JPH1013300A - スペクトラム拡散受信装置及び方法並びにそれを用いたスペクトラム拡散システム及び方法 - Google Patents

スペクトラム拡散受信装置及び方法並びにそれを用いたスペクトラム拡散システム及び方法

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JPH1013300A
JPH1013300A JP8177219A JP17721996A JPH1013300A JP H1013300 A JPH1013300 A JP H1013300A JP 8177219 A JP8177219 A JP 8177219A JP 17721996 A JP17721996 A JP 17721996A JP H1013300 A JPH1013300 A JP H1013300A
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Yasushi Kawashima
靖史 川島
Yoshitaka Inoue
義高 井上
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 共通の拡散符号を用いて多重化するスペクト
ラム拡散通信システムにおいて、フェージング耐性を向
上させて正確なデータの送受を行えるスペクトラム拡散
受信装置を提供すること 【解決手段】 送信装置からは、共通の拡散符号で拡散
された信号が送られてくるので、単一のSAWマッチド
フィルタ24で逆拡散ができ、その信号を複数の検波・
データ化回路25に与える。その回路25は、入力側
に、自動利得制御増幅器25aを有し、制御部26から
与えられる同期信号a(t)が「L」の時に、信号を増
幅しそれ以外の時は、利得が0となり信号を遮断する。
よって、「L」の時の信号に基づいて検波処理並びにデ
ータ化がされるので、「L」になるタイミングを、各送
信装置の送信タイミングに合わせることにより、所望の
信号のみを選択的に検波でき、フェージング耐性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数スペクトラ
ムを拡散して通信を行うスペクトラム拡散通信方式にお
けるスペクトラム拡散受信装置及び方法並びにそれを用
いたスペクトラム拡散システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】直接拡散スペクトラム拡散通信では、送
信装置はデータを疑似雑音符号(PN符号)で変調して
送信し、受信装置は受信装置内で発生させた同じPN符
号を位相同期させて受信信号と相関をとり受信するよう
になっている。
【0003】従って、異なる符号系列を用いれば、符号
分割多重方式(CDMA)をアクセス方式に用いること
ができる。そして、相関器として、1つのPN符号系列
にのみ対応しているSAWマッチドフィルタ等を用いて
上記CDMAを行うとすると、各無線機に、多重数に相
当する数だけ相関器を持たせ、アンテナに対して各相関
器を並列接続し、受信信号を各相関器に入力するように
することによりCDMA用のシステムを構築することに
なる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た構成では、回路規模が大きくなるため実用的ではな
い。そこで、複数の送受信器で共通のPN符号系列を用
いたスペクトラム拡散システム及び方法通信を行う方法
として、各ユーザーのシンボルを数チップ(1チップ以
上)ずつシフトさせることにより多元接続を行う方法が
考えられている。このシステムではマッチドフィルタが
一つで済むため、受信局側の負担(回路規模)が大きく
軽減される。
【0005】しかしながら、上記従来例では、親機と子
機の送信周波数(チャンネル)が共通化されており、各
ユーザーのシンボルをシフトさせるための同期も情報チ
ャンネルと同一のチャンネルで行わなければならず、同
期信号の判別が困難となる。さらに、同期確立までの時
間が非常にかかるため、システムとしてのスループット
の低下を招く。
【0006】また、親機に送られてくる子機からの各信
号は、その配置関係により、様々な電界強度にて到達す
る。一般的な無線通信システムでは、この電界強度のば
らつきを自動利得制御(AGC)回路やリミッタ回路に
よりその影響を除去するのであるが、子機の情報チャン
ネルを同一周波数とする方式では、最も大きな受信電波
がAGC回路やリミッタ回路の動作を支配するためその
効果がなくなってしまうといった問題があった。
【0007】本発明は、上記した背景に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、上記した問題を解決
し、複数の送信装置で、共通の拡散符号(PN符号系
列)を用いてスペクトラム拡散/逆拡散するようにする
ことにより使用するSAWマッチドフィルタ等の逆拡散
手段の使用数を可及的に抑制し、しかも、回路規模も小
さくするとともに、同期を簡単に短時間で確実にとり、
フェージング耐性が向上し、正確にデータの送受信を行
うことができ、また、受信装置(親機)における各送信
装置(子機)からの受信電力を均一にし、情報チャンネ
ル内でのチャンネル間干渉を減少させることのできるス
ペクトラム拡散受信装置及び方法並びにそれを用いたス
ペクトラム拡散システム及び方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明に係るスペクトラム拡散受信装置では、
共通の拡散符号で拡散処理する複数のスペクトラム拡散
送信装置(実施の形態では、「子機の送信装置」)から
送られてきたスペクトラム拡散信号を受信するスペクト
ラム拡散受信装置(実施の形態では、「親機の受信装
置」)であって、受信したスペクトラム拡散信号を逆拡
散する逆拡散手段(実施の形態では、「SAWマッチド
フィルタ24」)と、その逆拡散手段の出力に並列に接
続された複数の検波・データ化手段(実施の形態では、
「検波・データ化回路25」)と、同期の時間が異なる
同期信号を複数個生成する同期信号生成手段(実施の形
態では、「制御部26」)とを備えて構成する。そし
て、前記複数の検波・データ化手段は、それぞれ前記複
数のスペクトラム拡散送信装置のうちの所定の送信装置
から送られてきた信号を検波するもので、与えられる同
期信号に応じて利得を変更し、前記逆拡散手段によって
逆拡散された信号のうち所定の期間を選択的に増幅する
利得可変増幅手段(実施の形態では、「自動利得制御増
幅器25a」)と、前記利得可変増幅手段によって増幅
された信号から位相情報を検出する位相情報検出手段
(実施の形態では、「検波回路25b」)と、前記位相
情報検出手段によって検出された位相情報から2値デー
タを生成するデータ化手段(実施の形態では「データ化
回路25e」)とを有して構成する。さらに、前記同期
信号生成手段によって生成された同期信号を各々の検波
・データ化手段の前記利得可変増幅手段へ入力するよう
