JPH10132727A - 遠隔操作機能付き測定装置 - Google Patents

遠隔操作機能付き測定装置

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JPH10132727A
JPH10132727A JP8310097A JP31009796A JPH10132727A JP H10132727 A JPH10132727 A JP H10132727A JP 8310097 A JP8310097 A JP 8310097A JP 31009796 A JP31009796 A JP 31009796A JP H10132727 A JPH10132727 A JP H10132727A
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JP
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control device
particle size
sample
remote control
measurement
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JP8310097A
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English (en)
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Yoshimichi Masuda
吉通 増田
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Nikkiso Co Ltd
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Nikkiso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレータが複数台の測定装置を並行操作し得
て測定装置の使用効率を向上させ得ると共に、オペレー
タの作業環境を改善し得る遠隔操作機能付き測定装置を
提供し、またその操作性を向上させ得る測定装置を提供
する。 【解決手段】供給手段から供給されたサンプルの特性を
分析する分析手段と、分析手段及び供給手段の動作を制
御すると共に分析手段で分析されたデータに基づいて特
性値を演算処理する制御手段と、制御手段を遠隔操作す
ると共に少なくとも分析手段の動作状態がリアルタイム
で表示される表示部を有する遠隔制御手段とを具備す
る。遠隔制御手段には、測定工程の各工程に対応したス
タートスイッチが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、食品、薬品あるい
は工業分野等における、例えば各種粉体の粒度分布等を
測定するための測定装置に係わり、特に遠隔操作が可能
な遠隔操作機能付き測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の例えば湿式系の粒度分布測定装置
は、図4に示すように、試料供給装置52と粒度分析計
53及び制御装置54を有し、通信ケーブル55、56
によって制御装置54と粒度分析計53が接続され、通
信ケーブル57によって制御装置54と試料供給装置5
2が接続されている。
【0003】この粒度分布測定装置51においては、粒
度分布を測定しようとする粉体の母集団から、所定量の
試料粉体をサンプリングし、この試料粉体を試料供給装
置52の攪拌タンク58内に投入して、攪拌タンク58
内の溶媒中に懸濁させる。そして、溶媒中に試料粉体が
懸濁された懸濁液を、試料供給装置52と粒度分析計5
3間に設けられた試料供給ライン59及び試料戻りライ
ン60等からなる循環ラインを介して、粒度分析計53
に循環供給している。
【0004】粒度分析計53は、例えば循環供給される
所定濃度の懸濁液にレーザービームを照射し、散乱光の
強度分布を測定する。この測定データは制御装置54に
入力されて演算処理され、測定データに基づく粒度分布
(ヒストグラム)や統計的数値が算出される。
【0005】制御装置54は、パソコン本体61、CR
T62及びキーボード63等で構成され、パソコン本体
61内に格納されているアプリケーションソフトの指示
に基づくCRT62の表示に従って、オペレータがキー
ボード63からキー入力することにより、試料供給装置
52及び粒度分析計53の動作が制御され、例えば洗浄
→溶媒供給→脱泡処理→バックグラウンド測定→サンプ
