JP2003260375A - マルチ表示機能付実験台 - Google Patents
マルチ表示機能付実験台Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 実験台の側で各実験装置の動作状態及び実験
データ、環境データ、異常警報などを監視することがで
きるマルチ表示機能付実験台を提供する。 【解決手段】実験台２に設けられた制御盤３は、時計
４、実験室に設けられた温湿度計５、使用する各種測定
装置６、各種分析装置７、実験に用いる純水製造装置な
どの実験装置８、悪臭・有害ガスなどを排出する局所排
気装置９、別の実験室に配置された装置１０などに接続
され、その出力信号を検出する。そして、制御盤３によ
って各実験データ、環境データが実験台２に設けられた
表示パネル１に、時分割表示、パラレル表示され、ま
た、各種データを手動で切替えて表示することもでき、
また、装置、機器、設備などが異常の場合、異常警報を
表示する。
データ、環境データ、異常警報などを監視することがで
きるマルチ表示機能付実験台を提供する。 【解決手段】実験台２に設けられた制御盤３は、時計
４、実験室に設けられた温湿度計５、使用する各種測定
装置６、各種分析装置７、実験に用いる純水製造装置な
どの実験装置８、悪臭・有害ガスなどを排出する局所排
気装置９、別の実験室に配置された装置１０などに接続
され、その出力信号を検出する。そして、制御盤３によ
って各実験データ、環境データが実験台２に設けられた
表示パネル１に、時分割表示、パラレル表示され、ま
た、各種データを手動で切替えて表示することもでき、
また、装置、機器、設備などが異常の場合、異常警報を
表示する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、実験台に係わり、
特に、各種機器を用いて実験・計測、分析などを行うと
きに、使用する機器の動作状態、環境状態、異常警報な
どを検知するマルチ表示機能付実験台に関する。 【０００２】 【従来の技術】研究室や実験室や検査室等でいろいろな
装置を用いて作業するとき、実験台上にその装置を載
せ、実験台上で試料処理の前処理を行い秤量したりして
作業し、または、装置を実験台の近くに設置し実験台上
で試料の準備をして実験を行い、または、別室に装置を
設置してその都度、装置の側に移動して動作状態を確認
している。また、研究室や実験室や検査室等で使用され
る各種装置は、使用される環境条件など、例えば、室
温、湿度、局所排気装置などによる吸気される排風量に
よる風速などが異なり、それらを監視し制御するため
に、使用者は装置のそばにその都度、移動している。 【０００３】通常、実験台は両側から作業可能な角形の
実験研究用の実験台が多く用いられる。実験台本体は、
塗装されたスチール角パイプのフレームや、両面化粧ボ
ードで組立てられ、作業する上面にセラミックスプレー
ト、合成樹脂、ステンレスなどの材質の天板が使われ、
下部中央に正面および背面から開閉扉を開けて内部に実
験器具などを収納できる収納ボックスが設けられ、下部
両側には試薬、試料などを収納できる引出しが設けられ
ている。さらに、実験装置を天板上に載せて実験を行う
ために、天板の上面、または実験台の側面に電気コンセ
ントが設けられている。実験台は、必要により試料処理
等に用いるステンレス製の流し台や採水栓、実験及び処
理中に発生する有害なガスを排気する排気フード等の局
所排気装置、化学薬品処理や高温度実験のためのセラミ
ック製の天板、純水製造装置収納部などが、実験台に要
求され目的に応じて装備される。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従来の実験台は以上の
ように構成され、各種実験装置を用いて使用されている
が、試料の前処理準備などを実験台で行っていた使用者
は、所定の時間ごとに実験装置の設置された場所まで移
動して、装置の出力データを確認し、装置が設置されて
いる環境条件、例えば、室温、湿度、局所排気装置など
の風速データなどを確認し、装置が異常なく正常に動作
していることを確認している。そのため使用者は設置さ
れた装置と実験台の間を往復し、落ち着いて実験台で実
験のための前処理を行うことができず、作業を進めるた
めの作業効率が悪いという問題がある。また、実験装置
の異常警報を現場まで行かないとわからないという問題
がある。 【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、実験台の側で使用者が作業しながら、
