JPH10133554A - 反射型ホログラム光学素子およびその製造方法、およびその反射型ホログラム光学素子を用いた画像表示装置 - Google Patents

反射型ホログラム光学素子およびその製造方法、およびその反射型ホログラム光学素子を用いた画像表示装置

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JPH10133554A
JPH10133554A JP30361696A JP30361696A JPH10133554A JP H10133554 A JPH10133554 A JP H10133554A JP 30361696 A JP30361696 A JP 30361696A JP 30361696 A JP30361696 A JP 30361696A JP H10133554 A JPH10133554 A JP H10133554A
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hologram
image display
light
index medium
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JP30361696A
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Takao Tomono
孝夫 友野
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Fuji Xerox Co Ltd
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    • G03H1/00Holographic processes or apparatus using light, infrared or ultraviolet waves for obtaining holograms or for obtaining an image from them; Details peculiar thereto
    • G03H1/04Processes or apparatus for producing holograms
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    • GPHYSICS
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    • G03H2270/55Substrate bearing the hologram being an optical element, e.g. spectacles

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  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)
  • Holo Graphy (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホログラム膜厚が厚いので生産性が低く、コ
ストダウンが困難である。また、ホログラムが傾斜して
配置されているので、小型化が困難であり、再生光を導
光する光学システムが複雑なので、軽量化に限界があ
る。一方、ホログラムの膜厚を薄くすると回折効率が低
下する。 【解決手段】 ホログラム作製時に、参照光5の入射角
度θ1 を回折効率の高い92度から122度あるいは−
92度から−122度の範囲に設定する。また、ホログ
ラム感光材料1の屈折率と屈折率媒体2の屈折率の比を
所定の値に設定する。再生時に、参照光5の入射角度θ
1 で再生光7を入射することによりホログラム6の膜厚
を薄くしても高い回折効率で再生を行うことができる。
ホログラム6を垂直に配置することが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型ホログラム光
学素子およびその製造方法、およびその反射型ホログラ
ム光学素子を用いた画像表示装置に関し、特に、ホログ
ラム膜を薄くしても所定の回折効率が得られる反射型ホ
ログラム光学素子およびその製造方法、およびその反射
型ホログラム光学素子を用い、小型化および軽量化によ
ってメガネ等の小さな物品にも装着できる画像表示装置
に関する。
【0002】
【従来技術】ホログラム光学素子は、例えば、以下の機
能を有するものとして知られている。 (イ) 光の波面を変換する機能 (ロ) 光を分散する機能 (ハ) 光を偏向する機能 (ニ) 干渉フィルタの機能
【0003】ホログラム光学素子は、以上の機能によ
り、例えば、以下の用途に使用されている。 (イ) レンズ (ロ) 回折格子 (ハ) スキャナ (ニ) ビームスプリッタ (ホ) ビームコンバイナ (ヘ) フィルタ
【0004】ホログラム光学素子をビームコンバイナと
して用いたものとして、ヘッドアップディスプレイ(H
UD)が知られている。HUDは反射型ホログラム光学
素子を用いており、液晶表示装置(LCD)等の表示素
子からの表示画像と外界の光景等の画像を観察者の視野
内で空間的に重畳する画像表示装置であり、例えば、車
両、航空機、等の分野で活用されている。
【0005】また、反射型ホログラム光学素子を用いた