ル投入→分散処理→測定→溶媒排出の各工程を経て試料
粉体の粒度分布が測定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この粒
度分布測定装置51にあっては、オペレータによって複
数台の粒度分布測定装置51を効率良く使用することが
困難であると共に、使用する溶媒等によっては、オペレ
ータの良好な環境下での測定作業が困難であるという問
題点があり、また、測定工程の各工程の操作性が劣ると
いう問題点があった。
【0007】すなわち、一般的な測定作業においてオペ
レータは、2台以上の粒度分布測定装置51を操作して
いることが多いが、粒度分布測定装置51の操作がパソ
コン本体61に接続されているキーボード63からのキ
ー入力操作であること、及び操作時に粒度分布測定装置
51のCRT62に表示されるアプリケーションソフト
の指示に基づいて操作しなければならないこと等から、
オペレータは、測定中操作している粒度分布測定装置5
1から離れることが難しい。
【0008】また、粒度分析計53、試料供給装置52
と制御装置54とが通信用のケーブル55〜57で接続
されているため、測定データがノイズの悪影響を受け易
く、通信ケーブル55〜57(特に粒度分析計53と制
御装置54を接続するケーブル55、56)の長さが規
制されて、例えば制御装置54と粒度分析計53等とを
15m以上離すことができず、同一机上等の比較的近い
位置に設置しなければならない。これらのことから、オ
ペレータは特定の粒度分布測定装置51に付きっきりの
状態になり易く、例えば所定間隔で複数台設置されてい
る粒度分布測定装置51を、一人のオペレータが並行操
作することができず、粒度分布測定装置を効率良く使用
することが困難になる。
【0009】また、例えば頭痛やめまい等の症状を引き
起こす虞のあるアセトン、イソプロピルアルコール、エ
チルアルコール等の溶媒や、かぶれや鼻汁過多等の症状
を引き起こす虞のあるトルエン等の溶媒を使用して測定
作業を行う場合、その溶媒の臭気によって、あるいは試
料粉体を試料供給装置52へ供給する際に発生する粉塵
等によって、オペレータの作業環境が悪化する場合があ
る。そのため、このような場合は、ドラフター等を使用
して外気との換気を行っているが、作業環境の悪化を十
分に解消することが現実的に難しく、オペレータの良好
な環境下での測定作業が困難になる。
【0010】また、粒度分析計53や試料供給装置52
の各測定工程における操作が、パソコン本体61のアプ
リケーションソフトの指示によるCRT62の表示に基
づいて、キーボード63のキー入力操作によって行うた
め、パソコン本体61やアプリケーションソフトを理解
している作業者でないと、測定工程の各工程の動作を容
易に操作することが難しく、操作性が劣ることになる。
【0011】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、オペレータが複数台の測定装置を
並行操作し得て測定装置の使用効率及び操作性を向上さ
せ得ると共に、オペレータの作業環境を改善し得る、遠
隔操作機能付き測定装置を提供することにあり、また、
他の目的は、測定装置の操作性を向上させ得る、遠隔操
作機能付き測定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明のうち請求項1記載の発明は、試料母集団か
ら測定用のサンプルを調整してその特性を測定する測定
装置において、サンプルが所定量供給される供給手段
と、供給手段から供給されたサンプルの特性を分析する
分析手段と、分析手段及び供給手段の動作を制御すると
共に分析手段で分析されたデータに基づいて特性値を演
算処理する制御手段と、制御手段を遠隔操作すると共に
少なくとも分析手段の動作状態がリアルタイムで表示さ
れる表示部を有する遠隔制御手段と、を具備することを
特徴とする。
【0013】このように形成することにより、オペレー
タは、遠隔制御手段の操作により、離れた位置に設置さ
れている供給手段及び分析手段を、制御手段を介して操
作することができ、その際、分析手段等の動作状態をそ
の表示器によってリアルタイムに把握することが可能に
なる。これにより、オペレータは、特定の測定装置に付
きっきりとなることもなく、複数台の測定装置を並行操
作することが可能になり、また、測定装置が設置されて
いる部屋とは別の部屋から測定装置を操作することがで
きて、例えば作業環境を悪化させ易い溶媒等を使用する
測定装置であっても、オペレータは良好な作業環境下で
測定作業が行える。