各実験装置の動作状態及び実験データ、環境データ、異
常警報などを監視することができるマルチ表示機能付実
験台を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のマルチ表示機能付実験台は、実験・計測・
分析を行う各種装置の実験データ、環境データ、異常警
報を表示することができる表示パネルと、使用する各種
装置、環境機器、設備からの出力データを検出する制御
盤とを実験台に設け、前記出力データを前記表示パネル
に時分割表示、パラレル表示、手動切替え表示および異
常警報表示することができるように構成したものであ
る。 【０００７】本発明のマルチ表示機能付実験台は上記の
ように構成されており、使用している各種装置の実験デ
ータ、環境データ、異常警報を表示することができる表
示パネルを実験台に設け、各種装置、機器、設備からの
出力データを実験台に設けられた制御盤で検出し、その
出力データを前記表示パネルに時分割表示、パラレル表
示、手動切替え表示および異常警報表示するものであ
る。装置の使用者は、実験台の側で表示パネルを監視す
ることによって、各種装置の動作状態、環境状況、異常
警報を確認することができ、作業効率を向上させること
ができる。そして、装置及び環境機器の異常時に迅速に
対応することができる。 【０００８】 【発明の実施の形態】本発明のマルチ表示機能付実験台
の一実施例を、図１、図２を参照しながら説明する。図
１は本発明のマルチ表示機能付実験台の信号系統図を示
す。図２は本発明のマルチ表示機能付実験台の外観を示
す図である。本マルチ表示機能付実験台は、試料や試薬
などの前処理などを行う実験台２本体と、各種測定装置
６、各種分析装置７、実験装置８、別の実験室に配置さ
れた装置１０等からの実験データ、および、時刻信号を
出力する時計４、温度湿度信号を出力する温湿度計５、
実験室に設備された局所排気装置９等からの環境デー
タ、および、各種装置からの異常警報信号を検出する実
験台２に設けられた制御盤３と、制御盤３で処理された
実験データ、環境データをマルチ表示方式（時分割表
示、分割表示、手動切替え表示）で表示、および、異常
警報の表示をする実験台２に設けられた表示パネル１と
から構成される。 【０００９】次に構成される各部の機能と動作について
説明する。実験台２は、実験台２本体と、外部で測定・
分析・実験などに使用される各種装置（６、７、８）及
び環境装置（温湿度計５、局所排気装置９など）及び時
刻信号を出力する時計４などからの出力データ信号を検
出する制御盤３と、天板１１上に支柱１２を介して設け
られた表示パネル１を備えている。実験台２本体は、塗
装されたスチール角パイプのフレームや、両面化粧ボー
ドで組立てられ、作業する上面にセラミックスプレー
ト、合成樹脂、ステンレスなどの材質の天板１１が使わ
れ、下部中央に正面および背面から開閉扉を開けて内部
に実験器具などを収納できる収納ボックス、下部両側に
は試薬、試料などを収納できる引出し、前面または側面
に使用する装置の電源を接続するためのコンセントなど
が設けられている。また、必要により試料処理などに用
いるステンレス製の流し台や採水栓、実験及び処理中に
発生する有害なガスを排気する排気フードなどの局所排
気装置、化学薬品処理や高温度実験のための特製の天
板、純水製造装置収納部などが装備されることもある。 【００１０】制御盤３は、実験室で使用される各種測定
装置６、各種分析装置７、実験装置８、および、別の実
験室に配置された装置１０等からの実験データをリアル
タイムで検出する機能と、温度湿度信号を出力する温湿
度計５、実験室に設備された悪臭・有害ガスを外部に排
出する局所排気装置９からの温度・湿度、風速などの環
境データを検出する機能と、時刻信号を出力する時計４
からの信号を検出する機能と、使用している各種装置
（６、７、８、９、１０）からの異常警報信号を検出す
る機能を備えている。そして、制御盤３は、検出した信
号をコンピュータで処理整理して、各種測定装置６、各
種分析装置７、実験装置８、および、別の実験室に配置
された装置１０等からの実験データを、リアルタイムで
マルチ表示方式（時分割表示、分割表示、手動切替え表
示）で表示できるように演算処理する。また、温湿度計
５、局所排気装置９からの温度・湿度、風速などの環境
データを、上記の実験データと同時にマルチ表示できる
ように演算処理する。さらに、各種装置（６、７、８、
９、１０）からの異常警報信号を検出したときには、表
示パネル１の異常警報ランプ、異常警報器に信号を送る
とともに、装置の異常内容の信号を表示パネル１に送