にした(請求項1)。
【0009】また、好ましくは、受信したスペクトラム
拡散信号を所定の利得で増幅する増幅手段(実施の形態
では「増幅器23」)をさらに備えるとともに、その増
幅手段の出力を前記逆拡散手段に与えるようにし、前記
利得可変増幅手段は、自己の検波・データ化手段で検出
対象の送信装置からの信号が入力された際には、所定の
利得で増幅し、それ以外の期間は利得を低下させて検波
されないようにすることである(請求項2)。
【0010】さらに好ましくは、前記逆拡散手段の出力
に対し、前記検波・データ化手段と並列に設けられ、各
送信装置から送られてきた受信データの受信レベルを検
出する受信レベル検出手段(実施の形態では「受信レベ
ル検出回路27」)と、その受信レベル検出手段の検出
結果に基づいて前記受信レベルが一定になるような各送
信装置の送信レベルを算出する算出手段(実施の形態で
は「制御部26」)と、その算出手段で算出した送信レ
ベルを前記スペクトラム拡散送信装置へ送信する送信手
段(実施の形態では「親機の送信装置」)を備えること
である(請求項3)。
【0011】また、本発明に係るスペクトラム拡散通信
システムでは、請求項1〜3のいずれかに記載の前記ス
ペクトラム拡散受信装置から前記各スペクトラム拡散送
信装置に対し、システム全体の同期信号を送信し、前記
各スペクトラム拡散送信装置は受信した同期信号に基づ
いて、情報データの送信タイミングを決定し、その決定
した送信タイミングで前記スペクトラム拡散受信装置に
向けて情報データを送信するようにした(請求項4)。
【0012】本発明に係るスペクトラム拡散受信方法で
は、共通の拡散符号により拡散処理する複数のスペクト
ラム拡散送信装置からのスペクトラム拡散信号を受信装
置で受信する際のスペクトラム拡散受信方法であって、
検波・データ化手段を複数用意しておき、各検波・デー
タ化手段は、それぞれ前記複数のスペクトラム拡散送信
装置のうちの所定の送信装置から送られてきた信号を検
波するためのものであり、受信したスペクトラム拡散信
号を逆拡散して得られた信号を、前記複数の検波・デー
タ化手段に対してそれぞれ与える。また、前記検波・デ
ータ化手段は、同期信号により動作し、同期命令を受け
ている間に入力された信号に対して検波処理をするよう
にする。さらに、前記複数の検波・データ化手段に対し
て与える同期信号は、それぞれ同期の時間が異なるよう
にした(請求項6)。
【0013】また、好ましくは、受信したスペクトラム
拡散信号を所定の利得で増幅し、得られた信号に対して
逆拡散処理を行うようにする。そして、前記検波・デー
タ化手段は、入力側に利得可変増幅手段を有し、自己の
検波・データ化手段で検出対象の送信装置からの信号が
入力された時のみ所定の利得で増幅して検波可能状態と
し、それ以外の期間は利得を低下させて検波されないよ
うにした(請求項7)。
【0014】さらに好ましくは、受信信号を逆拡散して
得られた信号の受信レベルを検出するとともに、その受
信または検出タイミングからその受信信号を送信した送
信装置を特定する。そして、各送信装置から送られた信
号の受信レベルが一定になるための、前記受信信号を送
信した送信装置に送信レベルを算出するとともに、その
送信装置に対して算出した送信レベルを伝送するように
した(請求項8)。
【0015】また、本発明に係る通信方法では、請求項
6〜8のいずれかに記載の複数のスペクトラム拡散送信
装置とスペクトラム拡散受信装置とで構築されるシステ
ムにおけるスペクトラム拡散通信方法であって、前記ス
ペクトラム拡散受信装置が、システムの基準となる同期
信号を生成し、そのスペクトラム拡散受信装置は、その
同期信号に基づいて各処理を行うようにする。かつ、前
記スペクトラム拡散受信装置から前記各スペクトラム拡
散送信装置に対し、システム全体の前記同期信号を送信
するようにする。そして、前記各スペクトラム拡散送信
装置は受信した前記同期信号に基づいて、情報データの
送信タイミングを決定し、その決定した送信タイミング
で前記スペクトラム拡散受信装置に向けて情報データを
送信するようにした(請求項9)。
【0016】請求項1,2,6,7のように構成したこ
とにより、複数の送信装置からは、予め定められた所定
のタイミングでそれぞれタイミングをずらして受信装置
に向けてデータが送信される。受信装置では、その送ら
れてくるタイミングがわかっているので、そのタイミン
グに合わせて、対応する検波・データ化手段を検波可能
状態にする。すると、複数の検波・データ化手段には、
逆拡散処理された信号がそれぞれ与えられるが、検波可
能状態になっている検波・データ化手段のみが、その逆
拡散信号に基づいて検波処理がなされ、データ化され
る。
【0017】これにより、複数の送信装置で同一の拡散
符号により拡散処理された情報データが、時間をおいて
受信装置に入力されても、確実に受信した信号がどの送
信装置から送られてきたのかを弁別することができ、C
DMA方式による情報通信が確立される。
【0018】さらに、検波・データ化手段では、その入
力側で、自動利得可変増幅手段を実装し、自己の検波・
データ化手段で検出すべき送信装置からの送信タイミン
グ以外は、利得を0または可及的に小さくすることによ
り、不要な信号に基づいて検波処理をしないようにして
いる。これにより、フェージング耐性が向上する。
【0019】また、請求項3,8のように構成すると、
すべての送信装置から送信され受信装置で受信された信
号の受信レベルが検出される。そして、受信レベルがば
らついている場合には、それが一定になるような送信レ
ベルを送信装置に対して伝達する。つまり、複数の送信
装置と、受信装置の相対位置関係、つまり、離反距離が
異なっている場合に送信装置の送信レベルを等しくし
て、しかも、周囲の電波環境が均一であると、受信装置
での受信レベルは、近いものほど大きくなる。そこで、
係る距離等を考慮し、送信レベルを調整することによ
り、受信装置での受信レベル(電力)が一定となり、確
実な受信が行われる。
【0020】そして、好ましくは、請求項4または9に
おいて前記各スペクトラム拡散送信装置の送信周波数
と、前記スペクトラム拡散受信装置から発せられる前記
同期信号の送信周波数を異ならせることである。係る構
成にすると、信号の上りと下りが、別の周波数となるの
で、同期信号か、それ以外のデータかの判別が容易につ
き、確実にかつ短期間で同期が取れ、安定化する。すな
わち、送信装置の場合には、受信装置側から送られてく
る同期信号を検出し、それに合わせて同期を確立させる
が、送信周波数を変えることにより、送信装置が受信す
る信号は受信装置から送られてくる同期信号となるの
で、同期が取りやすくなる。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、本発明が適用されるスペク
トラム拡散通信システムの一例を示すと、図1のように
1つの親機1に対し、複数の子機2が連携され、無線に
よる双方向通信により、相互に情報の伝送が可能となっ
