JPH10132467A - 溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法 - Google Patents
溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法Info
- Publication number
- JPH10132467A JPH10132467A JP28837096A JP28837096A JPH10132467A JP H10132467 A JPH10132467 A JP H10132467A JP 28837096 A JP28837096 A JP 28837096A JP 28837096 A JP28837096 A JP 28837096A JP H10132467 A JPH10132467 A JP H10132467A
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- Pending
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- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 極めて簡単な方法で耐火物に損耗度識別部を
形成し、しかも損耗度を明確に識別可能にする。 【解決手段】 損耗度識別部分を形成した耐火物を用い
て溶融金属容器の内張り耐火物損耗度を確認する方法に
おいて、内張り耐火物背部の目地部に穴を形成し、該穴
に損耗度識別用の詰栓をモルタル付けしセットしたこと
を特徴とする。
形成し、しかも損耗度を明確に識別可能にする。 【解決手段】 損耗度識別部分を形成した耐火物を用い
て溶融金属容器の内張り耐火物損耗度を確認する方法に
おいて、内張り耐火物背部の目地部に穴を形成し、該穴
に損耗度識別用の詰栓をモルタル付けしセットしたこと
を特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融損耗する金属
精錬炉等のような工業窯炉の内張り耐火物の溶融損耗度
を確認するための方法に関するものである。
精錬炉等のような工業窯炉の内張り耐火物の溶融損耗度
を確認するための方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】溶損する工業窯炉の耐火物ライニングは
操業中に逐次損耗するため、薄くなって操業に耐え難く
なる前に、この耐火物ライニングの損耗度を確認してお
くことが必要である。そのため、従来、炉壁の損耗度を
確認する方法として、損耗度識別部を一体に形成した検
知用の耐火煉瓦を用いることにより、損耗状況を確認で
きるようにしたものが数多く提案されている(実開昭5
5ー139400号、実開昭61ー53064号、実開
平2ー85997号、特開平3ー211390号等)。
操業中に逐次損耗するため、薄くなって操業に耐え難く
なる前に、この耐火物ライニングの損耗度を確認してお
くことが必要である。そのため、従来、炉壁の損耗度を
確認する方法として、損耗度識別部を一体に形成した検
知用の耐火煉瓦を用いることにより、損耗状況を確認で
きるようにしたものが数多く提案されている(実開昭5
5ー139400号、実開昭61ー53064号、実開
平2ー85997号、特開平3ー211390号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものにおい
て、損耗が進行すると識別部が露出して損耗の程度を知
ることは可能となるが、耐火煉瓦に損耗度識別部を一体
に形成することは、その製造方法が複雑で手間がかか
り、コストアップになってしまうという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためのもので、極めて簡単
な方法で耐火物に損耗度識別部を形成し、しかも損耗度
を明確に識別できるようにした溶融金属容器の内張り耐
火物損耗度確認方法を提供することを目的とする。
て、損耗が進行すると識別部が露出して損耗の程度を知
ることは可能となるが、耐火煉瓦に損耗度識別部を一体
に形成することは、その製造方法が複雑で手間がかか
り、コストアップになってしまうという問題があった。
本発明は上記課題を解決するためのもので、極めて簡単
な方法で耐火物に損耗度識別部を形成し、しかも損耗度
を明確に識別できるようにした溶融金属容器の内張り耐
火物損耗度確認方法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、損耗度識別部
分を形成した耐火物を用いて溶融金属容器の内張り耐火
物損耗度を確認する方法において、内張り耐火物の目地
部に穴を形成し、該穴に損耗度識別用の詰栓をモルタル
付けし、セットしたことを特徴とする。また、本発明
は、詰栓が耐火物背部の目地部に形成されることを特徴
とする。また、本発明は、詰栓は、耐火物と同材質か、
より耐火性能の良い煉瓦であることを特徴とする。
分を形成した耐火物を用いて溶融金属容器の内張り耐火
物損耗度を確認する方法において、内張り耐火物の目地
部に穴を形成し、該穴に損耗度識別用の詰栓をモルタル
付けし、セットしたことを特徴とする。また、本発明
は、詰栓が耐火物背部の目地部に形成されることを特徴
とする。また、本発明は、詰栓は、耐火物と同材質か、
より耐火性能の良い煉瓦であることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は炉の側壁の損耗度を確認する方法を
説明する図であり、図1(a)は2枚重ねた耐火レンガ
ブロックの縦断面図、図1(b)はA−A断面図、図1