る。 【００１１】表示パネル１は、実験台２本体の天板１１
上に支柱１２を介して設けられ、実験データ、環境デー
タ、異常警報を表示するパネルである。図３に表示パネ
ル１の正面外観を示す。表示パネル１は、データを表示
する表示部１ａ（モニタ）と、表示方法を切替える表示
切替器１ｂ（時分割表示、パラレル表示、手動切替表示
の切替器）と、データを表示する実験装置を選択する装
置選択器１ｃと、異常警報信号を制御盤３から受け異常
警報を点灯して知らせる異常警報ランプ１ｄと、警報音
を発生する異常警報器１ｅとを備えている。 【００１２】表示パネル１の表示方法は、時分割表示、
パラレル表示、手動切替え表示および異常警報表示する
ものである。時分割表示は、所定の時間間隔で各種装置
の実験データを切り替えて、表示する方法である。パラ
レル表示は、一つの表示画面を、例えば、４分割し、同
時に４機種の装置の実験データを表示する方法である。
手動切替え表示は、表示パネル１に設けられた表示切替
器１ｂを手動切替表示に切替えて、表示する画面を手動
によって設定するものである。画面の設定はデータの表
示位置調整器１ｆと装置選択器１ｃによって行われる。
異常警報表示は、表示パネル１に設けられた異常警報ラ
ンプ１ｄを点灯して知らせると同時に、異常警報器１ｅ
で警報音を発生し、装置の異常内容を表示部１ａに表示
することによって行われる。 【００１３】次に、本マルチ表示機能付実験台を用いた
実験作業の状態を説明する。まず、使用者は実験するた
めに使用する装置を選定し、各種測定装置６、各種分析
装置７、実験装置８、及び別の実験室に配置された装置
１０からの出力信号ケーブルを実験台２の制御盤３の入
力端子に接続する。また、室内の温湿度計５及び時刻を
出力する時計４からの出力信号ケーブルが実験台２の制
御盤３に接続されていることを確認する。また、局所排
気装置９を使用する場合は、排風による風速の出力信号
ケーブルが制御盤に接続されていることを確認する。使
用者は実験台２で実験用の試料の前処理などを行い、各
種の測定・分析・実験装置に試料をセットし、実験を開
始する。実験台２に設けられた表示パネル１に各装置の
実験データ、環境データなどが表示される。 【００１４】表示部１ａに表示される方法を表示切替器
１ｂによって切替え、各装置の実験データ、環境データ
などを時分割表示、パラレル表示、手動切替え表示によ
って、使用者の実験に必要なデータを常時リアルタイム
で監視する。使用者は実験台２の側で試料の処理などを
しながら実験作業を続ける。そして、実験中に装置のい
ずれかに異常な状態が発生すれば、表示パネル１に設け
られた異常警報ランプ１ｄが点灯し、異常警報器１ｃが
警報音を発生し、表示部１ａに異常装置名と異常状態の
内容が表示される。使用者はそれによって速やかに対応
処置することができる。 【００１５】 【発明の効果】本発明のマルチ表示機能付実験台は上記
のように構成されており、各種装置、機器、設備からの
出力データが実験台に設けられた制御盤で検出できるよ
うに接続され、制御盤によって各実験データ、環境デー
タが実験台に設けられた表示パネルに、時分割表示、パ
ラレル表示され、また、各種データを手動で切替えて表
示することもでき、また、装置、機器、設備などが異常
の場合、異常警報を表示することができる。そのため、
使用者は、実験台の側で表示パネルを監視することによ
って、各種装置の動作状態、環境状況、異常警報を確認
することができ、幾度も装置のそばまで移動して監視す
る必要がなくなり、作業効率を向上させることができ
る。そして、装置及び環境機器の異常時に迅速に対応す
ることができる。
特に、各種機器を用いて実験・計測、分析などを行うと
きに、使用する機器の動作状態、環境状態、異常警報な
どを検知するマルチ表示機能付実験台に関する。 【０００２】 【従来の技術】研究室や実験室や検査室等でいろいろな
装置を用いて作業するとき、実験台上にその装置を載
せ、実験台上で試料処理の前処理を行い秤量したりして
作業し、または、装置を実験台の近くに設置し実験台上
で試料の準備をして実験を行い、または、別室に装置を
設置してその都度、装置の側に移動して動作状態を確認
している。また、研究室や実験室や検査室等で使用され
る各種装置は、使用される環境条件など、例えば、室
温、湿度、局所排気装置などによる吸気される排風量に
よる風速などが異なり、それらを監視し制御するため
に、使用者は装置のそばにその都度、移動している。 【０００３】通常、実験台は両側から作業可能な角形の
実験研究用の実験台が多く用いられる。実験台本体は、