ている。係るシステムは、クライアント(親機1)−サ
ーバー(子機2),LANにより接続されたコンピュー
タ等に適用される。
【0022】そして、情報の送受を直接拡散スペクトラ
ム拡散通信を利用し、しかも、各子機2から送信するデ
ータを生成するために拡散変調する際に用いるPN符号
系列を共通のものとし、これに伴い、親機1では、複数
の子機2から送られてくる信号を単一のSAWマッチド
フィルタを用いて逆拡散変調できるようにしている。も
ちろん、各子機2は、親機1から送られてくる情報を取
得するので、子機2にもSAWマッチドフィルタは、1
個実装されている。
【0023】ここで、本発明では、図2に示すように、
親機1と子機2の送信周波数(搬送波周波数)を異なら
せている。つまり、親機1,子機2の通信回線の上りと
下りは別周波数(CH:チャンネル)に振り分け、周波
数分割の全二重通信を行うようにしている。但し、各子
機2同士は、同一周波数を使用して送信するようしてい
る。さらに、親機1側では、所定の子機2に対する伝達
情報データと、システムを構成する各子機2の同期を取
るための同期信号とを、同一周波数を用いて送出するよ
うにしている。
【0024】そして、親機1と子機2との間の通信のタ
イミングは、図3のようになっている。すなわち、親機
1は、自己が有するクロック信号に基づくシステム全体
の同期信号に従って、一定間隔で各子機2に対して所定
の信号(図中パルスが「H」になっている部分)を発す
る(同図(A))。各子機2は、係る信号をそれぞれ受
信する。そしてこの信号は、ある子機に対しては、その
子機に対する情報信号(同期信号としても機能する)で
あり、他の子機に対しては、同期信号となる。そして、
自己宛の情報信号であるか否かは、例えば信号にID番
号を付加することにより、弁別することができる他、種
々の方式を採ることができる。
【0025】そして、親機1及びすべての子機2は、上
記した親機1から発せられる信号(同期信号)を基準に
動作する。つまり、各子機2の送信タイミングを予め割
り当てておき、子機2が親機1に情報を送る場合には、
親機1からの同期信号を受信した後、割り当てられた一
定の時間経過後にその情報を親機1に送るようにする。
【0026】具体的に示すと、1番目の子機(子-1)
は、同期信号からt1だけ遅れた後に親機に対する情報
を送信し(同図(B))、2番目の子機(子-2)は、同
期信号からt2 だけ遅れた後に親機に対する情報を送信
し(同図(C))、3番目の子機(子-3)は、同期信号
からt3 だけ遅れた後に親機に対する情報を送信するよ
うになる(同図(D))。従って、親機1側の受信装置
では、上記したように各子機から送られてくる信号は、
同一のPN符号系列でスペクトラム拡散された信号であ
るため、単一のSAWマッチドフィルタを用いたとして
も同図(E)に示すように、各子機から送られてきた信
号〜をすべて受信することが可能となる。
【0027】そして、受信したデータが、どの子機から
送られてきた情報データかは、同期信号を発してからの
経過時間で判別できる。つまり、同期信号から時間t
1′経過後に受信した信号は、1番目の子機(子-1)
からの信号であり、同期信号から時間t2′経過後に受
信した信号は、2番目の子機(子-2)からの信号であ
り、同期信号から時間t3′経過後に受信した信号
は、3番目の子機(子-3)からの信号であるので、その
経過時間を管理することにより、判別するようになる。
【0028】なお、図示したように、各子機2から、常
時情報信号が送られるとは限らない。しかし、少なくと
も子-1から送られてくるタイミングの時に、別の子機
(子-2,子-3)からデータが送られてくることがないた
め、あるタイミングで取得したデータは、一義的に送信
元の子機が特定できるので、判別できる。
【0029】なおまた、図では便宜上tn=t′nとな
るようにしたが、実際には、伝搬遅延があるため、両者
が一致することはなく、わずかにtn<t′nとなる。
同様に、同図(A)では、親機1の送信パルスと、子機
2の受信パルスを一致させて示しているが、これも子機
の受信パルスの方が、伝搬時間だけ遅延する。従って、
tnは、子機2が受信パルスを受けてからの経過時間で
あり、t′nは親機1が送信パルスを発してからの経過
時間であるため、その計時開始時刻がずれる。そして、
t′nは、親機1から子機2にデータを伝送した際の伝
搬遅延と、子機から親機1にデータを送った際の伝搬遅
延があるが、tnは、親機1から子機2にデータを伝送
した際の伝搬遅延のみで遅延時間の発生回数も異なる。
よって、実際に親機1が各子機2から情報を取得するタ
イミングは、上記遅延時間等を考慮して決定される。
【0030】次に、上記した信号の伝達をスムーズに行
うための具体的な装置構成の一例を説明する。図4は、
親機1の送信装置を示し、図5は親機の受信装置をそれ
ぞれ示している。まず、送信装置は、制御部11から一
次変調器12に送信データd1(t)を与え、また、送
信データ及び制御信号をPN符号発生器13に与えるよ
うになっている。
【0031】さらに制御部11は、外部より送信要求が
あった場合に、情報信号の先頭にあるビット数のプリア
ンブル(「1」の連続あるいは「0」の連続)を付加す
るようになっている。さらにまた、制御部11は、自己
の有するクロックに従って、、何等かのデータを一定間
隔ごとに送出するようになっている。すなわち、図6に
示すように、送信データが無い場合にはアイドルデータ
を常に送出し、子機に対して送信データがある場合には
送信したい子機に対応するアドレス情報を送信データの
先頭に付加して送出するようにしている。
【0032】PN符号発生器13は、制御部11から受
け取った情報に基づいて、制御部11が送出する送信デ
ータd1(t)と常に同期し、所定のある1つのPN符
号系列p1(t)を発生し、一次変調器12に与えるよ
うになっている。そして、一次変調器12では、与えら
れた両信号d1(t),p1(t)に対し、排他的論理
和処理を行う。これにより、変調信号d1(t)p1
(t)は、送信データの「1」,「0」に応じて入力さ
れるPN符号を反転させた信号、つまり、送信データd
(t)が「1」の時は、PN符号系列のままのPNとな
り、送信データd(t)が「0」の時は、PN符号系列
を反転させたPN′となる。そして、係るPN符号系列
を用いたスペクトラム拡散システム及び方法処理におけ
る信号波形のタイムチャートを示すと、図7のようにな
る。
【0033】そして、係る一次変調器12の出力信号d
1(t)p1(t)を、次段のミキサ14に与え、そこ
において発振器15から出力される搬送波cosωct
によりBPSK変調する。さらに、ミキサ14の出力側
には、帯域制限フィルタ(BPF)16並びに増幅器1
7を直列接続し、ミキサ14から出力されるBPSK変
調信号に含まれるイメージ周波数等の不要な信号を除去
した後、増幅し、スペクトル拡散された送信信号d1
(t)p1(t)cosωctを生成し、係る信号をア