【0014】また、請求項2記載の発明は、遠隔制御手
段が、測定工程の各工程に対応したスタートスイッチを
有することを特徴とする。このように形成することによ
り、スタートスイッチの操作によって、測定装置の各測
定工程を離れた位置から、複雑なキー入力等を行うこと
なくスタートさせることができ、各工程の動作が容易に
行える。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図3は、本発
明に係わる測定装置を粒度分布測定装置に適用した場合
を示し、図1がその概念図、図2がそのブロック図、図
3が動作の一例を示すフローチャートである。
【0016】図1において、粒度分布測定装置1は、試
料供給装置2と、粒度分析計3と、制御装置4及び遠隔
操作装置5を有している。試料供給装置2は、その内部
に攪拌タンク6を有し、投入口7から投入された試料粉
体と溶媒とを懸濁させ、この懸濁液を循環ポンプ(図示
せず)の吸引力を利用して、試料供給ライン8と試料戻
りライン9等からなる循環ラインを循環させることによ
り、粒度分析計3に供給する。
【0017】粒度分析計3は、例えば3本のレーザービ
ームを懸濁液に照射し、懸濁液中の粒子による散乱光を
検出、分析することによって、例えばサブミクロン領域
の粒度分布を測定する。
【0018】制御装置4は、パソコン本体10、CRT
11及びキーボード12等を有し、パソコン本体10
が、通信ケーブル13、14によって粒度分析計3に接
続され、通信ケーブル15によって試料供給装置2に接
続されている。また、パソコン本体10には、通信ケー
ブル16を介して信号受信・発信器17が接続され、こ
の信号受信・発信器17が、無線によって遠隔操作装置
5に接続されている。
【0019】遠隔操作装置5は、測定工程の各工程に対
応したスタートスイッチとして後述する各種操作スイッ
チ20〜26、表示器27及び信号発信・受信部28等
が設けられており、無線によって上記信号受信・発信器
17に接続されている。なお、遠隔操作装置5は、試料
供給装置2、粒度分析計3及び制御装置4が設置されて
いる測定室とは所定の距離を置いて、例えば測定室と別
室のオペレータのデータ解析や編集作業を行う事務机1
8上に設置されている。
【0020】図2は、この粒度分布測定装置1のブロッ
ク図を示しており、上記概念図と同一部位には同一符号
を付して説明する。遠隔操作装置5には、循環ライン内
を洗浄する洗浄スイッチ20(図ではスイッチをSWと
して記す)、試料供給装置2に内蔵された溶媒供給ポン
プ(図示せず)を作動させ攪拌タンク6内に溶媒を供給
する溶媒供給スイッチ21、溶媒中等に含まれる気泡を
取り除く脱泡処理スイッチ22、溶媒の特性を前もって
把握するためバックグラウンド測定を行うバックグラウ
ンドスイッチ23が設けられている。
【0021】また、遠隔操作装置5には、超音波ホモジ
ナイザを溶媒中に照射して試料粉体を溶媒中で分散させ
る分散処理スイッチ24、粒径の測定を十数秒毎に行う
測定スイッチ25、溶媒を試料供給装置2の外部に排出
させる溶媒排出スイッチ26、及びLED表示器等から
なり、例えば粒度分析計3の動作状態が逐次表示される
表示器27等が設けられている。さらに、遠隔操作装置
5には、各スイッチ20〜26のオン信号の発信と、制
御装置4からのデータを受信する信号発信・受信部28
が設けられている。なお、遠隔操作装置5の上記各スイ
ッチ20〜26は、操作性向上のために遠隔操作装置5
の操作パネル上に、例えば測定工程順に配列されてい
る。
【0022】制御装置4のパソコン本体10は、CPU
30、RAM31、ROM32、入力インターフェース
33及び出力インターフェース34等を有し、予めRA
M31に記憶されている制御プログラムにしたがって、
CPU30が入力インターフェース33から入力される
データに基づいて各種演算処理等を行い、その処理結果
を出力インターフェース34を介して出力する。入力イ
ンターフェース33には、上記信号受信・発信器17が
接続されると共に、キーボード12等が接続され、また
出力インターフェース34には、試料供給装置2、粒度
分析計3、信号受信・発信器17及びCRT11等が接
続されている。
【0023】次に、この粒度分布測定装置1の動作の一
例を図3のフローチャートに基づいて説明する。なお、
このフローチャートは、上述したように、制御装置4の
RAM31に記憶されているプログラムにしたがって実
行され、図3において二点鎖線Lの左側が制御装置4側
の動作を、右側が遠隔操作装置5側の動作を示し、点線
矢印が無線による信号伝達を示している。