他の画像表示装置として、ヘルメットマウントディスプ
レイ(HMD)がある。HMDは反射型ホログラム光学
素子を観察者のヘルメットに取り付け、観察者がヘルメ
ットを装着したとき、反射型ホログラム光学素子が眼の
比較的近い位置に来るように構成したものであり、航空
機の操縦時の表示装置、ゲーム等の娯楽装置、人工現実
感体験用の表示装置、等として活用されている。
【0006】ホログラム光学素子とは別に、ハーフミラ
ーをビームコンバイナとして用いた画像表示装置も知ら
れている。
【0007】図16は、ハーフミラーをビームコンバイ
ナとして用いた画像表示装置を示し、外界の光景103
より出射される水平の外界光103aに対してθ1 =4
5°の角度で配置されたハーフミラ101と、ハーフミ
ラ101に対してθ2 =45°の角度で配置されたLC
D102を有する。
【0008】この画像表示装置において、LCD102
に表示された表示画像の表示光102aはハーフミラ1
01によって半分の光量が反射して反射光102bとな
り、残りがハーフミラ101を透過して透過光102c
となる。外界光103aも、同じように、透過光103
bと反射光103cに分光される。その結果、観察者の
眼104の視野内でLCD表示102の表示光102a
の反射光102bと、外界光103aの透過光103b
が重畳して観察者はLCD102の表示画像と外界の光
景103を同時に視認することができる。
【0009】しかし、図16の画像表示装置によると、
表示光102aの半分の光量が透過光102cとなり、
また、外界光103aの半分の光量が反射光103cと
なるので、光量が減少することになる。また、ハーフミ
ラ101を45°傾斜して配置しているので、水平面に
投影した面積の減少に限界があり、構成の小型化を阻ん
でいる。
【0010】これに対し、ホログラム光学素子を用いた
画像表示装置によると、特定波長の表示光の100%の
光量を反射(回折)し、他の波長の100%の光量を透
過するように制御できるので、光量減少を回避すること
ができる。
【0011】図17は米国特許第5,035,474号
に記載されているHMDを示し、表示画像を表示するC
RT111と、CRT111からの表示光111aに基
づいて中間像114を結像させるプリズムシステム11
2およびリレーレンズ113と、法線軸LXを有する反
射型ホログラム光学素子(ビームコンバイナ)115を
有する。プリズムシステム112およびリレーレンズ1
13の光軸と外界の光景103より出射される水平の外
界光103aの角度θ1 は58°に設定され、反射型ホ
ログラム光学素子115の光軸LXとリレーレンズ11
3の光軸の角度、即ち、表示光111aの入射角θ2
27.76°に設定され、反射型ホログラム光学素子1
15の法線軸LXと表示光111aの反射(回折)光1
11bおよび外界光103aの透過光103bの角度、
即ち、反射角θ3 は30.24°に設定されている。ま
た、反射型ホログラム光学素子115は傾斜角度θ4
して、59.7°だけ傾けて図示されていないバイザー
上に設置されている。
【0012】以上のHMDにおいて、CRT111に表
示された画像の表示光111aはプリズムシステム11
2およびリレーレンズ113を透過することにより中間
結像点に収束して中間像114として結像する。中間結
像点の中間像114は発散光となってレンズ作用を有す
る反射型ホログラム光学素子115によって略平行光束
の反射(回折)光111bにされて観察者の眼104に
入射する。従って、観察者は無限遠に虚像として結像し
たCRT111の表示画像を外界の光景103に重畳し
て観察することができる。このとき、表示光111aの
反射(回折)光111bおよび外界光103aの透過光
103bの光量は減少しない。
【0013】図17のHMDでは、入射角度θ2 =2
7.76°、反射角度θ3 =30.24°に設定されて
いるので、その差(θ3 −θ2 )は2.48°という小
さなオフ−アクシス(off−axis)に配置にされ
ている。従って、オフ−アクシスが大きくなると、像面
湾曲を主とする収差が大きくなるという考え方による
と、収差の小さな画像表示装置を提供することができ
る。小さなオフ−アクシスは反射型ホログラム光学素子
115をθ4 =59.7°だけ傾けることによって実現
されている。
【0014】また、反射型ホログラム光学素子115は
十分高い回折効率が得られる重クロム酸ゼラチンによっ
て構成され、回折に関与する周期構造が薄くならないよ
うに20μm以上の膜厚にされている。これを成膜する
とき、支持体であるガラス基板上にゼラチン膜を塗布
し、20°c、50%RHの環境下で15時間から80
時間乾燥してゼラチン膜をゲル化し、2光束のレーザビ
ームでゲル化したゼラチン膜を露光し、湿式のプロセス
を経て15°c、4時間程度の熱エーヂングを施して終
了する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の反射型
ホログラム光学素子を用いたHMDによると、反射型ホ
ログラム光学素子を所定の角度だけ傾斜して配置してい
るので、小型化に限界があり、また、所定の膜厚のゼラ
チン膜を成膜するのにプロセス時間の長い複数の工程を
必要とするので、生産性が低下し、コストの増大をもた
らす。更に、プリズムシステムおよびリレーレンズを用
いているので、軽量化を図ることが難しい。
【0016】従って、本発明の目的は小型化および軽量
