声入力手段に入力した音声信号を認識した言葉に
    含まれる第1の特定位置の音韻が、上記音声合成手段で
    前回音声合成した言葉の第2の特定位置の音韻と同じか
    否か上記制御手段で判断し、同じであると判断した場合
    に、このとき認識した言葉の内の第2の特定位置の音韻
    が上記第1の特定位置に含まれる別の言葉を上記音声合
    成手段で合成させて上記音声出力手段から出力させる制
    御を上記制御手段が行うようにした音声認識・合成装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の音声認識・合成装置にお
    いて、 上記音声入力手段として位置検索指示を行うための音声
    入力手段を使用し、 上記音声出力手段としてナビゲーション用の案内音声出
    力手段を使用するようにした音声認識・合成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7640164B2 (en) 2002-07-04 2009-12-29 Denso Corporation System for performing interactive dialog
JP2011081383A (ja) * 2009-10-07 2011-04-21 Sony Corp 動物−機械間音声相互作用システム
JP2015045765A (ja) * 2013-08-28 2015-03-12 シャープ株式会社 制御装置、制御装置の制御方法、および、制御プログラム

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