ンテナ18を介し、電波として出力するようになってい
る。
【0034】なお、係る構成は、従来公知のものである
ので、各部の構成の詳細な説明は省略する。そして、送
信装置としては、図示したものに限られることはなく、
PN符号発生器13で異なる2種類のPN符号系列(P
N1,PN2)を生成して出力するようにし、それを用
いて送信データを変調処理するようにしてもよく、種々
の構成を採ることができる。
【0035】そして、このように2種類のPN符号系列
(本例のように、反転させた場合を除く)を用いた場合
には、相手方の受信装置に実装するSAWマッチドフィ
ルタも2種類必要となる。従って、後述する子機側の送
信装置が2種類のPN符号系列でスペクトラム変調をす
るようにした場合には、親機の受信装置も2種類に対応
すべく2個のSAWマッチドフィルタが必要となるが、
係る場合でも、子機の数に相当するSAWマッチドフィ
ルタを用意する必要はなく、使用するフィルタ数は可及
的に抑制されるので、装置構成が簡略化される。つま
り、本発明は、必ずしも単一のPN符号系列,SAWマ
ッチドフィルタ(相関器)を用いたものに限られるもの
ではない(但し、そのように2つの異なるPN符号系列
を用いた場合には、各子機がその2つのPN符号系列を
共通に使用することになる)。
【0036】次に、親機1の受信装置の基本的な構成に
ついて説明する。受信装置は、図5に示すように、アン
テナ20に、低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplif
ier)21,帯域制限フィルタ(BPF)22,増幅器
23を直列に接続している。これにより、アンテナ20
を介して受信したSS波に含まれる不要な信号を除去
し、希望信号を増幅させることにより、上記した送信装
置から出力されたスペクトラム拡散された送信信号と等
価の信号(受信信号)d1(t)p1(t)cosωc
t(信号波形のタイムチャートは図8参照)が生成され
るようにしている。
【0037】さらに、増幅器23の後段には、SAWマ
ッチドフィルタ(「SAWコリレータ」とも称される)
24を接続している。このSAWマッチドフィルタ24
は、一種の固定コード用相関器であり、圧電体膜上にパ
ターン形成された所定のすだれ状電極と、検出すべきP
N符号系列に対応した出力電極とを備えたもので、出力
電極により設定されたPN符号系列が入力されたとき
に、パルス状自己相関電気信号を出力するようになって
いる。すなわち、一周期の期間のうちのいずれかの時点
で鋭い自己相関ピーク(ピーク部分)が現れるように構
成される。
【0038】つまり、SAWマッチドフィルタ24で
は、入力されるSS波をスペクトラム逆拡散を行うこと
になる。そして、このマッチドフィルタ24を通過する
ことにより、増幅器23から出力された受信信号は、1
周期のうちある時期にピーク部分がでるような逆拡散信
号SO(t)となる。なお、図から明らかなように、自
己相関信号のピーク部分とピーク部分の間にも、雑音成
分が発生する。なお、ここで使用するBPF22および
SAWマッチドフィルタ24は図2に示す子機情報チャ
ンネルの中心周波数,周波数帯域幅に対応している。
【0039】また、SAWマッチドフィルタ24の後段
には、接続・管理する子機の数分の検波・データ化回路
25を並列に接続している。このように検波・データ化
回路25を子機分だけ並列接続したのが、本発明の要部
の一つである。そして、各検波・データ化回路25の内
部構成は、同一であり、具体的には、入力側より順に、
自動利得制御増幅器(AGC:Automatic Gain Contro
l)25a,検波回路25b,低域通過フィルタ(LP
F)25c,増幅器25d及びデータ化回路25eの順
に直列接続されて構成され、そのデータ化回路25eの
出力が、制御部26に与えられるように構成されてい
る。
【0040】ここで、各部について詳述すると、まず自
動利得制御増幅器25aは、制御部26からの同期信号
a(t)に基づき自己相関信号のピーク部分だけを取り
出して増幅させるものである。これにより、上記したピ
ーク部分とピーク部分との間に発生する雑音成分が除去
されるので、より正確に搬送波の再生並びに送信データ
の再生を行うことが可能となる。
【0041】つまり、制御部26から自動利得制御増幅
器25aに対し、図8に示すような「H」,「L」から
なる同期信号a(t)が与えられ、同期信号が「L」の
時のみ所定の利得で増幅し、同期信号が「H」の時には
利得を0にするように動作する。そして、係る同期信号
a(t)は、親機1が有するクロックに基づくシステム
全体の同期信号(送信タイミング)から、一定時間遅れ
たタイミングで「L」になるように制御される。
【0042】これにより、自動利得制御増幅器25aの
出力信号m(t)は、図8に示すように雑音成分がカッ
トされ、自己相関ピーク部分のみが抽出された信号とな
る。さらに本発明では、上記の雑音成分のカットの効果
に加え、各検波・データ化回路25に対する同期信号の
「L」の発生タイミングをずらすことにより、アンテナ
20より受信された受信信号を選択的に所望の検波・デ
ータか回路25にのみ与えることができるようになる。
【0043】検波回路25bは、自動利得制御増幅器2
5aからの出力信号m(t)に基づいて同期検波を行う
もので、例えばその信号m(t)を内蔵する搬送波再生
回路(「キャリア再生回路」とも称される)及びミキサ
に与え、搬送波再生回路にて自己相関信号中の自己相関
ピーク部分の波形に位相を合わせた搬送波cosωct
を再生し、その再生した搬送波と自己相関信号とを上記
ミキサで乗算することにより、搬送波成分を除去した検
波出力S1(t)を得るようにすることができる(各部
の信号波形のタイミングチャートは図9に示す)。
【0044】そして、上記したように、係る搬送波co
sωctと自己相関信号m(t)をミキサで混合する
と、その検波回路25bの出力信号S1(t)は図9に
示すように搬送波成分の除去された検波出力となる。そ
して、自己相関信号m(t)、より具体的にはピーク部
分と搬送波信号cosωctとが同位相の場合には、+
側に信号が現れ、逆位相の場合には−側に信号が現れ
る。
【0045】さらに、LPF25cは、検波回路25b
からの出力信号(検波出力)S1(t)の不要信号成分
を除去するもので、その不要信号成分を除去した信号を
増幅器25dで増幅を行い、所望の信号レベルにする。
そして、データ化回路25eは、与えられた信号が正ま
たは負のしきい値(図9中破線で示すライン)を越えて
いるか否かを判断し、越えている場合には、それぞれ
「1」,「0」と判定し、次にしきい値を越えるまで、
その判定結果を保持することにより、「1/0」の2値
データを生成するようになる。これにより、図9に示す
ように、信号S1(t)に基づいて受信側のデータd
(t)が再生される。
【0046】制御部26は、受けとったデータd(t)
を解析し、所定の処理を行うようになっている。さら