化を実施することができる反射型ホログラム光学素子お
よびその製造方法を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的はホログラム感光材料の
膜厚を薄くしても高い回折効率が得られる反射型ホログ
ラム光学素子およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0018】本発明の他の目的は生産性の向上とコスト
ダウンを図ることができる反射型ホログラム光学素子お
よびその製造方法を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は反射型ホログラム光学
素子を小型化および軽量化することによりメガネ等の小
さな物品にも組み込むことができる画像表示装置を提供
することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を実
現するため、第1の屈折率を有し、主面および端面を形
成された屈折率媒体と、第2の屈折率を有し、前記屈折
率媒体の前記主面に所定の厚さで形成されたホログラム
膜と、前記ホログラム膜の法線に対して所定の角度を有
して前記屈折率媒体の前記端面から前記ホログラム膜へ
再生光を入射する再生光入射手段を備えたことを特徴と
する反射型ホログラム光学素子。
【0021】また、本発明は上記の目的を実現するた
め、主面および端面を有する第1の屈折率の屈折率媒体
の前記主面に第2の屈折率のホログラム感光材料を所定
の厚さで塗布し、前記ホログラム感光材料の法線に対し
て第1の所定の角度を有して前記屈折率媒体の前記端面
から前記ホログラム感光材料へ参照光を入射し、かつ、
前記法線に対して第2の所定の角度を有して前記屈折率
媒体の反対側から前記ホログラム感光材料へ物体光を入
射し、前記参照光と前記物体光によって形成された前記
ホログラム感光材料の干渉縞を現像して前記屈折率媒体
の前記主面にホログラム膜を作成することを特徴とする
反射型ホログラム光学素子の製造方法を提供する。
【0022】更に、本発明は上記の目的を実現するた
め、第1の屈折率を有し、主面および端面を形成された
屈折率媒体と、第2の屈折率を有し、前記屈折率媒体の
前記主面に所定の厚さで形成されたホログラム膜と、前
記ホログラム膜の法線に対して所定の角度を有して前記
屈折率媒体の前記端面から前記ホログラム膜へ再生光と
して画像表示光を入射する画像表示手段を備えたことを
特徴とする画像表示装置を提供する。
【0023】本発明の反射型ホログラム光学素子および
その製造方法、およびその反射型ホログラム光学素子を
用いた画像表示装置によると、ビームコンバイナとして
のホログラムを垂直に近い状態で用い、かつ、できるだ
け眼に接近して配置できるようにしている。その結果、
オフ−アクシス(off−axis)が大きくなるが、
それでも十分な回折効率が得られる構成にしている。そ
の構成はホログラム作製時の参照光のホログラム感光材
料層への入射角度および画像再生時の再生光のホログラ
ムへの入射角度を所定の角度の範囲に設定し、かつ、ホ
ログラムの屈折率と、ホログラム感光材料層の参照光の
入射する側およびホログラムの再生光の入射する側に設
けられる媒質の屈折率との比を所定の値に設定すること
により実現される。この構成によりホログラム感光材料
の膜厚が薄くても高い回折効率が得られる。同時に、ホ
ログラムを垂直に近い状態で使用しても、画面湾曲の小
さい画像を再生することができる。
【0024】一方、メガネは、JIS規格により、第2
面の曲率半径が87mmと定められている。メガネレン
ズの第1面に3μmから7μmの膜厚のホログラム感光
材料を塗布してその端面からホログラム感光材料層の法
線(Z軸)に対して所定の角度の範囲で参照光を入射す
ることによってメガネレンズの第1面に回折効率の高い
ホログラムを形成する。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明するに
先立ち、H.Kogelnikの理論に基づいて本発明
者が行ったホログラム解析の計算結果を説明する。
【0026】第1図はホログラム解析のモデルを示し、
回折格子124aを有し、屈折率n2 のホログラム(第
2の媒質)124の前後に屈折率n1 の第1の媒質12
1、および屈折率n3 の第3媒質123が配置されてい
る。ホログラム124はホログラム感光材料として銀塩
乳剤(屈折率n2 は1.63で、屈折率n2 の変調は約
0.02)を使用するものとし、ホログラム124の回
折格子124aは、第1の媒質121から物体光120
が入射し、第3の媒質123から参照光122が入射し
て作製される。参照光122および物体光120の入射
角度はホログラム124の法線(Z軸)に対してθ1
よびθ2 である。ホログラム124では、物体光120
と参照光122によって回折格子ベクトル125が形成
される。このモデルにおいて、第3の媒質123からホ
ログラム124の法線(Z軸)に対してθ1 の角度で再
生光126が入射すると、回折格子124aで反射され
る。即ち、再生光126が参照光122と同じ方向から
入射すると、回折格子124aによって反射され、眼1
04にその反射光が入って物体光120の位置に再生光
126に応じた像127が再生される。このモデルにお
いて、参照光122および再生光126の入射角度
θ1 、および物体光120の入射角度θ2 に対するホロ