【0024】先ず、制御装置4側の動作について説明す
る。制御装置4、試料供給装置2及び粒度分析計3の各
電源が投入されると、測定操作が開始(S100)さ
れ、制御装置4はリモートモードがオンか否かを判断
(S101)する。このステップ101で「NO」の場
合、すなわち制御装置4がリモート操作可能な状態でな
い場合は、キーボード12からの各動作の入力を待ち
(S102)、動作入力有りか否かを判断(S103)
する。このステップ103で「NO」の場合はステップ
101に戻る。このステップ101〜103により、キ
ーボード12からの動作入力を逐次チェックすることに
なる。
【0025】ステップ103で「YES」の場合、すな
わちアプリケーションソフトのCRT11の表示画面に
基づきキーボード12から、例えば洗浄動作のキー入力
がされた場合は、リモート入力が有りか否かを判断(S
104)する。このステップ104で「NO」の場合、
すなわち後述する遠隔操作装置5からのリモート信号が
入力されていない場合は、キーボード12で入力された
動作(例えば洗浄動作とする)を実行(S106)し、
試料供給装置2内の溶媒供給ポンプ及び循環ポンプ等を
作動させて、洗浄水を循環ライン内に供給して洗浄す
る。
【0026】一方、ステップ104で「YES」の場
合、すなわち、後述する如く遠隔操作装置5が操作され
リモート入力がされた場合は、リモート入力に対応した
動作を実行(S105)する。すなわち、このステップ
104で、キーボード12により指示された動作を実行
するか、遠隔操作装置5から指示された動作を実行する
かを判断し、どちらか一方の動作を実行させるわけであ
る。
【0027】そして、ステップ106でキーボード12
により指示された動作が実行されるか、あるいは後述す
る遠隔制御装置5からのリモート入力によってステップ
105の動作が実行されると、制御装置4はその動作状
態を遠隔操作装置5に出力(S107)する。このステ
ップ107において、ステップ106の動作時にも動作
状態を出力するのは、例えば遠隔制御装置5の電源をパ
ソコン本体10と連動させることにより、キーボード1
2による動作状態を遠隔制御装置5でも確認し得るよう
にするためである。
【0028】このステップ107で動作状態が遠隔制御
装置に出力されると、動作が終了したか否かを判断(S
108)する。このステップ108は動作が終了するま
で繰り返され、ステップ108で「YES」となった時
点で、動作終了信号を遠隔操作装置5に出力(S10
9)する。
【0029】そして、ステップ109で動作終了信号が
出力されると、測定が終了したか否かを判断(S11
0)し、このステップ110で「NO」の場合、すなわ
ち母集団からサンプリングした試料粉体の、1サイクル
の測定の全工程(洗浄工程から溶媒排水工程まで)が終
了していない場合はステップ101に戻る。そして、測
定の全工程が終了した時点で、ステップ110で「YE
S」となり、測定作業が終了(S111)する。
【0030】一方、遠隔操作装置5側は、上述した如く
パソコン本体12の電源の連動してその電源がオンして
動作可能な状態になる。この状態で、先ずステップ10
1で「YES」の場合、すなわちオペレータの制御装置
4のキーボード12からの入力により、リモートモード
がオンとされリモート操作が可能な状態の場合は、遠隔
操作装置5の各スイッチ20〜26がオンか否かを判断
(S201)する。
【0031】このステップ201はスイッチ20〜26
の一つがオンするまで繰り返され、ステップ201で
「YES」になると、オンしたスイッチ(例えば洗浄ス
イッチ20とする)に対応したリモート信号を出力(S
202)する。この時、遠隔操作装置5の洗浄スイッチ
20がオンされると、その信号が遠隔操作装置5の信号
発信・受信部28を介して、無線信号となって信号受信
・発信器17に出力(リモート出力)される。信号受信
・発信器17は、リモート出力に対応した信号を制御装
置4に出力し、上記ステップ104で「YES」となり
上記ステップ106と同様の洗浄工程の動作(S10
5)が実行される。
【0032】また、ステップ107で制御装置4から動
作状態の信号が出力されると、この信号は信号受信・発
信器17で無線信号となって発信され、遠隔操作装置5
の信号発信・受信部28で受信される。これにより、遠
隔操作装置5に試料供給装置2や粒度分析計3の洗浄動
作時における動作状態が入力(S205)され、表示器
27に表示(S206)される。
【0033】そして、動作状態が表示されると、制御装
置4から動作終了信号が入力されたか否かを判断(S2