塗装されたスチール角パイプのフレームや、両面化粧ボ
ードで組立てられ、作業する上面にセラミックスプレー
ト、合成樹脂、ステンレスなどの材質の天板が使われ、
下部中央に正面および背面から開閉扉を開けて内部に実
験器具などを収納できる収納ボックスが設けられ、下部
両側には試薬、試料などを収納できる引出しが設けられ
ている。さらに、実験装置を天板上に載せて実験を行う
ために、天板の上面、または実験台の側面に電気コンセ
ントが設けられている。実験台は、必要により試料処理
等に用いるステンレス製の流し台や採水栓、実験及び処
理中に発生する有害なガスを排気する排気フード等の局
所排気装置、化学薬品処理や高温度実験のためのセラミ
ック製の天板、純水製造装置収納部などが、実験台に要
求され目的に応じて装備される。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従来の実験台は以上の
ように構成され、各種実験装置を用いて使用されている
が、試料の前処理準備などを実験台で行っていた使用者
は、所定の時間ごとに実験装置の設置された場所まで移
動して、装置の出力データを確認し、装置が設置されて
いる環境条件、例えば、室温、湿度、局所排気装置など
の風速データなどを確認し、装置が異常なく正常に動作
していることを確認している。そのため使用者は設置さ
れた装置と実験台の間を往復し、落ち着いて実験台で実
験のための前処理を行うことができず、作業を進めるた
めの作業効率が悪いという問題がある。また、実験装置
の異常警報を現場まで行かないとわからないという問題
がある。 【０００５】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、実験台の側で使用者が作業しながら、
各実験装置の動作状態及び実験データ、環境データ、異
常警報などを監視することができるマルチ表示機能付実
験台を提供することを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のマルチ表示機能付実験台は、実験・計測・
分析を行う各種装置の実験データ、環境データ、異常警
報を表示することができる表示パネルと、使用する各種
装置、環境機器、設備からの出力データを検出する制御
盤とを実験台に設け、前記出力データを前記表示パネル
に時分割表示、パラレル表示、手動切替え表示および異
常警報表示することができるように構成したものであ
る。 【０００７】本発明のマルチ表示機能付実験台は上記の
ように構成されており、使用している各種装置の実験デ
ータ、環境データ、異常警報を表示することができる表
示パネルを実験台に設け、各種装置、機器、設備からの
出力データを実験台に設けられた制御盤で検出し、その
出力データを前記表示パネルに時分割表示、パラレル表
示、手動切替え表示および異常警報表示するものであ
る。装置の使用者は、実験台の側で表示パネルを監視す
ることによって、各種装置の動作状態、環境状況、異常
警報を確認することができ、作業効率を向上させること
ができる。そして、装置及び環境機器の異常時に迅速に
対応することができる。 【０００８】 【発明の実施の形態】本発明のマルチ表示機能付実験台
の一実施例を、図１、図２を参照しながら説明する。図
１は本発明のマルチ表示機能付実験台の信号系統図を示
す。図２は本発明のマルチ表示機能付実験台の外観を示
す図である。本マルチ表示機能付実験台は、試料や試薬
などの前処理などを行う実験台２本体と、各種測定装置
６、各種分析装置７、実験装置８、別の実験室に配置さ
れた装置１０等からの実験データ、および、時刻信号を
出力する時計４、温度湿度信号を出力する温湿度計５、
実験室に設備された局所排気装置９等からの環境デー
タ、および、各種装置からの異常警報信号を検出する実
験台２に設けられた制御盤３と、制御盤３で処理された
実験データ、環境データをマルチ表示方式（時分割表
示、分割表示、手動切替え表示）で表示、および、異常
警報の表示をする実験台２に設けられた表示パネル１と
から構成される。 【０００９】次に構成される各部の機能と動作について
説明する。実験台２は、実験台２本体と、外部で測定・
分析・実験などに使用される各種装置（６、７、８）及
び環境装置（温湿度計５、局所排気装置９など）及び時
刻信号を出力する時計４などからの出力データ信号を検
出する制御盤３と、天板１１上に支柱１２を介して設け
られた表示パネル１を備えている。実験台２本体は、塗
装されたスチール角パイプのフレームや、両面化粧ボー
ドで組立てられ、作業する上面にセラミックスプレー