グラム124の回折効率ηを求めた。入射角度θ1 およ
び入射角度θ2 はホログラム124の法線(Z軸)に対
して反時計方向を正とし、回折格子124aの間隔と格
子ベクトル125の向きは参照光122および再生光1
26の入射角度θ1 および物体光120の入射角度θ2
とその波長から求め、また、回折効率ηは回折格子12
4aの間隔と格子ベクトル125の向きをH.Koge
lnikの式に代入して求めた。この式は、1969年
11月号の「THE BELL SYSTEM TEC
HNICAL JOURNAL」の2932ページに説
明されている。
【0027】図2(a) 〜(c) は、図1のモデルにおい
て、参照光122および再生光126の入射角度θ1
および物体光120の入射角度θ2 に対する回折効率η
の関係を示す。
【0028】図2(a) は、第1および第3の媒質12
1、123が空気であり、ホログラム124の厚さが1
5μmである。ここで、屈折率n1 、n2 およびn3
分布は、n1 =1、n2 =1.63、n3 =1となる。
【0029】図2(b) は、第1の媒質121がガラス基
板、第3の媒質123が空気であり、ホログラム124
の厚さが8μmである。ここで、屈折率n1 、n2 およ
びn3 の分布は、n1 =1.52、n2 =1.63、n
3 =1となる。
【0030】図2(c) は、第1の媒質121が空気、第
3の媒質123がガラス基板であり、ホログラム124
の厚さが8μmである。ここで、屈折率n1 、n2 およ
びn3 の分布は、n1 =1、n2 =1.63、n3
1.52となる。
【0031】図2(a) 〜(c) において、再生光126は
P偏光とし、参照光122および再生光126の入射角
度θ1 は100度から260度まで、物体光120の入
射角度θ2 は−80度から80度まで変化させた。
【0032】図2(a) は、ホログラム124の膜厚が1
5μmと厚いので、回折効率ηは全ての領域で100%
になることを示している。ホログラム124の膜厚を1
5μm以下にすると、計算上、100%の回折効率ηが
得られない領域が発生する。ホログラム124の膜厚が
15μmであっても、十分な露光が行われなくて、例え
ば、屈折率n2 の変調が0.015とすると、全ての領
域で100%の回折効率ηが得られなくなる。十分な露
光が行われなくても、全ての領域で100%の回折効率
ηが得られるようにするためには、ホログラム124の
膜厚が20μm以上でなければならない。
【0033】これより、従来から高い回折効率ηを得る
ために、ホログラム感光材料の膜厚を20μmとしてき
た理由を計算により確認することができた。
【0034】図2(b) は、回折効率ηが物体光120の
入射角度θ2 にほとんど依存せず、また、参照光122
および再生光126の入射角度θ1 に僅かに依存するも
のの、θ1 ≒110°あるいはθ1 ≒250°における
最大の回折効率ηも40%に達しないことを示してい
る。従来のHUDおよびHMDが採用している150度
から210度の入射角度θ1 の領域では、回折効率ηが
20〜30%と低いことを示している。
【0035】図2(c) は、物体光120の入射角度θ2
に関係なく、参照光122および再生光126の入射角
度θ1 が110度あるいは250度(−110°)のと
き、回折効率ηが最大で95%以上の値を有し、入射角
度θ1 が180度のとき最小で30%以下の値を有する
ことを示している。従来のHUDおよびHMDが採用し
ている150度から210度の入射角度θ1 の領域で
は、回折効率ηが最大値の1/4から1/3であること
を示している。一方、ホログラム124および第3の媒
質123の屈折率比に基づく回折効率ηを検討したとこ
ろ、屈折率n2 およびn3 の比は、n3 /n2 ≧0.8
を満足しなければならないことが判った。
【0036】図1のモデルにおいて、第1および第3の
媒質121および123をともにガラス基板にして屈折
率n1 、n2 およびn3 の分布をn1 =1.52、n2
=1.65、n3 =1.52とし、同様の解析を行った
ところ、図2(c) の結果と同様な結果が得られた。
【0037】図1および図2(a) 〜(c) で説明したホロ
グラム解析の計算結果の妥当性を調べるために、ホログ
ラム感光材料として銀塩乳剤を用いて反射型ホログラム
光学素子を作製し、それを用いて再生実験を行った。
【0038】図3(a) はホログラム124の物体光12
0の入射側にガラス基板121(図1の第1の媒質12
1に相当)を配置したものであり、Z軸に対して入射角
度θ1 を有した参照光122および再生光126がホロ
グラム124に入射する。
【0039】図3(b) はホログラム124の参照光12
2および再生光126の入射側にガラス基板123(図
1の第3の媒質123に相当)を配置したものであり、
入射角度θ1 は図3(a) と同一の意味を有する。
【0040】図3(a) および(b) において、ホログラム
124は7μmの厚さを有する銀塩乳剤を用いて作製さ
れている。
【0041】図4は再生実験の結果であり、物体光12
0が0°入射の時参照光122および再生光126の入
射角度θ1 に対する回折効率η(%)を示している。曲
線aは図3(a) に対応し、曲線bは図3(b) に対応す
る。曲線a、bは理論値であり、曲線a上の白丸は図3
(a) の実験値であり、曲線b上の白丸は図3(b) の実験