(c)はB−B断面図である。側壁を構成するリボン
ド、セミリボンド等のマグロ煉瓦背部の目地部1に該当
する箇所に、製造時コアードリルで径20〜60mm
φ、深さL50〜300mmの穴を開ける。もちろん、
ドリルによる穴開けに限らず、金型を用いて目地部の穴
を設けてもよい。この穴に、現場施工で、煉瓦と同材質
あるいは性能のより優れた材質の詰栓2をモルタル付け
する。このように詰栓2を施した煉瓦を、損耗度検知用
煉瓦として、損耗により止炉原因となる場所を中心に、
例えば、羽口、羽口周辺、羽口上部、出鋼側の壁等に取
り付ける。損耗の程度が図1(a)のA−Aまでであれ
ば、炉壁を観察すると図1(b)に示すように直線状の
目地部1が観察され、損耗の程度が図1(a)のB−B
に至ると、炉壁を観察すると図1(c)に示すように円
形状の詰栓2と目地部が観察される。このように、目地
部を利用し、この部分に穴を形成して栓をするだけであ
るので、従来のように煉瓦と一体的に識別部を形成する
必要がなく、極めて簡単に検知用煉瓦を作製することが
でき、しかももともと存在する目地部の形状変化を利用
しているので損耗の程度を確実に認識することができ
る。なお、目地部1の穴を煉瓦の前面側に形成してここ
に詰栓2を施し、損耗の所定量の進行により、目地部が
円形状から直線状に変化するのを観察するようにしても
よく、また、目地部1の穴を円形ではなく矩形状として
ここに詰栓を施すようにしてもよい。
て説明する。図1は炉の側壁の損耗度を確認する方法を
説明する図であり、図1(a)は2枚重ねた耐火レンガ
ブロックの縦断面図、図1(b)はA−A断面図、図1
(c)はB−B断面図である。側壁を構成するリボン
ド、セミリボンド等のマグロ煉瓦背部の目地部1に該当
する箇所に、製造時コアードリルで径20〜60mm
φ、深さL50〜300mmの穴を開ける。もちろん、
ドリルによる穴開けに限らず、金型を用いて目地部の穴
を設けてもよい。この穴に、現場施工で、煉瓦と同材質
あるいは性能のより優れた材質の詰栓2をモルタル付け
する。このように詰栓2を施した煉瓦を、損耗度検知用
煉瓦として、損耗により止炉原因となる場所を中心に、
例えば、羽口、羽口周辺、羽口上部、出鋼側の壁等に取
り付ける。損耗の程度が図1(a)のA−Aまでであれ
ば、炉壁を観察すると図1(b)に示すように直線状の
目地部1が観察され、損耗の程度が図1(a)のB−B
に至ると、炉壁を観察すると図1(c)に示すように円
形状の詰栓2と目地部が観察される。このように、目地
部を利用し、この部分に穴を形成して栓をするだけであ
るので、従来のように煉瓦と一体的に識別部を形成する
必要がなく、極めて簡単に検知用煉瓦を作製することが
でき、しかももともと存在する目地部の形状変化を利用
しているので損耗の程度を確実に認識することができ
る。なお、目地部1の穴を煉瓦の前面側に形成してここ
に詰栓2を施し、損耗の所定量の進行により、目地部が
円形状から直線状に変化するのを観察するようにしても
よく、また、目地部1の穴を円形ではなく矩形状として
ここに詰栓を施すようにしてもよい。
【0006】図2は炉の炉床の損耗度を確認する方法を
説明する図であり、図2(a)は2枚重ねた耐火レンガ
ブロックの縦断面図、図2(b)はA−A断面図、図2
(c)はB−B断面図である。炉床を構成するリボン
ド、セミリボンド等のマグネシア・クロム煉瓦またはド
ロマイト・マグネシア煉瓦背部の目地部1に該当する箇
所に、製造時コアードリルで径20〜60mmφ、深さ
L100〜300mmの穴を開ける。もちろん、ドリル
による穴開けに限らず、金型を用いて目地部の穴を設け
てもよい。この穴に、現場施工で、煉瓦と同材質あるい
は性能のより優れた材質の詰栓2をモルタル付けする。
このように詰栓を施した煉瓦を、損耗度検知用煉瓦とし
て、炉床に取り付ける。損耗の程度が図2(a)のA−
Aまでであれば、炉壁を観察すると図2(b)に示すよ
うに直線状の目地部1が観察され、損耗の程度が図2
(a)のB−Bに至ると、炉壁を観察すると図2(c)
に示すように円形状の詰栓2が観察される。なお、目地
部の穴を煉瓦の前面側に形成してここに詰栓を施し、損
耗の所定量の進行により、目地部が円形状から直線状に
変化するのを観察するようにしてもよい。
説明する図であり、図2(a)は2枚重ねた耐火レンガ
ブロックの縦断面図、図2(b)はA−A断面図、図2
(c)はB−B断面図である。炉床を構成するリボン
ド、セミリボンド等のマグネシア・クロム煉瓦またはド
ロマイト・マグネシア煉瓦背部の目地部1に該当する箇
所に、製造時コアードリルで径20〜60mmφ、深さ
L100〜300mmの穴を開ける。もちろん、ドリル
による穴開けに限らず、金型を用いて目地部の穴を設け
てもよい。この穴に、現場施工で、煉瓦と同材質あるい
は性能のより優れた材質の詰栓2をモルタル付けする。
このように詰栓を施した煉瓦を、損耗度検知用煉瓦とし
て、炉床に取り付ける。損耗の程度が図2(a)のA−
Aまでであれば、炉壁を観察すると図2(b)に示すよ
うに直線状の目地部1が観察され、損耗の程度が図2
(a)のB−Bに至ると、炉壁を観察すると図2(c)
に示すように円形状の詰栓2が観察される。なお、目地
部の穴を煉瓦の前面側に形成してここに詰栓を施し、損
耗の所定量の進行により、目地部が円形状から直線状に
変化するのを観察するようにしてもよい。
【0007】図3は目地観察による内張り耐火物損耗度
確認方法を説明する図である。図1、図2で示した検知
用レンガを内張り耐火物に埋め込んでおくと、損耗程度
の進行が少ない状態では図3(a)のように直線状の目
地部が観察される。損耗が進行し、これが所定量に達す