07)する。このステップ207によって、制御装置4
のステップ109から動作終了信号が入力されるまで表
示状態が維持され、ステップ207で「YES」の場
合、すなわち動作終了信号が入力された場合は、表示が
解除(S208)される。表示解除後は、ステップ11
0に移り、次の動作のリモート入力(例えば溶媒供給ス
イッチ21のオンによるリモート信号入力)を待つこと
になる。これにより、測定工程の各工程に対応した動作
状態の表示が、リアルタイムで遠隔操作装置5の表示器
27に表示される。
【0034】なお、上記実施例においては、洗浄スイッ
チ20がオンの場合を例にして説明したが、遠隔操作装
置5の他のスイッチ21〜26についても同様に動作す
ることは勿論である。
【0035】また、このフローチャートは一例であっ
て、例えばステップ106でキーボード12による動作
を実行した場合は、遠隔操作装置5への動作状態出力
(S107)及び動作終了信号出力(S109)をジャ
ンプするようにしても良い。このようにすれば、キーボ
ード12による従来と同様の操作時における、遠隔操作
装置5の無駄な表示等を防止できる。
【0036】また、ステップ206による表示も、各工
程に対応した動作状態のみならず、例えば試料供給装置
2の操作パネル29(図1参照)や制御装置4のキーボ
ード12で入力される測定条件を適宜表示させるように
しても良い。さらに、遠隔制御装置5の電源投入も、パ
ソコン本体10との連動に限らず、単独でオン・オフさ
せることも勿論可能であり、この場合、ステップ106
における動作状態は表示されないことになる。
【0037】このように、上記実施例の粒度分布測定装
置1においては、試料供給装置2及び粒度分析計3の動
作を制御する制御装置4に、信号受信・発信器17を介
して遠隔操作装置5を接続しているため、制御装置4等
の離れた位置から粒度分析計3等を操作することができ
る。その結果、例えば粒度分布測定装置1が複数台並設
されている場合や、粒度分布測定装置1が隣り合う測定
室のように、所定距離離れた位置にそれぞれある場合で
あっても、複数台の粒度分布測定装置1を一人のオペレ
ータで略同時に並行操作することが可能になり、測定装
置1の使用効率を向上させることができる。
【0038】特に、遠隔操作装置5に制御装置4による
動作状態をリアルタイムで表示させ得る表示器27を設
けているため、制御装置4から離れた位置でも、その動
作状態を確実に把握することができ、正確な測定作業が
可能になると共に、測定作業時の異常発生にも容易に対
応することができる。
【0039】また、例えば試料供給装置2、粒度分析計
3、制御装置4及び信号受信・発信器17を測定室に設
置し、遠隔操作装置5を測定室とは別の操作室等に設置
することにより、悪臭や毒性のある溶媒を使用して測定
する場合や試料粉体による粉塵等によって、環境的に悪
化している測定室に測定中オペレータがいる必要がなく
なる。その結果、オペレータの作業環境を大幅に改善す
ることができ、その人体への悪影響等を確実に防止する
ことが可能になる。特に、粉体工業分野においては、多
種多様な粉体が存在し使用する溶媒も多種に亘っている
ことから、測定環境の改善はオペレータの作業改善に大
きな効果が期待できる。
【0040】さらに、遠隔操作装置5は、測定工程の各
工程に対応し各工程を開始し得るスイッチ20〜26等
が設けられているため、各工程の動作をワンタッチ操作
で行うことが可能になり、予めアプリケーションソフト
を立ち上げてさえおけば、その後の繰り返し測定におい
ては、制御装置4上で動くアプリケーションソフトを扱
えない作業者でも、粒度分布測定装置1を容易に操作す
ることができる。また、試料粉体の測定を繰り返し行う
という単純作業の場合に起こり易い、粒度分布測定装置
1の誤操作、すなわちアプリケーションソフトの指示に
基づく複雑なキー入力操作の入力ミスを防止することも
できる。これらのことから、粒度分布測定装置1の操作
性を向上させることが可能になる。
【0041】またさらに、遠隔操作装置5は、例えばオ
ペレータの事務机18上に設置することが可能になるた
め、事務机18上で、粒度分布測定装置1の操作とデー
タ解析及び編集作業等を行うことができ、実際の測定作
業からデータ編集までの作業効率を向上させることもで
きる。また、信号受信・発信器17と遠隔操作装置5を
制御装置4に付設するだけで使用し得るため、既に使用
している粒度分布測定装置1にも容易に適用することが
可能になる。
【0042】なお、上記実施例においては、1台の遠隔
操作装置5で1台の粒度分布測定装置1を操作する例を