値である。この結果から、理論値と実験値が一致してお
り、理論値が信頼できるものであると判断することがで
きる。
【0042】従来の技術で説明したハーフミラーを用い
たビームコンバイナでは、表示光および外界光の利用率
は50%である。50%の10%に相当する5%の増加
を加えた55%を回折効率の目標最低値とすると、図4
の曲線bから参照光122および再生光126の入射角
度θ1 は、92度より122度の範囲でなければならな
い。
【0043】本発明者の以上の検討結果に基づくと、ホ
ログラム作製時の参照光の入射角度がホログラム感光材
料層の法線(Z軸)に対して、また、画像再生時の再生
光の入射角度がホログラムの法線(Z軸)に対して、そ
れぞれ、92度より122度の範囲、およびその角度の
法線(Z軸)対称の角度である−92度より−122度
の範囲にあり、かつ、ホログラムの屈折率n2 に対する
比として、n3 /n2≧0.8を満足する屈折率n3
有する第3の媒質がホログラムに対して参照光および再
生光の入射側に配置されていると、ホログラムの膜厚が
7〜8μm程度に薄くなっての最低でも55%の回折効
率を得られることが判る。
【0044】以下、この検討結果に基づいて得られた本
発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0045】第1の実施の形態 図5において、ガラス基板2上にホログラム感光材料1
を塗布する。このホログラム感光材料1は、例えば、銀
塩乳剤、重クロム酸ゼラチン、フォトポリマー、等が用
いられる。また、ガラス基板2はパイレックスガラス、
ソーダガラス、プラスチィックガラス等が用いられる。
物点3側にホログラム感光材料1が存在する。物体光4
はZ軸に対して0°から−20°の範囲および参照光4
はZ軸に対して−92°から−122°の範囲(もしく
は物体光4はZ軸に対して0°から20°の範囲および
参照光はZ軸に対して92°から122°の範囲)で入
射され、ホログラム感光材料1上で干渉縞を形成する。
現像工程を経た後、ホログラムとして記録され、反射型
ホログラム光学素子が完成する。
【0046】図6において、画像の再生は参照光5の方
向から再生光7をホログラム6に照射すると、物点3の
位置に像8が現われる。
【0047】図7はこの反射型ホログラムを用いたHM
Dを示す。Z軸から−110°の方向にホログラム6の
原点14から24mm離れた位置にバックライト付きL
CD10を配置した。このLCD10上に6ポイントの
XEROXの文字(白地に黒文字)を表示した。そこで
Z軸上でホログラム6を見ると、−Z方向に虚像12を
観察することができた。
【0048】図8は、そのとき接写で250mmのとこ
ろに焦点をあわせたカメラ13で撮影した写真を示す。
【0049】第2の実施の形態 図9(a) 〜(e) は、ガラス基板の代わりにプリズム上に
作製した反射型ホログラム光学素子を用いたHUDの製
造方法を示す。始めに、20°の頂角を持つプリズム1
5を準備する。ここでプリズム15はガラス(パイレッ
クス、ソーダガラスなど)以外にPMMAなどを母体に
持つプラスチィックでも構わない。図9(a) において、
同一形状の別のプリズム16を接着剤17で接着して重
ねて水平面を出すようにする。使用する接着剤17は後
に剥がす事が可能な接着剤を用いる。図9(b) におい
て、2枚貼り合わせのプリズム15および16のプリズ
ム15上にホログラム感光材料18を塗布する。ホログ
ラム感光材料18は塗布膜でなく、スピンコート膜でも
構わない。図5に示されている光学配置で、ホログラム
19を作製する。ホログラム作製後、剥離剤で接着剤1
7を除去し、プリズム16を剥がす。図9(d) におい
て、露光された部分のみを覆う別のプリズム21を接着す
る。図9(e) において、最初に準備したプリズム15の
底辺部分に表示素子(LCDなど)22を密着させる。
このようにして、HUD23を作製する。
【0050】第3の実施の形態 図10は図9のHUD23を用いたプロンプタを示す。
ホログラム19の表面に防弾ガラス24を付けて、机2
5上に配置することにより、首相官邸で開かれる記者会
見などに利用することができる。また、防弾ガラスなし
でも一般のプロンプタとして使用することができる。
【0051】第4の実施の形態 図11および図12は反射型ホログラム光学素子を用い
たメガネディスプレイおよびその製造方法を説明する。
JISで定められているメガネレンズの第2面の曲率半
径は87mmである。肉厚が5mmの度が付いていない
メガネレンズ37を準備した。
【0052】例えば、ホログラム感光材料として、例え
ば、フォトポリマー36をメガネレンズ37上にスピン
コートする。このとき、回転スピード等を制御すること
により、メガネレンズ37上に膜厚が約8μmの均一な
フォトポリマーを形成した。
【0053】図11はフォトポリマー36が付いたメガ
ネレンズ37にホログラムを作成する光学系の配置を示
す。メガネレンズ37が曲率を持っているため、参照光
5をZ軸に対して−105度で入射させると、メガネレ
ンズ37の端面37aからフォトポリマー36を照射す
る。この時、原点14から拡大レンズ39までの距離を
30mmとした。露光、現像処理後にホログラムつきメ
ガネレンズが作製された。更に詳細に述べると、He−
Neレーザ30から出射されたビームはミラー31で折