に、親機1が有するクロック(後述するように、送信装
置の送信タイミングの基準となっている)を基準とし、
それから一定時間遅れたタイミングで同期信号a(t)
が「L」になるように、各検波・データ化回路25に同
期信号を出力する(もちろん、各検波・データ化回路2
5での「L」になるタイミングは異なる)機能も有して
いる。つまり、同期の時間(「L」になる時間)が異な
る同期信号を複数形成し、所定の検波・データ化回路2
5へ与えるようになっている。
【0047】また、本例では、SAWマッチドフィルタ
24の出力に、上記各検波・データ化回路25と並列に
受信レベル検出回路27を設けている。この受信レベル
検出回路27は、入力側に通常の増幅器27aを設け、
さらにその後段に、検波回路27b,LPF27c,増
幅器27d並びにパルス化回路27eを直列に接続し、
そのパルス化回路27eの出力を制御部26に与えるよ
うになっている。なお、係る受信レベル検出回路27の
具体的な機能及び作用効果については、子機の送受信装
置の構成並びに、親機と子機間での基本的な通信時のデ
ータの送受タイミングについての説明の後で詳述する。
【0048】図10は子機における送信装置の一例を示
し、図11は子機の受信装置の一例を示している。子機
の送信装置は、図4に示した親機の送信装置と比較する
と明らかなように、基本的には同様の構成を採ってい
る。すなわち、制御部31から、一次変調器32に対し
情報データを送るとともに、PN符号発生器33に制御
データを送る。そして、PN符合発生器33で発生され
たPN符合系列を用いて一次変調器32にてスペクトラ
ム拡散変調を行い、さらに、その拡散信号をミキサ24
にて発振器35から発生される搬送波と混合し、さら
に、BPF36を通過させることにより、雑音成分を除
去する。係る構成までは、親機のものと同様である。ま
た、ここで発振器35の発振周波数は図2に示す子機情
報チャンネルの中心周波数であり、BPF36は子機情
報チャンネルの必要帯域幅に対応している。
【0049】ここで、子機側の送信機では、BPF36
の出力を自動利得制御増幅器37に与え、その増幅器3
7で所定の利得で増幅された信号をアンテナ38を介し
て親機に向けて送出するようになっている。そして、自
動利得制御増幅器37の利得は、制御部31から送られ
る制御信号(デジタル)をD/Aコンバータ39でアナ
ログデータに変換し、増幅器37の利得を調整するよう
になっている。このように、利得を変化できるようにし
た点で親機のものと相違する。
【0050】また、制御部31は親機に対して送信デー
タがある場合には、親機からのシステム同期信号に対し
て自局に割り当てられた時間幅に自己相関信号が親機側
に現れるタイミングで送信データを送出する。
【0051】さらに、制御部31は、後述する親機から
のパワーコントロール情報をD/Aコンバータ39に与
えるようになっている。そしてD/Aコンバータ39に
おいてD/A変換し、自動利得制御増幅器37の制御電
圧として加えることにより送信電力の調整を行い、アン
テナ38を介し、電波として出力するようになってい
る。このように、本例での子機の送信装置は、利得を調
整する以外の構成並びに動作原理は、従来並びに親機の
送信装置のものと同様であるので、その詳細な説明を省
略する。
【0052】次に、子機側の受信装置について説明をす
る。本システムにおける子機の受信装置は、基本的に従
来のものと同様のものを用いることができる。すなわ
ち、図11に示すように、アンテナ40に、低雑音増幅
器41,帯域制限フィルタ42,第1の自動利得制御増
幅器(親機の受信装置では、ただの利得が固定された増
幅器23としたが、子機側は、自己の出力レベルを一定
にするように利得を調整する増幅器を用いた)43を直
列に接続している。これにより、アンテナ40を介して
受信したSS波に含まれる不要な信号を除去し、ある一
定レベルを保つために増幅及び減衰することにより、親
機の送信装置から出力されたスペクトラム拡散された送
信信号d1(t)p1(t)cosωctと等価の信号
(受信信号)が生成される。
【0053】さらに、第1の自動利得制御増幅器43の
後段には、SAWマッチドフィルタ44を接続し、ここ
において、スペクトラム逆拡散変換を行うようにしてい
る。そして、SAWマッチドフィルタ44の後段には、
第2の自動利得制御増幅器45を接続している。この第
2の自動利得制御増幅器45は、第1の自動利得制御増
幅器43とは異なり、親機の検波・データ化回路25内
の自動利得制御増幅器25aと同様に制御部51からの
制御信号により自己相関信号のピーク部分だけを取り出
して増幅させるものである。これにより、ピーク部分と
ピーク部分との間に発生する雑音成分が除去されるの
で、より正確に搬送波の再生並びに送信データの再生を
行うことが可能となる。
【0054】つまり、制御部51から第2の自動利得制
御増幅器45に対し与えられる同期信号a(t)に基づ
いて、所定の期間だけ選択的に増幅することにより、親
機の受信装置における図8に示した信号波形のタイミン
グチャートと同様の動作をし、第2の自動利得制御増幅
器45から出力される自己相関信号m(t)が、検波回
路46に与えられる。
【0055】そして、第2の自動利得制御増幅器45の
出力に、検波回路46,LPF47,増幅器48の順に
直列接続し、その増幅器48の出力に対してデータ化回
路49並びにクロック生成回路50を並列接続する。そ
して、それらデータ化回路49並びにクロック生成回路
50の出力信号を制御部51に与えるようになってい
る。
【0056】そして、各部における処理は、まず、検波
回路46は、親機のそれと同様に与えられた自己相関信
号m(t)に基づいて、受信した信号と位相が一致する
搬送波cosωctを再生するとともに、その再生した
搬送波と、自己相関信号m(t)とにより、検波出力S
1(t)を得るようになっている。
【0057】また、LPF47は、検波回路46の出力
信号(検波出力)S1(t)の不要信号成分を除去する
もので、増幅器48はその不要成分を除去した検波出力
を増幅し、所望の信号レベルにする。そして、データ化
回路49は、与えられた信号が正または負のしきい値を
越えているか否かを判断し、越えている場合には、それ
ぞれ「1」,「0」と判定し、次にしきい値を越えるま
で、その判定結果を保持することにより、「1/0」の
2値データを生成するようになる。これにより、図12
に示すように、信号S1(t)に基づいて受信側のデー
タd(t)が再生される。
【0058】また、子機の受信装置の場合には、親機の
受信装置のように基準となるクロック信号が、内蔵クロ
ックにより得られないので、クロック生成回路50を用
いて親機から送られる同期信号のタイミングを検出し、
クロックを再生するようにしている。つまり、増幅器4
8から与えられた信号(S1(t)から雑音を除去した
後増幅して得られた信号)に基づいて、自己相関信号の
ピークの発生タイミング(正または負の検波出力が現れ