ると、図3(b)に示すように、検知用煉瓦が埋め込ん
である箇所では、目地部が円形状に変化する。したがっ
て、目地を観察することにより、確実に損耗の程度を知
ることができる。
確認方法を説明する図である。図1、図2で示した検知
用レンガを内張り耐火物に埋め込んでおくと、損耗程度
の進行が少ない状態では図3(a)のように直線状の目
地部が観察される。損耗が進行し、これが所定量に達す
ると、図3(b)に示すように、検知用煉瓦が埋め込ん
である箇所では、目地部が円形状に変化する。したがっ
て、目地を観察することにより、確実に損耗の程度を知
ることができる。
【0008】
【発明の効果】以上のように本発明は、熱間で煉瓦の損
耗度(または残厚)が確認できる詰栓を目地部に施工す
るようにしたものであり、目地部を利用し、この部分に
穴を形成して栓をするだけであるので、従来のように煉
瓦と一体的に識別部を形成する必要がなく、極めて簡単
に検知用煉瓦を作製することができ、しかも、もともと
存在する目地部の形状変化を利用しているので損耗の程
度を確実に認識することが可能となる。
耗度(または残厚)が確認できる詰栓を目地部に施工す
るようにしたものであり、目地部を利用し、この部分に
穴を形成して栓をするだけであるので、従来のように煉
瓦と一体的に識別部を形成する必要がなく、極めて簡単
に検知用煉瓦を作製することができ、しかも、もともと
存在する目地部の形状変化を利用しているので損耗の程
度を確実に認識することが可能となる。
【図1】 炉の側壁の損耗度を確認する方法を説明する
図である。
図である。
【図2】 炉床の損耗度を確認する方法を説明する図で
ある。
ある。
【図3】 目地観察による損耗度の確認方法を説明する
図である。
図である。
1…目地部、2…詰栓。
Claims (2)
- 【請求項1】 損耗度識別部分を形成した耐火物を用い
て溶融金属容器の内張り耐火物損耗度を確認する方法に
おいて、 内張り耐火物の目地部に穴を形成し、該穴に損耗度識別
用の詰栓をモルタル付けし、セットしたことを特徴とす
る溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記詰栓
は、耐火物背部の目地部に形成されることを特徴とする
溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法。 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記詰栓
は、耐火物と同材質か、より耐火性能の良い煉瓦である
ことを特徴とする溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確
認方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28837096A JPH10132467A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28837096A JPH10132467A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10132467A true JPH10132467A (ja) | 1998-05-22 |
Family
ID=17729327
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28837096A Pending JPH10132467A (ja) | 1996-10-30 | 1996-10-30 | 溶融金属容器の内張り耐火物損耗度確認方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10132467A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10244826B4 (de) * | 2002-09-26 | 2012-06-28 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Anordnung zur Überwachung des Verschleißzustandes der Feuerfestauskleidung von Schmelzwannen, insbesondere von Glasschmelzwannen |
CN112789247A (zh) * | 2018-08-01 | 2021-05-11 | 法商圣高拜欧洲实验及研究中心 | 用于制造具有耗损检测器的玻璃熔炉的方法 |
-
1996
- 1996-10-30 JP JP28837096A patent/JPH10132467A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10244826B4 (de) * | 2002-09-26 | 2012-06-28 | Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. | Anordnung zur Überwachung des Verschleißzustandes der Feuerfestauskleidung von Schmelzwannen, insbesondere von Glasschmelzwannen |
CN112789247A (zh) * | 2018-08-01 | 2021-05-11 | 法商圣高拜欧洲实验及研究中心 | 用于制造具有耗损检测器的玻璃熔炉的方法 |
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