り曲げられた後、ハーフミラー32で2つのビームに分
けられる。1つのビーム32aはミラー33で折り曲げ
られた後、拡大レンズ34で発散波に変換されてホログ
ラムの開口の大きさまでビーム径が拡大された後、コリ
メータレンズ35をとおして平面波に変換される。もう
一方のビーム32bはミラー38で折り曲げられた後、
レンズ39をとおして発散波に変換される。ビーム32
aとビーム32bはフォトポリマー36上で干渉縞を形
成する。フォトポリマー36上に形成された干渉縞は現
像工程を経てホログラムを記録する。ここでは平面波と
発散波でホログラムを作製する方法を述べたが、収束波
と発散波でも作製することができる。
【0054】図12は図11で作製した反射型ホログラ
ム光学素子を有するメガネディスプレイを示す。このメ
ガネディスプレイはメガネレンズ37上に形成されたホ
ログラム43面を保護するために、紫外線硬化接着剤を
用いて付着された保護膜44を有する。保護膜44とし
て、非晶質ポリオレフィン、ポリカーボネート(P
C)、ポリメチルメタアクリレート(PMMA)、パー
フルオロアルコキシポリエチレン(PFA)、等があげ
られる。その後、メガネレンズ37の端面37aにバッ
クライト付きLCD40を配置した。LCD40は、例
えば、9mm×5mmのサイズを有する。ホログラム4
3の原点からLCD40までの距離は24mmである。
このメガネレンズ37はフレーム42によって支持され
ている。メガネレンズ37の直径あるいは垂直方向のサ
イズは5cm以上である。従って、水平面上に投影した
面積のZ軸方向のサイズを1.7cm以下に抑えてメガ
ネの装着性を低下させないためには、物体光の入射角度
θ2 は±20°以下に設定することが好ましい。
【0055】このバックライト付きLCD40は、例え
ば、レーザーをAO偏向器により2次元に走査させるこ
とにより形成したレーザーディスプレイ、微細加工技術
によって作製されたマイクロ可動ミラーから成り立つ2
次元ディスプレイ、2次元LEDアレイによるディスプ
レイ、等によって置き換えられても良い。
【0056】このメガネディスプレイにおいて、LCD
40上に6ポイントのXEROXの文字を表示させたと
き、メガネレンズ37から25cmの位置に虚像として
XEROXの文字があらわれた。
【0057】メガネディスプレイは、本発明者が発明
し、本出願人が出願した特願平7−344030号に説
明されている。本発明では、その出願を言及することに
よってその記載を全てここで援用することにする。
【0058】第5の実施の形態 図13は図12のメガネディスプレイに外界光、即ち外
部の画像情報の透過率を制御する調光機能を付与した実
施の形態を示すものであり、例えば、光技術コンタクト
(Vol.33 No.1, 1995)の25ページ
に記載されているエレクトロクロミック素子を用いてい
る。このメガネディスプレイの作製は、反射型ホログラ
ム光学素子43を有するメガネディスプレイ37を真空
蒸着装置内にセットし、始めにバッファ層49としてS
i 2 を蒸着し、次に第1透明ガラス電極(ITO)4
8を蒸着し、その上部に、エレクトロクロミック素子
(EC層)47をコーティングした。EC層は5層から
成り立つ。そして、その上部にWO3 、Ta2 5 、I
rOX NO層(図示せず)を成膜後、再び、その上部に
第2透明ガラス電極(ITO)46を成膜し、最後に保
護膜44を塗布した。この2つのITO46と48の間
に、制御部52によって制御された電圧を印加すると、
透過率が制御される。制御部52は外光センサ52aと
マニュアルキー52bを有し、何れかの信号に基づいて
直流電圧VDCを分圧し、その分圧された電圧をITO4
6と48の間に印加する。この制御により透過率は10
%から80%の範囲で調節することができる。
【0059】第6の実施の形態 図14において、メガネレンズ37にバックライトつき
LCD40を組込み、また図13のエレクトロクロミッ
ク素子47等を有する調光装置55の電極の配線を行
い、メガネフレーム42を取り付けることにより、メガ
ネディスプレイが作製される。これにより、外界の画像
情報を除去したり、調光することができる調光装置55
が付いたメガネディスプレイとすることができ、シース
ルーでの使用を選択したり、画像表示のみを選択するこ
とができる。さらに、イヤホン56がつくと、テレビ等
を視聴することができるようになる。
【0060】第7の実施の形態 図15(a) 、(b) は画像情報を光ファイバーで伝送する
メガネディスプレイを示す。このメガネディスプレイに
おいて、LCD60からの画像情報光69はレンズ61
を通して光ファイバの束もしくはイメージファイバ62
に導入される。光ファイバの束、もしくはイメージファ
イバ62からの画像情報光はレンズ63を通してその後
方に中間像66として形成される。この中間像66がホ
ログラム64のレンズ作用と回折作用でホログラム64
の前方に虚像67として表示される。光ファイバの束、
もしくはイメージファイバ62は、図15(b) に示すよ
うに、保護シース62b内に収容された複数の光ファイ
バ62aを有し、画素密度に応じて3000本、10
0,000本、等の光ファイバ62aによって構成され
る。レンズ63とメガネレンズ65は光透過性の部材6
8によって一体化されている。光ファイバの束、もしく
はイメージファイバ62は、光コネクタ(図示せず)を
介してレンズ61、63と光結合できるように構成され