ト、合成樹脂、ステンレスなどの材質の天板１１が使わ
れ、下部中央に正面および背面から開閉扉を開けて内部
に実験器具などを収納できる収納ボックス、下部両側に
は試薬、試料などを収納できる引出し、前面または側面
に使用する装置の電源を接続するためのコンセントなど
が設けられている。また、必要により試料処理などに用
いるステンレス製の流し台や採水栓、実験及び処理中に
発生する有害なガスを排気する排気フードなどの局所排
気装置、化学薬品処理や高温度実験のための特製の天
板、純水製造装置収納部などが装備されることもある。 【００１０】制御盤３は、実験室で使用される各種測定
装置６、各種分析装置７、実験装置８、および、別の実
験室に配置された装置１０等からの実験データをリアル
タイムで検出する機能と、温度湿度信号を出力する温湿
度計５、実験室に設備された悪臭・有害ガスを外部に排
出する局所排気装置９からの温度・湿度、風速などの環
境データを検出する機能と、時刻信号を出力する時計４
からの信号を検出する機能と、使用している各種装置
（６、７、８、９、１０）からの異常警報信号を検出す
る機能を備えている。そして、制御盤３は、検出した信
号をコンピュータで処理整理して、各種測定装置６、各
種分析装置７、実験装置８、および、別の実験室に配置
された装置１０等からの実験データを、リアルタイムで
マルチ表示方式（時分割表示、分割表示、手動切替え表
示）で表示できるように演算処理する。また、温湿度計
５、局所排気装置９からの温度・湿度、風速などの環境
データを、上記の実験データと同時にマルチ表示できる
ように演算処理する。さらに、各種装置（６、７、８、
９、１０）からの異常警報信号を検出したときには、表
示パネル１の異常警報ランプ、異常警報器に信号を送る
とともに、装置の異常内容の信号を表示パネル１に送
る。 【００１１】表示パネル１は、実験台２本体の天板１１
上に支柱１２を介して設けられ、実験データ、環境デー
タ、異常警報を表示するパネルである。図３に表示パネ
ル１の正面外観を示す。表示パネル１は、データを表示
する表示部１ａ（モニタ）と、表示方法を切替える表示
切替器１ｂ（時分割表示、パラレル表示、手動切替表示
の切替器）と、データを表示する実験装置を選択する装
置選択器１ｃと、異常警報信号を制御盤３から受け異常
警報を点灯して知らせる異常警報ランプ１ｄと、警報音
を発生する異常警報器１ｅとを備えている。 【００１２】表示パネル１の表示方法は、時分割表示、
パラレル表示、手動切替え表示および異常警報表示する
ものである。時分割表示は、所定の時間間隔で各種装置
の実験データを切り替えて、表示する方法である。パラ
レル表示は、一つの表示画面を、例えば、４分割し、同
時に４機種の装置の実験データを表示する方法である。
手動切替え表示は、表示パネル１に設けられた表示切替
器１ｂを手動切替表示に切替えて、表示する画面を手動
によって設定するものである。画面の設定はデータの表
示位置調整器１ｆと装置選択器１ｃによって行われる。
異常警報表示は、表示パネル１に設けられた異常警報ラ
ンプ１ｄを点灯して知らせると同時に、異常警報器１ｅ
で警報音を発生し、装置の異常内容を表示部１ａに表示
することによって行われる。 【００１３】次に、本マルチ表示機能付実験台を用いた
実験作業の状態を説明する。まず、使用者は実験するた
めに使用する装置を選定し、各種測定装置６、各種分析
装置７、実験装置８、及び別の実験室に配置された装置
１０からの出力信号ケーブルを実験台２の制御盤３の入
力端子に接続する。また、室内の温湿度計５及び時刻を
出力する時計４からの出力信号ケーブルが実験台２の制
御盤３に接続されていることを確認する。また、局所排
気装置９を使用する場合は、排風による風速の出力信号
ケーブルが制御盤に接続されていることを確認する。使
用者は実験台２で実験用の試料の前処理などを行い、各
種の測定・分析・実験装置に試料をセットし、実験を開
始する。実験台２に設けられた表示パネル１に各装置の
実験データ、環境データなどが表示される。 【００１４】表示部１ａに表示される方法を表示切替器
１ｂによって切替え、各装置の実験データ、環境データ
などを時分割表示、パラレル表示、手動切替え表示によ
って、使用者の実験に必要なデータを常時リアルタイム
で監視する。使用者は実験台２の側で試料の処理などを
しながら実験作業を続ける。そして、実験中に装置のい
ずれかに異常な状態が発生すれば、表示パネル１に設け
られた異常警報ランプ１ｄが点灯し、異常警報器１ｃが
警報音を発生し、表示部１ａに異常装置名と異常状態の