るタイミング)を検出し、ピークからピークまでを一周
期とするパルス信号を生成し、それを受信クロックc
(t)とするようになっている。
【0059】そして、制御部51では、入力された受信
クロックc(t)により自己相関出力のピーク部分のタ
イミングと同期した同期信号a(t)を生成し、前述の
第2の自動利得制御増幅器45に印加するようになると
ともに、再生された受信側のデータd(t)を解析し、
所定の処理を行うようになっている。なお、同期信号a
(t)は、同期が確立する前は、すべて「L」にしてS
AWフィルタ44の出力信号をそのまますべて増幅する
ようにしたり、或いは、同期確立後の「L」の時の利得
よりは小さい利得(例えば半分)で増幅するようにする
と良い。
【0060】また、このクロックc(t)を子機の送信
装置に送るようになっている。そして、送信装置では、
このクロックに基づいてそこから一定時間遅れた送信デ
ータの送出タイミングを決定するようになる。
【0061】次に、上記した親機及び子機の送受信装置
を用いて構成される、親機から子機及び子機から親機に
対する信号の送受信の一例を説明する。まず、親機から
子機に対するデータの送受信は、図13に示すようにな
っている。すなわち、親機の送信装置は、その制御部1
1内で常にc1(t)なるシステム同期信号を発生して
いる。このシステム同期信号のタイミングで情報データ
d1(t)を一次変調器12へ送出する。また、PN符
号発生器13も上記c1(t)と同期が確立しており、
一次変調器12へPN符号系列を送出する。一次変調器
12では、情報データの「1」,「0」に応じて、入力
されるPN符号系列を反転させさらにBPSK変調を行
い、子機へ向け電波として出力する。また、親機は子機
向けの送信データが無い場合も常にアイドルデータを送
出し続ける。これにより、一定の間隔(同期信号の発生
タイミング)で、何等かのデータが、子機に対して送出
されることになる。
【0062】一方、各子機の受信装置では、親機から送
られてくるSS波を、LNA41,BPF42,自動利
得制御増幅器43により不要な信号を除去するとともに
一定レベルとなるように増幅・減衰を行う。その後、S
AWマッチドフィルタ44にてスペクトラム逆拡散を
し、自己相関信号を得る。自動利得制御増幅器45に
は、制御部51が生成する同期信号が利得制御信号とし
て加えられ、この同期信号により自動利得制御増幅器4
5は自己相関出力のピーク部分がSAWマッチドフィル
タに出力されたときに増幅し、その他の場合は減衰させ
る作用をするため、自己相関ピークのみを取り出すこと
ができ、この信号がm1(t)である。なお、このm1
並びに必要に応じてその後に出現する信号も包絡線で示
している。
【0063】この出力m1(t)を検波回路46で検波
して検波出力S1(t)を得る。そしてこの信号の不要
成分をLPF47にて除去し、増幅器48で増幅を行っ
た後、データ化回路49並びにクロック再生回路50に
入力することにより受信データd1(t)と受信クロッ
クを得る。制御部51では、受信データd1(t)を解
析し、自局向けの以外の受信データは破棄し、自局向け
の受信データの場合には、データ内容に応じた所定の処
理を行う。また、受信クロックおよび同期信号は親機か
らのSS波より常に再生を行うようになる。そして、上
記した子機の受信処理は、すべての子機が、同時に動作
する。
【0064】次に、子機の送信装置の動作について説明
する。図14に示すように、検波出力S1(t)に基づ
いてクロック生成回路50で生成された受信クロックか
らシステム同期信号ck1(t)を生成する。この同期
信号ck1(t)までは、各子機で同一タイミングで形
成される。
【0065】そして、各子機はPN符号系列を送出する
タイミングを、図14に示すようにシステム同期信号c
k1(t)から所定間隔でずらしていく。すなわち、あ
る子機(子-1)は、ck1(t)発生のタイミングに合
わせて送出するようにし、別の子機(子-2)は、ck1
(t)発生のタイミングから時間t2だけ遅れて送出す
るようにし、さらに別の子機(子-3)は、ck1(t)
発生のタイミングから時間t3だけ遅れて送出するよう
にし、さらに別の子機(子-4)は、ck1(t)発生の
タイミングから時間t4だけ遅れて送出するようにす
る。
【0066】このPN符号系列と、ずらしたタイミング
と同期した情報データとで一次変調を行う。一時変調器
では、情報データの「1」,「0」に応じて入力される
PN符号を反転させさらにBPSK変調を行い、親機へ
向け電波として出力する。つまり、PN符合系列の発生
タイミングのずれが、そのまま親機に向けての送出タイ
ミングのずれとなる。
【0067】また、上記のようにして時間をずらして各
子機から送られてきた情報データを受信する親機の受信
装置は、図15に示すように、SAWマッチドフィルタ
24で逆拡散されて得られた信号m2(t)は、すべて
の子機から送信されるデータが現れるので、仮にシステ
ム内の全ての子機が、与えられたタイミングで送信して
いる場合には、各々の遅延時間も含まれるが子機の送出
タイミングのずれと同一間隔で自己相関信号のピーク部
分が現れるようになる。
【0068】そこで、制御部26では、システム同期信
号c1(t)をもとに各子機のタイミングと同期した同
期信号を子機数分生成し、それぞれ所定の子機を受信す
るための検波・データ化回路に対して与える。つまり、
検波・データ化回路の自動利得制御増幅器に対して各子
機に対応した同期増幅信号を自動利得制御増幅器の利得
制御信号として加える。
【0069】ad1(t)は子-1の受信信号に対する同
期信号である。自動利得制御増幅器は子機に割り当てら
れた同期増幅信号がアサートする時間だけ増幅を行い、
他の時間は減衰させる動作を行う。この動作をそれぞれ
の子機に対応した検波・データ化回路とは別に、SAW
マッチドフィルタより出力された自己相関信号をすべて
検波し、パルス化を行う。つまり、子-1用の検波・デー
タ化回路25には、子-1からデータが送出されている
(伝搬遅延時間だけ遅れる)間はデータの入力を許容す
るが、それ以外の領域では利得がゼロになるので、他の
子機からデータが送られてきて、SAWマッチドフィル
タ24から自己相関信号のピーク部分が出力されても、
雑音とみなされて検波されない。
【0070】同様に、子-2用の検波・データ化回路で
は、子-1よりも一定時間遅れて自動利得制御増幅器で信
号が増幅されるため、子-2からの情報データのみが増幅
され、検波・データ化され、子-1やその他の子機から送
られてきたデータは検出しない。
【0071】このように、自動利得制御増幅器の利得を
調整することにより、自己宛ての子機からの情報データ
のみをその検波・データ化回路で取得することが可能と
なる。よって、CDMAによるデータ伝送が精度良く実
現することが可能となる。
【0072】一方、仮にすべての送出レベルが同じとす
ると、各子機と親機との相対距離により、親機の受信レ