ている。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の反射型ホロ
グラム光学素子およびその製造方法、およびその反射型
ホログラム光学素子を用いた画像表示装置によると、ホ
ログラム作製時の参照光の入射角度をホログラム感光材
料層の法線(Z軸)に対して、また、画像再生時の再生
光の入射角度をホログラムの法線(Z軸)に対して、そ
れぞれ、所定の角度の範囲に設定し、かつ、ホログラム
の屈折率とホログラムの参照光および再生光の入射側の
媒質の屈折率との比を所定の値に設定したので、ホログ
ラムの膜厚を減少しても、所定の回折効率を得ることが
できる。その結果、ホログラムを垂直もしくはそれに近
い状態で配置することができるようになり、反射型ホロ
グラム光学素子を小型化および軽量化することができ、
メガネ等の小さな物品にも組み込むことができる。ま
た、ホログラムの膜厚の減少により反射型ホログラムの
生産性を向上することができ、コストダウンを図ること
ができる。
【図面の詳細な説明】
【図1】本発明におけるホログラム解析の計算を実行す
るモデルを示す説明図。
【図2】本発明におけるホログラム解析の計算の結果を
示す説明図。
【図3】本発明におけるホログラム解析の実験を行う反
射型ホログラム光学素子を示す説明図。
【図4】本発明におけるホログラム解析の計算結果と実
験結果を対比して示すグラフ。
【図5】本発明の第1の実施の形態の反射型ホログラム
光学素子を製造する方法を示す説明図。
【図6】本発明の第1の実施の形態の反射型ホログラム
光学素子を示す説明図。
【図7】本発明の第1の実施の形態の反射型ホログラム
光学素子を用いたHMDを示す説明図。
【図8】図7のHMDで表示された画像を撮影した写
真。
【図9】本発明の第2の実施の形態の反射型ホログラム
光学素子を用いたHUDの製造方法を示す説明図。
【図10】本発明の第3の実施の形態のプロンプタを示
す説明図。
【図11】本発明の第4の実施の形態のメガネディスプ
レイの製造方法を示す説明図。
【図12】本発明の第4の実施の形態のメガネディスプ
レイを示す説明図。
【図13】本発明の第5の実施の形態のメガネディスプ
レイを示す説明図。
【図14】本発明の第6の実施の形態のメガネディスプ
レイを示す説明図。
【図15】本発明の第7の実施の形態のメガネディスプ
レイを示す説明図。
【図16】従来のハーフミラーをビームコンバイナとし
て用いた画像表示装置を示す説明図。
【図17】従来のHMDを示す説明図。
【符号の説明】
1,18,36, ホログラム感光材料 2, ガラス基板 3, 物点 4,120, 物体光 5,122, 参照光 6,19,43,64,124, ホログラム 7,126, 再生光 8,12, 画像 10,60, LCD 13, カメラ 14, ホログラムの原点 15,16,21, プリズム 17, 接着剤 24, 防弾ガラス 30, He−Neレーザ 31,32,33,38, ミラー 34,35,39,61,63 レンズ 37,65, メガネレンズ 44, 保護膜 46,48, 透明電極 47, エレクトロクロミック素子 49, バッファー層 52, 制御部 52a, 外光センサ 52b, マニュアルキー 55, 調光装置 56, イヤーホン 62, 光ファイバの束あるいはイメージファイバ 67,68, 像 69, LCDの画像情報光 121, 第1の媒質 123, 第3の媒質 125, 格子ベクトル

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の屈折率を有し、主面および端面を
    形成された屈折率媒体と、 第2の屈折率を有し、前記屈折率媒体の前記主面に所定
    の厚さで形成されたホログラム膜と、 前記ホログラム膜の法線に対して所定の角度を有して前
    記屈折率媒体の前記端面から前記ホログラム膜へ再生光
    を入射する再生光入射手段を備えたことを特徴とする反
    射型ホログラム光学素子。
  2. 【請求項2】 前記再生光入射手段は、前記再生光を入
    射する前記所定の角度を92度から122度、あるいは
    −92度から−122度に設定する構成の請求項1の反
    射型ホログラム光学素子
  3. 【請求項3】 前記屈折率媒体は、前記第1の屈折率と
    して前記ホログラム膜の前記第2の屈折率の0.8倍以
    上の屈折率を有する構成の請求項1の反射型ホログラム
    光学素子。
  4. 【請求項4】 前記ホログラム膜は、前記再生光に対し
    て55%以上の回折効果を有する構成の請求項1の反射
    型ホログラム光学素子。
  5. 【請求項5】 前記屈折率媒体は、透明ガラス基板ある
    いは透明プラスチック基板である構成の請求項1の反射
    型ホログラム光学素子。
  6. 【請求項6】 前記屈折率媒体は、プリズムである構成
    の請求項1の反射型ホログラム光学素子。
  7. 【請求項7】 前記屈折率媒体は、透明ガラス基板とプ
    リズムを密着させた複合体である構成の請求項1の反射
    型ホログラム光学素子。
  8. 【請求項8】 前記ホログラム膜は、前記所定の厚さと
    して20μm以下の厚さを有する構成の請求項1の反射
    型ホログラム光学素子。
  9. 【請求項9】 主面および端面を有する第1の屈折率の