内容が表示される。使用者はそれによって速やかに対応
処置することができる。 【００１５】 【発明の効果】本発明のマルチ表示機能付実験台は上記
のように構成されており、各種装置、機器、設備からの
出力データが実験台に設けられた制御盤で検出できるよ
うに接続され、制御盤によって各実験データ、環境デー
タが実験台に設けられた表示パネルに、時分割表示、パ
ラレル表示され、また、各種データを手動で切替えて表
示することもでき、また、装置、機器、設備などが異常
の場合、異常警報を表示することができる。そのため、
使用者は、実験台の側で表示パネルを監視することによ
って、各種装置の動作状態、環境状況、異常警報を確認
することができ、幾度も装置のそばまで移動して監視す
る必要がなくなり、作業効率を向上させることができ
る。そして、装置及び環境機器の異常時に迅速に対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のマルチ表示機能付実験台の一実施例
を示す図である。 【図２】 本発明のマルチ表示機能付実験台の外観を示
す図である。 【図３】 本発明のマルチ表示機能付実験台の表示パネ
ルの外観を示す図である。 【符号の説明】 １…表示パネル １ａ…表示部 １ｂ…表示切替器 １ｃ…装置選択器 １ｄ…異常警報ランプ １ｅ…異常警報器 １ｆ…表示位置調整器 ２…実験台 ３…制御盤 ４…時計 ５…温湿度計 ６…各種測定装置 ７…各種分析装置 ８…実験装置 ９…局所排気装置／実験台 １０…他の実験室の装置 １１…天板 １２…支柱
を示す図である。 【図２】 本発明のマルチ表示機能付実験台の外観を示
す図である。 【図３】 本発明のマルチ表示機能付実験台の表示パネ
ルの外観を示す図である。 【符号の説明】 １…表示パネル １ａ…表示部 １ｂ…表示切替器 １ｃ…装置選択器 １ｄ…異常警報ランプ １ｅ…異常警報器 １ｆ…表示位置調整器 ２…実験台 ３…制御盤 ４…時計 ５…温湿度計 ６…各種測定装置 ７…各種分析装置 ８…実験装置 ９…局所排気装置／実験台 １０…他の実験室の装置 １１…天板 １２…支柱
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】実験・計測・分析を行う各種装置の実験デ
ータ、環境データ、異常警報を表示することができる表
示パネルと、使用する各種装置、環境機器、設備からの
出力データを検出する制御盤とを実験台に設け、前記出
力データを前記表示パネルに時分割表示、パラレル表
示、手動切替え表示および異常警報表示することができ
るように構成したことを特徴とするマルチ表示機能付実
験台。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002067382A JP2003260375A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | マルチ表示機能付実験台 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002067382A JP2003260375A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | マルチ表示機能付実験台 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003260375A true JP2003260375A (ja) | 2003-09-16 |
Family
ID=28671572
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002067382A Withdrawn JP2003260375A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | マルチ表示機能付実験台 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003260375A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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2002
- 2002-03-12 JP JP2002067382A patent/JP2003260375A/ja not_active Withdrawn
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