ベルは異なる。つまり、近い方が受信レベルが大きくな
る。一例を示すと、図16のように、通信距離に応じて
検波出力のレベルが異なる。これは、本例では、親機の
受信装置SAWマッチドフィルタ24の前段には通常の
増幅器23を設置し、利得が固定されているためであ
る。
【0073】そこで、本例では、親機の受信レベルを検
出し、各子機からの情報データの検出出力が一定になる
ように、各子機の送出レベルを制御可能としている。具
体的には、図5に示すように親機の受信装置に設けた受
信レベル検出回路27により、各子機からの信号の受信
レベルをパルス幅に置き換えて検出する。つまり、入力
側の増幅器27aにより、一定の利得で増幅し、それを
検波回路27bで検波出力を得、さらにLPF27cで
不要な信号成分を除去後、増幅器27dで、処理可能な
所定のレベルに増幅する。なお、検波回路27bから増
幅器27dまでの処理は、検波・データ化回路と同様で
ある。
【0074】但し、検波・データ化回路とは相違して、
入力側を通常の増幅器27aとしたため、SAWマッチ
ドフィルタ24から出力される信号はすべて取得して増
幅する。つまり、すべての子機から送られてくる信号を
処理することができるようになっている。
【0075】そして、パルス化回路27eにて、取得し
た検出出力のレベルの大小をパルス幅の広狭に変換し、
制御部26に送る。つまり、増幅器27dの出力が、図
16の検出出力のようになっているとすると、パルス化
回路27eは、コンパレータで構成され、しきい値より
も高い時に「H」を出力するように動作するので、同図
に示すように、パルス化回路の出力は、レベルが高いも
のほど、パルス幅も広くなる。
【0076】親機の制御部26は、自己のクロック信号
に基づき、どのタイミングでどの子機からデータが送ら
れてくるか、つまり、現在取得した(処理中の)データ
(パルス幅)は、どの子機から信号に基づくものかがわ
かっており、また、内部に図17に示すようなパルス幅
と受信レベルの対応関係を算出できるテーブルを持って
いる。そこで、制御部26では、各パルスの幅をサンプ
リングし、システムに認められた最低パルス幅(図18
参照)から各子機に対するパワーコントロール量を算出
する。そして、求めた情報を各子機に送信装置を介し通
知し、親機への受信レベルが一定となるようコントロー
ルを行う。
【0077】また、親機からパワーコントロールに関す
る情報を受けた各子機は、その子機の送信装置の制御部
31にそのパワーコントロール情報を送り、情報をD/
A変換し、自動利得制御増幅器37の制御電圧として加
えることによりパワーコントロールを行うことができる
ようになっている。
【0078】以上のように、本実施の形態によれば、親
機の情報チャンネルと兼用する同期チャンネルと子機情
報チャンネルを周波数分割により別チャンネルとしたこ
とにより、システムとして安定した同期を確保すること
ができる。そして、自己相関信号のピークのタイミング
で伝搬遅延時間を考慮した同期増幅信号を生成し、その
信号にて希望する自己相関信号を増幅し、マルチパス・
フェージングに対する耐性を向上させることができる。
【0079】さらに、システム内のすべての子機から送
られてくる自己相関信号レベルを親機が監視し、親機側
ではどの子機からの受信レベルも同一となるようなパワ
ーマネージメント機能を有することにより、親機におけ
る各子機からの受信電力を均一にし、子機情報チャンネ
ル内でのチャンネル間の干渉を減少させることができ
る。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るスペクトラ
ム拡散受信装置及び方法並びにそれを用いたスペクトラ
ム拡散システム及び方法では、検波・データ化手段を複
数設けるとともに、各検波・データ化手段が検波可能状
態となるタイミングをずらすことにより、それら複数の
検波・データ化手段に対し、同時に逆拡散した信号を与
えたとしても、いずれかの検波・データ化手段でのみ検
波が可能となる。よって、その検波可能状態となるタイ
ミングを、各送信装置からデータが送信されてくるタイ
ミングに合わせることにより、複数の送信装置で、共通
の拡散符号(PN符号系列)を用いてスペクトラム拡散
/逆拡散するようにすることにより使用するSAWマッ
チドフィルタ等の逆拡散手段の使用数を可及的に抑制
し、しかも、回路規模も小さくするとともに、同期を簡
単に短時間で確実にとり、フェージング耐性を向上させ
正確にデータの送受信を行うことができる。
【0081】また、請求項3,8のように構成すること
により、受信装置における各送信装置からの受信電力を
均一にすることができる。よって、情報チャンネル内で
のチャンネル間干渉を減少させることができる。
【0082】さらにまた、請求項5,10のように構成
すると、同期を短時間で正確にとることができ、また、
誤って異なる信号に基づいて同期をとってしまうことも
なく、システム全体が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される通信システムの一例を示す
図である。
【図2】親機及び子機が使用する送信周波数の関係を示
す図である。
【図3】親機と子機との間で行うデータの送受のタイミ
ングを示す図である。
【図4】親機の送信装置の一例を示す図である。
【図5】親機の受信装置の一例を示す図である。
【図6】親機の送信データのデータ構造の一例を示す図
である。
【図7】親機の送信装置における信号波形のタイミング
チャートである。
【図8】親機の受信装置における信号波形のタイミング
チャートの一部である。
【図9】親機の受信装置における信号波形のタイミング
チャートの一部である。
【図10】子機の送信装置の一例を示す図である。
【図11】子機の受信装置の一例を示す図である。
【図12】子機の受信装置における信号波形のタイミン
グチャートの一部である。
【図13】親機から子機にデータを送信した際のタイミ
ングチャートである。
【図14】子機における受信及びそれに基づく親機に対
する送信する際のタイミングチャートである。
【図15】子機から親機にデータを送信した際のタイミ
ングチャートである。
【図16】親機における各子機から送信されるデータの
検出レベルを説明する図である。
【図17】親機の受信レベルとパルス幅の関係を示すグ
ラフである。
【図18】システムに認められた最低パルス幅を示す図
である。
【符号の説明】
23 増幅器 24 SAWマッチドフィルタ 25 検波・データ化回路 25a 自動利得制御回路 26 制御部 27 受信レベル検出回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通の拡散符号で拡散処理する複数のス
    ペクトラム拡散送信装置から送られてきたスペクトラム
    拡散信号を受信するスペクトラム拡散受信装置であっ
    て、 受信したスペクトラム拡散信号を逆拡散する逆拡散手段
    と、 その逆拡散手段の出力に並列に接続された複数の検波・