    屈折率媒体の前記主面に第2の屈折率のホログラム感光
    材料を所定の厚さで塗布し、 前記ホログラム感光材料の法線に対して第1の所定の角
    度を有して前記屈折率媒体の前記端面から前記ホログラ
    ム感光材料へ参照光を入射し、かつ、前記法線に対して
    第2の所定の角度を有して前記屈折率媒体の反対側から
    前記ホログラム感光材料へ物体光を入射し、 前記参照光と前記物体光によって形成された前記ホログ
    ラム感光材料の干渉縞を現像して前記屈折率媒体の前記
    主面にホログラム膜を作成することを特徴とする反射型
    ホログラム光学素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記参照光の入射は、前記第1の所定
    の角度を92度から122度、あるいは−92度から−
    122度に設定して実行され、 前記物体光の入射は、前記第2の所定の角度を0度から
    ±20度に設定して実行される構成の請求項9の反射型
    ホログラム光学素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記ホログラム感光材料の塗布は、前
    記第2の屈折率の0.8倍以上の屈折率を前記第1の屈
    折率として有する前記屈折率媒体の前記主面で実行され
    る構成の請求項9の反射型ホログラム光学素子の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記ホログラム感光材料の塗布は、第
    1および第2のプリズムを接着して前記屈折率媒体を形
    成し、前記第1のプリズムの主面を前記屈折率媒体の前
    記主面として実行され、 前記ホログラム膜の作成は、前記第2のプリズムを除去
    された後、前記第2のプリズムよりサイズの小さい第3
    のプリズムを接着される前記第1のプリズムの前記主面
    で実行される構成の請求項9の反射型ホログラム光学素
    子の製造方法。
  13. 【請求項13】 第1の屈折率を有し、主面および端面
    を形成された屈折率媒体と、 第2の屈折率を有し、前記屈折率媒体の前記主面に所定
    の厚さで形成されたホログラム膜と、 前記ホログラム膜の法線に対して所定の角度を有して前
    記屈折率媒体の前記端面から前記ホログラム膜へ再生光
    として画像表示光を入射する画像表示手段を備えたこと
    を特徴とする画像表示装置。
  14. 【請求項14】 前記画像表示手段は、画像表示面が前
    記屈折率媒体の前記端面に密接して配置される構成の請
    求項13の画像表示装置。
  15. 【請求項15】 前記画像表示手段は、前記画像表示光
    を入射する前記所定の角度を92度から122度、ある
    いは−92度から−122度に設定する構成の請求項1
    3の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 前記屈折率媒体は、前記第1の屈折率
    として前記ホログラム膜の前記第2の屈折率の0.8倍
    以上の屈折率を有する構成の請求項13記載の画像表示
    装置。
  17. 【請求項17】 前記ホログラム膜は、前記再生光に対
    して55%以上の回折効率を有する構成の請求項13の
    画像表示装置。
  18. 【請求項18】 前記屈折率媒体は、透明ガラス基板あ
    るいは透明プラスチック基板である構成の請求項13の
    画像表示装置。
  19. 【請求項19】 前記屈折率媒体は、プリズムである構
    成の請求項13の画像表示装置。
  20. 【請求項20】 前記屈折率媒体は、透明ガラス基板と
    プリズムを密着させた複合体である構成の請求項13の
    画像表示装置。
  21. 【請求項21】 前記ホログラム膜は、前記所定の厚さ
    として20μm以下の厚さを有する構成の請求項13の
    画像表示装置。
  22. 【請求項22】 前記屈折率媒体は、メガネフレームに
    支持されたメガネレンズである構成の請求項13の画像
    表示装置。
  23. 【請求項23】 前記メガネレンズは、前記ホログラム
    膜の外界側に外界光を遮断あるいは透過させる調光手段
    を有する構成の請求項22の画像表示装置。
  24. 【請求項24】 前記画像表示手段は、前記メガネフレ
    ームあるいは前記メガネレンズに組み込まれている構成
    の請求項22の画像表示装置。
  25. 【請求項25】 前記ホログラム膜は、保護膜によって
    保護されている構成の請求項22の画像表示装置。
  26. 【請求項26】 前記画像表示手段は、光ファイバの束
    あるいはイメージファイバによって前記メガネレンズに
    光学的に結合されている構成の請求項22の画像表示装
    置。
  27. 【請求項27】 前記調光手段は、エレクトロクロミッ
    ク素子である構成の請求項23の画像表示装置。
JP30361696A 1995-12-28 1996-10-29 反射型ホログラム光学素子およびその製造方法、およびその反射型ホログラム光学素子を用いた画像表示装置 Pending JPH10133554A (ja)

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