示したが、例えば遠隔操作装置5に測定装置切換用のス
イッチを設けたりスイッチ20〜26等を複数組設ける
ことにより、図1の二点鎖線で示すように、一台の遠隔
操作装置5で複数台の粒度分布測定装置1を操作するこ
ともできる。このように形成すれば、一カ所で複数台の
粒度分布測定装置1を操作でき、操作性を一段と向上さ
せることが可能になる。また、例えば遠隔操作装置5に
制御装置4内のデータを読み出せるように形成すれば、
各粒度分布測定装置1からのデータを一カ所で集中管理
することができて、操作性及び作業性が一層向上する。
【0043】さらに、上記実施例においては、湿式系の
粒度分布測定装置1を例にして説明したが、乾式系の粒
度分布測定装置にも勿論適用することができるし、ま
た、上記実施例においては、制御装置4と遠隔操作装置
5を無線方式によって接続したが、例えば光ファイバー
ケーブル等の通信ケーブルを使用した有線方式によって
接続しても良い。
【0044】また、上記実施例においては、測定装置と
して粉体の粒度分布を測定する粒度分布測定装置1につ
いてしたが、本発明はこの粒度分布測定装置1に何等限
定されるものでもなく、試料母集団から測定用のサンプ
ルを調整して、測定装置に送り込むものであれば、個体
/液体・分散物もしくは溶液、個体/気体・分散物、液
体/液体・溶液もしくは乳化液、気体/液体・溶液もし
くは分散液(気泡)等の、濃度、濁度、比色、放射能等
の特性を測定する測定装置に適用することも勿論可能で
ある。
【0045】また、上記実施例における、試料供給装置
2、粒度分析計3、制御装置4、信号受信・発信器17
及び遠隔操作装置5の構成も一例であって、例えば信号
受信・発信器17を制御装置4のパソコン本体10内に
組み込んでも良く、測定しようとする粉体の種類や形
態、粒径の測定方式、粒度分布測定装置1の設置条件等
に応じて、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の発
明によれば、遠隔操作手段によって離れた位置から、制
御手段を介して供給手段、分析手段等を操作することが
できるため、一人のオペレータで複数台の測定装置の並
行操作が可能になり、測定装置の使用効率を向上させる
ことができると共に、例えば溶媒や粉体による人的悪影
響を受けることなく、オペレータが良好な作業環境下で
測定作業を行うことができる。
【0047】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明の効果に加えて、測定工程の各工程を、
遠隔操作手段の各工程に対応したスタートスイッチのワ
ンタッチ操作によってスタートさせることができ、複雑
なキー入力操作等が不要となり、測定装置の操作性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる粒度分布測定装置の概念図
【図2】同そのブロック図
【図3】同その動作の一例を示すフローチャート
【図4】従来の粒度分布測定装置の概念図
【符号の説明】
1 粒度分布測定装置 2 試料供給装置 3 粒度分析計 4 制御装置 5 遠隔操作装置 10 パソコン本体 17 信号受信・発信器 20 洗浄スイッチ 21 溶媒供給スイッチ 22 脱泡処理スイッチ 23 バックグラウンドスイッチ 24 分散処理スイッチ 25 測定スイッチ 26 溶媒排出スイッチ 27 表示器 28 信号発信・受信部 30 CPU

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料母集団から測定用のサンプルを調整し
    てその特性を測定する測定装置において、前記サンプル
    が所定量供給される供給手段と、該供給手段から供給さ
    れたサンプルの特性を分析する分析手段と、該分析手段
    及び供給手段の動作を制御すると共に分析手段で分析さ
    れたデータに基づいて特性値を演算処理する制御手段
    と、該制御手段を遠隔操作すると共に少なくとも前記分
    析手段の動作状態がリアルタイムで表示される表示部を
    有する遠隔制御手段と、を具備することを特徴とする遠
    隔操作機能付き測定装置。
  2. 【請求項2】前記遠隔制御手段が、測定工程の各工程に
    対応したスタートスイッチを有することを特徴とする、
    請求項1記載の遠隔操作機能付き測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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