    データ化手段と、 同期の時間が異なる同期信号を複数個生成する同期信号
    生成手段とを備え、 前記複数の検波・データ化手段は、それぞれ前記複数の
    スペクトラム拡散送信装置のうちの所定の送信装置から
    送られてきた信号を検波するもので、 与えられる同期信号に応じて利得を変更し、前記逆拡散
    手段によって逆拡散された信号のうち所定の期間を選択
    的に増幅する利得可変増幅手段と、前記利得可変増幅手
    段によって増幅された信号から位相情報を検出する位相
    情報検出手段と、前記位相情報検出手段によって検出さ
    れた位相情報から2値データを生成するデータ化手段と
    を有してなり、 さらに、前記同期信号生成手段によって生成された同期
    信号を各々の検波・データ化手段の前記利得可変増幅手
    段へ入力するようにしたことを特徴とするスペクトラム
    拡散受信装置。
  2. 【請求項2】 受信したスペクトラム拡散信号を所定の
    利得で増幅する増幅手段をさらに備えるとともに、その
    増幅手段の出力を前記逆拡散手段に与えるようにし、 前記利得可変増幅手段は、自己の検波・データ化手段で
    検出対象の送信装置からの信号が入力された際には、所
    定の利得で増幅し、それ以外の期間は利得を低下させて
    検波されないようにしたことを特徴とする請求項1に記
    載のスペクトラム拡散受信装置。
  3. 【請求項3】 前記逆拡散手段の出力に対し、前記検波
    ・データ化手段と並列に設けられ、各送信装置から送ら
    れてきた受信データの受信レベルを検出する受信レベル
    検出手段と、 その受信レベル検出手段の検出結果に基づいて前記受信
    レベルが一定になるような各送信装置の送信レベルを算
    出する算出手段と、 その算出手段で算出した送信レベルを前記スペクトラム
    拡散送信装置へ送信する送信手段を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のスペクトラム拡散受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の前記ス
    ペクトラム拡散受信装置から前記各スペクトラム拡散送
    信装置に対し、システム全体の同期信号を送信し、 前記各スペクトラム拡散送信装置は受信した同期信号に
    基づいて、情報データの送信タイミングを決定し、その
    決定した送信タイミングで前記スペクトラム拡散受信装
    置に向けて情報データを送信することを特徴とするスペ
    クトラム拡散通信システム。
  5. 【請求項5】 前記各スペクトラム拡散送信装置の送信
    周波数と、 前記スペクトラム拡散受信装置から発せられる前記同期
    信号の送信周波数を異ならせたことを特徴とする請求項
    4に記載のスペクトラム拡散通信システム。
  6. 【請求項6】 共通の拡散符号により拡散処理する複数
    のスペクトラム拡散送信装置からのスペクトラム拡散信
    号を受信装置で受信する際のスペクトラム拡散受信方法
    であって、 検波・データ化手段を複数用意しておき、各検波・デー
    タ化手段は、それぞれ前記複数のスペクトラム拡散送信
    装置のうちの所定の送信装置から送られてきた信号を検
    波するためのものであり、 受信したスペクトラム拡散信号を逆拡散して得られた信
    号を、前記複数の検波・データ化手段に対してそれぞれ
    与え、 前記検波・データ化手段は、同期信号により動作し、同
    期命令を受けている間に入力された信号に対して検波処
    理をするようにし、 かつ、前記複数の検波・データ化手段に対して与える同
    期信号は、それぞれ同期の時間が異なるようにしたこと
    を特徴とするスペクトラム拡散受信方法。
  7. 【請求項7】 受信したスペクトラム拡散信号を所定の
    利得で増幅し、得られた信号に対して逆拡散処理を行う
    ようにし、 前記検波・データ化手段は、入力側に利得可変増幅手段
    を有し、自己の検波・データ化手段で検出対象の送信装
    置からの信号が入力された時のみ所定の利得で増幅して
    検波可能状態とし、それ以外の期間は利得を低下させて
    検波されないようにすることを特徴とする請求項6に記
    載のスペクトラム拡散受信方法。
  8. 【請求項8】 受信信号を逆拡散して得られた信号の受
    信レベルを検出するとともに、その受信または検出タイ
    ミングからその受信信号を送信した送信装置を特定し、 各送信装置から送られた信号の受信レベルが一定になる
    ための、前記受信信号を送信した送信装置に送信レベル
    を算出するとともに、その送信装置に対して算出した送
    信レベルを伝送するようにしたことを特徴とする請求項
    6に記載のスペクトラム拡散受信方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載の複数の
    スペクトラム拡散送信装置とスペクトラム拡散受信装置
    とで構築されるシステムにおけるスペクトラム拡散通信
    方法であって、 前記スペクトラム拡散受信装置が、システムの基準とな
    る同期信号を生成し、そのスペクトラム拡散受信装置
    は、その同期信号に基づいて各処理を行うようにし、 かつ、前記スペクトラム拡散受信装置から前記各スペク
    トラム拡散送信装置に対し、システム全体の前記同期信
    号を送信し、 前記各スペクトラム拡散送信装置は受信した前記同期信
    号に基づいて、情報データの送信タイミングを決定し、
    その決定した送信タイミングで前記スペクトラム拡散受
    信装置に向けて情報データを送信するようにしたことを
    特徴とするスペクトラム拡散通信方法。
  10. 【請求項10】 前記各スペクトラム拡散送信装置の送
    信周波数と、 前記スペクトラム拡散受信装置から発せられる前記同期
    信号の送信周波数を異ならせたことを特徴とする請求項
    9に記載のスペクトラム拡散通信方法。
JP8177219A 1996-06-19 1996-06-19 スペクトラム拡散受信装置及び方法並びにそれを用いたスペクトラム拡散システム及び方法 Withdrawn JPH1013300A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012147466A (ja) * 2008-03-18 2012-08-02 On-Ramp Wireless Inc ランダム位相多重アクセス通信インターフェイスシステム及び方法
KR101294492B1 (ko) * 2007-06-08 2013-08-07 엘지이노텍 주식회사 Rfid 송수신 장치

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